行動基準の手引

コンプライアンス委員会（事務局　コンプライアンス室）（事務局　コンプライアンス室）（事務局　コンプライアンス室）（事務局　コンプライアンス室）（事務局　コンプライアンス室）（事務局　コンプライアンス室）

『行動基準の手引』

2004年12月（初版）　　発行2008年４月（改訂版）　発行2012年３月（改訂版）　発行2013年３月（改訂版）　発行2016年３月（改訂版）　発行2017年３月（改訂版）　発行2018年３月（改訂版）　発行

コンプライアンスの導入にあたり

経済活動のグローバル化と情報通信技術の著し

い発展に伴い､ 各企業には経済的側面だけでなく､

企業の“社会貢献”や“環境への配慮”などの社

会的責任が求められ､ この行動の価値判断規範と

なるのが ｢コンプライアンス (法令遵守)｣ であ

ります｡

当社グループは､ 時あたかも ｢新創業期｣ と銘

打ち､ 更なる飛躍に挑戦の最中でありますが､ こ

こで､ 社員の皆さんと共に再確認を要するのは

｢コンプライアンスなくして伊藤園グループの永

続的発展はおろか､ 存続すらも危ぶまれる｣ ということであります｡

すべての役員､ 社員等が国内外の法令及び社内規程等を遵守のうえ､ 企業経営及び業

務遂行の適法かつ適正性を確保し､ 消費者をはじめ投資家､ 地域社会の人々など伊藤園

グループを支えていただく多くの皆様の期待と願いを真剣に受け止め､ これに誠実に応

えていくことが真のコンプライアンスの基本理念と考えます｡

そこで､ 平成��年�月�日 ｢コンプライアンス委員会｣ を設置し､ ｢法令遵守｣ を経

営の基本方針に掲げ､ 各種法令はもとより社内規程に至るまでの全てのルールを守り､

社会規範に反することのない誠実かつ公正な企業活動の遂行に当たることを決意し､ こ

こに ｢コンプライアンス企業・伊藤園グループ｣ を宣言したのであります｡

この ｢コンプライアンス宣言｣ の実効を高めるためには､ 伊藤園グループの全員が､

当事者意識を持続し､ 全員参画の地道で継続的な学習と取組みが必要不可欠であること

は言うまでもありません｡

このため､ 『伊藤園グループ基本綱領』 の理念に基づく 『行動規範』 とそれを具体化

した 『行動基準』 を再確認して頂くために ｢伊藤園グループ､ コンプライアンス・行動

基準の手引｣､ 及び ｢行動基準�＆�｣ を作成し､ 全ての役員､ 社員等に配布すること

にしましたので必読のうえ､ 実践に努めていただきたいと思います｡

代表 本庄八郎

コンプライアンス企業の達成は､ 当社グループの維持・発展のみならず､ 役員､ 社員

等はもとより家族の皆さんの幸せ､ そして生活環境を守ることにつながる意義深い施策

であります｡

伊藤園グループの全員が､ 伊藤園グループの一員であることの誇りと自覚のもとに､

次に記した ｢社是｣ を具体化した“五つの観点”から常に自己を見つめつつ日々の行動

を律し､ ｢伊藤園ブランド｣ の信頼を更に高めて頂きたいと思います｡

そして､ 自らの行動に迷いを覚えた場合は､ 躊躇することなく上司又はコンプライア

ンス責任者等に相談のうえ､ 迅速かつ的確な対応に心掛けていただきたいと思います｡

“お客様第一主義”の経営理念のもとに､ 全員が誠実に努力を重ね､ 如何なる違法行

為をも許さない ｢コンプライアンス企業・伊藤園グループ｣ の更なる発展のため､ 共に

知恵を出し､ 汗をかき頑張ろうではありませんか｡

以 上

平成��年��月

代 表

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目 次

第１ 伊藤園グループ・コンプラインスの基本的な考え方

1

第２ 社是・経営理念 2

第３ 伊藤園グループ基本綱領 2

第４－１ 伊藤園グループ行動規範 3

第４－２ 伊藤園グループ行動基準 4

第５ 伊藤園グループ・コンプライアンス体制 7

第６ 企業倫理ホットライン（内部通報等受付窓口）の運営

8

行動基準Ｑ＆Ａ

行動基準１ 安全な商品提供 9

行動基準２ 公正な取引関係の維持 10

行動基準３ 適切な広報活動と情報の適時開示 13

行動基準４ 商品表示・説明広告等 14

行動基準５ 人権尊重 15

