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【 科 目 名 】 基礎ゼミ(化学システム工学概論) 【 担当教官 】 亀山、松岡、国眼、細見 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 1407 【開講時期】 1 年前学期 【開講場所】 講義棟 15 番教室 【管理コード】 25014001 【 研究室 】 小金井4号館 318 号 【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame 【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】 化学システム工学科で用意されたカリキュラムの教育目的、教育目標、教育手段、カリキュラム内容について説明 を行う。 また、化学の知識を工学に応用するための前提となるエンジニアリングセンスを涵養する 。最後に10名 程度のグループを編成して調査研究課題を与え、2ヶ月程度の期間で調査研究、文書作成、プレゼンテーションの方 法について指導する。 この調査では、課題を取り巻く社会情勢、技術ニーズをチーム内で分担して調べ、それをも とに議論を行い問題点を把握する。さらに、手分けして課題を解決するための技術シーズを調べ、自分たちで考えた 解決案を提案し、報告書にまとめて、クラスのみんなの前で発表する。このことにより、創造的な問題解決能力の養 成とチームでの作業する方法を学習することを目標としている。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 (1) 学科紹介、履修科目説明、基礎ゼミ講義内容説明(主任、教務) (2) 図書館の利用案内(図書館) (3) 情報処理センターの利用案内(亀山) ここまでの履修のポイント1:カリキュラムの教育目的、教育目標、教育手段、カリキュラム内容について理解を 深める. (4) 工学入門/エンジニアリング倫理(亀山) (5) 化学工学の学問の歴史(松岡) ここまでの履修のポイント2:化学の工学としての役割を理解する. (6) 教育研究分野紹介(松岡) 松岡・滝山研、永井研 ここまでの履修のポイント3:化学工学の分野で行われている研究を知る. (7) 研究ゼミ 1 回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい て議論と調査を行う。) ここまでの履修のポイント4:与えられた課題の問題把握と解決策の提案をチームで協業して提案する. (8) 教育研究分野紹介 (細見) 細見・工藤研、石原研 (9) 研究室見学会 1 回目 (10) 教育研究分野紹介 (亀山) 亀山・桜井研、堀尾・神谷研 (11) 研究ゼミ 2 回目(1回目の議論を踏まえて引き続き討論と調査) (12) 研究室見学会 2 回目 (13) 教育研究分野紹介(国眼) 国眼研、磯研 (14) 研究ゼミ 3 回目(今までの議論を踏まえて調査をまとめる) (15) 研究発表(各班ごとに 2 ヶ月間の議論と調査の結果をパワーポイントを使用して発表する。 ここまでの履修のポイント5:発表のための道具の使い方を学び,人前でわかりやすく発表する能力を養成する. 【履修条件・関連科目】事前に学習しておくことは特にない.学習の成果は,他の科目の履修計画に役立ち, 工学倫理,エンジニアリングプレゼンテーション,卒業論文の履修により,さらに学習内容が深められる. 【テキスト・教科書】プリントを使用 【参考書】 化学同人、池内 訳「科学者をめざすきみたちへ」、雄松堂出版、飯野弘之著「技術者になるということ」、 東海大学出版会、久保田・伊香輪著「ルブランの末裔」 【成績評価の方法】 講義感想文、調査研究の取り組み方、発表の内容、調査研究レポートなどをもとに絶対的なそれ ぞれ 20 点満点で合計 100 点満点とする.成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、 B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とす る。 【教官からの一言】 これから履修するカリキュラムの意味を理解し、将来どのようなエンジニアになるのか、自らの 将来設計を考える端緒となる科目である。また、エンジニアリング倫理や研究のおもしろさと難しさ、総合的に物 事をとらえることの必要性についても学習してほしい。 【キーワード】工学 工学者 エンジニアリング倫理 化学工学 調査研究 プレゼンテーション 【備 考】 〇具体的教育方法:講義と学生による調査研究を半々で行う。講義の後、感想文を A4 で 1 枚程度書かせ、内容の 理解度と化学工学への意識の目覚めを確認する。調査研究では、10 名程度のグループに分かれ、担当教官の指導 のもとにゼミ形式で調査・報告書作成を行う。最後にパワーポイントを使用した発表会を開き、他の学年の学生や 教官からの質疑応答に応える。 〇継続的改善策:講義支援ソフトの活用により、個々の学生とインターネットを通じてコミュニケーションが取れ るので、学生の理解度を把握して、資料追加、宿題、補足説明など次の講義に即反映させられる。 31

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【 科 目 名 】 基礎ゼミ(化学システム工学概論)

【 担当教官 】 亀山、松岡、国眼、細見 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 1407 【開講時期】 1 年前学期 【開講場所】 講義棟 15 番教室 【管理コード】 25014001 【 研究室 】 小金井4号館318号【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame 【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

化学システム工学科で用意されたカリキュラムの教育目的、教育目標、教育手段、カリキュラム内容について説明を行う。 また、化学の知識を工学に応用するための前提となるエンジニアリングセンスを涵養する 。 後に10名程度のグループを編成して調査研究課題を与え、2ヶ月程度の期間で調査研究、文書作成、プレゼンテーションの方法について指導する。 この調査では、課題を取り巻く社会情勢、技術ニーズをチーム内で分担して調べ、それをもとに議論を行い問題点を把握する。さらに、手分けして課題を解決するための技術シーズを調べ、自分たちで考えた解決案を提案し、報告書にまとめて、クラスのみんなの前で発表する。このことにより、創造的な問題解決能力の養成とチームでの作業する方法を学習することを目標としている。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 (1) 学科紹介、履修科目説明、基礎ゼミ講義内容説明(主任、教務) (2) 図書館の利用案内(図書館) (3) 情報処理センターの利用案内(亀山) ここまでの履修のポイント1:カリキュラムの教育目的、教育目標、教育手段、カリキュラム内容について理解を

深める. (4) 工学入門/エンジニアリング倫理(亀山) (5) 化学工学の学問の歴史(松岡) ここまでの履修のポイント2:化学の工学としての役割を理解する. (6) 教育研究分野紹介(松岡) 松岡・滝山研、永井研 ここまでの履修のポイント3:化学工学の分野で行われている研究を知る. (7) 研究ゼミ 1 回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

て議論と調査を行う。) ここまでの履修のポイント4:与えられた課題の問題把握と解決策の提案をチームで協業して提案する. (8) 教育研究分野紹介 (細見) 細見・工藤研、石原研 (9) 研究室見学会 1 回目 (10) 教育研究分野紹介 (亀山) 亀山・桜井研、堀尾・神谷研 (11) 研究ゼミ 2 回目(1回目の議論を踏まえて引き続き討論と調査) (12) 研究室見学会 2 回目 (13) 教育研究分野紹介(国眼) 国眼研、磯研 (14) 研究ゼミ 3 回目(今までの議論を踏まえて調査をまとめる)

(15) 研究発表(各班ごとに 2ヶ月間の議論と調査の結果をパワーポイントを使用して発表する。 ここまでの履修のポイント5:発表のための道具の使い方を学び,人前でわかりやすく発表する能力を養成する.

【履修条件・関連科目】事前に学習しておくことは特にない.学習の成果は,他の科目の履修計画に役立ち, 工学倫理,エンジニアリングプレゼンテーション,卒業論文の履修により,さらに学習内容が深められる.

【テキスト・教科書】プリントを使用 【参考書】化学同人、池内 訳「科学者をめざすきみたちへ」、雄松堂出版、飯野弘之著「技術者になるということ」、東海大学出版会、久保田・伊香輪著「ルブランの末裔」

【成績評価の方法】講義感想文、調査研究の取り組み方、発表の内容、調査研究レポートなどをもとに絶対的なそれぞれ 20 点満点で合計 100 点満点とする.成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。

【教官からの一言】これから履修するカリキュラムの意味を理解し、将来どのようなエンジニアになるのか、自らの将来設計を考える端緒となる科目である。また、エンジニアリング倫理や研究のおもしろさと難しさ、総合的に物事をとらえることの必要性についても学習してほしい。

【キーワード】工学 工学者 エンジニアリング倫理 化学工学 調査研究 プレゼンテーション 【備 考】

〇具体的教育方法:講義と学生による調査研究を半々で行う。講義の後、感想文を A4 で 1 枚程度書かせ、内容の理解度と化学工学への意識の目覚めを確認する。調査研究では、10 名程度のグループに分かれ、担当教官の指導のもとにゼミ形式で調査・報告書作成を行う。 後にパワーポイントを使用した発表会を開き、他の学年の学生や教官からの質疑応答に応える。 〇継続的改善策:講義支援ソフトの活用により、個々の学生とインターネットを通じてコミュニケーションが取れるので、学生の理解度を把握して、資料追加、宿題、補足説明など次の講義に即反映させられる。

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【 科 目 名】総合科目(総合化学 A)

【 担当教官 】 細見、工藤 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 2 年履修時必修 【時間割ID】 【開講時期】 2 年前期 (隔年開

講)、または 3 年前期

【開講場所】 【管理コード】 1200210000200

【 研究室 】 小金井 4号館321 号室

【電話番号】 042-388-7070

【メールID】 hosomi

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

企業の多くが発行している「環境報告書」を通じ、企業における環境問題の取り組みとはなにか、現状はどうなっているか、社会が求めている問題の背景を理解し、これからの研究と勉強の意義を深める。各業界ごとにグループ分けし 1 人 1 社の環境報告書を取り寄せ、問題点を理解し評価を行う。

【授業内容・スケジュール・計画と履修のポイント】

1. 総合化学 A の紹介(第 1 週):講義の内容やそのねらい、重点目標を示す。環境報告書とは何か 2,3. 環境ISO14001 について:多くの企業が取り組んでいるISO14001について、その内容、システム

を理解する。環境目標、目的/目標の作り方、環境側面の抽出の仕方、などは講義の後、農工大で認証取得する場合を想定して、大学における環境側面を議論し、各自考えてもらう。

4, 地球温暖化防止技術、省エネ技術:各社で取り上げている、地球温暖化防止のためのどのような取り組みを行っているか、代表的な会社の例を参考に、現状の技術と問題点いついて講義する。省エネについても業界により取り組みが違う点、などを理解する。

5、 循環型社会形成、廃棄物削減、再資源化:循環型社会形成はなぜ必要か、そのため資源の再利用、廃棄物削減が行われているが、企業ではどのように取り組んでいるか、そのためには化学工学がどのような役割を果たすのか、を理解する。

6, ごみゼロ工場:ゼロエミッション、ごみゼロ工場を達成した、という報告が多いがその意味、実態はどうなっているのか。工場のライン、工場全体、工業団地全体、エコタウンなどの取り組みに関する理解を深める。

環境配慮型製品;環境に優しい製品といわれているものが多いがLCA分析の手法、評価について理解し環境報告書を正しく評価するようにする。

7、 環境会計、環境家計簿、グリーン購入:環境対策に資本を投入する場合、本当に有効なのか、を金銭的に評価するため、また環境活動にどれだけ費用がかかっているか、そのためいくら利益に還元されたかを評価する環境会計について理解する。自分の行動がどれだけCO2を発生しているかを実感するため各自に環境家計簿を記入し発表してもらう。

8、 環境パフォーマンス評価:この時点で各自環境報告書を入手しているので、その評価方法について講義し 実際に各自が評価することを課題とする。

9,10、化学物質の取り組み、PRTR:PRTRは化学物質を使用している企業が、工場などの操業によって環境中に排出したり処理したりしている量を把握して、行政に報告するシステムであるが、その実態、および本校における取り組みについて講義し、実験で使用する薬品の取り扱いにも注意するよう教育する。

11、 課題に関する中間報告;鉱業、建設、機械、化学などの業界ごとにグループ代表者から業界の特徴、報告書に かかれている内容、それが十分か、自分にとって良くわかる内容だったかなどを報告してもらう。

12、 環境コミュニケーション:環境問題に対する認識は、人の立場によって、企業によって、地域によって、国によって異なる。複雑に絡み合う環境問題を解決するためには、関係主体のコミュニケーションが必要である。企業の発する情報と、個人が受ける満足度が単に知識、情報の伝達ではないことを講義する

13、 環境監査、第三者認証:環境監査が会計監査と同様に第三者の認証機関から承認される方法及び環境報告書も単に企業の一方的な資料集にならないよう、また外部の公平な第三者認証を受けて外部に発表されるものであることを講義する。

14, 終報告会:各自の集めた企業の環境報告書について評価した結果を発表してもらい、討議する。 履修のポイント:

実際の環境報告書を企業から各自が取り寄せ、講義によって解説した事項と、実際がどうなっているかを比較し企

業の取り組むを評価する。このことによって企業の環境問題の取り組みと、その問題点を理解する。その結果を全

員の前で発表することによりプレゼンテーション能力もつく。 【履修条件・関連科目】

3 年次での履修には、2 年次に既に総合化学 B を履修または聴講していることが必要。 【授業方法】 教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行い、企業における様々な環境問題、プロセスにおける問題を

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説明し、問題の背景や化学工学的アプローチによる解決手法、研究開発の実例を解説する。また、各自 1 社を選択し環境報告書を入手してもらうことにより企業研究も行える。参考書は講義中に紹介する。各社の評価をレポートのし、発表してもらう。 【成績評価の方法】

本科目では、レポート点、プレゼンテーション能力により成績を評価する。本科目では、各講義で紹介される実例を基に化学工学的なアプローチによる問題の発見や解決法を学ぶことが重要となることから、出席率 70%以上の者が 終評価の対象となる。 終評価は 100 点満点を基準とし、S, A, B, C, D で評価する。S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の60 点以上とする。 【継続的改善策】

レポートに基づき、学生の学習意欲や理解度をチェックする。そして、取り扱うテーマの内容や講義の進行を再検討し、効果的な教育方法を模索、改善を図る。 【教官からの一言】 教科書が各社の環境報告書であるから入手する際、将来就職したい業界、企業を選択して企業研究して、環境を考

慮した製品作り、環境影響の少ない会社はどこかなど勉強してほしい。

【キーワード】 環境報告書、ISO14000、地球温暖化防止技術、省エネルギー、廃棄物削減、ごみゼロ工場、環境会計

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【 科 目 名】総合科目(総合化学 B)

【 担当教官 】 細見、工藤 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 2 年履修時必修 【時間割ID】 【開講時期】 2 年前期 (隔年開

講)、または 3 年前期

【開講場所】 【管理コード】 1200210000200

【 研究室 】 小金井 4号館320号室

【電話番号】 042-388-7069

【メールID】 kudo

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

1996 年に発行された ISO14001 規格の環境マネジメントシステムの導入は約 10000 社の登録件数を超えた。大学でも 20 校が認証を取得しているので、農工大が認証を受けるためにはどのようにしなければならないかを仮定し、ISO14001 の内容を理解し、農工大の環境側面を特定し、目的・目標を作り、環境方針を作成してみる。 【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 環境管理と ISO 規格について 本授業の目的と今後の内容を説明 なぜいま環境管理が重要視されているか、ISO 規格とはなにか

2. 環境マネジメントシステムと ISO14000 シリーズについて 環境を守るための国際規格には多くの規格があるのでその内容と環境マネジメントシステムとの関係について

3. 環境関係の法規制について:法律の種類及びその内容 法規制遵守に関し環境関連の法律を調査し、どのような規制がありかグループに分けて調査結果を報告してもらう

4. 環境側面の特定 農工大の環境側面をグループに分けて調査し写真にとって問題点を報告してもらう

5. 学校におけるプロセスフロー解析 学校生活における行動を分析し環境にどのように影響しているかのプロセスを分析して発表してもらう

6. 農工大における著しい環境側面の抽出 農工大における環境側面を多く出してもらい、それをどう評価するか議論し、点数づけを行い著しい環境側面を抽出する

7. 各研究室の環境側面・量の把握 各研究室に赴き、研究室ごとの排出物の種類.量、を把握しその結果を報告し実験における環境負荷を理解する

8. 焼却工場の見学 農工大のごみを焼却している、二枚橋処理場を見学し、ごみがどのように焼却されるか、また分別しないとどれだけ迷惑をかけるかを実感する

9. PRTR について 化学物質管理について講義する

10. 農工大における環境目的・目標の作成 いままでのグループ別検討結果から、農工大として環境目標・目的を設定するとどのようになるかを討論し、 終的な目的・目標案を作成する

11. 環境マネジメントプログラム 目的目標を達成するためのプログラムを各グループで作成し発表する。

12. 農工大における環境方針の作成 ISO14001 に準拠した環境方針案を議論し作成する。

13. 環境監査について ISO14010 の環境監査について講義し、内部監査を行う。

14. まとめ 外部から主任審査員をよび、実際の環境監査の実態について講演してもらう。

履修のポイント:

ISO14000 を理解するため、農工大を例にとって、もし認証取得するとどういうことをしなければならないかを グループに分け調査し、みんなの前で報告する。このことにより日常、如何に環境汚染につながることをやっている

か、これを良くするためにはどんな目標を持って生活しなければならないかを汲み取ってほしい。報告することの

よりプレゼンテーション能力も培ってほしい。 【履修条件・関連科目】 3-4

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3 年次での履修には、2 年次に既に総合化学 A を履修または聴講していることが必要。 【授業方法】

教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行い、テーマごとにグループで調査、報告、検討を行う。毎週のようにテーマを与え、次週に OHP などを用い、プレゼンテーションを行う。講義を受けるだけでなく実体験を重視し、環境問題の実際を理解する。 【成績評価の方法】

本科目では、筆記試験、レポート点、プレゼンテーション能力により成績を評価する。本科目では、各講義で紹介される実例を基にグループデイスカッションよる問題の発見や解決法を学ぶことが重要となることから、出席率 70%以上の者が 終評価の対象となる。 終評価は 100 点満点を基準とし、S, A, B, C, D で評価する。S は 90 点以上、Aは 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。 【継続的改善策】

レポート、プレゼンテーションに基づき、学生の学習意欲や理解度をチェックする。そして、取り扱うテーマの内容や講義の進行を再検討し、効果的な教育方法を模索、改善を図る。 【教官からの一言】 この授業で ISO14001 を理解し、企業に就職しても環境管理に関してはすぐに溶け込めるようになるはずでなる。 企業がどんなに苦労して認証取得しているか、環境に配慮した企業でなければ生き残れないことを学んでほしい

【キーワード】 環境側面、ISO14000、環境方針、環境目標・目的、法規制遵守、環境監査、認証取得

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【 科 目 名 】 哲学 【 担当教官 】 尾関周二 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000100

【 研究室 】 府中2号館 204B 【電話番号】 042-367-5586 【メールID】 ozeki

【質問受付】 火曜日午後 【開設日時】 【概 要】

哲学における現代的な諸論点について広く考察を試みることによって、現代と人間・社会について哲学的理解を深めると共に、<科学する>ことと<哲学する>(Philosophier)ことの違いを理解する。これらの諸論点へのアプローチについては、特に、人間生活を構成する も基本的な活動であるコミュニケーションと労働の内的連関という行為論的視点 から行い、それによる私なりの統一的理解を提示してみたい。 以下の授業内容からその年の重点的論点を選んで、それを詳しく展開する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 (1) 人間と意識を巡る哲学的問題 §1 意識、言語的コミュニケーション、労働と人類起源 §2 人間の社会性・共同性 (2) 情報・コンピュータを巡る哲学的問題 §1 労働とコミュニケーションにとってのコンピュータ §2 「情報化社会」における人間観 §3 人工知能研究と意識論の深化 (3) 言語と認識を巡る哲学的問題 §1 言語の反映性と創造性 §2 概念と意味への問い §3 <真理>とは何か (4) 文学と教育を巡る哲学的問題 §1 文学と科学 §2 <教育>をどうとらえるか (5) 環境・エコロジーを巡る哲学的問題 §1 環境問題と人間・自然観 §2 「人間と自然の共生」について 【テキスト・教科書】授業の 初に指示する。 【参考書】講義の際に随時紹介。尾関周二、環境と情報の人間学、青木書店(2000)。 【成績評価の方法】レポート及び試験 【教官からの一言】現代における人間や社会への強い関心が望まれる 【キーワード】現代 人間 意識 社会性 情報 コンピュータ コミュニケーション 言語 国際化 教育

【 科 目 名 】 倫理学 【 担当教官 】 亀山純生 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000200

【 研究室 】 府中2号館204

【電話番号】 042-367-5587 【メールID】 halla

【質問受付】 木曜日10時半~

2時

【開設日時】

【概 要】 21世紀は情報化と国際化、そして科学技術が一層高度化し、価値観の多様化とライフスタイルの根本的変容によって未知の倫理的問題に遭遇する時代と言われる。すでに、“人を殺してなぜ悪い”などとこれまで自明とされた常識倫理が改めて問われる時代である。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.「ウソはなぜ悪い」を問うためのルーチン 2. 人はなぜ嘘をつくのか 3. 嘘は事実でないから悪いのか?[事実と価値] 4. 有害だから「嘘は悪い」のか?[功利主義倫理] 5. 絶対に「嘘は悪い」のか?[良心主義倫理] 6.「嘘は悪い」は人類普遍か時代文化で異なるか? 7.現代社会と嘘。結局、「嘘は悪い」のか?

【履修条件・関連科目】特にないが、講義者と3つの契約( 初の授業で説明)をなしうる人。“大学らしい学び方” 【テキスト・教科書】亀山純生『うその倫理学』(大月書店)。講義はテキストに沿い、補足プリントにより進める。 【参考書】授業中に指示する。 【成績評価の方法】基本的にレポート試験によって行う。出欠はとらないが、レポート試験の受験と質問カード 【教官からの一言】「ウソはなぜ悪い(とされる)か?」なんて”暇人”のすること、と言わないで、一度 一緒に考えてみてほしい。きっと、これまでとは違う視野・視点が開けると思う。 【キーワード】ガリビンソンする 問題のウソ(嘘) 悪の私的バージョンと倫理 【備考】各ユニットの「ねらい」と「キーワード」(授業時に指示)に注意して、講義全体の流れを把握すること。

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【 科 目 名 】 論理学 【 担当教官 】 中本章夫 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000300

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 halla

【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 論理学は科学的思考を対象とする哲学の一分野である。この講義では、主として伝統的 形式論理学を取り上げる。中心は三段論法である。 【授業内容・計画と履修のポイント】 主な内容は、概念、判断、推理。推理は演繹推理、帰納推理及び類比推理とからなる。演繹推理は直接推理と間接推理にわかれる。直接推理は、さらに対当推理と変形推理に、間接推理は定言三段論法、選言三段論法、仮言=選言三段論法にわかれる。これだけやれば、伝統的形式論理学については基本的にマスターしたことになる。 【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 仲本章夫『形式論理学入門』(創風社) 【参考書】 【成績評価の方法】 期末試験の成績による。出欠は取らないが、成績は出欠と正比例することに注意。 【教官からの一言】 【キーワード】

【 科 目 名 】 宗教論 【 担当教官 】 大塚 秀見 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期

3 年次 後学期

【開講場所】 【管理コード】 1200100000400

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 halla

【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 現代日本に生きる私たちにとって、「宗教」はいかなる存在であるのかを、さまざまな 視点から考えていく。そして、私たちの現在の思想、ものの見方と不可分の関係にある仏教とキリスト教について、基本的な発想を理解することを目指す。 【授業内容・計画と履修のポイント】 ・世界にさまざまに存在する宗教を類型化し、大まかな構造を理解する。 ・儀礼、アニミズムなどのあり方を再評価し、現代の考え方が一面的であり、決してすべてではないことを考える。 ・仏教とキリスト教について、その基本的な考え方を資料を読みながら理解する。 【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 必要に応じてプリントを配布する。 【参考書】 【成績評価の方法】 平常点(出席・発言)およびレポート 【教官からの一言】 【キーワード】

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【 科 目 名 】 心理学 【 担当教官 】 武田庄平 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000500

【 研究室 】 府中2号館202 【電話番号】 042-367-5588 【メールID】 takeda

【質問受付】 随時 【開設日時】 【概 要】心理学の中心的テーマである”こころ”の理解の基礎としての現代心理学の主要な分野における基本的な理解を得ることを目指す。 【授業内容・計画と履修のポイント】現代心理学の主要分野における基本的概念及び理論とその実際の理解のために、以下に示すような内容において講義を進めて行く予定です。 1)現代心理学の対象とするものとその方法 :現代心理学は、行動の科学であると言われています。では、”こころ”が、なぜ行動を科学的に分析することで理解できると考えられているのか、という点に対する心理学の説明とそのとるべき方法論とを紹介します。 2)知覚・認知 :感覚と知覚の違い、さらに知覚の成立を、主として視覚系の知覚システムの機構を概説することによって、知覚とは如何なるものなのかを理解します。 3)学習 :学習するということは、精神活動をどの様に変化させることなのか、また学習の機構はどの様になっているのかを、学習の2大パラダイムである、レスポンデント条件づけとオペラント条件づけの違いを理解してゆくことで理解してゆきます。 4)記憶 :記憶に関する基本的概念を理解してゆくことにより、我々は物事を、どの様なプロセスを経て、我々の記憶にとどめているのかを理解します。 5)動機・感情・情動 :何かを行うとき、それに対する何らかの動機づけを必要とします。我々の間に広くみられる各種の動機づけの概説と、我々にとって非常に身近な存在である感情あるいは情動、つまり気持ちの概説とを通して、いわゆる感情というものを理解します。 【テキスト・教科書】なし 【参考書】随時紹介します。 【成績評価の方法】講義に関する随時の小レポ-ト・出席・試験を総合して評価 【キーワード】こころ 基本的概念 知覚・認知 記憶 感情・情動 学習

【 科 目 名 】 教育学 【 担当教官 】 朝岡幸彦 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000600

【 研究室 】 府中2号館 105A 【電話番号】 042-367-5597 【メールID】 halla

【質問受付】 金曜日 【開設日時】 10時~17時 【概 要】「わかること」と「かわること」の教育学~主体形成の教育学入門 【授業内容・計画と履修のポイント】「自由は近代人に独立と合理性とを与えたが、一方個人を孤独におとしいれ、そのため個人を不安な無力なものにした。この孤独はたえがたいものである。かれは自由の重荷からのがれて新しい依存と従属を求めるか、あるいは人間の独自性と個性にもとづいた積極的な自由の完全な実現に進むかの二者択一に迫られる。」(自由からの逃走/序文) フロムが 50 年前に指摘した事実は決して過去のものではなく、平和と自由を謳歌する私たちの世界も絶えずファシズム(全体主義)へと向かう危険性を内包している。 “学習”の科学といわれる教育学は、「わかる」ことの意味を問い続けてきた。しかし、「わかる」というということは何らかの意味で個人が「かわる」ことをも意味している。ここに人が「かわる」ことのプロセスを明らかにすることを通じて、人が「わかる」ことの意味を明らかにできると考える根拠が生まれる。この授業では、人が「かわる」ことに注目しながら、「かわる」ことの意味と危険性、さらには「わかる」こととの関係について考える。 1-2.非合理主義と現代社会(1)~カルトはなぜ人々をとらえたか (2)~マインド・コントロールとは何か 3-7.『自由からの逃走』の背景(1)「世論」の時代につくられる世論 (2)フロム学説の周辺 (3)新中間層の意識 (4)マックス・ウェーバーの影響[1] (5)マックス・ウェーバーの影響[2] 8-10.『自由からの逃走』とファシズム(1)ナチズムの心理 (2)ナチズムの心理・シンドラーについて (3)ナチズムの心理・記憶は癒されるのか 11-14.『自由からの逃走』と民主主義(1)マッカーシズムの恐怖は過去のものか (2)マッカーシズムとの対決 (3)従軍慰安婦問題と教科書 (4)ディベート教育と歴史教育 【テキスト・教科書】※必ず入手してください。 『月刊社会教育』2000 年 1 月号・国土社、エーリッヒ・フロム(日高六郎訳)『自由からの逃走』東京創元社 【成績評価の方法】毎時間配付されるレジメの右半分がレポート用紙となっており、翌時間に回収してその総合 【教官からの一言】「定時レポート課題出題テキスト(=必修課題)」から適時(数回)に課題を出し、その課題の提出がない者には原則として単位を認定しない。

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【 科 目 名 】 文化論 【 担当教官 】 篠原和子 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 工学部 【管理コード】 1200100000700

【 研究室 】 小金井 12号館 3階【電話番号】 【メールID】 k-shino

【質問受付】 【開設日時】 時間割を参照 【概 要】 この講義では、「文化」の重要な要素のひとつである「言語」の世界を採りあげる。言葉あそびは、言語のもつダイナミズムの粋であると同時に、言語のもつ構造を余すところなく示す、格好の研究材料と言える。また、専門外の人にとっては、気楽に接近できる糸口ともなる。言葉あそびのこのような利点を生かし、本講義では、身近な言葉あそびの分析と実践を通して現代言語学の知見に触れ、言葉の世界の面白さを体験して、言語についての洞察を深めることを目指したい。 【授業内容・計画と履修のポイント】 この講義では、「文化」の重要な要素のひとつである「言語」の世界を採りあげる。言葉あそびは、言語のもつダイナミズムの粋であると同時に、言語のもつ構造を余すところなく示す、格好の研究材料と言える。また、専門外の人にとっては、気楽に接近できる糸口ともなる。言葉あそびのこのような利点を生かし、本講義では、身近な言葉あそびの分析と実践を通して現代言語学の知見に触れ、言葉の世界の面白さを体験して、言語についての洞察を深めることを目指したい。 1.「学級うんこのなぞ」・・・・・音声学入門 8.「新アイドル歌手ゲーム」・・・音象徴と意味 2.「悪魔くんに挑戦」・・・・・・音韻論・語彙論(1) 9.「あっ!明日試験だった」・・・意味論 3.「超しりとりルール」・・・・・音韻論・語彙論(2) 10. 「植物束贈呈」・・・・・・・カテゴリー構造(1) 4.「疑似ホームズ:踊る人形」・・文字体系 11. 「ギャグ漫画解体」・・・・・カテゴリー構造(2) 5.「回文二十一面相」・・・・・・音節体系 12. 「ちょっと顔かせよ。」・・・・レトリック 6.「一日はいつ始まるの?」・・・形態論・形態素分析入門 13. 「言語戦争シミュレーション」・言語接触と翻訳 7.「お自動販売機」・・・・・・・外来語の同化現象 14. 「超芸術?ひらがな交換」・・・言語システム 【テキスト・教科書】指定せず 【参考書】授業中に指示する 【成績評価の方法】期末試験

【 科 目 名 】 芸術論 【 担当教官 】 飛嶋隆信 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 工学部 【管理コード】 1200100000800

【 研究室 】 小金井 12号館 4階【電話番号】 【メールID】 tobit

【質問受付】 【開設日時】 時間割を参照 【概 要】 19 世紀から 20 世紀にかけての造形芸術の諸分野に「近代」が及ぼした影響を検討します 。絵画、彫刻などをはじめ、写真、デザイン、建築などの各分野の歴史を辿ります。授業では、各回ごとに概要および参考文献等の資料を配布し、OHP、ヴィデオ等などを活用して作品もできるだけ多く見ていただくつもりです。 【授業内容・計画と履修のポイント】 19 世紀から 20 世紀にかけての造形芸術の諸分野に「近代」が及ぼした影響を検討します。絵画、彫刻などをはじめ、写真、デザイン、建築などの各分野の歴史を辿ります。授業では、各回ごとに概要および参考文献等の資料を配布し、OHP、ヴィデオ等などを活用して作品もできるだけ多く見ていただくつもりです。 計13回(予定)の講義内容(変更の場合あり)は以下の通りです。 第1回 「絵を見る」ということ 第7回 写真から映画へ(1) 第2回 近代の予感~ドラクロワとアングル 第8回 写真から映画へ(2) 第3回 近代の誕生~マネから印象派へ 第9回 建築における近代(1) 第4回 表象の変容~キュビスムとその周辺 第10回 建築における近代(2) 第5回 表象の彼方~抽象表現主義の余波 第11回 デザインの変貌(1) 第6回 反芸術と反動~70年代以降 第12回 デザインの変貌(2) 第13回 「近代」の現状 【テキスト・教科書】特になし。授業でプリントを配布します。 【成績評価の方法】授業中に書いていただく短文、および期末のレポートを併せて評価とします。

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【 科 目 名 】 歴史学 【 担当教官 】 藤実久美子 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100000900

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 halla

【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 歴史学における史料操作と叙述の方法について、日本近世の書籍をめぐる政治・文化を素材として、概説する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 歴史学を含む社会科学・人文における方法論の流れについて概説し、そのうえで本講座がとる立場について述べる。 日本近世社会の特性を、出版業の始まりに求め、出版業をめぐる環境について、多角的に理解を深める。 そのうえで、文化と政治との関わりについて再検討する。 【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 適宜、プリントを用意する。 【参考書】 今田洋三『江戸の本屋さん』 NHK ブックス、藤實久美子『武鑑出版と近世社会』東洋 書林、など。 【成績評価の方法】 出欠をとり、試験成績と総合して評価する。 【教官からの一言】 歴史学を通じて事実認識の方法を身につけてもらいたい。 【キーワード】 日本近世史 政治文化史 出版 【備 考】

【 科 目 名 】 科学技術論 【 担当教官 】 鬼頭 秀一 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部地域生態システム学科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1・3 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100001000

【 研究室 】 農学部 2 号館 203

号室

【電話番号】 042-367-5589 【メールID】 kitosh

【質問受付】 火曜日 【開設日時】 水曜日 2限(農)3 限(工) 【概 要】 科学技術のあり方を社会的な側面から考える科目である。科学技術社会論という新しい学問の成果に基づいて、科学技術の社会的あり方をその歴史的展望から今後のあり方まで講義する。近年「安全」ということが社会的にも重要なテーマになっている。また、技術学 にとっても「安全」は必要不可欠な重要な問題であった。そこで、環境問題までも射程に 入れた、今後の社会における「安全」の問題をより広い視点から考え、その「安全」というテーマの中で、科学技術と社会のあり方について具体的に論じてみたいと思う。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.科学技術とは何か 7.安全と権利、正義、技術倫理 2.科学技術社会論の展開 8.社会の安全 (科学技術の社会的あり方の歴史的展開) 9.医療問題の中の安全 3.「安全」概念と技術のあり方 10.「科学」と「価値」と安全学 4.近代科学技術文明のイデオロギー 11.「安全」と工学 5.新しい文明のイデオロギーと「安全」 12.唯一解と複数解 6.安全概念の基礎付け 13.安全学を軸とした科学技術論の展開と技術者の倫理 【履修条件・関連科目】特になし 【テキスト・教科書】村上陽一郎『安全学』青土社、1998 年。 【参考書】村上陽一郎『科学・技術と社会』光村教育図書、1999 年。 【成績評価の方法】筆記試験 【教官からの一言】コミュニケーション・カードによる議論に積極的に参加することを求めます。 【キーワード】STS(科学技術社会論) 安全 科学技術者の社会的責任 技術倫理 近代科学技術文明 社会の安全 リスク 安全工学と安全学 唯一解と複数解 価値のトレードオフ

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【 科 目 名 】 社会学Ⅰ 【 担当教官 】 若林 敬子 【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000001200

【 研究室 】 府中 【電話番号】 042-367-5594 【メールID】 kwakaba

【質問受付】 月曜日・午後 【開設日時】 【概 要】「個人と社会」の関係について社会学がどのようにかんがえてきたかを学ぶことを通して 市民的能力としての社会学的想像力とはどのようなもおかを理解する。それは、1)西洋 現代の産業社会を歴史比較と地域を通して批判的に相対化し、西洋文明の核とされる自由と理性を擁護するという視点から個人と社会の総合的理解をはかり、未来に選択可能な道 を定式化する能力=精神の資質である。 【授業内容・計画と履修のポイント】授業内容は以下のような具体的問題から接近する。 1.世界の人口爆発と南北問題 2.21 世紀の環境・食糧・人口 3.冷戦後の文明の衝突とイスラム文明の胎動 4.民族・宗教・国家・文化 5.女性のエンパワーメント-リプロダクティブライツ・ヘルス 6.社会開発-国際労働力移動 7.日本の出生率低下と高齢化・社会保障-若者の結婚観の変化、晩婚化- 【履修条件・関連科目】農村社会学、環境社会学 【参考書】教室で指示する。 【キーワード】社会学的想像力 個人と社会 文化 共同体 コミュニテイとアソシエーション 市民社会 民族・階級

【 科 目 名 】 経済学 【 担当教官 】 風間 秀人 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 月曜日 【開設日時】 12:30 ~ 17:00 【概 要】 現在、私たちは、資本主義社会の中で生活しています。この資本主義社会の歴史は日本で 1OO 年足らず、

初の資本主義国イギリスでも 200 年程のものです。しかし、資本主義社会は、1930~40 年頃から大きく変化し、より複雑になっていきました。そのため、私たちは、資本主義社会の中で生活していても、その仕組みについては、知らないことが多いように思われます。そこで、本講義では資本主義経済の仕組みについて、理解を深めるために、その基礎理論を学び、次いでその歴史的変化を検討することにします。 【授業内容・計画と履修のポイント】 以下 5ポイントを柱として授業を行います。なを、括弧内は・授業回数と履修のポイントを示しています。 私たちの生活は、商品を生産する一方で、商品を購入・消費することで成り立っています。では、商品とは何か。これは、一見単純なことのようですが、経済学では奥の深い重要な基礎理論ですから、この間題から学んでいきます。(3 回:商品の交換価値と使用価値、そして、貨幣の役割) 商品の生産は、偶然的な要素の下でかなり早くから 始まり、資本主義社会において全面化します。そこで、資本主義社会に至るまでの歴史を、生産様式の発展という側面から検討することにします。(3 回:マニュファクチュア、資本の原蓄過程と資本主義の成立) 欧米資本主義国と比べると、日本は後発資本主義国です。ここでは、後発資本主義国日本の特徴を学習しますが、このことは、今日の日本経済の特色を理解する助けにもなります。(3 回:日本型原蓄と日本資本主義) 1929 年 10 月、アメリカで始まった大恐慌は、世界全体に広がっていきました。そして、この世界大恐慌は、それまでの資本主義の仕組みを大きく変化させることになりました。その変化を具体的に把握することがここの課題です。(3 回:ケインズ経済学、ニューディール、ブロック経済) 今日の世界経済の大枠は、戦後にアメリカを中心として形成されます。この新しい資本主義経済の仕組みを、当時のソ連、東欧等の経済体制と対比しながら検討します。 (3 回:IMF 体制、マーシャルプランとソ連・東欧 【履修条件・関連科目】特になし 【テキスト・教科書】必要に応じて授業時にプリントを配布します。 【参考書】 初の授業時に文献リストを配布します。 【成績評価の方法】原則として試験によって行う。出席状況は特に加味しない。なを、中間時に小テストの実施、または、レポートの提出を考えています。 【教官からの一言】学生諸君が興味のもてる授業にしたいので、講義内容についての質問や要望があれぼ、遠慮なく申しでてほしい。なを、文献リストにあげる参考書には、できるだけ多く目を通して授業に臨んでください。

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【 科 目 名 】 法学Ⅱ(日本国憲法) 【 担当教官 】 久保田穣 【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000002900

【 研究室 】 府中 2号館 104-A 【電話番号】 042-367-5596 【メールID】 law

【質問受付】 月曜日 【開設日時】 12:30 ~ 17:00 【概 要】 現代社会において、誰しもが、親子、夫婦、友人、師弟、隣人などの人と人との関係や 社員、職員、住民、国民などとしての人と団体との関係、及び所属する団体間の関係など を通じて、法的な権利義務関係を取り結んでいる。それらの多種多様な権利義務関係の基 礎が、基本的人権である。そのような位置づけを有する基本的人権について、日本国憲法 の規定内容を中心にして、理解を深める。 【授業内容・計画と履修のポイント】日本国憲法の人権規定をめぐる裁判事件を、具体的題材にして進める。 1.憲法の概念、憲法の内容・形式・性質、 高法規性の実質根拠 2.人間の権利思想と基本的人権、基本的人権の性質・種類・法的性格の差異 3.基本的人権の享受主体(国民、外国人、法人) 4.人権制限の根拠と限界(公共の福祉、特別権力関係、私人間関係) 5.人身の自由をめぐる具体的争点 6.精神活動の自由をめぐる具体的争点 7.経済活動の自由をめぐる具体的争点 8.平等権・社会権をめぐる具体的争点 9.人権確保のための手段的権利をめぐる具体的争点 10.新しい人権の形成と実現動向 11.基本的人権の保証機構 【履修条件・関連科目】 『小六法』(有斐閣)、『模範六法』(三省堂)などの中型サイズの六法辞典を授業に持参すること。 【テキスト・教科書】芦部信喜『憲法』(岩波書店) 【参考書】授業中に随時指示する。 【成績評価の方法】レポ-トおよび論述試験で成績評価をおこなう。 【教官からの一言】講義内容は積み上げ方式になっているために、受講者の全回出席が望ましい。 【キーワード】権利義務関係 近代立憲主義 日本国憲法 基本的人権 新しい人権 人権の裁判規範性

【 科 目 名 】 国際関係論Ⅰ 【 担当教官 】 渡辺 司 【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 農学部 地域生態システム学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000001500

【 研究室 】 府中・旧一般教育

部本館

【電話番号】 0423-67-5595 【メールID】

【質問受付】 特に限定しない 【開設日時】 【概要】1.旧フランス領北アフリカ地域(アルジェリアを中心に)の発展をめぐる問題 2.パレスチナ問題と中東地域の国際関係 3.アパルトヘイト問題と南部アフリカ地域の国際関係-ポスト=アパルトヘイトに向けて- 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.かつてフランスの植民地であったアルジェリアは激しい民族解放戦争の後独立を達成し、サハラの石油を基盤に特有の社会主義建設の実験を行い第三世界外交の旗手ともいわれた。しかしその実験も挫折し、また 1989 年 10 月暴動後着手された民主化も軍の介入により頓挫することで今日、軍・テクノクラートの権威的強権支配と反対勢力とが武力で対峙しあうという泥沼状況にある。それらはまさにアルジェリア戦争時代の逆転した構図を彷彿とさせるものであり、まことに「歴史のアイロニー」と呼ぶのにふさわしい。この国の歴史と現状に相対することで発展途上国の多くに共通する諸課題を抉りだし、「没収された独立(L’independence confisquee)」の意味について考えてみたい。 2.パレスチナ地域においてその地にすむ人々はイスラエル軍・当局の占領支配の下に置かれ、軍による強権的管理とともにこれもまた異常なまでの生活の恒常的な監視と家族生活の妨害とにさらされており、「日常生活における抑圧のシステム」「制度化された人権侵害状況」ともいうべきものにからめとられている。パレスチナ問題の歴史的経緯をふまえて、暫定自治協定を生み出した国際的な政治力学とその内容、自治実現の障害となっている事由、なかでも入植活動と入植地域の問題点などについて考えてみたい。 3.南アフリカ共和国はアパルトヘイトという特定集団の隔離に基づく「分離・発展」政策の採用によって唯一の白人少数者支配の体制が存続した国である。それは土地を収奪し不毛の地に強制移住させた上で政治・労働・教育・居住・治安などの生活の全領域にわたり、排除・監視・管理を行う差別の体系であった。こうしたアパルトヘイト体制を終結させるべく宣言が合意の下に行われた。このポスト・アパルトヘイト宣言とマンデラ大統 領の選出に至るまでの背景、体制の危機再編策、反アパルトヘイト運動、経済制裁措置について考えたい。 【履修条件・関連科目】国際関係論Ⅱも修得することを希望する。 【テキスト・教科書】授業中に指示する。 【参考書】授業中に指示する。 【成績評価の方法】机上試験による。

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Page 13: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 特別講義(知的所有権)2001 年度入学生

