ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015...

97
ANNUAL REPORT 2015

Transcript of ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015...

Page 1: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

ANNUAL REPORT 2015

Page 2: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:
Page 3: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

2

代表挨拶 ................................................................. 4HLAB2015 開催概要 ........................................ 5参加者統計 ............................................................ 5HLAB World Wide Community ................... 6

HLAB卒業生の進路 (2011 - 13)メンター大学生 (SL/HL) の在籍校(2011-14)

主催団体・企画・運営団体 ............................... 8■ HLAB TOKYO 2015■ HLAB OBUSE 2015■ HLAB TOKUSHIMA 2015■ TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金全体協賛

開催地実施概要 .................................................... 9HLAB2015 フォーラム講演者一覧 ............... 10HLAB2015 ゲスト一覧 .................................... 11About HLAB ....................................................... 14

WHY HLABWHAT WE DO全地域共通プログラム

セミナー

事前合宿 ................................................................. 16All EC(運営委員)合宿HL MTG(ハウスリーダーミーティング)

イントロ ................................................................. 17アウトロ ................................................................. 18嵯峨野プログラム ................................................ 18高校生選考 ............................................................ 19

今年の高校生選考の特徴選考スケジュール応募資格選考課題

奨学金制度 ............................................................ 20メディア掲載 ........................................................ 21

HLAB TOKYO 2015 ...................................... 23運営委員長挨拶 .................................................... 24事前準備 ................................................................. 25日別振り返り ........................................................ 25セミナー一覧 ........................................................ 30セミナー詳細(一部) .......................................... 31フォーラム ............................................................ 32

HLAB TOKYOのフォーラム登壇者一覧

フリーインタラクション ................................... 34HLAB TOKYOのフリーインタラクションフリーインタラクションゲストリスト

ワークショップ .................................................... 36その他企画 ............................................................ 37参加者について .................................................... 40

参加者内訳高校生の声HLの声SLの声運営委員の声大学生名簿

終わりに ................................................................. 46

HLAB OBUSE 2015 ...................................... 47運営委員長挨拶 .................................................... 48事前準備 ................................................................. 49日別振り返り ........................................................ 49セミナー一覧 ........................................................ 52セミナー詳細(一部) .......................................... 53フォーラム /フリーインタラクション .......... 54

HLAB OBUSEのフォーラム /フリーインタラクションスピーカー /ゲスト一覧

ワークショップ .................................................... 552 日目 SHOKU ワークショップ5日目 SHOKU ワークショップ6日目 プレイフル・ラーニング

その他イベント .................................................... 57参加者について .................................................... 60

参加者内訳高校生の声SLの声運営委員の声大学生名簿

終わりに ................................................................. 63

Page 4: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

3

HLAB TOKUSHIMA 2015 .......................... 64運営委員長挨拶 .................................................... 65日別振り返り ........................................................ 66セミナー一覧 ........................................................ 69セミナー詳細(一部) .......................................... 69フォーラム ............................................................ 71

HLAB TOKUSHIMAのフォーラムフォーラムスピーカー一覧

フリーインタラクション ................................... 72HLAB TOKUSHIMAのフリーインタラクションフリーインタラクションゲスト一覧

ワークショップ .................................................... 73ワークショップ一覧

その他イベント .................................................... 74参加者について .................................................... 75

参加者内訳高校生の声HLの声SLの声運営委員の声大学生名簿終わりに

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 .... 79運営委員長挨拶 .................................................... 80事前準備 ................................................................. 81日別振り返り ........................................................ 81セミナー一覧 ........................................................ 85フォーラム ............................................................ 86

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015のフォーラム

フリーインタラクション ................................... 87TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015のフリーインタラクションフリーインタラクションゲスト一覧

ワークショップ .................................................... 88その他イベント .................................................... 89参加者について .................................................... 89

参加者内訳高校生の声HLの声SLの声運営委員の声大学生名簿

終わりに ................................................................. 94

Page 5: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

4

Page 6: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

5

■HLAB TOKYO 2015場所:鳳明館(東京都文京区)2015年 8月 14日 ( 金 )~22 日 ( 土 )参加者 : 高校生 80名 / 海外大学生 23名 / 日本人大学生 36名期間中ボランティア 25 名 計 164 名

■HLAB OBUSE 2015場所:小布施町役場(長野県・小布施町)2015年 8月 14日 ( 金 )~20 日 ( 木 )参加者 :高校生 50 名 / 海外大学生 12 名 / 日本人大学生 22 名 期間中ボランティア 19 名 / 計 103 名

■HLAB TOKUSHIMA 2015場所:牟岐少年自然の家(徳島県・牟岐町)2015年 8月 15日 ( 土 )~21 日 ( 金 )参加者 :高校生 49名 / 海外大学生 14名 / 日本人大学生 25名期間中ボランティア 9 名 計 97 名

■ TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015supported by TOMODACHI コンビニ基金2015年 8月 14日 ( 金 )~21 日 ( 金 )場所:ELFARO / フューチャーセンターCamass   女川小学校(宮城県・女川町)参加者 :高校生 60名 / 海外大学生 14名 / 日本人大学生 24名期間中ボランティア 8名 計 106 名

Page 7: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

6

★日本東京大学京都大学一橋大学筑波大学東京工業大学東京外国語大学東京医科歯科大学九州大学横浜市立大学大阪市立大学秋田国際教養大学徳島大学琉球大学慶應義塾大学早稲田大学上智大学明治大学国際基督教大学法政大学青山学院大学立教大学学習院大学同志社大学関西学院大学フェリス女学院大学津田塾大学東京女子大学

★アメリカハーバード大学イェール大学プリンストン大学ブラウン大学ペンシルバニア大学コーネル大学ジョージタウン大学ジョージ・ワシントン大学ミシガン大学タフツ大学ウィスコンシン大学マディソン校カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロチェスター大学ニューヨーク州立大学バッファロー校ジョージア工科大学ウースター大学ウェズリアン大学スワースモア大学ハヴァフォード大学ポモナ大学ウィリアム・アンド・メアリー大学デアンザ大学ドラリー大学プラット・インスティテュート

★イギリスシェフィールド大学ウォーリック大学インペリアル・カレッジレスター大学

★カナダマウント・アリソン大学ビリティッシュコロンビア大学モントリオール大学マギル大学トロント大学

★オーストラリアクイーンズランド大学クイーンズランド工科大学

★フランスパリ政治学院

* 2011 年 (1 期生 ) ~ 2013 年 (3 期生 ) の内、既に卒業している 134 名のデータ。*交換留学や合格のみは含まない。* 2014 年 12 月 09日現在。

★★ ★

★★

Page 8: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

7

★イギリスシェフィールド大学ウォーリック大学インペリアル・カレッジレスター大学

★カナダマウント・アリソン大学ビリティッシュコロンビア大学モントリオール大学マギル大学トロント大学

★オーストラリアクイーンズランド大学クイーンズランド工科大学

★フランスパリ政治学院

* 2011 年 (1 期生 ) ~ 2013 年 (3 期生 ) の内、既に卒業している 134 名のデータ。*交換留学や合格のみは含まない。* 2014 年 12 月 09日現在。

【日本】東京大学京都大学一橋大学東京工業大学東京外国語大学東京医科歯科大学東京学芸大学大阪大学名古屋大学九州大学横浜国立大学大阪市立大学秋田国際教養大学信州大学岡山大学島根県立大学愛媛大学徳島大学琉球大学慶應義塾大学早稲田大学上智大学明治大学国際基督教大学法政大学青山学院大学立教大学学習院大学お茶ノ水女子大学立命館大学同志社大学同志社女子大学愛知教育大学鳴門教育大学大阪教育大学津田塾大学アメリカ創価大学

【アメリカ】ハーバード大学イェール大学プリンストン大学ブラウン大学ペンシルバニア大学コーネル大学コロンビア大学ジョージタウン大学スタンフォード大学カーネギーメロン大学イリノイ大学ミシガン大学タフツ大学オレゴン大学ミネソタ大学ニューヨーク大学ワシントン大学ロチェスター大学ウェルズリー大学シカゴ大学ウィスコンシン大学カリフォルニア大学 ロサンゼルス校 バークレー校 サンディエゴ校メリーランド大学フロリダ州立大学ジョンズ・ホプキンズ大学ウィリアムズ大学ウェズリアン大学スワースモア大学ハヴァフォード大学カールトン大学ウィリアム&メアリー大学バックネル大学ローレンス大学セント・ジョンズ大学マカレスター大学

【イギリス】オックスフォード大学シェフィールド大学ウォーリック大学インペリアル・カレッジユニバーシティ・カレッジ・ロンドンレスター大学エジンバラ大学バーミンガム大学LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)ダーラム大学シェフィールド大学SOAS(ロンドン大学)マンチェスター大学トリニティー大学(ダブリン)

【カナダ】クイーンズ大学ビリティッシュ・コロンビア大学マギル大学トロント大学

【ヨーロッパ】パリ政治学院(フランス)カ・フォスカリ大学(イタリア)ハイデルベルク大学(ドイツ)ベルリン自由大学(ドイツ)

【アジア】シンガポール国立大学シンガポール・マネジメント大学香港大学北京大学復旦大学ソウル国立大学清華大學

*2011 年~ 2014年現在

Page 9: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

8

主催 : 一般社団法人HLAB共催 : 政策研究大学院大学企画運営 : HLAB TOKYO 2015 運営委員会代表者 : 塘田明日香 (東京大学教育学部 3年 )

助成 : 一般社団法人東京倶楽部 独立行政法人国際交流基金 公益財団法人双日国際交流財団

主催 : 長野県小布施町共催 : 長野県教育委員会 一般社団法人HLAB企画運営 : HLAB OBUSE 2015 運営委員会代表者 : 渡部寛史 ( 岡山大学医学部 5年 )

主催 : 徳島県教育委員会 一般社団法人HLAB企画運営 : HLAB TOKUSHIMA 2015 運営委員会代表者: 広瀬ないる(東京外国語大学国際社会学部2年)

主催 : 公益財団法人 米日カウンシル TOMODACHI イニシアチブ共催 : TOMODACHI コンビニ基金 株式会社ローソン 株式会社ファミリーマート 一般社団法人HLAB企画運営 : TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 Supported by TOMODACHI コンビニ基金 運営委員会代表者 : 谷口優太 ( 明治大学商学部 4年 )協力 : 女川町 特定非営利法人アスヘノキボウ

TOMODACHI イニシアチブとは、公 益財団法人 米日カウンシル - ジャパンと 東京の米国大使館 が主導する 官民パートナーシップです。東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダー シップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指します。

このプログラムは、在日米国大使館と米日カウンシルが主導する日米両国の若者育成を目的とした官民 パートナーシップ、TOMODACHI イニシアチブの趣旨に賛同した TOMODACHI コンビニ基金 (株式会社 ローソン、株式会社ファミリーマート )が支援します。

協賛 ( 法人正会員 ) 三菱商事株式会社

株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ

後援 株式会社アサヒネット

株式会社日本経済新聞社

助成 米日財団

Page 10: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

9

■HLAB TOKYO 2015開催日程 :2015 年 8月 10日 ( 月 )~13 日 ( 木 ): 事前合宿 ( 東京 )2015 年 8月 14日 ( 金 )~22 日 ( 土 ): HLAB TOKYO 2015サマースクール本期間 (東京 )2015 年 8月 22日 ( 土 )~24 日 ( 月 ): 合宿 ( 東京 )

宿泊施設 : 鳳明館・森川別館施設協力 : 政策研究大学院大学 . ARK HILLS CLUBアカデミーヒルズ東京大学本郷キャンパス

参加者 : 高校生 80名 / 海外大学生 23名 / 日本人大学生 36名期間中ボランティア 25名 計 164 名

■HLAB OBUSE 2015開催日程 : 2015 年 8月 10日 ( 月 )~13 日 ( 木 ): 事前合宿 ( 東京 )2015年8月13日 (木 ): 事前合宿 (長野県上高井郡小布施町)2015 年 8月 14日 ( 金 )~20 日 ( 木 ): HLAB OBUSE 2015サマースクール本期間 (長野県上高井郡小布施町 )2015 年 8月 21日 ( 金 )~22 日 ( 土 ): 事後プログラム(長野県上水内郡信濃町 )2015 年 8月 22日 ( 土 )~24 日 ( 月 ): 事後合宿( 東京 )

宿泊施設 : 小布施町役場 /小布施町福祉施設老人福祉センター・桃源荘施設協力 :小布施町役場小布施町北斎ホール 小布施町立図書館まちとしょテラソおぶせミュージアム・中島千波館小布施町立栗ガ丘小学校

参加者 :高校生 50 名 / 海外大学生 12 名 / 日本人大学生 22 名 期間中ボランティア 19 名 計 103 名

■HLAB TOKUSHIMA 2015開催日程 : 2015 年 8月 10日 ( 月 )~13 日 ( 木 ): 事前合宿 ( 東京 )2015 年 8月 13日 ( 木 )~15 日 ( 土 ): 事前合宿 ( 徳島 )2015 年 8月 15日 ( 土 )~21 日 ( 金 ): HLAB TOKUSHIMA 2015 サマースクール本期間 (徳島 )2015年 8月 21日 ( 金 )~22日 ( 土 ): 事後プログラム (徳島 )2015 年 8月 22日 ( 土 )~24 日 ( 月 ): 事後合宿 ( 東京 )

宿泊施設 : 徳島県立牟岐少年自然の家施設協力 :牟岐町海の総合文化センター

参加者 :高校生 49名 / 海外大学生 14名 / 日本人大学生 25名期間中ボランティア 9 名 計 97名

■ TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015supported by TOMODACHI コンビニ基金開催日程 : 2015 年 8月 10日 ( 月 )~13 日 ( 木 ): 事前合宿( 東京 )2015 年 8月 13日 ( 木 ): 事前合宿 ( 女川 )2015 年 8月 14日 ( 金 )~21 日 ( 金 ): TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 サマースクール本期間 (女川 )2015年 8月 21日 ( 金 )~22日 ( 土 ): 事後プログラム (女川 )2015 年 8月 22日 ( 土 )~24 日 ( 月 ): 事後合宿 ( 東京 )

宿泊施設 : ELFARO /MORIUMIUS

施設協力 :女川フューチャーセンターCamass女川町立女川小学校女川温泉ゆぽっぽあがいんステーション

参加者 :高校生 60名 / 海外大学生 14名 / 日本人大学生 24名期間中ボランティア 8 名 計 106 名

HLAB 事前合宿(イントロ)

HLAB TOKYO

HLAB OBUSE

HLAB TOKUSHIMA

TOMODACHI HLAB TOHOKU

HLAB 事後合宿(アウトロ)

2015/8/10 (月 ) ̃ 8/28 (金)

Page 11: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

10

黒川清氏政策研究大学院大学客員教授

納富信留氏慶應義塾大学文学部教授

関美和氏翻訳家

Roderick Jemison 氏学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 初代校長

横山匡氏アゴス・ジャパン代表取締役

青沼 愛氏株式会社ファーストリテイリングCSR部ソーシングチーム

大藤 剛宏氏岡山大学臓器移植医療センター教授

鎌田 千瑛美氏peach heart 代表

合田 圭介氏東京大学大学院理学研究科教授

関和亮氏映像ディレクターフォトグラファー

田村真菜氏株式会社meguri 共同代表取締役

石塚彩氏国際協力機構 (JICA)

大南信也氏グリーンバレー理事長

山崎亮氏 studio-L 代表

小松洋介氏特定非営利活動法人アスヘノキボウ代表

田村真菜氏株式会社meguri 共同代表取締役

小泉進次郎氏衆議院議員、内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官

遠藤謙氏 ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員

Page 12: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

11

(順不同)【フォーラムスピーカー】黒川清氏 ....................政策研究大学院大学 客員教授納富信留氏 ................慶應義塾大学文学部 教授関美和氏 ....................翻訳家Roderick Jemison 氏 ... 学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 初代校長横山匡氏 ....................アゴス・ジャパン代表取締役遠藤謙氏 .....................ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員

【フリーインタラクション】小笠原知洋氏.........株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ / 経営コンサルタント菊森猛氏 .................学校法人産業能率大学総合研究所志賀アリカ氏.........国際基督教大学 3年 / 認定 NPO法人 Free the Children Japan Youth 理事 辻芳樹氏 .................学校法人辻料理学館理事長中岡晃也氏 .............フリーランス(ダイアログプランナー、ファシリテーター、ライター)西堀祐大朗氏.........株式会社インテリジェンス納富信留氏 .............慶應義塾大学文学部 教授 / 日本学術会議連携会員林雄一氏 .................プリモジャパン株式会社 取締役副社長堀江敦子氏 .............スリール株式会社 代表取締役社長水野友貴氏 .............千葉県議会議員横山匡氏 .................JAOS理事 / アゴス・ジャパン代表取締役 / 一般社団法人HLAB監事江藤愛氏 .................株式会社 TBSテレビアナウンサー加藤重治氏 .............国立研究開発法人 理化学研究所 理事辰野まどか氏.........一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)専務理事/事務局長二重作将人氏.........日本 GE株式会社 リスク管理統括 リスクコントロール本部 与信管理部長松田悠介氏 .............認定 NPO法人 Teach For Japan CEO水野貴允氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ / 経営コンサルタント村田博信氏 .............株式会社ファーム・アルファ代表取締役 事業プロデューサー / イノベーションコンサルタント渡辺知行氏 .............米日財団 在日代表小澤真生氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ / 経営コンサルタント鈴木悠平氏 .............株式会社 LITALICO 人材開発部高橋祥子氏 .............文部科学省官民協働 海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学 JAPAN プロジェクトメンバー中野生子氏 .............学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 職員吉岡利代氏 .............国際 NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ 上級プログラムオフィサー星野 達彦氏 ...........JAOS理事武藤康平氏 .............株式会社 LITALICO 人材開発部安居俊裕氏 .............農林水産省山崎奈都子氏.........内閣総理大臣官邸・国際広報室(マッキンゼー・アンド・カンパニーから出向)荒畦悟氏 .................文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学 JAPAN

Page 13: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

12

【フォーラム /フリーインタラクション】青沼愛氏 .................株式会社ファーストリテイリングCSR部ソーシングチーム大藤剛宏氏 .............岡山大学臓器移植医療センター教授鎌田千瑛美氏.........peach heart 代表合田圭介氏 .............東京大学大学院理学研究科教授関和亮氏 .................映像ディレクター、フォトグラファー田村真菜氏 .............株式会社meguri 共同代表取締役

【ワークショップ】市村多喜子氏.........和菓子いちむら清水律男氏 .............リトルパンプキン 小山洋史氏 .............穀平味噌代表勝山貴代氏 .............教育委員会「こども教室」指導員鈴木宏道氏 .............鈴木農園桜井昌季氏 .............桜井甘精堂社長上田信行氏 .............同志社女子大学 特任教授堀田樹氏 .................ゲストハウス LAMP 支配人山田崇氏 .................塩尻市役所企画課シティプロモーション係正能茉優氏 .............株式会社ハピキラ FACTORY 社長山本峰華氏 .............株式会社ハピキラ FACTORY 副社長佐藤孝幸氏 .............小布施町役場 企画政策課定住交流係小林秀樹氏 ............. IRONCROW共同体 代表 トータルプロデューサー吉岡利代氏 .............国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチシニアアソシエート藤代健介氏 .............株式会社 prsm 代表取締役松澤佑紗氏 .............箏奏者

【フォーラムスピーカー】石塚彩氏 .................国際協力機構 (JICA)大南信也氏 .............グリーンバレー理事長山崎亮氏 ...............studio-L 代表永島岳氏 .................ハーバード大学大学院物理学部甚上直子氏 .............学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢

【フリーインタラクション】兼松文子氏 .............TMとくしま日本語ネットワーク代表志田雅美氏 .............多摩美術大学美術学部統合デザイン学科岡田元一氏 .............有限会社三八代表近森由記子氏.........特定非営利活動法人 TICO 事務局長田村航也氏 .............徳島県海部郡海陽町 城満寺住職西川昌徳氏 .............自転車冒険家坂東幸輔氏 .............建築家三村誠二氏 .............徳島県立中央病院救命救急センター長坂野晶氏 .................AIESECモンゴル代表長谷川友紀氏.........CHU CHU CHURROS CAFE 店長

Page 14: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

13

水上友理恵氏.........London School of Economics梶川奈津子氏.........広告会社勤務高田修太氏 .............コンサルティングファーム勤務林祐太氏 .................コンサルティングファーム勤務水野愛子氏 .............慶應義塾大学文学部岸田侑氏 .................徳島市市民活力開発センター統括マネージャー

【フォーラムスピーカー】小松洋介氏 .............特定非営利活動法人アスヘノキボウ代表山崎繭加氏 .............ハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センター小泉進次郎氏.........衆議院議員、内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官

