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SS-MIX2初級編 第4回厚労省標準 SS-MIX2の利活用事例シンポジウム 株式会社SBS情報システム 清水俊郎 2019年7⽉19⽇

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SS-MIX2初級編

第4回厚労省標準SS-MIX2の利活用事例シンポジウム

株式会社SBS情報システム清水俊郎

2019年7⽉19⽇

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SS-MIX(厚⽣労働省電⼦的診療情報交換推進事業)の概要

記録された医療情報の電子化・標準化に向けた啓発活動の一環

Ø 具体化したパッケージウェアの開発と普及Ø ドキュメントの整備Ø 各ベンダーによる同一の規格を実装したシステムの開発と普及

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n あらゆる医療施設で利用できること

u 病院情報システム担当職員

u 総合・専門といった診療の性質

u 有床・無床の別とその規模

n 導入・運用の際のコストを抑制すること

u ハードウェア以外の初期投資不要

u ソフトウェア保守等のコスト抑制

n 特定の企業やベンダーの技術・製品に依存しないこと

u コストの抑制

u 医療情報の継続性・可用性を担保

Ø ライセンスフリー

Ø 標準的かつ広く一般に普及している技術のみを利用

n 誰もが理解しやすい単純な構造

u 病院情報システムに関する知識・スキル

u 特別な教育・研修を必要としない

標準的な診療情報の交換を普及・促進するためのストレージツール

「標準化ストレージ」のコンセプト

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医療施設

標準化ストレージ

拡張ストレージ

標準化されたデータ

診療情報交換に関わる情報

CDA-R2 DICOM

テキストファイル Wordファイル

Excelファイル PDFファイル

「標準化ストレージ」および「拡張ストレージ」の構成

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SS-MIXにて参照する規格・仕様・ガイドライン標準的な診療情報の交換について定めた規格、仕様、ガイドライン

n SS-MIX2 標準化ストレージ仕様書u 標準化ストレージに格納するデータ(HL7メッセージ)を

JAHIS標準データ交換規約(http://www.jahis.jp/jahis_hyojyun/seiteizumi_hyojyun/)に基づき定義

u HELICS採択(HS026)u SS-MIX2 標準化ストレージ仕様書 Ver.1.2f

SS-MIX2 標準化ストレージ仕様書 Ver.1.2f コード表n SS-MIX2 標準化ストレージ構成の説明と構築ガイドライン

u 標準化ストレージに格納するデータの具体的な格納・構築方法、拡張の考え方・格納方法、留意点、活用方法を記載した資料日本医療情報学会(JAMI) 医療情報の標準化に関する資料等

u HELICS採択(HS026)u SS-MIX2 標準化ストレージ 構成の説明と構築ガイドライン

Ver.1.2f〃 複数ボリューム管理

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SS-MIXにて参照する規格・仕様・ガイドラインn SS-MIX2 拡張ストレージ構成の説明と構築ガイドライン

u 標準化されていない診療情報についての情報共有のニーズの高まりl 医療施設内におけるマルチベンダー間でのデータ連携l 地域医療連携の普及による複数医療施設間での診療情報連

携l 従来は…

標準化ストレージの構成に準ずる詳細な設計は利用者・作成者が任意の規定を設けて管理

l 新たに「拡張ストレージ」に関する 低限の規定を策定u HELICS採択(HS026)u SS-MIX2拡張ストレージ 構成の説明と構築ガイドライン Ver.1.2f

〃 標準文書コード表

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「標準化ストレージ」に格納するデータの種類

No データ種別 名称 HL7メッセージ型 備考

1 ADT-00 患者基本情報の更新 ADT^A08 SS-MIX2:内容変更2 ADT-00 患者基本情報の削除 ADT^A23

3 ADT-01 担当医の変更 ADT^A544 ADT-01 担当医の取消 ADT^A555 ADT-12 外来診察の受付 ADT^A04

6 ADT-21 入院予定 ADT^A147 ADT-21 入院予定の取消 ADT^A278 ADT-22 入院実施 ADT^A01

9 ADT-22 入院実施の取消 ADT^A1110 ADT-31 外出泊実施 ADT^A2111 ADT-31 外出泊実施の取消 ADT^A52

12 ADT-32 外出泊帰院実施 ADT^A2213 ADT-32 外出泊帰院実施の取消 ADT^A5314 ADT-41 転科・転棟(転室・転床)予定 ADT^A15

15 ADT-41 転科・転棟(転室・転床)予定の取消 ADT^A2616 ADT-42 転科・転棟(転室・転床)実施 ADT^A0217 ADT-42 転科・転棟(転室・転床)実施の取消 ADT^A12

18 ADT-51 退院予定 ADT^A1619 ADT-51 退院予定の取消 ADT^A2520 ADT-52 退院実施 ADT^A03

21 ADT-52 退院実施の取消 ADT^A1322 ADT-61 アレルギー情報の登録/更新 ADT^A60 SS-MIX2:追加23 PPR-01 病名(歴)情報の登録/更新 PPR^ZD1 SS-MIX2:追加

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「標準化ストレージ」に格納するデータの種類

No データ種別 名称 HL7メッセージ型 備考

24 OMD 食事オーダ OMD^O03

25OMP-01 処方オーダ RDE^O11

SS-MIX2:MSG変更(旧 OMP^O09)