【 担当教官 】 滝田 清暉 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 1・3 年後学期 【開講場所】 【管理コード】 1200100001601 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講義中または講義

後 【開設日時】 左記以外は学科教

務委員に問合わせ

【概 要】

本講義では、学生に知的所有権について周知させると共に興味を持たせ、知的所有権に関する次年度以降のより詳細な講義に対する受講意慾をを喚起することを目的とする。従って、知的所有権自体の法的な観点や手続的観点を重視するのでは無く、今後の技術立国維持の観点からいかに重要であるかを理解させるため、また、身近に感じさせると言う観点から講義する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.授業の目的、授業予定及び参考書等に関する説明 2.技術立国とプロパテントについて。特にわが国の研究体制や技術貿易の実態から、技術立国という政策の妥当

性について検証すると共に、その政策上における特許政策の位置付けを理解できるようにする。 3.技術立国のための大学への期待を、産官学共同に関する過去から現在に至るまでの認識の変遷を解説すると共

に、米国等との対比から、現在、社会から大学に対してどのような期待がなされているかを考える契機とする。 4. これまでの大学における知的所有権に対する認識の欠如が誤りであったことを明確にすると共に、民間社会

における研究者はもとより、大学においても発明に対する認識が欠かせなくなってきたということを、種々の具体例によって理解させ、身近な存在であることを実感出来るようにする。

5.知的所有権概論(1):知的所有権制度の目的、範囲、権利の発生と権利内容、存続期間、実施権、使用権、利用権、更には知的財産権との関係等、工業所有権及び著作権を中心に常識的な内容を理解してもらう。

6. 知的所有権概論(2):特に知っておくべきであるという観点から、職務発明を取り上げ、制度趣旨を理解させると共に発明をより身近なものに感じてもらう。

7. 知的所有権概論(3):特に理系の学生と関係の深い発明を中心に、登録要件について解説し、発明、考案、意匠、商標、著作権、及び各法目的についての異同を認識してもらう。

8.知的所有権概論(4):保護客体の代表として、特許法上保護される発明について解説し、法目的との整合性を理解してもらう。

9.特許出願のための基礎知識を教え、特許出願は難しいものという先入観を持つことを防止する。 10.大学の技術を社会に還元するやり方の1つとして、大学発ベンチャーが期待されていること、及び、そのた

めに特許が力になり得ることを理解してもらう。 【履修条件・関連科目】特になし 【テキスト・教科書】毎回プリントを配布 【参考書】1)化学技術白書 2)吉藤幸朔著「特許法概説」 3)米倉誠一郎著「経営革命の構造」 【成績評価の方法】出席とレポート 【教官からの一言】知識を習得させるのではなく、広く知的所有権に関心を持つ用にするために、出来るだけ気楽に出席できるようにする。 【キーワード】知的所有権 技術立国 ベンチャー 特許発明 職務発明 登録要件 独占排他権 実施権 使用権 利用権 【備 考】

この講義は、大学発ベンチャーが期待されるに至った現在、その期待に答えるために、遠回りな様でも先ず知的財産についての認識を高める必要があるとの考えに基づいている。 従って、出来るだけ出席して欲しいし、また、どんどん質問もして欲しい。 〇具体的教育方法

出来るだけ、日常的具体的な話題と結びつけて話す。 〇評価方法の補足

出席を重視したい。 〇継続的改善策

一方的な講義ではなく、対話型にしていく方法を考えてみたい。また、次年度以降の講義内容とのすり合わせをする必要もあると考える。

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【科目名】イングリッシュ・リーディング1

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030500

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください

【開設日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・リーディングⅠでは、現代標準英語で書かれた文章を正確かつ総合的に把握する力を育成します。

テキストをパラグラフまたは章の単位で正確に理解できることに焦点を当てます。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 農工全学部必修ですから、指定クラスで受講します。他学科、他学年生は必ず担当教官に相談してください。/関連: 英語科目全般。 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

【科目名】イングリッシュ・ライティング1

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030400

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

下さい。

【開設日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・ライティングⅠでは、英文を書くのに必要な基礎的スキルの修得を目標にします。日常の出来事

や考えなどを文法的に正しい英文で表現できるようになります。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 農工全学部必修ですから、指定クラスで受講します。他学科、他学年生は必ず担当教官に相談してください。/関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

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【科目名】イングリシュ・コミュニケーション

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師

(ネイティヴ・スピーカー) 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030005

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

下さい。

【開設日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・コミュニケーションでは、英語で話す実践的スキルの獲得を目標にします。日常会話の語彙と表現型を用いて自己

表現が上手にできるようになります。積極的に演習に参画することが大切です。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

【科目名】イングリシュ・プレゼンテーション

【担当教官】情報コミュニケーション工学科 SF コース教官及び非常勤講師

(ネイティヴ・スピーカー) 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000031200

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開設日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・プレゼンテーションでは、英語によるプレゼンテーション・スキルを育成します。理論的な説明を与えてから、広い意味での社会的な場面で話すためのスキルを実践的に育成します。この場合、非言語的要素も含まれます。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

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【科 目 名】 イングリシュ・ライティングⅡ

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030900

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

下さい。

【開設日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・ライティングⅡでは、イングリッシュ・ライティングⅠで修得したスキルに基づいて複数のパラ

グラフを書くことを目標にします。パラグラフの基本構造、トピック文の役割、文と文の連結、論理(筋道)の展開を学習し、英語で発想し、自己表現するトレーニングを行います。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。 関連:英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

【科目名】 イングリッシュ・クリエイティブ・コンポジション

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000031000

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開講日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・クリエイティヴ・コンポジションでは、イングリッシュ・ライティングⅡで修得したスキルに基

づいてアイデアが統一されて論理的なパラグラフを組み立て、次に、そのスキルをさらに応用して、複数のパラグラフから成る文章を創造的に作成する能力を育成します。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/ 関連:英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。

【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的

にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC な

ど資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

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Page 17: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【科目名】 テクニカル・イングリッシュ1

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030704

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開講日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 テクニカル・イングリッシュⅠでは、サイエンスの話題を扱ったテキストを読みます。特に自然科学で使われている英語の特徴を、また、その語彙、表現型、論法を学習する。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/ 関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

【科 目 名】テクニカル・イングリッシュⅡ

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030800

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開講日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 テクニカル・イングリッシュⅡでは、テクニカル・イングリッシュⅠで修得した知識とスキルを応用して、テクニ

カル・イングリッシュの具体的な特徴=例:1語-1意味も1文-1アイデア、1パラグラフ-1トッピックを、、また、その論理の性質=例:簡潔性、客観性、実効性、精確性、完結性などを理解します。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/ 関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。

【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的

にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC な

ど資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

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Page 18: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【科目名】メディア・イングリッシュ

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000031100

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開講日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 メディア・イングリッシュでは、今日のメディア -- 雑誌、新聞、ラジオ、テレビ -- で使われる英語に接し伝達されている事実情報を全体とし、迅速かつ正確に読みとる、または聴きとるスキルを育成する。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/ 関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。

【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的

にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC な

ど資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

【科目名】 イングリッシュ・リーティングⅡ

【担当教官】情報コミュニケーション工学科SFコース教官及び非常勤講師 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 前学期または後学

【開講場所】 時間割表を参照 【管理コード】 1200000030600

【 研究室 】 12 号館 3階 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 担当教官に聞いて

ください。

【開講日時】 時間割表を参照

【概 要】英語全般に関して -- 国内外の国際的な場におけるコミュニケーション能力を修得することを目標にして、英語を情報の獲得・解釈・理解・発信のメディアと性格づけております。 イングリッシュ・リーディングⅡでは、イングリッシュ・リーディングⅠで修得したスキルに基づいて中級レベルの英文テキストを理解するのに必要な能力を育成します。精読と速読の練習をしますが、文を精確に分析することとパラグラフを速読して要約することにポイントがおかれています。 【授業内容・計画と履修のポイント】初回に担当教官から演習の進め方・到達目標などに関して詳細な説明がなされます。必ず出席し、その指示にしたがって、英語の他の科目と関連づけて計画的に勉強を進めてください。 【履修条件・関連科目】条件: 必修の場合は指定クラスで受講します。選択の場合は初回に説明を受けてから、担当教官に受講希望を出してください。/ 関連: 英語科目全般 【テキスト・教科書】大多数のテキストは生協で販売されます。クラスによっては担当教官からプリントが配布されます。 【参考書】必要に応じて担当教官が授業時間中に紹介する。 【成績評価の方法】出席状況・演習態度・期末試験またはレポート(クラスによっては授業中の複数回の小テスト)の成果をもとに、総合的に評価します。 【教官からの一言】1. 外国語の勉強には反復練習が重要ですから、予習・復習を怠らないように。/ 2. 個人的にも学外で英語に接する機会をもつように。/3. 辞書はできるだけ新しい版のものを推奨します。/4. TOEIC など資格試験にトライすることも目標にするとよいでしょう。

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Page 19: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【科目名】 ドイツ語初級文法Ⅰ・Ⅱ 【担当教官】 ドイツ語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 各1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次前学期 I

1年次後学期 II

【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000031300

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 honyu

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜3・4限、工=火曜3・4限 【概要】履修規則上は、ⅠとⅡとに分けて単位認定を行うが、実質は一年間連続した一つの科目である。年間を通してドイツ語文法のもっとも重要な事項を全体的に学習する。発音と基本的な語形変化から始めて、助動詞構文、従属文などの文構造を理解し接続法に到る。いわばドイツ語の骨組みを学ぶ科目である。すべての「ドイツ語」科目はこの科目の履修を前提として構成されているので、ドイツ語を学ぼうとする者は、この科目の履修が必要。 【授業内容・計画と履修のポイント】「ドイツ語初級文法」では、現代の標準的ドイツ語で書かれた比較的やさしい文章を、辞書を引きながら読むのに 小限必要と思われる文法事項を、Ⅰ・Ⅱを通じ一年間かけて学習する。使用する教科書は担当教官によって異なるが、内容的には大きな差はない。次にⅠ・Ⅱの授業内容のポイントを挙げる。 1(前学期):発音から始めて、もっとも基本的な語形変化を中心に学習する。すなわち、動詞の人称変化、冠詞・名詞・代名詞の格変化、前置詞の格支配、動詞の三基本形等がポイントである。学習するにあたっての留意点を挙げるならば、発音においては、音の単位を正確に識別でき、ドイツ語固有の母音と子音に即座に反応できるまで声を出して練習すること、動詞や名詞の語形変化は、語尾変化と母音変化を正確に記憶し、文中の条件に応じてただちに変化させられるようにすること、動詞の三基本形は 1の基本となるのでよく覚えること、等である。 2(後学期):過去時称や複合時称から始めて、従属接続詞、関係代名詞、受動態等を学び接続法に到る。ここでは主としてドイツ語の文構造に関する理論的な事項が学習のポイントとなるが、さして複雑な事項ではない。すなわち、ドイツ語の助動詞を用いた構文では、動詞の原形や過去分詞が英語とは違って文末に置かれること(これを枠構造という)、また、助動詞構文以外でも副文では人称変化した動詞が文末に置かれること、等、動詞の位置についての規則をしっかり把握していれば、文構造の理解は比較的容易である。 【履修条件・関連科目】1年次後学期の「ドイツ語初級講読」と併せ受講することが望ましい。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】授業時に紹介する。 【成績評価の方法】Ⅰ,Ⅱそれぞれの授業終了時に試験を行う。また、予習を前提として授業をするので、平常の学習態度も考慮に入れる。 【教官からの一言】大学に入学して、英語の他に新しい外国語を学ぶことは広い意味の教養を身につけることとして意義深い。意欲ある諸君の履修を期待する。 【キーワード】格変化 人称変化 枠構造

【科目名】 ドイツ語初級講読 【 担当教官 】 ドイツ語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次後学期 【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000031500

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 honyu

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜5限、工=火曜5限 【概 要】「ドイツ語初級文法Ⅰ・Ⅱ」で得られる知識を応用してドイツ語の実際の文を味わってもらうのが「ドイツ語初級講読」の目的である。「文法」の授業を骨組みとすれば、「講読」の授業はいわば肉付けの意味を持つ。辞書を引きながら簡単なテキストを読み、その中の基本的文型を用いた表現練習を行うなど、文法事項を踏まえながら実際的な訓練を行う。 【授業内容・計画と履修のポイント】 「ドイツ語初級講読」においては、「ドイツ語初級文法Ⅰ・Ⅱ」の知識を基礎にして、ドイツ語で書かれた初歩的な文章を読み、それをもとに総合的な練習をする。「文法」の時間には十分果たせない実際のドイツ語文との触れ合いがここで可能になる。「講読」の授業のポイントとして次の三点が挙げられる。 第一に独和辞典を用いながら、ドイツ語を日本語に訳すこと。これはこの科目のもっとも重要な課題である。文法形式の違いを越えて一つの意味内容をドイツ語から日本語へ橋渡しすることの難しさと楽しさを味わってもらいたい。独和辞典を積極的に活用することもここで練習する。 第二に、テキスト中の表現形式や文型を十分理解してもらった上で、簡単な「言い換え」や「応答」あるいは「作文」等を通じて、それらの表現形式や文型を自由に使いこなせるよう実際的、総合的な練習をする。ここでは、失敗を恐れず外国語で表現してみる積極的姿勢も養いたい。 第三に、文法の知識を確認し、しっかり身につけることも目的としている。 「講読」の授業は、ある程度の文法知識を踏まえた実際的練習であるが、同時にドイツ語で書かれた文章を読むことをとおしてドイツ文化の一端にも触れる。さらに、音読による発音練習にも力を入れたい。 【履修条件・関連科目】「ドイツ語初級文法Ⅰ」を履修し、「ドイツ語初級文法Ⅱ」を並行して受講していることが望ましい。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】授業時に紹介する。 【成績評価の方法】学期末に試験を行う。予習を前提として授業をするので、平常の勉強態度も考慮に入れる。 【教官からの一言】新しい言語をもっと深く学んでみようという意欲のある諸君は、ぜひ履修してほしい。 【キーワード】独和辞典 発音 翻訳 表現 文化

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Page 20: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 中級ドイツ語 【 担当教官 】 ドイツ語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 2年次前学期 【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000031900

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 honyu

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜5限、工=火曜5限 【概 要】1年次で養った基礎的なドイツ語能力をさらに伸ばすために、2年次前学期に、「中級ドイツ語」が開講される。ここでは、ドイツ語で書かれた文章を読むことによって、ドイツ語の読解力の基礎を養うとともに、ドイツ語圏の文化・社会・思想などに触れることをめざす。 【授業内容・計画と履修のポイント】標準的な現代ドイツ語で書かれた文章をテキストに用いて、ドイツ語の読解力の基礎を固める。ドイツ語を一年間学んだとはいえ、まだまだ語彙も少なく、ドイツ語の文体にもなじんでいない人が多いと思うので、まずはドイツ語の文章に慣れることが肝要となるが、次のような点に留意しながら授業を進める。 1.変化形、派生語、合成語に注意しながら、語彙を増やす。 2.基本的な文法を確認しながら、ドイツ語の構文を把握する力を養う。 3.論理的な脈絡を追いながら、あるいは想像力を働かせて状況を思い描きながら文章を読む。 4.読み取った内容を的確な日本語で表現する。 どのような内容の、どのような文体のものを読むことになるかは、担当教官の方針・好みによって異なるが、ドイツ語で書かれたまとまった内容の文章を読むことで、ドイツ語圏の人々の生活、文化、社会、ものの考え方、歴史的背景などの一端に触れることになる。異なる文化圏への興味を喚起し、視野を広げることも、この授業の目標の一つである。 【履修条件・関連科目】「ドイツ語初級文法Ⅰ・Ⅱ」の単位取得、またはそれと同等の基礎力を有する者。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】授業時に紹介する。 【成績評価の方法】毎回予習を前提として授業を進めるので、平常授業への参加意欲を重視する。試験も行い、総合的に評価する。 【教官からの一言】たとえ選択科目であれ、これまで知らなかった言語で本が読めるという充実感を味わいたい人はどしどし履修してほしい。3、4年次の履修も可能。 【キーワード】ドイツ語 中級 読解力

【科目名】 フランス語初級文法Ⅰ・Ⅱ【担当教官】 フランス語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 各1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次前学期 I

1年次後学期 II

【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000032700

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 tobit

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜3・4限、工=火曜3・4限 【概要】 フランス語の文法の授業は、1年次の前学期(フランス語初級文法Ⅰ)と後学期(フランス 語初級文法Ⅱ)とに分かれている。単位は前・後学期別々に出されるが、フランス語文法の 基礎をひととおり終えるのには一年間かかるので、前学期だけ、後学期だけの履修はほとんど 意味をなさない。また文法の応用編として1年次後学期に「講読」の授業があるので併せて 履修すれば効果倍増である。教科書及び授業形態は各担当教官によって異なるが、基本的な方針は以下のとおりである。 【授業内容・計画と履修のポイント】 一年経ったら、辞書を使って簡単なフランス語のテキストを何とか一人で読めるようになるのがとりあえずの目的である。ただし、上の目標を達成するまで「砂を噛むような」味気ない文法の習得に耐えるだけではなく、その都度学んだことがらを何とか「使う」喜びを味わえるようにしたい。そのためには、まず(嘘でもよいから)フランス語を学ぶ「目的」を持ってほしい。そして文法書をただ読んで覚えるだけではなく、目と手と耳と口を使って身体で言葉を覚えてほしい。日常生活にあふれる「フランス」に敏感に反応し、それを楽しむこと。 前学期と後学期の区切れは教科書によって若干異なるが、前学期で中心となるのは「直接法現在」とその他さまざまな冠詞類、形容詞、名詞の使い方である。後学期は、過去時制や未来形のほか、条件法など文章にニュアンスを加える表現方法も学ぶ。 授業は基本的には文法事項の説明とそれが理解できたかを確かめる練習問題からなっている。また動詞の(一、二、三人称の)活用など重要事項に関しては、それを覚えるための小テストも行われる。 単語は英語とよく似ているが発音はずいぶん違うので、教科書付属のテープなどを利用して、早いうちに慣れ親しむこと。もちろん授業で発音の仕方、綴り字の読み方を初めに学ぶ。ただし週に一回90分の授業では聞き取りや会話まで手が回らないので、「講読」のクラスやテレビ・ラジオのフランス語講座を利用すること。 【履修条件・関連科目】1年次後学期の「フランス語初級講読」と併せて受講するのが望ましい。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】教科書と辞書があれば十分だが、必要があれば各教官が授業時に紹介するし、相談にも乗る。また図書館にもいくつかは置いてある。 【成績評価の方法】教官によって違うが、基本的には平常点(小テスト含む)と学期末試験で評価。 【教官からの一言】授業に出席することが重要なのは言うまでもない。家での予習は単語調べ程度で、むしろ復習に時間をかけたい。一日15分程度を毎日すると効果的。 【キーワード】フランス語 初級文法 基礎力

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【科目名】 フランス語初級講読 【担当教官】 フランス語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000032900

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 tobit

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜5限、工=火曜5限 【概 要】 「フランス語初級講読」は、1年次前学期から学び始めた文法の知識を前提にし、後学期も続く文法の授業と並行して行われる応用力養成の授業である。教科書及び授業形態は各担当教官によって異なるが、基本的な方針は以下のとおりである。 【授業内容・計画と履修のポイント】 やさしいテキストの読解や、簡単な自己表現(会話、作文など)を通して、「フランス語初級文法」のクラスで学んだ知識を確実なものにし、さらに具体的な場で応用するのがこのクラスの狙いである。 《文法》 文法の説明はされるが、体系的、網羅的には行われない。あくまで「使えるフランス語」に必要な文法という視点からの説明である。 《ヒアリング》 文法のクラスでは聞き取りまでに手が回らないことが多いので、このクラスにはテープやビデオを使った「生きた」フランス語との出会いも用意されている。しかし基本は家で付属のテープを聞き、耳を慣らすことである。 《発音》 これも体系的な発音方法の指導は「フランス語初級文法」のほうで行うので、「講読」では実際の会話練習、テキストの朗読の中で発音を学んでいく。下手でもいいから大きな声ではっきり発音するように心掛けること。日本人にありがちな小声の正確な発音はコミュニケーションという点から失格である。 《その他》 自分のフランス語で何ができるか、何が言えるかを常に考えること。コミュニケーションの意欲と外国語で意思疎通する喜びを体験すること。 【履修条件・関連科目】前学期に「フランス語初級文法Ⅰ」を履修したうえで、「初級文法Ⅱ」と並行して受講すべきである。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】教科書と辞書があれば十分だが、必要があれば各教官が授業時に紹介するし、相談にも乗 る。また図書館にもいくつかは置いてある。 【成績評価の方法】教官によって違うが、基本的には平常点(小テストを含む)と期末試験で評価。 【教官からの一言】授業への出席が重要なのは言うまでもない。家での予習は単語の下調べ程度でむしろ復習が大事。一日10分でもテープを聞くこと。 【キーワード】フランス語 初級講読 自己表現

【科目名】 中級フランス語 【担当教官】 フランス語教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000033100

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 tobit

【質問受付】 【開設日時】 農=木曜5限、工=火曜5限 【概 要】 1年次では「フランス語初級文法Ⅰ・Ⅱ」「フランス語初級講読」を通してフランス語文法の基礎的な理解やその初歩的な応用を学んだ。「中級フランス語」では、初級文法の知識を復習確認しながらテキストの読解を行う。教科書や授業方法は担当教官によって異なるが、基本的には以下の方針に基づいて行われる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 テキストを読みながら基本的な文法事項を復習し、文章に書かれていることを十分理解する力を高めることが目標である。主題は教科書によってまちまちであるが、おもに現代のさまざまな事象を扱った文章を読む。 授業は学生が口頭で訳したものを教官が添削するかたちで進行するが、そのときに問題となるのは訳のうまさではなく、いかに正確にフランス語が読み取れているかである。そのためにはフランス語の構文をしっかり把握できるようにすること。 《文法》 「中級フランス語」では体系的、網羅的な文法事項の復習はしない。テキストの読解の折々にその都度必要な文法を復習し確認する。 《発音》 まず個々の単語の発音を正確に行えるようにする。授業では学生を指名してテキストを読んでもらうが、比較的長い文章なのでリエゾン、アンシェヌマンなどにも注意して読むこと。 《ヒアリング》 自宅で耳を慣らすようにテキストの朗読テープを提供できる場合もある。いずれにせよ授業では聞き取りに費やす時間はあまりないので、個人的に朗読する機会をつくること。 《教材》 教材は文章を通して文化、社会、科学などフランスの現代の素顔を理解できるようなものが中心となる。フランス語という伝達手段の習得とともに、異文化の理解をも深めたい。 【履修条件・関連科目】フランス語初級文法Ⅰ・Ⅱ」を履修していること。 【テキスト・教科書】教官によって異なる。 【参考書】各授業で教官が紹介する。必要があれば相談にも乗る。 【成績評価の方法】細部は個々の教官によって異なるが、平常点と学期末試験で評価する。 【教官からの一言】予習は辞書を引いて文章が理解できるようにしておく。また下調べのときに声を出してテキストを読むこと。 【キーワード】フランス語 中級 講読 読解力

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【 科 目 名 】 ロシア語初級文法Ⅰ・Ⅱ、ロシア語初級講読

【 担当教官 】 坂内 知子(非) 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 各1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 前学期 I、

1年次 学期II購

【開講場所】 農・工学部隔年開

【管理コード】 1100000033899

【 研究室 】 非常勤講師控え室 【電話番号】 【メールID】 honyu

【質問受付】 出講日休み時間 【開設日時】 農=木曜4・5限、工=火曜4・5限 【概 要】 ロシア語の初級段階を一年間で学ぶ。文法Ⅰ・Ⅱ、講読という別単位の授業に分けて行うが、内容は密接に関連しているので、前学期4時限の初級文法Ⅰ、後学期4時限の初級文法Ⅱ、後学期5時限の初級講読と、続けて受講することが望ましい。 ロシア語はアルファベットが他のヨーロッパ語と異なるので 初の抵抗感は大きいが、 整然とした文法を持つ美しい言語である。辞書を使って理工系参考文献を利用できる、旅行で用を足せる程度の会話ができる、を到達目標とする。 【授業内容・計画と履修のポイント】 文法の授業では、主として教科書を中心とした文法を学習をする。講読では、視聴覚教材(ビデオ等)を多く用いて変化をつける。特に学習が進んだ後学期からは、ビデオによる会話練習、ロシアの生活・文化の紹介なども行う。 ロシア語の学習は初めにロシア文字を習得することが大きなハードルとなるが、原則的に一文字一音という平明さもあり、新しい文字の形と音を覚えることを楽しんでほしい。一般にロシア語は難しい言葉と思われているが、 初頑張ると、規則正しい平易な面も現れる。一年という短い時間なので、できるだけ多くのロシア語を耳にし、自分の口からも発話して、たくさんのロシア語を浴びることが重要である。 【履修条件・関連科目】条件はないが、文法Ⅰ・Ⅱと講読をあわせて履修してほしい。 【テキスト・教科書】年度によって異なる。 【参考書】「パスポート初級露和辞典」(白水社) 【成績評価の方法】平常点(出席・発表等を重視する)、および学期末試験。 【教官からの一言】新しい言語の学習は感覚器官を道具とする知的肉体労働です。スポーツ感覚で挑戦してください。 【キーワード】ロシア語 ロシア文字

【科目名】中国語初級文法Ⅰ・Ⅱ、中国語初級講読

【担当教官】 味岡美玲(非) 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 各1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 前学期 I、

1年次 学期II購

【開講場所】 農学部、工学部 【管理コード】 1100000033900

【 研究室 】 非常勤講師控え室 【電話番号】 【メールID】 honyu

【質問受付】 出講日休み時間 【開設日時】 農=木曜午後、工=火曜午後 【概 要】 中国語の基礎を、1年生の前学期(中国語初級文法 1)と後学期(中国語初級文法Ⅱ、中国語初級講読)で学習します。初級文法は、実質的には1年間の連続授業ですので、前学期のⅠのみとか後学期のⅡのみとかの履修はあまり意味がありません。 【授業内容・計画と履修のポイント】中国語は非常に不思議な言葉です。中国語は漢字で書き表しますから、日本人には初とっつきやすく感じられます。日本人も日常的に漢字を使っていますから、漢字で書かれた中国語を初めて見たような人も何だかわかったような気分になります。そこで(単位を取るのに)これほど易しい言葉はないと感激して勉強を始めますと、泥沼に入ったような孤立感を覚えます。さほどに期待したほど学習効果の得られぬ言葉なのです。中国語は英語のような屈折語でもなければ、日本語のような膠着語でもありません。特異な孤立語の部類に属します。決定版の学習実用文法というものが未だに編み出されていないのです。つまり、印欧諸語を軸とした文法の概念をどれだけ精密に適用しようとしても適用しきれない、ぬえ的な言葉です。そこに中国語の面白さがあると言ってもよいでしょう。中国語の授業ではもっぱら語法を教えます。語法と文法の間には間隙があります。習得した語法を頼りに自分なりに文法を発見していく、そこに中国語を学ぶ面白さがあると言えますが、むしろ従来の文法観、言語観が自分の内側から揺らいだり崩れたりする体験のできるところにその醍醐味があると言った方がよいと思われます。中国語の学習者の方にそんな妙味を味わっていただけることを期待します。 【履修条件・関連科目】中国語は全部で3科目しかありませんので、履修するなら全部履修してください。 【テキスト・教科書】年度によって変わります。 【参考書】辞書は第1回の授業の折に紹介します。 【成績評価の方法】試験もしますが、特に出席を重視します。覚悟しておいてください。 【教官からの一言】どの外国語科目でも予習・復習は必要ですが、中国語では特に発音の復習が大切です。 【キーワード】中国語 漢字 四声 語法 ローマ字ピンイン

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【科目名】スペイン語初級文法Ⅰ・Ⅱ・初級講読

【 担当教官 】 芹田浩司(非) 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 各1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 前学期 I、

1年次 学期II購

【開講場所】 農・工学部隔年開

【管理コード】 1100000034300

【 研究室 】 非常勤講師控え室 【電話番号】 【メールID】 tobit

【質問受付】 出講日休み時間 【開設日時】 農=木曜4・5限、工=火曜4・5限 【概 要】 スペイン語の基礎を、1年生の前学期(スペイン語初級文法Ⅰ)と後学期(スペイン語初級 文法Ⅱ、スペイン語初級講読)で学習します。文法は実質的には1年間の連続授業ですので、前学期のⅠのみとか後学期のⅡのみとかの履修はあまり意味がありません。 スペイン語はスペインのみならず中南米で広く使用される国際的なスケールの大きい言語です。多くの受講者の意欲的な参加を期待します。 【授業内容・計画と履修のポイント】 これらの科目の目的は、一年という厳しく限られた期間で、スペイン語について前提的な知識のないところからスタートして、できるだけ早く自分でこの言葉の構造を把握し、読み書きおよびスピーチの基本的なテクニックを身につけることです。 そのために、文法の時間で、一レッスンごとにまず指示されたテキストの文章分析を行います。その文章に出てくる言語的パターンや他の決まった言い方などを指摘し、それらを覚えていくように練習もします。スペイン語は文法的に非常に発達してきた言葉ですから、名詞・代名詞などに単数・複数形だけではなく、更に男性・女性形、中性形まで、それぞれ多数のヴァリエーションが含まれますし、動詞の場合、活用が多いので、使いこなすための特定の練習が必要となります。 1年次後学期の講読の時間には文法を補う読み書きの練習をしたり、会話の基本的なパターンを覚えたりなどする計画です。 学生諸君には、授業に積極的に参加するチャンスが多く与えられます。しかし、特に練習の時、生き生きとした雰囲気を保つことが大切なのですが、消極的な態度は、授業のリズムをくずしてしまい、学ぶという素晴らしい経験を辛い経験にする原因となりかねません。学生諸君の積極的な参加を期待します。 【履修条件・関連科目】1年生全員に対して各1クラスしか開講できませんが、履修する場合は3科目とも全部履修してください。 【テキスト・教科書】年度によって変わります。 【参考書】授業時に紹介します。 【成績評価の方法】平常点と学期末試験の成績で総合的に評価します。 【教官からの一言】スペインや中南米の文化にも関心を持ってください。 【キーワード】スペイン語 中南米

【科目名】 スポーツ・健康科学実技 【担当教官】科目担当教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部・工学部

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 1回目の授業で通知 【管理コード】 1200000040000

【 研究室 】 農学部7号館305室 【電話番号】 042-367-5647 【メールID】 shimoda

【質問受付】 月~金曜日 【開設日時】 9~12 時および 13

~16 時

【概 要】豊かで健全な大学生活を支える身体を自己管理するための知識と実践の方法を学ぶための科目である。授業では、単にスポーツ種目の実技を行うのではなく、さまざまな体力や運動能力を測定し、その結果に基づいた個々のトレーニング方法を講義するなど一部ゼミナール形式も取り入れている。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.自己の身体・体力を見つめ直す。:体力・運動能力テストの実施 a)体格・身体機能:身長、体重、座高、体脂肪率、踏み台昇降運動、その他 b)体力:握力、長座位体前屈、上体起こし、反復横跳び、閉眼片足立ち、その他 c)運動能力:50m走、立ち幅跳び、ハンドボール投げ、その他 2.様々なスポーツの実践を通した健全な心身の回復:体力・運動能力テストの結果に基づく運動処方とその実施(トレーニング)方法について学ぶ。その中では、主として体力要素の維持・向上を目指してトレーニングを実施し、その結果を評価するために再度体力・運動能力テストをおこない、レポートにまとめる。 終的には種々のスポーツ種目の実技と合わせて、大学生活における身体運動やスポーツの位置づけを明確にし、自己の体力に応じた身体運動計画を設計する能力を養う。 3.心身の健康の維持増進を図る:各種スポーツを通し、そのスポーツの基礎的技能の修得に加えて、体力の維持増進、友人との社会性の確立、自己管理能力を養う。また受験期を過ごした直後だけに身体的、精神的なバランスを取り戻すことも大きな目的としているので、自己を開放する場として活用して欲しい。 【履修条件・関連科目】教職を希望する学生は本科目を履修する ことが望ましい。関連科目として、スポーツ健康科学理論、生涯スポーツ実技がある。 【成績評価の方法】授業に取り組む態度、出席状況、レポート等を考慮して総合的に評価する。 【教官からの一言】体力・運動能力テストは全項目行うこと。欠席数が4回以上になると単位は取得できないので注意。 【キーワード】健康 体格・身体機能 体力要素 運動能力 トレーニング計画 身体運動計画

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【科目名】 生涯スポーツ実技 【担当教官 】科目担当教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部・工学部

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 学科により異なる 【時間割ID】

【開講時期】 1年次後学期また

は2年次前学期

【開講場所】 1回目の授業で通知 【管理コード】 1200000040100

【 研究室 】 府中・共通教育第

2実験研究棟3F

【電話番号】 042-367-5642~7 【メールID】 uetake

【質問受付】 月曜日~金曜日 【開設日時】 9時~16時 【概 要】生涯スポーツ実技を開講する曜日・時限は、学科毎に決められ、基本的には同じ時間帯に複数のコースが設定されている。しかし、本授業科目の開講目的は農学部・工学部を問わず各コースとも共通している。その目的とは生涯にわたる創造的余暇活動の実践能力を養うことであり、具体的には、「さまざまなスポーツ文化を享受する」、また「スポーツが 創り出す同じ時間・空間を他人と共有する」、さらには「スポーツを介して異分野の人とコミニュケーションをはかる」ための技術や知識を修得することである。 【授業内容・計画と履修のポイント】半期で完了する授業は大きく 4期に分けられる。以下に各期毎のポイントを記す。 第1期 グループづくり:グループ構成員の相互理解、グループの目標設定 第2期 実施計画の作成:目標に対する練習計画の立案、グループ内における役割分担 第3期 実施計画の展開:計画に基づくトレーニング、練習試合、試合結果の検討と対策 第4期 グループとしての評価:グループワークに対する全体評価 、第 1期からの活動記録のまとめ グループワークが中心となるので、リーダーシップの精神や自らが決めたことに対し責任を果たすことが重要なポイントになる。また、すべての段階で教官は相談にのり、必要な知識や資料を提供するので教官を大いに活用してグループのパフォーマンスを向上して欲しい。 【履修条件・関連科目】各学科毎に指定された曜日・時限内で履修すること。 【テキスト・教科書】各種目の概要やルールおよび安全管理の方法等については印刷して配布する。 【参考書】特に指定する参考書はない。しかし、受講した種目に固有な技術や戦術を解説した図書を読むことを薦める。 【成績評価の方法】グループワークに積極的に参加したかどうか、またグループが設定した目標に個人として努力したかどうかを基準とする。単に習得した技術レベルだけでは判断しない。 【教官からの一言】教官は、さまざまなスポーツの特性や技術を指導する指導者の性格と、各グループワークが滞りなく実施されるよう側面から支援するコーディネーターとしての性格を併せ持っている。 【キーワード】スポーツ 余暇の創造的利用 レクリエーション リーダーシップ チームワーク 【備 考】服装については特に指定はない。シューズについては体育館では指定のシューズ(生協に て販売している)、テニスコートではテニスシューズ(メーカー指定なし)を着用すること 。

【科目名】 スポーツ・健康科学理論 【担当教官】科目担当教官 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 農学部・工学部

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 【開講場所】 掲示で通知 【管理コード】 1200000003200

【 研究室 】 農学部7号館30

5号室

【電話番号】 042-367-5647 【メールID】 shimoda

【質問受付】 月~金曜日 【開設日時】 9~12 時及び 13~

16 時

【概 要】これからの大学生活やその後の将来において、健康で充実した生活を送るためには、自分の体のことをよく理解し、自己管理するための知識が必要である。本講義では、ヒトの体の基本的構造とその機能、運動の体への影響と運動処方、大学生活と健康問題、けがの予防と処置、等について説明する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.健康な学生生活を送るために 2.体力と運動(体力学基礎) 1)体力と加齢現象と寿命 2)運動と筋力 3)運動の必要性 4)運動を行うときの原則 3.環境と適応(健康学基礎)1)ヒトの適応 2)ホメオスタシス 3)ストレス4)健康の概念 4.現代生活と健康 1)健康と高齢化社会 2)労働形態の変容 3)生活習慣病 4)新しい生活環境への適応 5.健康と運動 1)運動不足と健康 2)運動疲労と運動の効用 3)運動による障害 4)年齢と運動 【履修条件・関連科目】教職を希望する学生は本科目を履修することが望ましい。関連科目として、スポーツ健康科学実技、生涯スポーツ実技がある。 【テキスト・教科書】プリントを配布する。スライド、ビデオなどの視聴覚教材を用いる。 【参考書】 講義のなかで紹介する。 【成績評価の方法】レポートや授業中に行う小テストおよび出席状況により、総合的に評価する。 【教官からの一言】ヒトの体に興味を持つことが大切です。体の基本的構造や機能を学び、自己の体力・健康 状態などを客観的に認識することを通して、大学生活における自分のライフスタイルについて考えてみよう。 【キーワード】 体力・運動能力 トレーニングと自己管理 生体反応 適応 恒常性 精神的ストレスと身体的ストレス 生活習慣病 運動不足 スポーツ障害 老化

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【科 目 名】 物理学 【担当教官】 高木・(甲田)1999 年度以前入学生 【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 工学部機械システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000003500 【 研究室 】 小金井 D棟 204 号

室 【電話番号】 TEL 0423-88-7224 【メールID】 takaki

【質問受付】 月曜日 4:30~6:00

【開設日時】 水曜日 8:45~10:15

【概 要】 古典力学の学習は、物理学学習の基礎である.物体の運動の記述法から始め、1個の物体の運動、エネルギーの概念、2個あるいは多数の質点の運動の順で力学の基本的な考え方 を理解する。その中で必要になる数学的な処理の仕方は、そのつど説明する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 運動の記述法から始め、上記のキーワードの内容を順に説明する。 授業の目的は 1.力学の問題を解く上での微分・積分の操作法を学ぶ。 2.エネルギー保存則を理解する。 3.近代物理学の 初のハイライトである、惑星運動の導出について理解する. 【履修条件・関連科目】 高等学校で物理学を履修したことを前提とする高等学校の数学、とくに、ベクトル、微分 積分の基本は知っているものとする。 【テキスト・教科書】 高木隆司:力学(I)(裳華房フィジックスライブラリー) 【参考書】 高木隆司:べくトル解析(岩波書店) 高木隆司:力学(II)(裳華房フィジックスライブラリー) 【成績評価の方法】 定期試験により評価する.授業中にときどき小テストを行う。 【教官からの一言】 毎回出席して、なるべく前の席に座ること.必ず得をします。私語は謹んでください。飲食もやめましょう。気持ちよく講義でき、聴講できるよう皆さんも協力してください。理解できなかったことは、すぐ質問しましょう。そのために、なるべく終了時刻の10分前に終わるようにします。復習も必要です。それから、授業中は携帯電話のスイッチを切りましょう。マナーとして必要ですね。 【キーワード】 運動の記述法 ニュートンの運動法則 落下運動 振動運動 仕事とエネルギー 円運動と角運動量 万有引力と惑星運動

【科 目 名】 物理学実験 【担当教官】 各教官 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 工学部 物理システム工学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000040200 【 研究室 】 府中第1実験研究棟205号【電話番号】 【メールID】 hnakajim 【質問受付】 原則として授業時間中 【開設日時】 【概 要】 物理学実験は、実際の現象を体験することにより、物理学をより深く理解するためのもまた自分が測定した内容を、きちんとしたレポートの形で報告することも重要な目的である。講義で学ぶ物理学が主として論理的抽象的な形で一方向的に伝達されるのに対し、実験自身が予測し、実行し、観測・記録し、解釈し、それらを報告する。本実験では約8種類 ついて実験と報告を行う。 【授業内容・計画と履修のポイント】物理学実験履修ガイダンス 物理学基礎実験A:基礎量として長さと質量を測定し、密度を求め測定誤差を検討する。 物理学基礎実験B:基礎量として時間と電圧をして放電管の点滅を調べ、弛緩発振現象を理解する。 レポートの書き方:科学レポートの構成放、グラフの表し方、誤差評価、結果と議論など客観的な評価に耐え得る報告放を基礎実験ABのレポートを作成しながら学習する。 ボルダの振子:振子の振動周期を正確に測定し、重力加速度を有効数字4桁まで求める。 前回の実験のレポートと作成と点検をおこなう。 粘性率と表面張力:毛細管を流下する液体の流速を測定して、液体の粘性率と表面張力を求める。水、EtOH、および混合溶液について測定する。 光の回析と偏光:回析格子を用い、NaおよびCdランプのスペクトル線の波長を求めるとともに、回析現象を理解する。偏光フィルターによる偏光の観察をおこなう。 アルコールの比熱:加熱した液体の冷却過程の温度変化を測定し、結果を片対数プロットして液体の比熱を求める。 等電位線:水中に発生させた電場について等電位線及び電流ベクトルの分布を求め、電位、電場、電流の関係を理解する。 【履修条件・関連科目】 高等学校で物理学を履修してこなかった学生でも、特別の予備知識なしに、実験を行うことが出来るように準備してあるが、共通科目の物理学を履修することが望ましい。 【テキスト・教科書】 共通科目 自然科学部会編 「物理学実験」(第7版) 【参考書】「大学演習基礎物理学実験」平田森三他共著 裳華房 「バークレー物理学コース 実験物理学」 丸善 【成績評価の方法】 各実験のたびに、実験ノートの提出およびレポートの提出を義務づけている。出席とレポ ートから総合的に評価する。試験はおこなわない。 【教官からの一言】 五感をはたらかせながら、楽しんでやってください。 【キーワード】 歪み 時定数 熱容量 波長と振動数 電場ベクトル

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Page 26: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 化学 【 担当教官 】 高橋 三男 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000003600 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 edkyo 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 化学の基礎として物質の構造や性質・変化などを学び、化学現象を定量的に理解するために、必要となる基礎的な考え方。 【授業内容・計画と履修のポイント】 授業の内容 1 状態変化:純物質の物理的変態相図、相の安定性と相転移 2 状態変化:単純な混合物の物理的状態混合物の熱力学的な記述、揮発性液体の混合物 実在溶液 3 状態変化:相律相、成分・自由度、2成分系、3成分系 4 状態変化:化学反応自発的な化学反応、外部条件による平衡の変化 5 平衡電気化学:化学電池、還元電位の応用 【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 アトキンス 「物理化学の基礎」 (東京化学同人) 千原秀昭・中村恒男 訳 【参考書】 【成績評価の方法】 定期試験とリポートと出席の総合によって評価する。 【教官からの一言】 【キーワード】 相図 実在溶液 状態変化 化学電池

【科目名】 化学実験 【担当教官】化学全教官・非常勤講師 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 両学部 全学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前・後学