【フリーインタラクション】浅原 光貴氏 ...........国内金融機関荒木 駿一氏 ...........株式会社 P&E Directions幾竹優士氏 .............株式会社 P&E Directions伊藤守康氏 .............明治神宮大友将矢氏 .............株式会社ゆうちょ銀行亀井潤氏 .................TEDxTohoku Co-Founder佐藤柊平氏 .............株式会社ココロマチ /東北ふるさとづくりパートナーズ中山寛喜氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ水野貴允氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ森田修弘氏 .............三菱商事株式会社門崎泰輔氏 .............明治神宮横山匡氏 .................株式会社アゴス・ジャパン泡渕栄人氏 .............復興庁宮城復興局石巻支所伊藤俊氏 .................株式会社オーテック大橋雄介氏 .............NPO法人アスイク城井恒氏 .................女川町役場高橋正樹氏 .............株式会社高政 /女川水産加工研究会 /復幸まちづくり女川合同会社中條賢太氏 .............読売新聞東北総局長尾純子氏 .............米日カウンシル TOMODACHI イニシアチブ永田和奈氏 .............NPO法人 Youth for 3.11伴場賢一氏 .............一般社団法人 Bridge for Fukushima宮地俊充氏 .............株式会社ベストティーチャー渡辺一馬氏 .............一般社団法人ワカツク渡邊洸氏 .................認定 NPO法人カタリバ東北復興事業部女川合向学館Virginia Lavallee 氏 ... 石巻クリスチャンセンター藤田恵一氏 .............大阪府警察本部平井良樹氏 .............東京大学

【ワークショップ】世羅 侑未氏 ...........チェンジ・エージェント

Page 15: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

14

Page 16: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

15

リベラルアーツ・セミナーは、高校生により幅広く自己の関心を探してもらうリベラルアーツの根幹となるプログラムです。ハーバード大学を初めとした 海外大学の学生 (以下 : セミナーリーダー )が中心となり、各自の専攻や最も興味のある分野において、高校生を対象としたセミナーを設計します。文献や作文等の事前課題含め、セミナーは全て英語で行われますが、各セミナーリーダーには、日本語と英語が堪能なバイリンガル学生であるハウスリーダーがペアとして付きます。セミナーの中の通訳等の語学面でのサポートや、セミナー設計の補助を行います。より深い理解と学生の積極的な参加の場を追求するため、授業は少人数で行われます。

各日午後の時間帯には、政治、経営、物理、芸術等様々な分野のトップで活躍されている有識者の方々をお招きし、御自身のライフストーリーを含む「今、高校生に伝えたいこと」をテーマにご講演頂き、質疑応答を行いました。講演で語られる彼らの経験や、熱いメッセージを通して、参加者にとって新しい価値観との出会いや将来を考察するきっかけとなることを目的とします。

フリーインタラクションは、サマースクールに社会人ゲストの方々をお迎えし、大学生、高校生との対話を創出する場です。個性豊かなバックグランドや、多様なご職業、ご専門を持った方々と、世代を越えた交流を行います。高校生がより幅広い視野を持って自分の興味関心を考えるきっかけとなることを目指します。また、それぞれの分野に精通した人々による生の声を、より近い距離でお話を聞くことができます。日頃なかなか出会うことができない方々と、肩書き関係なくざっくばらんに交流ができる場を提供しています。

自らの能動性を思う存分発揮し、参加者が協同で学びを得るのがワークショップです。参加者間の交流や日本文化の理解を共通の目的としながら、各開催地の特色を活かしたワークショップを実施します。

Page 17: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

16

全地域運営委員会合同の合宿は、10月・1月・3月の 3回開催しました。10月はHLAB2015 の立ち上げメンバー(運営委員過去経験者数名・2015運営委員)で小布施にて1泊 2日の合宿を行いました。HLABの 5年間の経緯 /あゆみを監事横山・代表理事小林から共有があり、HLAB2015 の今後の進め方について考えることを始め、何よりサマースクールの一開催地小布施の「場」を感じたり、地元の方たちと交流することが、HLAB2015 を作り上げる大きなモチベーションとなりました。

1月は、新たに迎えたHLAB2015 コア運営委員(4地域のサマースクール全体を見るコアメンバー)での 1泊 2日の合宿を東京の市ヶ谷にあるHLABオフィスにて行いました。初顔合わせのメンバーも多かったため、親睦を深めた後に、広報・会計など各部署チームに分かれて今後の進め方を決めるミーティングを行いました。この合宿によりHLAB2015 運営委員の結束が深まったと同時に、サマースクールに向けて本格的なスタートダッシュを切ることになりました。

更に新たに 4地域別に運営委員を増員した後に開催した 3月の合宿は、HLABについての説明や 3月までの活動を紹介した後に、地域別の時間を設けて各地域で自由に時間を過ごしてもらいました。この合宿により、地域別で今後の進め方を考え、親睦を深めたことも勿論ですが、HLAB2015 として地域を越えた一体感を醸成できたことが何より大切だったように思われます。

全地域ハウスリーダー合同の合宿は、6月 13日 -14日の2日間にわたって開催されました。セミナーリーダーとハウスリーダーが協力して作成するセミナーのシラバスへの相互フィードバックを行ない、サマースクールのプログラムの一つである「リフレクション」についての講習を受けたのち、HLAB TOKYOの宿泊施設である鳳明館へ移動しました。

鳳明館ではまず地域別に分かれ、それぞれのチームで運営委員・ハウスリーダー全員でのアイスブレイクを行ったのち、サマースクールの具体的なタイムライン(日程)の説明を行いました。夜には全地域で懇親会を行い、地域を超えた繋がりや一体感を全大学生で実感する機会となりました。翌朝は各地域の代表者(運営委員・ハウスリーダーのどちらか)による TED形式のスピーチを行いました。大学生・高校生間だけでなく、大学生間でも刺激し合える環境を作るHLABならではの企画であり、高校生にとってロールモデルとなる運営委員、ハウスリーダーのモチベーションを上げる合宿となりました。

Page 18: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

17

サマースクールの本期間前に東京、小布施、徳島、東北の 4地域の日本人大学生と海外大生が東京に集い、3泊 4日の事前合宿(イントロ)が行われました。目的としては、4地域の大学生の意識統一、共通プログラムの一つであるセミナー演習、日本文化体験などです。全員が一箇所に集う機会が初めてのなか、お互いのことを知り、HLABについての思いを共有しました。

セミナー演習では、ほとんどのセミナーリーダーとハウスリーダーが初めて顔をあわせ、4ヶ月かけて準備してきたものを実演し、最終確認を行いました。実際の高校生を想定し、セミナーのレベルや内容についてのフィードバックをお互いに行いました。

日本文化体験では、明治神宮訪問、茶道体験、日本食についての講演、森美術館訪問など、日本の古来から現代までの文化を経験しました。明治神宮では、神主様より明治神宮ができた経緯や特徴などをお話し頂いた後に実際に参拝をしました。また、御祈願祭への参加や、雅楽の演奏を聴きました。多くの海外大生が明治神宮境内の美しさやその裏に隠された文化的背景に魅了されていました。

茶道体験では、裏千家淡交会青年部の方々のご協力のもと、お茶会に参加し、実際に自分たちでお茶をたてる経験をさせて頂きました。お茶の心である和敬清寂にも触れ、一期一会であるお茶会を楽しみました。

日本食についての講演では、辻調理師専門学校の辻芳樹様より、日本食から学ぶことができる文化や歴史、また世界における日本食のあり方についてお話して頂きました。日本人学生も毎日日本食を口にしながらも考えたことのなかった話を聞くことができ、これからの日本食、そして日本のあり方について考えるきっかけとなりました。

森美術館では、森アーツセンターの壬生基博のご協力を頂き、東京を一望できる展望フロアや、アートを通してベトナム戦争の実情を表現した展覧会に参加しました。東京の象徴である東京タワーやスカイツリーは美しく、景色を楽しむことができました。ベトナム戦争を記録したディン・Q・レ展では、教科書では見ることのできなかったベトナム戦争の別の側面を目の当たりにしました。

Page 19: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

18

2 泊 3日のディブリーフィング(アウトロ)では 8月 22日の夜は全地域の運営委員、ハウスリーダー、セミナーリーダーが東京に再集合し、サマースクールが無事に終了したことを祝いました。

23日にはHLAB 2015 の報告会が開催されました。黒川清 (HLAB理事 / 政策研究大学院大学客員教授 )による開会の挨拶に続いて、スポンサーと支援者の方々を代表して株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズの水野様、及びに三菱商事株式会社特別顧問の槇原稔様より祝辞を頂き、各地域の共同運営委員長によるプログラム紹介に加えて各地域 2~3人の参加高校生のプレゼンテーションを行いました。その後、参加セミナーリーダー・ハウスリーダーが各地域から数名ずつ期間中に印象に残った場面を選び発表するフォト・プレゼンテーションを行いました。HLAB事務局長の山瀬より、今年度より始まった会員制度の説明の後、代表理事の小林亮介が総括と閉会の言葉を述べました。多くの支援者や関係者、アラムナイの方々に参加いただき盛会のうちにHLAB 2015 の幕を下ろすことができました。

24日は各地域ごとに集まり本期間を振り返る時間を設けました。怒涛のような本期間での経験をお互いに共有し、翌年に引き継げるよう活発な意見交換が行われました。ディブリーフィング期間を通じて、各々が経験し、感じたことを深夜まで話し合う大学生の姿が多く見受けられました。そして約 3週間寝食を共にした大学生たちは解散しました。近いうちに再会することを約束しつつ、世界各地に散っていく仲間たちとの別れに告げ、HLAB 2015 の全日程が終了しました。

4地域のサマースクールが終了したのちに、海外大生と日本人大学生延べ 24名が、京都府立嵯峨野高校とのコラボレーションプログラムに参加しました。嵯峨野高校とHLABのコラボレーションは昨年度から実施され、参加する高校生にとっては海外大学生や日本人大学生との交流を通して、自分の進路選択の幅を広げることを大きな目的としています。一方、運営側の海外大学生にも「京都」という日本古来からの由緒正しい町に行き、様々な体験をすることで、日本についてより深く知ってもらうことを狙いとしています。

8月 25日の午後から、「世界で最も居心地のよいユースホステル」に選ばれている、「宇多野ユースホステル」を会場にプログラムは開始されました。プログラム冒頭はカジュアルな形で大学生と高校生が夕食をとりながらアイスブレイクが実施されました。その後のセミナーでは、高校生から ”What is your favorite Kyoto.” というテーマでプレゼンテーションをしてもらい、それに対して大学生がフィードバックをするセッションが設けられました。その後は、カジュアルに大学生と高校生が膝を交えながら、「海外大学ではどのようなことを勉強するのか?」「どんな高校生だったか、高校生のうちにやっておくべきことは何か?」などのテーマでワールドカフェ形式のディスカッションを行いました。参加したある高校生の中には「ネイティブのイングリッシュスピーカーとこんなにも長く話すことは初めてだったけれども、思った以上に自分の思いを伝えられた。でもまだまだ悔しさもいっぱいある!」と語ってくれました。

翌日には朝食を済ませたあと、京都の天龍寺を訪れました。天龍寺では、禅についての講習を受け座禅体験を行いました。座禅は高校生にとっても大学生にとっても初体験であることが多く、戸惑いながらも僧侶の方々の座り方を真似していました。体験後は嵐山周辺へフィールドワークに行き、嵐山エリアをどのように活性化するのか、もしくは、海外の観光客をどう増やすかなどのディスカッションが行われました。最後には「未来の京都、嵐山」というテーマでプレゼンテーションを実施し、拍手とともにプログラムは終了しました。

Page 20: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

19

今年度の高校生選考の特徴は以下の 2つの言葉に集約されると言えます。1つ目に挙げられる言葉は「多様性」です。高校生の応募は、北海道から沖縄の全国各地からはもちろん、アメリカ、カナダ、イギリス、香港など全世界からも届きました。また、地域的なバックグラウンドだけではなく、普通科の高校をはじめ、工業科、商業科、英語科など、様々な専攻を持つ高校生が集まりました。今年度は、過去 5年間で最大の応募者を記録しただけではなく、例年に並ぶ多様な高校生が集まったことが伺えます。2つ目は「越境性」です。全国 4地域で開催されたサマースクールですが、サマースクール間の高校生の越境が特徴的なものとなりました。長野県出身の高校生が東京のサマースクールに参加する、東京出身の高校生が徳島県のサマースクールに参加するなどの傾向が見られました。このような傾向は昨年度までには見られなかったもので、参加した高校生が、友人や後輩にHLABの経験や体験が受け継がれている様子を伺い知ることができました。

5月 25日 ( 月 ):Early Action 締切6月 5日 ( 金 ):Early Action 合格者発表6月 6日 ( 土 ):Regular Decision 締切 ※東北のみRolling Admission 制度を導入し、7月15日 ( 水 ) まで募集を行いました。7月 1日 ( 水 ):Regular Decision 合格者発表

1.2015 年 5月 1日時点で、日本・海外の高等学校、高等専門学校、インターナショナルスクールに在籍する高校生であること。2. 参加を希望するプログラムの全日程に参加可能であり、かつ参加にあたり保護者の同意を得られていること。3. 期間中の活動、事前・事後活動に責任をもって取り組めること。

4地域の運営委員会がプログラムに求める高校生像を策定し、以下のように選考問題が作成されました。

1. Why do you want to participate in HLAB 2015? What do you hope to gain from this summer school? Please answer in English. (なぜあなたはHLAB2015 に参加したいですか?HLAB2015 から何を得たいかも交え、英語で答えてください。)

2. あなたが、今一番興味があることを一つ挙げてください。その際、それに対してなぜ関心を持ち、自分なりにどのように考え、日頃どのような努力や活動を行っているかを交えながら答えてください。 社会問題でも、学問分野や教科でも、スポーツや芸術でも、あるいは、より個別具体的な日常の疑問や課題でも構いません。

3. HLABの最大の財産は、高校生、大学生を問わず、参加する一人ひとりにあります。あなた自身の興味関心や、個人の考え、人生経験が、他の参加者の学びとなります。あなた自身の経験を踏まえ、HLABに参加する自分以外の高校生や大学生にどのように貢献しますか? / A range of academic interests, personal perspectives, and life experiences adds much to the educational mix of HLAB. Given your personal background, describe what and how you can contribute to the other participants of HLAB community.

4. 過去の経験や現在の関心、趣味や特技などを踏まえながら、自由に自己紹介と自己アピールをしてください。A4用紙 1枚に収まる範囲であれば、表現形式は何でも構いません。なお、画像や音声、手書き資料などの添付ファイルがある場合は、別途送信してください。

Page 21: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

20

HLAB2015 では、2013年度から継続していくつかの奨学制度を設けておりました。奨学制度は「参加費のハードルを下げることで、より多くの高校生にHLABサマースクールに参加する機会を提供すること」を目的として設立されました。TOMODACHI HLAB TOHOKUでは、2013年度より継続して支援をいただいている米日カウンシル TOMODACHI イニシアチブからのサポートを元に、今年度も東北3県(岩手、宮城、福島)の高校生を対象に奨学金制度を設立しました。TOMODACHI イニシアチブは東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指す公益財団法人米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップです。また、HLAB OBUSE、HLAB TOKUSHIMAでも、町内、県内の高校生の参加を促進するために参加費の一部補助などが実施されました。

Page 22: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

21

【WEB】2015/4/14 女川フューチャーセンターCamass「女川町を舞台に高校生を対象にした 7泊 8日間のサマースクールが開催されます!」http://www.onagawa-future.jp/?p=1052

2015/4/14 Global Edu (WEB)「【サマースクール 2015】「HLAB TOKYO 2015」8/14 ~ 22 開催(6/6 日〆切)」http://globaledu.jp/hlab-tokyo2015-10632.html

2015/4/22 Global Edu (WEB)「【サマースクール 2015】「HLAB OBUSE 2015」8/14 ~ 20 開催(6/6 日〆切)」http://globaledu.jp/hlab-obuse-2015-10723.html

2015/4/27 Global Edu (WEB)「【サマースクール 2015】徳島県主催「HLAB TOKUSHIMA」8/15 ~ 21 開催(6/6 日〆切)」http://globaledu.jp/hlab-tokushima2015-10337.html

2015/5/1 海外子女教育振興財団 (WEB)「高校生対象:ハーバード流リベラルアーツ体験」http://www.joes.or.jp/kikanshi/contents.html

2015/5/9 一般社団法人日本ギャップイヤー推進機構協会(WEB)「私を変えた夏がやってくる!~今年は 240 名の高校生を迎えるサマースクール!」http://japangap.jp/essay/2015/05/240.html

2015/5/11 Rosemom (WEB)「【夏休み】ハーバード生らが高校生を指導、東京・長野などで開催」http://resemom.jp/article/2015/05/11/24446.html

2015/5/11 livedoor NEWS (WEB)「【夏休み】ハーバード生らが高校生を指導、東京・長野などで開催」http://news.livedoor.com/article/detail/10098714/

2015/5/17 AWALOG (WEB)「高校生必見! 話題のサマースクールが今年も徳島で開催されるぞ!!!!」http://www.awalog.com/ 高校生必見! -話題のサマースクールが今年も徳島 /

2015/9/7 LAWSON (WEB)「日本の高校生向けに開催されたサマースクール「TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015」を支援しました!」http://www.lawson.co.jp/company/activity/topics/detail/104884.html

2015/9/24 FamilyMart (WEB)「ファミリーマート夢の掛け橋募金(TOMODACHI コンビニ基金)によるプログラム TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015」http://www.family.co.jp/company/eco_topics/hc0g7400002r59ny-att/hc0g74000030b0g1.pdf#zoom=100

【新聞】2015/3/22 徳島新聞 「英語村での交流が刺激に 牟岐、参加高校生が成果発表 」

2015/4/16 朝日新聞 徳島版 「徳島サマースクール 高校生・保護者対象 18・19 日に説明会」

2015/5/1 高校生新聞 「日米の大学生らと学ぶサマースクール」

2015/5/10 日本経済新聞 日刊 「米ハーバード大生ら、高校生に教養教育 8月に日本で」http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H66_Z00C15A5CR8000/

2015/5/13 徳島新聞・地方面(読売・朝日・毎日・産経・四紙)県庁便り

2015/5/15 日本経済新聞 朝刊 「挑む平成時代 国際経験が広げる選択肢」http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150515_15041.html

2015/5/15 河北新報 「高校生被災地で学ぼう あすサマースクール説明会 」2015/5/16 朝日新聞 長野版 「米の大学生と日本の高校生合宿」

Page 23: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

22

2015/5/18 朝日中高生新聞 「日本で、世界に触れて、自分を知る」

2015/5/21 小布施 市民タイムス 「高校生必見!サマースクールで世界を体感」

2015/8/16 徳島新聞 朝刊 「海外学生と英語で交流 牟岐 サマースクール開講」

2015/8/21 徳島新聞 朝刊 「空き校舎 活用考える 牟岐 サマースクール 高校生 英語で発表」

2015/8/22 徳島新聞 朝刊 「高校生 成長を実感 徳島サマースクール終了」

2015/8/22 日本経済新聞 日刊 東北版 「東北復興 になう人材育て 高校生、米大学生と交流 女川でサマースクール」

2015/9/5 朝日新聞 長野版 「知のトレーニング 高校生挑んだ 7日間」

2015/9/7 日本経済新聞 「「ハーバード流」夏の白熱合宿国内4カ所、高校生向け 講師は海外大学生/多様性の中で学ぶ 」http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91358590U5A900C1TCP000/

2015/9/7 日本経済新聞 「米の寮生活再現 運営側にも刺激 HLAB・小林代表理事」http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91358590U5A900C1TCP000/

2015/9/7 LAWSON (WEB)「日本の高校生向けに開催されたサマースクール「TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015」を支援しました!」

2015/9/24 FamilyMart (WEB)「ファミリーマート夢の掛け橋募金(TOMODACHI コンビニ基金)によるプログラム TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015」

【雑誌】2015/5/1 あわわ 6 月号 ( 雑誌 ) 「高校生必見!サマースクールで世界を体感」

2015/5/1 Geen 6 月号 ( 雑誌 ) 「話題のサマースクールで世界と未来を体験しよう!」

7/18/2015 AERA 増刊号 「留学をあきらめない /官民挙げて、高校生の海外留学を支援」

【ラジオ】2015/5/15 FM徳島

2015/5/26 J-WAVE [JAM THE WORLD]

2015/8/14 女川さいがい FM

【TV】2015/4/17 NHK徳島 (TV) 「サマースクールの募集開始」

2015/8/24-28 須高ケーブル おぶせチャンネル 「全国から高校生が集合 サマースクールHLAB」

【町報・町内広報誌】2015/4/20 町報おぶせ 4月号「HLAB OBUSE(小布施サマースクール)の参加者を募集します」http://www.town.obuse.nagano.jp/uploaded/attachment/3254.pdf

