こんにちは、Ａさん。

タロット占い師のアポロです。

将来の出会いについて占います。

現在の夫、Ｂさんとは現在別居中で、希望としては二

〇一七年末ごろまでには離婚したいとのこと。占いの対

象となる期間は離婚（予定）後の二〇一八年一月一日か

ら二〇二〇年十二月三十一日までの三年間とし、その間

に再婚の対象となる男性との出会いがあるかどうかを占

います。相手に求める条件としては、生涯ありのままの

お互いを尊重し大切に出来る（愛してくれる）人、優し

く信頼出来る人、人間や子供が好きな人で生涯仲良しの

夫婦であり、家族でいられる人。真面目に働き収入は多

くても仕事が苦にならない人ということで、外見、年齢

等の希望は特にないとのことでした。

まずは占いに入る前に、生年月日からタロットカード

を割り出してプロファイルを作成しておきます。

Ａさんのタロットプロファイル

•生年月日

一九＊＊年＊月＊日

•

星座

獅子座（獅子宮）

•

ゾディアックカード

Ⅷ　

力

•

パーソナリティーカード

ⅩⅠ　

正義

•

ソウルカード

Ⅱ　

女司祭長

•

ディスティニーカード

棒の５

•

イヤーカード（二〇一八年）

Ⅶ　

戦車

•

イヤーカード（二〇一九年）

Ⅷ　

力

•

イヤーカード（二〇二〇年）

Ⅸ　

隠者

占う事柄は将来の出会いということで単純な未来予知

になります。現時点ではまだ出会いを求めて行動を始め

ているわけではありませんが、将来の成り行きを見るた

めには「コンシクエンシーズ

スプレッド」という展開

法を用います。

使用するカードは全部で七十八枚。その中から七枚の

カードをめくり、次のページの図のように並べます。

一枚目のカードから順番に見てゆきます。

カードの示すままをお伝えしましょう。

一枚目は現状を示します。

「ペンタクルスの７」が出ています。

豊富に実った作物を前にして、手を休めて立つ農夫が

います。足元には一つだけペンタクルス（星形の描かれ

た円盤状のシンボル）があります。

農夫は目の前の作物を見つめています。

現状と言ってもここでの考え方は実際の今を示してい

るわけではありません。状況の開始時期となる離婚後の

二〇一八年一月一日直後の状態と考えます。

ペンタクルスは形のある物、成果物を表したりします

が、人との縁、出会いのチャンスという意味でも解釈で

きます。離婚をしたことで目の前には沢山の可能性が待

ち受けていることを暗示しています。足元に既に一つ確

保していることから、離婚する前に既に気になる男性が

現れている可能性もあると言えるでしょう。

ただ、簡単に相手を見極めることもできません。自分

にとってふさわしい相手、理想の相手は誰なのかと、過

剰に慎重になっているＡさんの気持ちも表れています。

第一印象では良いと思える男性は次々と目の前に現れ

るでしょう。その何人かとは実際に付き合うことになる

かもしれません。

二枚目は障害を表します。

「棒の10」が出ています。

十本の棒の束を

かつ担

いで前のめりになって歩く人物がい

ます。

向かう先、遠くの方には町の建物が見えます。

離婚したことで背負うことになった重荷を暗示してい

ます。また、十という数字からの連想で四十代という年

齢の暗示とも読み取れます。

離婚後の生活はかなり負担が増すことになるでしょ

う。時間的な余裕がなくなり、体力的にも限界となりま

す。それ自体が出会いの機会を逃すことにつながってし

まいます。チャンスには恵まれているのに、相手の男性

との交際に結び付く切っ掛けを作りにくい状態と言えま

す。子持ちで四十代の女性ということになると相手の男

性から見てもそれなりに覚悟が必要になるでしょう。年

齢のことは抜きに考えても、カードのイメージがそのま

まＡさんのイメージとして相手に伝わると考えると「重

い女性」と思われかねません。出会いに結び付けるには

そのような印象を与えないように気を付ける必要がある

でしょう。逆に考えれば、出会いを実現させるためには

負担を減らして余裕のある軽い女だと思われるくらいが

ちょうどいいということになります。初めから結婚を意

識しないほうがいいかもしれません。

三枚目は過去を示します。

「カップの３」が出ています。

三人の女性が軽やかなステップを踏み、カップを頭上

に揚げています。

周りには果物や野菜など、収穫された作物が転がって

います。

ここでの過去は現在に至る経緯ではなく、今後の仮定

的な離婚を表しています。つまり、実際には未来という

ことになります。

楽しそうに踊る女性たちの姿は喜びを表しています。

苦難を乗り越えて離婚という目的を果たした喜びを表し

ているわけです。その後の「棒の10」の苦難はともか

く、離婚については喜びとなるでしょう。後悔すること

もなく、明るい気持ちで未来に向かうことができるよう