期 【開講場所】 【管理コード】 1100000040300

【 研究室 】 府中 第1実験棟 【電話番号】 0423-67-5621 【メールID】 【質問受付】 随時 【開設日時】 【概 要】 本学におけるほとんど全ての実験・実習の対象は物質であるが、物質を扱う科学の中心は化学である。従って、化学における実験の入門、「化学実験」は自然科学系の学問の基礎なのであるから、学生はこれを履修することが望ましい。つまり、学生は自ら積極的に化学実験を学ぶことによって(操作を暗記する必要はなく、その巧拙をも問わない代わり)、全ての実験・実習に対する心構え・態度・知識・技術等を会得しなければならない。 【授業内容・計画と履修のポイント】 ・講義(全般、定性分析法) 第1族陽イオン分析/第2族A類陽イオン分析/第3、4族陽イオン分析/第5、6族陽イオン分析/未知試料分析(または混合試料分析) 簡単な操作を繰り返すことによって、実験室での心構え・態度、試料の取り扱い方、ガラス器具の使い方、観察の仕方、記録の取り方などを習得すること。 ・講義(定量分析および物理化学実験法) 化学天秤/吸光光度法(比色分析)/希釈熱測定/参加還元滴定/相互溶解度/吸着平衡 定量的な実験を行うための各種測定装置の取り扱い方、データの整理検討法、誤差、考察の仕方などを学び、将来の実験・実習の基礎を固めることにする。 【履修条件・関連科目】 共通科目の「化学」とは一応独立しており、特別な予備知識を前提とはしてい ない。化学を別の側面つまり実験書および自主的な実験を通じて学びたい。 【テキスト・教科書】 旧一般教育部化学教室編集「一般化学実習」。前もって購入し初回の実験内容 を予習しておく。定時に実験を終了させるためにも実験項目の予習は不可欠。 【参考書】 特に指定しない。図書館に関連する参考書・辞書類が多数備えてあるので、レポートを書いたり、問題を解いたりする際に大いに活用してほしい。 【成績評価の方法】 出席(特別重視する。現に実験室での実験が大切で遅刻も禁なり。)、実験結果、レポート、問題の解答、面接試験、筆記試験等により総合的に評価する。 【教官からの一言】 1.高校化学の履修の有無は関係ない。2.自ら出現させた溶解の色の美しさに自然の神秘を体験可能 3.廃液処理で環境保全に役立つ。4.白衣と保護めがねを着用。 【キーワード】 化学実験法 無機定性分析法 定量分析法 物理化学実験法

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【 科 目 名 】 生物学 【 担当教官 】 古園 さおり 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000003700 【 研究室 】 【電話番号】 048-467-9545 【メールID】 edkyo 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 近ヒトゲノムの概要が明らかにされ、ゲノムをキーワードに生物学の流れが大きく変わろうとしています。またゲノムを中心としたビジネスも華々しく展開され、ゲノムは生物学を専門としない人にも身近な社会的話題となってきています。本講義では、主に生物学を専門としない学生を対象に、ゲノムという視点から生物学分野における 近の話題を取り上げて概説します。遺伝子組換え食品やクローン技術など新聞やマスコミに取り上げられる話題を大まかに理解できるようになって欲しい。 【授業内容・計画と履修のポイント】前半(第1~5回)では、ゲノムや遺伝子についての基本的な説明を行い、またゲノムを取り扱うための基礎的技術について概説する。後半(第6回~)では、前半で学習した知識を元にゲノムに関連した 近の話題を取り上げて概説する。 第1回ゲノムとは何か/第2回遺伝子の発見:メンデルの法則から二重らせんまで。/第3回遺伝情報の発現の流れ:セントラル・ドグマ/第4回ゲノム解析技術:DNA クローニング、ハイブリダイゼーション/第5回ゲノム解析技術:PCR、シークエンス技術/第6回遺伝子工学/第7回分子進化/第8回遺伝子組換えについて/第9回ポストゲノム解析/第10回遺伝子治療とクローン/第11回ヒトゲノムとゲノムビジネス 【履修条件・関連科目】 特にないが、専攻とは全くかけ離れた分野の講義であるので、興味と関心を持たなければ しんどいと思います。 【テキスト・教科書】 特になし。資料をプリントで配布。 【参考書】金子隆一著「ゲノム解読がもたらす未来」洋泉社新書、中原英臣著「ヒトゲノムビジネス 」小学館文庫 【成績評価の方法】 レポート 【教官からの一言】 生物を専門としない学生を対象に、たった半年で生物学の全てを教え込むのは不可能です 。ほんのさわりだけを紹介し、きっかけだけを与えます。関心を持ったならば、その先は自分で掘り下げていってください。 【キーワード】 ゲノム 遺伝子工学 遺伝子組み替え食品 体細胞クローン技術 ゲノムビジネス

【 科 目 名 】 生物学実験 【 担当教官 】 佐藤俊幸・小原嘉明 他 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 後学期、2

年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000040400

【 研究室 】 府中一般教育第 2実験棟 213 号

【電話番号】 048-467-5623(佐藤)

【メールID】 obara

【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 実験科学である生物学の基本的なことがらを理解し、科学的に思考する能力を養うため、 講義では特にとりあげていない動植物の形態・分類・生理・生態等に関した生物学の基本 的な実験を実際に行う。それにより、生物学で使用する基本的な実験器具・装置の使い方 や実験材料の扱い方に関する基礎的技術の習得もなされ、また普遍的な生命現象の本質を 深く考える機会をもつ。 【授業内容・計画と履修のポイント】 顕微鏡の使い方:光学顕微鏡を用いた被子植物の表皮細胞の観察。顕微鏡の使い方を習得し、単子葉植物と双子葉植物の表皮の構造の違いを比較。 植物の組織(葉の構造):被子植物の葉より徒手切片を作成し、維管束系を中心に葉の構造の顕微鏡観察。単子葉・双子葉植物の葉の組織の違いを比較。 ゼニゴケの世代交代:被子植物と対比しながら、ゼニゴケを観察。/染色体の観察:ニンニクの根の生長点の体細胞分裂、タマネギの花粉母細胞の減数分裂、ユスリカの幼虫の唾腺染色体を観察。/生体物質の分析(ペークロマトグラフ):アミノ酸、植物色素の分離と同定。/生体物質の機能(酵素):コハク酸脱水素酵素を調製し、酵素活性を確認し、反応速度と温度の関係を調べる。/神経興奮のしくみ:カエルの末梢神経・筋肉標本を作製し、神経興奮のしくみについて実験を行う。/体色発現とその変化のしくみ:タナゴの体色変化と色素胞の変化の観察、背地反応のしくみの考察。/動物の発生:ニワトリの卵を用いた、胚発生の過程の観察。/脊椎動物の解剖:シロネズミを材料に、高等脊椎動物の器官・器官系の観察。/無脊椎動物の解剖:ザリガニを材料に、高等無脊椎動物の形態的特徴を観察。/土壌動物:土壌動物の垂直分布の調査を行い、その分布の特徴を考察。/植物生態:植生を調査し、環境要因との関係、植物相互の関係について考察。 顕微鏡等の実験装置・器具の使い方を習得する。実験結果を論理的に考察し、分かりやすくレポートにまとめる。正しいスケッチのしかたを習得する。 【履修条件・関連科目】 高校で生物学を履修したことがなくてもOK。関連科目は他の生物学関連の講義一般。 【テキスト・教科書】実験の説明はテキストに沿って行うので、テキストは必携。第一回目の授業時間に教室にて販売する。 【参考書】 特に指定しないが、テキストにはそのつど参考文献があげてある。 【成績評価の方法】 出席およびレポート(毎回提出)。遅刻は厳禁。 【教官からの一言】 えつき針(約 10cm の割箸に針をつけたものでよい)、ノート、スケッチ用鉛筆(2Hまたは3H)、消しゴム、白衣または作業着を各自用意する。顕微鏡等の実験器具を丁寧に扱い、実験後のあとかたづけもきちんとすること。

【キーワード】生物学、形態、解剖、生体物質、酵素、染色体、細胞分裂、発生、生理、神経興奮、分類、生態、生活史

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【 科 目 名 】 地学 【 担当教官 】中田 正隆 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 大学院生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1100000003800 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 sozosan 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】

現在ほど地球環境問題がクロ-ズアップされた時代はかつて無かったであろう。この点において“地球とは何か”を明らかにし、深く理解することの重要性が強く要望されていそこで、地球を構成する水圏、気圏および地圏の物質の化学的性質や構造を理解し、各々の間の相互作用をダイナミックにとらえ、生きている地球について述べる。さらに、未解決の部分が多い環境問題として重要な、自然-人間相互作用について考えたい。 【授業内容・計画と履修のポイント】 地球科学とは地球の構成要素(1):大気圏の構造とその成分地球の構成要素(2):水圏の構造とその成分-陸水と海水構成要素(3):地圏の構造とその成分-マントルと核地球の構成要素(4):地圏の構造とその成分-地殻ポイント 現在、私たちの住んでいる地球の姿は、どんなものだろうか。宇宙における地球-その誕生と他惑星との比較地球史における大気と水における固体地球地球史における生物地球史における水-岩石相互作用の役割現在の地球の姿になるまで、地球はどのような変遷をたどってきたのだろうか。資源と人間(1):特に、鉱物資源を中心に資源と人間(2):特に、水資源とエネルギ-資源を中心に地球環境問題(1):大気における問題地球環境問題(2):水質および土壌における問題地球環境問題と人間社会との相互関係人間を取り巻く地球規模での問題とは、またその本質とは何か。 【履修条件・関連科目】 特になし 【テキスト・教科書】 特になし 【参考書】 鹿園直建 『地球システム科学入門』 東京大学出版会 【成績評価の方法】 試験によって評価 【教官からの一言】 地球環境問題は、大変重要な問題です。一人でも多くの人に真剣に考えてもらいたいと思います。 【キーワード】 地球科学 鉱物 岩石 物質循環 水-岩石相互作用 地球環境 自然-人間相互作用

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【 科 目 名 】 特許法 【 担当教官 】 遠藤政明 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102200000000 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 近、知的財産権に関する記事が新聞紙上を賑わすことが多い。知的財産権とは、特許権等の工業所有権、著作権棟の知的活動の結果であって財産的価値のあるものの総称である。工業所有権の中心的役割を占める特許について、特許法における発明について特許の出願から特許権の登録、特許権の権利侵害に及ぶ特許制度全般における発明についを習得して、特許制度に対する理解を深める。 【授業内容・計画と履修のポイント】(1)知的財産権とは何か、(2)法律の基礎知識、(3)特許制度の概略 1.特許出願(1):「発明」とは何か、特許を受ける権利、職務発明 2.特許出願(2):願書、明細書、図面、要約書、出願公開、審査請求 3.審査(1):特許要件、拒絶理由通知 4.審査(2):拒絶理由通知に対する応答(意見書、手続補正書) 5.発明の公開と特許権の登録:出願公開制度と特許意義の申立て 6.処分に対する不服の申立て:審判制度と審決取消訴訟 7.特許権の利用:特許発明の技術的範囲、発明の実施、権利の制限 8.特許権の侵害:特許発明の権利解釈と特許権侵害訴訟 9.国際協力と条約:パリ条約、特許協力条約(国際出願)

11.他の工業所有権利法(1):実用新案法(考案、無審査登録、技術評価書) 12.まとめ:特許制度を支える組織、機関 【成績評価の方法】課題に対する報告書

【キーワード】知的財産権 発明 特許要件 特許出願 明細書 審査 特許請求の範囲

【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

10.審査の機械化と電子出願:機械検索、ペーパーレス計画

【 科 目 名 】 安全工学 【 担当教官 】小川輝繁/朝倉祝治

【開講時期】 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102200000100 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】人類はエネルギーを制御して利用することにより、社会生活を豊かさや利便性を追及してきた。現在では、膨大なエネルギーを使っているが、しかし、このエネルギーの制御を失敗すると、災害が発生し、死傷者が発生したり、機器、設備の損害が生じる。安全工学は災害防止の観点から体系化された工学である。本講義では安全工学の理念、安全概要 安全性解析、安全性評価、災害想定などを習得する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.安全工学の理念:安全工学の定義、理念、安全工学の成立した背景 2.産業災害:産業別災害の特徴、産業災害の推移と安全工学の変遷 3.安全管理:安全管理の基本理念、マネージメントにおける安全管理 4.文化と安全管理(欧米と我が国の安全管理の考え方の比較) 5.システム安全管理 (ポイント:安全管理の理念、産業災害の現状と我が国の安全管理の特徴、企業経営における安全管理の重要性などを理解する。) 6.ハザードとリスク:ハザードとは、リスクの定義、各種のハザード分析手法とその特徴 7.リスク評価:リスク解析、リスクの定量化における課題 8.リスクマネージメント 9.中間評価:理解度を検証するために中間試験を行う。 10.定量的安全評価ならびにアセスメントの基礎となるハザード分析とリスク解析を理解するように 11.ヒューマンファクターズ:安全システムに関れる人的要素 12.システム安全解析:代表的なシステム安全解析の手法である EVENT TREE 解析とセーフティアセスメント 13.災害の被害想定の手法の概説 14.予備日 (ポイント:産業システムの安全解析と災害の被害想定の手法を理解すること。) 【履修条件・関連科目】特に無し。 【テキスト・教科書】プリントを作成し、配布する。 【参考書】安全工学や災害論に関する書物が参考になる。 【成績評価の方法】適宜行う小テストと中間・期末試験の結果とを総合的に評価する。 【教官からの一言】本講義は、災害リスクを正しく評価できる素養を身についけるための出発点としてほしい。 【キーワード】安全工学 災害 リスク解析 安全管理 事故 ヒューマンファクターズ セーフティアセスメント

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【 科 目 名 】 生物科学 【 担当教官 】 平野 盛雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102200000400 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】バイオテクノロジーの発展はめざましいものがあり、その成果は、医薬品開発、エネルギー生産、農林畜産等の分野において積極的に利用されている。本講義では、そうした 現状をふまえて、バイオテクノロジーの基礎、およびそれらの応用例について解説する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1.細胞の基本構造 2.細胞の機能 3.細胞内反応における酵素の役割 4.酵素反応機能 5.細胞内高エネルギー化合物 (ポイント:細胞内の複雑な諸反応は、物理化学の基本法則に従い、精巧かつ巧妙に行われていることを理解する。) 6.遺伝子とは 7.ワトソン— クリックのモデル 8.DNAの自己複製 9.遺伝子の働き 10.遺伝子暗号解読の手がかり (ポイント:細胞工学の理解には、 低、遺伝子に関する基礎知識の習得が必要だることを理解すること。) 11.遺伝子組換え 12.細胞融合 13.嘱望組織培養 14.バイオテクノリジーの地球環境問題への応用 15.予備日:理解度にあわせて再度ポイントを整理 (ポイント:バイオテクノロジーの基礎を習得し、応用例によって具体像を理解する。) 【履修条件・関連科目】有機化学、生物科学の基礎知識を習得していることが望ましい。 【参考書】必要に応じて参考書を紹介する。 【成績評価の方法】期末試験の結果、及び授業への取り組み姿勢によって判定する。 【教官からの一言】社会生活における生物化学の位置づけを、できるだけ具体的に解説したい。 【キーワード】細胞 酵素反応 細胞内エネルギー 能動輸送 遺伝子 細胞融合 組織培養

【 科 目 名 】 応用分子生物学 【 担当教官 】 (教官未定) 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2選択 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102200000500 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 ynemoto 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 現代の生物科学のすべての分野の基礎となる、遺伝子の構造・遺伝情報発現機構・遺伝子操作技術・遺伝子導入等について解説する。この科目は、教科に関する科目であるので生物関係の専攻ではない学生も対象としており、そのため、基礎的な事項からはじめて、遺伝子操作の応用による作物の改良・有用物質生産等にいたるまで広く講義することになる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 分子生物学の基礎:細胞の構造と機能の概要、基本生物物質、機能分子としてのタンパク質の構造と機能、アミノ酸配列決定法、酵素反応、遺伝情報の担い手としての核酸の講座と機能、染色体の分子構築、遺伝情報の保存・複製と伝達・発現の概要、複製・転写・翻訳、組換えDNA技術:部新クローニングの基礎(宿主―ベクター系・制限酵素) /生物を専門としていない学生も、基礎的な生物科学の知識の要点を習得する。専門の学生も、改めて要点を把握する。/分子クローニングの方法:組換えDNAの作製法・cDNAクローニング、ダギング・相補・PCR等の技術、制限酵素地図、塩基配列決定法、分子ハイブリッド形成によるDNAとRNAの分析(サザン・ノーザン)、原核生物における遺伝情報発現の機構(転写調節:プロモータ・オペロン)、翻訳制御・翻訳後修飾(シグナルペプチド)/6~8では特に、cDNAとは何か、制限酵素とは何かを理解する。9~10では、分子生物学では古典になった基本的概念を理解する。/真核生物における遺伝情報発現の機構(転写因子・エンハンサー・ポリA)、スプライシング・翻訳制限と翻訳後の修飾・分子シャペロン、遺伝子操作の利用:形質転換系・レポーター遺伝子・発現誘導系、高レベル発現系によるタンパク質生産・物質生産、遺伝子操作による生物の性質の改変・有用生物の作製/ 近の遺伝子操作技術の応用による、生物の改良の為に必要な要素を代表的な例を通じて理解する。 【履修条件・関連科目】 教科に関する科目なので、特に条件をつける訳にはいかない。 【テキスト・教科書】 従来はプリントを配布していたが、 近では放送大学のテキストが手頃であるので、テキストとして利用したい。 【参考書】 Lewin:遺伝子(東京化学同人) 【成績評価の方法】 出発点とレポートの点を総合して評価する。 【教官からの一言】 質問をして下さい。わからないといきは、わからないと言って下さい。

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Page 31: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 工学概論Ⅰ 【 担当教官 】 新井 紀夫 【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 大学院工学研究

科 【質問受付】 木曜日

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 0703 【開講時期】 2年次 前学期 【開設日時】 13:00~17:30 【管理コード】 1102200001100 【 研究室 】 小金井 5号館 335

号 【電話番号】 042-388-7158 【メールID】 arai

【概 要】 本科目は工学部留学生用共通講義であることを考慮して、工学部学生に必要な基礎的な数学のうち、各学科に共通性の強い内容に絞り、講義を行う。特に取り上げる項目の物理的イメージを大切にし、それを明確にすることを主眼とする。内容の一部は一年次の数学 関係の講義と重複する部分もあるが、留学生の日本語能力を含めての理解力を考慮して、 復習の意味も含めてある。実際問題に則した例題を多く取り上げて説明を行う。 【授業内容・計画と履修のポイント】 ベクトル、テンソルの基礎的概念の習得。/テンソルの性質(交代テンソル、縮約等)の特徴の習得。/簡単な例題を用いて、テンソル表記に親しむ。/ベクトルの代表的な公式をテンソル表示による方法により統一的に説明。/一般直交曲線座標の導入とそれに伴うヤコビアンの物理的意味を明確にする。/座標変換の例題を数多く示しその特徴を把握する。/テストを行ないテンソル、曲線座標等の理解度を確認する。/テストの結果を検討し理解不足の点を補足する。/前半のポイントとして、ベクトル表示、ベクトル公式の証明における交代テンソルによる統一的理解に重点を置く。テンソル表示の簡便さと理解のし易さを習得することが重要。/ストークスの定理の証明(線積分と面積分の交換)/ガウスの定理の証明(面積分と体積分の交換)/物理的概念を明確にする代表的な例題を解くことにより、ストークスの定理とガウスの定理に親しむ。/テストを行い、ストークスの定理とガウスの定理に対する理解度を確認する。/テストの結果を検討し、理解不足の点を補足する。/講義内容全ての要点の整理と内容に関する質疑応答。/後半のポイントとして、ストークスの定理、ガウスの定理の物理的イメージを習得し、一般の計算に応用するに当っての基礎的知識を確実な物にすることが重要。 【履修条件・関連科目】微分積分学Ⅰ・Ⅱ及び演習、線形代数学Ⅰ・Ⅱ、数学力学演習Ⅰ・Ⅱ、微分方程式Ⅰ を履修しておくと理解が容易となる。 【テキスト・教科書】特に指定しない。 【参考書】ベクトル解析の基礎的書物であればどんな物でも良いが、練習問題が多く、工学的観点から著した参考書が望ましい。 【成績評価の方法】出席状況、中間・期末テスト及び講義時間中における質疑応答等を総合的に評価し判定する。 【教官からの一言】 公式の証明法より、物理的イメージを明確にすることに 大の努力を払って欲しい。公式等はどの本のどの箇所を見れば良いかが分かっていれば良い。 【キーワード】ベクトル (交代)テンソル ストークスの定理 ガウスの定理 線積分 面積分 体積分 日本語技術用語

【 科 目 名 】 工学概論Ⅱ 【 担当教官 】 新井 紀夫

【 区 分 】 共通科目 【 所 属 】 大学院工学研究科 【質問受付】 木曜日

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 0712

【開講時期】 2年次 後学期 【開設日時】 14:00~17:30 【管理コード】 1102200001201

【 研究室 】 小金井 5号館 335

【電話番号】 042-388-715

【メールID】 arai

【概 要】工学概論Ⅰに同じ。工学概論Ⅰに引き続き行われるものである。

【授業内容・計画と履修のポイント】 固有値、固有ベクトルの基礎的概念の修得。固有値、固有ベクトルの計算と幾何学的解釈。“乱視眼鏡”と固有値、固有ベクトルとの関連。簡単な例題による固有値、固有ベクトルの幾何学的意味の修得。行列の対角化と固有値、固有ベクトルとの間の関係の修得。前者の行列の範囲に入らない特別な行列の例。テストを行い、固有値、固有ベクトルの物理的イメージの理解度を確認。テストの結果を検討し、理解不足の点を補足する。前半のポイントとして、固有値、固有ベクトルの計算において、ただ計算ができるだけではなくその物理的イメージを明確に把握することが重要。工学系学部で学ぶべき常微分方程式の導出。常微分方程式の初等解法の修得。変数分離型、線形方程式、全微分型、積分因子等の常微分方程式の実例として成長曲線や電気回路の問題を取り扱う。テストを行い、常微分方程式の初等解法に対する理解度を確認する。テストの結果を検討し、理解不足の点を補足する。講義内容全ての要点の整理と内容に関する質疑応答。後半のポイントとして、初等的な常微分方程式の解法において、基礎方程式の物理的考察による導出とその解法における考え方の理解を深め、他への適用を図る。 【履修条件・関連科目】工学概論Ⅰに同じ。【テキスト・教科書】 特に指定しない。 【参考書】現代応用数学の基礎2(別冊数学セミナー)、日本評論社、1987年、物理数学、山内恭彦著、岩波書店 【成績評価の方法】出席状況、中間・期末テスト及び講義時間中における質疑応答等を総合的に評価し判定する。 【教官からの一言】公式の証明法より、物理的イメージを明確にすることに 大の努力を払って欲しい。公式等はどの本のどの箇所を見れば良いかが分かっていれば良い。 【キーワード】 行列の固有値 固有ベクトル 固有方程式 行列の対角化 微分方程式の初等解法 日本語技術用語

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【 科 目 名 】 線形代数学 I

【 担当教官 】 森藤 孝之 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 工学部 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001200

【 研究室 】 工学部 12 号館 214

号室

【電話番号】 042-388-7201 【メールID】 morifuji

【質問受付】 木曜日と金曜日 【開設日時】 木曜 4限

【概 要】

行列および行列式に関する理論、一次方程式系の解法を中心に学習する。

【授業内容・計画と履修のポイント】

線型代数学の入門として、一般のサイズの行列についての理論を解説する。行列の基本変形を導入して、行列の

階数の概念や連立一次方程式の解法を与える。特に重要な正方行列については、具体的な計算も含めて詳しく扱う。

逆行列をもつ行列の行列式による特徴づけや、すべての正方行列が三角化されることなどを示す。

【履修条件・関連科目】

【テキスト・教科書】

線型代数(増訂版)寺田文行著、サイエンス社

【参考書】

【成績評価の方法】

学期末試験

【教官からの一言】

【キーワード】

行列 基本変形・階数 一次方程式系 行列式 固有値と固有ベクトル 行列の三角化

【備 考】

3-32

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【 科 目 名 】 線形代数学 II

【 担当教官 】 森藤 孝之 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 工学部 情報コミュニケーション工学科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001300

【 研究室 】 工学部 12 号館 214

号室

【電話番号】 042-388-7201 【メールID】 morifuji

【質問受付】 木曜日と金曜日 【開設日時】 木曜 4限

【概 要】

公理によって定義される線型空間の理論を学ぶ。線型空間の間の線型写像が行列で表現されることを通して、線型

代数学 I で学んだ行列の理論が応用される。また、計量線型空間 を考えることにより、直交行列による対称行列の

対角化を行なう。

【授業内容・計画と履修のポイント】

線型空間の公理による定義の理解を助けるために、まず初めに空間ベクトルについて解説する。これはベクトル

の自然な足し算とスカラー倍により、線型空間の公理を満たすことがわかる。一般の線型空間を導入後は、基底や

次元の概念、線型写像(とくに線型変換)等を詳しく解説する。線型空間に内積を入れることにより、直交の概念

が定義でき、これにより直交行列を用いた実対称行列の対角化を行なう。

【履修条件・関連科目】

線型代数学 I を履修していることが望ましい

【テキスト・教科書】

線型代数(増訂版)寺田文行著、サイエンス社

【参考書】

【成績評価の方法】

学期末試験

【教官からの一言】

【キーワード】

空間ベクトル 線型空間 基底および次元 線型部分空間 線型写像 計量線型空間 直交行列によ

る対角化

【備 考】

3-33

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【 科 目 名 】 微分積分学Ⅰ及び演習

【 担当教官 】 間下 克哉 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 工学部 有機材料化学科

【 単位数 】 3単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200000001

【 研究室 】 第2実験研究棟 【電話番号】 5599 【メールID】 mashimo

【質問受付】 火・金曜日 【開設日時】 午後

【概 要】

微分積分学は数学の中で も応用範囲が広い分野であり、工学部に限れば2年次以降の基礎科目もその理論の展開

の過程において微積分学の力を借りないことは考えられない。前学期で、実数の性質や微分法とテイラ-展開やそれ

らの応用及び演習など、中期で、積分法すなわち初等関数の積分と広義積分や定積分の応用およびそれらの演習など、

後学期で、数列と級数の収束、発散や関数のべき級数展開とそれらの演習などを講義する。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 極限と連続及び演習

2. 導関数及び演習

3. 微分法及び演習

4. テイラ-展開とその応用及び演習

5. 微分法の応用及び演習

履修のポイント:例題をよく研究すること、逆関数の微分法やテイラ-展開とその応用として関数の極大、極小

の関係を知る。

6. 不定積分法及び演習

7. 定積分及び演習

8. 初等関数の積分及び演習

9. 広義積分及び演習

10.定積分の応用及び演習

履修のポイント:例題をよく研究すること、初等関数はすべて積分できることを知り広義積分や一般の初等関数

の積分を間違いなく解けるように。

11.特殊積分の応用及び演習

12.数列の収束、発散とその応用及び演習

13.級数の収束判定法とその応用及び演習

14.べき級数と関数の級数展開及び演習

15.関数列を項とする級数及び演習

履修のポイント:例題をよく研究すること、数列と級数の収束、発散や級数の収束判定法と収束半径や関数の級

数展開の意味を知る。

【履修条件・関連科目】 高校数学の基礎的な知識が必要である。

【テキスト・教科書】 講義の前に指示する。

【参考書】 参孝書と演習書は講義中に紹介する。

【成績評価の方法】 定期試験と演習やレポ-ト(または小テスト)など出席状況を加味して行う。

【教官からの一言】

演習の時間があるので当てられた問題は必ず解く意気込みで解くこと、解けないときは先生に要を得た質問をする

こと、演習用のノ-トをつくること。 (1時間目にはよく遅刻する人がおります、遅刻は欠席扱いになることあり)

【キーワード】 微分法 平均値の定理 極大極小 テイラ-展開 不定積分 初等関数 定積分

数列 級数 収束 発散 収束半径 べき級数

【備 考】

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【 科 目 名 】 微分積分学Ⅱ及び演習

【 担当教官 】 間下 克哉 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 工学部 有機材料化学科

【 単位数 】 3単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200000108

【 研究室 】 第2実験研究棟 【電話番号】 5599 【メールID】 mashimo

【質問受付】 火・金曜日 【開設日時】 午後

【概 要】

微積分学Ⅰでは平面上(1変数)の微分と積分を扱いましたが、いよいよ微分積分学Ⅱ。空間上(2変数)の微分

(偏微分)と積分(2重積分)とそれらの勉強と演習をします。前学期で、偏微分や2変数のTaylor展開と2

変数の関数の極大・極小とそれらの演習 を、中期で、平面曲線や2重積分と多重積分や空間における体積とそれぞ

れの演習などを 、後学期で、曲面の面積や線積分と面積分や特殊関数講義とそれらの演習を行う。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 2変数の関数の極限と連続及び演習

2. 偏微分、偏導関数及び演習

3. 合成関数の偏導関数及び演習

4. 全微分、2変数のTaylor展開及び演習

5. 2変数の関数の極大・極小、条件付き極値及び演習

履修のポイント:例題をよく勉強すること、偏微分の意味と合成関数の偏微分が出来ることと2変数の関数の極

大・極小問題がとけること。

6. 平面曲線(特異点、包絡線、曲率、縮閉)及び演習

7. 2重積分とその性質及び演習

8. 3重積分、多重積分と積分変数の変換及び演習

9. 2変数の広義積分、特異積分及び演習

10.空間における体積及び演習

履修のポイント:例題をよく勉強すること、2重積分の意味と2重積分の計算ができることと空間における体積

が求められること。

11.曲面の面積及び演習

12.平均値、重心、慣性能率及び演習

13.線積分、面積分及び演習

14.ガンマ関数、ベ-タ関数、楕円関数及び演習

15.求積法と1階線形微分方程式及び演習

履修のポイント:例題をよく勉強すること、曲面の面積が求められることや線積分と面積分の計算ができること

と特殊関数の意味をしる。

【履修条件・関連科目】

微分積分学1を履修していること。 (単位未習得でも基本的事柄を理解していればよい)

【テキスト・教科書】 講義の前に指示する。

【参考書】 参考書と演習書は講義中に指示する。

【成績評価の方法】 定期試験と演習やレポ-ト(または小テスト)など出席状況を加味して行う。

【教官からの一言】

予習は復習の倍の価値があると言われます。よく予習と復習をして、演習用のノ-トを作り、演習の時間に先生に要

を得た質問をしてください。

【キーワード】

偏微分 偏導関数 特異点 包絡線 曲率 2重積分 多重積分 ガンマ関数 ベ-タ関数

楕円関数

【備 考】

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【 科 目 名 】 微分方程式Ⅰ

【 担当教官 】 高橋 道子 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 工学部 電子情報工学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 В 科2年次 前学

【開講場所】 【管理コード】 1101200000300

【 研究室 】 府中 第二実験棟 【電話番号】 0423-67-

5601

【メールID】 michiko

【質問受付】 木曜日 午後 【開設日時】

【概 要】

自然科学が扱う現象の多くは、微分方程式によって記述されています。常微分方程式すなわち一変数関数とその導

関数との間に与えられた関係をみたす解をもとめ、さらに解の持つ性質を説明します。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 常微分方程式の幾何学的な意味

2. 一階常微分方程式を解く(変数分離形・同次形ー相空間の自律系と軌道のパターン-・線形常微分方程式・

ベルヌイの微分方程式・リッカチの微分方程式・クレーローの微分方程式・完全微分方程式・積分因子)

3. 高階線形微分方程式・連立線形微分方程式(線形微分方程式の一般的な性質-線形性・同次と非同次との関

係・基本解・ロンスキー行列式)

4. 級数による解法(ル・ジャンドルの微分方程式・ベッセルの微分方程式・第一種ベッセル関数の零点)

【履修条件・関連科目】

微分積分学のひととおりの知識と複素数及び行列式の初歩の知識が有れば、十分です。

【テキスト・教科書】

常微分方程式の解法(木村俊房著)

【参考書】

微分方程式入門(古屋茂著)、キーポイント微分方程式(佐野理著)

【成績評価の方法】

定期試験及び出席点(演習時間に問題を解いて、説明することをもって出席点とします。)異なるアイデアによる別

解は2問分に数えています。

【教官からの一言】

問題を自分で手を動かして解いてゆく過程で、理論の基礎にあるアイデアをとらえ、さまざまな状況に臨機応変に対

応できる能力を養うことを重視します。

【キーワード】

【備 考】

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【 科 目 名 】 微分方程式Ⅱ

【 担当教官 】 高橋 道子 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 工学部 電子情報工学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 В 科2年次後学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200000400

【 研究室 】 府中 第二実験棟

【電話番号】 0423-67-

5601

【メールID】 michiko

【質問受付】 木曜日 午後 【開設日時】

【概 要】

二階線形偏微分方程式を、 も基本的な二変数の場合で考えます。

【授業内容・計画と履修のポイント】

(1)フー リエ解析入門

1・1 フーリエの熱方程式(一次元、有限の長さ)初期、境界値問題

1・2 フーリエ級数

1・3 フーリエの熱方程式(一次元、無限の長さ)初期値問題

1・4 フーリエ積分

1・5 フーリエ・ベッセル級数

(2)波動方程式

2・1 一次元波動方程式の一般解(ダランベールの解)

2・2 一次元波動方程式の初期値問題と特性曲線

2・3 二階線形偏微分方程式の分類

2・4 非同次方程式とデユアメルの原理

2・5 一意性とエネルギー不等式

2・6 円形膜の振動

(3)境界値問題

3・1 二次元調和関数と正則関数

3・2 平均値定理と 大値原理

3・3 ヘルムホルツ方程式と固有値問題

3・4 グリーン関数

3・5 変分法・有限要素法入門

【履修条件・関連科目】

微分積分学及び常微分方程式のひととおりの知識があれば十分です。 二次元ストークスの定理とガウスの発散定理

を解説したプリントを、お渡しします。

【テキスト・教科書】

【参考書】

微分方程式入門(古屋茂著)

【成績評価の方法】

講義の間に出した問題のリポート

【教官からの一言】

【キーワード】

二階線形偏微分方程式

【備 考】

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【 科 目 名 】 関数論

【 担当教官 】 加藤 満 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 4009

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102206000801

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 iishii

【質問受付】 【開設日時】

【概 要】

【授業内容・計画と履修のポイント】

1.複素数の性質、複素関数の微分、Cauchy-Rieman の関係式

2.Cauchy の積分定理、正則関数

3.Laurent 展開、留数定理、留数の応用

【履修条件・関連科目】

【テキスト・教科書】 講義のはじめに指定する。

【参考書】

【成績評価の方法】試験の成績によって評価する。

【教官からの一言】

【キーワード】

【備 考】

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Page 39: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 数理統計学

【 担当教官 】 山田 作太郎 【 区 分 】 基礎科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200000601

【 研究室 】 小金井 講師控室 【電話番号】 【メールID】

【質問受付】 水曜日 授業終了

【開設日時】

【概 要】

数理統計学の基礎的概念を理解することと、具体的を通じて種々の統計的手法に慣れることを目的とする。

【授業内容・計画と履修のポイント】

統計学とはどんな事をする学問か?

確率の定義とその基礎的性質

確率分布、平均、分散、相関係数

代表的な離散分布

代表的な連続分布

確率の概念を理解すること。種々の確率分布の適用例を理解すること。

標本分布(χ2-分布、t-分布、F-分布)

小分散不偏推定と 尤推定

区間推定の考え方

正規分布、2項分布のパラメーターの区間推定

仮説検定

正規分布、2項分布のパラメーターに関する検定

適合度検定、ノンパラメトリック検定

小2乗法

分散分析

標本調査法

特に 小2乗法はよく使われるので、計算ができるようにすること。

【履修条件・関連科目】

微分積分学を履修していること。

【テキスト・教科書】

浅野、江島、李 共著『基本統計学』森北出版

【参考書】

浅野、江島、孫 共著『実用統計学演習』森北出版

【成績評価の方法】

試験の成績によって評価する。

【教官からの一言】

楽しい講義にしたいと思います。授業中の私語はつつしんで下さい。

【キーワード】

確 率 確率分布 推 定 検 定 小2乗法

【備 考】

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【 科 目 名 】 コンピュータ基礎

【 担当教官 】 滝山 博志 【 区 分 】 専門基礎科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 1年次後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001100 【 研究室 】 4号館3階316

号室 【電話番号】 042-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 研究室にて 【開設日時】 金曜日4限 【概要と目標】 化学反応の現象解析や撹拌槽の流動解析、そして化学プロセス全体のシミュレーション など化学工学を学ぶ者にとって計算機シミュレーションは欠くことの出来ない道具となっている。この講義 では計算機のハードとソフト、身近なアプリケーション、プログラミング言語の種類など、概要を説明した後、科学技術計算に必要となる基礎的な考え方を実際のプログラムを記 述しながら学ぶ。この講義では論理的思考をもとに、現象を把握しモデル化するまでの考え方を論理的に記述することに重点を置く。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第1週 コンピュータについて 化学工学で計算機が利用されている分野の紹介 第2週 ハードとソフト 計算機の基礎の基礎 第3週 計算機を使った科学技術計算 第4週 身近なアプリケーション 第5週 プログラミング言語 第6週 FORTRAN 概要 第7週 アルゴリズム概要 第8週 中間試験 中間試験後は実際にプログラムを作成し実行 第9週 プログラムその1(四則演算) 第 10 週 プログラムその2(繰り返し文・判断文・入力文) 第 11 週 プログラムその3(簡単な方程式の解を求めるプログラム) 第 12 週 プログラムその4(非線形方程式の解を求めるアルゴリズム) 第 13 週 プログラムその5(ニュートン法による2成分系の沸点計算アルゴリズム) 第 14 週 プログラムその6(沸点計算のプログラム実装と実験) 第 15 週 期末試験 履修のポイント:この講義では単に、プログラミングを学習するのではなく、ある問題を、筋道を立てて論理的に思考するために必要な方法論を理解する。この講義の時間は、少なくとも論理的思考に徹することが必要。

【履修条件・関連科目】 履修条件は無し。関連項目は、物理化学基礎および化学工学基礎Ⅰ。 【授業方法】 テキスト、教科書は使用しない。参考書については講義に応じ随時紹介する。前半は講義を中心として行い、後半はプログラミング実習を行う。毎回講義の後半に、その日講義した内容に関する演習を行い、その日の達成度を評価する。中間試験と、期末試験で、総合的な達成度を評価する。 【成績評価の方法】 中間および期末試験、毎回の演習問題を総合的に評価(100 点満)し、60 点以上を合格とする。期末試験は出席率が70%以上の者を対象とする。成績は S,A,B,C,D で評価し、S,A,B,C を合格とする。S は 90 点以上、A は 80~90 未満、B は 70~80 未満、C は 60~70 未満とする。 【継続的改善策】 毎回の演習を評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の講義に反映させ、改善点が見つければ、それに対処する。中間試験では前半の講義についてアンケート(講義内容と教授手法など)を実施し、その結果を後半の講義の改善に利用する。 【教官からの一言】アルゴリズムをしっかりしておくことが肝要。 【キーワード】アルゴリズム シミュレーション プログラミング言語

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【 科 目 名 】 流体工学基礎

【 担当教官 】 堀尾 正靭 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000100

【 研究室 】 BASE 棟 224 号室 【電話番号】 042-388-7067 【メールID】 masa

【質問受付】 10:00-17:00 【開設日時】 【概 要 と 目 標】 化学システムを結合するマテリアルフローの大半は流体によって担われている。また、化学装置の中の物質移動や伝熱、反応等の現象を理解したり有効に利用するためには、その中の流体の挙動についての知識が大切である。また、新しい技術を実現するためには、流体の挙動を積極的に制御する必要がある。本講義では、流体という連続体の不思議さをひもときつつ、化学プロセスの開発、設計や移動現象の理解に焦点を当て、下記の内容について学習する。 【授業内容・スケジュール・計画と履修のポイント】

学生の能動的な知的冒険の姿勢と質問は、新しい概念が次々と導入されるこの講義には不可欠です。クラスの理解と興味の展開にあわせ、小テストや演習、宿題(コンピュータシミュレーション、家でできる実験を含む)を行う。なお、下記項目の順番は変更することもある。 1) 化学プロセスにおける流体の重要性と科学的知識の形成の歴史 2) 流体とは何か、力を加えると変形する流体の性質や種類を、「応力」と「変形速度」の概念によって科学的に記

述することを学ぶ。粘性とは? 粘性と運動量拡散。中央線から総武線に飛び移ったら? 3) 流体の運動を支配する方程式を導く。そのために必要な数学的準備:微分、偏微分、ベクトルの微分、内積、

外積、微分演算子(∇;ナブラ、div;発散、grad;勾配、rot;回転)など 4) いろいろな流れ(1): 粘性流体の円管内層流(ハーゲン・ポアズイユ流) 5) いろいろな流れ(2): 乱流のいろいろ 6) 流線と流れの関数 7) 完全流体の概念。渦なし流れの概念。渦についての古典的定理。ベルヌーイの定理。 8) いろいろな流れ(3)-ベルヌーイの定理に基づいて: [1]気泡の上昇速度はなぜ気泡径のルートに比例? [2]

小便小僧のおしっこはどこまで飛ぶか? [3]ピトー管による速度測定 9) いろいろな流れ(4)-完全流体の渦なし流れについてのポテンシャル理論に基づいて:[1]わき出しと吸いこみ、

[2]一様流中への流体の注入、[3]ランキンの卵とは? [4]円柱周りの流れ、[5]角を曲がる流れ、など 10) いろいろな流れ(5)-流体中の粒子に注目して: [1]沈降する 1 個の粒子と終末沈降速度、[2]粒子群の沈降、

[3]流動化と流動層(なだれ、火砕流からポリプロピレン製造まで) 11) 化学反応と流れ-概念の構築: [1]滞留時間分布、[2]拡散、[3]乱流場の反応 12) 相似則とスケールアップ・スケールダウン

【履修条件・関連科目】 微分積分学Ⅰ・Ⅱ及び演習、線形代数学Ⅰ・Ⅱ、微分方程式Ⅰ・Ⅱ、力学、物理化学基礎 【授業方法】 1)流れのイメージムービーを利用、2)教卓上でのデモ実験の実施、3)家庭でできる実験を宿題として課す、など、現実を体感しながら理解できるようにしている。また、討論の時間を多くとり、学生の目を学問や技術、国内外の研究開発に対して開かせ、自ら成長しようとする意欲を引き出させる。 テキスト:今井功「流体力学」(岩波) 参考書:授業時に紹介する

【成績評価の方法】

出席、小テスト、定期試験から総合的に判断する。相対的な評価により、S、A、B、C、Dを認定し、A、B、

Cを合格、Dを不合格とする。Sは合計点の90%以上、Aは80~89%、Bは70~79%、Cは60~69%、

Dは59%以下とする。出席点レポート提出点などはとくに設定しないが,毎回の出席と質疑応答,および,レポー

ト提出なしには,学習は通常は困難。 【継続的改善策】小テストによって理解度を把握するとともに、討論の時間を多く持つようにして、学生のつまずいている点や要望を取り入れる。実際の問題と高度な理論との関係にたえず意識するようにする。 【教官からの一言】知的冒険する頭を持とう。実験を自分でやってみよう。 【キーワード】流体 応力 変形速度 粘性 層流 乱流 流線 完全流体 渦 ベルヌーイの定理 沈降 流動化 相似則

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【 科 目 名 】 電気工学基礎

【 担当教官 】 横倉 邦夫 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 非常勤 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000200 【 研究室 】 【電話番号】 042-333-2557 【メールID】 kokugant 【質問受付】 e-mail、授業中と授

業後 【開設日時】

【概 要】

電気現象の基本とそれらの産業分野での適用事例を学び、簡単な電気磁気現象や電気回路現象を理解できるようにする。電気磁気現象では電界や磁界の発生と作用についての原理を知る。電気回路現象では回路要素の基本や直流回路理論、交流回路理論の初歩を理解する。第1回の授業の初めに電気と数学の簡単なテストを行ない、以後の授業内容を決める。毎回、授業のはじめに前回の授業のポイントを説明し、当日の授業の予備関心を起こさ せる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1回 電気工学序論:電気史の概要、電気工学の体系と講義の位置付け、電気工学の産業応用、電気と化学の