2015/5/20 町報おぶせ 5月号「HLAB OBUSE(小布施サマースクール)の参加者を募集します」http://www.town.obuse.nagano.jp/uploaded/attachment/3325.pdf

2015/5/21 小布施 市民タイムス 「高校生必見!サマースクールで世界を体感」

2015/7/20 町報おぶせ 7月号 「『HLAB OBUSE』が今年も開催されます」http://www.town.obuse.nagano.jp/uploaded/attachment/3472.pdf

2015/9/20 町報おぶせ 9月号「HLAB OBUSE 2015」http://www.town.obuse.nagano.jp/uploaded/attachment/3545.pdf

Page 24: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

23

HLAB TOKYO 2015

Page 25: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

24

HLAB TOKYO 2015

『世界と出会い、自分と出会う。』

自分の今の考え方や価値観に縛られず、日本の中心東京だからこそ集まる多様な価値観に出会い、自分の価値観と照らし合わせることを通して、自分自身と向き合うきっかけをつかんで欲しい。自分自身と向き合った上で、改めて卒業後に限らない将来の進路について再考して欲しい。高校生に限らず、大学生も含めた参加者全員にそういった機会を提供したい。

私自身の高校や大学での経験からそんな思いを抱いて、共同運営委員長・11 名の運営委員・24 名ずつのハウスリーダー・セミナーリーダーと共に、サマースクールの裏方として、1 年間かけて HLAB TOKYO 2015 という高校生のための舞台をつくってきました。

5 年目を迎え少しずつ軸を確立し始めた HLAB TOKYOですが、サマースクールも含めたこの 1 年間は決して順風満帆ではありませんでした。昨年からの流れである、過去参加者が何らかの形でHLAB に帰って来るというサイクルは引き継ぎながらも、サマースクールを企画運営する運営委員に関して昨年度までからは一新したこともあり、文字通り試行錯誤しながらの準備となりました。それでもサマースクールに関わる一人ひとりが自分自身にしかできない貢献の仕方を探りながら、当事者意識を持ってがむしゃらに取り組んだ結果、例年にしばられない、Team TOKYO 2015 にしかできない 9日間のサマースクールをつくることができたのだと思います。

「高校生のため」のサマースクールですが、この 1 年間は私を含めた大学生にとっても大きな学びの場となりま

した。こうして全ての参加者が各々の立場でしか味わえない多様な気づきを得られたのも、様々な形でご協力・ご支援してくださった皆様のおかげと存じております。とりわけいつも親身に学生の相談にのっていただいた理事会メンバーの竹内弘高氏・黒川清氏・横山匡氏、温かいご支援をいただいた株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズの皆様・三菱商事株式会社の皆様、素敵な場でサマースクールを実現することを可能にしてくださった政策研究大学院大学の皆様・ARK HILLS CLUB の皆様・アカデミーヒルズの皆様、参加者の事前事後にわたる交流の場を提供してくださった株式会社朝日ネットの皆様、全国の高校生に HLAB を知ってもらう機会を作ってくださった日本経済新聞社の皆様、そしてご多忙の中でサマースクールにわざわざご足労いただいたご講演者・ゲストの皆様、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

8月14日 (金 )~8月22日 (土 )の9日間、高校生80名、大学生 60 名、関わってくださった社会人の方々と共につくり上げた HLAB TOKYO 2015... このサマースクールがどのようなもので、その中で参加者たちがどのようなことを感じ考えたのかは、後に続く参加者がそれぞれの立場から綴った言葉をご参照いただき、少しでも感じ取っていただければ幸いです。

HLAB TOKYO 2015 運営委員長塘田 明日香

Page 26: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

25

HLAB TOKYO 2015 運営委員会としては、5月・7月・8月(2回)の計 4回合宿を実施いたしました。5月の合宿では、主にサマースクール中の企画を詰めるべく、各企画担当者がブラッシュアップしてきた企画案を持ち寄って、運営委員会内でフィードバックをすることをメインに行いました。7月の合宿では、日別タイムラインを詰めはじめるにあたり全体タイムラインの最終確認と、運営委員会内での残り 1か月に向けた意識共有を主に行いました。8月の合宿では、1回目は運営委員・ハウスリーダー

8月 14日(1日目):流れ:開会式/アイスブレイク/ウェルカムディナー/オリエンテーション/リフレクションサマースクールが始まる 1日目。「全員と仲良くなるぞ!」、「上手くやっていけるかな….」…様々な面持ちの高校生が開会式の会場GRIPS に集結しました。開会式では、運営委員長の挨拶の後に、スポンサー代表として株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズの内村竹志様、そしてHLAB理事会を代表して監事の横山匡氏にご挨拶いただきました。開幕を宣言するバルーンパフォーマンスの後は、ハウスごとに分かれ、ぬいぐるみを用いた自己紹介や共同でのハウスプレートづくりなどのアイスブレイクを行いました。開会式では緊張の面持ちだった参加者の表情も少しずつほぐれ、多くの笑顔が見られました。その後のウェルカムディナーでは、ハウスを越えた参加者間での交流も活発に行われ、参加者たちは互いの持つ価値観の多様性に圧倒されつつも楽しんでいました。

との親睦会を行い、2回目は直前合宿として、日別タイムラインの最終確認と、タイムラインには収まらない細かいところの詰めを行いました。一回一回の合宿で、サマースクールに向けて運営面での手ごたえを感じていたのは勿論ですが、何よりミーティング外での語らいを通して運営委員、ハウスリーダー、一人ひとりが絆を深められたことが、サマースクール期間中の円滑な運営に結びつき、そして今後の HLAB TOKYO 2015 コミュニティが続いていくことに繋がると考えています。

Page 27: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

26

HLAB TOKYO 2015

8 月 15日(2日目)流れ:セミナー/フォーラム(納富信留氏)/Tokyo trip /リフレクションプログラムが本格的に始まる 2日目。まずはHLABの 4本柱の一つのセミナーを行いました。初めてのセミナーということで開始前は皆緊張の面持ちでしたが、セミナーを終えると高校生から「難しかったけど面白かった!高校の授業もこんな授業ならいいのに。明日も楽しみ!」という声が各所から聞こえ、また、大学生も「高校生の『ハッ』とした表情を見るのが嬉しい」と、やりがいを感じているようでした。セミナーの後はHLABの4本柱の2つ目、フォーラムに向いました。哲学を専門とされている教授のフォーラムであったこともあり「Why?」を問う質問が多く、納富先生も参加者の活発さに驚かれていました。続く Tokyo trip は、普段は気づかない東京の新しい側面を発見すると同時に、ハウスメンバーの距離をグッと近付ける時間となりました。

8 月 16日(3日目)流れ:セミナー/フォーラム(Roderick Jemison 氏・関美和氏・横山匡氏・小林亮介パネルディスカッション)/大学生フリーインタラクション/リフレクション/フリーインタラクションサマースクールに少しずつ慣れ始める 3日目。前日のセミナーで感じた満足感あるいは葛藤、煮えきらなさを胸に臨んだ 2回目のセミナーでは、内容理解だけではなく、セミナーグループの中で自分がどう振舞うかということにも意識を向け始める参加者も多かったようです。続くパネルディスカッションでは、ご自身の原体験や高校生へのメッセージを登壇者一人ひとりに語っていただいたり、参加者から募ったトピックについてゲストの皆様に討論していただいたりしたため、参加者にとって多様な視点を得る場となりました。その次の大学生フリーインタラクションは、高校生にとってハウスやセミナー以外の大学生とも進路相談などしっかり話し込むきっかけとなり、自分が持っていた考え方を揺さぶられた高校生も多く見受けられました。そして、HLABの 4本柱の 3つ目のフリーインタラクションも初めて開催されました。最初は社会人に話しかけることを躊躇っていた高校生ですが、時間が経つにつれ積極的に話しかけ始め、日常生活における軽い話から人生に関する相談まで、多岐にわたる会話に花を咲かせていました。

Page 28: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

27

8 月 17日(4日目)流れ:セミナー/フォーラム(大栗博司氏)/Dialogue /フリーインタラクション参加者の意識に変化が起き始める 4日目。午前中のセミナーでは、1セット目のセミナーの最終回ということもあり名残惜しそうにしていましたが、セミナーが終わると「やっぱりこの分野についてもっと勉強したいと思った!」「元々全く興味がない分野だったけど、3日間本当に面白かった!」といった声が聞こえ、セミナーで目的としている『自分の興味を深めること/新しい自分の興味に気づくこと』が達成された様子でした。ARKHILLS CLUBで行われたフォーラムでは海外大学や物理学の理論の一つである超弦理論についてお話しいただいて、特に超弦理論については普段馴染みのない参加者にとっては視野の広がる新鮮なフォーラムとなりました。次のDialogue は、サマースクール 4日間を振り返る中で、自分自身の企画や他参加者への向き合い方を内省したり、残りの 5日間をどう過ごしていくかを考えたりする時間となりました。 8 月 18日(5日目)流れ:Leadership Workshop by Seminar Leaders / Crossing Borders Lunch /自己分析ワークショップ/ Thinking About The Future自分と向き合う 5日目。この日は中日ということで普段とは異なるスケジュールで、HLAB4本柱の 4つ目であるワークショップを中心に動きました。まず海外大生(セミナーリーダー)によるリーダーシップに関するワークショップを行いました。このワークショップを通して参加者は自分なりのリーダーシップを考えるきっかけとなりました。次のCrossing Borders Lunch は、興味のあるテーマに 沿って集まった参加者同士で昼食を取りながら交流するという形をとったため、特定のトピックについての多様な考え方に触れました。自己分析ワークショップは普段自力ではなかなか出来ない、自分の生い立ちや原体験、価値観を見つめ直すという経験をし、自分と向き合う大切さを感じた様子でした。自己分析ワークショップを踏まえて自分の未来について話す Thinking About The Future は、自分が今感じることを言語化する中で明確でなくとも少しずつサマースクールを終えた後の自分を想像するきっかけとなっていました。

Page 29: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

28

HLAB TOKYO 2015

8 月 19日(6日目)流れ:セミナー/タレントショー/リフレクション/フリーインタラクション自分を魅せる 6日目。まずセミナーは、2セット目の初日ということで、高校生は気を新たに、大学生もセミナーを更にブラッシュアップさせ臨みました。GRIPS で開催したタレントショーでは、参加者の普段の姿からは想像もつかないような多種多様な特技(タレント)を披露してくれました。舞台上で緊張する人、誇らしくパフォーマンスする人様々いましたが、皆目が輝いていたのが印象的でした。鑑賞していた参加者も、自分も何かしたい、何かできるのではないかと刺激を受けていました。全員での歌やダンスの時間には多種多様なバックグラウンドを持つ140名の参加者たちがHLAB TOKYO 2015 メンバーとしての一体感を感じられました。3回目を迎えたフリーインタラクションには、期間中最大の人数の社会人の方に集まっていただき、参加者たちは熱心に社会人の方と交流していました。 8 月 20日(7日目)流れ:セミナー/フォーラム(遠藤謙氏)/Homecoming Dinner /リフレクション/フリーインタラクション終わりを意識し始める 7日目。セミナーでは調子を掴んだ様子で、大学生が高校生に教えるのではなく、皆が一丸となってセミナーを作り上げていました。アカデミーヒルズで行われたサマースクール最後のフォーラムは、「フォーラムで何か質問をする」ということを一つの目標に掲げていた参加者も多かったため、終始活発なやりとりが行われていました。「障がい」に対して自らが持つ固定観念に改めて気づき、そこからどう行動できるかを考えさせられるようなフォーラムとなりました。HLAB TOKYOアラムナイとの交流の場となるHomecoming Dinner では、参加者は自分がHLABで感じたことをアラムナイにぶつけたり、アラムナイは自分の体験を参加者に語ったりと、両者にとって自分のHLABでの経験を見つめ直すきっかけとなりました。フリーインタラクションには、最後ということもありたくさんの高校生が参加しました。「フリーインタラクションが一番よかった」「○○さんかっこいい、あのような大人になりたい」といった声も多く挙がりました。

Page 30: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

29

8 月 21日(8日目)流れ:セミナー/House Project / Party Night/リフレクション集大成の 8日目。セミナーでは、最後ということもあり皆いつも以上に熱心に取り組んでいました。この 8日間を通して自分の興味が深まった人、ガラッと変わった人、様々いたことが印象的でした。続くHouse Project では、サマースクールで苦楽を共にしたハウスの仲間と各々のスタイルで時間を過ごしてもらいました。サマースクールの思い出を語り合う、ムービーづくりなどの共同作業に熱中する、思いっきり楽しむ、など、ハウスによって様々な時間の過ごし方が見られました。サマースクールの最後のイベント Party Night では、各々がお気に入りの服に身を包み、最後の夜の参加者間での交流を楽しんでいました。最後には高校生が大学生に向けて感謝の言葉を述べテーマソングを歌う、感動的な場面となりました。最後のリフレクションでは 9日間を経て、初日と比べてハウスメンバーの距離がグッと近くなっていることを感じさせられました。 8 月 22日(9日目)流れ:閉会式終わりと始まりの 9日目。最終日ということで皆興奮しながらもどこかしんみりとした様子で慣れ親しんだ会場GRIPS に向いました。閉会式では、高校生・ハウスリーダー・セミナーリーダー・共同運営委員長が参加者にメッセージを贈るという形をとりましたが、特に高校生参加者が自分の思いを自由に述べるセッションでは、話す側も聴く側も各々のHLABでの 9日間を反芻し、会場全体が感動の涙に包まれました。閉会式後の軽食会場では、皆別れを惜しみつつ「また会うっしょ!/We’ll definitely see each other again!」と、サマースクールで得た絆を 9日間で終わらせるのではなくこれからに繋げようとしている姿が印象的でした。The best is yet to come, this is just the beginning.

Page 31: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

30

HLAB TOKYO 2015

Thinking Creatively About Social ChangeAnne Leahy / Maho Yamanaka

Logic: The Art of ThinkingBryan Baek / Taiki Morita

The Importance of MentorshipFarhang Hooshmandina / Kanae Otsuki

Creative LivingGabriele Gugaite / Moeko Aramaki

Leadership and NegotiationHappy Yang / Ayami Kawasaki

Are We Logical?James Ho / Naoya Scott Johnson

Tactical UrbanismJoshua Jow / Toshiya Kawara

Saying “Yes, Let’s!”Kan Yamane / Juri Obata

Imperfect GodsKatherine Tobeason / Kia Sadahiro

Game DesignMaggie Vo / Ryota Mizuno

Social Justice and FilmMolly Cinnamon / Mizuki Onoma

Introduction to Spoken WordMoses Kim / Emi Okabe

Education and Social MobilityMujtaba A.A. Warsi / Arisa Hirabayashi

The Key to Undestanding South Asian International Relations: The Pashtun PeopleNazow Bibi Tarakai / Yuito Ishikawa

Realziing IdeasNhi Ho / Harune Kyo

Crimes, Capes, and CrusadesOlivia Miller / Miki Tanaka

Managing DiversityOscar A. Rudenstam / Saya Oi

PropagandaRachel Wong / Misa Yamashita

Design Solutions for Global IssuesSelena Anjur-Dietrich / Takahiro Fujiwara

DecideSindy Tan / Koichiro Matsui

Brain Gone Wrong: The Quest for Self and ZombiesSuomi Sponton / Yumina Nakane

Unfolding the C Words: Capitalism vs CommunismTrang Thuy Nguyen / Risa Ishii

How to Grow a New ArmThomas Gilgenast / Masaatsu Kusunoki

Page 32: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

31

Are We Logical?「論理的」とは何か。この問いを出発点とし、頻繁に行われている論理的な虚偽を学習し、それらを用いて実在する議論を観察しました。高校生には新鮮な学問であり初めは苦労していましたが、論理学の基礎に触れる事で、より一歩論理的で説得力のある主張の作り方のコツを身につける事が出来たました。

The Importance of Mentorship夢を実現させるために、自分(メンティー)と支えになってくれる人(メンター)の関係をどう構築し、発展させていくかについて、高校生自身の体験と重ね合わせながら考えていくセミナーでした。また、日頃忘れてかけていた自信の取り戻し方も学び、今後の高校生活のモチベーションとなるセミナーになったことでしょう。

Propaganda本セミナーの目標はメディア研究の導入を通し、メディアやポップカルチャーをクリティカルに鑑賞できるようになることです。セミナーでは映画や音楽を通して、監督の意図や撮影手法の比較などを行いました。普段見慣れている作品にも、無意識のうちに人々を扇動する手法が使われていることを学び、積極的に質問をする生徒たちの表情はとても印象的でした。

Brain Gone Wrong: The Quest for Self and Zombies日本ではあまり知られていない即興劇(Improvisation)をテーマにしたゲームをしながら、セミナー参加者全員で ”Saying Yes/ あらゆる申し出を受け入れること ”と ”Embracing Failure/ 失敗を受け入れること ”の意味や重要性を考えました。体や声を大きく使うようなアクティビティをたくさん盛り込むことで、普段の授業では体験できないようなセミナーが提供されました。

Social Justice and Film最近あなたを最も唸らせた広告はなんですか?広告には、あなたがその商品を手に取りたくなる様々な工夫が散りばめられています。また、特にCMなどは、テレビを通し、動画で視覚に訴える媒体で、大多数に届けられるような広告を制作するのに適しています。そこに目を付け、商品ではなくアイディアを視聴者に "売ろう " とするのが、このセミナーで扱うPublic Service Announcement です。映像制作の基礎を学びながら、世の中をポジティブな方向に変化させるような、力強いメッセージを乗せたCMを制作することを目標としました。人間関係、差別、政治、環境などの様々な観点から、今高校生たちが世の中に持つ強い意志を、映像という形で周囲に届けることにより、自己表現の多様さと、映像の可能性を伝えることを狙いとしました。

Unfolding the C Words: Capitalism vs Communismロシアとベトナム、シンガポールで育ったセミナーリーダーが自身の経験をもとに、社会主義と資本主義の違いについて講義を行いました。セミナーの中では、マルクスや冷戦期のプロパガンダを用いて、過去の社会階級闘争や超大国の力を理解することで、特定の経済システムにおける我々の固定観念に気づき、多角的・客観的に物事を見ることがいかに大切かを学びました。

Page 33: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

32

HLAB TOKYO 2015

政治、経営、物理、芸術等様々な分野で社会のトップリーダーとして活躍されている有識者の方々をお招きし、ご自身のライフストーリーを含む「今、高校生に伝えたいこと」をテーマに講演と質疑応答を行いました。各日の午後に行われ、政策研究大学院大学、ARKHILLS CLUB、アカデミーヒルズ、東京大学工学部 2号館ホール等の施設を利用しました。講演で語られるご講演者の経験や、熱いメッセージを通して、参加者にとって新しい価値観との出会い

や将来を考察する契機となることを目的としています。また、ご講演頂いた後に、高校生・大学生と講演者の対話を意識した長めの質疑応答や、また講演者と同じ目線で交流・議論できるようなフリーインタラクション等、高校生・日本人大学生・海外大学生といった 3つのアクターが能動的に参加し、対話を行うことが可能となる学びの場を創造することを目指しました。

黒川清氏政策研究大学院大学客員教授【日時】8/14( 金 ) 12:00-13:00【場所】政策研究大学院大学 想海樓ホール【講演概要】現代の社会が抱える闇と光、グローバル化が加速するこの世界で我々はどう生きるかというテーマで、黒川様の鋭い考察を伺う一時間でした。ご自身のライフストーリーや『The Matrix』( 1999)、 スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式辞等の馴染みの深い映像を交えての興味深いお話を聞くことができました。

納富信留氏慶應義塾大学文学部教授【日時】8/15( 土 ) 13:00-14:30【場所】東京大学工学部 2号館ホール【概要】リベラルアーツ教育を受けるうえでの道しるべとなるような哲学的なお話や、ご自身のキャリアについてのお話をしていただきました。様々なプロ

Page 34: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

33

グラムを通じてリベラルアーツ教育を体験する高校生たちに、まず始めに物事を考える道筋がどのようなものか考える機会を与えていただきました。

【パネリスト】関美和氏 (翻訳家 )Roderick Jemison 氏 ( 学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 初代校長 )横山匡氏 (アゴス・ジャパン代表取締役 )小林亮介 (一般社団法人 HLAB 代表理事 )

【日時】8/16( 日 ) 13:00-15:30【場所】東京大学工学部 2号館ホール【概要】第 1部では、関美和氏、Roderick Jemison氏に、どういった経験が現在のキャリアに繋がっているか等のライフストーリーや、現在されているお仕事に関するお話など、お 1 人ずつ、エピソードや動画を交えながら 20分ほどのご講演をしていただきました。第 2部では、ハウスごとに大学生・高校生交えてグループディスカッションを行ってもらい、関氏とRoderick 氏からいただいた全体への質問に対する回答や、また参加者から講演者に聞いてみたいことなどを考えてもらいました。第 3部では、小林亮介がファシリテーターを務め、横山匡氏をパネリストとしてお迎えし、計 4名によるパネルディスカッションが行われました。グループディスカッションで集めた回答や質問をもとに、日本の英語教育の問題点や国際社会で活躍できる人材についてなど、様々なテーマで会場を巻き込んだ熱い議論が交わされました。