行動基準６ 健全かつ安全な職場の維持 17

行動基準７ 環境改善への取組み 19

行動基準８ 環境保全 20

行動基準９ 文書・情報管理の徹底 21

行動基準10 安全運転の励行 23

行動基準11 インサイダー取引等株式の不正売買の禁止

24

行動基準12 節度ある接待・贈答の授受 25

行動基準13 政治家、公務員との節度ある関係 26

行動基準14 反社会的勢力との関係断絶 28

行動基準15 知的財産権の管理・保護・遵守 29

行動基準16 適正な会計処理･内部統制 30

行動基準17 災害等への援助 31

行動基準18 お客様への誠実な対応 32

第１ 伊藤園グループ・コンプライアンスの基本的な考え方

企業は、経営活動を通じて社会貢献に資するという大きな使命と責任を担っており、

企業及びこれを構成する全ての役員及び社員等は法令を誠実に遵守し、適法かつ透明な

業務運営にあたることが求められています。

伊藤園グループのコンプライアンスの基本は、法令の遵守、基本綱領の実践と社内規

程の遵守です。

1 ■行動基準の手引き

法 令 遵 守

伊藤園グループの全ての役員、社員等が国内外の各種法令を誠実に遵守する。

基本１

基 本 綱 領

全ての役員及び社員等が、伊藤園グループ基本綱領を確実に実践し、企業の一

層の発展と社会貢献を図る。

基本２

社内規程遵守

全ての役員及び社員等に等しく適用し、企業運営の基本となる社内規程を遵守

する。

基本３

第２ 社是・経営理念

社 是

お客様を第一とし

誠実を売り 努力を怠らず

信頼を得るを旨とする

伊藤園グループ経営理念 お客様第一主義

お客様の定義

・消費者の皆様 ・株主の皆様 ・販売先の皆様

・仕入先の皆様 ・金融機関の皆様 ・地域社会の皆様

第３ 伊藤園グループ基本綱領

伊藤園グループは、そこに働くすべての人とその家族、そして広く社会全体のために

存在する。

伊藤園グループを他に類を見ない素晴らしい企業にするために、すべての者があらゆ

る仕事において全身全霊を打ち込んで、それぞれ努力することが、企業の永遠の発展と、

全員の幸福につながり、ひいては社会全般に貢献することになる。

この目標に対して全員が向かうとき、そこにはお互いの利害関係はない。

喜びも苦しみも、共に伊藤園グループのものとして受け止め、或いは是は是、非は非

として互いに切磋琢磨すること、そこに真の「和」の精神がある。

会社の方針及び成果を全員が理解、認識し、ガラス張り経営のもとに全員の支持と協

力によって需要の創造と拡大を図り、企業の近代化、合理化、収益の増大を得、より多

く利益分配をすることによって、全員が物心両面にわたる豊かさを得なければならない。

伊藤園グループは、企業の永続的な成長・発展と企業価値を高めるため、国・地域社

会、消費者、株主、販売先、仕入先、金融機関等の利害関係者と積極的に協調し、期待

に応えるため企業の社会的責任を果たす努力をしなければならない。

これは誰かがしてくれるのではない。伊藤園グループに働く一人一人が、自分達の力

で築き上げるものである。

従って、単なる年功、学歴、門閥は問わない。真に実力ある者が登用され、失敗を恐

れずに前進することによって、企業も発展するのであり、本人自身も成長するのである。

われわれは、そこに伊藤園グループに働く者としての喜びを感じ、誇りと自信が生ま

れるのである。

行動基準の手引き■ 2

第４－１ 伊藤園グループ行動規範

伊藤園グループの行動規範は、お客様に対する分かり易い言葉で表現した宣言として

�つの項目にまとめたものです。

【伊藤園グループ行動規範】

１ 私たちは、全てのお客様に対し、卓越した技術に基づいた自然・健康・安全・良い

デザイン・おいしい商品を提供いたします。

２ 私たちは、全ての取引に際して対等、公正な取引を誠実に行います。

３ 私たちは、皆様の理解と評価を得るため、適時・適切な情報を提供します。

４ 私たちは、継続的に企業価値の増大に努め、魅力ある企業を目指します。

５ 私たちは、お互いに基本的人権を尊重し働きやすい環境の確保に努めます。

６ 私たちは、環境問題に積極的に取り組みます。

７ 私たちは、法令・企業倫理を遵守し企業市民として健全かつ正常な関係を維持・確