関わり、単位系、摩擦電気、電気災害 第 2回 直流回路(1):電気抵抗、導体、半導体、電圧降下、オームの法則、 第 3回 直流回路(2):電圧降下、ブリッジ回路、キルヒホッフの法則、ジュールの法則、電力 第 4回 電気化学:電気分解、電池、起電力 第 5回 磁気(1):クーロンの法則、磁力線と磁界、磁気誘導、電流による磁気作用、電磁石 第 6回 磁気(2):磁気回路、磁気シールド、磁化曲線と磁気飽和、フレミングの左手の法則 第 7回 演習 第 8回 中間試験 第 9回 磁気(3):自己誘導作用、相互誘導作用、インダクタンス 第10回 静電気:電荷、クーロンの法則、静電作用、静電シールド、電界、キャパシタンス 第11回 交流回路(1):位相、実効値、角速度、直列接続、並列接続 第12回 交流回路(2):共振現象、電力(皮相電力、有効電力、無効電力) 第13回 計測:電圧と電流の測定、抵抗の測定、テスターの使い方 第14回 演習 第15回 定期試験

【履修条件・関連科目】高校レベルの物理、数学の知識を有することが望ましい。 【テキスト・教科書】特に指定しない。 【参考書】「電気の理論」若山芳三郎著(電気理工出版会)、電気工学概論(電気学会) 【成績評価の方法】平常の勉学態度(出席数、授業中の質疑など)と中間試験、定期試験の結果を総合して評 価する。 【教官からの一言】積極的な対話を期待している。 【キーワード】電気磁気学 回路理論 静電気 電界 磁界 電磁力 電磁誘導 静電誘導 直流、交流 電力 【備 考】 メールアドレス:[email protected] 〇具体的教育方法 授業の進捗に合せ、適宜トピックス的なテーマについてレポートを出していただく。授業中の質問などのアクテビティも成績に反映させる。 〇評価方法の補足 A:電磁気学、回路理論を理解し、簡単な応用問題を処理できること。レポートと出席点を 2 割程度加算し、中間試

験と定期試験の 2回の総合点 250 点中、190 点以上。 B:電磁気学、回路理論の基本が理解できていること。総合点で 150 点以上で、レポートと出席は 7 割以上。 C:電荷や磁荷の作用を説明できること。簡単な回路計算ができること。総合点で 120 点以上で、レポートと出席は

6 割以上。 〇継続的改善策 質問は授業中や授業終了後でも受け付ける。但し、長時間を要する質問に対しては、別途時間を設定して議論する。

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【 科 目 名 】 材料科学基礎

【 担当教官 】 神谷 秀博 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000300 【 研究室 】 BASE 本 館 2 階

223 号室 【電話番号】 042-388-7411 【メールID】 kamiya

【質問受付】 毎日 9:30-5:00 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

化学プラントの設計、運転、安全管理は無論のこと、エネルギー、環境、バイオなど多くの分野でケミカルエンジニアとして活躍するには、プラントなどで使用される材料の構造や機能など諸特性を評価・理解し、用いるシステムやプラントに組み込むための材料設計が必要となる。そこで、無機系固体材料の分子レベルでの構造解析法、物理化学特性と巨視的な材料特性、特にあらゆる材料に共通な強度学的評価法を幅広く解説し、装置およびプロセス開発・設計・運転に必要な材料科学の基礎的能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1. 序論: 講義の目的とスケジュール、材料科学を学ぶ意義 2. 固体の構造(アモルファスと結晶、電子構造と化学的性質) 3. 固体中の原子配列と結晶学的記述の基礎 4. 結晶構造解析の基礎 5. 不完全固体の構造(点欠陥と線欠陥) 6. 材料の熱力学および平衡 7. 状態図による固体材料の相平衡表現 8. (中間試験) 履修のポイント:固体の微視的な構造と熱力学について理解を深めることをポイントとする。無機化学や物理化学

の基礎的な知識の上に講義を行うので十分に復習しておくこと。 9. 固体の力学的挙動の基礎、弾性論と塑性論、脆性破壊と延性破壊 10.材料力学の基礎、応力と歪、応力集中、材料の原子結合と巨視的特性の関係 11.材料の熱機械的特性、熱膨張、クリープ 12.線形破壊力学の基礎概念、亀裂、臨界応力拡大係数 13.材料の信頼性の評価解析法、強度分布の統計的評価法 14.材料の時間依存型挙動、疲労破壊 15.(期末試験) 履修のポイント:材料力学の基礎としてセラミックスのような脆く硬い材料から金属材料のように柔軟な材料まで

評価できる連続体の強度学的な評価法と装置・プラント開発、設計、運転における材料科学的視点の重要性をその実用例の紹介を行いながら講義する。

【履修条件・関連科目】

無機化学基礎、無機化学、物理化学基礎、平衡論基礎などの化学の基礎科目、力学など物理の基礎科目の履修を前提に講義を行う。

【授業方法】

・ 教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行う。 また、バレットら著「材料科学1」、キッテル著「固体物理学の基礎」、岡村著「線形破壊力学入門」を参考書とする。

・ 原則的に毎回、講義中に短時間の演習を授業のはじめまたは終わりに行い、前回あるいはその日の授業内容の理解度、達成度を確認するとともに講義への関心を高める。また、必要に応じてホームワークとしてレポートを科して関連事項の調査や、難易度の高い課題の解析、解答能力を高める。演習やレポートの解答結果は、可能な限り学生による短時間のプレゼンテーション発表を行う。プレゼンテーションは機械的に全員に課すのでなく発表希望者を募って行う。

・ 期末試験のほか、ほぼ期間の中間点で中間試験を行う。演習・試験結果により達成度が低い者については、必要に応じ演習の追加や追試験等を実施することがある。

【成績評価の方法】

達成度評価の対象は主に中間試験と定期試験であるが、2 回の試験以外の講義における達成度も評価する必要があ

るので、講義で実施した演習、レポートの回答内容、さらには黒板を使ったプレゼンテーションも評価対象とする。

・ 終評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、演習、レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で評

価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、Sは 90 点以上、Aは 80 以上 90 点未満、Bは 70 以上 80 点未満、

C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。

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・ 尚、60 点未満で達成度が合格点に満たない者で、全受講者の中間・定期試験の平均点との差が 20 点未満の

者には、追試験を行うことがある。追試験の結果、追試験の点数と中間、期末試験の平均値とを足して平

均し、合格点である 60 点に達した者には Cを与える。

【継続的改善策】 ・ 毎回の講義で行う演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の

講義に反映させ、改善点を見つけ対処する。 ・ 講義中に質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 中間試験などの直後に問題の完成レポートを提出させ、試験問題の完成による達成度の向上を図る。定期

試験の後、講義についてのアンケートをとり、次回の講義の改善に生かす。 【教官からの一言】

対象とする領域が広いので、基礎をしっかり勉強しておいてください。 【キーワード】

結晶構造・組織制御 力学物性 微粉体 固体物理 材料強度学

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【 科 目 名】物理基礎演習

【 担当教官 】 工藤、野田、本多、冨永 【 区 分 】 教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 1年履修時必修 【時間割ID】 【開講時期】 1年前期 【開講場所】 講義棟11,21 【管理コード】 1200210000200 【 研究室 】 小金井 4号館

321 号室 【電話番号】 042-388-

7069 【メールID】 kudo

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

高校で物理を履修していないもの、履修していても著しく物理に関する素養が不足していると思われる人に対して大学の物理系授業が理解できるために、高校の教科書レベルの基礎を身につさせる。高校の物理を全部網羅的にすることではなく、大学の講義を聴く基礎として必要な事柄を集中してしっかりつかんでもらう。

初に選抜試験を受け、物理の基礎学力の不足するものを選抜し、基礎学力のあるものは授業を免除する。 【授業内容・スケジュール・計画と履修のポイント】

1. 力と運動:物体の運動:解説 2. 力と運動:物体の運動:演習

物体の運動を表すための速度と加速度について学び、つぎに物体の運動の例として、加速度が一定である運動と、重力による落体の運動について学ぶ

3. 力と運動:運動の法則:解説 4. 力と運動:運動の法則:演習

ニュートンが確立した、慣性の法則、運動の法則、作用反作用の法則を学ぶ。さらに運動方程式や2物体の運動、単位系について学ぶ。摩擦については静摩擦、動摩擦について理解する。

5. 波の性質:解説 6. 波の性質:演習

波動は媒質の振動が次々と伝わっていく現象である。ここでは波とは何であるか、どのような種類があるのか、またどのように伝わっていくのかを学ぶ。また波の持つ様々な性質についてどのようなときにどのように起こるかを学ぶ。

7. エネルギー:仕事と力学的エネルギー:解説 8. エネルギー:仕事と力学的エネルギー:演習

物理で用いられる仕事の定義を学び、物理における仕事や仕事率などを、仕事の原理を用いて計算できるようにする。つぎに仕事とエネルギーの関係を理解して、運動エネルギーと位置エネルギーの和が一定であるという力学的エネルギー保存の法則を学習する。

9. 電流と電子:電場:解説 10. 電流と電子:電場:演習

電気的な力の性質や、その力を伝える電場について調べ、電気をためるはたらきをするコンデンサーについて学ぶ。

[履修のポイント]: 高校の物理ⅠBを規準に自然界の現象の仕組みや法則性を理解し、単に公式や用語を覚えるのではなく、現象を生み

出している理由についても理解してほしい。 【履修条件・関連科目】

1 年次の必修科目 【授業方法】

教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行い、一つの章について、まず解説を行い、翌日に演習を行う。様々な問題をとうして用語や公式を覚えるようにする。 【成績評価の方法】 本科目では、選抜試験を行い、A 以上と認められたものはその後の授業を免除し、その他の者は期末に筆記試験を

行い、出席率 70%以上の者が 終評価の対象となる。 終評価は 100 点満点を基準とし、S, A, B, C, D で評価する。S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。 【継続的改善策】

演習時間に小問題を解かせ、その回答から、学生の学習意欲や理解度をチェックする。そして、結果から講義の進行を再検討し、効果的な教育方法を模索、改善を図る。

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【教官からの一言】 化学システム工学科は物理の不得意な人が多いが、化学プロセスを応用したプラントでは、化学的反応と同じよう

に流体の物理現象や強度、運動エネルギーなど必ず物理的解析が必要となるので、物理を好きになってください。 【キーワード】

物体の運動、ニュートンの運動方程式、波動、進行波、仕事率、エネルギーの保存、静電気、コンデンサー

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【 科 目 名 】 力学 2000 年度以降入学生

力学 A 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 日高 啓晶 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000400 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講義中および講義後 【開設日時】 左記外は学科教務

委員に問合

【概 要】 ニュートンの古典力学の基礎を、身近な力学現象を例にとりながら、平易に解説する。具体的には、物体の放物運動、バネ振動子、振り子、広がりをもつ物体の回転運動などをとり挙げる。原則として毎回ホームワークにレポートを科し、演習問題を解かせる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 質点の力学

§1 ベクトルとスカラー §2 位置ベクトル、速度ベクトル、加速度ベクトル §3 力学の三法則 §4 質点運動の例、放物運動、バネ運動、振り子 §5 仕事とエネルギー §6 エネルギー保存則 §7 まさつ力 質点系と剛体の力学

§8 質点系の運動方程式 §9 質量中心とその運動、運動量保存則 §10 角運動量、力のモーメントと回転運動 §11 角運動量保存則 §12 剛体のつりあい §13 固定軸のまわりの剛体の運動 【履修条件・関連科目】 特になし 【テキスト・教科書】 「物理学」小出著、裳華房 【参考書】 特になし 【成績評価の方法】 主に学期末のテストによる 【教官からの一言】 ともかく毎回出席することが大切です。 【キーワード】 ニュートン力学 古典力学 力学の三法則 運動方程式 エネルギー保存則 運動量保存則 【備 考】 〇具体的教育方法 身近な現象をとりあげ、出来るだけ平易に解説するよう心がけている。講義中はひとまとまりの説明が終わるごとにわからなかった人に挙手をさせて、かなりの人数がいるときは、さらに、かみくだいて説明し、全員が理解するまで説明をするように心がけている。また、原則として毎回ホームワークにレポートを科し、演習問題を解かせるようにしている。 〇評価方法の補足

理系の大学生としてのレベルを維持するために、厳しく評価するよう心がけている。学期末テストで評価する。

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【 科 目 名 】 電磁気学 2000 年度以降入学生

電磁気学Ⅱ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 村上 英興 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000500

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant

【質問受付】 講義中および講義後 【開設日時】 左記外は学科教務

委員に問合

【概 要】

【授業内容・計画と履修のポイント】

物理学の基本である電磁気学について、電場・磁場・電流と磁界・電磁誘導および電磁波について解説する。できる限

り、化学との関連についてふれる。

【履修条件・関連科目】

ベクトル解析、微積分について学習していること。

【テキスト・教科書】

特に指定しない。

【参考書】

電磁気学については多くの参考書がある。物理学 One Point 「電場・磁場」は手軽な副読本となる。

【成績評価の方法】

試験結果で評価する。

【教官からの一言】

数学、特にベクトル解析と微分・積分についての力が必要である。

【キーワード】

電場・磁場・電流の磁気作用・電磁誘導・電磁波

【備 考】

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【 科 目 名 】 量子力学概論

【 担当教官 】 磯 守 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200001700 【 研究室 】 小金井 I棟 30

2号 【電話番号】 0423-88-

7214 【メールID】 isomamor

【質問受付】 毎日 9:30~17:00【開設日時】 【概 要 と 目 標】 化合物の物性を予測したり、新しい材料を開発したり、または化学反応の機構を詳しく解明し、 適の操作を行うためには、原子・分子レベルでの特に電子の振る舞いを明らか にしなければならない。そのためにはミクロな世界での基礎となる物理法則である量子力学をマスターし、これを実際の問題に対して応用できる力をつけることは、化学の基礎分野において非常に重要である。量子力学の考え方は難解であるが、ここでは出来るだけ分かりやすく説明する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1. 古典力学の体系、古典力学における破綻(黒体輻射・固体の熱容量など) 2. 水素類似分子のスペクトル、ボーアの原子模型と前期量子論 3. シュレジンガーの波動方程式、波動関数の解釈、波動関数の物理的制約 4. 演算子と固有関数、波動関数の重ね合わせ、観測の問題と純粋状態 5. ハイゼンベルクの不確定性原理 6. 一次元井戸形ポテンシャルの解の導出と量子化、分子への応用 7. トンネル効果、調和振動子に対する解の導出、軌道角運動量の量子化 8. 中間評価:理解度を調べるために中間試験を行う。 履修のポイント:古典力学との相違を明らかにすることにより、量子力学の特徴を理解するとともに、量子力学

の考え方の基本を習得する。 9. 中間試験の問題の解説。これまでの学習の整理。水素類似分子についての波動方程式の求め方、その解の特徴 10.量子数と元素の周期律との関係、原子の電子構造と化学的性質との関係 11.多電子原子の構造とパウリの原理及びつじつまの合う場(SCF)の方法 12.磁場の効果とNMRの原理、NMRによる有機化合物のスペクトルの例 13.分子軌道法の簡単な説明、結合次数と電子密度 14.二原子分子の構造、結合性軌道と反結合性軌道、永年方程式の解き方 15.期末試験 履修のポイント:多電子原子および分子について量子力学的計算法を学ぶ、簡単な分子についての計算結果

から化学結合の本質についての理解を深める。 【履修条件・関連科目】微分方程式Ⅰ、力学、電磁気学の専門基礎科目の履修を前提にして講義を行なう。 【授業方法】 ・ 教科書としてはアトキンス「物理化学・上」を用いて行う。 ・ 適宜、演習レポートを宿題として課し、出来るだけその回答の解説を行なう事により、理解を深める。 ・ 定期試験のほか、中間試験を行なう。 【成績評価の方法】

終評価は、中間試験と定期試験の成績を 90%、演習点を 10%の割合で、合計 100 点満点で評価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が 70%以上であることを条件とする。 【継続的改善策】

・ 毎回の講義では講義に関して、以前に習った基礎事項について質問をして、それとの関連づけをしながら理解を

深めるようにしていく。

・中間試験のときに授業に関してのアンケートをとり、それ以後の授業の改善に役立てていく。 【教官からの一言】適宜、参考となる書物を紹介するが、自分でみて内容的に易しいと思うものを一冊、完全に読破する事が望ましい。不明なところはいつでも遠慮無く質問に来てほしい。理解できるようになるまで説明を行う。 【キーワード】量子力学 波動方程式 波動関数 量子化 不確定性原理 分子軌道法 電子密度

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【 科 目 名 】 熱・統計力学

【 担当教官 】 丹波 宗弘 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210003100 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講義中または講義後 【開設日時】 左記以外は学科教

務に相談

【概 要】

統計力学は、個々の分子の挙動を扱う量子力学から、多数の分子の挙動を扱う熱力学への橋渡し役である。量子力学の知識をベースに、統計力学の考え方を取り入れることによって Macroscopic な熱力学的現象が説明できることを示す。 【授業内容・計画と履修のポイント】 授業内容 1. 分子の状態の分布 2. ボルツマン分布と分子分配関数 3. いろいろな運動状態における分配関数 1)並進 2)回転 3)振動 4. 分子分配関数によって内部エネルギーを導く 5. 分子分配関数によってエントロピーを導く 6. カノニカル分配関数 7. 分配関数によって熱力学関数を導く 8. 熱・統計力学の応用 水と湯はどちらも水分子で構成されていて、一方は冷たく、他方はあたたかい。水分子そのものは、おそらく冷たくもなくあたたかくもないだろうから、感覚によって感じるこの違いは、何が原因で生じるのだろう。 授業では、統計力学によって、分子の運動状態が物質の温度と関係づけられ、さらに分光学的に得たエネルギー準位から熱力学的な量が計算できることを示す。

【履修条件・関連科目】 量子力学(シュレーディンガーの一次方程式が理解できる程度)を履修済みであること。 物理学、とくに波動光学および熱力学を履修していることが望ましい。 【テキスト・教科書】 アトキンス:物理化学(下) 第4版または第6版 【参考書】 アトキンス:物理化学(上) 第4版または第6版 【成績評価の方法】 学期末に行う筆記試験の成績による 【教官からの一言】 随時演習を取り入れながら講義を進める 【キーワード】 ボルツマン分布 分配関数 運動エネルギー ポテンシャルエネルギー カノニカル・アンサンブル 【備 考】

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【 科 目 名 】 化学基礎演習 2000 年度以降入学生

【担当教官】石原、磯、銭、内田、北島、塚田、西川 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210030200 【 研究室 】 石原、磯、銭、塚田

北島、内田、西川 【電話番号】 042-388-7228 【メールID】 atsushii

【質問受付】 随時 【開設日時】 木、金 2限前学期 【概要と目標】 化学技術者として活躍するためには、 も基礎となる分子レベルの認識を可能にする能力が必要である。ここでは、大学において学ぶ化学関連の授業内容の基礎となる、高等学校課程の化学の基本的内容の理解を完全なものとするため、講義および演習を行う。高校化学 I の範囲 5 単元に分け 、それぞれの単元について、講義と演習を一組として授業を進め、理解を深めることができるようにする。開講前の選抜試験である一定レベル以上の成績を修め、高等学校課程の化学の基本の理解が十分と認められるものは、受講を免除される。全単元終了後に確認試験を行い、理解度のチェックを行う。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1 回 ガイダンス 第 2 回 選抜試験 第 3 回 第1単元 物質の構成,結合,粒子の相対質量と物質量 第 4 回 第1単元演習 第 5 回 第2単元 物質の3態,気体,溶液 第 6 回 第2単元演習 第 7 回 第3単元 化学反応と熱化学方程式,酸と塩基 第 8 回 第3単元演習 第 9 回 第4単元 酸化還元,電池と電気分解 第 10 回 第4単元演習 第 11 回 第5単元 有機化学 第 12 回 第5単元演習 第 13 回 確認試験 履修のポイント:高校の化学の範囲を短期間で行うので、自分の理解の乏しい箇所を集中して勉強することが望ましい。演習問題を解答することで、自分の理解度を把握し、弱点を克服して、確認試験に臨むこと。

【履修条件・関連科目】物理化学基礎、有機化学基礎、無機化学基礎、分析化学基礎 【授業方法】

・ 教科書は高校の化学の教科書を用いる。学生には、高校で用いていた教科書を使用させる。 ・ 講義と演習は、5単元からなり,一つの単元で講義と演習がペアになっている。木曜日に講義を行い、金曜

日に演習を行う. ・ 講義中に短い質問をしながら、学生一人一人に答えさせ、学生の理解度、達成度をチェックするとともに、

講義への関心を高める。また、必要に応じて質問内容を黒板に書かせるなどして、解答能力を高める。 ・ 演習では、 初の 2/3で、試験形式で問題を解答させ、残りの 30 分でその問題の解答を解説する。 ・ 原則として,追加の講義と演習および追試験はおこなわない。

【成績評価の方法】

選抜試験で平均点以上の点に対して、Aを与える。平均点と満点の中間の点数を越える点数に対しては Sを与える. 平均点に満たない点数の場合、講義と演習を受講する。その後、確認テストを行い、Sは 90 点以上、A は 80 点以上、B は 70 点以上、Cは 60 点以上、Dは 60 点未満とする。ボーダーラインの点数については、選抜試験および確認試験の結果に演習の成績、出席状況を加味して決定する。 【継続的改善策】

・ 毎回の講義での質問あるいは演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の講義および演習に反映させ、改善点を見つけ対処する。

・ 講義中に質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 講義についてのアンケートをとり、次回の講義の改善に生かす。

【教官からの一言】 演習を行う上での工夫:

同単元の講義内容とリンクさせ、特に理解度が低い項目に関連した演習ができるようにする。応用として、該

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当単元以外の内容も含むような演習問題も行ってみる。(単元ごとの丸覚えにならないよう、化学的な思考が行えるように)

学生に理解させる工夫: ・ただ、問題を解くだけではなく、解説にも十分に時間をかける。また、解説においては、関連項目などにもで

きるだけ触れるようにする。(単元を越えての理解につながるような項目) ・演習解説が一方通行にならないように、学生に質問したり、解答をさせたりして理解度 を確かめる。 ・講義、演習の内容に関連した質問ができる時間を設ける。

【キーワード】物質の構成,結合 粒子の相対質量と物質量 物質の3態,気体,溶液 化学反応と熱化学方程式 酸と塩基 酸化還元 電池と電気分解 有機化学

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【 科 目 名 】 無機化学基礎

【 担当教官 】 石原 篤 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000600 【 研究室 】 小金井6号館210

号室、放射線研究施設

【電話番号】 042-388-7228

【メールID】 atsushii

【質問受付】 常時可 【開設日時】 火曜2限目 【概 要 と 目 標】

原子の電子構造(原子内の電子の数、エネルギー及び分布)とその原子番号による周期的な変化を理解する。また、原子の組み合わせに応じて多様な化学結合が生じ、これが物質の構造と性質に密接に関係していることを代表的な無機化合物を例にとり学ぶ。原子および分子レベルの認識を確かなものとし、技術者として、対象の本質を理解し、工学的課題を解決するための基礎となる能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第 1 講: 無機化学とは? 化学反応、状態変化に伴う熱の出入り。単位系。 第2講: 原子の電子構造。粒子性、波動性。水素原子のスペクトルとボーアモデル。原子軌道とは何か。そのい

ろいろな表示法と種類、形、エネルギー。 第3講: 多電子原子の電子配置(組み立ての原理、フントの規則、パウリの排他原理) 第4講: 電子配置の原子番号による周期的変化。各ブロック元素の特徴。イオン化エンタルピー、電子付着エン

タルピー、電気陰性度、原子半径、イオン半径。 第5講: 分子の構造と結合生成。ルイス構造、共鳴、混成、多重結合、原子価殻電子対反発モデル 第6講: 軌道の重なりと結合性相互作用、反結合性相互作用。σ軌道、π軌道。 第7講: 中間テスト 履修のポイント:原子の電子構造、原子軌道、分子の構造、軌道の重なりと結合性相互作用、反結合性相互作用など、高校ではほとんど触れられていない項目であるので、教科書をよく読み、言葉の定義をよく理解すること。物理化学と関連するので、あわせて勉強すること。 第8講: 等核二原子分子の分子軌道。結合次数、結合エネルギー、結合距離の関係。酸素の常磁性。多原子分子、

電子不足分子。 第9講: イオン性固体。イオン性化合物の構造とエネルギー。 第 10 講: 多原子陰イオンの化学(構造、性質、反応)。 第 11 講: 配位化学。配位化合物の構造、異性体、命名法。 第 12 講: 溶媒、溶液、酸、塩基。プロトン性溶媒、非プロトン性溶媒の性質(極性、解離、溶媒和)。酸、塩基の

定義。 第 13 講: 酸、塩基の強弱と電子効果、立体効果。代表的な酸の性質。単体の多原子分子、固体の構造と性質。 第 14 講: 期末テスト 第 15 講: 面接 履修のポイント:分子軌道、イオン性化合物の化合物の構造とエネルギー、配位化学、酸、塩基の定義など、無機化学を理解するために不可欠な項目を含んでおり、教科書をよく読み、言葉の定義をよく理解すること。物理化学と関連するので、あわせて勉強すること.

【履修条件・関連科目】 高校の化学、基礎化学の知識が多少要求される。化学基礎演習、物理化学基礎(1年前学期)、分析化学基礎(1

年後学期)、化学システム工学基礎演習Ⅰ (2年前学期)、化学工業論(3 年前期)、触媒工学(3 年後期)と関連している。特に難しい数学を用いない。化学的考え方と論理的考え方が必要である。 【授業方法】

教科書はコットン、ウイルキンソン、ガウス 基礎無機化学(第3版)培風館。参考書としては、無機化学に関する著書は多数出版されており、いずれを対象としてもよい。

・ 原則的に毎回、講義中に短時間の演習を授業の終わりに行い、前回あるいはその日の授業内容の理解度、達成度を確認するとともに講義への関心を高める。また、宿題として、次回講義に関連する事項の調査や問題を科す。演習やレポートの解答は、学生による短時間のプレゼンテーション発表によって行う。

・ 宿題は、授業の前に提出したもののみ評価する。従って、遅刻した場合は宿題を受け付けない。 ・ 授業中の随所に簡単な質問を短時間で発表させることにより、授業への注意を喚起し、理解力を高める。 ・ 中間テストと期末テストを行う。試験結果により達成度が低い者で成績が C にわずかに及ばなかった者に

ついては、必要に応じて追試験を実施することがある。 ・ 後に面接を行うことで、理解度を 終チェックし、勉強方法をアドバイスする。

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【成績評価の方法】 成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。100 点満点で、90 点以上を S、

80 点以上をA、70 点以上をB、60 点以上をC、60 点未満をDとする。100 点満点の内訳は、中間テストを 30%、期末テストを 40%、演習を 11%、宿題を 11%、発表を 8%として評価する。 中間テストおよび期末テストは、100 点満点の試験に 0.3 および 0.4 をそれぞれかけて算出する.演習および宿題は 11 回行い、それぞれ各回の内容を評価して、1.0, 0.75, 0.5 あるいは 0.25 点を与える。発表は、3回の講義で 2回程度行い、各回の内容を評価して点を与え、合計で 大 8点を与える。

【継続的改善策】 ・ 毎回の講義で行う演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の

講義に反映させ、改善点えお見つけ対処する。 ・ 中間試験、期末テスト、演習、宿題の結果を知らせることおよび解答を行うことにより,理解度を認識さ

せる。 ・ 講義中に簡単な質問を設けて、発表させることで、質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 中間試験の後、講義についてのアンケートをとり、次回以降の講義の改善に生かす。 ・ 後に面接を行うことで、学生の理解度をチェックし、授業のどの点が理解困難になっているかを把握し、

理解困難な点の講義方法を改善している。 【教官からの一言】 無機化学は化学一般の基礎であるから、これを習得しないと後々まで響くことになる。毎回の講義ごとに化学的思

考のセンスが身につくので、絶対に欠席しないこと。 宿題は、授業の前に提出したもののみ評価する。従って、遅刻した場合は宿題を受け付けない。 【キーワード】 無機化学 原子の電子構造 分子の構造 結合生成 イオン性固体 多原子陰イオン 配位化学

溶媒、溶液 酸、塩基 周期表

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【 科 目 名 】 無機化学 2000 年度以降入学生

無機化学Ⅱ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 渡辺昭輝 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000700 【 研究室 】 【電話番号】 0298-51-3354

ex.608 【メールID】 kokugant

【質問受付】 講義中、講義後でも随時

【開設日時】

【概 要】 化学のような複雑な学問をよく理解するためには、すべての事象をできるだけ単純で論理的なパターンに適用して

取り扱うことが望まれるため、元素の周期表を利用する。元素と化合物の化学的・物理的性質は、元素の電子構造と周期表中でのそれらの位置を参照することにより、容易に理解されることが多い。また、周期表は無機化学の分野での新化合物の発見に重要な役割を演じるだけでなく、無機物質についての知識の整理統合に利用されている。したがって、本講義では、周期表を中心に無機物質に関する基礎的な面を話す。 【授業内容・計画と履修のポイント】

前学期は元素と周期表について概観し、元素の分類ならびに元素の性質の周期性を確認する。すなわち、主族元素の物性と構造を中心に、基本的な概念を再確認する。履修のポイントは、主族元素の特徴を理解する、特に、メタロイドや非金属元素に注目すること。

中期は主族元素の化合物について学習する。取り扱う化合物は、ハロゲン化物、水素化物、酸化物、硫化物である。化合物の性質を論ずるに際しては、ハロゲン化物というように、化合物を一群として取り扱うことによって、その結晶構造・化学結合・化学的性質の周期性がよく理解されよう。履修のポイントは、元素の場合とは異なって、化合物になると結合様式の差異等で性質の違いが生ずるが、周期表上では整理されることを理解する。

後学期は遷移元素について学習する。先ず、遷移元素の特徴・性質を理解し、次に、遷移元素錯体の磁性や色を結晶場理論に基づいて検討する。また、ランタ二ド・アクチニド元素の特徴と物性についても 後に触れる。履修のポイントは、遷移元素・ランタニド元素・アクチニド元素とは何であり、どのような特徴を有しているかを、主族元素との対比で十分に理解すること。

【履修条件・関連科目】 1 年次の「無機化学基礎」を履修して、基本的な概念とその定義を理解しておくことが必要 である。 【テキスト・教科書】 毎回、図と表からなるプリントを配布して教科書代わりに使用する。 【参考書】 コットン/ウィルキンソン/ガウス共著(中原訳)「基礎無機化学」[原書第2版](培風館 ) 【成績評価の方法】 主として期末試験の結果で評価し、判定する。 【教官からの一言】 「知識は力なり」というように、大学での目的は知識を蓄えることであると思います。知 識とはすべて教科書・その他に印刷されて存在します。したがって、知識を得るためには 教科書(一般に、本)を自らよく読んで理解することです。若いときに得た知識は将来、 間違いなく役に立つはずです。豊富な知識に基づくと、現実問題を解決すべき知恵が湧き 出してきます。まともな知識に依らないのを猿知恵といいます。 【キーワード】 周期表 主族元素(s、pブロック元素) 遷移元素(dブロック元素) ランタ二ド元素(fブロック元素) アクチニド元素(fブロック元素) 非金属元素 メタロイド元素 化学結合 結晶構造 相平衡 【備 考】 メールアドレス:[email protected]

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【 科 目 名 】 有機化学基礎

【 担当教官 】 宍戸 哲也 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001600 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

有機化合物の構造、性質、反応等について理解し、さらに、有効に役立てるためには、有機化学の学習は必須である。本講義は、 有機化合物の構造と結合、極性などについて概説した後、アルカンおよびアルケンについて学習する。本講義は、一連の有機化学の講義の始まりであり有機化学全体をよりよく理解するためには後続の講義も履修することが望まれる。 【授業内容・計画と履修のポイント】

第 1~2回

概論:自然科学における化学の重要性と化学における有機化学の歴史と概要、量子力学概説、原子の構造、原

子軌道と電子配置、s軌道、p軌道電子について、

第 3~6回

化学結合論:イオン結合、共有結合、分子軌道法、sp3、sp2、sp 混成軌道

結合と分子の性質:形式電荷、元素の電気陰性度と分極、双極子モーメント、元素の電気陰性度と化学結合、

結合の分極。s軌道とp軌道の混成、炭素四面体、

アルカン、シクロアルカン:IUPAC命名法、立体配置と立体配座、エタン、プロパン、ブタンの代表的立

体配座、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンの結合と立体配座、シクロヘキサンとその誘導体の

立体配座解析、ビシクロ化合物の立体配座

演習問題

第 7~8回

有機化学反応の概観:反応速度と反応機構、反応のエネルギー図による理解

演習問題

第 9回 中間テスト

第 10~11回

アルケンについて:電子構造、命名法、水素化熱による安定性の評価、求電子反応、反応の配向性、ハロゲン

化水素の付加、炭素カチオンの安定性

演習問題

第 12~14 回

反応について:ハロゲンの付加、ハロヒドリン、ヒドロホウ素化、ラジカル付加、ヒドロキシル化、酸化的開

裂、生体系における脱離反応

第 15 回 定期試験 【履修条件・関連科目】

高校で有機化学を習っていない学生でも、講義に合わせて予習復習することによって問題なく理解できる。関連分野:物理化学、無機化学、分析化学 【授業方法】

テキスト・教科書:マクマリー著、日本語訳「有機化学、上・中・下」(第三版)のうち上を使用。一連の有機化学の講義のためとその体系を知るために中、下の購入も必要である 参考書:有機化学、無機化学、物理化学、分析化学の各種の教科書的なものが参考書となるがいずれがよいかは各個人によるところが大きい 【成績評価の方法】

達成度評価の対象は主として中間試験と定期試験である。その他、リポートおよび演習問題の内容も評価の対象とする。 終評価は中間試験 30%と定期試験 40%およびその他のテストやリポートなど 30%とし、全体の平均点も考慮する。達成度の合格ラインは 60%以上を合格とする。 【教官からの一言】

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結合様式やステレオ図など、立体構造については、プロジェクターを用いて視覚的な理解を深める。

【キーワード】 有機化学 アルカン アルケン 混成軌道 IUPAC命名法 立体配座 求電子反応

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【 科 目 名 】 有機化学Ⅰ 2000 年度以降入学生

有機化学Ⅱ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 永井 正敏 【 区 分 】 基礎・専門教養科目【 所 属 】 大学院生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001700 【 研究室 】 BASE 232 【電話番号】 042-388-7060 【メールID】 mnagai 【質問受付】 13:30-14:

30 【開設日時】 金曜日

【概 要】

基礎有機化学で学習した知識の上に立って、アルキン、立体化学、ハロゲン化アルキル,求核置換反応、脱離反応、共役ジエン、芳香族化合物の化学、さらに芳香族求電子置換反応について学ぶ。それぞれの化合物の構造、および化学的性質を学ぶとともに、関与する反応について学習する。 また有機合成の進め方について詳しく述べる。 【授業内容・計画と履修のポイント】

第1回 アルキンの電子構造とその性質、命名法 第2回 アルキンの製法とその反応、有機合成の進め方 第3回 分子の対掌性、光学活性と旋光性、化合物の立体化学的表示法 第4回 反応の立体化学 第5回 置換シクロヘキサンの立体化学とキラリティー 第6回 ハロゲン化アルキルの電子構造とその性質、ハロゲン化アルキルの製法と反応 第7回 ハロゲン化アルキルの反応の立体化学 第8回 求核置換反応機構 第9回 脱離反応機構 第10回 中間試験 第11回 共役ジエンの特徴とその分子軌道法的表現、共役ジエンの反応 第12回 ベンゼンの構造、安定性、ベンゼンの分子軌道法的表現、ヒュッケル則 第13回 芳香族性、芳香族求電子置換反応、芳香環の反応性 第14回 置換基の効果、配向性、芳香族化合物の酸化と還元、様々な芳香族化合物の合成 第15回 有機反応の種類、反応の起こり方のまとめ、と有機合成の進め方

【履修条件・関連科目】 有機化学基礎をよく学習していることが必要。 【授業方法】 講義を中心として行う。毎時間ごとに演習を行い講義の内容について、自身の理解度を再確認させる。

テキスト・教科書:マクマリー 有機化学(上)(中) 参考書:丁寧な解説でよく書かれている教科書であるので、他の参考書は不要かと思われる。 【成績評価の方法】

ほぼ毎回、授業終了時間前の演習と自宅での課題を課し、レポートで提出させている。中間試験・期末試験(各

50 点)の成績と演習・課題(約 10 点)を加算して評価する。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、C

を合格、Dを不合格とする。Sは合計点の90%以上、Aは80~89%、Bは70~79%、Cは60~69%、

Dは59%以下とする。 【継続的改善策】

毎回の演習を評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、 常に次の講義に反映させ、改善点が見つかれ

ば、それに対処する。

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【教官からの一言】毎回、問題を出しレポートとして提出させ、出欠の替わりとする。 学習中に不明な点があれば

そのままにして置かずに、どしどし質問に来てほしい。

【キーワード】

アルキン 立体化学 ハロゲン化アルキル 共役ジエン 求核置換反応 脱離反応 芳香族性 芳香族求電子置換反応

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【 科 目 名 】 有機化学Ⅱ

【 担当教官 】 石井 義孝 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001800 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要 と 目 的】

社会生活を支えている化成品や医薬品などのコモディティケミカルおよびファインケミカル生産において有機化学反応の理解は必要不可欠である。他方、持続的社会構築の観点から、環境負荷を低減した環境調和型生産プロセスの開発が求められている。本講義では、主に含酸素および含窒素有機化合物(アルコール、カルボニル、アミンなど)に関して構造と反応について体系的に理解し、今後の社会的要求に対応する物質生産プロセス構築に必要な有機化学反応に関する基礎能力を習得する。

【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第1~4回 19 章 アルデヒドとケトン:求核付加反応 20 章 カルボン酸 21 章 カルボン酸誘導体と求核アシル置換反応

演習(19~21 章) 第5回 中間試験(教場試験) 第6~8回

22 章 カルボニルのα置換反応 23 章 カルボニルの縮合反応 演習(22~23 章)

第9回 中間試験(教場試験) 第 10~13 回

17 章 アルコールとフェノール 18 章 エーテルとエポキシド

演習(17~18 章) 第 14~15 回

24 章 アミン 演習(24 章)

定期試験(定期試験期間) 【履修条件・関連科目】

基礎有機化学(1 年後期)、有機化学Ⅰ(2 年前期)の履修が望ましい。 【授業方法】 関連する項目を 1 つの区切りとして、講義全体を大きく 3 つに分けて行う。特に、関連項目の区切りには小テスト方式の演習問題と板書による解説を行い、理解度を深める。小テストに関しては、自己採点後に回収し次回の授業の改善に生かす。また、定期試験の他に、関連項目の区切りごとに中間試験(2回)を行う。 テキスト・教科書:マクマリー 有機化学(中) 【成績評価の方法】 達成度評価の対象は主に中間(2回)と定期試験であるが、3回の試験以外の内容についての達成度も評価する必

要があるので、演習問題の解答内容や出席も評価の対象とする。さらに、板書での演習問題の回答でのプレゼンテーション能力や積極性も評価の対象とする。 終評価は中間試験(2回)50%と定期試験 30%およびその他演習問題や出席など 10%とし、全体の平均点も考慮する。達成度の合格ラインは 60%以上とする。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Sは合計点の90%以上、Aは80~89%、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。 【継続的改善策】 回収した演習問題や中間試験の解答から、授業での説明不足の補充を行うとともに次回の授業に生かす。また、中間、定期試験の直後にそれらの完成レポートを提出させ、試験問題の完成を通して達成度の向上を図る。定期試験の

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後には授業についてのアンケートを行い、次回の授業の改善に生かす。 【キーワード】

芳香族化合物 親電子反応 求核反応 芳香族カルボニル化合物の化学 求核付加反応 カルボニルのα置換反応・縮合反応

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【 科 目 名 】 物理化学基礎

【 担当教官 】 桜井 誠 【 区 分 】 基礎·専門教養科目 【 所 属 】 工学部化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210030200 【 研究室 】 工学部4号館3F

319号室 【電話番号】 042-388-7066 【メールID】 sakuraim

【質問受付】 火曜日午後 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

物理化学は、実際に起こっている現象をモデル化して説明する上で大変重要な学問分野である。将来、ケミカルエンジニアとして、技術、研究活動などで、反応の解析、反応装置の設計等を行う上で、基礎の一つとなる。本講義では、物理化学分野の中の、熱力学に関する基本事項(第一法則、第二法則)を学び、将来の専門講義の理解、研究活動に必要な基礎を身につける。

【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第1回:導入,エネルギーとは

第2回:気体の性質 理想気体の法則

第3回:気体の性質 運動論,実在気体の状態方程式

第4回:第一法則の概念 内部エネルギー,仕事、熱

第5回:第一法則の概念 エンタルピー

第6回:第一法則の概念 標準エンタルピー

第7回:中間テスト(第6回までの範囲)

第8回:第一法則の方法論 状態関数,熱容量の関係

第9回:第二法則の概念 エントロピー

第10回:第二法則の概念 第三法則,ヘルムホルツエネルギー

第11回:第二法則の概念、ギブスエネルギー

第12回:第二法則の方法論 第一法則と第二法則の結合

第13回:第二法則の方法論 フガシティー

第14回:まとめ、補足

第15回:期末テスト(第14回までの範囲)

履修のポイント:以降の専門科目の基礎となる、熱力学第一法則、第二法則についての理解を深めることがポイントとなるので、特にしっかりとした復習が望まれる。また、講義支援ソフトによる情報発信を行うので、利用および講義登録を行うことが望ましい。

【履修条件・関連科目】 特に無し

【授業方法】

・ 教科書(アトキンス「物理化学」上)の内容にほぼしたがって進める。授業中に適宜演習問題を行い理解の助けとする。また、適宜宿題を出し、復習の役に立てる。講義期間のほぼ半ばに中間試験を実施し、その結果から講義の理解度を確認し後半の講義に反映させる。宿題の解答、補足説明事項等は、講義支援ソフトを用いて学生に公開する。

テキスト・教科書:アトキンス「物理化学(上)」第6版、千原、中村訳:東京化学同人(2001.1)

参考書:物理化学の基礎:学術図書出版社(1984.02) 化学技術者のための熱力学 改訂版:培風館(1996.01)

【成績評価の方法】

中間試験(100 点満点)と 終試験(100 点満点)を行い、その平均点に宿題の提出点を加え、 終的な点数が、90 点

以上を S、80 点以上 90 点未満を A、70 点以上 80 点未満を B、60 点以上 70 点未満を C、60 点未満を Dとし、S、A、

B、Cを合格、Dを不合格とする。なお、期末試験の受験資格は、出席率 70 % 以上である。

【継続的改善策】

講義中の演習、宿題等から学生の理解度を常にチェックし、その内容を以降の講義に速やかに反映させる。このた

めに講義支援ソフトを活用する。

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【教官からの一言】 復習が大切です。宿題以外の教科書の問題演習も積極的に行って下さい。

【キーワード】 熱力学第 1 法則 熱力学第 2 法則 内部エネルギー エンタルピー エントロピー

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【 科 目 名 】 平衡論基礎

【 担当教官 】 国眼 孝雄 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210002100 【 研究室 】 小金井 5号館 207 号 【電話番号】 042-388-7062 【メールID】 kokugant 【質問受付】 水曜日 9:00~12:

00 【開設日時】 火曜日 8:45~

10:15

【概要と目標】

平衡論は速度論と対比し、ここでは平衡における状態、物性はどうなるかを理解する。純物質の場合、混合物の場合、反応がある場合、状態の変化がどのように変わるか化学ポテンシャルを用いて、日常の現象を取り入れながら説明する。本科目は JABEE の基準1(1)dの分野別用件(2)に対応し、専門の基礎知識となるので、演習を混ぜながら理解を深める。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第 1~3回 純物質の状態変化について理解する