大栗博司氏 カリフォルニア工科大学 フレッド・カブリ冠教授【日時】8/17( 月 ) 14:00-15:30【場所】ARK HILLS CLUB【概要】大栗様ご自身の現在に至るまでの経歴について、超弦理論やブラックホールなどの最新の物理学のお話にも触れつつご説明いただきました。これから大学進学について考える高校生だけでなく、今後大学院へ進学や研究者としての道を歩むことを検討している大学生も多くの刺激を受けており、彼らにとって大変貴重な機会となりました。

Page 35: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

34

HLAB TOKYO 2015

遠藤謙氏 ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員【日時】8/20( 土 ) 14:00-15:30【場所】アカデミーヒルズ【概要】遠藤様が取り組まれている義肢についての講義をしていただきました。健常者と障がい者の違いとは何か、科学技術ができることは何か、という問いについてを考える講演でした。「義足をつけたアスリートは健常者の大会には参加してはいけないのか?」などの問題提起に対し、高校生だけでなく海外大学生も積極的に意見を交わし、深い議論が展開されました。

【日時】:8/16( 日 ),17( 月 ),19( 水 ),20( 木 )【会場】:鳳明館森川別館 地下大広間【概要】:社会で活躍する方々をゲストとしてお招きして、高校生と語り合える場の提供を目的として行われました。高校生は普段の生活ではなかなか接する機会のない方々との対話を通し、興味や関心を深めると共に、自分自身が抱えている疑問や将来につ

いて考えました。ビジネスや政治など様々な分野で活躍されている約 40名のゲストにお越しいただきました。高校生からは、「学ぶことの意義とは」や「将来、日本の教育を変えていくには何ができるのか」などの率直な思いや疑問がゲストの方に向けられました。ゲストの方々もそれらの質問に真摯に応答してくださり、終始、活気あふれる企画となりました。

Page 36: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

35

(順不同)小笠原 知洋氏 .......経営コンサルタント菊森猛氏 .................学校法人産業能率大学総合研究所志賀アリカ氏.........国際基督教大学 3年 / 認定 NPO法人 Free the Children Japan Youth 理事 辻芳樹氏 .................学校法人辻料理学館 理事長中岡晃也氏 .............フリーランス(ダイアログプランナー、ファシリテーター、ライター)西堀祐大朗氏.........株式会社インテリジェンス納富信留氏 .............慶應義塾大学文学部教授 / 日本学術会議連携会員林雄一氏 .................プリモジャパン株式会社 取締役副社長堀江敦子氏 .............スリール株式会社 代表取締役社長水野友貴氏 .............千葉県議会議員横山匡氏 .................JAOS理事 / アゴス・ジャパン代表取締役 / 一般社団法人HLAB監事江藤愛氏 .................株式会社 TBSテレビアナウンサー加藤重治氏 .............国立研究開発法人 理化学研究所 理事辰野まどか氏.........一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)専務理事/事務局長二重作将人氏.........日本 GE株式会社 リスク管理統括 リスクコントロール本部 与信管理部長松田悠介氏 .............認定 NPO法人 Teach For Japan CEO水野貴允氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ / 経営コンサルタント村田博信氏 .............株式会社ファーム・アルファ代表取締役 事業プロデューサー / イノベーションコンサルタント渡辺知行氏 .............米日財団 在日代表小澤真生氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ / 経営コンサルタント鈴木悠平氏 .............株式会社 LITALICO 人材開発部高橋 祥子氏 ...........文部科学省官民協働 海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学 JAPAN プロジェクトメンバー中野 生子氏 ...........学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢吉岡利代氏 .............国際 NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ 上級プログラムオフィサー星野 達彦氏 ...........JAOS理事武藤康平氏 .............株式会社 LITALICO 人材開発部安居俊裕氏 .............農林水産省山崎奈都子氏.........内閣総理大臣官邸・国際広報室(マッキンゼー・アンド・カンパニーから出向)荒畦悟氏 .................文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学 JAPAN

Page 37: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

36

HLAB TOKYO 2015

アイスブレイク・ワークショップ【日時】8/14( 金 )【会場】政策研究大学院大学【概要】初対面の参加者同士の緊張を解くワークショップが初日に行われました。前半はお互いのことをより知ってもらうもので、後半はハウス内の親睦を深めるものとなります。前半ではお互いの名前と特徴に加え、生い立ちの共有もしました。後半ではハウスごとに目標や特徴をまとめた、オリジナルな模造紙を一枚ずつ作りました。明るい雰囲気の中で、お互いへの信頼感を抱くようになったワークショップとなりました。

自己分析ワークショップ【日時】8/18( 火 )【会場】東京大学【概要】過去の経験や体験を振り返り、「自分はどんな人なのか」を考えるきっかけをつくるワークショップです。前半はフェンシング世界選手権男子フルーレで金メダルを獲得した太田雄貴選手とアゴス・ジャパン 代表取締役の横山匡氏に対談していて頂き、後半は自己分析ワークシートを使って高校生同士でペアを組み、自分について話す場を設けました。最後にはグループで相手のペアが自分のことを熱く語り、自分を客観的にも見つめなおす機会となり、また新たな高校生間の交流の場を創るきっかけにもなりました。

Page 38: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

37

開会式【日時】8月 14日 10:45-11:45【場所】政策研究大学院大学 想海樓ホール【概要】全国、世界各地から六本木に集まった 80人の高校生を出迎える最初のイベントです。共同運営委員長である塘田明日香とOscar A. Rudenstamによるスピーチに始まり、式の中では、一般社団法人HLAB代表理事の小林亮介、株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズの内村竹志氏から高校生たちに激励の言葉を頂戴いたしました。またHLABの監事である横山匡氏からのスピーチでは、HLABに臨む上での心構えについて説き、式を更に盛り上げました。その後高校生代表に「HLABにかける思い」を語ってもらい、最後には一人一人の想いを風船に込めて放つオープニングスパークを行い、明るく和やかな雰囲気の中、そこから始まる 8泊 9日に想いを馳せました。

Tokyo Trip【日時】8月 15日 15:00-20:00【場所】東京各地域 【概要】東京再発見をテーマに、あえて主要な観光スポットではない、夕焼けだんだんや等々力不動尊などの古き良き東京をハウス(高校生・大学生からなる班)ごとに訪れ課題をこなしてもらうという新企画フィールドワークでした。この企画の最大のキーとなるのが ”くじ引き ”。訪問場所・ハウス内の役割、全てがくじ引きで決まるため、偶然性を楽しむアイスブレイクの一貫でもありました。二日目で緊張がまだ残る高校生たちも、割り当てられた役割をこなし達成感を感じられたようで「東京にこんな自然があったなんて ! もう一度訪れたい」「ハウスメンバーの意外な一面を見れた」と、9日間共にするハウス内で交流する良い機会になったと、沢山の声を聞くことができました。最後には、全ハウスが写真 や trip 中のインタビューをまとめ、、模造紙を作成し、毎日利用する大広間に貼り出しました。体験型プログラムの思い出が視覚的なものとなり、それぞれのハウス色が光る作品たちに、参加者たちは興味深く見入っていました。

Page 39: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

38

HLAB TOKYO 2015

リフレクション【場所】鳳明館【概要】リフレクションは一日を振り返り、「経験」や「気づき」を「学び」に落とし込むことを目的としています。ハウス単位で毎晩行われ、高校生と大学生が年齢、国籍の枠を超えて意見交換をします。セミナーやフォーラム、毎日の企画の中での気づいたことに加えて、自分の過去の経験や将来の夢について、真剣に向き合ったり、サマースクール期間中の自分のやハウスの在り方について、参加者全員が考えられる時間でした。サマースクール 4日目には4日間の学び・反省・振り返りを自分の中に落とし込む時間をとり紙に書き出しました。その上で、ハウス内で共有をすることによって、まずは残りの 5日間どういうことを吸収し行動していきたいか深めていくことをコンセプトに「 Dialogue」という企画を行いました。翌日には、今までの振り返りを経て、これからについてをメインに考えることをコンセプトに「Thinking about the future」という企画を行いました。対話を重ね、相互理解を深めることにより、ハウス内の絆が密になりました。

大学生フリーインタラクション【日時】8月 16日 16:15-18:30【場所】鳳明館【概要】HLABでは、フォーラムやフリーインタラクションを通して参加者が社会人の方からお話を伺うような、自らにとって新しい価値観との出会いや将来を考察する機会は以前から存在していました。しかし、世界中から集まっている多様な大学生との交流を増やしたいという想いから、本年度から「大学生版フリーインタラクション」という企画が誕生しました。事前に大学生の大学名・専攻・将来設計等が記載されているプロフィールを配布し、自分の目指している大学の先輩・自分と同じ夢を持っている大学生など、高校生が話してみたい大学生を見つけるきっかけとしました。実際の企画では、高校生・大学生が2グループに分かれ、一つのテーブルを囲んでざっくばらんに想いを語る場となり、さらに残りのサマースクール中も気軽に話しかけられるような、高校生と大学生の繋がりが生まれる機会となりました。

Page 40: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

39

ホームカミングディナー【日時】8月 20日 17:30-19:00【場所】東京大学 第二食堂【概要】2011年度から 2014年度までのHLAB TOKYOに参加した高校生・大学生がサマースクールに帰ってきて、過去参加者同士の再会や今年度参加者との新たな出会いを楽しみました。高校生にとって過去参加者との交流は様々なきっかけを生む貴重な機会です。アイスブレイクゲームや過去参加者の代表によるスピーチといったコンテンツもあり、高校生自らアラムナイに積極的に話しかけたり会話を楽しむ姿が見受けられました。

タレントショー【日時】8月 19日 14:00-17:00【場所】政策研究大学院大学 想海樓ホール【概要】学問的で対話ベースの企画が多いHLABですが、この企画では、学問的な側面にとどまらず様々な可能性を秘めている高校生の特技(タレント)を存分に披露してもらいました。ピアノ演奏、マジック、ダンス、歌など普段の姿からは想像できないようなタレントを披露してくれた参加者が多く、鑑賞する側としては楽しめると同時に刺激を受けられる企画となりました。また、参加者全員で歌う企画もあり、HLAB TOKYO 2015 メンバーの絆を改めて確認できる企画ともなりました。

House Project【日時】: 8 月 21日【会場】: 鳳明館森川別館、本郷周辺【概要】: 最終日前日に行ったハウス毎のワークショップです。内容としては、決められた時間の中でハウス毎に自由な時間を過ごしつつ、「Vine」という 6秒動画を撮るアプリを使い、ハウスを表現する動画をとってもらいました。6秒の動画を複数撮り、繋げることによってハウス毎に様々なビデオができ、12ハウス分の異なった表情が見ることができました。また、自由に過ごせる時間ということでハウス毎に思い思いの時間を過ごした貴重な時間となりました。

Page 41: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

40

HLAB TOKYO 2015

閉会式【日時】8月 22日 10:30-13:00【場所】政策研究大学院大学 想海樓ホール【概要】8泊 9日を過ごしてきた宿である鳳明館に別れを告げたのち、開会式やフォーラムの会場として利用されてきた政策研究大学院大学の想海樓ホールにて閉会式を行いました。高校生の卒業証書授与から始まった閉会式では、高校生、セミナーリーダー、ハウスリーダー代表によるスピーチと、一般社団法人HLAB代表理事の小林亮介や理事の横山匡氏からHLABの夏で得られた「つながり」の大切さや、"This is just the beginning" と参加者へのエールを込めたスピーチを頂戴しました。そして共同運営委員長である塘田明日香とOscar A. Rudenstamからのスピーチを経て、最後には「メモリアル」という形で 8泊 9日を通して芽生えたそれぞれの思いを全体に共有する機会が設けられ、それぞれの思いを伝え合い、HLAB TOKYO 2015 は終了しました。

<性別 >男子 38 名女子 42 名<高校区分 >国立 6 名 公立 12 名私立 58 名海外 4 名<学年 >1年 26 名2年 40 名3年 14 名

<居住地 >北海道 1 名山形県 1 名茨城県 1 名埼玉県 2 名千葉県 4 名東京都 38 名神奈川県 10名群馬県 2 名長野県 1 名静岡県 2 名愛知県 2 名

京都府 2 名大阪府 2 名兵庫県 1 名三重県 1 名広島県 1 名山口県 1 名愛媛県 1 名宮崎県 1 名佐賀県 1 名沖縄県 1 名

<海外 >アメリカ 1 名香港 1 名イギリス 2 名

Page 42: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

41

私はHLABに参加する前は、他の人と違う意見を持つことで向けられる周囲からの目を気にして、自分の意見を持っているのにもかかわらず面倒なことだと発信せず流れるように高校生活を送って

いました。そんななか参加したわけですが、一番驚いたことは高校生たちの追求心でした。セミナーやフォーラムでは明らかに年下の高校生たちが例え英語が出来なくても躊躇することなく、発言し質問する姿には衝撃を受けました。またフリーインタラクション時にもそういった光景が多く見られ、彼らの追求心に只々圧倒され、なにも言えなくなっている自分がいました。そんな時に助けられたのはリフレクションの時間でした。そこから意識的に発言をするようにし、また自分の意見や考えを発信するように心がけたところ、幅広い人と話をすることができ、そして自分と同じ考えの人とディスカッションをすることで自分の将来を再度見つめ直すことができました。この経験から次は影響を与える人物になるよう心がけながら前に進もうと思います。

HLAB2015 に参加した、辛直輝です。今、みんなと過ごした九日間をを振り返ってみて、僕の頭の中は、正直、まだいろいろ整理がついていない状態です。それでも、この頭の中にかかっている霞の中で、輝いているもの

がいくつかあります。 まずは、サマーキャンプ全体を通じて、真の自分と向き合えた気がします。自分と全く違うバックグラウンドを持つ、同じぐらいの年の人々と、自分の将来、今持っている夢、世界で起こってる社会問題などを語り合い、やはり、これが、将来、日本を躍進させる人たちだと思いました。また、自分のハウス内では自分のバックグラウンドと特色を生かし、海外の大学生と日本人高校生との間の架け橋になれたと思います。良い経験になりました。僕は、現在、医師を目指しているので、将来、患者さんと、最適、最新医療の間の架け橋になれるようにも努力したいと思いました。さらに、フリーインタラクションで出会った人生の先輩方からは、「どんな出会いも大切に」、「なんでも自分でやる」、などの言葉をいただきました。今回のHLAB2015 での出会いも経験も、全て、将来、良い世の中を実現していくことに応用していきたいと思います。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

参加高校生 / 舘野 紗良

参加高校生 / 辛直輝

高校生参加者としてHLAB2013 に参加してから 2年後、今年はハウスリーダーとして再び同じ場に戻ってくることができました。140人の高校生、大学生が一つの場所に集まり、9日間を過ごすHLAB。このサマースクールは一人一人にとって「気づき」の場となっ

ているように感じます。様々な言葉と出会う中で、今まで自分が持っていなかった視点、知識、学問に触れ、新たな気づきが生まれます。ハウスリーダーとしてハウスをまとめる役割の 1つは、毎晩行われる 1日を振り返るためのリフレクションの進行です。1日の中でどんな気づきがあったのか、何を思ったのか、言葉にしてハウスのメンバーと共有することで、「自分とはどんな人間なのか」見つめることが可能になりました。

参加ハウスリーダー / 石川裕伊登

 進路選択の重要な時期にいる高校生にとって、選択肢の先を知る大学生の存在は非常に大きい一方、自分も同時に高校生と話をするたびに新たな刺激を受けます。その中で自分が目指したのは、共に考える存在です。日本で高校まで過ごしたのちアメリカの大学に進学した人間として、自分は高校の時に何を考え、どのような決断を下したのか問い続ける必要がありました。大学生の存在理由は「後悔の念」から始まっているともいわれます。

自分が高校の時に気づくことができなかったことを胸に、今の高校生と向き合うのは自分自身の人生選択を改めて振り返らせるよいきっかけとなりました。This is just the beginning.HLABの閉会式で必ず出てくる言葉です。この「気づき」の場であるサマースクールを終えた今、これで終わりではなく、この 9日間で気づいたことを今後どう生かすのかが問われている気がします。

Page 43: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

42

HLAB TOKYO 2015

参加セミナーリーダー (SL) / Moses Kim

I remember getting an email about a two-week liberal arts program for high school students in Japan and leaping at the chance to go. To somebody who

has lived his life with one foot in Los Angeles and the other in Seoul, cultural understanding has been an ongoing question with no clear answer. In my experience, however, the vast differences in what is valued, assumed, and taken for granted have played out most dramatically in educational spaces: I remember how overwhelmed and out-of-place I felt during high school as someone not quite Korean or American. At Harvard, I have been fortunate to find my voice and a family through the spoken word poetry community, and I wanted to share my experiences with my fellow teachers and students at HLAB.

The first night I stepped into Homeikan dragging two bags on each arm, my old anxieties came rushing back in stark detail. Seeing a room full of fellow teachers and peers raised the question of whether or not I would be able to contribute something here.

Yet what came next was unexpected: my HL, Emi, approached me, took my hand, and led me into a circle full of newcomers. With each day, I ended up talking to more of the people who on night one had intimidated me; I shared lunchtime discussions on why eggs in Japanese cuisine were often soft-boiled. I talked with my house each night about what in our societies made us angry, what made us hungry for change. I made mind maps with my high school students in class and heard even students who had never written in English before read beautiful poetry about their families, their aspirations, and their emotions. I spent fourteen days of my summer sleeping with my head next to my roommates' feet, each of us occupying a space we had collectively committed to making safe--yet also, in its own quiet way, a brave space as well.

I won't speak to the educational benefits of HLAB, at least not the ones that people too often attempt to measure. What I will say is that I saw countless students and peers, myself included, bloom between the walls of Homeikan over those two weeks. And if nothing else, I hope that HLAB will continue to be a space where we plant confidence, compassion, and courage in the youth of today and the citizens of tomorrow.

参加セミナーリーダー (SL) / Anjur-Dietrich

A 16-year-old student, habitual hitchhiker, and member of my HLAB house sits with his elbows resting on his knees during reflection, a time where each house comes together to talk about the day that is ending, but also

whatever they think needs to be said, or heard. The boy raises his hand and tells us that he

never shares his dream with others because he thinks they find it unappealing, but that in this house he wants to talk about it.

Another boy, a kick boxer and jokester and fierce friend, goes next, saying he doesn’t usually share his dream with others because it isn’t glamorous enough, in their opinions. He laughs while he tells us what it is, but then quiets down and his eyes show how seriously he believes in it.

Page 44: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

43

I won’t share what these two boys dream about, because those dreams are theirs to hold and nourish, and because at HLAB, we developed strong trust within just two weeks. What I can say is that during my time at HLAB, beyond the surprises and joys of being in Japan for the first time (I’m definitely coming back as soon as I can), I was touched and honored to be a listener, not just a seminar leader. In that sense, it was frustrating to know that because of the language barrier between the students and me, I could only ever know a small fraction of their characters.

HLAB has value to me because of the free space it creates. It is immediately understood by all students that Homeikan, our home in

Tokyo, is an escape from all concerns of reputation and external validation ‒ instead, it is a place that is quiet of that kind of noise and that allows students to say out loud what they really want from their futures, which is the first step in making it happen.

I saw new, supportive friendships being formed over every meal, in every hallway, at any age. So beyond having given me the opportunity to learn about and experience a culture that is new to me from my Japanese peers, HLAB let me live in an open and sincere house in which I appreciated a new side of my house members every day. Domo arigato gozaimasu!

HLAB fosters a community of inquisitive international thinkers, and every high school student arrives on day one determined to make an impact. Yet when

prompted with their future ambitions, they start somewhere between pensive and paralyzed.

As for most current seminar leaders and university students, at their age we were no different. We acknowledged their overwhelming challenge, and we realized that we were tasked with an incredible feat. How could we possibly provide clarity those who are lost when we were just as helplessly lost only years ago?We arrived in Japan wide-eyed and wholeheartedly eager. We were set to embark on a journey, and we felt overwhelmingly privileged to be asked to teach and inspire high school students. Largely, however, we felt flattered to have a chance to share our passions and our stories because we could

参加セミナーリーダー: Farhang Hooshmandnia

remember being in their shoes once upon a time.We entered the stage as teachers.Over nine days, we rekindled their curiosity to reach for the stars, and fueled their ambition to challenge the world stage. We would chant, “Don’t let your dreams be dreams. Yesterday, you said tomorrow. Just take the first step, and do it!”