26 OMP-11 処方実施通知 RAS^O17 SS-MIX2:追加

27OMP-02 注射オーダ RDE^O11

SS-MIX2:MSG変更(旧 OMP^O09)

28 OMP-12 注射実施通知 RAS^O17 SS-MIX2:追加29 OML-01 検体検査オーダ OML^O33 SS-MIX2:内容変更

30 OML-11 検体検査結果通知 OUL^R22 SS-MIX2:追加31 OMG-01 放射線検査オーダ OMG^O1932 OMG-11 放射線検査の実施通知 OMI^Z23 SS-MIX2:追加

33 OMG-02 内視鏡検査オーダ OMG^O19 SS-MIX2:追加34 OMG-12 内視鏡検査の実施通知 OMI^Z23 SS-MIX2:追加35 OMG-03 生理検査オーダ OMG^O19 SS-MIX2:追加

36 OMG-13 生理検査結果通知 ORU^R01 SS-MIX2:追加

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「SS-MIX2 拡張ストレージ構成の説明と構築ガイドライン」n 物理構造

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「SS-MIX2 拡張ストレージ構成の説明と構築ガイドライン」

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SS-MIX普及推進コンソーシアム会員企業【会員一覧】(五十音順)

株式会社アイシーエスICソリューションズ株式会社株式会社アイセルネットワークスアイフォーコム株式会社

株式会社アスクレップ株式会社石川コンピュータセンターインターシステムズジャパン株式会社株式会社エーシーエス

株式会社エムアイユー株式会社SBS情報システム株式会社NTTデータ株式会社NTTデータ東海

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

九州東芝エンジニアリング株式会社株式会社ケーアイエスGenemedia株式会社有限会社礫川システムデザイン事務所

株式会社サイバーリンクス株式会社CACクロア株式会社シーエスアイ株式会社シイ・エム・エス

株式会社システム情報パートナー株式会社ストローハットソネット株式会社株式会社ソフトウェア・サービス

ソフトマックス株式会社

株式会社ナイス日本アイ・ビー・エム株式会社株式会社日本医療データセンター日本光電工業株式会社

日本電気株式会社日本メディカルソリューションズ株式会社株式会社パシフィックシステムパナソニックヘルスケア株式会社

株式会社BSNアイネットPSP株式会社東日本電信電話株式会社(NTT東日本)株式会社日立製作所

株式会社ファインデックス

フクダ電子株式会社富士ゼロックス株式会社富士通株式会社富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社

株式会社フリービットEPARKヘルスケア株式会社マックスシステム有限会社ミキ株式会社メタキューブ

メディカルドメイン株式会社株式会社メディコープおきなわ株式会社両備システムズ株式会社ワイズマン

51社(2019年6月1日現在)

【役員一覧】

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SS-MIXの活用事例

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医療施設内の部⾨システム間の連携

基幹システム 部門システム

標準化

ストレージ

保険診断書作成システム

患者基本

処方

検体検査結果

HL7 Ver2.5

医療用文書作成システム

手術情報管理システム

ICU入退室管理システム

病歴管理システム

臨床研究データベース

電子カルテ

オーダエントリ

医事会計

DB

入退院移動

病名

SS-MIX

HL7 Ver2.5

患者基本

処方

検体検査結果

入退院移動

病名

(厚生労働省

電子的診療情報交換推進事業)

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災害発⽣時におけるバックアップデータとしての活⽤標準化ストレージに格納されるデータは、HL7 V2.5形式、即ちすべてがテキストデータであるため、格納のために

それほど多くの記憶容量を必要としません。実績では、外来患者1,500人/日、病床数500床の地域中核病院の10

年分のデータを市販されている外付ハードディスク内に収めることができます。したがって、日々の運用においてバ

ックアップデータとして標準化ストレージの複製を準備しておけば、当該医療機関の診療継続が不可能な状態とな

っても、この複製を診療続行が可能な医療施設、もしくは避難所等に貸し出すことにより、患者の診療を継続する

ことができます。

A病院

ポータブルHD

データコピー

A病院運用システム

B病院

接続

ポータブルHD

接続

ポータブルHD

C診療所

災害時運用

標準化ストレージ 貸出

返却

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46国立大学病院 災害時WEB参照システム

全国国立大学病院(46病院)の診療情報データを、国内の東西それぞれのデータセンタへバックアップし、災害時に参照可能としています。対象データは以下の通りです。

n患者基本情報、保険情報

n入退院歴、外来受診歴

n病名情報、アレルギー情報、処方・注射オーダ情報

n検体検査結果

SS-MIX標準化ストレージ(SS-MIX2形式)