(1)相図、臨界点、3重点、相の安定条件

(2)Clausius-Clapeyron の式、相転移、1次転移、2次転移

(3)液体の表面、表面張力、Laplace の式、Kelvin の式、毛管作用、

第 4~7回 単純な混合物の状態変化について理解する

(1)部分モル量、化学ポテンシャル、Gibbs-Duhem の式

(2)混合 Gibbs 関数、混合エントロピー、理想溶液(Raoult の法則)

(3)束一性的性質、沸点上昇、凝固点降下、溶解度、浸透現象

(4)蒸気圧図、てこの規則、共沸混合物、実在溶液の化学ポテンシャル

第 8回 中間テスト

第 9~10 回 状態変化=相律について具体的なケースを使って理解する

(1)相、成分、自由度、Gibbs の相律、1義的関係、

(2)液-液の相図、固-液の挿図、共融混合物、帯域精製、三角相図

第 11~14回 化学反応の平衡状態について原理から学ぶ

(1)自発的な化学反応、反応進行度、反応 Gibbs 関数、標準反応 Gibbs

(2)発エルゴン反応、吸エルゴン反応、平衡の条件、平衡定数

(3)平衡のシフト、圧力の影響、圧力による組成の影響、LeChatelier の原理

(4)温度の影響(Vant Hoff の式)、酸化物から金属の抽出

第 15 回 定期試験

【履修条件・関連科目】

基礎ゼミ(1年前期)、 物理化学基礎、化学工学基礎 (1年前期)

【授業方法】

毎回、授業のはじめに10分テストを行い、前回の授業の内容の理解の確認と今日の講義の予備的関心を起こさせる。また必要に応じてホームワークとしてレポートを科し、関連する事項について調べる。章の区切りには黒板を使って演習問題を解き、理解度を深める。また定期試験のほか、ほぼ期間の中間点で中間試験を行う。 テキスト・教科書:アトキンス物理化学(上)第 6版 千原、中村訳:東京化学同人 参考書:物理化学の基礎:化学同人 【成績評価の方法】

達成度評価の対象は主に中間と定期試験であるが、2回の試験以外の内容についての達成度も評価する必要があるので、リポートや演習問題の解答内容また毎回の 10 分テストも評価の対象にする。黒板で解答した演習の発表にはプレゼンテーション能力や積極性も評価の対象にする。 終評価は中間試験 30%と定期試験 40%およびその他のテストやリポートなど 30%とし、全体の平均点も考慮する。達成度の合格ラインは 60%以上を合格とする。 【継続的改善策】 リポートや10分テストの結果を次の授業で解説、授業での説明不足の点の補充や素晴らしいリポートなど紹介し

ている。授業中に質問できる環境を作る。中間、定期試験の直後それらの問題の完成リポートを提出させ、試験問題

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の完成を通して達成度の向上を図っている。中間試験の結果を後半の授業に生かす。定期試験の後、授業についてのアンケートをとり、次回の授業の改善に生かす。特にオフィスアワーをとっていないが、時間がつけばいつでも質問に応じるので、質問のある場合には教官室(4 号館3階322号室)にこられたし。 【教官からの一言】 毎回レポートの課題を出す。前回の講義の復習と今日やるところの基礎事項の確認など 10 分テストを行なう。

【キーワード】 化学ポテンシャルと部分モル量 フガシティ 臨界点 相平衡と三重点 反応の Gibbs 関数 クラジウス-クラペイロンの式 表面張力 理想溶液と実在溶液 衡定数 反応のファントホッフの式

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【 科 目 名 】 反応速度論

【 担当教官 】 磯 守 【 区 分 】 基礎・専門教養科

目 【 所 属 】 工学研究科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210002200 【 研究室 】 小金井 6号館

302号 【電話番号】 042-388-7214 【メールID】 isomamor

【質問受付】 毎日 9:30~17:00【開設日時】 【概 要 と 目 標】 化学反応において得られた反応速度式の解析からその反応の反応機構を詳しく調べることが出来る。また得られた反応速度がどのような値を持つか、またどのようにすればその速度をコントロールできるかということを明らかにすることは反応器の設計および全体の 適な製造プロセスを開発、構築する上で不可欠である。ここでは反応速度論の基礎からその幅広い応用例について詳しく論じ、その多くの知識を習得するとともに、具体的な問題に対しての実際への応用力を身につける。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1 回:反応速度論の重要性、反応速度の実験的測定法、反応速度の定義 第 2 回:速度則と速度定数、反応次数、速度則の決定法 第 3 回:一次反応の取り扱い、二次反応の取り扱い 第 4 回:反応の平衡、半減期の定義と意味、反応速度の温度依存性 第 5 回:素反応とは、逐次素反応、律速段階 第 6 回:定常状態近似、前駆平衡、三次反応 第 7 回:酵素反応の特徴、ミカエリスーメンテン機構 第 8 回:中間試験 履修のポイント:反応速度についての基礎的な知識を身に付ける。またそれらの簡単な応用例について幅広く学ぶ。 第 9 回:単分子反応、リンデマンーヒンシェルウッド機構 第 10 回:複雑な反応の取り扱い、連鎖反応、連鎖反応の速度則 第 11 回:爆発現象、熱爆発と連鎖分枝爆発 第 12 回:光化学反応、光化学反応速度式 第 13 回:重合反応の特徴、連鎖重合、連鎖重合の速度則 第 14 回:逐次重合、逐次重合の速度則 第 15 回:期末試験 履修のポイント:前半の基礎的な知識を用いて複雑な反応機構をもつ反応に対してそれがどのように組み合わされ

て応用されるかを、出来るだけ多くの例を通して学ぶ。 【履修条件・関連科目】 微分方程式Ⅰ、物理化学基礎の専門基礎科目の履修を前提にして講義を行なう。 【授業方法】 ・ 教科書としてはアトキンス「物理化学(下)」を用いる。 ・ 適宜、演習レポートを宿題として課し、出来るだけその回答の解説を行なう事により、理解を深める。 ・ 定期試験のほか、中間試験を行なう。 【成績評価の方法】

終評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、演習点を 20%の割合で、合計 100 点満点で評価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が 70%以上であることを条件とする。 【継続的改善策】 ・できるだけ演習を行い、その結果をみて受講者の理解度を測りながら講義をすすめる。

・ 毎回の講義では講義に関して、以前に習った基礎事項について質問をして、それとの関連づけをしながら理解を

深めるようにしていく。

・中間試験のときに授業に関してのアンケートをとり、それ以後の授業の改善に役立てていく。 【教官からの一言】 学習中に不明な部分については講義中もしくは教官室にどしどし来て、質問してほしい。 【キーワード】反応速度 速度定数 反応機構 半減期 素反応 律速段階

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【 科 目 名 】 分析化学基礎 2000 年度以降入学生

分析化学Ⅰ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 石原 篤 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1年次後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201200002900 【 研究室 】 小金井 6 号館210

号、放射線研究施設【電話番号】 042-388-

7228 【メールID】 atsushii

【質問受付】 常時可 【開設日時】 月曜4限目 【概 要 と 目 標】

反応を起こさせる時、起こさせた時、新しい物質、化合物を作った時には必ず、「何」が「どれだけ」あるかを決めなくてはならない。これを行うのが分析化学である。それゆえ「化学は分析に始まって分析に終わる」と言われるほど 分析化学をマスターすることは重要である。すなわち、ここでは定量分析の基礎を学ぶことにより、対象の本質を理解し、工学的課題を解決するための基本的な能力を育成する。分析に必要な各種の化学平衡の基礎概念と取扱方およびこれらを利用した分析方法を学び、分子レベルの認識を深める。本講義では、分析に必要な各種の化学平衡 の基礎概念と取扱い方およびこれらを利用した滴定について学ぶ。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第1回:モルの概念、濃度の単位 第2回:自由エネルギーと化学平衡、平衡定数 第3回:平衡定数に影響する因子、活量、活量係数、イオン強度 第4回:酸塩基平衡、pH、弱酸と弱塩基、弱酸と弱塩基の塩、 第5回:緩衝液、多塩基酸とその塩 第6回:重量分析(沈殿平衡、溶解度積) 第7回:中間テスト 履修のポイント:化学平衡、平衡定数、活量、活量係数、イオン強度など、高校ではほとんど触れられていない項目であるので、教科書をよく読み、言葉の定義をよく理解すること。物理化学と関連するので、あわせて勉強すること. 第8-10回:容量分析(一般的な原理、モル濃度の計算、規定度の計算)及び演習 第11回:酸塩基滴定 第12回:沈殿滴定および錯滴定 第13回:酸化還元滴定(酸化還元平衡の取扱い方、ネルンストの式、起電力と平衡定数の関係) 第14回:期末テスト 第15回:面接 履修のポイント:計算問題を多く解くことにより、濃度の計算に慣れること。2年次に行う化学システム工学実験I の滴定の解説であり、教科書をよく読んで、基本的な考え方についての理解を深めること.

【履修条件・関連科目】 高校の化学、基礎化学の知識が多少要求される。物理化学基礎、無機化学基礎、平衡論基礎と関連している。特に

難しい数学を用いない。化学的考え方と論理的考え方が必要である。 【授業方法】教科書はクリスチャン分析化学1(土屋、戸田、原口監訳、丸善)。参考書としては、分析化学とイオ

ン平衡に関する著書は多数出版されており、いずれを対象としてもよい。 ・ 原則的に毎回、講義中に短時間の演習を授業の終わりに行い、前回あるいはその日の授業内容の理解度、

達成度を確認するとともに講義への関心を高める。また、宿題として、次回講義に関連する事項の調査や問題を科す。演習やレポートの解答は、学生による短時間のプレゼンテーション発表によって行う。

・ 宿題は、授業の前に提出したもののみ評価する。従って、遅刻した場合は宿題を受け付けない。 ・ 授業中の随所に簡単な質問を短時間で発表させることにより、授業への注意を喚起し、理解力を高める。 ・ 中間テストと期末テストを行う。試験結果により達成度が低い者で成績が C にわずかに及ばなかった者に

ついては、必要に応じて追試験を実施することがある。 ・ 後に面接を行うことで、理解度を 終チェックし、勉強方法をアドバイスする。

【成績評価の方法】 成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。100 点満点で、90 点以上を S、

80 点を以上A、70 点以上をB、60 点以上をC、60 点未満をDとする。100 点満点の内訳は、中間テストを 30%、期末テストを 40%、演習を 11%、宿題を 11%、発表を 8%として評価する。

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Page 68: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

中間テストおよび期末テストは、100 点満点の試験に 0.3 および 0.4 をそれぞれかけて算出する.演習および宿題は 11 回行い、それぞれ各回の内容を評価して、1.0, 0.75, 0.5 あるいは 0.25 点を与えるv発表は、3回の講義で 2回程度行い、各回の内容を評価して点を与え、合計で 大 8点を与える。

【継続的改善策】 ・ 毎回の講義で行う演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の

講義に反映させ、改善点を見つけ対処する。 ・ 中間試験、期末テスト、演習、宿題の結果を知らせることおよび解答を行うことにより,理解度を認識さ

せる。 ・ 講義中に簡単な質問を設けて、発表させることで、質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 中間試験の後、講義についてのアンケートをとり、次回以降の講義の改善に生かす。 ・ 後に面接を行うことで、学生の理解度をチェックし、授業のどの点が理解困難になっているかを把握し、

理解困難な点の講義方法を改善している。 【教官からの一言】

分析化学は化学一般の基礎であるから、これを習得しないと後々まで響くことになる。毎回の講義ごとに化学的思考のセンスが身につくので、絶対に欠席しないこと。 宿題は、授業の前に提出したもののみ評価する。従って、遅刻した場合は宿題を受け付けない。 【キーワード】分析化学 化学平衡 酸塩基平衡 重量分析 容量分析 酸塩基滴定 錯滴定 沈殿滴定 酸化還元反応 滴定曲線

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Page 69: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 機器分析

【 担当教官 】 磯 守 【 区 分 】 基礎・専門教養科

目 【 所 属 】 工学研究科

【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 【 研究室 】 小金井 6号館

302号 【電話番号】 042-388-7214 【メールID】 isomamor

【質問受付】 毎日 9:00~17:00

【開設日時】

【概 要 と 目 標】

分析法の手段として以前の化学反応を利用した方法に代わり、機器分析が化学の分野で多く用いられており、それらの分析法の実際への適用はプロセスの経済性、安全性を追求し、また環境への影響を調べる上で基本となる。今まで開発されてきたさまざまな機器分析手段は極微量の試料で時間的にも非常に速く、またコンピュータなどの処理により非常に簡便にデータ処理が行なわれるようになってきている。しかし、この非常に便利になってきている機器分析において、原理を充分に把握していないと得られた測定結果の正しい評価や、トラブルがあったときの対処ができない。この授業では測定の基本原理がどのようになっているかを分子、原子レベルから充分理解できるようにするのに加えて、データの正しい解析法について詳しく述べる。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第 1 回:核磁気共鳴法(NMR)基礎とその原理 第 2 回:核磁気共鳴法(NMR)化学シフトとスピン-スピン結合 第 3 回:核磁気共鳴法(NMR)化学構造解析のやり方と13C-NMR 第 4 回:紫外吸収スペクトル法(UV)UV吸収の基礎、構造解析法 第 5 回:赤外吸収スペクトル法(IR)IR吸収の基礎、官能基分析 第 6 回:ガスクロマトグラフィー法(GC)分離の原理、装置の構成 第 7 回:ガスクロマトグラフィー法(GC)測定条件の決め方、得られた結果の解析法 第 8 回:中間試験 履修のポイント:各種機器分析法の原理および得られた情報の解析法、それらの解釈について理解を深めることをポイントとする。 第 9 回:高速液体クロマトグラフィー法(HPLC)分離の原理、測定法 第 10 回:走査型電子顕微鏡(SEM)測定原理、高分解能測定手法 第 11 回:透過型電子顕微鏡(TEM)測定原理、測定法と結果の解析法 第 12 回:ICP発光分析(ICP-AES)測定原理、測定法と結果の解析法 第 13 回:X線分析法 、測定原理、測定法と結果の解析法 第 14 回:熱分析(TG,DSCなど)測定原理、測定法と結果の解析法 第 15 回:期末試験 履修のポイント:各種機器分析法の原理および得られた情報の解析法、それらの解釈について理解を深めることをポイントとする。

【履修条件・関連科目】

有機化学基礎、有機化学Ⅰ、量子力学概論等の専門基礎科目の履修を前提にして講義を行なう。 【授業方法】 ・「機器分析の基礎」(裳華房:江藤守總編著)、マクマリー「有機化学(上)」を用いて行なう。 ・ 適宜、演習レポートを宿題として課し、出来るだけその回答の解説を行なう事により、理解を深める。 ・ 定期試験のほか、中間試験を行なう。 【成績評価の方法】

終評価は、中間試験と定期試験の成績を 90%、演習点を 10%の割合で、合計 100 点満点で評価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上~80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が 70%以上であることを条件とする。 【継続的改善策】

・ 毎回の講義では講義に関して、以前に習った基礎事項について質問をして、それとの関連づけをしながら理解を

深めるようにしていく。

・中間試験のときに授業に関してのアンケートをとり、それ以後の授業の改善に役立てていく。

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Page 70: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【教官からの一言】 学習中に不明な部分については講義中もしくは教官室にどしどし来て、質問してほしい。また、予習、復習を必ず

行なうこと。 【キーワード】 核磁気共鳴法、紫外吸収スペクトル法、赤外吸収スペクトル法、ガスクロマトグラフィー法、高速液体クロマトグ

ラフィー法

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Page 71: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 生物化学 2000 年度以降入学生

生物化学Ⅰ 1999 年度以前入学生

【担当教官】 小島 修一 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1101200003101 【 研究室 】 【電話番号】 042‐388‐7249 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要と目 標】

生命科学の基礎である生物化学について、アミノ酸やタンパク質、核酸、糖質、脂質などの生体分子の構造や働きについて、化学的な基礎を含めて理解を深めてもらう。いくつかのタンパク質や酵素の働きについても紹介する。これら生体分子の代謝について言及した後、遺伝子からタンパク質が合成される過程である転写、翻訳についても講義する。

【授業内容・計画と履修のポイント】

生物化学の基礎:生命、細胞、水 アミノ酸の性質 タンパク質の構造:一次構造から四次構造 ヌクレオチドと核酸 糖質 脂質 タンパク質の働き:ヘモグロビンとミオグロビン 酵素反応:反応速度論、反応機構 代謝:解糖系、クエン酸サイクル 代謝:脂質の分解、酸化的リン酸化 代謝:糖質、脂質の合成 遺伝情報の発現:DNA の複製、転写 遺伝情報の発現:翻訳

【履修条件・関連科目】 【授業方法】

テキスト:有坂文雄著 スタンダード生化学 裳華房 参考書:ホートン著 生化学、ヴォート著 基礎生化学 共に東京化学同人

【成績評価の方法】 基本的には期末試験の成績で評価するが、出席点も加味する。 【教官からの一言】 【キーワード】 アミノ酸、タンパク質、糖質、脂質、酵素、代謝、転写、翻訳

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Page 72: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 生物化学工学

【 担当教官 】 細見 正明 【 区 分 】 基礎・専門教養 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210000900 【 研究室 】 小金井 4 号館

321 号室 【電話番号】 042-388-7070 【メールID】 hosomi

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】 生物化学的な機能を利用したプロセスとその要素に関する専門知識を学ぶと共に、プロセスの設計や運転の際の課題を解決できる能力を養う。具体的には、生物化学、微生物の増殖や酵素反応の速度論を解説する。さらに、様々なバイオリアクターの事例を紹介すると共に、プロセスの操作や設計に必要な事項を講述する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

1,2. 生物化学の基礎:細胞と組織、代謝とエネルギー代謝、生物の集団、生命現象と分子を説明する。 3. バイオプロセス:生体内の酵素反応、あるいはその総合として発現される生物の機能を利用したプロセス

であることを説明し、様々な醗酵プロセスやプロセスを構成する要素を紹介する。 4, 5. 微生物の増殖、代謝、動力学:微生物の増殖や物質の代謝について、化学的組成を考慮して物質の代謝過

程を生物化学量論式で表現する方法を説明すると共に、エネルギーを基準とした収率因子の定義、微生物の増殖における動力学を解説する。

6, 7. 酵素反応の速度論:生体触媒を利用した物質生産において、 適化を図るための基礎となる酵素反応速度について、その定量的取り扱いを解説する。

8. 中間試験 9. バイオリアクターの分類と特徴:種々のバイオリアクターについて、その特徴や定量的取扱を述べる。 10. 固定化生体触媒リアクター:固定化生体触媒を用いるバイオリアクターの概要と反応性能に及ぼす諸因子

を説明する。 11. 発酵槽における工学的操作:微生物の回分培養、半回分培養、連続培養プロセスについて、それらのを紹

介すると共にプロセスの操作パラメーターを説明する。 12. バイオリアクターの排水処理への応用:排水処理における種々の生物学的単位プロセスを紹介し、プロセ

スの操作パラメーターや物質の流れを解説する。 13. バイオプロダクトの分離と精製:生物化学反応を利用して物質を生産した際に必要とされるプロダクトの

分離操作の特徴や原理を説明する。 14. 汚染土壌や地下水の浄化手法としてのバイオレメディエーション:生物を利用した汚染土壌や地下浄化プ

ロセスについて、 新の事例を紹介しながら、今後の展望や課題を述べる。 15. 期末試験

履修のポイント: 微生物の増殖、酵素反応など、生物学的プロセスで生じる反応を速度式で表現できることを第一のポイントとする。

さらに、こうした速度式から得られる情報をバイオリアクターの設計や運転に応用させる。 【履修条件・関連科目】 反応工学、生物化学を履修していることが望ましい。 【授業方法】

教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行う。また、堀越弘毅・秋葉暁彦「絵とき微生物学入門」オーム社、海野肇他「生物化学工学」講談社サイエンティフィク、合葉修一他「生物化学工学第2版」東京大学出版会を参考書とする。講義内容に応じてレポートを課し、講義内容の理解度を深める。定期試験のほか、中間試験も行う。試験結果により達成度が低いと判断された者については、必要に応じて追試験等を実施することがある。 【成績評価の方法】

出席率が 70%以上の者が中間試験や期末試験の受験資格を有することとし、基本的には中間試験、期末試験の成績で評価する。この他、出席点やレポート点も加味し、1 回の出席は 2 点、遅刻した場合は1点減、レポートは 1~3点とする。出席点が必要である理由は、上記の授業内容で示すように本科目で扱うトピックは各々密接に関連しており、内容を理解するためには毎回の出席が不可欠となるためである。 終評価は 100 点満点を基準とし、S, A, B, C, Dで評価する。S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。 【継続的改善策】 レポート等の結果を基に学生の理解度を把握し、講義の進行に反映させる。また、中間試験や期末試験では、無記

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Page 73: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

名で講義に対する意見を記述させて改善すべき点の発見に努め、以降の講義に活かす。 【教官からの一言】 生物の機能を理解し、応用する素晴らしさを知ると共に、そうした応用のためにケミカルエンジニアに要求される能

力を育成してほしい。

【キーワード】 微生物 細胞 代謝 酵素反応 バイオリアクター バイオプロダクト バイオレメディエーション

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Page 74: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 化学工学基礎Ⅰ

【 担当教官 】 滝山 博志 【 区 分 】 基礎専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210002000 【 研究室 】 4号館3階316

号室 【電話番号】 042-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 研究室にて 【開設日時】 金曜日4限 【概要と目標】

化学工学の も基礎的な考えである収支計算を修得する。物質収支、エネルギー収支を簡単なプロセスから考えてゆき、履修後は複雑な化学プロセスを扱えるようにする。「プロセス」の設計、運転を将来のターゲットとして、それらに必要な基礎知識を身につける。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第1週 化学工学のイントロダクション 2 工学計算の基礎(単位、次元) (Chapter2 Introduction to Engineering Calculation) 3 プロセスとは(入出力) (Chapter3 Processes and Process Variables) 4 プロセス変数(組成、濃度、圧力、温度) 5 物質収支の考え方 (Chapter4 Fundamentals of Material Balances) 6 化学プロセスの物質収支(反応無し) 7 化学プロセスの物質収支(循環有り) 8 中間試験 9 化学プロセスの物質収支(反応有り) 10 気相-液相-固相の概念と相図 (Chapter5 Single-Phase Systems) 11,12 相平衡と Raoult's and Henry's Law (Chapter6 Multiphase Systems) 13 化学プロセスのエネルギー収支その1 (Chapter7 Energy and Energy Balances) 14 化学プロセスのエネルギー収支その2

15 期末試験 履修のポイント:くさび形教育で1年次に導入されている化学システム工学科の専門科目です。収支計算だけで

はなく、循環型社会のなかで、化学の工学 Chemical Engineering で何ができるのかについても概説する。 【履修条件・関連科目】履修条件は無し。関連科目は2年次に開講される化学工学基礎Ⅱ 【授業方法】 教科書として Felder, R.M. and R.W. Rousseau, “Elementary Principles of Chemical Processes 3rd Ed.”,

John Wiley & Sons, Inc. (2000) を使用する。また、参考書として「化学工学の基礎-化学プロセスとその計算-」A.L.マイヤーズ、W.D.サイダー共著、大竹伝雄訳、培風館(1982)を推薦する。毎回講義の後半に、その日講義した内容に関する演習を行い、その日の達成度を評価する。中間試験と、期末試験で、総合的な達成度を評価する。 【成績評価の方法】 中間および期末試験、毎回の演習問題を総合的に評価(100 点満)し、60 点以上を合格とする。期末試験は出席率

が 70%以上の者を対象とする。成績は S,A,B,C,D で評価し、S,A,B,C を合格とする。S は 90 点以上、Aは 80~90 未満、B は 70~80 未満、C は 60~70 未満とする。 【継続的改善策】毎回の演習を評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の講義に反映させ、改善点が見つければ、それに対処する。中間試験では前半の講義についてアンケート(講義内容と教授手法など)を実施し、その結果を後半の講義の改善に利用する。 【教官からの一言】1年で 初に習う、初めての専門科目です。この科目は、化学工学を履修する上で必ず必要となる考え方を講義します。 【キーワード】物質収支 エネルギー収支 化学プロセス 工学計算

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【 科 目 名 】 化学工学基礎Ⅱ

【 担当教官 】 松岡 正邦 【 区 分 】 基礎・専門教養 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210001000 【 研究室 】 小金井 4 号館 317

号室 【電話番号】 042-388-7059 【メールID】 mmatsuok

【質問受付】 毎日 8:30-17:00 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

混合や加熱などの操作によって物質の反応や相変化が生じるので、それらの変化の速度を正しく知ることは制御する上で大切なことである。それぞれ、熱、その成分、および運動量の移動速度を簡単でしかも統一的な考え方にしたがって整理すると、見事な体系が現れてくる。化学工学基礎Ⅱでは、これらの移動速度の中で主に固体中で生じる伝導伝熱、拡散、そして層流流れの運動量移動について基礎的な考え方を学びケミカルエンジニアとしての各種技術・教育研究活動を推進していく能力を育成することを目標とする 。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1.移動の推進力と流束の考え方、運動量・力・熱エネルギーについての整理、必要な数学的知識の確認 2.伝熱(熱の移動):熱伝導についての Fourier 則・・熱伝導度と熱エネルギー移動の機構・・

物質による熱伝導度の違い 3.伝熱:固体と層流内の温度分布・・微少区間のエネルギー収支と境界条件、電熱源をもつ熱伝導現象の解析 4.伝熱:多層壁の熱伝導・・伝熱抵抗の加算、円筒座標の多層壁への適用 5.伝熱:総括伝熱係数と境界温度の計算・・放熱速度の計算 6.伝熱:固体中の非定常熱伝導の基礎 7.中間試験 履修のポイント:温度差または温度勾配に比例して移動する熱エネルギーの移動速度の表現方法を理解することが肝要。演習によって数学的な表現や実際的な問題の解法を身につけてほしい。 8.物質移動:拡散係数と物質移動の機構・・濃度、速度、物質流束の定義、 拡散についての Fick 則 9:物質移動:拡散流束と物質移動流束・・静止気体中の拡散、蒸発速度の計算 10:物質移動:固体と層流内の濃度分布・・微少区間の成分収支と境界条件、球状物質の溶解 11.運動量移動:粘度および運動量移動の機構・・粘性についての Newton 則、Newton 流体と非 Newton 流体 12:運動量移動:層流の速度分布・・層流と乱流:Reynolds 数、微少区間の運動量収支と境界条件 13:運動量移動:層流の速度分布・・流下液膜の流れと円管内の流れ 14:各移動現象の類似性 履修のポイント:伝熱とよく似た考え方で物質(混合物中の着目成分)が移動する速度を解析できること、また、流体の流れが運動量移動という視点で整理できることを理解した上で、これらに共通する考え方を身につけてほしい。

【履修条件・関連科目】物理化学基礎、平衡論基礎および化学工学基礎Ⅰを履修済みであること 【授業方法】教科書として”Transport Phenomena”第2版(R.B.Bird, W.E.Stewart and E.N.Lightfoot, John & Wiley)を用いる。「拡散と移動現象」(宝沢ら、培風館)を参考書とする。授業計画を示すので、十分に予習と復習を行って講義に望むこと。予習の程度を確認するために毎回講義前に小試験を行い、理解度を高めるために演習を毎回行う。 【成績評価の方法】

成績評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、小試験・演習・レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で行

う。成績は S(90 点以上), A(80 以上 90 点未満), B(70 以上~80 点未満), C(60 点以上~70 点未満), D(60

点未満)で評価し、合格ラインは C以上とする。中間・定期試験の受験資格は、出席率が 70%以上であること。

【継続的改善策】

ほぼ毎週の演習の結果を見て学生の理解度を把握し講義の進行速度を変える。中間試験および期末試験時に学生によ

る授業評価を無記名で行いその結果をその年度および翌年度に活かす。学生の理解度などの状況を把握するとともに

常に効果的な教育方法を模索し、改善を図る.

【教官からの一言】覚える型の学習法から考えて理解する型の学習法へ切り替えてほしい。予習と復習に十分な時間をかけて、大学ではじめて学ぶ移動現象論の考え方を身につけてほしい。

【キーワード】流束、推進力、伝熱、拡散、物質移動、運動量移動、流れの様子、類似性(相似則)

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【 科 目 名 】応用化学概論 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 各教官 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 【開講場所】 【管理コード】 【 研究室 】 【電話番号】 042-388-

7070 【メールID】

2 単位 1年前学期 小金井 4号館 321号室

hosomi

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要】以下に述べるようなトピックなどをもとに、社会が求めている問題の背景とそうした問題解決・ 研究開発などの実例について、化学工学的アプローチがいかに貢献したかを具体的に示し 、応用化学、化学工学分野の学習に興味を持たせる。応用化学科各担当教官が1週づつ担当する。学生はコース決定の参考にする。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1. 応用化学概論の紹介:講義の内容やそのねらい、重点目標を示す。 2. 生分解性プラスチックと化学工学:生分解性プラスチックが社会的に求められている背景、それにはどのよう

なものがあるか、それをどんな方法で製造し、そのプロセスで分離工学の果たす役割などみんなと一緒に考える。

3. 結晶化工学:医薬品、調味料や半導体材料のシリコンなど、結晶として分類される物質は身のまわりにあふれている。結晶に関する研究は身近な学問であるとともに、工業的にも重要な研究である。この講義では化学工学で晶析として分類される結晶化工学を概説する。

4. 環境と化学工学:汚染土壌や地下水の問題は、深刻さを増している。土壌や地下水の浄化技術について、典型的な技術として、熱分解とバイオレメディエーションを取り上げ、利点と欠点について考えさせる。

5. エネルギーと環境:都市における大気汚染を改善するために、原料となる軽油中の硫黄成分を低減化する技術を紹介する。まず、石油精製プロセスを学び、硫黄成分を除去する触媒による水素化プロセスを学び、研究の

前線を紹介しながら、クリーンな燃料油を製造するプロセスについて考えていく。 6. 排ガス処理と触媒:ダイオキシンを含む排ガスを分解処理する方法の確立が望まれている。ここでは、触媒反

応を利用した方法やその他の方法を紹介し、比較しながら、望ましい技術について考える。 7. 半導体産業と化学工学:半導体産業における化学工学の役割を学ぶ。特に研磨工程について、技術革新の歴史

を学び、今後、半導体産業が求める技術と化学工学分野で対応できると思われる技術開発分野を予想する。 8. 廃棄物からの物質・エネルギーリサイクル:21 世紀は循環型社会の形成に向けて動いている。廃棄物は、ど

のように処理処分されてきたのか、その歴史を学んだ上で、物質とエネルギーのリサイクルを図る上で問題点を整理して、その解決方法について考える。

9. 科学研究における発見の楽しみ-セレンディビディーのある世界:化学において歴史的にも興味深い発見の例を挙げ、化学を学ぶ私たちの未来を展望する。

10. 化学者、化学技術者なくして環境問題を解決できない-グリーンケミストリー:化学物質の環境への悪影響が報道される昨今、化学及び化学技術を専門とする我々は何をすべきかを考える。

11. グリーンケミストリー-Green and Sustainable Chemistry-:グリーンケミストリーの概念を説明すると共に、これまでに起こった化学物質による環境汚染問題の具体例を示し、リスクとベネフィットを考慮したモノづくりを考える。

12. エネルギーの質とエントロピーから見た宇宙船地球号の問題:地球温暖化の原因となっているプロセスの実例を挙げ、そこで執られているられている対策を述べる。

13. 残留性有機汚染物質と地球環境保全:環境汚染対策を行う場合、様々な立場に立って 処理を考えることが重要である。ここでは、POPs の一つである PCB について取り上げ、PCB 問題の背景や現状、そして様々な PCB処理技術の利点と欠点を述べ、どのように PCB 処理を進めていくかを議論する。

14. エネルギーと環境-地球にやさしい炭化水素資源利用プロセスの開発-:都市における大気汚染を改善するため、軽油中の硫黄成分を低減化する技術を紹介する。まず、石油精製プロセスを学び、硫黄を除去する触媒による水素化プロセスを学び、クリーンな燃料油を製造するプロセスについて考えていく。

15. エネルギーと環境-廃棄物からのエネルギーリサイクル-:廃棄物とバイオマスによる新しいエネルギー生産へのニーズを論じ、その可能性について考える。

【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】各教官が講義資料を作成する。 【参考書】 【成績評価の方法】学生の出席点やレポートを中心に採点を行う。成績は A, B, C, D で評価し、A~C を合格、D を不合格とする。Aは合計点の 80%以上、Bは 70~79%、C は 60~69%、D は 59% 以下とする。 【教官からの一言】 【キーワード】 【備 考】 ○具体的教育方法 作成した講義資料を用い、様々なプロセスにおける問題を説明し、問題の背景や解決方法、研究開発の実例を解説する。 ○継続的改善策について レポートに基づき、学生の学習意欲や理解度をチェックする。そして、取り扱うテーマの内容や講義の進行を再検討し、効果的な教育方法を模索、改善を図る。

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【科目名】 化学システム工学基礎演習Ⅰ 2000年度以降入学生

応用化学基礎演習Ⅰ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 細見、石原 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210030300 【 研究室 】 【電話番号】 042-388-7070,

7228 【メールID】 atsushii

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:30 【概 要 と 目 標】

物理化学基礎、有機化学基礎、分析化学基礎、無機化学基礎、及び化学工学基礎で講義された内容の理解を深め、応用力をつけるため上記の講義内容に関する補足を行いながら演習を行う。 分子レベルの認識を含め、化学および化学工学における も基本的な事項を演習を行うことにより習得し、ケミカルエンジニアとしての各種技術・教育研究活動を推進していくために必要な基礎的な能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1. 気体の性質 2. 熱力学 第1法則 3. 熱力学 第2法則:概念 4. 熱力学 第2法則:方法論 5. アルカン 6. アルケン 7. 分析値の処理 8. 酸塩基平衡 9. 単位と次元解析Ⅰ 10.単位と次元解析Ⅱ 11.物質収支 12.エネルギー収支 履修のポイント:物理化学基礎(1-4 回)、有機化学基礎(5,6 回)、分析化学基礎(7,8 回)、無機化学基礎(8 回)、及び化学工学基礎(9-12 回)の内容を中心に演習を行ので、十分に復習をしておくこと。 【履修条件・関連科目】 物理化学基礎、有機化学基礎、分析化学基礎、無機化学基礎、及び化学工学基礎の内容を十分に理解するよう復習しておくこと。 【授業方法】 ・ 教科書には、アトキンス物理化学(上)第 6 版、マクマリー有機化学(上)、コットン、ウイルキンソン、ガウス

基礎無機化学(培風館)、Felder, R.M. and R. W.Rousseau, “Elementary Principles of Chemical Processes 3rd

・ ・

Ed.”を指定する。 教科書及び随時配布するプリントで基礎事項の確認を行う。 教科書の章末問題を中心に毎回、演習及び宿題を課し、その解説を行う。

【成績評価の方法】

終評価は、出席点を 60%、演習、レポート点を各 20%の割合で、合計 100 点満点で評価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。演習を行い、それに対して解答し、その場で解説を行うことにより、各科目の理解を飛躍的に改善することが目的であるので、出席点を評価している。 15 分以上の遅刻は、欠席として扱う。 【継続的改善策】

題意の難解な問題や講義内容を逸脱した問題については、廃止・変更する。 解説する時間のなかった問題に関しては、解答をプリントして配布する。 毎回速やかに採点し、正解率の悪かった問題に関しては、次回、再度補足説明を行う。

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実施した結果、講義にくらべて難易度の高い問題もあったので、今一度、講義内容を確認し、一層の講義との連

携に努める。 演習内容の定着を図るため、(i)基礎的事項の説明、(ii)基礎事項を扱った例題の演習と解答、(iii)発展問題の演習と

解答、と反復できるように演習時間を配分してきた。 これにより、わかりやすくなったとの評価を学生より受け

ることが多くなった。ただし、演習内容が授業のカリキュラムの進度と一致していないこともあり、今後は 1 年

次に履修した内容や 2 年次に履修する内容を詳細に把握し、演習で扱う内容を更新することに努める。

【教官からの一言】

講義内容を理解し、身のある知識にするには、演習や宿題による復習が大切です。毎回必ず出席して演習及び宿題を提出すること。遅れる学生は教室に入れません。 【キーワード】 気体の状態方程式、理想気体、実在気体、熱力学、第 1 法則、第 2 法則、第 3法則、アルカン、アルケン、炭化水素の命名および反応、分析値の統計処理、酸塩基平衡、定量分析、単位、次元、物質収支、エネルギー収支

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【科目名】化学システム工学基礎演習Ⅱ 2000年度以降入学生

応用化学基礎演習Ⅱ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 堀尾、磯 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 1 単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210030400 【 研究室 】 堀尾研究室、磯研究

室 【電話番号】 7067(堀尾),7214

(磯) 【メールID】 isomamor

【質問受付】 金曜日2限目 【開設日時】 金曜日1限目 【概 要 と 目 標】 化学工学に必要な数値計算法の基礎を身につけるため、FORTRAN や Excel を用いて、具体的な問題の解を求める方法を演習を通じて学ぶ.結果は、EXCEL や POWER POINT その他のソフトを用いてきれいなグラフに仕上げたうえで、数値計算の技法上の諸問題について考察を加える。 有機化学で学んだ項目についての問題を演習として解く。特に反応中間体の安定性のからの反応の起こりやすさの説明と中心にし、一部は分子軌道を用いた量子化学による説明も行なう。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第 1 回 FORTRAN の復習・EXCEL 入門 ①代入文の意味 第 2 回 FORTRAN の復習・EXCEL 入門②ループによる繰り返し計算 第 3 回 数値計算法入門 ①誤差のいろいろ(丸めの誤差、打切り誤差等々)②単精度・倍精度 第 4 回 数値計算法入門 ③数値積分 ㈬数値微分 第 5 回 数値計算法入門 ④常微分方程式の数値積分 第 6 回 例題問題 ① 大値・ 小値、②いろいろな粒径分布(重量基準、個数基準) 第 7 回 例題問題 ③いろいろな平均値、④求根問題(Newton 法と挟み撃ち法の比較) 第 8 回 例題問題 ⑤常微分方程式による連続攪拌反応器の計算 (一段ステップ応答、多段反応器逐次定常反応

など; Euler 法、ルンゲ・クッタ法の比較) ⑥時間があればポテンシャル流れの緩和法による計算 第 9 回 アルキンの構造、反応 第 10 回 立体異性体の構造、反応の立体化学 第 11 回 ハロゲン化アルキルの反応 第 12 回 求核置換反応と脱離反応 第 13 回 共役ジエンの構造とその反応性 第 14 回 芳香族性 第 15 回 芳香族の反応

【履修条件・関連科目】

線形代数学、微分積分学、微分方程式、コンピュータ基礎、化学工学基礎、移動現象論、 反応速度論、有機化学基礎および有機化学Ⅰなどを履修していることが望ましい. 【授業方法】 ・教科書としては第1回~8回までは特にないが、第9回~15回は「マクマリー有機化学(上)」、「マクマリー有機化学(中)」を使う。参考書は第1回~8回までは FORTRAN 文法書、各種数値計算法のテキストを使用する。 ・毎回、演習問題を時間中に行なう。また宿題として演習レポートを課す。 【成績評価の方法】 化学工学、有機化学に関する演習、レポートによる総合判定により成績評価を行なう。100 点満点で、合否は 60 点

以上が合格。90 点以上 S、80 点-89 点 B、70 点-79 点 B、60 点-69 点 C とする。 化学工学(数値計算)のレポートは,A4用紙を用い,左とじ,左マージン付。題名や課題の目的を明示し,頁番

号を付けるなど,文書としての体裁が確立していること。図表説明があること。図表が一人歩きできるようパラメータや計算条件が明瞭に記載されていること。各種パラメータ等を自ら変化させて,数値計算経験を形成する上で意義のある知見や結論を導出していること。有機化学については自分自身の頭で考えたことが分かるような解答を評価する。特にある物質を合成するという演習においては一つの解だけではないので、出来るだけ多くの可能性を挙げるような解答が望ましい。以上のことを評価の基準とする。 【継続的改善策】 演習、レポートの成績、学生の自己評価、アンケート結果などをもとに、学生の理解度などの状況を把握するとともに常に効果的な教育方法を模索し、改善を図る。

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【教官からの一言】 計算機を使いこなすためには本人の強い意志が必要。演習の時間を有効に活用し質問や討論を行うこと。また学習中に不明な部分については講義中もしくは教官室にどしどし来て、質問するような積極性が望ましい。 【キーワード】 FORTRAN 数値計算法 数値積分 微分 常微分方程式 アルキン 立体化学 ハロゲン化アルキル 芳香族化合物

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【 科 目 名 】 科学技術英語 2000年度以降入学生

【 担当教官 】 アジズ 【 区 分 】 基礎・専門教養科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301300 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 This program has been prepared for junior students of science and engineering. It has two goals: 1) It

aims to acquaint science and engineering students with wide variety of scientific terms. 2) It also aims to teaching them how to write research papers, an important instrument, by which scientists inform colleagues around the world of their research findings. 【授業内容・計画と履修のポイント】 Using an extensive range of training sheets and authentic material develops listening and writing of scientific language, which exposes students to the varieties of scientific terms and concepts, they are likely to encounter in their real life before and after graduation. Wide range of scientific topics would be taught. Some of the areas Scientific English skills will be applied to include: 1) How to read, write and compare numerical data. 2) Wide variety of topics in Physics 3) Wide variety of topics in Chemistry 4) Wide variety of topics in Biology 5) Wide variety of topics in Mathematics

What these papers look like and how they are constructed. It also, introduces t he general format of scientific papers and how they are prepared in English language. 【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 Will be announced in class. 【参考書】 Will be announced in class. 【成績評価の方法】 Students will be evaluated on participation in class activities, group work and presentations. 【教官からの一言】 【キーワード】 【備 考】 ○ 具体的教育方法 講義および演習レポートを課す。

○ 評価方法 期末試験(50%)と出席を兼ねた演習レポート(50%)

合否は 60 点以上が合格。80 点以上 A、70 点-79 点 B、60 点-69 点 C とする。 ○ 継続的改善策について 期末試験、レポートの成績、学生の自己評価、アンケート結果などをもとに、学生の理解度などの状況を把握する

とともに常に効果的な教育方法を模索し、改善を図る。

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【 科 目 名 】 科学基礎実験 2000 年度以降入学生

【担当教官】滝山, 本多, 塚田, 銭, 内田, 野田 【 区 分 】 基礎専門科目 【 所 属 】 化学システム工学科 【 単位数 】 1 単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1201210050100 【 研究室 】 4号館3階316