We left as mentors.

HLAB sincerely fosters a mentorship community of talented and passionate scholars. From this point on, we acknowledged our momentous journey ahead and vowed to move together in the fellow company of dreamers. Together we grew stronger; we grew wiser. Together we broke through cultural backgrounds, filtered through the noise of dissidence, and encouraged all to follow your dreams. United with a strong sense of purpose, we were able to develop a powerful support network. But most importantly, surrounded by such a community of big dreamers, never before have I felt to be in such great company.

Page 45: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

44

HLAB TOKYO 2015

HLAB TOKYO 2015 運営委員 /宇都木大樹運営委員としての活動期間に違いはあれど、東京チームとして、12人でサマースクールを終了する事が出来ました。4年

前に高校生として参加し、大学生になり運営委員として再び参加することなったHLAB TOKYO 2015。高校生参加者として、当時の自分が知りようもなかった運営する側の大変さとやり甲斐を感じた半年弱でした。「全ては高校生のために」という思いを持ち続けサマースクール終了までを駆け抜けることができたことができたかと言われれば、自分が高校生の時に見たかっこいい大学生像がぬぐいきれず、自分の目指すべき大学生としての在り方や、本当に高校生のためになっているのかなど考える事も多くありました。正直、HLABの成功が何によって図れ

運営委員 (EC)塘田明日香 .............東京大学 千葉馨 .....................慶應義塾大学 岩崎亜依子 .............青山学院大学 後藤大輝 .................明治大学 川端真至 .................早稲田大学章雅涵 .....................東京大学 宮田ひかり .............聖心女子大学 宇都木大樹 .............国際基督教大学 高沖静歌 .................津田塾大学 山根寛 .....................Stanford University 吉田茉祐 .................慶應義塾大学 花岡圭太 .................国際基督教大学

ハウスリーダー (HL)岡部瑛美 .................東京大学大学院楠正篤 .....................University of Birmingham丹羽一憲 .................滋賀大学石井莉咲 .................早稲田大学大槻歌奈江 .............国際教養大学山下実紗 .................上智大学

山中真帆 .................早稲田大学荒牧萌子 .................慶應義塾大学小幡珠里 .................東京外国語大学川崎絢未 .................一橋大学河原俊弥 .................東京大学許遥音 .....................The College of Wooster中根弓那 .................九州大学平林ありさ .............University of California San Diego藤原隆寛 .................慶應義塾大学水野量太 .................東京大学石川裕伊登 .............College of William & Mary大井咲彩 .................早稲田大学小野間瑞季 .............Royal Holloway University of London 貞広貴亜 .................Brown Universityジョンソン直哉スコット ... 国際基督教大学 田中美樹 .................国際基督教大学松井浩一郎 .............New York University森田大基 ................. Institut d'études politiques de Paris

るかはわかりません。高校生がHLABをきっかけに、「何かが変わった」「あの時の出会いや、かけられた言葉が今も思い出される」といったことに気づくのは、恐らく、HLABで過ごした期間を客観的に振り返られるようになってからでしょう。その時に何か1つでも、ひっかかってくれることがあったのであれば、運営委員としてプログラム作成をしてきてよかったなと思えるのかなと思います。参加者 140人の意識で完結しがちですが、高校生を送り出してくれた保護者の方々、プログラム作成においてご協力を頂きました方々、また、HLAB2015 を作り上げた、4地域の大学生とスタッフ。全ての力があったからこそのHLAB TOKYO 2015です。私にとって、HLABとは、何年たってもまた帰ってこようと思える、素敵な人たちのいる気持ちのよい場であり、何かが変わり始めるきっかけになる場でもあります。“This is just the beginning” きっかけ、それは始まりに過ぎません。

Page 46: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

45

セミナーリーダー (SL)Oscar A. Rudenstam ..................The University of PennsylvaniaAnne Leahy ....................................Trinity College, DublinThomas Gilgenast ........................Princeton UniveristyFarhang Hooshmandnia ...........The George Washington UniversityGabriele Gugaite ..........................Middlesex University LondonRachel Wong .................................Harvard UniversitySuomi Sponton .............................University of RegensburgBryan Baek .....................................Harvard UniversityHappy Yang ....................................Harvard UniversityJames Ho ........................................Harvard UniversityJoshua Jow .....................................Harvard Graduate School of DesignMujtaba A.A. Warsi .....................Harvard UniversityNhi Ho ..........................................Harvard UniversityOlivia Miller ................................Harvard UniversityRoss Rheingans-Yoo ...................Harvard UniversitySindy Tan ............................Harvard UniversityKan Yamane ................................Stanford UniversityMaggie Vo ..........................Harvard UniversityNazow Bibi Tarakai ......................Harvard UniversitySelena Anjur-Dietrich .............Harvard UniversityTrang Nguyen ..............................Clark UniversityKatherin Tobeason ......................Princeton UniversityMolly Cinnamon ..........................Harvard UniversityMoses Kim ............................Harvard University

期間中ボランティア立尾奈都 .................青山学院大学志賀アリカ .............国際基督教大学香本将志 .................立命館大学立原南美 .................津田塾大学綱島莉理 .................McGill University平田晶 .....................上智大学本田夏菜 .................立教大学三浦千明 .................慶應義塾大学浅倉颯人 .................東京理科大学伊藤有沙 .................Goldsmiths University of London江口航野 .................首都大学東京遠藤玲希央 .............東京大学岡崎拓実 .................東京大学小野元暉 .................早稲田大学下松由季 .................東京大学玉城義仁 .................琉球大学堀口璃子 .................国際教養大学

安井ゆり .................早稲田大学稲富賢人 .................渋谷教育学園渋谷高校會田千尋 .................洗足学園中学高等学校寺田汐里 .................実践女子学園高等学校似内祐太 .................國學院久我山高校能勢佳直 .................神奈川県立湘南高校

Creative Staff宮本翔(映像) ......神戸芸術工科大学稲田玲奈(写真) ..慶應義塾大学

Page 47: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

46

HLAB TOKYO 2015 運営委員長塘田 明日香

Page 48: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

47

HLAB OBUSE 2015

Page 49: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

48

HLAB OBUSE 2015

旅。私は高校生 2 年生の時、初めて海外に「旅」をした経験で自分の将来の進路が決まりました。そして大学生になり、仲間と一緒に「旅」をした経験で、自分の人生が動きました。「旅」という「非日常」の中でで出会う人や文化、新しい価値観。それらすべての経験は私たちの視野を広げてくれると共に、自分の「あたりまえ」を気づかせてくれ、自分自身を見つめ直す機会を与えてくれます。 こうした「旅」が持つ不思議な力は、人生を変える可能性があるのではないだろうか、そしてそんな機会が高校生の時に持てるなんてすごく素敵なことではないだろうか、そんな想いのもと、2014 年度からサマースクール運営に関わってきました。そして、若者のやる気を応援してくださり、時には厳しく時には温かく見守ってくださる、本当に素晴らしい人たちで溢れた小布施町。人口 1万人ほどの小さな田舎町とは思えないほど、優しさと活気に満ちたこの町は、自分たちが行う「旅」の舞台として最適な場所はないのではないかと感じ、2015年 1 月、運営委員長としてサマースクールを引っ張っていくことを決意しました。

HLAB OBUSE 2015 運営委員長渡部 寛史

今年で 3 年目を迎える小布施でのサマースクール。昔からの伝統を大切にしながら、常に新しい挑戦を続けている小布施町にふさわしいものになるよう、過去 2年間で築いてきた町の方との関係性を大切しながらも、常に変化し続け新しいものを生み出していくことを目標に約半年、駆け抜けてきました。途中、多くの困難もありましたが、総勢 50 名の大学生と一緒に、数え切れないほどの町の方々の協力を得て、この「旅」を作り上げることができました。 この旅がどんなものになったのか、参加した高校生がどう感じたのか、それは参加者それぞれが記した後節に譲ります。この報告書を通して少しでも私たちの「旅」の様子を覗いていただけたなら、そして、同じように「旅」をしているような感覚を得ていただけたなら幸いです。

Page 50: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

49

HLAB OBUSE 運営委員会では、5月~ 8月にかけて計 4回小布施にて合宿を行いました。5月の合宿では初めて小布施を訪問する運営委員も多く、まずは小布施町を知ること、そして小布施町の方の生の声を聞くことを目的としました。7月、8月の合宿では、町の方との打ち合わせを中心にサマースクール本番に向けて現地でなければできない準備を行いました。

その他にも、毎週 1回小布施町教育委員会の方とオンラインでの打ち合わせを行って進捗報告やプログラムの相談を行い、必要があれば県内在住の運営委員を中心に小布施町を訪問して準備を進めました。加えて全2回、HLAB OBUSE 実行委員会を開催し、運営委員の町の方に進捗報告も行いました。また、小布施町を知るという意味から町のイベントに参加する運営委員も多くいました。

1日目日本各地から期待と不安を胸に小布施に集まった高校生たち。まずは小布施町役場の北斎ホールにて開会式を行った後、アイスブレイク・ワークショップを行いました。あいにくの雨模様のため室内で行われたアイスブレイクですが、少しずつ参加者の緊張はほぐれ、その後に傘風楼という素敵な雰囲気のレストランで行われたウェルカムディナーでは参加者同士が仲良く会話をする様子が印象的でした。参加者の緊張がほぐれていくのに合わせ、ウェルカムディナーの後にはすっかり雨も上がっていました。 2 日目セミナーが初めて行われた 2日目。英語への不安やこれから出会う新しい学問への期待など様々な気持ちを感じている姿が朝食の際に見受けられました。午後には「SHOKU ワークショップ」と題し、高校生に「働き方」について具体的にイメージをしてもらい、自分らしい「働き方」を考えてもらうきっか

Page 51: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

50

HLAB OBUSE 2015

けを与えることを目的としたワークショップを行いました。総勢 8名のゲストをお招きし、それぞれ自分の担当となった講師の方から与えられたお題に頭を悩ませながら、普段考えることのないようなテーマに必死に向き合っている姿が印象的でした。ワークショップ後には、講師の方と自由に話をしている高校生も多くいました。 3 日目セミナーも 2回目を迎え、参加者同士の仲がかなり深まってきた 3日目の午後には「高校生の心に火を灯す」というテーマのもとにフォーラムが行われました。様々な分野の第一線で活躍されているゲストスピーカーの方を 6名お招きし、TEDのような形でプレゼンテーションを行っていただきました。内容はもちろん、それぞれの世界観に引き込まれる工夫がなされたプレゼンテーションに多くの高校生が魅了されていました。フォーラムの後に行われたフリーインタラクションでは、自分の将来に対して少しでもヒントを得ようと講師の方の話を真剣に聞いていました。夜には、高校生同士だけでリフレクションを行いました。どうしてサマースクールに来たのか、ということを振り返る機会にもなり、感じるものがあった高校生も多くいたようです。 4 日目サマースクールの中日に当たる 4日目。この日は、ゆったりとした時間を過ごすとともに「自由な時間をどう使うか」ということを考えてもらいたいという意図のもと、こちらからは積極的にプログラムを用意せず、自由に過ごしてもらう時間が多い日となりました。午前中はやりたいことを決めてグループを作って行ってもらい、午後は好きな大学生に話を聞きに行くオフィスアワーを行いました。それぞれゆったりとした時の中で、これまでのサマースクールを振り返りながら、自由な時間を過ごしていました。この日は小布施町の町民の皆様のお宅に宿泊をさせていただくホームステイ企画が行われ、それぞれのご家庭で小布施の文化を体験しながら、いつもとは違う特別な夜を過ごしました。

Page 52: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

51

5 日目ホームステイ先からそれぞれ戻り始まった5日目は、これまでの日と異なり午前中に「食」をテーマにしたワークショップを行いました。全部で6つのグループに分かれて、当たり前すぎて普段は深く考えない「食」についてその裏側にある様々な方の思いに触れる貴重な機会となりました。午後はセミナーを行った後、「Oh!MATSURI」と題して、お楽しみ企画が行われました。浴衣を着て屋台やパフォーマンスを楽しんだり、参加者同士で深い話をしたり…それぞれがお祭りの雰囲気の中で充実した時間を過ごしました。また、ホームカミング企画にもなっていたため多くの過去のサマースクール参加者が参加しており、今年の参加者と過去の参加者の交流も見られました。この日の夜は、どうしたら残りのサマースクールでの日々を有意義に過ごすことができるか、参加者同士が真剣に夜遅くまで語り合っている姿が至る所で見られました。 6 日目丸一日皆で過ごせる最終日。3日間行ってきたセミナーも最終日を迎え、それぞれのセミナーが集大成としてのまとめを行っていました。少しずつ「最後」を迎える中で同志社女子大学の上田信行先生をお招きして行われた午後のワークショップでは、それでも限られた最後の時間を楽しむ高校生の姿が見られました。夜には流しそうめん、タレントショーが行われ、参加者同士が様々な形で交流できる機会を設けました。残りの時間を大切にしながら、夜遅くまで高校生、大学生同士が語り合っている姿はこのサマースクールを一番よく表している風景だと思いました。 7 日目ついに最終日となってしまった 7日目。様々な想いを持ちながら臨んだ閉会式では、勇気を出して舞台に立ってスピーチを行った高校生の姿に多くの参加者が心動かされ、溢れる想いをこらえきれず泣き出してしまう参加者も多くいました。最後のフェアウェルランチでは、みんなの前で自分の想いを伝えたいという高校生の姿が印象的でした。別れを惜しみながらも小布施駅から電車に乗り込み、それぞれの旅がまたここから始まっていく、そんな風景が心に染み入りました。

Page 53: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

52

HLAB OBUSE 2015

Cinema Paradiso: Dreams, Desires, Gaze, Culture-Wei Jie [SL] , Kensho Tambara [HL]

Society and the City-Janice Jia [SL] , Chisaki Iijima [HL]

Social Psychology Across Cultures: How people around us Affect the way we Think, Feel, and Act-Saki Kitadai [SL] , Yuna Nakayasu [HL]

Fiddling in America Learning Bluegrass, Old Time, and American Folk Music-Axel Snow [SL] , Chika Miyashita [HL]

Beyond Borders Understanding the Impact of Japanese Culture in Peru-Deriam Chirinos [SL] , Shosei Koganemaru [HL]

Consciousness: Perspectives from Biology, Mathematics, and Philosophy-Eagon Meng [SL] , Daishiro Nishida [HL]

The Art and Evolution of Circus:The Modern Business of Performance-Kayla Chen [SL] , Momoko Hachikawa [HL]

Infatuated with Japanese Tunes Hisaishi, Sakamoto, and Uematsu-Sam Wu [SL] , Jun A. Shibata [HL]

From Higashino Keigo to Dan Brown: A Study in Mystery Fiction-Rohana Gao [SL] , Mikiko Ihara [HL]

Journalism for Social Change-Reed McConnell [SL] , Yu Ohno [HL]

Learning how to See: The Roman Empire How to do history without history books-Keir Pearson [SL] , Linai Zhou [HL]

Popcorn Philosophy: Hark, the HLAB-Signal!-Czi Lim [SL] , Mayu Tanino [HL]

How Does Music Treat You?: 3 ways to win his heart-Nene Yamasaki , Saki Murao [SL , HL]

Page 54: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

53

Fiddling in AmericaSL: Axel SnowHL: Chika Miyashita日本に住んでいると触れる機会の少ないアメリカのフィドル音楽。様々な文化の音楽や楽器が組み合わさっているこの音楽について学び、最終的には演奏することを目標としました。まずはアメリカの伝統的な音楽の歴史について学び、次に様々なスタイルでの音楽の演奏を試み、最後にはアンサンブルを行いました。

From Higashino Keigo to Dan BrownSL: Rohana GaoHL: Mikiko Ihara高校の授業ではなかなか取り上げられない探偵小説について学びました。日本の代表的推理小説家である東野圭吾の「容疑者Xの献身」と、ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」を研究することで推理小説に共通するテーマについて考えるほか、日本と欧米の文化差がどのように文章に現れるかについて議論を行いました。 Journalism for Social ChangeSL: Reed McConnellHL: Yu Ohno常日頃私たちは言葉に触れて生きています。この言葉の力をどのように使って世界を変えるのか、ジャーナリズムにおける記事の執筆・推敲について学ぶことで考えました。最終的に高校生はセミナーで学んだことを生かしてウェブサイトを開設し、自分の関心を持っている分野について記事を執筆しました。

Learning How to See: The Roman EmpireSL: Keir PearsonHL: Rina Shu高校の歴史の授業といえば、教科書に列挙されている年号や事実をやたらと暗記する作業を思い浮かべると思います。しかし実際は教科書で事実とされていることはそこまで確実なものでないこともあります。ローマ史の勉強を通じて自分で原典を解釈し、「何がどこでいつ起こったか」だけでなく「なぜ」も考える力を培いました。

Infatuated with Japanese TunesSL: Sam WuHL: Jun A. Shibata映画やアニメのワンシーンを題材に、脳科学、歴史学、政治学、音楽工学の観点から紐解きました。音と映像の効果的な組み合わせを研究しながら、人がどういう和音に興奮し、どういう楽器、音階、リズムに流されてきたか。第二次大戦中に各国がどのように音楽をプロパガンダに利用したかなどを考えながら、議論を重ねました。

The Art and Evolution of CircusSL: Kayla ChenHL: Momoko Hachikawaサーカスの歴史を遡り、人間が身体芸術や seeming impossible に魅せられる理由を探りました。また、現代サーカスを例に取り、ビジネスとしての舞台芸術にも触れ、セミナーの最後には高校生自らサーカスをデザインし、発表するというインタラクティブな学びを体験する場にもなりました。

Page 55: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

54

HLAB OBUSE 2015

高校時代に自分自身の可能性を知る (広げる ) ために、多様な分野でご活躍されているロールモデルとなる社会人の方々と出逢う、そんな目的で開催されたフォーラム。今年は、夢について考える中で、自分の目指したい姿が具体的にイメージすることが難しいと考えられる高校生に向けて、『高校生の心に火を灯す ~「夢」の可能性を広げ、「夢」に至るまでの「プロセス」から学ぶ~』というテーマで第一部

は6名の講演者による 15分程度のご講演、第二部では講演者とより近い距離でお話を聞くことができるようにフリーインタラクションを行いました。 文系・理系といった壁を乗り越え、また様々な分野の方々のお話をお聞きすることで、興味・関心の幅が広がり高校生の心に火が灯ったのではないでしょうか。

青沼 愛氏株式会社ファーストリテイリングCSR部ソーシングチームにて、人権、環境素材に配慮した調達体制の構築に従事している。

大藤 剛宏氏岡山大学臓器移植医療センター教授。4月には脳死と生体肺の同時移植である “ハイブリッド肺移植 ”を世界で初めて成功させている。

鎌田 千瑛美氏南相馬市出身。震災を機に、福島女子によるコミュニティ団体「peach heart」を立ち上げ、代表となる。他にも様々なプロジェクトに参画している。

合田 圭介氏東京大学大学院理学研究科教授。カルフォルニア大学ロサンゼルス校工学部教授を兼任。現在は細胞検索エンジンの研究開発を行っている。

関 和亮氏小布施町出身。映像ディレクター、フォトグラファー。Perfume のミュージックビデオ監督を手がける。

田村 真菜氏株式会社meguri 共同代表取締役。暮らしやいのちを支える実践者・専門家をサポートしている。また、狩猟分野でも活動し、いのちの循環を感じるイベント・場作りや情報発信を実施している。

Page 56: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

55

「働く」とはどういうことなのか、またこの世の中にはどんな仕事があるのかを高校生が知ることを目的としたワークショップ。社会で活躍されている 8名のゲストをお呼びし、ゲストの方々が提示するお題に対してグループで取り組み、ディスカッションを通し自分達なりの答えをまとめ発表をしてもらいました。高校生からは「こんな仕事があったなんて知らなかった。」「自分が将来働く姿が少しだが想像できた。」などの声が聞かれました。

講師一覧ゲストハウス LAMP 支配人堀田樹様

塩尻市役所企画課シティプロモーション係山田崇様

株式会社ハピキラ FACTORY正能茉優様  山本峰華様

小布施町役場 企画政策課定住交流係佐藤孝幸様

IRONCROW共同体 代表 トータルプロデューサー 小林秀樹様

国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチシニアアソシエート吉岡利代様

株式会社 prsm 代表取締役藤代健介様

箏奏者松澤佑紗様

Page 57: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

56

HLAB OBUSE 2015

コンビニ、ファミレスなどで簡易的な食事が普及した現在、私たち消費者と生産者の距離がありすぎることに疑問を感じ、もっと生産者・加工者の人たちの思いを知ろうというワークショップです。ワークショップの内の 1つである、有機・循環型農法を用いて果物を栽培している農家にて摂りたての桃を丸かじり。科学的に「土」などを見て、よりおいしい果物を作る生産者の熱い思いを高校生たちは心で感じていました。