になります。

現実の今のＡさんから見ればこの離婚が当面の目標と

いうことになります。喜びのカードが出ていることから

も、迷うことなく離婚を決意してもよいでしょう。

また、離婚をしなければその後の出会いのチャンスも

すべて無効となってしまいます。新たな出会いを迎える

ための前提条件としても離婚することは重要であると言

えます。当然のことですが、ここで迷って今年中に離婚

することができなければ、その後の運命も変わってしま

うでしょう。

四枚目は未来を示します。

「ⅩⅨ　

太陽」が出ています。

明るく輝く太陽が放射状に光線を発しています。

白馬に乗った裸の子供が、赤い布を付けた槍を持って

います。

花壇には沢山のヒマワリの花が咲いています。

この未来は占いの対象となる三年間、二〇二〇年十二

月三十一日までの期間を表します。結論としての「出会

い」の有無を直接示しているわけではなく、この期間の

運勢的な傾向として読みます。

太陽のイメージのまま、非常にポジティブで幸運に恵

まれた時期と言えるでしょう。出会いという意味で考え

ても最高の時期です。この時期の出会いはその後の人生

にも良い影響を与え続けるでしょう。結婚相手を選ぶな

らこの時期以外にないとも言えます。

また、過去との比較で考えても、現在の夫、Ｂさんと

の出会いにはなかった幸福感を得られます。

一つだけ難点を挙げておくと、この出会いが実を結ぶ

には時間がかかります。あまり迷ったりしていると好機

を逃すことになりかねません。この人だと思える人と出

会えたら、多少のトラブルはあっても忍耐強く付き合っ

てみた方がいいかもしれません。いずれその人が太陽だ

と気づくでしょう。子供の暗示もあるので、その人との

間に子供も生まれるでしょう。

五枚目は進むべき方向、とるべき行動。

「ペンタクルスの２」が出ています。

両手にペンタクルスを持った人物が片足を上げてよろ

めいています。頭には背の高い帽子をかぶっています。

ペンタクルスの周りには緑のリボンが掛けられ、８の

字に捻られています。

背後には大きくうねる海があり、二隻の帆船が漂って

います。

最初のカード「ペンタクルスの７」ではペンタクルス

は出会いの暗示でした。ここではそれらのうち二つを手

に取っています。出会いのチャンスが巡ってきたら、あ

まり時間をかけて迷ったりしたりせず、まずは実際に付

き合ってみるべきだということを表しています。

ペンタクルスの意味としては「棒」が表すような行動

や積極性ではなく「既成事実」ということになります。

体験や経験という意味にもなります。あまり深く考え

ず、成り行きに身を任せてみるというのもよいでしょ

う。誘われるようなことがあれば進んで応じてみるとよ

いと思います。

積極的に行動する必要はなく、チャンスの帆船が巡っ

てきたときにうまくタイミングをつかんで乗っかってみ

るということが大事です。

そのためには日々の生活に時間的、金銭的な余裕も必

要になるでしょう。そのような余裕を作りにくいことは

「棒の10」で暗示されていたので、この点は強く意識す

る必要があります。

六枚目は周囲の状況や環境、人の影響。

「剣のペイジ」が出ています。

剣を肩越しに構えて立つ人物がいます。髪を風になび

かせ、前方に視線を向けています。

青空には雲が浮かび、鳥の群れが飛んでいるのが見え

ます。

ペイジは少年を表す人物カードです。この位置に人物

カードが出れば、それが出会うことになる人物の暗示と

して解釈することができます。

少年として描かれているので年下の男性が相手となる

でしょう。未成年というわけではありませんが、未熟さ

を表しています。手にした剣がその未熟な分野を表すこ

とになります。剣が表すのは知性や理性です。実年齢で

はなく精神的にまだ子供なところがあるのかもしれませ

ん。理屈っぽく小言を言うような人、あるいは潔癖症な

人かもしれません。短所というよりも性格の特徴として

考えておくとよいでしょう。警戒心も強そうなので、Ａ

さんの方から心を開いていかないとなかなか関係は進展

しないでしょう。ペイジが示すのは未熟さですが、見方

を変えれば「将来性がある」とも言えます。時間をかけ

て付き合うことで成長してゆき、理想的な男性へと変貌

する可能性を秘めています。最初のうちは幻滅すること

も多いかもしれません。そこは大人の目線で広い心で受

け止めてあげましょう。

七枚目は最終結果です。

「ペンタクルスの６」が出ています。

お金持ちの商人が天秤を持って立っています。

足元には二人の物乞いがひざまずき、商人から施しを

受け取っています。

最終結果ということで、このカードによって出会いの

有無を判断することになります。

まず、ペンタクルスというシンボルはこれまでにもた

びたび出ており、出会いという意味で解釈していまし

た。ここでもやはり出会いという意味で間違いはないで