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標準的な地域医療連携のあり方

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n 「フリーアクセス」を担保した診療情報の交換機能。

n 診療の質的向上に寄与する。

n あらゆる施設が利用できる

u 医療(医科・歯科・薬局)、看護、介護等の多職種が相互に情報の提供と参照を行う

u 施設の規模を問わない

n 既設の設備(パソコン・ネットワーク機器・システム等)を利用できる。

n 導入・運用に当り、

u 過度な費用負担を必要としない。

u 患者・現場従事者に過度な人的負担を要求しない。

u 利用者に過大なITスキルを要求しない。

n 最低限の機能を保証するが、ハイエンドの要求に対する拡張性を有する

n セキュリティ・プライバシーを担保する。

n 診療情報の継続性・可用性を担保する。

u 特定の企業やベンダーの技術・製品に依存しない。

u 標準的な手法・技術により構成されている。

u 新規参入企業に対する参入障壁を設けない

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必要最低限の機能を持つ医療情報連携基盤とは

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現下で考えられる具体的なサービスn 複数に医療・看護・介護機関に跨がる同一患者の関連づけ

n 基本的な診療情報(患者基本情報・病歴・処方歴・検査結果等)の共有

n 紹介状の電子的な遣り取り

u 作成機能

u 紹介先への電子的な送致

n 処方箋の電子化

u 医療機関から薬局への処方指示の送致

u 薬局から医療機関への調剤情報の返信

u 医療機関における院内情報システムによる調剤情報の取り込み

n 検査画像の共有

u 放射線、内視鏡等の検査・読影レポートおよび、これに伴う画像情報の閲覧

u 画像情報ファイルそのものの交換

u 画像を添付する際の運用ルール

n 在宅情報

u 医・薬・訪問看護・介護事業者間の情報共有

n 患者への診療情報の提供 18

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IHEによる地域医療連携の基盤

参考:日本IHE協会 IHE-J 資料集・統合プロファイル(http://www.ihe-j.org/material/index.html) 地域連携の項 19

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地域連携における各IHEプロファイルの役割

1)XDS (Cross Enterprise Document Sharing)

施設間で登録方法を共有することで、特定の患者の様々な診療情報文書を共有する仕組み。

2)PIX (Patient Identifier Cross-reference)

複数のシステムで別々に管理されている患者識別情報の整合性を確保し、各システムを越えた患者単位の

検索を可能とする仕組み。

3)PDQ (Patient Demographics Query)

複数の分散されたアプリケーションが、集中管理された患者情報サーバに対し、ユーザが指定する検索基準

に基づくクエリを実施し、患者の基本情報・来院関連情報を取得する仕組み。

Patient Cross-Reference Consumer

Patient Demographic Consumer

シングルシステム(地域で1つの機能) Document Registry

Patient Cross-Reference Manager

レジストリ

(登録簿)

患者 Id

情報

Document Source

Image Document Source

Document Consumer

Image Document Consumer

画像

PIX

XDS.a XDS.b PDQ

Patient Demographic Supplier

登録系 アクタ 参照系 アクタ 管理・サーバ系 アクタ

Patient Identity Source

(PIX の一部を内包)

[ITI-8]

患者登録

(ADT^A01,04,08)

患者情報検索(ID 指定)

(QBP^Q23)

[ITI-9]

[ITI-21]

患者情報検索(属性指定)

(QBP^Q22)

[ITI-41] or 15

[ITI-18] or 16

ドキュメント検索

ドキュメントセット 取得

[ITI-43] or 17

[RAD-16 17,45,55,27,31]

画像取得 (エビデンス、キーイメージノート、レポート取得)

ドキュメントセット 登録

画像ドキュメントセット 登録

[RAD-54]

[ITI-42] or 14 レジストリへのメタデータ登録 検索により格納場所を

取得して、実体(リポジ

トリ)を取得する流れ

地域(施設間)で一意な

患者IDと各施設の患者

ID とのひもづけを管理

Document Repository 施設毎の ローカル・分散 管理可能

Document Repository 施設毎の ローカル・分散 管理可能

XDS-I

Document Repository 施設毎の ローカル・分散 管理可能

リポジトリ

(実体)