各ワークショップの概略①和菓子づくりを通じて、日本の文化を学ぼう! 講師:市村多喜子様(和菓子いちむら)

②地元の食材でつくる、おいしい洋菓子(イチゴをもちいたクレープ) 講師:清水律男様(リトルパンプキン)

③お味噌をつくってみよう! -「発酵」という日本文化を学ぶ - 講師:小山洋史様(穀平味噌代表)

④小布施の子供たちと一緒に、長野の郷土料理「おやき」を作ってみよう! 講師:勝山貴代様(町教育委員会「子ども教室」指導員)

⑤食べ物を無駄にしない循環型農法を学ぼう! 講師:鈴木宏道様(鈴木農園)

⑥小布施の栗菓子ができるまで - 栗畑から栗菓子屋を見る ‒ 講師:桜井昌季様(桜井甘精堂社長)

Page 58: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

57

“playful” という考え方を大切にされている同志社女子大学の上田信行先生を講師としてお招きし、楽しみながら学ぶことの大切さとその実現方法を考えられるようなワークショップを行いました。様々なアクティビティが用意されており、会場は大変盛り上がりました。高校生たちはそれぞれに楽しみながら、思考を可視化することや遊びと学びの融合などを体験し、普段触れることのない多くの学びに刺激を受けていました。

講師同志社女子大学 特任教授 上田信行先生

開会式これからはじまる 7日間の「旅」の幕開けふさわしいワクワクするようなオープニングムービーと運営委員長である渡部のスピーチと共にサマースクールの幕が開きました。 小布施町の市村良三町長、町議会議長の大島孝司様から激励の言葉をいただき、さらには共同運営委員長であるDeriamからのスピーチが行われ、高校生代表からはサマースクールの意気込みを話してもらいました。これから一緒にサマースクールを過ごす大学生の紹介の後、来賓の方も含め開会式の参加者全員でサマースクールへの期待と不安をジェット風船に託し、開会式を閉じました。

1日目 アイスブレイクついに顔をそろえた参加者からはやはり、緊張している様子が感じられました。そんな気持ちを吹き飛ばすために、あいにくの雨ながら体育館を用いて体を多く動かすアクティビティをアイスブレイクとして行いました。一番盛り上がりを見せたのは、「猛獣狩りゲーム in English」。残念ながらグループに入れなかった人には、進行役のHLから無茶ぶり罰ゲームが。短い時間でアイデアを絞り出し、それを表現する様子にみんなの笑顔もこぼれ、緊張もほぐれました。

Page 59: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

58

HLAB OBUSE 2015

1 日目 ウェルカムディナー歓迎パーティーの意味も含め、毎年行われるウェルカムディナー。今年の会場は和の小布施の中に一際存在感のあるおしゃれなイタリアンレストラン「傘風楼」で行われましした。オレンジジュースの入ったグラスを片手に乾杯!デザートには、ティラミスやムース、小布施名物の栗を使ったアイスまで。小布施の食事はおいしい!と高校生たちも満足な様子でした。

3日目 Super Reflection Time(SRT)従来は大学生主導でハウスごとに行われていたリフレクションを、高校生 50人だけで行う企画です。具体的な内容は高校生のみぞ知るところ。それまで話したことのなかった参加者の夢について知ることができただけでなく、参加者全員が「ここに来て良かった」と思い、一体感を感じたとのことでした。

4日目 Free Time自由な時間の過ごし方を考えてみようという想いで企画されました。当日は生憎の雨模様でしたが、小布施町の中心街に出かけたり、バレーボールをしたり、参加者同士で互いに手紙を書いたりと、各々気の赴くままに時間を過ごしていました。サマースクールも中日ということで、前半の学びや心境の変化を自分の中に落とし込む時間になったようでした。

4日目 オフィスアワー欧米の大学で学生が教授にアポイントメントをとり質問をしに行く制度、「オフィスアワー」。高校生と大学生の対話を増やしたいという想いから、この仕組みをHLABの高校生と大学生の二者に置き換えました。身近なロールモデルである大学生の話を聞いたことで自分の将来や進路選択だけでなく様々な悩みについて再考するきっかけになったようでした。また、この企画以降、積極的に人に話しに行き、相談する高校生が増えました。

4日目 ホームステイサマースクール参加者と小布施町町民の方との交流と小布施の文化を肌身を持って体感してもらう箏を目的とし、4日目の夜に参加者が町民の皆様のお宅に宿泊させていただく民泊の機会を設けました。各ご家庭では手料理をふるまって頂いたり、子供たちと交流を行ったりと非常に充実した時間を過ごすことができ、小布施の「おもてなし」の心を体験す

Page 60: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

59

るとともに、第 2の故郷として小布施に帰ることのできる場所を各々が見つけることのできた大変貴重な経験となりました。

5日目 Oh!MATSURI日本の伝統行事である祭りの雰囲気を楽しんでもらいながら、より参加者同士の深い交流を目的とした当企画。浴衣を着て、さーけんせってみね会の皆様にご協力いただいた屋台に舌鼓を打ち、TOMOYA-ARTS様による絵のパフォーマンスを楽しみながら充実した時間を過ごしました。今年はこの企画がホームカミング企画にもなっていたため、多くの過去参加者も参加し、またホームステイを受け入れてくださったご家庭の方もお越しくださり、あちこちで再会を喜ぶ声や近況報告しあう声が聞こえました。

6日目 タレントショー高校生・大学生問わず、得意なことや趣味など自らの特技 (タレント )を披露する場として6日目の夜に行われました。ダンスや茶道、歌、ピアノなど様々な特技が披露されました。会場には前々日の夜にホームステイを受け入れてくださったご家族の皆様もお越しくださり、これまで知らなかった参加者の新たな一面を見ることができました。今年はセミナーごとの発表も多く見られた他、後半には皆で舞台に上がって盛り上がりを見せていました。

7日目 閉会式7日間の思い出と様々な想いを持ってそれぞれの参加者が臨んだ閉会式。市村良三町長から挨拶をいただき、セミナーリーダー、ハウスリーダー代表からのスピーチと曲のプレゼント、高校生代表と運営委員長からのスピーチが行なわれました。閉会式の後に行われた終了証書授与式では、ハウスごとに壇上に上がり高校生参加者一人一人に大学生から一言と共に終了証書が渡され、涙で顔をくしゃくしゃにしながら抱き合う姿が見られました。サマースクールが高校生にとってかけがえのない時間であることを示す景色がそこにはありました。

Page 61: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

60

HLAB OBUSE 2015

参加高校生 : 一色 寛登

<性別 >男子 16名女子 34名

<高校区分 >- 長野県内長野高等学校須坂高等学校長野西高等学校立松本深志高等学校文化学園長野高等学校長野吉田高等学校中野西高等学校上田高等学校飯山高等学校佐久長聖高等学校伊那弥生ヶ丘高等学校長野日本大学高等学校伊那北高等学校屋代高等学校長野清泉女学院高等学校

-長野県外愛知県立豊橋東高等学校旭丘高等学校新潟県立国際情報高等学校東京学芸大学附属国際中等教育学校巣鴨高等学校上野学園高等学校都立工芸高等学校郁文館グローバル高等学校開成高等学校Saint Maur International School福島県立安積高等学校前橋女子高等学校

<学年 >3年 13名2年 23名1年 14名

<居住地 >長野県 28 名 / 東京都 4名 / 愛知県 7名京都府 2名 / 千葉県 2名 / 神奈川県 1名岐阜県 1名 / 福島県 1名 / 大阪府 1名新潟県 1名 / 奈良県 1名 / 群馬県 1名

小布施で過ごした一週間は、様々な経験を得ることが出来た一週間でした。また、今後に生かせる知識を多く得ることができました。HLAB OBUSEでは、セ

ミナーやフォーラム、ワークショップなどを通じて、普段関わる事の出来ない方々とお話をすることできます。他にも、ホームステイや、食のワークショップなどで、小布施町の素晴らしさや、小布施町の人々の温かさ、街並みの綺麗さを感じました。その中でも、フォーラムスピーカーの方々の話を聞

いて、自分のやりたいことをやるのが一番楽しいし、一番意味のあることだと思いました。特に、合田さんの「only1 になれ」という言葉が印象に残っています。人間は誰一人として、同じ人生を歩んではいません。なので、一人一人が違う経験をしています。だから、それぞれの人に個性があると思います。そのことを大切にしていけば、自然と自分が何をすべきかわかると思うし、誰でも only1 になれると考えました。また、大学生や高校生と話していて、こんなにも自分の話に興味を持ってくれる人がいるのだと驚きました。学校では、あまり自分の話しをしないので、周りの

Page 62: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

61

人のことをあまり知りませんでした。でも、自分のことを話すと、相手も自然に相手のことを話してくれるのだとわかり、より深い関係になれるのだとわかりました。HLAB OBUSEで色々経験した中で一番思い出があるのはハウスです。ハウスは 1週間の生活の基盤として、家族同然の関係になれたと思います。1日の終わりのリフレクションでは、その日を振り返り、自分と見つめあいました。

また、ハウスの人のとても深い話を聞けました。言葉では表せないけれど、ハウスの人はHLABの中でも特別に大切な人たちです。最後に、このHLAB OBUSE に参加して得た知識は、今後に活かすことでその真意を発揮します。なので、HLAB OBUSEを新たなスタートラインとする、人生最高の旅をしていきたいです!

参加セミナーリーダー(SL):Axel Snow

Despite being a Harvard student for four years and graduating this May, this was my first year doing HLAB, and I

think that overall the experience was really rewarding. Particularly the portions that took place in Obuse were great experiences.I decided to lead a seminar on traditional American fiddle music. Half of my seminar was a lecture-discussion format, and the second half of the seminar I dedicated to teaching the students was music by ear. I think the topic really lent itself to the unique seminar format in HLAB. The students were particularly delightful to teach. They told me the hardest part of my seminar was learning songs by ear, but they did learned quickly and were quite enthusiastic.In the overall portion of the Obuse program, the high school students were incredible and eager to learn together and make friends, despite the fact that they came to HLAB for many different reasons. There were students with different levels of English capability, but I think that for the most part they got along well. I think the students enjoyed the unique environment of HLAB where they could learn in a new way without worrying about tests.

Many were shy at first, but by the end of the program everyone had become very tight with each other.Outside the seminar, the Obuse town portions were pretty great. We went to an onsen every day, had an awesome day learning about agriculture, and had a fun miniature festival. The homestay I participated in was particularly fun for me. I enjoyed connecting with a family in the Obuse community and playing with their two adorable kids. We had a few workshop events that were successful, I thought, though not always interesting to me- though it appeared that the high school students got a lot out of these events.Before HLAB, I assumed it would be a normal experience and a good chance to meet some fellow college students interested in Japan. I had been to Japan several times before this program, so I was not expecting to be surprised with how productive and inspiring the HLAB Obuse program would be. It turned out to be enjoyable, memorable experience thanks to the enthusiasm of the organizers, the college students, the high school students, and the town members of Obuse.

Page 63: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

62

HLAB OBUSE 2015

HLAB OBUSE 2015 運営委員:井上聡太

僕は高校生の時大学生に憧れていました。それは、大学生になれば自分の夢に向かって日々勉強が出来ると思っていたからです。しかし、実際に大学生になって待っていた

のは自由すぎる日々であり、特になにをするわけでもなく時間だけが過ぎていく、そんな生活を送っていました。しかし、ある日そんな生活を過ごす自分に危機感を感じ、何かこんな自分を変えてくれるものはないだろうかと思った時、たまたま出会ったのがHLABでした。自分は長野に住んでおり、たまたま開催地も小布施ということですぐにやってみようと決めました。そんな軽い気持ちで関わった自分を待っていたのは、苦悩の日々でした。このようなプログラムに関わったことがないだけでなく、企画の運営など一度もしたことのない自分にとって本期間までの約半年間は地獄のような日々で、正直に言ってとても大変な思いをしました。そんなこんなで

やっとの思いで迎えた本期間。苦労はしたが自分なりに全力でこのHLABというプログラムに向き合ってきたため何も問題は起きないだろう、そう思っていました。しかし、実際に始まってみるとそのようなことはあるはずもなく、トラブルは次から次へと起こってしまい、自分の半年間は何だったのだろう、と考えずにはいられませんでした。これでは自分は半年前と何も変わっていないではないか、そんな考えが頭をよぎりました。その時、一人の仲間が「切り替えて、ここから頑張ろう。」と励ましの声をかけてくれました。その言葉に励まされ後ろを振り返ると、そこには僕を励まそうと集まってくれた 沢山の高校生・大学生がいました。そんな素敵な仲間たちのおかげでとても充実した 6泊 7日間を過ごすことが出来ました。サマースクールを終えた今、改めて自分と向き合ってみるとやはり自分は人として変われてはいないと思います。しかし、僕は自分が変わるということよりも価値のある仲間という最高の「宝物」を手に入れました。この繋がりよ永遠に。

運営委員(EC)渡部寛史 .................岡山大学大竹黎 .....................Harvard University木口幸祐 .................新潟県立大学遠山宏樹 .................信州大学原山悠樹 .................早稲田大学井上聡太 .................信州大学関瑛理子 .................東京大学一色剛輝 .................豊田工業高等専門学校

ハウスリーダー(HL)飯島千咲 .................京都大学大学院大野友 .....................早稲田大学小金丸翔世 .............国際基督教大学柴田純 .....................慶應義塾大学周理奈 .....................早稲田大学谷野真優 .................国際基督教大学丹原健翔 .................Harvard University中安優奈 .................横浜市立大学西田大士朗 .............Williams College八川桃子 .................早稲田大学宮下千佳 .................同志社女子大学山崎寧々 .................University of Cambridge伊原三紀子 .............国際基督教大学村尾沙樹 .................早稲田大学

Creative Staff迫恭平(写真) ......日本大学川原崇大(映像) ..デジタルハリウッド大学宮尾昇陽(映像) ..デジタルハリウッド大学 /Canterbury Christ Church University

Page 64: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

63

セミナーリーダー(SL)Axel Snow .......................................Harvard UniversityRohana Gao ...................................Wellesley CollegeSam Wu ...........................................Harvard UniversityReed McConnell ...........................Harvard UniversityKeir Pearson ..................................University of OxfordXian Lim Czi ...................................UCSISaki Kitadai.....................................Tufts UniversityDeriam Chirinos ............................Harvard UniversityJanice Jia .........................................Harvard UniversityWeijie Lim ........................................New York UniversityKayla Chen .....................................Harvard UniversityEagon Meng ...................................Harvard University

期間中ボランティア堀内彩花 .................長崎大学笠井 瑛 ....................新潟県立大学片山 美里 ...............法政大学白井 優毅 ...............国際教養大学石山 花 ....................北里大学小山 京佳 ...............立教大学工藤 千尋 ...............信州大学指宿 雄大 ...............国際教養大学菅野 気宇 ...............国際教養大学丸山 拓人 ...............同志社大学本塩 彩衣 ...............信州大学津末 あや ...............立命館アジア太平洋大学村上礼央 .................University of Wisconsin福田健太 .................東京大学山崎裕子 .................岡山大学加藤志歩 .................国際基督教大学

HLAB OBUSE 2015 運営委員長渡部 寛史

Page 65: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

64

HLAB OBUSE 2015

【食事でお世話になった方々】セブンイレブン小布施雁田店様丸十ベーカリー様小布施堂様いろは堂様アップルシティなかの様小布施岩崎様ア・ラ小布施様味郷様来楽様TSUMUGI CAFE 様手打ち百藝おぶせ様小栗様桂亭様delica shimada 様さーけんさってみね会様10.4 様見海勝利様山岸茂夫様日穀製粉株式会社様北陸コカ・コーラボトリング株式会社 長野支店様JA全農様丸善食品工業株式会社 須坂工場様木島薬品様小渕青果様

【入浴でお世話になった方々】あけびの湯様穴観音の湯様

【お祭りでお世話になった方々】さーけんせってみね会の皆様(上原様、小山様)TOMOYA-ARTS様おぶせミュージアム・中島千波館様(池田様)小布施教育委員会の皆様山岸裕始様商工会青年部の皆様

【ホームステイでお世話になった方々】梅松寺様 / 関様 / 北村様 / 込山様 / 市川様畔上様 / 塩野崎様 / 竹節様 / 内山様 / 伊藤様吉村様 / 関谷様 / 土屋様 / 神林様 / 内坂様 / 山岸様 利根川様 / 田中様 / 中島様 / 中込様 / 久保田様 市村様 / 高野様 / 加藤様 / 高橋様 / 染野様

【医療対応でお世話になった方々】特定医療法人 新生病院様

【信濃町事後プログラムでお世話になった方々】小林義之様(信濃町教育委員会 次長)竹内康則様(信濃町教育委員会 教育長)元田和行様(信濃小中学校)佐藤宏幸様(信濃町役場 総務課)高橋哲様(信濃町役場 総務課)椙澤恵美様(信濃町役場 住民福祉課)小林直美様(信濃町役場 産業観光課)水沢安良様(信濃町役場 住民福祉課)水澤和馬様(信濃町役場 総務課)高橋博司様(信濃町役場 総務課 課長)川口彰様(信濃町役場 総務課)棚橋靖様(総合戦略・信濃町みらい創生会議会長・有限会社アートミヤジマ代表取締役)赤松玄人様(総合戦略・信濃町みらい創生会議副会長・信濃町教育委員・長野 森林組合森林づくり推進課長)斉藤寛紀様(株式会社ログラフ)高遠慎悟様(トライト一級建築士事務所)斉藤寛紀様(株式会社落影農場)大澤保博様(ヴァリアスカーズ)柳澤光照様(やなぎさわ美容室様)安藤陽子様徳竹美月様株式会社ファームかずと様有限会社仁之蔵様

Page 66: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

65

HLAB TOKUSHIMA 2015

Page 67: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

66

HLAB TOKUSHIMA 2015

HLAB TOKUSHIMA 2015 運営委員長広瀬ないる

Page 68: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

67

Day1大多数の高校生は徳島駅前からバスで 90分、また徳島県内の一部の高校生は現地に直接来るなどして、サマースクール開催地である県南部の海部郡牟岐町に、49名の高校生が集まりました。1週間一緒に過ごすハウスの発表やポロシャツなどのグッズ配布を行い、開会式を迎えました。開会式後には徳島県知事飯泉嘉門氏をお招きし、6人の高校生が登壇して知事に質問をぶつけました。アイスブレイクでは現在海外でも注目されている、カラフルなプラスチックコップを音楽に合わせて両手で動かしていく「カップス」を取り入れ、ハウス内の一体感が生まれました。また、それぞれのハウスのパフォーマンスをビデオに納め夕食後に皆で鑑賞しました。夜のハウスごとのリフレクションではアイスブレイクのゲームなどを行い盛り上がりました。

Day2朝の 8時 40分から、牟岐少年自然の家から車で 10分程度離れた牟岐町海の総合文化センターにて、セミナーリーダーによる 12のセミナーが開講されました。参加高校生は普段学校では体験することのない 90分間の少人数授業を 2コマずつ受けます。セミナーで頭を使った後は牟岐の婦人会の皆様の手料理をいただき、午後にはフォーラムが開講されました。前半の90分間では JICAで働かれている石塚彩氏、後半の 90分ではまちづくり(まちをデザインすること)に精通する山崎亮氏と大南伸也氏のお二人に対談を行っていただきました。夕方には地元の社会人の方々をお招きし、フリーインタラクションを行いました。その後牟岐小学校の旧校舎で行われたお祭りに参加し、高校生も大学生も一緒に阿波踊りを体験しました。

Day3午前中は 2日目同様セミナーを受け、昼食には婦人会の方の食事をいただき、午後には「Re: 小学校」ワークショップを行いました。東京学芸大学卒業後ハーバード大学大学院のデザイン学科を卒業された徳島出身の建築士、坂東幸輔氏を講師としてお招きし、廃校舎となった牟岐小学校の旧校舎を今後どのように活用できるだろうか、というテーマを元にグルー

Page 69: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

68

HLAB TOKUSHIMA 2015

プでディスカッションをし、ポスタープレゼンテーションとしてまとめました。高校生は大学生とともにに活発なディスカッションを行い自由でクリエイティブなアイディアが多く出されました。プレゼンテーションは全て高校生が英語で行い、坂東氏からの講評をいただきました。

Day4中日となったこの日は、サマースクール前半で学んだことを振り返り、後半に生かす目的で、リフレッシュ日として多くの企画を行いました。午前中は二つのグループに別れて牟岐の海でのシュノーケリングあるいは、小さな船で 15分ほど行った場所にある出羽島ツアーを行いました。昼食にはかつおの叩きを作る工程を体験し、皆で昼食としていただきました。午後には普段なかなか見る機会のない、ピアノやダンス、パントマイムや漫才など様々な才能を披露する「タレントショー」を行いました。夜のリフレクションは高校生のみで期間中前半を振り返りました。それぞれ期間中前半で感じてきたことの共有やHLABで達成したい目標を再確認し、期間後半への準備ができました。