号室 【電話番号】 042-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 実験中随時 【開設日時】 【概要と目標】 本実験は大学に入学して 初の実験であり、「物理測定」「機器測定」「物性計測」「反 応速度」「合成反応」などの分野から成り立っている。 も基礎的な実験となり、レポー トの書き方に関する基本マナーを修得すると共に、実験に対する臨み方も学習する。実験を通し、問題対象の本質を理解し、工学的な問題を自覚し、創造的に解決できる能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 ・ガイダンス 1週 (実験の進め方、安全ガイド、レポートのまとめ方、成績等) ・講義 1週 (グラフ・表の描き方、有効数字、誤差等 + 演習) ・研究室体験実験 1、2週(半日で研究室での実験を体験する。) ・実験 6週 1)物理測定 「熱電対の作成と温度測定」:-自作センサーで温度を測定する。- 2)機器測定 「電子顕微鏡による微細構造の観察」:-高性能機器・ミクロの世界の体験- 3)分析 「市販飲料中のビタミンC量の分析」:-分析化学の基礎- 4)物性・計測「二酸化炭素の状態変化」:-状態変化の体験- 5)反応速度 「化学カイロ」:— 身近な化学反応を制御する— 6)合成反応 「ナイロン 66 の合成」:— 実際に化学反応を利用して合成を行う— ・博物館等見学 1週 ・試験 1週(理解度テスト)— 内容の復習 — 履修のポイント:現象を把握し、それを解析し、報告書に纏める一連の手法をマスターする。 【履修条件・関連科目】 履修条件は無し。関連科目は1年次前期に開講される化学工学基礎Ⅰおよび、2年次以降に開講される化学システム工学実験Ⅰ~Ⅳ 【授業方法】 毎年更新されている学科で作成のテキストを使用する。実験を行い、報告書を提出させ、それをチェックする。実験の他にも実験レポートの記述方法などについての講義、 先端研究の体験なども盛り込む。また、 終週には達成度(理解度)を確認するために試験を行う。 【成績評価の方法】毎回のレポートと理解度テストを総合的に評価

毎回のレポートを10段階で評価し、総合計点で評価する。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 評価基準:

S: 合計点の90%以上(実験報告書が基準に沿って作成され、かつ実験の考察が充分に行われている。さらに、確認試験の成績が一定基準を満たしている)

A: 合計点の80%以上(実験への出席、実験報告書が基準に沿って作成され、確認試験の成績が一定基準を満たしている)

B: 70~79%(実験報告書の内容に軽度の不備がある、確認テストの成績が A となる基準を下まわり、B の基準となっている)

C: 60~69%(出席しなかった実験がある 実験報告書の内容に中度の不備がある 確認テストの成績が Bの基準を下まわり、C の基準となっている)

D: 59%以下 ただし、C の基準にわずかに満たないような場合は、実験態度、出席状況を加味して成績判定会議にて検討する

【継続的改善策】 毎回の実験レポートを評価することで、学生の理解度をチェックし、次回以降の実験指導に反映させる。 【教官からの一言】 専門実験と報告書の記述ルールを修得する。 【キーワード】 科学 実験

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【 科 目 名 】 分離精製工学

【 担当教官 】 国眼 孝雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 3年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202202300600

【 研究室 】 小金井5号館 207 号 【電話番号】 0423-88-7062 【メールID】 kokugant

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00

【概 要 と 目 標】

化学や薬品工場などの生産プロセスは反応と分離のプロセスから成り立っているといっても過言でない。また京都

議定書などに見られる地球環境を見ても、例えば大気中の CO2 の削減の課題がある。本講義で分離の原理、種々の

分離方法、分離装置の設計法などを理解し、場に合った分離法の選択や環境に優しい新しい分離装置の開発能力を養

う。

【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第 1~2回

分離技術序論:分離システム工学の必要性

分離に要するエネルギー:分離と混合(混合 Giggs 関数)

分離方法と分離装置:平衡分離法と速度差分離法、段接触法と微分接触法、

第 3~5回

蒸留(1)気液平衡(Raoult の式)、分離係数、回分蒸留、フラッシュ蒸留

蒸留塔(精留塔)による低沸成分成分の濃縮原理、還流比

蒸留(2)蒸留塔の種類、段型接触分離装置の操作線、濃縮部、回収部、q-line、

蒸留(3)蒸留塔の設計―McCabe-Thiele:蒸留塔の段数の算出 全還流と

小理論段数、段効率、特殊分離、共沸混合物と共沸蒸留

演習問題

第 6~7回

ガス吸収(1) ガス吸収装置の種類、充填物の種類、物理吸収と反応吸収

平衡関係、ガス吸収モデル(二重境膜説、浸透説、表面更新説、境界層理論)

ガス吸収(2)物質移動速度(局所、総括)、微分型接触操作線、ピンチ・ポイ

ント、フラッディング速度、ローディング速度

第 8回 中間テスト

第 9~10回

ガス吸収(3) 吸収塔の設計、比表面積、吸収塔の高さ推算:HTU、NTU、

ガス吸収(4)図積分、HETP(理論段相当高さ)

演習問題

第 11~12 回

吸着(1)等温吸着式(Henry,Langmuir,BET)、吸着剤の特性、吸着速度,(境膜

拡散、細孔内拡散)、触媒作用:不均一反応

吸着(2)並流多回吸着と向流多段吸着、吸着装置 PSA,TSA、クロマト法

第 13~14 回

膜分離(1)膜分離の特色:省エネルギー、膜分離法:精密ろ過、限外ろ過、逆

浸透、イオン交換膜、ガス分離、濃度分極、阻止率、物質移動係数

膜分離(2)限外ろ過(UF)法、逆浸透法(RO)、透析法:人工透析

膜モジュール、膜分離技術

第 15 回 定期試験

【履修条件・関連科目】

化学工学概論 (1年前期)、物理化学Ⅰ(1年後期)、 化学工学基礎(2年前期)、 移動現象論(2年前期)、 物理

化学Ⅱ、(2年前期) 化工数学(3年前期) 熱力学及び演習(3年前期)

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【授業方法】

毎回、授業のはじめに10分テストを行い、前回の授業理解の確認と今日の講義の予備的関心を起こさせる。また

必要に応じてホームワークとしてレポートを科し、関連する事項について調べる。たとえば、京都議定書(COP3)と技術者としての役割、サリドマイド惨事と分離精製との関係、半導体産業における超純化の方法など。章の区切り

には黒板を使って演習問題を解き、理解度を深める。また定期試験のほか、ほぼ期間の中間点で中間試験を行う。

テキスト・教科書:化学工学の基礎:朝倉書店(2000.10)

参考書:Mass Transfer Operations(by Treybal)

【成績評価の方法】

達成度評価の対象は主に中間と定期試験であるが、2回の試験以外の内容についての達成度も評価する必要がある

ので、リポートや演習問題の解答内容また毎回の 10 分テストも評価の対象になる。黒板で解答した演習の発表には

プレゼンテーション能力や積極性も評価の対象にする。 終評価は中間試験 30%と定期試験 40%およびその他のテ

ストやリポートなど 30%とし、全体の平均点も考慮する。達成度の合格ラインは 60%以上を合格とする。

【継続的改善策】

リポートや10分テストの結果を次の授業で報告、授業での説明不足の点の補充や素晴らしいリポートなど紹介し

ている。授業中に質問できる環境を作る。中間、定期試験の直後それらの問題の完成リポートを提出させ、試験問題

の完成を通して達成度の向上を図っている。中間試験の結果を後半の授業に生かす。定期試験の後、授業についての

アンケートをとり、次回の授業の改善に生かす。

【教官からの一言】

毎回、授業のはじめに10分テストをし、前回の確認と今日の予備関心を起こさせる。また毎回ホームワークとし

てレポートを科し、関連する事項について調べる。たとえば、 サリドマイド惨事と分離精製との関係、半導体産業

における超純化の方法など。

【キーワード】

分離工学 拡散的分離 ガス吸収 蒸留 連続接触装置 連続多段接触装置

拡散係数と物質移動係数 平衡線と操作線 膜分離 省エネルギー分離法

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【 科 目 名 】 粒子系プロセス工学

【 担当教官 】 神谷 秀博 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000100

【 研究室 】 BASE 本館 2 階

223 号室

【電話番号】 042-388-7411 【メールID】 kamiya

【質問受付】 事前に電話、メイ

ルでアポを

【開設日時】 3 年次 後学期

【概 要 と 目 標】

固体が関与する多くの化学反応システム、セラミックス等の材料プロセス、集塵・エアロゾルなど環境・エネルギ

ー関連分野、医薬品、食品など粒子・粉体が関与する分野は幅広い。ケミカルエンジニアとして活躍するには、これ

ら多方面のプラントなどで使用される粒子、粉体の特性や機能などを理解し、用いるシステムやプラントに組み込む

ための粒子設計や粉体挙動制御が必要となる。本講義では、こうした幅広い応用分野での粒子系プロセスの意義を実

例を交えて紹介しながら、その基礎的事項である、一個粒子としての幾何的、物理化学的特性、粒子表面間相互作用、

ブラウン運動などの粒子運動と、粒子集合体としての挙動(付着・凝集、流動、充填・成形等の固定化、焼結、流体

透過特性、貯槽など)を解説する。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 序論:はじめに 粒子系プロセスの意義と応用分野

第一章 粒子としての性質

2. 粒子の幾何学(粒度、形状の定義と計測法)

3. 粒度分布、統計学的な扱い

4. 粒度分布測定法 (その1)沈降法、ストークス法則の解説

5. 粒度分布測定法 (その2)レーザー回折散乱法の基本原理

6. 粒子の基礎的な製法、粉砕法、合成法

7. 粒子の基礎的な特性 (その1)粒子表面特性と粒子間相互作用、付着力

8. 粒子の基礎的な特性 (その2)ブラウン運動と慣性運動

9. (中間試験)

履修のポイント:一個粒子としての幾何学、統計的取り扱い、基礎物性について理解を深めることをポイントとす

る。無機化学、物理化学、力学の基礎的な知識の上に講義を行うので十分に復習しておくこと。

第二章 粒子集合体(粉体)としての性質(主に濃厚、固定層を対象に)」

10. 粉体層力学(その1)粉体層の力学特性に関する Rumpf の理論、

11. 粉体層力学(その2)粉体貯槽における Janssen の理論

12. 粒子層の流体透過に関する Kozeny-Carman 式、Ergan の理論等

13. 応用・粉体装置の実際(その1)集塵、流動層

14. 応用・粉体装置の実際(その2)貯槽、輸送

15. (期末試験)

履修のポイント:粒子集合体である粉体の静力学、動力学の基礎を理解しながら、その応用として粉体関連装置の

設計、運転における粉体工学的視点の重要性をその実用例の紹介を行いながら講義する。

【履修条件・関連科目】

化学工学基礎、移動現象論などは受講しておくこと。 【授業方法】

・ 教科書は用いず、随時プリント等を配布して講義を行う。 ・ 原則的に毎回、講義中に短時間の演習を授業のはじめまたは終わりに行い、前回あるいはその日のの授業

内容の理解度、達成度を確認するとともに講義への関心を高める。また、必要に応じてホームワークとしてレポートを科して関連事項の調査や、難易度の高い課題の解析、解答能力を高める。演習やレポートの解答結果は、可能な限り学生による短時間のプレゼンテーション発表を行う。プレゼンテーションは機械的に全員に課すのでなく発表希望者を募って行う。

・ 期末試験のほか、ほぼ期間の中間点で中間試験を行う。演習・試験結果により達成度が低い者については、必要に応じ演習の追加や追試験等を実施することがある。

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【成績評価の方法】

達成度評価の対象は主に中間試験と定期試験であるが、2 回の試験以外の講義における達成度も評価する必要があ

るので、講義で実施した演習、レポートの解答内容、さらには黒板を使ったプレゼンテーションも評価対象とする。

・ 終評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、演習、レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で評

価する。成績は S, A, B, C, D で評価し、Sは 90 点以上、Aは 80 以上 90 点未満、Bは 70 以上 80 点未満、

C は 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。

・ 尚、60 点未満で達成度が合格点に満たない者で、全受講者の中間・定期試験の平均点との差が 20 点未満の

者には、追試験を行うことがある。追試験の結果、追試験の点数と中間、定期試験の平均値とを足して平

均し、合格点である 60 点に達した者には Cを与える。

【継続的改善策】 ・ 毎回の講義で行う演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の

講義に反映させ、改善点を見つけ対処する。 ・ 講義中に質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 中間試験などの直後に問題の完成レポートを提出させ、試験問題の完成による達成度の向上を図る。定期

試験の後、講義についてのアンケートをとり、次回の講義の改善に生かす。

【教官からの一言】

幅広い視野と物理、化学、数学等の広い分野の基礎力が総合的に身に付けて欲しい。

【キーワード】

粒子の幾何学 表面特性 粒子集合体としての粉体 表面反応 表面間力 付着・凝集・分散

粒子集合構造 環境・エネルギー・資源 材料プロセス 医薬品・食品

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【 科 目 名 】 反応工学

【 担当教官 】 亀山 秀雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 3409 【開講時期】 3年次 前学期 【開講場所】 12 号館9A室 【管理コード】 25420003 【 研究室 】 小金井4号館318号【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame 【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30 ~12:00 【概 要 と 目 標】

化学の知識を工学に応用するため、研究における反応実験の方法とそれにより得られた反応速度を用いた反応装置の設計方法を学習する。反応現象を数式モデルで表現した設計方程式を立てて反応装置の設計を行う能力を養成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

(1)化学反応と反応装置 反応工学とは合理的で経済的な反応プロセスの選定と操作条件の確立,ならびに適切な反応装置形式の選定

と設計及び操作に関する工学であり、化学工学を構成する重要な分野であることを学習する。 (2)反応速度式 反応速度式の導出法として(i)定常状態近似法と(ii)律速段階近似法を学習する。 ここまでの履修のポイント1:実験室で行う反応実験の方法やデータ解析法を学習する。 (3)反応器設計の基礎式 (i)回分反応器、(ii)連続槽型反応器、(iii)管型反応器の 3 つの反応器にについての設計の基礎式を学習する。 (4)単一反応の反応速度解析 (5)反応装置の設計と操作 ここまでの履修のポイント2:反応速度式をもとに反応装置をデザインする手法を学習する。 (6)複合反応 (7)気固触媒反応 (8)気固反応 ここまでの履修のポイント3:反応や扱う相が 2 種類以上の複雑な反応系の設計手法を学ぶ。

【履修条件・関連科目】

化学工学基礎、システム工学基礎、物理化学基礎、平衡論、反応速度論、熱力学などの知識を集大成することになるためこれらの科目を履修しておくこと。

【授業方法】

教室での時間配分は,講義が4で演習が1の割合で毎回 15 分から 20 分程度の演習課題を行わせる。宿題を多く出

し、毎回レポート提出させる。レポートの内容から学生の理解度を判断して、講義の進度の調節を行う。

テキスト・教科書:教科書およびプリントを使用する。橋本健治著「反応工学」培風館

参考書:東海大学出版会、久保田・伊香輪著「ルブランの末裔」、日刊工業新聞社刊、久保田・関 沢著「反応工学

概論」、池田米一著「プロセス開発工学入門」信山社(1995)

【成績評価の方法】

終評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、演習、レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で評価する。

成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70 点

未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。尚、中間・定期試験の受験資格として、

出席率が 70%以上であることを条件とする。

【継続的改善策】

講義支援ソフトの活用により、個々の学生とインターネットを通じてコミュニケーションが取れるので、学生の理解度を把握して、資料追加、宿題、補足説明など次の講義に即反映させられる。 【教官からの一言】 反応速度式の決定や反応装置を設計する手法を学ぶことにより、研究や設計業務に携わるための基本を身につけて

ほしい。 【キーワード】

プロセス工学 反応工学 化学工学 熱力学 物理化学 システム工学 計算機化学工学

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【 科 目 名 】 触媒工学

【 担当教官 】 永井 正敏 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202202300700 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 mnagai 【質問受付】 【開設日時】 【概 要 と 目 標】 触媒は化学工業に欠くことのできない存在であり、その重要性は近年急速に高まってきている。一口に触媒といってもその用途は化学工場、自動車排ガス浄化装置、各種民生機器まで非常に広範囲に渡っている。本科目では触媒の現代的課題について考え、触媒反応の基本的事項、触媒の機能を物理化学的に解明する手法、その機能の実際の反応への応用について講義する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第1回 触媒の概要、触媒とは何か、触媒発展史を概説する

第2回~6回 触媒の現代的課題について、実際の反応を例に挙げて考える。

(1)環境浄化触媒:NOx 除去,ガソリン自動車排ガス、ディーゼル車排ガス、脱臭、

触媒燃焼、宇宙ステーション、ダイオキシン、TiO2、その他

(2)エネルギー関連触媒:水素化脱硫、燃料電池、フィシャー・トロプッシュ反応 (3)化学原料製造触媒:アンモニア合成、水素製造、

第10回 吸着速度式

(4)生活用品製造触媒:ポリエチレン重合ーカミンスキー触媒について

履修ポイント:触媒についてのおまかな知識をテーマを変えて講義する。触媒の現代的課題につ

いて、実際の反応を例にとって概説する。

第7回 触媒技術用語の説明、触媒調製、触媒成分と担体、触媒調製の方法とその手順について

第8回および第9回 吸着および吸着等温式

物理吸着と化学吸着の違い、吸着熱、吸着等温式の概念、さらに Langmuir、BET、Henry、 Freundlich およ

び Temkin-Frumkin の各理論の説明と、それぞれの等温式の導出。さらに、不均質性と吸着質分子間の相互作

用を考慮した理論。

Langmuir, Zeldovitch-Roginsky および Temkin-Pyzhev 式の説明とその応用。

第11回~12回 不均一系触媒反応

Langmuir-Hinshelwood 機構と Rideal-Eley 機構の 2 つの反応機構の解説と、その理論に基づく速度式の

導出。

第13回~14回 総括反応速度式の立て方、カーボン等による触媒劣化に関する反応速度式の立て方とシミュレー

ションについて学ぶ

第15回 固体触媒のキャラクタリゼーションと触媒設計について学ぶ

履修ポイント:Langmuir と BET の理論は触媒吸着において も重要である。その反応機構、速度

式とともに確実に理解すること

【履修条件・関連科目】 物理化学基礎、平衡論基礎、有機化学基礎、有機化学Ⅰ、化学工業論 【授業方法】 テキスト・教科書:新しい触媒化学(三共出版) 【成績評価の方法】

出欠状況、小テスト(数回)・期末試験の結果を総合的に評価し判定する。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Sは合計点の90%以上、Aは80~89%、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。 【教官からの一言】地球環境を改善するために も重要な学習課目です。 【キーワード】地球環境を改善するために も重要な学習課目です。

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【 科 目 名 】プロセスシステム工学

【 担当教官 】 亀山 秀雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 3401 【開講時期】 3年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 25420005 【 研究室 】 小金井4号館318号室【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame 【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

化学技術者にとっては、プロセス制御のために必要な情報を提供するだけでなく、化学プロセスの中で起きている現象をより深く理解する必要があり、そのための化学プロセスのダイナミックッス(動特性)、すなわち、時間によって変わる応答について正しい知識を習得する。これらのプロセスについて、現実的で合理的なモデルを組み立て、数式で表現する(数学モデルを作成する)能力を養成する。数学的モデルを作り上げている方程式を解く能力を養成する。それを、プロセス制御のために役立てる能力を養成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1.プロセス制御を勉強するにあたって ・プロセスコントロールをしりために ・化学プロセスの数式を使ったモデル化 2.プロセスの過渡的挙動について ・ラプラス変換 ・伝達関数 ・1 次および 2次システムの動特性 ・複雑な系の動特性

3.フィードバック制御

・閉ループ制御系の動特性と安定性

・ステップ応答データに基づくダイナミック・モデリング

・フィードバック調節系 ・制御系における計装

・過渡応答によるコントローラの設計 ・調節系の調整 4.周波数応答 ・周波数応答解析 ・周波数応答を使ったコントローラの設計 5.アドバンストコントロ-ル 6.デジタルコントロール 7.プロセスコントロールとは何か 履修のポイント:現象を数式モデルで表現し、それを解いて現象をシミュレーションする方法と望ましい運転を行うための PID の制御の基礎を身につけていることを重視する。

【履修条件・関連科目】 化学工学基礎、移動現象論、物理化学、解析学、線形代数、常微分方程式、反応工学の科目を履修していることが望ましい。 【授業方法】

プロセス関連の専門知識についての英語力を付与させるために、英語の教科書を使用し、おもに教科書の図をパワーポイントで見せながら講義と演習を行う。講義2、演習1であるが、講義支援ソフトを活用して、事前資料配布や宿題による復習レポートの提出とその都度の成績評価を学生個々に示し、自分の理解度を確認させる。必要に応じて、個別に課題を出すこともある。 テキスト・教科書:橋本、長谷部、加納 著「プロセス制御工学」第1版(朝倉書店) 参考書:黒須 茂 著「制御工学入門」パワー社、1992 ,Dale E. Seborg, Thomas F. Edgar and Duncan A. Mellichamp 著「Prosess Dynamics and Control」Wiley Serise in Chemical Engineering,1989

【成績評価の方法】

終評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、演習、レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で評価する。

成績は S, A, B, C, D で評価し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上 70

点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C以上の 60 点以上とする。

尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が 70%以上であることを条件とする。

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【継続的改善策】 講義支援ソフトの活用により、個々の学生とインターネットを通じてコミュニケーションが取れるので、学生の理

解度を把握して、資料追加、宿題、補足説明など次の講義に即反映させられる。

【教官からの一言】 これからのケミカルエンジニアは、コンピュータを活用した運転制御の設計と操作を専門知識とすることで、IT

時代に即した新しい分野に積極的に参加することができる。

プロセス制御 プロセスダイナミックス ラプラス変換 伝達関数 動特性 フィードバック制御 周波数応答 デジタルコントロール

【キーワード】

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【科 目 名】プロセスダイナミックス 1999 年度以前入学生

【担当教官】 亀山 秀雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301102 【 研究室 】 小金井 4 号館

318 号室 【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame

【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要】 化学技術者にとっては、プロセス制御のために必要な情報を提供するだけでなく、化学 プロセスの中で起きている現象

をより深く理解する必要があり、そのための化学プロセス のダイナミックッス(動特性)、すなわち、時間によって変わる応答につい

て正しい知識 を習得する。これらのプロセスについて、現実的で合理的なモデルを組み立て、数式で表 現する(数学モデルを作成す

る)能力を養成する。数学的モデルを作り上げている方程式 を解く能力を養成する。それを、プロセス制御のために役立てる能力を養

成する。 【授業内容・計画と履修のポイント】

(1)プロセスダイナミックスの基礎 プロセス制御の基本を学習する。ラプラス変換、伝達関数、ブロック線図、過渡応答について学習する。 (2)基本的要素の動特性の表現 比例制御、積分制御、微分制御の基礎を学習する。 (3)簡単なプロセスの動特性 貯蔵、混合、液面、恒温槽、熱混合、移動、攪拌槽反応器、熱交換器についての制御の基本を学習する。 (4)流通プロセスの動特性 各種の混合モデルを学習する。 (5)プロセス制御理論 制御系の安定性、 適化などについて学習する。 (6)流動系の動特性と制御 液面制御、流量制御について学習する。 (7)伝熱プロセスの動特性と制御 伝熱プロセスの基本を復習してから、熱交換器につての動特性を学習する。 (8)物質移動プロセスの動特性 蒸留プロセスの動特性について学習する。 (9)反応プロセスの動特性 槽型反応器、管型反応器の制御について学習する。

【履修条件・関連科目】 化学工学基礎、移動現象論、物理化学、解析学、線形代数、常微分方程式、化学プロセス工学の科目を履修していることが望ましい。

【テキスト・教科書】 村上明彦 著「プロセス・ダイナミックッス」第5版(自費出版)

【参考書】 パワー社、黒須 茂 著「制御工学入門」、山本重彦・加藤尚武 共著「PID制御の基礎と応用」

【成績評価の方法】 中間試験、 終試験、演習、レポートなどを総合評価して、相対的な評価により、A、B 、C、Dを認定し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。

【備 考】

【教官からの一言】 プロセス制御の基本を理解することに努めてほしい。そのための数学的知識の復習、収支の概念、制御シシテムの構成、過渡応答、現象のモデル化について重点を置いて講義する。3年後学期の専門実験(応用化学実験IV)で実際に攪拌槽の動特性で実験を行う。

【キーワード】 プロセス制御 プロセスダイナミックス ラプラス変換 伝達関数 動特性 フィードバック制御 周波数応答 デジタルコントロール

〇具体的教育方法:講義2、演習1であるが、講義支援ソフトを活用して、事前資料配布や宿題による復習レポートの提出とその都度の成績評価を学生個々に示し、自分の理解度を確認させる。必要に応じて、個別に課題を出すこともある。

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Page 92: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 プロセス設計 2000 年度以降入学生

応用化学演習 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 亀山 秀雄 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

4年次 前学期 【開講場所】 4 号館 348 号室 【管理コード】 25420006 【 研究室 】 小金井4号館 318 号 【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame

月曜日 8:30~12:00

4402 【開講時期】

【質問受付】 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

1 日 3 時間、計7日間の集中講義で ASPENPLUSプロセスシミュレーターを使用した、プロセス設計の基礎を学習するとともに、単位操作設計の復習も行う。分子レベルの認識から、マクロな流体等連続体の挙動、熱・物資移動、分離を伴う反応装置・触媒等の開発・設計、より大きな物質・エネルギー変換システムとしての「プロセス」の開発・設計・運転までを見渡して、ケミカルエンジニアとしての設計能力を育成する 。

【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1 日目 1.プロセスシミュレーターとはなにか

2.プロセスシミュレータ-の役割 3.画面の説明 4.単位系のセット 5.気液平衡計算 6.反応平衡計算

2 日目 1.気液平衡、反応平衡の演習 2.熱交換器 3.汽水分離 4.蒸留

3 日目 1.反応器 2.ポンプ、減圧弁、パイプ輸送

4 日目 1.吸収塔 2.篩、遠心分離、サイクロン 3.晶析 4.濾過

5 日目 1.フローシートの作成 2.抽出蒸留プロセス 3.塩化ビニールの製造プロセス

6 日目 1.圧縮式ヒートポンプの設計 7 日目 1.シクロヘキサンの合成プロセス 履修のポイント:白紙の上に、原料から製品までの流れを考えて、単位操作を使用して具体的にプロセスを描き、物質収支とエネルギー収支を考慮して、装置の大きさや運転条件を自ら決めていく作業を重視する。

【履修条件・関連科目】 情報処理関連の講義、化学工学熱力学、反応工学

【授業方法】 化学システム工学科専用の計算気室にて ASPEN PLUS を基本シミュレー ションソフトとして使用して、学生一人

に 1 端末、1 ソフトの環境で設計演習教育を行う。 チューターを 2 名配置し、24 名の学生を対象に少人数教育を行う。従って、1クラスを 2コ ースに分けて同じ講義を 2 回行う。 テキスト・教科書:プリントを使用。ASPEN PLUS プロセスシミュレーターを一人1セット使用 参考書:特になし

【成績評価の方法】

終評価は、演習、レポート点を各 50%の割合で、合計 100 点満点で評価する。成績は S, A, B, C, D で評価

し、S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、Cは 60 以上 70 点未満、Dは 60 点未満で、達

成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。尚、合格の資格として、出席率が 70%以上であることを条件とす

る。

【継続的改善策】

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演習時の学生反応のほかに、講義支援ソフトの活用により、個々の学生とインターネットを通じてコミュニケーションが取れるので、学生の理解度を把握して、資料追加、宿題、補足説明など次の講義に即反映させられる。

【教官からの一言】

これからのエンジニアの仕事を考えて、プロセスシミュレーターを使用したプロセス設計を学習する。 【キーワード】 プロセス設計 化学プロセス 熱力学 情報処理 反応工学

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【 科 目 名 】 移動現象論

【 担当教官 】 松岡 正邦 【 区 分 】 専門 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000900 【 研究室 】 小金井 4号棟3

17号室 【電話番号】 042-388-7059 【メールID】 mmatsuok

【質問受付】 毎日 8:30-17:00 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

化学工学基礎Ⅱに続いて移動現象の解析法を学ぶ。化学工学基礎Ⅱでは、層流流れの流体中又は固体中の移動現象のみを扱ったが、本講義では流れの場における複雑な移動現象を取り扱う。流れと伝熱、流れと物質移動、伝熱と物質移動等のように移動現象が同時に生じる場合の考え方を実際の例に即して講義し、ケミカルエンジニアとしての各種技術・教育研究活動を推進していく能力を育成することを目標とする 。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1.固体および層流中での移動現象のまとめと装置内又は自然現象としての移動現象 2.移動物性:気体と液体の粘度・・考え方と推算法 3.移動物性:気体と液体の拡散係数・・考え方と推算法 4.運動量移動:Euler の見方と Lagrange の見方、 基礎式(連続の式と運動の式)の誘導 5.運動量移動:基礎式の適用 6.運動量移動:等温系の巨視的収支(Bernoulli 式)の応用 7.伝熱:伝熱係数の定義と利用 8.伝熱:物体の周りの伝熱係数と凝縮時の伝熱係数 9.中間試験 履修のポイント:粘度と拡散係数といった移動物性値を分子論的に理解する。また、流体の流動と伝熱の実際的な問題を解く手法の原理を身につけるためには多くの練習問題を自発的に解くことが重要である。 10.物質移動:2成分系の連続の式と物質移動係数 11.物質移動:非定常拡散問題と物質移動速度の相関 12.物質移動:高流束物質移動の考え方 13.物質移動:高流束物質移動の考え方と熱と物質の同時移動現象 14.熱と物質の同時移動現象:蒸発、固化等への応用、移動現象の相似則(まとめ) 履修のポイント:物質移動の現象は相平衡関係に支配されることを理解して問題の解決に当たること。

【履修条件・関連科目】化学工学基礎Ⅱ、流体工学基礎を履修済みであること。 【授業方法】教科書として”Transport Phenomena”第2版(R.B.Bird, W.E.Stewart and E.N.Lightfoot, John & Wiley)を用いる。「拡散と移動現象」の他に「新版移動論」(小林潔志、飯田嘉弘、朝倉書店)等は良い参考書である。あらかじめ授業計画を示すので、十分に予習と復習を行って講義に望むこと。予習の程度を確認するために毎回講義前に小試験を行異、理解度を高め、確認するために演習を毎回行う。 【成績評価の方法】

成績評価は、中間試験と定期試験の成績を 80%、小試験・演習・レポート点を 20%の割合で、合計 100 点満点で行

う。成績は S(90 点以上), A(80 以上 90 点未満), B(70 以上~80 点未満), C(60 点以上~70 点未満), D(60

点未満)で評価し、合格ラインは C以上とする。中間・定期試験の受験資格は、出席率が 70%以上であること。

【継続的改善策】

ほぼ毎週の演習の結果を見て学生の理解度を把握し講義の進行速度を変える。中間試験および期末試験時に学生によ

る授業評価を無記名で行いその結果をその年度および翌年度に活かす。学生の理解度などの状況を把握するとともに

常に効果的な教育方法を模索し、改善を図る.

【教官からの一言】 移動現象論の考え方を身につけると多くの現象を適格に理解することができるようになるので 、こつこつと勉強を続けて欲しい。とても覚えきれるものではないので重要な点を深く理解できるよう努めてほしい。必ず十分な時間をかけて予習と復習をすること。

【キーワード】 運動量移動、乱流、熱エネルギー移動、物質移動、熱と物質の同時移動、無次元相関式、相似則

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【 科 目 名 】 移動現象論 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 堀尾 正靱 (隔年) 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 大学院生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102210000901 【 研究室 】 小金井 BASE 棟2

24 号室 【電話番号】 042-388-

7067 【メールID】 masa

【質問受付】 毎日(在室時)9:30-17:00

【開設日時】

【概 要】

移動現象すなわち物質・エネルギー・運動量等の拡散・散逸現象は化学反応過程にとってきわめて重要である。地

球規模環境現象から化学反応器や機能性材料まで、気・液・固各相内での、また各相間での移動現象の特徴を知り、

それらを定量的に表現する力を身につける。講義では、拡散現象の本質を述べるとともに、流体の運動、装置内混合、

流通式反応プロセスなど、化学プロセスの設計・開発面での重要事項にも触れる。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1. 移動現象とは:いろいろな移動現象と考え方

2.移動現象と反応速度:実際の化学反応の速度は反応速度に等しいか?

3.流体の運動:層流と乱流、層流の解析法と乱流の解析法

履修ポイント:移動現象の基礎を実例とともに学ぶ。続いて装置内の流体(気体と液体)の流れ、すなわち、運動を

どのように表現(モデル化)し、解析するかを学ぶ。

4. 熱の移動:材料内および装置内の熱エネルギーの流れ現象とその速度の表現方法及び解析法

5. 物質の移動:流体相の中の成分の移動現象と移動速度の解析法

6. 流体の移動、熱の移動、物質の移動の類似性(アナロジー):

中間試験

履修ポイント:流体の移動に続いて、熱と物質の移動の基礎的な現象とその速度の表現法を学び、類似性を理解す

る。中間試験により理解の程度を見る。

7. ブラウン運動と拡散係数:3つの移動現象に共通な拡散係数をブラウン運動に結びつけて考えてみる。

8. 装置内の分散と混合:大きなスケールでの流れの中の分散現象や混合の度合いを移動現象論的に考えてみる。

9. より複雑な移動現象の紹介と解析法:複合現象、地球規模の移動現象など

履修ポイント:拡散係数の意味を分子運動論に基づいて考えるとともに、より大きな規模の装置やプラント内の複雑

な現象の解析に必要な考え方を学ぶ。

【履修条件・関連科目】基礎的な数学の知識が必要。また、「化学工学基礎」を履修済みであること。 【テキスト・教科書】プリントを用いる予定。 【参考書】Transport Phenomena, Bird, Stewart, Lightfoot, John Wiley & Sons (1960)。他に、移動論、移動現象論、移動速度論の表題の本がたくさんある。 【成績評価の方法】中間試験と期末試験、およびレポート、宿題などの成績を総合的に判定する予定。

【教官からの一言】様々な現象の解析法は、多くの学生にとって新しい考え方を身につけるよい チャンスであると

思われるので、興味を持って講義に望んでもらいたい。よい参考書が多くあるので、各自適当なものをもってほしい。

理解度に応じて講義内容を調整するので上記の内容は標準的な予定である。

【キーワード】装置内流動・伝熱・物質移動 固相・気相・液相反応 拡散操作 速度論 モデル化

【備 考】 ○具体的教育方法

学生の興味を増進させるため、1)ビデオ等のイメージ教材の利用、2)分子と人間の対比などによる思考実験 3)家庭でできる実験を宿題として課す、など、現実を体感しながら理解できるようにする。また、討論の時間を多くとり、自ら成長しようとする意欲を引き出す。 ○評価方法の補足 出席、小テスト、定期試験から総合的に判断する。相対的な評価により、A、B、C、Dを認定し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Aは合計点の80%以上、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。 ○継続的改善策 小テストによって理解度を把握するとともに、学生との討論の時間を多く持ち、学生のぶつかっている問題に合わせて進む。

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【 科 目 名 】 化学工学熱力学

【 担当教官 】 桜井 誠 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210030200 【 研究室 】 工学部4号館3F

319号室 【電話番号】 042-388-7066 【メールID】 sakuraim

【質問受付】 木曜日午後 【開設日時】

【概 要 と 目 標】

物理化学基礎の講義において、熱力学の基本的な原理である第1、第2法則について学んできたが、化学工学技術者としては、これらの考え方を実際のプロセスにおいてどのように適用していくかが重要となる。また、適用だけではなく、エネルギー収支の考え方にもとづきプロセスを評価することで、反応装置の設計などの能力を養う。特に第2 法則を工学的に応用する際に必要なエクセルギーの概念とそれを用いた評価法を学ぶ。 本講義では、演習等も取り入れ、熱力学の原理を実際のプロセスに適用して考える方法を学ぶ。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

7) 気体混合物

1) 第一法則、第二法則

2) エントロピー

3) エクセルギー:仕事能力

4) ガス式動力サイクル

5) 冷凍サイクル

6) 熱力学的性質の関係

8) 空調システム

9) 化学反応

10) 化学反応と相平衡

履修のポイント:英語のテキストを利用するのだ、技術英語に対する理解も深まる。エネルギーの質であるエクセルギーの概念をしっかりと理解する。講義内容のしっかりとした復習が重要である。

【履修条件・関連科目】物理化学基礎で学んだ熱力学第一法則、第二法則の内容を前提として講義を行うので物理化

学基礎の既履修が望ましい。

【授業方法】エネルギー関連の専門知識についての英語力を付与させるために、英語の教科書を使用する。随時演習

を取り入れ、講義内容の理解度をチェックする。また、復習の助けとするため適宜宿題を課す。さらに、講義支援ソ

フトを活用して、資料の配布や宿題の解答例の公開を行い、理解の助けとする。

テキスト・教科書:Yunus A. Cengel and Michael A. Boles; Thermodynamics-An Engineering Approach, Fourth

Edition,2002,McGraw-Hill

参考書:演習化学工学熱力学 大竹伝雄、平田光穂共著 (丸善) アトキンス著 アトキンス物理化学(上) 第6版 東京化学同人

【成績評価の方法】

中間試験(100 点満点)と 終試験(100 点満点)を行い、その平均点に宿題の提出点を加え、 終的な点数が、90 点

以上を S、80 点以上 90 点未満を A、70 点以上 80 点未満を B、60 点以上 70 点未満を C、60 点未満を Dとし、S、A、

B、Cを合格、Dを不合格とする。なお、期末試験の受験資格は、出席率 70 % 以上である。

【継続的改善策】

講義中の演習、宿題等から学生の理解度を常にチェックし、その内容を以降の講義に速やかに反映させる。このた

めに講義支援ソフトを活用する。

【教官からの一言】復習として、宿題以外にも教科書中の問題に積極的に取り組むことが望ましい。

【キーワード】熱力学第二法則 エントロピー エクセルギー 各種サイクル

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【 科 目 名 】 論文·文献講読

【 担当教官 】 永井,滝山,桜井,神谷,工藤 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部化学システム工学科 【 単位数 】 1 単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301400 【 研究室 】 工学部4号館3F

319号室 【電話番号】 042-388-7066 【メールID】 sakuraim

【質問受付】 随時 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

化学工学は、理論と実践に基づいた学際的な学問である。その基礎を学ぶため、代表的な英語の文献を講読して、各専門分野のテクニカルタームや基礎式、考え方を理解する。また、科学技術論文の講読、内容の理解により、論理的思考の方法、論理的記述、表現の方法についての理解を深める。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

1. 文献講読の注意事項の説明、グループ分け 2. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 3. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 4. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 5. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 6. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 7. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 8. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 9. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 10. 各グループにおいて化学工学の代表的な文献の講読 12. (予備日) 13. (予備日) 14. (予備日) 15. (予備日)

履修のポイント:文献を発表形式で講読するので予習は不可欠である。また、復習も行い理解を深めることも重要である。

【履修条件・関連科目】 特になし

【授業方法】 出席をとる。履修生をグループ分けし、原則として発表演習方式にて講義を進める。場合によってはレポートを課

す場合もある。

テキスト・教科書:各回配布プリントにより講義を行う 【成績評価の方法】 演習形式の講義なので、出席を 重視する。この出席の状況に、講義における発表態度、あるいは課されたレポー

トの内容等を併せて 終的な評価を行い、100 点満点に換算し、90 点以上を S、80 点以上 90 点未満を A、70 点以上80 点未満を B、60 点以上 70 点未満を C、60 点未満を D とし、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 【継続的改善策】

学生の理解度を常に確認しながら講義を進め、問題点に対する改善を速やかに行い講義内容に反映させる。 【教官からの一言】 配布された文献の予習をしっかりと行って下さい。

【キーワード】 分子化学工学 分離工学 機能性触媒工学 化学プロセス工学 化学エネルギー工学

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Page 98: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 化学プロセス数学

【 担当教官 】 滝山 博志 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 3年 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000300 【 研究室 】 4号館3階316

号室 【電話番号】 042-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 研究室にて 【開設日時】 金曜日4限 【概 要 と 目 標】

現象解析、計画、設計、制御などの化学工学の諸分野の問題解決に必要となる応用数学の 知識を学習する。数学の定理・公式を単に学ぶのではなく、具体的な問題を例として解法 することで化学工学に応用できる数学の知識を習得する。原理・原則に基づいた論理的思考と経験的直観力をもとに現象を把握しモデル化するまでの自らの考えを論理的に記述し、分かりやすく表現し、伝達する能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第1週 現象解析、計画、設計、制御での応用数学 2 データ解析 統計手法と多変量解析 (実験データの整理方法) 3 パラメータ推定 非線形パラメータ推定と逐次計算 ( 適化問題の解法) 4~6モデリング手法 (化学プロセスをモデル化するときの方法論) 常微分方程式系 偏微分方程式系 差分方程式 7 中間試験 8 線形計画法 シンプレックス法 9 整数計画法 プロセスの運転計画 10 代数方程式系モデルによる設計 多成分系蒸留塔のモデル (代数方程式系の問題解法の手法) 12 適化手法 化学プロセスの 適設計 ( 適解を求めるいくつかの方法) 13 連続制御系とベクトル空間 14 離散制御系と数列 (化学プロセスから得られる経時変化データの利用法) 15 期末試験

履修のポイント:化学工学で用いられるモデル化手法のいくつかの手法を、演習とともに紹介する。

【履修条件・関連科目】 履修条件は無し、関連科目は1年前期のコンピュータ基礎、3年前期のプロセスシステム工学 【授業方法】

参考書として、化学工学会編「化学工学のための応用数学」丸善 。毎回講義の後半に、その日講義した内容に関する演習を行い、その日の達成度を評価する。中間試験と、期末試験で、総合的な達成度を評価する。 【成績評価の方法】 中間および期末試験、毎回の演習問題を総合的に評価(100 点満)し、60 点以上を合格とする。期末試験は出席率

が 70%以上の者を対象とする。成績は S,A,B,C,D で評価し、S,A,B,C を合格とする。S は 90 点以上、Aは 80~90 未満、B は 70~80 未満、C は 60~70 未満とする。 【継続的改善策】 毎回の演習を評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の講義に反映させ、改善点が見つけれ

ば、それに対処する。中間試験では前半の講義についてアンケート(講義内容と教授手法など)を実施し、その結果を後半の講義の改善に利用する。 【教官からの一言】モデル化手法が理解できると、4年次の卒業研究で役に立つ。 【キーワード】現象解析 応用数学 化学工学

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Page 99: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【科 目 名 】 環境工学

【 担当教官 】 細見 正明 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000400 【 研究室 】 小金井 4 号館

321 号室 【電話番号】 042-388-7070 【メールID】 hosomi

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概要と目標】

ケミカルエンジニアとして、人間活動による環境への影響を理解すると共に、環境保全のために必要な知識や技術を学ぶことは不可欠である。また、技術により環境問題を解決しようとする場合、その技術を理解するだけでなく、様々な立場から問題を直視する必要がある。本講義では、地球環境問題をはじめとした水質、大気、土壌の環境汚染実態を広く理解し、その背景や 問題点、課題などを抽出する。その基礎となる地球化学的な物質循環や生態学の概論を説明する。こうした基礎知識のもとに、具体的な水質、大気、土壌の汚染制御方法を学ぶ。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1. 環境問題の捉え方:環境化学工学が取り組む内容は、環境動態、環境保全及び処理法、環境影響評価、

環境分析、環境計画、環境倫理等である。温暖化、オゾン層破壊などの地球環境問題の原因と対策の概略を学ぶ。

2. わが国における環境汚染の歴史:わが国における環境汚染の歴史を説明。特に有機水銀による水俣病、カドミウムによるイタイイタイイ病を事例とし、過去の汚染問題を学ぶ。

3, 4. マイクロコズムからみた循環:地球における窒素、リン、硫黄の物質循環の基本と、フラスコレベルでのマイクロコズムから地球船宇宙号までの生態系について、物質収支、エネルギー収支的な観点から生態系としての捉え方を学ぶ。微生物を中心とし、増殖、基質利用も理解する。

反応工学を履修していることを前提に授業を行う。

5. 騒音・振動:典型 7 公害の一つである騒音・振動に関する基礎的な機構と影響を学ぶ。簡単な演習問題も行う。 6. ダイオキシン:ダイオキシンとは? ダイオキシンの毒性、ダイオキシンの作用機構、対策技術など。同時に PCB 問題に関す