立します。

８ 私たちは、伊藤園グループ社員として、国際貢献を視野に入れて行動するとともに

地域社会の発展に寄与します。

９ 私たちは、お客様から安心、満足、信頼を得られるように全員が心を一つにして最

大の努力をします。

3 ■行動基準の手引き

第４－２ 伊藤園グループ行動基準

この行動基準は、伊藤園グループ行動規範の各規範について、役員及び社員一人ひと

りが、企業としての事業活動を行うにあたり遵守すべき事項として細分化したものです。

【伊藤園グループ行動基準】

（規範１）

行動基準１ 安全な商品提供

お客様に提供する商品の原料から製品に至る全てに対し、厳しい品質管理体制に

基づき、自然、健康、安全、良いデザイン、おいしい商品づくりを致します。

＜法令：健康増進法、食品衛生法、規程：品質管理規程＞

（規範２）

行動基準２ 公正な取引関係の維持

公正な市場競争を通じて、商品等を適正な条件で提供することが、最大のお客様

へのサービスであると認識し、公平なビジネス機会を設け独占禁止法等を遵守した

活動を行います。

＜法令：独占禁止法、不正競争防止法、下請代金支払遅延等防止法＞

（規範３）

行動基準３ 適切な広報活動と情報の適時開示

広報活動を通じて、企業の経営状況、企業活動全般について正しく理解いただく

ため、投資家等の皆様に対して適時、適切な情報開示に努めます。

＜法令：金融商品取引法、有価証券上場規程（東京証券取引所）＞

行動基準４ 商品表示・説明広告等

私たちは、表示に関する法令を遵守し、お客様にとって正確で分かりやすい表示

を行います。

＜法令：不当景品類及び不当表示防止法、食品表示法、健康増進法、医薬品医療

機器等法（旧薬事法）＞

（規範５）

行動基準５ 人権尊重

性別、年齢、民族、人種、国籍、宗教、信条、社会的身分、門地、障がいの有無

等による差別をせず人権を尊重し、個人の適正能力により公正に取り扱いがなされ

るように努めます。

＜法令：労働基準法、労働組合法、労働関係調整法、男女雇用機会均等法、育児・

介護休業法、規程：就業規則、育児休業規程、介護休業規程＞

行動基準の手引き■ 4

行動基準６ 健全かつ安全な職場の維持

労働法令や社内規程を遵守し、健全で健康的に働くことができる職場環境をつく

り、風通しの良い企業風土の確立に努めます。

＜法令：労働基準法、労働安全衛生法、公益通報者保護法、規程：就業規則、安

全衛生規程、コンプライアンス管理規程、内部通報内規＞

（規範６）

行動基準７ 環境改善への取組み

環境問題に積極的に取り組み、企業活動全般の資源の有効活用に努め、法令を遵

守いたします。

＜法令：大気汚染防止法、地球温暖化対策の推進に関する法律＞

行動基準８ 環境保全

環境保全に積極的に取り組み、産業廃棄物の削減、リサイクルの推進、省エネル

ギー化等全員で実施していきます。

＜法令：産業廃棄物処理法、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関

する法律、※ ISO14001＞

（規範７）

行動基準９ 文書・情報管理の徹底

あらゆる文書・情報の重要性を認識し、適正な管理に努めます。

＜法令：不正競争防止法、個人情報保護法、マイナンバー法、規程：文書取扱規

程、秘密文書取扱規程、電子情報管理規程、個人情報保護規程、内部情報管理規

程、特定個人情報取扱規程、就業規則＞

行動基準10 安全運転の励行

自動車の運転にあたっては、公私を問わず交通法令を遵守し、模範運転に努めます。

＜法令：道路交通法、規程：車両管理規程＞

行動基準11 インサイダー取引等株式の不正売買の禁止

インサイダー取引及びその疑いをもたれるような、株式売買取引は行いません。

＜法令：金融商品取引法、規程：内部情報管理規程＞

行動基準12 節度ある接待・贈答の授受

社会通念の範囲を超えた接待・贈答の授受は行いません。

＜規程：就業規則＞

5 ■行動基準の手引き

行動基準13 政治家、公務員との節度ある関係

政治家に対する違法な政治献金及び公務員に対する利益供与など、贈収賄、腐敗

防止に関する法令・規範を遵守し、節度ある関係を維持します。