Day5午前中はセミナーを受け、婦人会の方々の美味しい昼食をいただいた後、午後はHLAB代表理事小林亮介とハーバード大学院で物理学を専攻している永島岳氏から講演をいただいた後、ISAK(International School of Asia, Karuizawa) の甚上直子氏をお招きしてMBTIワークショップを行いました。MBTIとは、心理学者のユングの理論を元に人を 16種類のタイプに分け、自分を知ると共に人との違いを認めることで、人間関係の構築に役立てる自己理解メソッドです。参加者が皆それぞれ、新たな自分の側面の発見や「人とは違って当然」という事実を改めて確認し、多様性の面白さを実感していました。

Day6午前中には、セミナーリーダーやハウスリーダーたちはセミナーを通して高校生に伝えたかったメッセージをしっかりと伝えて最後のセミナーを終了しました。昼食は最後の婦人会の方の手料理でこの日はサラダ、うどんと炊き込み御飯をいただきました。午後には徳島の伝統工芸品である行燈(あんどん)を作製するワークショップを行いました。自分のサマースクールを表す一言を筆を使って半紙に書き込

Page 70: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

69

み、行燈に貼り付け、作製した 30以上の行燈と地元の行燈を合わせ、夜には浜辺での展示を行いました。行燈の光が作り出す幻想的な雰囲気の中で、期間中に撮影した写真のスライドショーなども行われました。最後のリフレクションでは皆自分たちの過去、現在、未来についてなど熱い気持ちを伝えあい、サマースクール後も続く強い友情が生まれました。

Day7自然の家での最後の朝食を、高校生も大学生も共に食べました。10時から閉会式を行い、地元の皆様含め期間中お世話になった多くの皆様がお越しくださいました。ハウスごとに大学生から高校生へ修了証書授与を行い、閉会式後には高校生が自由にサマースクールの感想や他のメンバーへのメッセージを伝えられる「メモリアル」という時間をとりました。昼食に地元の商工会の皆さんが用意してくださった、手作りのお寿司やサンドイッチを頂き最後の別れを惜しみながら、13時には高校生を乗せたバスは徳島市内へ向けて走り去って行きました。涙をこらえられない中、みんないつかまたどこかで再開を約束し、最後には笑顔で手を振りました。

Page 71: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

70

HLAB TOKUSHIMA 2015

Did You Hear That?: "Reading" American Popular Music and Music Videos Allejah Franco / Akari Takahashi

Inside a Computer: Intro to IT Fundamental, from Hardware to the World Wide WebTiphanie Fuentes / Tenichi Liu

Laugh for Life: Or Why We Need Humor to Deal With Life, the Universe and EverythingLimor Gultchin / Yoshimi Li

Monsters in Literature, Film, and Real LifeJavier Gutierrez / Ayaka Murayama

Is there one correct way to look at the world?: Islam, Contexts, and TerrorismQasim Khan / Nana Azuma

Freakonomics: Exploring the Hidden Side of EverythingGal Koplewitz / Taeko Hamada

A Day with the Brain: Understanding the brain with a neuroscience and Psychological approachFiona Lau / Mitsuko Shimizu

Sustainable Development: Let’s Build the Future TogetherLuis Mayberry / Charles Genki Shimokura

Nuclear power and destruction: Studying the political effects of Fukushima and other recent nuclear meltdownsJacquelyn Nakamura / Sho Hayashida

The Japanese American ExperienceEmily Natori / Max Behar

What we talk about when we talk about “Gender”: An introduction to contemporary Gender issuesJeanne Swee / Mai Saito

Understanding Your Teenage Brain: How your brain works and what you can do to support itMegumi Takada / Takaaki Yoda

Science Literacy:A Necessary Skill Miranda Tyson / Kosuke Yamazaki

Croissant, Diversity & French Cultural ExceptionYang Xiong / Chiemi Yamamoto

Did You Hear That? - “Reading” American Popular Music and Music VideosAllejah Franco / Akari Takahashi 普段私たちが何気なく聴いている音楽はどのような要素から形作られているのか。そしてその一つ一つの要素はどういった意味を持つのか。このセミナーでは、いくつかの具体例を挙げながら、歌詞、伴奏、コーラス、ミュージックビデオ等多様な観点からアメリカにおけるポップミュージックの分析方法を学びました。

Is there one correct way to look at the world?: Islam, Contexts, and Terrorism Qasim Khan / Nana Azuma このセミナーでは近頃ニュースで見ない日がない、イスラム原理主義者によるテロのトピックを扱いました。基盤にあるイスラム教の教え、その捉え方の違いや、身近な視点からテロ組織がなぜ生まれるのか、その背景を高校生と一緒に考え、ゲーム理論も踏まえた上でテロを阻止するためのガバナンスを探究しました。

Page 72: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

71

Freakonomics - Exploring the Hidden Side of Everything Gal Koplewitz / Taeko Hamada麻薬の売人はなぜ母親と同居し続けるのか?相撲界の八百長疑惑はどのように証明できるのか?このセミナーはそれらの疑問に回答するために、様々な社会現象を経済学で使われるデータを用いて分析し、また様々なケーススタディを使用しながら一見難解と思われがちな経済理論を社会学・歴史の観点からアプローチしていきました。セミナーの後半では、「いかにデータが人を騙すのに便利な道具であるか」をコンセプトに批判的に事例を考察しました。高校生は Freakonomics を通じて、データを用いて社会を観察するスキル、またそれらのデータを批判的に考察する方法を学びました。

Sustainable Development: Let’s Build the Future TogetherLuis Mayberry / Charles Genki Shimokura 「持続可能な開発とは、未来の世代の利益や要求を自ら満たす能力を損なうことなく、現在の世代の利益や要求をも満たす開発である」。21世紀の世界におけるキーワードの一つである「持続可能な開発」。環境科学、工学、法律学、経済学、公共政策学など多様な専門分野が複雑に絡み合うこのトピックについて、そのコンセプトはなにか、「持続可能性」を測る基準はなにか、などを考えたうえで、ブラジルの実例をもとに、ディスカッションを通じて政策を立案する体験ができました。

What we talk about when we talk about “Gender”: An introduction to contemporary Gender issuesJeanne Swee / Mai Saitoジェンダーとはなんなのでしょうか?そもそも、"男 "、" 女 " ってなんでしょう?最近アメリカで同性婚が合法となったことからも分かるように、世の中には単純に "男性 ”、" 女性 " にあてはまらない人々がいます。このセミナーでは、ジェンダーに関わる諸問題や、どのようにしてジェンダーという概念が作られたかを、ジェンダー平等やゲイライツに絡めてディスカッションを交えながら学びました。

Understanding Your Teenage Brain: How your brain works and what you can do to support itMegumi Takada / Takaaki Yoda 思春期に見られる「リスクを顧みない衝動的行動」や「反抗期」は何故、思春期にのみ見られるのか?このセミナーではこうした年齢的に高校生に身近なテーマを、脳科学的観点から学びました。高校生自身が思春期の脳の状態を理解し知識を得ることで、より質の高い日常生活を送る一助にすることを目標としたセミナーになりました。

Science Literacy: A necessary skill Miranda Tyson / Kosuke Yamazaki情報社会が発展するとともに、科学リテラシーは非常に大切なスキルの 1つになってきました。科学リテラシーとは何を指すのでしょうか?メディアから得る情報は常に正しいと言えるのでしょうか?このセミナーでは、実際に、東洋医学や遺伝子組み換え作物を題材にディスカッションを行い、各個人が科学的に物事を分析するトレーニングを行いました。情報が錯綜する現代社会の中で、科学とどのように接するのかを考える貴重な経験になりました。

Page 73: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

72

HLAB TOKUSHIMA 2015

様々な分野で社会のトップリーダーとして活躍されている有識者の方々をお招きし、8月 16日、19日の午後に海の総合文化センターのホールにて行われました。講演で語られる経験や、熱いメッセージを通して、参加者にとって新しい価値観との出会いや将来を考察する契機となることを目的としています。また、ご講演いただいた後に、高校生・大学生と講演者の対話を意識した長めの質疑応答や、また講演

者と同じ目線で交流・議論できるようなフリーインタラクションを設けるなど、高校生・大学生・社会人といった 3つのアクターが能動的に参加し、対話を行うことが可能となる学びの場を創造することを目指しました。

石塚彩氏 / 国際協力機構(JICA) 講演 【日時】8/16( 日 ) 13:30-15:00【場所】海の総合文化センター ホール【概要】ご自身の生い立ちや現在の国際協力に関するお話をしていただきました。これまでネパール、ハイチ、モザンビークなどでAIDS、結核やマラリアの感染症対策に関わり、現在は JICAで西アフリカ諸国の保健システム強化事業に従事されており、写真とともに国際協力の実際を伺うことができました。

大南信也氏 / グリーンバレー理事長山崎亮氏 / studio-L 代表 対談【日時】8/16( 日 ) 15:10-16:40【場所】海の総合文化センター ホール【概要】お二人の学生時代の話やどんなことを考えてどのように行動してきたか、また専門分野である

Page 74: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

73

地方活性化に関してやコミュニティデザインのお話をしていただきました。「生き方」について考えさせられると同時に、飾らない言葉での講演に高校生は興味を持って耳を傾けていました。

小林亮介 / 一般社団法人 HLAB 代表理事 講演永島岳氏 / ハーバード大学大学院生 講演【日時】8/19( 水 ) 13:30-14:30【場所】海の総合文化センター ホール【概要】小林からは自身の生い立ちに加え、HLABの歴史や理念についてスピーチを行いました。永島氏はご自身の生い立ち、なぜハーバード大学へ進学することに決めたのか、また現在取り組まれている研究について紹介していただきました。

甚上直子氏 / 学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 ワークショップ【日時】8/19( 水 ) 14:40-16:40【場所】海の総合文化センター ホール【概要】MBTI®(Myers-Briggs Type Indicator®) と呼ばれるメソッドを用いた自己分析ワークショップが行われました。自分自身と改めて向き合い、自己を理解し、自分をより活かすヒントを得ることができました。16のタイプ別にグループに分かれることで、互いの良さを知り、認め合うこともできました。

【日時】8月 16日(日)、8月 18日(火)、8月 19日(水)【会場】牟岐町海の総合文化センター牟岐少年自然の家

【概要】フリーインタラクションでは、徳島県内でご活躍中の方、また徳島出身で全国各地でご活躍されている方を中心にゲストとしてお越しいただきました。徳島で生まれ育ち、県内・日本全国・世界各地でご活躍されているゲストの方々のお話は、県内の高校に通う生徒にとっては特に身近に感じられたようで、

「自分自身も将来は何らかの形で徳島に貢献できれば」と話す高校生もいました。高校生の中では漠然としたイメージでしかなかった「大学生」や「社会人」というものが、この企画を通して、自分の将来に関連させて考えられるようになった様子でした。

Page 75: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

74

HLAB TOKUSHIMA 2015

( 敬称略 , 順不同 )兼松文子氏 .............JTMとくしま日本語ネットワーク代表志田雅美氏 .............多摩美術大学美術学部統合デザイン学科岡田元一氏 .............有限会社三八代表近森由記子氏.........特定非営利活動法人 TICO 事務局長田村航也氏 .............徳島県海部郡海陽町 城満寺住職西川昌徳氏 .............自転車冒険家坂東幸輔氏 .............建築家三村誠二氏 .............徳島県立中央病院救命救急センター長坂野晶氏 .................AIESECモンゴル代表長谷川友紀氏.........CHU CHU CHURROS CAFE 店長水上友理恵氏.........London School of Economics梶川奈津子氏.........広告会社勤務高田修太氏 .............コンサルティングファーム勤務林祐太氏 .................コンサルティングファーム勤務水野愛子氏 .............慶應義塾大学文学部岸田侑氏 .................徳島市市民活力開発センター統括マネージャー

「アイスブレイク」本企画の目的は、サマースクール初日で緊張し、他の仲間との自己表現の共同作業の中で生まれる会話を通して、凝り固まった体と心をほぐすことでした。企画内では「カップス」という、音楽に合わせてコップを操るゲームを行い自然と会話が弾み、笑顔あふれるHLAB TOKUSHIMAのサマースクールのスタートになりました。

「Re: 小学校」徳島県出身でハーバード大学大学院を卒業され、現在建築家として活躍されている坂東幸輔氏の指導のもと、廃校になった旧牟岐小学校の校舎の活用案を考え、グループでプレゼンテーションを行いました。限られた条件の中で自分のアイデアをどう表現していくのか、そのアイデアをどのようにまとめ説得力のあるプレゼンテーションを行うのかを学びました。高校生からグランドを農園にし、収穫したもので給食を作り校舎で販売するなどの面白いアイデアが出てくるワークショップになりました。

Page 76: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

75

「シュノーケリング・出羽島訪問」シュノーケリングか、出羽島訪問を選択できるアクティビティを行いました。シュノーケリングを選んだ人は自然の家周辺の海に入り牟岐の海を堪能しました。出羽島訪問を選んだ人は船に乗り込み 20分ほど行ったところにある古風な街並みが残る小さな島で牟岐町教育委員会の方に島の案内をしていただいた後、島の婦人会の方々に作っていただいた心太(ところてん)を食べ、島の景色を楽しみました。島で食べた心太は絶品で参加者にとって忘れられないものになりました。

「お祭り」牟岐のお祭りに参加し、実際に阿波踊りを踊ったり、焼きそばやかき氷を食べ、牟岐のお祭りを楽しみました。阿波踊りでは地元の連の方の先導で観客が見守る中で踊らせていただき、徳島の文化に触れる経験になりました。また、焼きそばやかき氷を食べ、お祭りの臨場感を感じることができました。

「タレントショー」タレントショーとは、セミナーなどでは見えにくい高校生の特技(タレント)に焦点を当てショー形式で披露してもらうことで、普段とは違うお互いの意外な一面を知り相互理解を深めてもらうことを目的としています。ショーでは、ピアノ・漫才・リコーダー・パントマイムなど幅広いタレントが高校生から披露され、お返しに大学生からはダンスが披露されました。このタレントショーを機会に高校生間の打ち解けもさらに一層進んだようでした。

 「あんどんワークショップ」牟岐町の伝統である行灯(あんどん)を「牟岐あんどんの会・娃佳哩」の皆さん、牟岐で習字の先生をしている方々の指導のもと、3人で 1つの行灯を作りました。行灯の和紙には習字で自分の将来を一言で表し、夜には浜に地域の方が作った行灯と合わせて 300個の行灯を並べリフレクションを行いました。ワークショップを通じ、参加者が牟岐の伝統と自分の将来について考えるきっかけとなりました。

Page 77: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

76

HLAB TOKUSHIMA 2015

< 性別 >男子 20名女子 29名

<高校区分 >国立 1名 公立 27名私立 18 名海外 3名

<学年 >1年 22名2年 17 名3年 10 名

< 居住地 >徳島県 30名東京都 8名北海道 1名愛知県 1名奈良県 1名大阪府 1名兵庫県 1名岡山県 1名

参加高校生:藤本真穂 私がHLABに参加して成長できたことは次の三つだ。 1つ目は、自分とは何か?について考えたことだ。それは、5日目のリフレクションで「自分を一言で表してハウスのみ

んなで誰なのかを当てる」というゲームをしたからだ。私は optimistic「楽観主義」と書いた。その日の夜に「本当に自分は楽観主義なのか」と考えた。すると、悲観的な考え方をしている自分を受け入れないようにしていたことに気付いた。今まで、上手くいくと考えたことは良い方向に進んでいた。改めて、物事をポジティブに捉えて、良い方向に行くように考えようと思えた。 2つ目は、生きがいについてだ。高校 3年生になり人生の半分以上の 10年間所属していた合唱団を卒団したことで生きがいを失くした私は、「私以外の人はどんな生き方をしていて、どんな生きがいを持っているのか知りたい!」と思っていた。最終日のリフレクションで上記の自分の境遇を伝え、「みんなの生きがいとは」と尋ねると、意外な答えが返っ

てきた。「生きがいは諦める事で見つかる時がある。」「人生何が起こるかわからないのが面白い!」「じっくり考えてみれば?」というアドバイスを貰い、自分なりの答えにたどり着いた。「生きがいは見つけるものじゃなくて自然と見つかるものであり、挫折も生きがいを見つけるための過程である」ということだ。 3つ目は、‘Dive Into The New World’ という自分のモットーが見つかったことだ。私は自ら希望せず、全く興味がなかった、「フランスの文化」のセミナーを受けた。フランスの政治、人々、そして文化ついて習い討論し、フランスという国の面白さに感銘を受け、もっと知りたくなった。「やってみなければわからない」という言葉そのものの体験だった。偏見で物事を決めずに思い切って試してみることが大切だと思った。 大学生になっても、新たな世界に積極的に飛び込み、運営委員やハウスリーダーとしてHLABに関わりたい。高校生や他の大学生から刺激を受け、共に成長しながら、自分と向き合いたいと考えている。

香川県 1名福岡県 1名【海外】アメリカ 2名香港 1名

Page 78: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

77

参加ハウスリーダー (HL):山本千笑

「目から鱗が落ちました。ほんとにありがとう。」ある日の昼食中に一人の高校生から言われた言葉です。ハウスリーダーとして一番に初めに感じた事は、目の前のキラキラした瞳に対する自分の影響

力の大きさでした。「バイリンガルで、参加者同士を繋ぐ存在」「一番身近なロールモデル」そんな肩書きを背負って、今の自分に何が出来るだろうか。セミナーやリフレクション、共に過ごす日々の中で、自分は高校生に何が伝えられるのだろうか。期間中、多くのハウスリーダーが同様の壁にぶつかっていたように思います。思い描いていた理想に近づけない不甲斐なさに、悩み苦しみました。ところが、時間

というものは頼んだって待ってくれません。いくら牟岐の豊かな自然の中にゆったりとした時間が流れていようとも、1週間の短いプログラムでは一瞬一瞬が愛おしいほどに速く過ぎ去っていくのです。その時間の儚さに気付いてからは、今その瞬間に高校生と真正面から向き合いたい、向き合わなければならないと思うようになりました。彼らの声に耳を傾け、自分がかつて彼らと同じように悩み少しずつ出してきた自分なりの答えを、目一杯共有し、時間を忘れて語り合いました。すると一歩ずつですが、ハウスリーダーと高校生という所属を越えた新しい絆が生まれていくのがわかったのです。「目から鱗が落ちました。」笑顔でそう言ってくれた彼に対して、自分は何かの見本になったわけでも、彼の人生における適切な答えを提供できたわけでもありません。ただ単純に、彼らのことを知り、彼らの見ている世界を少しだけ広げる手助けができたこと。その事実こそが、この夏ハウスリーダーとして得られた大きな喜びとなりました。

参加セミナーリーダー (Seminar Leader):Limor Gultchin

“You did what over the summer?!”“Taught Japanese high schoolers about humor and the meaning of life”“Do you know

Japanese?”“Does it seem like I know the meaning of life?”“I don’t know about that, but the humor part doesn’t look too good either”

This is just one example of the kind of post-HLAB conversations I ran into (ok, with some artistic license). How can one explain a one week experience that lets you do just that - teach something you simply care about to incredible students who do their best to understand your lofty ideas - in their second language? How do you explain stargazing with high schoolers you just met by the ocean side, discussing life and the universe? How do you explain Mugi’s moms’ taste? How do you explain awa-odori dances in front of a supportive, enthusiastic local crowd? I don’t

believe I can.

The beauty of HLAB is that it’s mostly made of things that don’t make sense in the outside world: college kids from all over the world coming to Japan just to teach a subject they’re passionate about; Japanese college students who work for hours and hours on end to ensure this complicated show can run smoothly and seamlessly, only because they care so much about it and believe in its importance and value; High school students who give up a few more days of a coveted summer vacation, to speak in their second language for a week, take courses that might prove difficult even for college students, and talk about their hopes, dreams and fears; An incredibly dedicated local community which embraces all those mentioned above and makes them all feel at home (even when they dance the awa-odori very badly).