る現状と対策技術の概要を紹介する。 7. 中間試験 8. 環境アセスメントおよびリスクアセスメント:環境アセスメントおよびリスクアセスメントの考え方や問題点を整理した上で、具体的

な評価方法や環境基準の考え方を学ぶ。 9,10. 環境工学に必要な化学反応工学:0 次反応、1 次反応、飽和型反応、などの扱い方を整理して、環境化学工学

に関する実験データの扱い方を学ぶ。 11. 水道工学:上水処理プロセスを理解する。代表的なユニットプロセスである沈殿および消毒の機構を学ぶ。 12. 河川での酸素収支:河川における酸素収支モデルを導出して、微分方程式を解く。 13. 排水処理システム:実際によく利用されている物理化学的単位プロセスおよび生物学的単位プロセスを学ぶ。さ

らに、 近話題になっている生態系を利用したエコテクノロジーについても説明する。 14. 大気汚染の制御方法:硫黄酸化物および窒素酸化物を対象として、大気汚染にかかわる規制ならびに

対策技術について講義を行う。 15. 期末試験 履修のポイント: 環境問題が生じる背景や環境の現状を把握すること、問題を解決するために必要な考え方や技術、さらには環境影響評価、環境計画を講義する。 【履修条件・関連科目】

【授業方法】 教科書は用いず、毎回プリント等を配布して講義を行う。また、栗原康 著「有限の生態学」岩波書店を参考書と

する。講義内容に応じてレポートあるいは演習を課し、講義内容の理解度を深める。期末試験のほか、中間点で中間試験も行う。試験結果により達成度が低いと判断された者については、必要に応じて追試験等を実施することがある。 【成績評価の方法】 出席率が 70%以上の者が中間試験や期末試験の受験資格を有することとし、基本的には中間試験、期末試験の成

績で評価する。この他、出席点やレポート点、演習点も加味し、1 回の出席は 2 点、遅刻した場合は1点減、演習と課題レポートは 1~3 点とする。出席点が必要である理由は、上記の授業内容で示すように本科目で扱うトピックは各々密接に関連しており、内容を理解するためには毎回の出席が不可欠となるためである。 終評価は 100 点満点を基準とし、S, A, B, C, D で評価する。S は 90 点以上、A は 80 以上 90 点未満、B は 70 以上 80 点未満、C は 60 以上70 点未満、Dは 60 点未満で、達成度の合格ラインは C 以上の 60 点以上とする。

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【継続的改善策】 授業中行われる演習の結果を見て理解度をチェックする。中間試験や期末試験では、必ず、講義に対する意見を述

べてもらう。単なる文句だけではなく、学生から判断した内容体系などの建設的な意見を歓迎としたコメントをつけている。このようなクレームを次年度以降、活かすように努力している。 【教官からの一言】

環境工学では、環境汚染の実態を理解し、改善するための技術的な内容を理解することのみならず、なぜ、そのよ

うな問題が生じたのか、汚染によって影響を受ける人々の立場に立った場合にどのようにすることが望ましいのかな

ど、様々な視点や立場から問題を捉えられるようになってほしい。 【キーワード】

化学工学 環境アセスメント 環境リスク 排水処理 大気汚染 土壌汚染 物質循環 生態系

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【 科 目 名 】 エネルギー・資源論 2000 年度以降入学生

【 担当教官 】 堀尾 正靱 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202202301201 【 研究室 】 小金井 BASE 本館

224 号室 【電話番号】 0423-88-7067 【メールID】 masa

【質問受付】 月~金曜日 【開設日時】 9:30~17:00 【概 要 と 目 標】

20 世紀は科学技術文明の拡大一直線時代でしたが,たくさんの問題を 21 世紀に残したままその幕をとじました。私たちは,いま,20 世紀のもたらした問題を本質に戻って考え、持続可能な科学技術文明を築くべきときに来ています。20 世紀の技術者は、利潤追求だけを目的に新製品の開発にまい進できたかもしれませんが、21 世紀の技術者にとっては、製品のライフサイクルや、社会的な循環のあり方を考えて製品開発等を進めないと、成功裏に仕事を進めることが困難になっています。このエネルギー・資源論では、21 世紀の技術者・研究開発者が彼らの仕事を遂行するとき必ず自覚していなければならない資源・エネルギー・環境論を展開します。資源・エネルギー論では、今日の循環型社会における物質・エネルギー代謝の実態、化学物質移動管理、環境を含めて考え、化石エネルギー、核エネルギー、自然エネルギー,廃棄物のエネルギーリサイクルなど各種エネルギーの現状と将来を環境問題の解決や人類の持続という課題と関係づけて論じます。さらにこれらを、行政と法体系、社会的合意形成の立場からも考察します。地球、先進国、途上国、日本国、自治体各レベルでの物質・エネルギー収支に基づいて 21 世紀以後の人類の生活と科学技術の発展の方向を考えることを目標とし、化学工学系技術者としての自覚と素養を身につけましょう。

【授業内容・スケジュール・計画と履修のポイント】 1-2. 歴史の中の資源・エネルギー・環境問題 3-4. 科学技術文明と資源・エネルギー・環境問題、発展途上国のエネルギー・資源問題と環境汚染 5-6. 各種一次エネルギー技術と再生可能エネルギー 7-8.バイオマスエネルギーの世界的及び国内的ポテンシャルの検証 9. 廃棄物とエネルギーⅠ:廃棄物処理の歴史と現状 10.廃棄物とエネルギーⅡ:エネルギー生産型廃棄物処理の概念 11.あるべき循環型物質エネルギーシステムの構築にはどのような原理が必要か? 12.わが国の歩みと法体系・行政の整備、人々の取り組みの現状 13.物質・エネルギーの社会的動態、産業連関と国内移動、物質・エネルギーの社会的動態、国際的移動 14. 資源・エネルギーと地域の活性化 15.(予備)エネルギーと環境に関する演習 16.(予備)資源循環システムに関する演習 【履修条件・関連科目】

線形代数学、微分方程式、化学工学基礎、化学工学熱力学、移動現象論、反応工学、触媒工学、環境工学のほか、幅広い内容を講義するので、哲学、倫理学、心理学、文化論、社会学や経済学・政治学など人文・社会に関する科目を履修しておくのが望ましい。 【授業方法】講義を中心として行うが、場合によってテキスト・資料の読み合わせを行う。演習を行い講義の内容について、自身の理解度を再確認させる。討論を通じて問題の構造を理解する能力をつけさせる。 テキスト:日本エネルギー学会編、佐伯著『物質文明を超えて』(コロナ社)この他に、プリント等を随時配布。 参考書:化学工学会監修クリエイティブ・ケミカルエンジニアリングシリーズ、内山著『私達のエネルギー 現在と未来』、久保田著『廃棄物工学』、亀山・小島著『エネルギー・資源リサイクル』(培風館) 日本エネルギー学会編 シリーズ 21 世紀のエネルギー全巻(コロナ社) 【成績評価の方法】随時行う演習、レポート類と試験により評価する。 期間中の演習、レポート類と中間、期末試験の合計点で評価。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Sは合計点の90%以上,Aは80~89%、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。とくに優れた考察や文献調査等の加えられたレポートは評価する。インターネット、図書館、新聞等からの情報収集とそのデータを総合し,具体的知見に表現する能力を評価基準に加える。 【継続的改善案】

演習・レポートにより理解度・活性化度を見、講義に反映させ、改善点が見つかれば、それに対処する。 【教官からの一言】日頃から、新聞、本等を読み資源・エネルギー・環境問題に関する関心を深めておくこと。

【キーワード】循環型社会、持続可能型発展、一次エネルギー、エネルギーリサイクル、省エネルギー、地球環境

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【 科 目 名 】 エネルギー・資源論

【 担当教官 】 神谷 秀博 1999 年度以前入学生

【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301201 【 研究室 】 小金井 BASE 本館

223 号室 【電話番号】 0423-88-7068 【メールID】 kamiya

【質問受付】 月~金曜日 【開設日時】 9:00~17:00 【概 要】

エネルギー、資源を科学技術の立場だけでなく、環境問題、行政システムや世界政治など広い視野からの講義を行う。エネルギーについては、化石エネルギー,核エネルギー,自然エネルギーなど各種エネルギーの現状と21世紀以降の開発展望を地球規模での環境問題や途上国問題など世界政治をからめて概観する。資源については、地下資源だけでなく都市ゴミなどの循環利用,再資源化について論じる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1. エネルギーの現状と展望概観、石炭など化石エネルギー概論 2. 化石エネルギーの高効率利用とクリーン化など新技術開発動向 3. 核エネルギーの現状と展望(原子力と核融合) 4. 自然エネルギーの現状と展望(太陽、風力等) 5. 省エネルギーシステムの現状と開発動向 履修のポイント:各種エネルギー資源の現状と高効率かつ安全で環境負荷の小さいエネルギーの技術開発動向につい

て論じる。 6. 地球環境汚染とエネルギー・資源問題概論 7. エネルギーシステムと酸性雨,地球温暖化機構の関係

○具体的教育方法:講義を中心として行う。演習を行い講義の内容について、自身の理解度を再確認させる。

8. 地球レベルの環境汚染と資源問題、重金属,有機物による汚染 9. 発展途上国のエネルギー・資源問題と環境汚染 10.(予備日)エネルギーと環境に関する演習 履修のポイント:エネルギー・資源を地球環境問題や発展途上国問題との関わりで論じる。新聞等で報じられるトピ

ックス等も組み込み講義を行う。 11.エネルギー・資源の循環再生に関する基本概念 12.都市ゴミを例にした再資源化・燃料化プロセス 13.廃棄物を利用した発電システムと社会システムネットワーク 14.廃棄物からの資源利用プロセス、材料・素材への応用 15.(予備日)資源循環利用システムに関する演習 履修のポイント:都市ゴミ、産業廃棄物などを単なる処理から新たなエネルギー・資源として再生利用する視点から

講義を行う。 【履修条件・関連科目】 幅広い内容を講義するので、基礎科目,専門科目の履修は無論のこと社会学や政治学など社会システムに関する科目を履修しておくのが望ましい。 【テキスト・教科書】 プリント等を随時配布するので、特に教科書は定めない。 【参考書】 環境庁研究調整課等監修,プランドグループ編「都市社会の循環構造計画(廃棄物からのアプローチ」、石著「地球環境報告」岩波新書など 【成績評価の方法】随時行う演習と試験により評価する。 【教官からの一言】日頃から資源・エネルギー・環境問題に関する興味を深めておくこと。 【キーワード】石炭化学・石油化学 プロセスシステム 粉粒体操作 エネルギーシステム 高効率化とクリーン化 地球環境 循環システム 【備 考】

○評価方法(成績の評価方法と合否の判定基準):中間試験と期末試験の合計点で評価する。 成績はA、B、C、Dで評価し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 Aは合計点の80%以上、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。

○継続的改善案:演習を評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、 常に次の講義に反映させ、改善点

が見つけ、それに対処する。

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【 科 目 名 】 化学工業論

【 担当教官 】 石原 篤 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000500 【 研究室 】 石原 篤 【電話番号】 042-388-7228 【メールID】 atsushii 【質問受付】 随時 【開設日時】 3 年前学期 【概 要 と 目 標】

化学工業、エネルギーの変遷、石油について始めに述べ,エネルギー問題、環境問題について解説する。次に石油精製、水素化精製、ガソリンの製造、水素の製造を解説する。また、石油化学の各種反応を理解するための有機遷移金属化学の基礎を解説する.さらに石油化学工業、基幹原料の製造法、各種石油化学製品の製造方法を反応を中心に解説する.この講義において、石油精製および石油化学の本質を理解し、石油の利用方法を学ぶだけでなく、社会や環境へ及ぼす影響を考慮し、石油を巡る解決すべき課題を自覚し、創造的に解決できる能力を育成する。石油に関する分子レベルの認識から、石油化学で製造されるポリマーなどの物質の挙動、それに関連する触媒の種類や機能、各種プロセスの役割までを理解し、技術者として各種の技術を発展させていく能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

第 1 回 化学工業について、石炭から石油へ、石油とは何か

第 2 回 石油の枯渇、石油代替エネルギー、環境問題

第 3 回 石油製品とその消費、成分、石油の精製

第 4 回 蒸留、水素化精製

第 5 回 ガソリンの製造、接触分解、接触改質

第 6 回 水素の製造

第 7 回 中間試験

履修のポイント:現代の人類の生活に欠かせない石油とは何か、石油製品とは何かを知り、どのような形で製品となり、使用しているのかを理解する.石油に関連する問題、石油代替エネルギーや省エネルギー、環境問題を考える。石油の精製、特に水素化精製、接触分解、接触改質、水素製造などのプロセスおよび不均一系触媒反応を学ぶ.

第 8 回 有機遷移金属錯体と 18 電子則

第 9 回 有機遷移金属錯体の基本的反応

第 10 回 石油化学工業、石油化学基礎原料の製造

第 11 回 石油化学製品、a: エチレン誘導体、Wacker 法、Ziegler 触媒、

第 12 回 b: プロピレン誘導体、プロピレンの配位方向の選択性

第 13 回 アンモ酸化、オキソ反応、Monsanto 法

第 14 回 期末試験

第 15 回 面接

履修のポイント:石油化学工業で用いられている均一系触媒反応(Wacker 法、オレフィン重合反応、オキソ反応、

Monsanto 法など)を理解するための有機遷移金属化学の基礎(18 電子則、基本反応)を学ぶ。石油化学基礎原料お

よび石油化学製品の製造法を学び、用いられる均一系触媒反応の触媒サイクルを用いて、反応機構を理解する。

全体を通じて、無機化学および有機化学の基礎に関する理解が必要。

【履修条件・関連科目】 無機化学基礎(1年後学期)、無機化学(2年前学期)、有機化学基礎(1年後学期)、有機化学 I(2年前学期)、有

機化学 II(2 年後学期)を履修していることが望ましい。触媒工学(3年後期)と関連している。 【授業方法】

教科書は有機工業化学、松田他(丸善)。参考書としては、工業有機化学、Wisselmel, Arpe(東京化学同人)、有機工業化学、園田他(化学同人)、有機金属化学、山本明夫(裳華房)、新しい触媒化学、菊地他(三共出版)が、詳しい。

・ 原則的に毎回、講義中に短時間の演習を授業の終わりに行い、前回あるいはその日の授業内容の理解度、達成度を確認するとともに講義への関心を高める。また、宿題として、次回講義に関連する事項の調査や問題を科す。演習やレポートの解答は、学生による短時間のプレゼンテーション発表によって行う。

・ 宿題は、授業の前に提出したもののみ評価する。従って、遅刻した場合は宿題を受け付けない。 ・ 授業中の随所に簡単な質問を短時間で発表させることにより、授業への注意を喚起し、理解力を高める。

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・ 中間テストと期末テストを行う。試験結果により達成度が低い者で成績が C にわずかに及ばなかった者については、必要に応じて追試験を実施することがある。

・ 後に面接を行うことで、理解度を 終チェックし、勉強方法をアドバイスする。 【成績評価の方法】 成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。100 点満点で、90 点以上を S、

80 点以上A、70 点を以上をB、60 点以上をC、60 点未満をDとする。100 点満点の内訳は、中間テストを 30%、期末テストを 40%、演習を 11%、宿題を 11%、発表を 8%として評価する。 中間テストおよび期末テストは、100 点満点の試験に 0.3 および 0.4 をそれぞれかけて算出する.演習および宿題は 11 回行い、それぞれ各回の内容を評価して、1.0, 0.75, 0.5 あるいは 0.25 点を与える.発表は、3 回の講義で 2回程度行い、各回の内容を評価して点を与え、合計で 大 8点を与える.

【継続的改善策】 ・ 毎回の講義で行う演習の結果を速やかに評価することで、学生の平均的な理解度をチェックし、常に次の

講義に反映させ、改善点を見つけ対処する。 ・ 中間試験、期末テスト、演習、宿題の結果を知らせることおよび解答を行うことにより,理解度を認識さ

せる. ・ 講義中に簡単な質問を設けて、発表させることで、質問しやすい雰囲気、環境を作る。 ・ 中間試験の後、講義についてのアンケートをとり、次回以降の講義の改善に生かす。 ・ 後に面接を行うことで、学生の理解度をチェックし、授業のどの点が理解困難になっているかを把握し、

理解困難な点の講義方法を改善している。 【教官からの一言】 石油とは何か、石油をどのように使っていくのか、石油を使うことにより、発生する環境問題、それに対する対策

を学んでほしい。その中で、不均一系触媒反応、均一系触媒反応、有機遷移金属化学を理解し、有機化合物と触媒中の金属が反応している様子を頭の中で思い描けるようになれば言うことはない。

【キーワード】 石油、石油枯渇、石油代替エネルギー、省エネルギー、環境問題、石油精製、石油製品、水素化精製、ガソリンの

製造、接触分解、接触改質、水素製造、不均一系触媒反応、石油化学工業、石油化学基幹原料、石油化学製品、有機遷移金属化学、均一系触媒反応

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【 科 目 名 】 高分子化学 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 尾見 信三 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301600

【 研究室 】 小金井 4号棟

306号

【電話番号】 0423-88-

7065

【メールID】

【質問受付】 在室時 【開設日時】

【概 要】 金属、セラミックとともに材料の主流をしめる高分子は使用目的に応じて驚くほど多くの種類と特性を持っている。これらの高分子はどのような反応で、どのような装置を用いて合成するのだろうか。また高分子特有の性質であるガラス転移、燃弾性などをどのように理解したらよ良いだろうか。これらの疑問に答えるべく、合成、物性、応用についての講義を用意する。

3. 高分子の構造、結晶化

履修のポイント:高分子の種類、合成法入門。高分子物性で重要な熱的、力学的性質を学ぶ。

7. ジカル重合反応 素過程、開始、生長、停止、連鎖移動反応、擬定常状態仮定

履修のポイント:重合反応工学の初歩、数式を展開して重要な関係式を導出する。これらの数学モデルから高分子のどのような物性が予測できるか。

【授業内容・計画と履修のポイント】 1. 高分子とは? 天然および合成高分子 5大汎用プラスチックなどの序論 2. エンジニヤリングプラスチック、スーパーエンジニヤリングプラスチック

4. 高分子の熱的安定性、ガラス転移 5. 高分子の力学的性質、粘弾性理論

6. 分子合成の反応機構 重縮合反応の速度式、平均重合度および重合度分布

8. 均重合度および重合度分布、瞬間値と総括(積分)値のちがい 9. ジカル共重合反応 ターミナルモデルによる共重合体平均組成の予測

10.反応工学のまとめと演習

11.高分子合成の工業プロセス 重縮合、 気相塊状重合、塊状重合プロセス 12.続 溶液重合、懸濁重合、乳化重合プロセス 13.高分子の加工法、複合化手法 14.機能性高分子入門 15.予備 履修のポイント:実際に商業プロセスではどのようなプラントが稼働しているかを理解する。高分子をさらに効率よ

く、複合材料としての用いるための方法論を学ぶ。 【履修条件・関連科目】 有機化学、物理化学、熱力学などの基本的な知識があれば良い。 【テキスト・教科書】 井上祥平、宮田清蔵共著「高分子材料の科学」 丸善 【参考書】 中浜精一ら共著「エッセンシャル高分子科学」 講談社サイエンティフィク 【成績評価の方法】 期末試験、出席状況も多少は考慮 【教官からの一言】 始めは大勢聴きにくるが、寒くなると10名前後になる。 遅刻してくる学生は入れない。 【キーワード】 高分子 高分子物性 反応工学 製造プロセス

【備 考】

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【 科 目 名 】 設計製図 (化学装置設計)

【 担当教官 】 河野 建 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師

【 単位数 】 1単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202340000 【 研究室 】 小金井 5 号館 51 号 【電話番号】 045-682-8572 【メールID】 [email protected].

jp

【質問受付】 水曜日 9:00~12:00

【開設日時】 木曜日 14:40~17:50 (4,5 時限)

【概要と目標】

化学装置の設計で使用される多種多様な設計図書(図面)についてその作成方法や読み方を学び、それらの図面が

設計におけるコミュニケーションツールであることを理解する。更に、その各種図面への理解を通して、化学シス

テム工学の設計理論が具体化されていく“物づくり”の過程を体得する。製図は、コンピューターCAD による実

習をおこなうが、3 次元 CAD を利用した 新の技術も紹介する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

(1) 製図に係る基盤情報の紹介

- 規格・標準体系・図面管理・品質管理

- 納期・品質・価格・設計業務の流れ

(2) 化学装置設計全般

(3) プロセスシステム設計

- Block Flow Diagram、Process Flow Diagram、Piping & Instrument Diagram

(4) 詳細設計

- 機器設計図、製作図、機器配置図、配管図、架構図、基礎図、電気結線図、電気防爆区分図、制御シーケ

ンスロジック図、その他

(7) 製図のテクニックの解説

上記「製図課題」は、成績評価の対象とする。その他、講義への出席状況も成績評価の対象とする。

(5) 製図と品質保証の関係の紹介

- 品質保証の概念(ISO 9001)・製図との関係

- 納期・品質・価格・設計業務の流れ

(6) コンピュータの活用事例紹介

- 設計業務におけるコンピュータ活用例

- 現在のトレンド(CAD / EDMS / EDI / CALS etc.)

- 図面の描き方の基礎

- 製図の演習 (全員課題の提出)

(8) エンジニアリング会社の業務の紹介

- プラント設計・建設のトピックス

- エンジニアリング業務を紹介する(含ビデオ上映)

【履修条件・関連科目】特になし

【授業方法】製図に関するテクニック・基礎知識も重要であるが、「製図を取り巻くマクロな状況」を理解してもら

うことに重点をおいた講義内容とする。又エンジニアリング会社で実際に使用されている図面を教材にし、より現実

に即した講義内容とする。

テキスト・教科書:「基礎:化学製図」、産業図書、POWER POINT/OHP (講師作成資料)、業務で実際に使用されてい

る各種図面等。参考書は特になし

【成績評価の方法】毎回講義終了前に、受講生が講義内容をどこまで理解しているかの確認を行う小論文形式の「小テスト」及び「演習問題」を実施する。

【教官からの一言】社会に出てエンジニアとして働くために必要な知識や心構えなどについても話し合う時間を持ちたい。 【キーワード】技術者の資質 ・ 物作り心得 ・ 化学装置 ・ 各種規格、法規 ・ システム設計 ・ 構造設計 ・ 製図の基礎知識 ・ CAD演習

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【科目名】化学システム工学特別講義

(技術者倫理) 2003 年度入学生

【 担当教官 】 橋谷、佐藤 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000701 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講師の指示による 【開設日時】 【概要と目標】

社会は 20 世紀後半から大きく変化しつつあるが、技術者を取り巻く環境も大きく変わりつつある。日本における技術者は従来組織の一員として活躍することが求められてきたが、これからは組織の一員であるとともに、自律した個人としての責任ある行動をとることが求められている。また、グローバル化の進展に伴い、国際的に活躍することも期待されている。 科学技術が人間社会や地球全体にまで影響を及ぼしている現在、技術者は単に技術進歩の推進者であるのみな

らず、その行動や成果が人間社会や地球環境にまで及ぼす影響についても責任を持つ自律的な人間個人であることが求められている。すなわち、技術者は科学技術がもたらす危害の抑止と公衆の安全の確保を職務とする者であり、そのための法的責任と専門職としての責任(モラル責任)を負っている。

そのために、技術者は常に倫理観の涵養に努め、自己の判断、行動に責任を持たなければならない。 この授業では、技術者が日常の技術的業務において直面する倫理に関する意思決定を取り上げて、その考え方を討

議することにより、「技術者倫理」の基本的な概念と適用について学ぶものとする。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1. 技術者倫理概説(橋谷、佐藤) 2. 専門技術者(プロフェッショナルエンジニア)へのキャリア形成(佐藤)

8. 個人と組織(佐藤)

【備 考】

3. 技術者教育と倫理(橋谷) 4. モラルと倫理(佐藤) 5. 技術者と社会の関係(橋谷) 6. 技術者の説明責任(佐藤) 7. 技術者のアイデンティティ(橋谷)

9. 学協会・企業における倫理規程(橋谷) 10. 公衆の安全と技術者(佐藤) 11. 環境と技術者(橋谷) 12. まとめ(佐藤,橋谷)

【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】 【参考書】 【成績評価の方法】

出席(20%)および授業での感想レポート(30%)、レポート(50%)をもとに評価する。 【教官からの一言】

科学技術の進歩は人類に多大の利便性を与えたが、一方、安全性、環境など多くの問題も生じさせた。科学技術が社会に貢献し続けるためには、技術者の役割が重大である。これからの技術者の役割について議論してみたい。

【キーワード】

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【 科 目 名 】 化学システム工学特別講義

(自己表現とコミュニケーション)

【 担当教官 】 小林 裕 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 1 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000702 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講師の指示による 【開設日時】 【概 要】 「宗教のない科学は不具、科学のない宗教は盲目」、 こう言ったのはアインシュタインであったか。宗教という文字を未知へのシンパシーや尊厳という言葉と置き換えてみると、宗教集団オウムの起こした犯罪は言うに及ばず、遺伝子操作などのバイオの技術に関しても、アインシュタインの言葉の重さを痛感させられる。彼の言葉は科学者(化学者も)1人ひとりの責任性の問題を鋭く突いている。つまりは人間や自然界への哲学を喪失してはいけないと言う事だろう。 目を転ずれば、 近の若者に共通の現象として言われるのが興味や趣味の“オタク性”だ。自分あるいは自分に近い者たちだけの価値観の中に孤独に坐し、他者や国内外の社会問題や事象への関心は薄く、共有、協調などの意識の弱い若者が多い。これは演劇の世界でも、である。煎じ詰めると自己責任の意識の希薄さとも言える。他者とコミュニケートするだけの“好奇心やボキャブラリー”の足りなさに因がありそうだ。他分野への興味(芸術一般や個人的趣味など)を満たすことの少ない学校生活だったことに起因するのだろう。身近な話しですが、科学番組(TV)を見ても、医学・生物学・科学全般・宇宙工学などの研究者たちの表現力の豊かさ、そうして人間や事物への洞察力の深さに驚かされる。これからの時代は、科学者 1人ひとりの責任の大きさとその意とするところの確信を伝達することの大切さが求められてゆく時代となるのでしょう。こういった考えと思いをベースに、 ①巾の広い好奇心 ②科学と人間へのちょっとした哲学 ③ものおじしない積極的な思考と発言、その有用性の追求 ④協調性 以上のものが学生諸君の中に少しでも再認識されてくるような授業をしたい。 元々かれらの内面にあるものである筈だから。 【授業内容・計画と履修のポイント】 A.哲学すること(持つこと)の講話と質疑応答(ヨーステイン・ゴルデル著、 『ソフィーの世界』程度の範囲で) B.文学作品の1部分を提示し、それに対する素直な感想或いは思考を短文にて提出し自分自身の声で発表してもらう

C.時事問題、科学全般の今時の話題、国内外の諸問題を提示しそれについての個人見解をフリーに披露する。社会的な存在であることの意識を再認識してもらい、彼ら自身の内面にある人間的な声をどんどん表出させる

D.小生の演劇的体験の中から、現場の強い責任性にまつわる実話や人生観を伝える E.イングランド演劇界で広く行なわれているレッスン法「ラダ方式」の 1 部を活用して学生諸君に体験させる。教育先進国ではよく学校教育の中に取り入れられてもいる方法で、演劇的な“遊び”を通して、相互理解、相互伝達、協調性、自己責任などの発露をうながすことを目的とする“遊び”です。想像力や他者とのコミュニケーションすることの大切さを認識させ、自己解放することを目ざしたレッスン。 6ヶ月間という短かさのなかで、学生諸君に提示できるものは限られていますし、目に見えて実効があがって来るというものではないかも知れません。多方面に思考すること、感じること、人間としての価値観はどうあった方がよいのか、他者との協調性の中に生まれてこなければならない自己責任などが、いづれ学生諸君の内面に存在を大きく育ててくれるであろうことを期待して「他者の視線」を投げかけてゆきたいと考えております。

【履修条件・関連科目】 【テキスト・教科書】

【備 考】

特になし 【参考書】 講義で紹介する 【成績評価の方法】 講義への出席、および期末に行う試験またはレポートの両者により評価する。 【教官からの一言】 【キーワード】

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【 科 目 名 】 化学工学特別講義

(卒論英語) 2000 年度入学生

【 担当教官 】 吉田 真史 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 4 年次集中講義 【開講場所】 【管理コード】 1202210000702 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 講師の指示による 【開設日時】

【概 要 と 目 標】 卒業論文の研究課題の背景、研究の目的、既往の研究、研究方法、期待する結果など 4 年生が取り組んでいる卒業論文の(前半の)要旨を英語でまとめ、発表することで、英語力(作文力)とプレゼンテーションの力をつけることを目的に、下記の要領で行います。奮って履修して下さい。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 卒業論文の研究課題の背景、研究の目的、既往の研究、研究方法、期待する結果など卒論の前半の要旨を A4 に 1 枚程度日本語で書き、その英訳を先ず自分で書き、第 1 回目の講義にもって来る。1 回目の講義で先生から添削指導を受け、その結果を 2 回目の講義までに修正し、2 回目で終える。各受講生は 2 回の講義を受ける。9 月 30 日(火)4時限に全員の前でパワーポイントを使って発表する(5 分/1 人)。講義は 1 回 4-5 人で授業、各学生は 2 回(コマ)指導を受ける 開講日 2 時限 3時限 4時限 備考 9 月 16 日(火) ① ② ③ 18 日(木) ④ ⑤ ⑥ 19 日(金) ⑦ ⑧ ⑨ 25 日(木) ⑩ ⑪ ⑫ 30 日(火) ⑬ ⑭ ⑮発表会

【履修条件・関連科目】

履修したい学生は履修届け(形式自由)を 7 月 22 日(火)までに担当者(国眼)に提出し、同時に2コマエントリーして下さい。調整後 7 月 30 日(水)に受講者と受講日を決定、掲示します。 【テキスト・教科書】 特になし 【参考書】 【成績評価の方法】 【教官からの一言】

(1) 第 1 回目に日本語の要旨と、その英語の abstract と卒論の代表的の英語の文献 1 つを持参する。 (2) 9 月 30 日(火)の発表会には履修生はもちろん、教官も出席して下さい。単位の認定を行います。 【キーワード】

【備 考】

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【 科 目 名 】 システム工学基礎 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 細見 正明 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 2 単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202300100 【 研究室 】 小 金 井 4 号 館

321 号室 【電話番号】 0423-88-7070 【メールID】 hosomi

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要】 システム工学の目的は、①システム全体を把握する、②システムの評価のバランスをとる、③システムの 適化をはかる、ことであり、そのための手法を学ぶ ことが本講義のねらいである。例題として、環境問題を取り上げ、その具体的な適用につ いても試みる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1 回: システム工学とは何か?について考え方を整理する。 第 2 回: システムの予測手法についてその内容を理解する。 第 3 回: システムの構造決定法についてその内容を理解する。 第 4 回: システムの評価手法についてその内容を理解する。 第 5 回: システムの管理技術について学ぶ。 第 6 回: システム全体をいかに把握するのかについて、その方法論の概要を理解する。 第 7 回~8 回: 代表的なオペレーションズリサーチの手法について、その内容を理解する。 第 9 回: 中間試験:理解を検証するために、中間試験を行う。 第 10 回: システムの 適化法を中心として、オペレーションズリサーチの基礎を理解する。 第 11 回: シミュレーションおよびモデリングについてその考え方を整理する。 第 12 回: 例題として水域の富栄養化シミュレーションについて取り組む。 第 13 回: AI応用技術について概説する。 第 14 回: 流域管理における環境問題のシステム工学的アプローチの紹介。 第 15 回: システムのモデル化ならびにシミュレーション技術について考え方を整理し、例題に基づき、理

解を深める。 【履修条件・関連科目】 特になし。 【テキスト・教科書】 現代システム工学概論(改訂2版)三浦武雄・浜岡尊、オーム社 【参考書】 授業中に紹介する。 【成績評価の方法】 中間試験ならびに期末試験の結果と必要に応じてレポート、演習などの点数を加味する。 【教官からの一言】 テキストを中心に進めていくが、演習も行うことがある。システムの捉え方について理解することが重要である。柔軟な思考が必要。 基本的には、出欠をとらない。 【キーワード】 システム シミュレーション モデル 評価 オペレーションズリサーチ 予測 構造同定 【備 考】 ○具体的教育方法 テキストを中心にして講義を行う。講義内容に応じてレポートあるいは演習を課し、講義内容の理解度を深める。 ○評価方法 中間試験ならびに期末試験の結果と必要に応じて、レポート、演習などの点数を加味する。 ○継続的改善策について 授業中行われる演習の結果を見て学生の理解度をチェックする。また、中間試験や期末試験では、無記名で講義に対する意見を記述させ、改善点が見つかれば、次年度以降の講義の組み立てに活かす。

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【 科 目 名 】 分子化学工学 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 松岡 正邦 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科

【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】

【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202300500

【 研究室 】 小金井 11(合同)

棟 203 号

【電話番号】 0423-88-7059 【メールID】 mmatsuok

【質問受付】 毎日 【開設日時】 8:30~17:00

【概 要】

高純度または高機能製品を生産するには、化学反応や移動現象を精密に制御する必要があり、このためには平衡関

係や移動現象をミクロな視点で捉えるとともに、反応速度や移動速度を正確にかつ活定量的に表現することが不可欠

である。このために分子化学工学では物理化学の知識に基づき、移動物性、気液平衡の精密な推算の基礎を学ぶとと

もに、超微粒子製造、反応制御などのプロセスを例にして分子オーダーでの理解と解析法の基礎を 学ぶ。

【授業内容・計画と履修のポイント】

1.分子化学工学的な視点:講義内容の紹介と準備

2.移動物性の分子論的考察:気相の拡散係数の分子運動論による説明と推算法

3.移動物性の分子論的考察(2):液相の拡散係数の格子モデルによる解析と推算法

4.移動物性の分子論的考察(3):液相の拡散係数(続き)と推算法の演習

5.平衡物性の分子論的考察(1):非理想系の気液平衡における活量係数の推算の基礎、便宜的に導入した移動

係数の例として拡散係数について、分子オーダーでその意味を考える。また平衡物性の例として気液平衡の活

量係数を扱う。

6.平衡物性の分子論的考察(2):分子間相互作用と活量係数の推算、グループ溶液モデルによる活量係数の推

7.中間テスト

8.微粒子製造プロセス(1):結晶核発生の熱力学及び発生速度

9.微粒子製造プロセス(2):結晶成長の機構と成長速度物性について

10.微粒子製造プロセス(3):結晶構造と結晶形態の制御

11.反応制御の分子化学工学(1):ゼオライト触媒の構造と制御

12.反応制御の分子化学工学(2):触媒の修飾と反応制御材料設計

13.反応制御の分子化学工学(3):構造制御の考え方と分子化学工学

14.予備日:理解度及び進行状況に応じて補習または演習を行う。

【履修条件・関連科目】 化学工学基礎、移動現象論、物理化学を履修済みであることが望ましい。

【テキスト・教科書】 教科書は用いない。講義に必要な資料はその都度配布する。

【参考書】 物性、結晶、触媒等についての参考書を講義の進行に合わせて紹介する。

【成績評価の方法】 試験(期末、中間)、レポート(宿題)や小テストおよび演習を総合して評価する。

【教官からの一言】 理解を深めるために出来るだけ講義中に演習を行うとともに宿題を出す。コース内の他の専門

科目とも密接な関係があるので計画的に勉強してほしい。適当な教科書がないために 、プリント等の資料を配布す

る。積極的な質問を歓迎する。

【キーワード】 化工物性 結晶成長 触媒反応 精密化学工学 相平衡・物性の推算 反応制御

【備 考】

○具体的教育方法 講義の後ほぼ毎回演習を行い、必要に応じてレポートを課す。講義終了後の演習の提出をもって出席とする。学期

途中で中間試験を行う。 ○評価方法、(成績の評価方法と合否の判定基準) 期末試験(33%)と中間試験(33%)および出席を兼ねた演習レポート(33%)。

分子化学工学に関する基礎知識に関連する内容についての習熟度が平均60%を満たしている。合否は60点以上が合格。 ○継続的改善策 ほぼ毎週の演習の結果を見て学生の理解度を把握し講義の進行速度を変えている。中間試験および期末試験で学生

による授業評価を無記名で行いその結果をその年度および翌年度に活かすようにしている。学生の理解度などの状況を把握するとともに常に効果的な教育方法を模索し、改善を図る。

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【 科 目 名 】 エネルギー化学工学 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 堀尾 正靭 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 生物システム応用科学研究科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択必修 【時間割ID】 【開講時期】 3年次前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210000600 【 研究室 】 BASE 本館 224 号

室 【電話番号】 042-388-7067 【メールID】 masa

【質問受付】 平日 9:30-17:00 【開設日時】 【概 要】

機械技術、電力技術として確立したエネルギー技術は、資源・環境問題の深刻化とともに再び大きな変革の渦中におかれ、エネルギー化学工学の出現を必要とする時代となった。現代のエネルギー問題にふさわしい広い視野と深い科学的理解を身につけつつ、熱エネルギーの反応工学的ハンドリングを中心として、基礎事項から開発課題まで、多面的に展開する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1. エネルギー問題の歴史とエネルギー化学工学.1 次と 2次エネルギー.地球環境・人口問題。 2. エネルギー開発。エネルギー概念はどのように形成されてきたのか、科学・技術史を遡る 3. 力学的エネルギー概念。質点系、単振動、流体。ポテンシャル概念。 4. 熱力学的エネルギー概念。第1法則と第2法則。エネルギーの散逸と不可逆性。 5. 量子論的エネルギー概念・相対論的エネルギー概念とエネルギー技術。化学工学の役割。 履修のポイント:エネルギー問題を人類史の中で大きな立場から考えてみる。地球環境、廃棄物リサイクルとの関係も考える。 6. いろいろな熱機関とその熱・仕事変換効率。エクセルギー概念。 7. 熱機関とヒートポンプ。省エネルギーの考え方。 8. エネルギー資源と石炭利用。石炭エネルギー変換技術開発。 9. その他の変換法。燃料電池。太陽電池の原理と開発の現状。 10.熱・仕事変換プロセスと環境問題。廃棄物からのエネルギーリサイクル。 履修のポイント:熱・仕事変換、熱・電変換の全体像と定量的評価方法を学び、現代のエネルギー開発の課題を自分のものにする。エネルギーと環境問題の関連と解決法を考える。 11.熱伝導と断熱・保温、冷却問題。 12.伝熱過程と熱交換プロセス、省エネルギー的プロセスの開発。 13.熱の発生の化学量論。いろいろな燃焼プロセス。 14.発熱反応系の反応速度論。火炎の熱収支モデル。発熱反応系の安定性とヒステリシス現象 15.NOx,SOx,Cl,Na,K 媒塵の生成と捕捉・分解の速度論と新しいエネルギープロセスの開発 履修のポイント:熱を扱うエネルギー化学工学の基礎事項を学び、化学工学・反応工学の立場から問題へのアプローチの手法を自分のものにする。 【履修条件・関連科目】流体力学基礎、移動現象論を履修していること。 【テキスト・教科書】プリントを使用する。 【参考書】「熱エネルギー工学入門」(オーム社)、「燃焼の設計」日本機械学会編 「化学反応と 反応器設計」(丸善)、日本エネルギ-学会誌 【成績評価の方法】中間および期末試験により、授業内容に対する習熟度が60%を満たしているものを合格とする。出席、授業態度、演習の内容も考慮する。(評点 A~D は履修案内に基づく) 【教官からの一言】環境問題と不可分の現代のエネルギー問題に化学工学は多角的にアプローチし、多くの実 績を挙げています。人類の生存の根幹に関わるこの問題を深く考えつつ、化学工学的洞察 力・構想力・計算力をつけて下さい。 【キーワード】エネルギー問題 地球環境問題 エネルギー概念 エネルギー技術 熱機関 化石燃料 エネルギ-変換システム開発 【備 考】 ○具体的教育内容 学生の興味を増進させるため、1)ビデオ等のイメージ教材の利用、2)教卓上でのデモ実験の実施、3)家庭でできる実験を宿題として課す、など、現実を体感しながら理解できるようにしている。また、討論の時間を多くとり、学生の目を学問や技術、国内外の社会に対して開かせ、自ら成長しようとする意欲を引き出させる。 ○評価方法等 出席、小テスト、定期試験から総合的に判断する。相対的な評価により、A、B、C、Dを認定し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Aは合計点の80%以上、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。 ○継続的改善策 小テストによって理解度を把握するとともに、学生との討論の時間を多く持つようにして、学生の要望を多く取り入れるよう心がけている。

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【 科 目 名 】 物理化学Ⅳ 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 管野 善則 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301501 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 木曜日 【開設日時】 授業終了後 【概 要】 反応速度を理解することにより、反応混合物がどれくらい速やかに平衡状態に到達するかを予測でき、その反応の機構を明らかにできる。また、新しい反応を見いだすためには 既存の反応機構の解明が不可欠である。ここでは、

初に反応速度の測定法、速度の解釈法、反応速度論の原理について説明し、後半で二分子気相反応の衝突理論および統計熱力学の概念を取り入れた活性錯体理論、 後に固体表面上における反応過程について学ぶ。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1. 経験的な反応速度論の展開 2. 反応速度、積分形速度則、平衡に近づく反応の説明 3. 反応速度の温度依存性や速度則の解釈 4. 素反応、逐次素反応、単分子反応の説明 5. 連鎖反応、爆発、光化学反応の説明 6. 連鎖重合、逐次重合の速度論の展開 7. 均一触媒、自触媒作用の説明 8. 振動反応の説明 履修のポイント:化学の速度論の原理を理解し、さらに発展させて複雑な反応の速度論も展開できるようにつとめること。 9. 反応性の衝突、衝突理論の導入 10.拡散律速の反応、活性錯体理論の導入 11.反応座標と遷移状態、Eyring の式の説明 12.分子衝突の動力学、ポテンシャルエネルギー面の説明 13.表面の成長と構造、吸着の説明、BET の等温式の説明 14.表面における触媒活性の説明 15.予備日:理解度にあわせて演習問題を解く。 履修のポイント:二分子素反応の速度定数の求め方を理解し、反応速度をポテンシャルエネルギー面によって解釈することに慣れる。また、表面構造と触媒作用との関係について理解を深める。 【履修条件・関連科目】 物理化学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを履修しておくことが望ましい。また、関連科目としては機能性触媒工学があげられる。 【テキスト・教科書】 アトキンス物理化学<下> 第4版 (東京化学同人) 【参考書】 化学反応速度論と名のつく書物であれば何でも結構。 【成績評価の方法】 毎回宿題を出す。その宿題を次週の講義の前に提出することが重要。成績評価は主として試験とする。 【教官からの一言】 ◎出欠はとらない。その分を講義にまわす。 ◎必ず演習問題を解くことが理解を助ける。 【キーワード】 化学反応速度 反応の分子動力学 固体表面 統計熱力学 イオン輸送と拡散 吸着と触媒作用 振動反応 【備 考】

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【 科 目 名 】コンピュータシステム 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 滝山 博志 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301701 【 研究室 】 11 号館 4 階 405 号

室 【電話番号】 043-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 毎日 【開設日時】 8:45~17:00 【概 要】 化学工学分野ではコンピュータが積極的に利用されている。特にシミュレーションを行う 際には「現象の解析」「現象のモデル化」「条件設定」などでコンピュータ支援が必要と されている。そこで、この講義では化学工学とコンピュータとの接点を現象のモデル化と いう観点で捉え、現象をシミュレーションするのに必要な基礎知識を身につける。