＜法令：政治資金規正法、公職選挙法、国家公務員倫理法、国家公務員倫理規程、

海外腐敗行為防止法、地方公務員法、不正競争防止法、刑法＞

行動基準14 反社会的勢力との関係断絶

社会秩序を乱す、反社会的勢力の団体及び個人とは毅然とした態度で臨み、不正

要求には応じません。

＜法令：会社法、刑法、暴力団排除条例＞

行動基準15 知的財産権の管理・保護・遵守

企業活動の中での企業発明は、自らの権利保護に努めるとともに、他社の特許等

に抵触し、権利侵害にならないよう細心の注意を払います。

＜法令：特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法＞

行動基準16 適正な会計処理・内部統制

法令、社内規程に基づき、適正な会計処理を行い、有効な内部統制を行います。

＜法令：金融商品取引法、会社法、規程：経理規程、内部監査規程＞

（規範８）

行動基準17 災害等への援助

地震風水害等に際しては、援助物資の提供等、積極的に被災者への救援協力を行

います。

＜法令：災害対策基本法、規程：防災管理規程＞

（規範９）

行動基準18 お客様への誠実な対応

お客様からのご指摘やお問い合わせを真摯に受け止め、誠意をもって迅速に対応

致します。

行動基準の手引き■ 6

第５ 伊藤園グループ・コンプライアンス体制

コンプライアンス経営を実現するため、以下の組織を設置して運営します。

１．コンプライアンス委員会

取締役会の下に、対象組織のコンプライアンスに関する計画及び施策の審議並び

に共通施策の導入等、諮問機関としてコンプライアンス委員会を設置。

２．コンプライアンス室

企業倫理担当部署として、コンプライアンス（法令遵守）に関する業務を分掌。

（コンプライアンス委員会事務局）

３．コンプライアンス推進責任者

伊藤園本部、部署、拠点の長は、その職位に就任したときをもってコンプライア

ンス推進責任者に選任されたものとする。

４．コンプライアンスリーダー

営業・生産部門における管理部管理職は、各組織のコンプライアンスリーダーと

してコンプライアンス推進責任者と連携し、教育・政策を率先して実行する。

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7 ■行動基準の手引き

第６ 企業倫理ホットライン（内部通報等受付窓口）の運営

内部通報の受理窓口として、企業倫理ホットラインを設け、通報、相談、質問等の受

理にあたります。通報等の方法、連絡先は以下の通りです。

◎通報等の方法

⑴ 口頭 ⑵ 郵便 ⑶ 電話 ⑷ 電子メール ⑸ FAX 送信

通報者等は、実名を用いる事を原則としますが、匿名での通報も受付けます。

（ただし、その場合は調査・対応が十分に行えない場合があります。）

通報、相談した事を理由に不利益な扱いを受ける事はありません。

◎伊藤園グループ・内部通報等受付窓口

１

株式会社 伊藤園 コンプライアンス室

〒151－8550 東京都渋谷区本町3－47－10

・電 話 03－5371－7210 ・通報専用 03－5371－7189

・ＦＡＸ 03－5371－7209 ・フリーダイヤル 0120－212－783

・Ｅメールアドレス compliance@itoen.co.jp

２

丸の内仲通り法律事務所 弁護士 中なか

田だ

好よし

昭あき

〒100－0006 東京都千代田区有楽町1－7－1 有楽町電気ビル南館13階1356区

・電 話 03－3212－7986

・ＦＡＸ 03－3212－1890

３

ベーカー＆マッケンジー法律事務所

（外国法共同事業）弁護士 池

いけ

田だ

成せい

史し

〒106－0032 東京都港区六本木1－9－10 アークヒルズ仙石山森タワー28階

・電 話 03－6271－9444

・ＦＡＸ 03－5549－7740

・Ｅメールアドレス seishi.ikeda@bakermckenzie.com

行動基準の手引き■ 8

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行動基準の手引

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