IHE ITインフラストラクチャ テクニカルフレームワーク(JAHIS翻訳) (http://www.ihe-j.org/file2/comments/card/IHE-ITI-TF-1-J.pdf)JAHIS 地域医療情報連携システム 診療情報共有化のためのIHE XDS適用ガイド (http://www.jahis.jp/jahis_hyojyun/seiteizumi_hyojyun/g09-101/)JAHIS地域医療情報連携システム 患者情報管理のためのIHE PIX/PDQ 適用ガイド (http://www.jahis.jp/jahis_hyojyun/seiteizumi_hyojyun/g09-102/)

国際標準を踏まえた診療情報連携の在り⽅について

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厚生労働省実証事業(1)規格等策定に関わる業務

– 医療機関間で患者の医療情報を相互に交換するための規格を策定する• 施設毎に管理されている患者識別情報の整合性を確保• 患者の基本情報を直接取り込む仕組み• 患者の様々な診療情報を共有する方法• 複数のネットワークシステム間で診療情報を共有する• 患者情報の保護、情報の整合性などの安全性を確保

(2)規格等の実装検証に関わる業務1)システム構築

電子カルテ未導入の施設からの医療情報の抽出2)規格等の実装検証

(3)標準化・普及に関わる業務1)日本の標準化推進団体を通じた規格等の標準化2)国際標準化団体への拡張規格の提案3)実装ガイドの作成、公開

•保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が受託•日本IHE協会に再委託

PIXPDQ

XDS.b/XDS-I.bXCA/XCA-I

ATNA

レセコンからの情報抽出

HELICS指針

IHE National Ext.JAHIS技術文書

地域医療連携への適⽤

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IHE-J2018ConnectathonResults(2018年10⽉14⽇〜19⽇)

https://www.ihe-j.org/events/connectathon-2018/index.html 22

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PrimeArch 地域医療連携への適⽤施設間連携の枠組みとして、日本IHE協会が策定した統合プロファイルXDS(Cross Enterprise Document Sharing)が制定されています。XDSは、施設間の患者の一意性を確保して管理するた

めのPIX(Patient Identifier Cross-reference)、患者情報の取得・照会のための仕組みである

PDQ(Patient Demographics Query)を含みます。各医療施設に設置された標準化ストレージを、

このXDSを用いて情報共有を図ります。

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宮古市医療情報連携ネットワーク の全体図

病院

介護事業者

薬局

診療所

患者居宅

医療・介護事業者認証

患者個人

ID連携

遠隔地のデータセンター

訪問看護事業者

SS MIXサーバ

グループウェアサーバ

保存・バックアップ

ネットワークの基本機能

1 基本診療情報共有

2 患者情報「申し送りノート」

3 ネット上のコンファレンス

4 病院診療所間「対面」連絡

医療情報連携基盤

歯科診療所

5施設

4施設

10施設

15施設4施設15施設

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事例紹介 宮古市医療情報連携ネットワーク「みやこサーモンケアネット」

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HL7変換アップロード

医療機関の情報システムに求められる機能多くの医療施設においては、既に電子カルテ、もしくはオーダエントリ、医事会計等のシステムが稼働していることが想定されます。これらシステムにて管理される診療情報を有効に活用することにより、情報共有の際にありがちな再入力等の二度手間を廃した情報連携を行う必要があります。現下で考えられる標準的な手法は下記の通りです。

標準化ストレージ

SS-MIX

電子カルテオーダエントリ

データセンター病院

既設システム

SS-MIX

トランザクション

ストレージ( HL7 )

Web閲覧

患者基本・病名・処方・検査HL7

病院における既設システムからのデータ出力

*参考:SS-MIX普及推進コンソーシアム:SS-MIX2 http://www.hci-bc.com/ss-mix/download/index.html

標準化ストレージ

SS-MIX電子カルテレセコン

医科・歯科診療所

既設システム

Web閲覧

医科・歯科診療所における既設システムからのデータ出力

患者基本・病名

・処方・(検査)

CSV

患者基本・病名

・処方・(検査)

HL7

標準化ストレージ

SS-MIXレセコン調剤システム

データセンター

調剤情報受信Web

サービス

調剤薬局

HL7CDA変換アップロード

既設システム

Web閲覧

調剤薬局における既設システムからのデータ出力

調剤実施

HL7CDA-R2

NSIPS

調剤情報

データセンター

HL7データ受信Web

サービス

Web閲覧サービス

Web閲覧サービス

Web閲覧サービス

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デイリービュー

機能ご紹介 データ参照機能

患者毎のデイリービュー機能により、各種情報が登録されている日(期間)を知ることができ、必要な情報を迷うことなく一目で参照できます。

施設別にライン色が異なり、クリックするだけでデータを参照できます。

データ参照(一例)

処方内容を参照できます。紹介状・逆紹介状を参照できます。

検体検査結果を参照できます。

医療機関をまたがった履歴表示

①情報種別、②情報種-施設別、

③施設-情報種別、の3通りに表示を

切替えが出来て便利!

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ご清聴ありがとうございました。