第2,3週

アルゴリズムとは何か、また、コンピュータ上での実際の数式の扱われ方を説明する。 第4,5週

【テキスト・教科書】テキストは使用しない。必要な資料がある場合には配布する。

中間、期末試験と確認テストを総合的に評価する。

【授業内容・計画と履修のポイント】 第1週 ・化学工学における問題解決のアプローチ シミュレーションやアルゴリズムについて概説する。

・数式を解くためのアルゴリズム

・実験データと実験式 モデル化を行うときに必要な実験データの取り扱い法について学ぶ、 また、平均や補間法についても紹介する。 第6,7,8週 ・方程式を解くアルゴリズム 方程式系の構造行列を解析することによる、より効率的な方程式の解きだし方を学ぶ。 実際に気液平衡を取り上げ、沸点計算や露点計算を行う際の方程式の構造行列を作成する。 第9週 中間試験 第10,11週 ・モデルと行列 行列を用いた実際の現象のモデル化について概説する。 第12,13,14週 ・常微分方程式を使ってのモデル化 集中定数系、分布定数系などの違いを説明しながらモデル化について概説する。 ・具体的な化学プロセスのモデルについて説明する。 第15週 期末試験

【履修条件・関連科目】特に無し

【参考書】必要に応じて毎回の授業で参考図書を紹介する。 【成績評価の方法】試験(中間と 終)、および毎回授業で行う確認テストの総合評価。総合点 100 点満点中 60 点以上が合格 【教官からの一言】コンピュータの持つ 大の特徴、それは「客観性」である。コンピュータを利用して、計算機に自分の考え(方程式の解出し方)を反映させることで、自ら作り出した現象モデル (アルゴリズム)を検証してみましょう。 【キーワード】化学工学 アルゴリズム シミュレーション モデル化 適化計算 【備 考】 ○具体的教育方法 講義中心で行うが、毎回演習問題を解答させることで、その講義の理解度をチェックさせる。

○評価方法(成績の評価方法と合否の判定基準)

成績はA、B、C、Dで評価し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 Aは総合点の80%以上、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。

○継続的改善案 毎回の演習および中間試験で、問題に対する解答の他に、学生に自由な意見を無記名で記述させ、学生の講義に対

する理解度と講義の内容についてチェックする。このチェックを元に改善点を洗い出す。

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【 科 目 名 】 電気工学 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 横倉邦夫 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 4年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301800 【 研究室 】 【電話番号】 042-333-2557 【メールID】 kokugant 【質問受付】 e-mail、授業中と

授業後 【開設日時】

【概 要】 電気現象の基本とそれらの産業分野での適用事例を学び、簡単な電気磁気現象や電気回路現象を理解できるようにする。電気磁気現象では電界や磁界の発生と作用についての原理を知る。電気回路現象では回路要素の基本や直流回路理論、交流回路理論の初歩を理解する。第1回の授業の初めに電気と数学の簡単なテストを行ない、以後の授業内容を決める 。毎回、授業のはじめに前回の授業のポイントを説明し、当日の授業の予備関心を起こさ せる。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1回 電気工学序論:電気史の概要、電気工学の体系と講義の位置付け、電気工学の産業応用、電気と化学の

関わり、単位系、摩擦電気、電気災害 第 2回 直流回路(1):電気抵抗、導体、半導体、電圧降下、オームの法則 第 3回 直流回路(2):電圧降下、ブリッジ回路、キルヒホッフの法則、ジュールの法則、電力 第 4回 電気化学:電気分解、電池、起電力 第 5回 磁気(1):クーロンの法則、磁力線と磁界、磁気誘導、電流による磁気作用、電磁石 第 6回 磁気(2):磁気回路、磁気シールド、磁化曲線と磁気飽和、フレミングの左手の法則 第 7回 演習 第 8回 中間試験 第 9回 磁気(3):自己誘導作用、相互誘導作用、インダクタンス 第10回 静電気:電荷、クーロンの法則、静電作用、静電シールド、電界、キャパシタンス 第11回 交流回路(1):位相、実効値、角速度、直列接続、並列接続 第12回 交流回路(2):共振現象、電力(皮相電力、有効電力、無効電力) 第13回 計測:電圧と電流の測定、抵抗の測定、テスターの使い方 第14回 演習 第15回 定期試験

【履修条件・関連科目】高校レベルの物理、数学の知識を有することが望ましい。 【テキスト・教科書】特に指定しない。 【参考書】「電気の理論」若山芳三郎著(電気理工出版会)、電気工学概論(電気学会) 【成績評価の方法】平常の勉学態度(出席数、授業中の質疑など)と中間試験、定期試験の結果を総合して評 価する。 【教官からの一言】積極的な対話を期待している。 【キーワード】電気磁気学 回路理論 静電気 電界 磁界 電磁力 電磁誘導 静電誘導 直流、交流 電力 【備 考】 メールアドレス:[email protected] 〇具体的教育方法

授業の進捗に合せ、適宜トピックス的なテーマについてレポートを出していただく。授業中の質問などのアクテビティも成績に反映させる。

〇評価方法の補足 A:電磁気学、回路理論を理解し、簡単な応用問題を処理できること。レポートと出席点を 2 割程度加算し、中

間試験と定期試験の 2 回の総合点 250 点中、190 点以上。 B:電磁気学、回路理論の基本が理解できていること。総合点で 150 点以上で、レポートと出席は 7 割以上。

C:電荷や磁荷の作用を説明できること。簡単な回路計算ができること。総合点で 120 点以上で、レポートと出

席は 6割以上。

〇継続的改善策

質問は授業中や授業終了後でも受け付ける。但し、長時間を要する質問に対しては、別途時間を設定して議論する。

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【 科 目 名 】 機械工学 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 吉岡 武雄

【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 4年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202301901 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 【開設日時】

日常生活や研究、仕事において各種の機械を使用している。それらを安全に、効率よく使い、さらにはよりすぐれた機械を創造するための基礎知識を習得して欲しい。

これまで機械工学全般を学習することを重視してきたが、重点化を図ることも検討したい。

【概 要】 機械工学全般すなわち機械の製作に関する知識ならびにそれの運転におけるメンテナンスについて知識の習得を

目標とする。本講義は、生命科学ならびに応用化学を専攻する学生を対象としているので、まず日常生活で使用する機械や研究で使用する実験機械に関心をもち、理解し、それらを使いこなす基礎的な知識を学習すること、さらに社会人となったときに機械を製作・創造し、運転するための基礎知識を習得することを重視する。 【授業内容・計画と履修のポイント】 機械を製作し、使用するにあたって、どのような学問や研究、経験が基盤となっているかを広く学習する。

1.機械を製作するための知識の習得 ①機械工学とは、 機械の定義、機械工学と純粋理学との関係など ②機械材料 機械を構成する材料、主に鉄鋼について ③材料力学 機械材料に作用する力と変形について ④機械の力学 機械の運転時に発生する振動と抑制対策について ⑤機械の設計 機械を設計するための基礎的な考え方について ⑥機械要素 機械を構成する要素の種類と作用について ⑦機械の製作 機械を製作する際に使用される各種の技法について ⑧流れの力学 流体に作用する機械を対象とした流体力学の基礎 ⑨流体のエネルギ変換 流体エネルギと機械エネルギを相互に変換する方法について ⑩熱の力学 熱を利用する機械を対象とした熱力学の基礎

2.製作された機械を使用・運転するための知識の習得 ⑪機械のメンテナンス 機械を効率的に運転するためのメンテナンスの考え方と実施例

【履修条件・関連科目】物理学が機械工学の基礎学問の一つとして重要である。 【テキスト・教科書】特定の教科書は使用していない。 【参考書】 ・機械工学概論(第3版):草間秀俊、佐藤和郎、一色尚次、阿武芳朗 共著、理工学社 ・機械工学概説:米津 栄、稲崎一郎 共著、森北出版 ・材料科学要論:ヴァン・ブラック著 渡辺亮治、相馬純吉 訳、アグネ ・トライボロジー ハンドブック:トライボロジー学会編、養賢堂 【成績評価の方法】 提出された中間と 終の2回のレポートについて、機械の製作や運転に関する理解の程度を評価する。 【教官からの一言】生命科学と応用化学を専攻する学生の多くは物理学を学習していないので、機械工学における物理学的な考え方を十分理解してもらうには時間が足りないように思う。 【キーワード】材料力学、機械力学、設計、機械要素、機械製作、流体力学、熱力学、材料強度 【備 考】

〇具体的教育方法 特定の教科書を使用していないのと学習に多数の図表を使用するので、図表の資料を作成し、授業の都度配布し、使用している。学習の主要点等を板書するほか図表資料を口頭で説明するだけでは不十分なところは黒板上に詳細説明図を描き解説を行っている。 なお、本講義は4年次前学期となっているが、主として3年次の学生が受講しており、3年次編入の学生が受講する場合が多い。学期始めには編入生と進級生との融和が取れていないことが見受けられるので、授業の始めに5分程度自己紹介や関心事等を話す時間を設け、融和の契機としている。

〇評価方法の補足 前記以外特記することはない。

〇継続的改善策

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【 科 目 名 】システム化学工学特別講義

(医用化学工学) 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 酒井 清孝 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 非常勤講師 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】

4年次 前学期または後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202302500 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 【開設日時】

【開講時期】

履修ポイント 医療工学における化学工学の役割

【テキスト・教科書】

J. Garside and S.Furusaki「The Expanding World of Chemical Engineering」Gordon & Breach Sci. Pub., 1994

【概 要】 この特別講義では、エンジニアリングの重要さを示し、また化学工学がどんな学間であるか?化学工学でどういう

事が学べるか?実社会との接点は何か?について身近な話題である医療の問題を通して紹介する。医療において化学がどのように役に立ち、どのように使われているかの実例を提示しながら、さらに例題、問題を通じて詐算能力を身につける訓練をする。医療工学を一例として化学工学の真髄に迫りたい。 【授業内容・計画と履修のポイント】 第 1 回 化学工学の誕生と歴史 第 2 回 化学工学の基礎概念 第 3 回 流動および物質と熱の移動 第 4 回 命を助ける化学工学 第 5 回 体温調節 履修ポイント 化学工学の基礎概念の復習と生体工学 第 6 回 人工膜における移動現象 第 7 回 血液透析 第 8 回 血液濾過 第 9 回 血漿分難 第 10 回 成分献血 履修ポイント 膜を用いた人工脆器への化学工学の応用 第 11 回 人工腎臓 第 12 回 人工肺 第 13 回 人工肝臓 第 14 回 人工心臓 第 15 回 薬剤送達システム

【履修条件・関連科目】

吉田文武、酒井清孝「化学工学と人工臓器」共立出版、1993 【参考書】

【成績評価の方法】 レポートで採点。

【教官からの一言】 この講義は聴くことに意義があるので、出欠を取る予定である。

【キーワード】 生体工学 分離工学 プロセス工学 人工臓器 透析 濾過 膜分離

【備 考】

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【 科 目 名 】 システム化学工学特別講義

(システム工学) 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 非常勤講師 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 4年次 前学期または後学期 【開講場所】 【管理コード】1102202302600 【 研究室 】 細見・工藤研究室4号館345室【電話番号】 042-388-7

069 【メールID】kudo

【質問受付】 随時 【開設日時】 4年生後学期 【概 要】

化学システム工学に関連する工場見学を行い、現地で工場の方に講義をしていただく。 日ごろ研究室で行っていることが、実社会ではどんなところに使われているか、また、どんなところに使われそうかを、実物を見ながら学ぶ。又工場の方の話を伺い、理論と実際の違 い、実用化の問題点などを学び、これからの卒論の纏め方などの参考にする。 【授業内容・計画と履修のポイント】 化学システム工学に関連する工場を選び、工場見学と、現場講義を行う。 13年度は 1)三菱化学㈱横浜総合研究所 2)㈱荏原製作所 藤沢工場 3)千代田化工建設㈱ 4)旭硝子㈱ 5)出光石油化学㈱ の見学を予定している。 日ごろ卒論で研究しているテーマ、研究成果が如何に工業的スケールのプラントになっていくかを実物を見ながら学び、さらに工場の実務者に理論と実際が如何に違うかを現地で講義していただく。 フラスコの実験結果が、プラントとなり、製品が生まれていく過程を見ると、化学システム工学を勉強する意味も良く理解できるようになる。又工場では環境問題、省エネルギー、CO2 削減に取り組んでいるところも多く、環境に関心がある学生にとっては新しいテーマの発見にもなる。見学では安全に注意して見学するように言われるが、日ごろの実験でも安全に注意して行わなければならないことなど学ぶ。工場の実務者における講義では学校の先生とは違った迫力で話されるので、実用化の問題点を如何に解決したか、理論と実物の違いなど多くのことが学べる。実社会や将来の自分を描くことも出来ることとなる。

【履修条件・関連科目】 4年生、履修届を出し、工場見学に参加すること。単位に関係なく修士、留学生の参加も可とする。 【テキスト・教科書】 無し 現地で会社案内、業務案内がテキスト代わりとなる。 【参考書】 無し 【成績評価の方法】 参加とレポート 【教官からの一言】 工場で如何にして製品が作られ、品質が管理され、安全に注意し、地球環境を守り、製品が世の中に出されるかを学ぶことは、勉強、研究の動機付けになるばかりでなく、次の新しいテーマの発見につながる。他では学べないユニークな集中講義である。 【キーワード】 工場見学 現地講義 集中講義 実例 プラント 工業化 【備 考】

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【科 目 名】 化学システム工学演習 2000 年度以降入学生

【 担当教官 】 専任教官 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210030100 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant 【質問受付】 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

卒論に入る前に総合的な学習達成度を国際レベルを意識しながら高め、評価を行う。 3 年生までに履修した専門科目の種々の応用問題を主に FE 問題を使って毎回解き、その解説(次の週になる)を行い、実践的な能力を養成し、基礎力と総合力を身につける。これは JABEE の基準1(1)dの分野別要件(3)及び(4)に対応し、締めくくりの総合演習である。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

内容 担当者 第1-2回 分離精製工学: 国眼・本多 (オリエンテーション含む) 第3-4回 化学プロセス数学: 滝山 第5-6回 反応工学: 亀山・北 第7-8回 移動現象論: 松岡・内田 第9-10回 化学工学熱力学: 桜井・北島 第11-12回 触媒工学: 石原・銭 第13-14回 環境工学: 細見・中井 第15-16回 伝熱工学 : 堀尾・神谷・野田 第17回 終試験 国眼・本多

【履修条件・関連科目】 化学システム工学演習Ⅰ(2年前期)、化学システム工学演習Ⅱ(2年後期) 【授業方法】

各教育分野で2回づつ担当、主にFEの試験問題を活用し、国際レベルを意識しながら講義した授業を補完し、総

合力を付ける。各回ごとに課題をレポートで報告する。 各担当者(助手も含める)は、 低限知ってほしい基礎的なタームを10個ぐらい出し、それを理解するのにふさ

わしい問題と解答を提出する。分担担当で解説講義と演習(おもに宿題とし、チェックして学生に返す)。学生に配

布する資料は担当者が準備。 演習後、まとめて 終日に総合試験を行い評価する。 終試験は FE の模擬試験として、主に英語で出す。 テキスト・教科書: 各教官が前もって配布する 参考書:FE Review Manual (Yellow book), Lindeburg,PE 著 (各研究室に保管)

【成績評価の方法】 評価は試験とリポートを含む総合評価で60%以上を合格とし、未満は D とする。D 評価の学生は各担当分野で

合格するまで指導を受ける。また成績優秀者は表彰する。 【継続的改善策】 評価が D の学生は担当教官の指導のもと完全に理解できるところまでやり通すのが本講義の特徴である。担当教

官と時間を調整しながら指導を受け、理解を深める。この授業科目は必修であるから 終的に D の学生は卒業論文の履修につけない。 【教官からの一言】 演習時間以外で問題を解き、リポートすることが多い。またこの機会いに専門教科について徹底的に理解して頂きたい 【キーワード】

分離精製工学、化学プロセス数学、反応工学、移動現象論、化学工学熱力学、触媒工学、環境工学、伝熱工学、

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【 科 目 名 】 応用化学演習 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 亀山、桜井、加藤(非) 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 4年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202330100 【 研究室 】 小金井 4号館

318号 【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame

【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要】 集中講義で行う。 ASPENPLUSプロセスシミュレーターを使用した、プロセス設計の基礎を学習するとともに、単位操作設計の復習も行う。 【授業内容・計画と履修のポイント】 1 日目 1.プロセスシミュレーターとはなにか 2.プロセスシミュレータ-の役割 3.画面の説明 4.単位系のセット 5.気液平衡計算 6.反応平衡計算 2日目 1.気液平衡、反応平衡の演習 2.熱交換器 3.汽水分離 4.蒸留 3日目 1.反応器 2.ポンプ、減圧弁、パイプ輸送 4日目 1.吸収塔 2.篩、遠心分離、サイクロン 3.晶析 4.濾過 5日目 1.フローシートの作成 2.抽出蒸留プロセス 3.シクロヘキサンの合成プロセス 4.塩化ビニールの製造プロセス

【履修条件・関連科目】 情報処理関連の講義、熱力学および演習、化学プロセス工学 【テキスト・教科書】 プリントを使用。ASPEN PLUS プロセスシミュレーターを一人1セット使用 【参考書】 特になし 【成績評価の方法】 演習、レポートなどを総合評価して、相対的な評価により、A、B、C、Dを認定し、A 、B、Cを合格、Dを不合格とする。 【教官からの一言】 いわゆるプロセス設計演習である。ただし、これからのエンジニアの仕事を考えて、プロセスシミュレーターを使用したプロセス設計を学習する。 【キーワード】 プロセス設計 化学プロセス 熱力学 情報処理 反応工学 【備 考】 〇具体的教育方法:化学システム工学科専用の計算気室にて ASPEN PLUS を基本シミュレー ションソフトとして使用して、学生一人に 1 端末、1 ソフトの環境で設計演習教育を行う。 チューターを 1名配置し、14 名の学生を対象に少人数教育を行う。従って、1クラスを 5コ ースに分けて同じ講義を 5 回行う。

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【科目名】エンジニアリングプレゼンテーション 2000 年度以降入学生

【 担当教官 】 専任教官 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 【 単位数 】 1 単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 4 年次 前学期 【開講場所】 4号館3階交流スペ

ース 【管理コード】 25420018

【 研究室 】 小金井 4 号館318 号室

【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame

【質問受付】 月曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概 要 と 目 標】

エンジニアとして自分の行った仕事を相手に伝えるための様々な能力を養成する。論理的に思考する能力、分かりやすい発表の技術、文章表現、図解、話術、議論の仕方、英語での発表などの能力を要請する。そのための情報処理技術も学習する。 自らの考えを論理的にわかりやすく表現する技術を習得するとともに、表現力の重要性を認識することを目標としている。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 1 回目: 効果的なプレゼンテーションとは 2 回目: プレゼンテーションと話術 3 回目: 文章を分かりやすくする 4 回目: メリハリのある視覚表現にする 5 回目: 図解とグラフで訴える 6 回目: 見せる用具を効果的に使う 7 回目: コンピュータの力を借りる 8 回目: プレゼンを企画する 9 回目: 説得的なプロポーザルをする 10 回目: 面接でアピールする 11 回目: 報告会で発表する 12 回目: 議論に勝つ 13 回目: 英語で説明する 14 回目: 英語で発表する 15 回目: 報告書を作成する

履修のポイント:講義てきいたことを実際にプレゼンテーションを行って実践してみることを重視している。 【履修条件・関連科目】 基礎ゼミ 【授業方法】

講義と実習を半々で行う。テキスト以外にビデオなどの視聴覚教材を活用して実践的に行う。実習のプレゼンテーションに対してそれぞれが感想やアドバイスを書いたレポートを提出させ内容を参加する学生に公表する。 テキスト・教科書:プリント 参考書:川村貞夫 著「効果的な表現戦略」森北出版、海保博之 編著「プレゼンテーション」共立出版

【成績評価の方法】

プレゼンテーションの実演の評価と卒業論文の中間発表でのプレゼンテーションの採点を含めて総合的に評価す

る。評価は絶対的な評価として、A、B、C、Dを認定し、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。Aは合計点の8

0%以上、Bは70~79%、Cは60~69%、Dは59%以下とする。

【継続的改善策】

プレゼンテーションの実習の反応を見ながら、講義にかけている点や強調すべき点を確認して、講義に反映させる。 【教官からの一言】 エンジニアにとって、プレゼンテーション能力は必要不可欠である。相手に自分のやったことや所属する組織の成

果を効果的に伝えることができなければ社会から評価されずにせっかくの努力が埋もれてしまう。この講義をきっかけにして自らのプレゼンテーション能力を持続的に磨いてほしい。 【キーワード】 プレゼンテーション コミュニケーション 自己表現 論理的説明 図表作成法 報告書作成法 英語表現 ディベート

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【科 目 名 】 システム化学工学演習 1999 年度以前入学生

【 担当教官 】 各専任教官 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 応用化学科 【 単位数 】 1単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 4年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202330200 【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 【質問受付】 【開設日時】 【概 要】 4 年生になり配属された研究室で行う卒業論文に必要な、基礎事項の習得、卒論のテーマに関連する研究の背景と

目的の文献調査・検討、卒論テーマが社会に及ぼす影響、卒論に関係する英語の文献を読むことによる語学力のアップと研究の 先端の現状を知る。各研究室でグループ及び個人で教官と一緒に研修する。この演習で学んだ方向に従って卒論を進める。 【授業内容・計画と履修のポイント】 研究室によるが、週1回程度の雑誌会、発表会を行う。

【履修条件・関連科目】 卒業論文履修についての基準(工学部履修案内)を満たしている必要がある。仮配属の学生については別途考慮する。 【テキスト・教科書】 研究室による。 【参考書】 研究室による。 【成績評価の方法】 研究室よるが、演習の際の内容・態度、発表会などをとおして総合的に評価する。 【教官からの一言】 とにかく研究室にくること。 【キーワード】 【備 考】 〇評価方法の補足 研究室の一員としての自覚も考慮する。 〇継続的改善策

学生の個性にあった指導に心がけている。

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【科 目 名】化学システム工学実験Ⅰ

【担当教官】国眼、石原、永井、桜井、銭、中井、北島、冨永 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 3単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 2年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1102202350000 【 研究室 】 国眼、加部、石原、

永井、桜井、銭、中井、北島、冨永

【電話番号】 042-388-7228

【メールID】 atsushii

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 8:30~12:00 【概要と目標】本実験は専門課程の 初の実験で、各専門に進む基礎実験となる。本実験は分析化学実験、機器分析実験及び計算機実験から成り、それぞれ1ケ月をかけて実験を行う。分析化学は化学的測定、検出、分離、精製などの方法を研究する学問領域であり、分析実験や機器分析実験では、これらの基礎を実際の実験で学び、化学測定の三要素である確度、精度、感度についても体得する。また、実験の手順、器具の選択、取り扱い法等の も基本的な実験のやり方を学び、現象を観察・理解し、基本的な分析機器の操作を習得する。

化学技術者として活躍するためには、対象の本質を理解し、創造的に問題を解決する能力を身につけるため、専門課程の科目を勉強するだけでなく、基礎的な実験技術を習得することが不可欠である。また、今日プラントやプロセスの開発・設計・運転にはコンピュータが欠かせないものとなっていることから、計算機実験を導入し、計算機システムを理解し、FORTRAN言語を学び、プログラムの作成・実行方法を習得することを目標とする。

【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第 1 回 ガイダンス 第 2~9回 分析化学実験: (1)中和滴定:塩酸標準溶液の調製と標定、水酸化ナトリウム・炭酸ナトリウムの分別定量 (2)酸化還元滴定:チオ硫酸ナトリウム標準溶液の調製と標定、アセトンの定量、ホルマリン中のホルムアルデヒドの定量 (3)錯化滴定:EDTA標準溶液の調製と標定、水の全硬度の測定、石灰岩中のカルシウムとマグネシウムの分

別定量 第 10~17 回 機器分析実験: (1)ピペットとビュレットの検定 (2)ガスクロマトグラフィー:各種気体の同定と定量 (3)吸光光度分析:アルミニウム箔中の鉄の定量 (4)X線回折分析法(XRD):固体化合物の同定 第 18~25 回 計算機実験: (1)パソコンに慣れる。 (2)FORTRAN言語を学び、簡単なプログラムを作る。 (3)総合情報センターを利用して、FORTRANプログラムを作成しこれを実行する。 (4)計算機システムの概要についての理解を深める。 履修のポイント:事前に実験原理や実験中に現す現象、または使用する分析機器の原理などを調べて理解して、実験に臨むこと。 【履修条件・関連科目】

分析化学基礎、機器分析、コンピュータ基礎を履修すること。 【授業方法】 ・ 「化学システム工学実験 I 実験指導書」(東京農工大学工学部化学システム工学科 教官共著)を用いる。 ・ 原則的に毎回、実験のはじめに実験原理や目的、実験中の注意事項について簡単に説明・質問する。 ・ 毎回実験結果をチェックした上実験を終わせる。 ・ レポートは実験終了1週間以内に所定の場所に提出させ、採点する。 ・ 参考書 分析化学実験:「定量分析化学実験」赤岩英夫編、丸善出版、機器分析化学実験:「機器分析のてびき」

化学同人、計算機実験:「端末利用」西村編著、能瀬、萩原共著 【成績評価の方法】 分析化学実験、機器分析実験、計算機実験の三つの実験に分けてそれぞれ採点し、その平均点を総合点とする。各実験では実験態度、実験レポート、課題レポート等を勘案して、総合的に採点する。実験の場合、出席して、自らが実験することが大切であるから、出席点がその実験の全点数の60%にする。そして、毎回のレポートを10段階で評価し、さらに実験操作を考慮して評価する。成績は S、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。

評価基準 S: 総合点の90点以上、A: 総合点の80~89点、B: 総合点の70~79点、C: 総合点の60~69点、D: 総合点の59点以下

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ただし、C の基準にわずかに満たないような場合は、実験態度、出席状況を加味して検討する。 【継続的改善策】 毎回の実験レポートを評価することで、学生の理解度、共通問題を見出し、次回以降の実験指導に反映させる。また、常に

実験内容・方法について、改善点を見つけ対処する。 数年に一度、カリキュラムの内容の見直しを行っている。 【教官からの一言】 行う実験を安全に、また理解を高めるために、毎回予習レポートA4一枚程度にまとめておく。その予習レポート

を実験はじめの解説で修正・加筆して、実験開始後に見る。レポートは実験終了1週間以内に所定の場所に提出する。 レポートは人に報告するものであるから、書き方に従って、丁寧に書く。 【キーワード】 分析化学、ビュレット、ピペットの検定、中和滴定、錯滴定、酸化還元滴定、機器分析、分光高度法、XRD、ガス

クロ、計算機実験、FORTRAN言語

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【科 目 名】化学システム工学実験Ⅱ

【担当教官】磯、細見、永井、銭、中井、西川 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 3単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 2 年次 後学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210050100 【 研究室 】 小金井4号館、6号

館、磯、細見、永井、銭、中井、西川

【電話番号】 042-388-7214 【メールID】 isomamor

【質問受付】 水曜日 【開設日時】 9:30~12:00 【概要と目標】

本実験は有機化学実験、有機化合物の分析演習及び生物化学実験からなる。有機化学実験では物質を合成する際に必要な実験装置や操作方法、試薬や生成物の取り扱い方、精製および性質の調べ方などを自分の経験を通じて身につけ、技術の向上に努める。また、ガラス器具を用いて、実験を行うから、反応の変化の様子や抽出、蒸留、ろ過などの分離操作を直接観察できるため、実際に専門科目の授業で学んできた反応や分離に関する知識や合成プラントでの圧力、温度、組成などを測定機器で間接に実測しながら操作の進行状況を制御していることを実感できる。また、生物化学的な機能を利用して有用物質の生産などを行うバイオプロセス技術の も基礎的な事項として、微生物の培養方法や酵素反応の解析方法を生物化学実験を通じて習得する。さらに、時間、スペース、経費などの制約があって、有機化合物の分析方法について、講義と演習を行い、応用能力と計画能力を育てる。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第 1 回:ガイダンス 第 2 回:実験準備:実験器具の点検と洗浄、薬品の準備、実験室の整理と清掃 (第 3回~第 6回:テーマ 1:ベンズアルデヒドよりベンジルアルコールと安息香酸の合成) 第 3 回:(1)ベンズアルデヒドの反応 (2)反応温度の測定 第 4 回:(3)エーテル抽出、脱水 (4)薄層クロマトグラフィーによる生成物の確認 第 5 回:(5)安息香酸の分離 (6)安息香酸の溶解度テストと再結晶 第 6 回:(7)エーテルの除去 (8)安息香酸の融点測定 (第 7回~第 8回:テーマ 2:シクロヘキサノールからヘキセンの合成) 第 7 回:(1)シクロヘキセンの反応 (2)抽出、乾燥 第 8 回:(3)分別蒸留 (4)シクロヘキセンの確認反応 (第 9回~第 10 回:テーマ 3:酢酸エチルの合成) 第 9 回:(1)エステル化反応 (2)中和と脱水 第 10 回:(3)分別蒸留 (4)ガスクロマトグラフィーによる生成物の純度の確認 (第 11 回~第 14 回:テーマ 4:有機化合物の分析演習) 第 11 回:(1)質量分析法(MASS) 第 12 回:(2)演習 第 13 回:(3)赤外分光法(IR) 第 14 回:(4)演習 (第 15 回~第 18 回:テーマ 5:生物化学実験) 第 15 回:微生物の分類、微生物増殖の動力学、酵素の構造、機能、実験器具及び微生物を扱う上での注意事項 第 16 回:液体培養、寒天培養、生菌数計測、顕微鏡による微生物の観察、微生物(藻類)の同定 第 17 回:酵素反応の解析-(Michaelis-Menten の式、Lineweaver-Burk プロット) 第 18 回:吸光光度分析

【履修条件・関連科目】

化学システム工学実験Ⅰ、有機化学基礎、有機化学Ⅰを履修していることが望ましい。 【授業方法】 ・ 「化学システム工学実験 II 実験指導書」(東京農工大学工学部化学システム工学科 教官共著)を用いる。 ・ 原則的に毎回、授業のはじめに 10 分間テストを行い、基礎知識を高め、応用能力と計画能力を育てる。そして、

実験原理や目的、実験中の注意事項について簡単に説明する。 ・ 毎回実験結果をチェックした上実験を終わせる。 ・ レポートは各テーマの終了後1週間以内に所定の場所に提出させ、日本語による記述力と表現力を育成する。 ・ 有機化合物の分析演習では講義と演習がペアになっている。月曜日に講義を行い、火曜日に演習を行う。 【成績評価の方法】 実験・演習テーマ毎にそれぞれ採点し、その平均点を総合点とする。各実験・演習では実験態度、実験レポート、課題レポート等を勘案して、総合的に採点する。実験の場合、出席して、自らが実験することが大切であるから、出席点がその実験の全点数の50%にする。そして、毎回のレポートを10段階で評価し、さらに実験操作を考慮して評価する。成績は S、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。

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Page 126: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

評価基準 S: 総合点の90点以上、A: 総合点の80~89点、B: 総合点の70~79点、C: 総合点の60~69点、D: 総合点の59点以下

【継続的改善策】 学生へのアンケート、レポートの成績に基づき、学生の学習意欲、理解度などを把握し、テーマ内容、実験方法や評価方法などを検討し、常に効果的な教育方法を模索、改善を図る。 【教官からの一言】

実験の目的は実際に一人一人基本となる操作を覚え、将来の研究にその基礎操作を組み合 わせて応用することであるので、完全に習熟してほしい。指導は懇切丁寧に行なうつもりであるので、学生の方も予習を必ずしてくることが必要である。 【キーワード】 有機化学、生物化学、ベンズアルデヒド、シクロヘキセン、酢酸エチルエステル、酵素、微生物、培養、酵素反応、

質量分析法、赤外分光法

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【科 目 名】化学システム工学実験Ⅲ

【 担当教官 】 松岡、滝山、神谷、内田、塚田 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 3単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210050200 【 研究室 】 4号館3階316

号室 【電話番号】 042-388-7480 【メールID】 htakiyam

【質問受付】 実験中随時 【開設日時】 【概 要】

物理化学実験の基礎事項について理論を学び、物理化学に関する実験方法を習得する。結 果を導き出し考察し報告書をまとめることによって理解を深め、将来の応用実験、卒業研究に備える。実験を通し、問題対象の本質を理解し、工学的な問題を自覚し、創造的に解決できる能力を育成する。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 第1週 反応熱の測定 2 電池の起電力 3 電導度の測定 4 Victor-Meyer法 5 表面張力の測定 6 吸着平衡 7 均一一次反応 8 溶解度の測定 9 気液平衡と単蒸留 10 粒度分布測定 11 試験(理解度テスト)— 内容の復習 —

履修のポイント:現象を把握し、それを解析し、報告書に纏める一連の手法をより、専門の論文作成を見据え、マスターする。 【履修条件・関連科目】 物理化学基礎、平衡論基礎、反応速度論、熱力学および演習など物理化学関係科目の内容はよく理解し復習しておくこと。 【授業方法】 毎年更新されている学科で作成のテキストを使用する。実験を行い、報告書を提出させ、それをチェックする。実

験の他にも実験レポートの記述方法などについての講義、 先端研究の体験なども盛り込む。また、 終週には達成度(理解度)を確認するために試験を行う。 【成績評価の方法】毎回のレポートと理解度テストを総合的に評価

毎回のレポートを10段階で評価し、総合計点で評価する。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 評価基準:

S: 合計点の90%以上(実験報告書が基準に沿って作成され、かつ実験の考察が充分に行われている。さらに、確認試験の成績が一定基準を満たしている)

A: 合計点の80%以上(実験への出席、実験報告書が基準に沿って作成され、確認試験の成績が一定基準を満たしている)

B: 70~79%(実験報告書の内容に軽度の不備がある、確認テストの成績が A となる基準を下まわり、B の基準となっている)

C: 60~69%(出席しなかった実験がある 実験報告書の内容に中度の不備がある 確認テストの成績が Bの基準を下まわり、C の基準となっている)

D: 59%以下 ただし、C の基準にわずかに満たないような場合は、実験態度、出席状況を加味して成績判定会議にて検討する

【継続的改善策】 毎回の実験レポートを評価することで、学生の理解度をチェックし、次回以降の実験指導に反映させる。 【教官からの一言】論文作成を念頭に、実験の考察と報告書の記述ルールを修得する。 【キーワード】 物理化学 実験

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Page 128: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【科 目 名】化学システム工学実験Ⅳ

【担当教官】亀山、堀尾、桜井、本多、野田、北島 【 区 分 】 専門科目 【 所 属 】 工学部 化学システム工学科 【 単位数 】 3 単位 【選択必修】 必修 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 後学期 【開講場所】 4号館1階101号室【管理コード】 25420022 【 研究室 】 4 号館 318 号室 【電話番号】 042-388-7156 【メールID】 tatkame 【質問受付】 月 9:30~12:00 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

学生実験においては、実験を行い、結果を整理し報告を作成提出してはじめて仕事は完了する。報告作成にはまず仕事に対する完全な理解が必要である。この理解に基づいて仕 事の計画を立て、計画にしたがって仕事を遂行し、十分なデータを得なければならない。この理解とデータを基礎として、必要な数値を算出し、図・表・写真などを作成し、 これに 整理考察を加えて結論を導き、諸問題に対する意見を取りまとめなければならない。 化学工学に関する原理・原則にもとずいた理論的思考と経験的直感力をもって現象を捉え、定量的な形で設計に必

要な式にまとめ上げる能力を養うことを目標としている。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】 次元解析 現象に関係すると思われる物理量を的確に推定して、それらの物理量相互関の関係を次元解折によって無

次元項の形に表し、それに基いてデータから実験式を求める。 流 動 円管内流れに関する基礎的実験を通して流動曲線を算出し、既往の管摩擦係数に関する相関式の意味を理

解する。また、流体の管輸送の基礎となる流体流れの機械的エネルギー収支式の理解を深める。 流動層 本実験では種々の流動化特性を測定し、流動層の基本的な性質を理解するとともに、固定層から流動層へ

の移行と物質の溶融とを関連づけて考えることにより、流動層に対する理解を深めることを目的とする。

【教官からの一言】 ◎5時限の終了時間(17:35)までに実験を終了できるようにすること。◎レポート の判定印:規定以上の

内容で、再提出しなくともよいレポートは「合」印:内容に不備 があり、再提出により向上が期待できるレポートは「検」印:規定未満の内容のレポート は 「不」印(再提出不可)

ガス吸収 本実験の目的は、充填塔を用いた水相へのガス吸収を実測することによって、拡散的物質移動の基礎としての相平衡の扱いと物質移動容量係数の概念ならびにその影響因子を学習し、装置設計とスケールアップの基礎能力を養う。

伝 熱 二重管型熱交換器の基礎特性について学ぶ。 乾 燥 乾燥のマクロな機構と関与する因子(熱源、雰囲気、物質の性質、形状、成分など)および基礎的な速度

論(乾燥特性曲線など)を学ぶ。 気固接触 気固接触反応系を選び、シリカ・アルミナあるいはトリアなどの酸性触媒を用反応いて、流通法によるア

ルコールの脱水反応を行い、反応の速度論的検討や反応装置の操作法について学ぶ。

マイコン マイクロコンピュータ(マイコン)を計測・制御のための部品と計測制御して用いる場合に必要なハード

ウェア、ソフトウェアおよびインターフェースに関する基礎知識を修得する。

攪拌槽 各種応答、動特性について学ぶ。

履修のポイント:今まで学んだ化学工学の知識を実験を通じて復習し、現象を式で表現する手法を各テーマで練習す

るとともに、実験報告書を期日までにまとめることが求められている。

【履修条件・関連科目】 化学システム工学実験Ⅰ~Ⅲを履修していること。化学工学関連の講義を履修する必要がある。

【テキスト・教科書】 化学システム工学実験Ⅳの実験指導書を配布する。

【参考書】 各実験テーマごとに参考文献、参考書を実験指導書に示してある。

【成績評価の方法】 レポート、実験態度、理解度、出席率など総合的に評価する。A: 実験への出席、実験報告書が基準に沿って作成

されている。B: 実験報告書の内容に軽度の不備がある。C: 出席しなかった実験がある 実験報告書の内容に中度の不備がある。ただし、Cの基準にわずかに満たないような場合は、実験態度、出席状況を加味して検討する。

【キーワード】 【備 考】 ○実験を行う上での工夫

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Page 129: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

コンピュータ制御を導入し、できるだけ正確な条件設定、データの取り込みなどができるようにする。(実際の化学プラントの制御が想像しやすいように工夫する。)コンピュータへの取り込みによって、データ処理や結果の表現などもしやすいように工夫する。 ○学生に理解させる工夫 コンピュータソフトの画面などを工夫し、視覚的にも実験内容が把握しやすいように工夫する、単位操作の基礎の

理解に結びつくような設問を設ける。

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Page 130: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

【 科 目 名 】 インターンシップ

【 担当教官 】 桜井 誠(窓口教官) 【 区 分 】 実験·演習 【 所 属 】 工学部化学システム工学科 【 単位数 】 2単位 【選択必修】 選択 【時間割ID】 【開講時期】 3 年次 前学期 【開講場所】 【管理コード】 1202210030200 【 研究室 】 工学部4号館3F

319号室 【電話番号】 042-388-7066 【メールID】 sakuraim

【質問受付】 随時 【開設日時】 【概 要 と 目 標】

主として夏休みの期間を利用して企業において2週間程度、実験実習を体験するプログラム。体験入社的性格のプログラムであり、社会人としての心構えや将来どの分野で働くかを決めるための情報が得られる。また、実際に社会が必要としている情報や技術の把握も行う。短期間であれ企業内に身を置くことで、自立して仕事を計画的に進め、期限内に終えることができる能力、他分野の人達と協力して仕事ができるチームワークやリーダーシップの能力なども実践を通じて身につける。 【授業内容・スケジュールと履修のポイント】

準備:インターンシップの意義の理解と、実習先企業の決定 事前説明:インターンシップの意義の理解と企業での実験自習を行うための注意事項の説明。実習受入可能企業の中から実習希望企業の決定(希望者が受入可能数を上回った場合には事前調整を行う)。 企業派遣:企業側が用意した実験実習プログラムに沿って、3週間から 1 ヶ月の間研修を受ける。 報告会:企業での体験の報告を行う。 履修のポイント:実際に企業に身を置いての実習となるので無責任な行動をとることのないように特に心がける必要がある。

【履修条件・関連科目】特になし 【授業方法】

事前に会社の希望調査を行い、なるべく希望する会社でインターンシップが行われるようにする。派遣前にインターシップの目的とマナー講義を行い、あとは2週間から 4 週間の自由度で派遣先の会社に行かせて実習を行う。具体的な内容は,会社側に任せる。 後に、インターンシップの体験報告をレポートとともに何人かにプレゼンテーションしてもらい、他の学生の貴重な体験を共有できるようにする。 テキスト・教科書:特になし 参考書:特になし

【成績評価の方法】

実習先企業から提出される報告書の評価内容を 重視し、さらに学生が提出するレポート、報告会における報告内容をもとに評価を行い、S、A、B、C、Dを認定し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。 【継続的改善策】

報告会における履修生の感想、意見の中の問題提起の内容を次年度の実習に反映させるように努める。 【教官からの一言】

将来の自分の進路を考えるチャンスと捉えて、会社の方と積極的に話をして下さい。 学生の本分を忘れずに、受け入れ先に迷惑や失礼にならないように注意してください。

【キーワード】 企業実習 企業見学 社会体験 就職情報 実践作業

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Page 131: 科 目 名 】 基礎ゼミweb.tuat.ac.jp/~doce/K2003.pdf · 2003-11-10 · (7) 研究ゼミ1回目(4班に分かれて4名の教官の指導のもとにゼミ形式で化学工学の問題提起と解決法につい

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工学部 化学システム工学科

【 科 目 名 】 卒業論文

【 担当教官 】 専任教官 【 区 分 】 専門 【 所 属 】

【 単位数 】 必修 8単位 【選択必修】 【時間割ID】

【開講時期】 4年次前学期、およ

び、後学期

【開講場所】 【管理コード】 1102202360000

【 研究室 】 【電話番号】 【メールID】 kokugant

【質問受付】 常時 【開設日時】

【概 要】

学生が各研究室において具体的な課題に取り組むことにより、問題解決のための周辺知識および技術を身につける

とともに、今後技術者として確立するための能力を養う。

詳細は、第 4章(後頁)にある「第4章 卒業論文の方針と各研究室の取り組み」を参照のこと。

【継続的改善策】

【授業内容・計画と履修のポイント】

【履修条件・関連科目】

工学部履修案内記載の必要単位数を取得していること。

【テキスト・教科書】

指導教官の指示による。

【参考書】

指導教官の指示による。

【成績評価の方法】

研究室における複数回の中間発表、学科内における中間発表、卒業研究発表および卒業論文を総合的に判断する。

60 点以上で合格。90 点以上 S、80-89 点 A、70-79 点 B、60-69 点 C とする。詳細は、第 4章(後頁)にある「第4章

卒業論文の方針と各研究室の取り組み」を参照のこと。

学生と教官の対話を重視し、学生の理解度などの状況を把握するとともに、常に効果的な教育方法を模索し、改善

を図る。社会人になるための前段階であることを認識させ、自主的に研究に取り組むことができるような環境をつく

る。

【教官からの一言】

【キーワード】

卒業論文