しょう。そして、この６という数字のカードは成功の暗

示になります。ここに描かれたお金持ちの商人がＡさん

を表していると言えるでしょう。カードの意味だけで解

釈すれば、結論は理想的な相手との出会いを得られると

いうことになるでしょう。

足元の物乞いを見ると今ひとつピンと来ないかもしれ

ませんが、それらは出会うことになる男性を表している

わけではなく、その出会いにおける目的のようなものと

考えるとよいかもしれません。Ａさんはこの男性と出会

うことで、自分の人生の役割のようなものに気づくこと

になるでしょう。結婚よりも大事なことに気づくことが

できるのかもしれません。

個々のカードの解釈は以上です。

全体の傾向についても少しだけ見ておきます。

まず、大アルカナと呼ばれる種類のカードは「ⅩⅨ

太陽」の一枚だけとなっています。大アルカナは全体の

三分の一程度が平均となるので、一枚というのはやや少

なめです。これは、現時点でまだすべてが仮定としての

未来予知に過ぎず、状況が進展しているわけではないか

らと考えます。それにもかかわらず一枚出ているという

ことは、むしろ多いくらいと考えてもいいでしょう。特

に「ⅩⅨ　

太陽」というカードが非常に良いカードなの

で、離婚後の新たな出会いには大いに期待してよいと言

えるでしょう。

それ以外は小アルカナとなりますが、これらは四つの

シンボルに分けられます。棒が一枚、カップが一枚、剣

が一枚、ペンタクルスが三枚となっており、全てのシン

ボルが出ていますが、ペンタクルスだけが多く出ていま

す。つまり、ペンタクルスによって示される内容の影響

が強いという解釈になります。

ペンタクルスは形のある物、手に取ることができるも

の、金銭や仕事、人間関係などを表し、今回の占いでは

出会いとして解釈しました。その出会いのカードが多く

出ているという点からもチャンスに恵まれていることが

わかります。

ただ、これはあくまでチャンスに恵まれているという

だけのことであり、それをつかむことができるかどうか

は別の問題となります。その点は行動を示す棒のカード

が重要になるわけですが、そこに「棒の10」が障害とし

て出ていたことから、やや厳しい状況とも言えます。こ

れは障害が大きいという意味であって、乗り越えるため

には人並み以上の努力が必要となると言えます。

その他の小アルカナは一枚ずつでバランスはとれてい

ます。

障害の大きさは逆位置のカードの枚数で判断します。

七枚中四枚が逆位置となっているので、やはり障害はや

や大きいと言えますが、正位置との差はそれほど大きく

もないので、不可能と言えるほど大きい障害ではありま

せん。気の持ちようでどうにでもなるレベルの差と言え

るでしょう。

離婚後の負担が大きくなることは誰にでも予想ができ

ることです。それは覚悟して受け止め、気持ち的にはあ

まり被害者意識を持たず、前向きで軽快な印象を周囲に

与えられるようにしているとよいでしょう。離婚の原因

などで愚痴を漏らしたりして同情を誘うようなことはあ

まり人に話さないほうがいいかもしれません。

そういうことの積み重ねが最終結果の「ペンタクルス

の６」で暗示されていた価値観の変化につながってゆく

のかもしれません。

今回の占いでは直接的にはプロファイルに示された

カードは出ませんでしたが、人生の役割や目的という意

味でパーソナリティーカードを参照すると「ⅩⅠ　

正

義」というカードが出ています。このカードにも天秤を

持った人物が描かれており、最終結果のカードとイメー

ジが重なります。それがＡさんの学ぶべき事柄であると

解釈することができるでしょう。

「ⅩⅠ　

正義」

この人物が手にした剣は、出会うことになる男性の暗

示であった「剣のペイジ」のイメージと重なり、二人の

結婚の暗示という意味で解釈することもできます。少な

くともＡさんにとっては重要な意味のある出会いとなる

でしょう。

ちょっと耳に痛いことを一言付け加えておくと、この

「剣」のイメージは現夫、Ｂさんの名前を連想させます

が、まさにその通りなのです。本来であればＢさんと最

終結果の「ペンタクルスの６」や「ⅩⅠ　

正義」の人生

を歩むはずだったのかもしれません。それがうまくいか

ずにやり直すことになるなら、今後の出会いもＢさんと

の出会いの再現になる可能性もあります。未来の「ⅩⅨ

太陽」が希望とはなりますが、過去と同じくらい辛い思

いを繰り返す可能性もあることは覚悟しておいた方がい

いかもしれません。

占い結果は以上です。

出会いがあるのは確実です。離婚して新たな出会いに

向き合うことはＡさんにとって重要な意味のあることで

あり、必要なことだと言えるでしょう。

嫌な過去のことは忘れて未来に希望を持ってもよいの

ではないでしょうか。

では、また。

二〇一七年三月二十七日

タロット占い師　

アポロ