The real secret of this program is that it’s not about what life is or people are ̶ it’s about what they can be with some goodwill,

Page 79: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

78

HLAB TOKUSHIMA 2015

HLAB TOKUSHIMA 2015 運営委員 (EC): 中野貴博

「HLAB TOKUSHIMAに参加して、本当に良かった。」 サマースクール最終日、多くの高校生からこの言葉を聞いたとき、私は言い知れない安堵感を

覚えた。昨年に引き続き、運営委員としてHLABに参加することになったのは今年の 3月。2年目となる今年、昨年以上のサマースクールにしたいという思いもあった。それからおよそ 4か月の間、それぞれの準備に取り組んだ。

 楽しさや充実感に満たされることもあったが、決してそればかりではなく、思い通りにならないことの難しさや自分自身の実力不足に対する悔しさに直面する場面も多くあった。そんな中で私が常に心に留めていたのは、HLABをつくることに対するやりがいだった。参加したすべての高校生、大学生が「この夏HLABに来て良かった」と心から思える夏を作

HLAB TOKUSHIMA 2015 運営委員 (EC): 田中美有

今年の 3月、全く何も知らないままそして何も持たないまま飛び込んだ世界で、私は高校生より一足先に ”HLAB” を体験しました。私が初めて経験した ”HLAB” はひたすらwhy を問い続けられるこ

とでした。「どうしてHLABにきたの?」「どうしてこの大学にはいったの?」そうやって問われ、自分の中でwhy を深めていくことで驚くほど自分を知ることができるようになりました。

 心の底にあった気持ちを言語化できる場所、そしてそうやって知った自分を認めてくれる場所、それが私の中の ”HLAB” となりました。パソコンもできない、運営の経験もない私を突き動かしていたのは

りたい。この強い思いがあったからこそ、サマースクール本番まで挫けず準備に取り組むことができた。 しかし同時に、私が感じているこのやりがいが、独りよがりなもので終わってしまわないかという不安もあった。この不安を最後に払拭してくれたのが冒頭の言葉だ。すべてがうまくいったわけではなかったが、今までやってきて良かったと心から思えた瞬間だった。徳島県の南に位置する牟岐町という小さな町で、世界中から集まった高校生と大学生がともに過ごす 7日間。ここで得られた刺激は、他では得られない特別なものだったと思う。

 ひとりひとりが違う視点からサマースクールを経験し、互いに影響を与え合い、また新たな学びにつながっていく。こうしたさまを目の当たりにし、その場を作り上げる一員として大きな喜びを感じた。私自身、HLABを通して、忘れられない感動を経験し、素敵な仲間にも巡り合えた。本当に充実した時間を過ごすことができた。この素晴らしいサマースクールをともに作り上げてくれたすべての方々に感謝したい。

「自分にできることはなんだろう、できることは全部やってやる」という気持ちでした。夏本番も考えることは変わらず「高校生に対してわたしは何ができるのだろう」でした。英語も話せない、専門もない、そんな私に高校生は何を求めるだろう。そうした気持ちを抱え高校生と話しているうちに湧き上がってくる気持ちは「自分を深めたい、伝えたいことを見つけたい」の一心でした。しかし、最後に高校生からもらった手紙にはこう書かれていました。 「みゆさんとはなしていると落ち着く。癒される。」わたしの役目はなにかを伝えることではなく、「寄り添い、相手の立場に立って考えることができる存在。」であることだったのかもしれません。高校生からこうやって教えてもらい気づくこともあり、大学生と話していて教えてもらうこともたくさんありました。そうやってHLABで得たものを糧に日々、笑顔で成長していきます。

curiosity and open-mindedness. Or as they say in Tokushima (or yell, depends on how well the dance is going): Yattosa. Yatto Yatto.

Page 80: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

79

運営委員(EC)広瀬ないる .............東京外国語大学石原翔太 .................大阪大学岡田まどか .............大阪大学川邊陸 .....................愛媛大学倉田芽衣 .................慶應義塾大学佐々木恵梨 .............岡山大学田中美有 .................徳島大学田邊桃佳 .................横浜市立大学鶴原幹 .....................慶應義塾大学中野貴博 .................大阪大学與口直樹 .................早稲田大学

ハウスリーダー(HL)斉藤麻衣 .................青山学院大学村山綾香 .................大阪大学吾妻奈々 .................早稲田大学高橋あかり .............東京外国語大学山崎亘祐 .................慶應義塾大学Behar Max ...........Princeton University林田將 ..................... Institut supérieur de l'aéronautique et de l'espace霜倉チャールズ元気 ......... 大阪大学山本千笑 .................Royal Holloway, University of London濱田多会子 .............SOAS, University of London與田嵩晃 .................慶應義塾大学清水光子 .................Soka University of America李禎み .....................東京大学劉添毅 .....................Macalester College

Creative Staff三上直美(映像) ..慶應義塾大学水戸遥介(写真) ..慶應義塾大学

セミナーリーダー (SL)Tiphanie Fuentes .........................Harvard University Javier Gutierrez ............................Harvard University Miranda Tyson ..............................Harvard UniversityJeanne Swee ..................................SOAS, University of LondonFiona Lau .........................................Wellesley CollegeAllejah Franco ...............................Harvard University

Jacquelyn Nakamura ..................Yale UniversityQasim Khan ....................................Harvard University Megumi Takada ............................Wellesley College Yang Xiong .....................................Columbia University Gal Koplewitz .................................Harvard University Emily Natori ....................................Wellesley CollegeLuis Mayberry ...............................Harvard University Limor Gultchin...............................Harvard University

今年度もHLAB TOKUSHIMAは徳島県教育委員会、牟岐町教育委員会そして牟岐町民の皆様をはじめとする、HLAB TOKUSHIMAを応援してくださる全ての方々の暖かいご支援とご協力によって成り立ち、49名の高校生と 47名の大学生スタッフがそれぞれの知識や思いを交流させ、また多くの学びを持ち帰ることのできるサマースクールとなりました。この文章を書いている現在は 9月中旬で、サマースクールの 1週間が終わり早 1ヶ月以上が過ぎましたが、高校生同士や

高校生と大学生、社会人との交流は今なお、むしろ期間中よりも活発に続いている様子を見ると、これからのHLAB TOKUSHIMA 2015 の未来が息づいていることを感じます。ご支援いただいた皆様にはHLABスタッフ一同より心よりの感謝を申し上げます。これからもHLAB TOKUSHIMAを暖かく見守り、ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

HLAB TOKUSHIMA 2015 運営委員長広瀬ないる

Page 81: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

80

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015

Page 82: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

81

TOMODACHI HLAB 平素より皆様におかれましては、益々のご健勝のこととお喜び申し上げます。2015年 8月 14日(金)から 21日(金)の 7泊 8日間、多くの方々のご支援、ご協力に支えられ、「TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 Supported by TOMODACHI コンビニ基金」を実施いたしましたことをここにご報告申し上げます。本サマースクールが開催できましたことは、主催団体である公益財団法人 米日カウンシル TOMODACHI イニシアチブ 、並びに共催をいただきました株式会社ファミリーマート、株式会社ローソンから構成されます TOMODACHI コンビニ基金の皆様のお陰でございます。改めて、ご支援いただきましたことに対しまして心より御礼申し上げます。

本サマースクールが開催された女川町は、全国に誇るさんまの水揚げや、豊かな漁場を生かしたホヤ・牡蠣・ホタテ・銀鮭の養殖業が盛んな港町です。東日本大震災では、町の建物の約 7割が津波により倒壊し人口の約 1割の方が亡くなるという壊滅的な被害を受けました。千年に一度の被災から立ち直るべく、今、町の全員が一丸となってまちづくりにチャレンジしている、そのような場所でサマースクールは開催されました。「千年に一度」と形容されるように、女川町まちづくりは誰もが初めて経験することで、そこには国内外問わずたくさんの人が集まり、出逢いが生まれていました。高校生は女川町という町で、そこに生きる人々から多くのことを学んでいました。本サマースクールの運営には女川町を始め、宮城県教育委員会の皆様に多大なるご支援をいただきました。誠にありがとうございました。

本プログラムでは、女川町や雄勝町と連携した企画が特徴的となっておりました。女川町の豊富な漁業資源を活用した漁業体験では高校生と海外大学生が女川特産の「ホヤ」の身捌きを体験していました。一人の海外大学生は、とてもホヤが気に入った様子で自分のハウスの名前をハウス「ホヤ」と呼んでいる様子もありました。また、中日には女川漁港から乗船し、雄勝町のMoriumius という教育型複合施設で活動を行いました。自然に触れながらサスティナビリティについて体験的に学ぶワークショップや、キャンプでの宿泊体験は高校生にとってはとても新鮮な経験となりました。

「サマースクールが女川で開催されるかもしれない」

HLAB2014 のサマースクールを終え、アメリカのワシントン州立大学に留学していた私がそんな言葉を聞いたのは、まだ暑さの残る 9月 17日のことでした。実現可能か否かもわからない中、翌週には帰国し、東北で活動される多くの方に相談に伺いました。継続してご支援をくださる横山匡様、竹内弘高様、黒川清様には心より御礼申し上げます。また、企画当初から真摯にご相談に乗っていただき、忌憚ない意見をいただきました山崎繭加様、竹川隆司様、小松洋介様、城井久様にはどれだけ感謝してもしきれません。ありがとうございました。また、最後になりますが、本サマースクールの実現に向けご尽力いただきました関係各所の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金 運営委員長谷口 優太

Page 83: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

82

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

TOMODACHI HLAB TOHOKUでは、サマースクールに向けた事前準備として以下の 2つのことを実施いたしました。1つ目は、運営委員による毎週のミーティングです。対面で顔を合わせられない東北や海外在住のメンバーもSkype で参加し、どのようにサマースクールを運営するのか、タイムスケジュールや人の動きなどについて議論を重ねました。運営委員は定例のミーティング以外にも、常に連絡を取り合い、どうすれば高校生に有意義な夏を提供できるのかを考え続けました。2つ目は運営委員とハウス

リーダーによる女川合宿です。女川合宿では、サマースクール期間中に使用する施設などを見学し、どのように使用するのか、また高校生の誘導方法などについて確認をしました。夜には、地元のサマースクール運営委員の皆様との交流会を行い、地元の方々がどのような思いを持って女川で働かれたり、活動されたりしているのかを聞きました。翌日には、仙台に会場を移し、後援をいただいている一般社団法人 アスヘノキボウの小松洋介様より「女川のこれまでの復興の軌跡」というテーマでご講演を頂きました。

8月 14日朝から降り続いていた雨もお昼過ぎには上がり、青い空の下、女川小学校に 60名の高校生を迎えました。開会式では、須田町長にご挨拶をいただいた後に、TOMODACHI イニシアチブの堀田様よりTOMODACHI プログラム、アラムナイ制度についてのご説明をいただき、スポンサーの株式会社 ローソン CEOの玉塚様より激励のお手紙をいただきました。その後のアイスブレイクでは、ダンスを踊り、ここから8日間を過ごす ”House” のメンバーでチームのスローガンやイメージを描き入れたフラッグ(旗)を作成しました。あるHouse ではスローガンに”Start Storong, Finish Storonger”というスローガンを掲げ、決意を固めていました。緊張する様子が見られた初日でしたが、大学生の高いテンションにつられ、高校生もリラックスしてプログラムを開始できているような様子でした。

Page 84: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

83

8 月 15日蝉の鳴き声が聞こえるなかでも、少し涼しい中で 2日目がスタートしました。海外大学生によるセミナーが開始され、朝早くから自分の教室を探す高校生がELFALOの中を行き来していました。セミナーではここから 3日間どんなことを学んでいくのかが冒頭に伝えられ、大学生からセミナーの内容が紹介がされました。初めてのセミナーを終えた高校生に話を聞くと「とても楽しかった!」と明るく話す子や、「内容が英語で全然わからなかった、つらい」と涙を浮かべている子もいました。午後には、体育館に移動し、小松洋介氏と山崎繭加氏のフォーラムに参加しました。東北の復興や再建について、震災直後から女川に身を置き復興活動に取り組む小松氏には「中から見た女川」、ハーバードビジネススクールで女川についてのケーススタディーを作成された山崎氏には「外から見た女川」というテーマでご講演を頂きました。その後、世界経済フォーラム・ダボス会議の 20代30代のリーダーメンバーを中心に選ばれるGlobal Shapers Community の皆さんにご自身の高校時代のお話を交えながら、ご講演を頂きました。夜にはフューチャーセンターCamass でフリーインタラクションが開催され、県内外から 15名ほどのゲストにお越しいただき、ご自身のキャリアや生き方について高校生と対話をしていただきました。

8月 16日しとしとと降る雨の中での3日目。午前中のセミナーでは、前日を踏まえ少し発展的な内容に入ってくセミナーが多くありました。午後には、会場をフューチャーセンターCamass に移動し自己分析ワークショップを行いました。「~好きなものを、探し、出会い、目指し、近付くために~」というテーマで開催されたワークショップでは、高校生が思い思いに自分らしさや葛藤、悩みなどについてペアになったパートナーに話していました。その後は、船に乗り込み、雄勝町にあるMoriumius(モリウミアス)という教育複合型施設に移動しました。モリウミアスでは、「『ものづくり』に触れ、”Sustainability(持続可能社会)について学ぶ ”」というテーマで、雄勝の間伐材を使った椅子を作るワークショップを行いました。その後、夕食をとり、露天風呂に入浴した後は、テントに分かれ、ランプを灯しながらリフレクションを行いました。

Page 85: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

84

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

8 月 17日強い日差しが降り注ぐ 4日目。モリウミアスでは朝からテントの片付けと朝食を済ませ、前半最後のセミナーが行われました。Speak up のセミナーでは、グラウンドが教室になり、大きな声を出し「自信を持ってスピーチすること」についての講義が行われていました。お昼ご飯をとった後は、再び船に乗り込み女川町へ向かいました。着船後は女川小学校に移動し、体育館でタレントショーが行われました。タレントショーではK-POPを歌う高校生や書道パフォーマンスを行うグループもありました。海外大学生も全員がダンスを行い会場を盛り上げていました。ショーの最後には、司会を務めていた誕生日の大学生にサプライズでハッピーバースデーを歌いました。

8月 18日サマースクールにも慣れ始め疲れが出始める5日目。話したいテーマごとに分かれお昼を食べる「テーマピクニック」が開催されました。参加者は教育、政治、留学、恋愛など多様性に富んだテーマに分かれお昼ご飯と対話を楽しんでいました。その後、あがいんステーションに場所を移動し、漁業体験に取り組みました。漁業体験では女川特産のホヤの加工体験に挑戦し、なかなか捌けない魚に悪戦苦闘している様子でした。また、漁業体験の裏側では、スラックライン体験が行われ、高校生は楽しそうに遊んでいました。夜には15日同様にフリーインタラクションが実施され、フューチャーセンターとゆぽっぽ(入浴施設)で、高校生と社会人の対話が進んでいました。

8月 19日サマースクールも終盤にさしかかってきた 6日目。この日はお昼を食べた後、女川小学校の体育館に行き ”The arts of intuition ワークショップ ” を実施しました。このワークショップは、サマースクール期間中、多くの人と出会い、対話し、沢山の情報を得るなかで、ふと立ち止まり、外からの情報だけではなく、自分の感情、直感(Intuition)にどう耳を傾けるのか、ということをテーマにしたものです。その後は、体育館に女川町の小、中学生を招待し、「スリーテン」と呼ばれる、選択と意思決定に関してのワークショップを行ないました。ワークショップを行いました。ワークショップ終了後は、フューチャーセンターに場所を移動し、海外大学生も交え、女川の小、中学生とともに夕食をとりました。就寝前に

Page 86: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

85

その日 1日をハウスのメンバーと振り返るリフレクションでは、お昼のワークショップなどで自分が何を感じたかを振り返る学生が多く見られました。

8月 20日皆が、終わりを意識し始める 7日目。午前中には最後のセミナーが行われ、終了後には記念撮影をする姿が数多く見受けられました。午後からは、大学生と高校生を対象にしたフリーインタラクション「my HLAB」が実施され、大学生が思い思いに集まってくる高校生に向けて、自分が大学でどんなことを学んでいるのか、なぜその進路を選択したのかなどの話をしていました。その後は、小泉進次郎政務官のフォーラムが開催され、ご自身の高校時代の様子やこれからの日本社会の見通し、そして若者に期待することなどが述べられました。講演後は、高校生や海外大学生から忌憚なく質問が飛び、終了後も政務官を取り囲む輪ができ、質問が止まりませんでした。ある高校生は政務官に「私は進次郎政務官のような政治家になりたいです」と夢を語っていました。

8月 21日別れの最終日。慌ただしくも荷物をまとめる高校生と、それを急かす大学生。みんな最後と分かりながらもなかなかサヨナラを言えない名残惜しさが溢れる時間でした。思い出がたくさんできた体育館での最後の閉会式。村上教育長から「女川に来てくれてありがとう。本当にありがとう。これからも世界に羽ばたいて下さい!」との感謝と激励のお言葉をいただきました。HLABの横山理事からのご挨拶のなかでは、1年間サマースクールの準備を続けてきた

運営委員をステージに上げ、その頑張りを讃えて下さいました。その後、高校生、大学生代表から挨拶がありこれからの決意を述べ閉会式は終了しました。最後には、皆がこれが「終わり」ではなく新しい「始まり」だよ、と声を掛け合ってバスに乗り、女川を去って行きました。こうして TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 は終了いたしました。

Page 87: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

86

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

1.What the hell is Bangladesh?Zeba Ahmed / Chisato Suematsu

2.The Past, Present, and Future of Space ExplorationBenjamin Betik / Chengyu Shi

3.Design Toolkit Sarah Bolivar / Momoka Endo"Design Toolkit” では、セミナーを通じて、高校生に基本的なランドスケープデザインの方法について学んでもらうことを目的としています。セミナー中には実際に女川町にフィールドワークに行き、女川町にある土地や木々、川などに着目し実践的に空間デザインについて学びました。また、最終日には実際に女川町に自分が建築物を建てるのであれば、というテーマで設計図を作成しました。

4.Human Rights Danielle Braun / Shiori Toyama

5.Paradoxes and Probability Steve Buschbach / Monika Iwasaki

6.The Life and Times of Frida Kahlo Yinny Chan / Kotoko Yamada"The Life and Times of Frida Kahlo” では、メキシコ出身の画家であるフリダカーロの人生を通して、どのようにして彼女が人生の困難を乗り越えていったかを学びました。また、芸術におけるテーマ、象徴、重要な要素を見つけ、その意味を考えられるようになることを目指しました。セミナーの中では自分の自画像を作成しそれについて説明することで、自己理解を深めました。

7.Speak Up!Jeremy Chen / Kinuko Tanaka“SpeakUp!!” では、人前で自信を持ってスピーチをするには何が必要なのか、そのマインドセットとテクニックを身につけることを狙いとしました。姿勢やジェスチャーm声のトーンや大きさにフォーカスしたりと、各日のセミナーの中では異なった視点からスピーチのスキルなどについて学びました。

8.Greek Mythology:Gods and HeroesJingxiu Jin / Hayato Sawa“Greek Mythology:Gods and Heroes” では、ギリシャ古代の神々を例に取り上げ、古代から続くギリシアの教えがどのように今日の人々の生活に影響を及ぼしているのかについて考えました。セミナーの中では神話の中に隠れている哲学に着目しそれを日々の生活の中に持ち帰ってもらうことを目的としました。

9.How to Persuade People Using DataMie Mizutani / Akira Nishikawa

10.A Step into the Complicated World of FinanceShen Qiu / Akira Ono

11.Human Evolution and Human Origins Taylor Reiter / Yuriko Sekiyama”Human Evolution and Human Origins” では、私たち人間がどのように生まれ、このように進化を遂げてきたのかという問いについてセミナー期間中を通じて向き合いました。また、セミナーの中では、今日の世界中で多発している民族問題や人種問題について、人類の進化のプロセスを振り返ることでその原因を解明することを目的としています。

12.Journalism and the News Media in the Age of GlobalizationCasey Tolan / Kento Takawa“Journalism and the News Media in the Age of Globalization” では、 今日の加速度的に進化発展を遂げる世界においてジャーナリズムはどのような立場に立ち、役割を果たしていくのかについて学びました。世界中のメディアの情報を受け取ることができる現在において、その情報がどのよう意図を持って発信され、どのような経路で人に伝わっているのかを知ることは、ジャーナリストに興味がある人だけではなく、一情報の受信者としても不可欠な物となることを学びました。

13.Give Math One More Chance Henrique Vaz / Ranmaru Shimoda

14.Magic and Theater Deng-Tung Wang / Kensaku Ishihara

Page 88: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

87

~小松洋介氏 /山崎繭加 氏~サマースクール初日を終え、やっと足が地についてきた 2日目。午後からは女川小学校体育館に場所を移し小松洋介氏、と山崎繭加氏によるフォーラムが開催されました。小松氏には「『内側』から見た女川と復興」をテーマにご講演を頂きました。冒頭にご自身がリクルートを退職されたのちに、宮城県で復興支援に関わろうとしたきっかけと、その後、被災地支援を行なっている中で感じることをお話いただきました。

「知っている街が次々に津波にのみ込まれていくニュース映像を見て涙が止まらなかった。休みを取って沿岸部の知人を訪ねて歩くうち、国の復興予算でハコものをつくるだけでは町は甦らない、それぞれの町が本当に必要とする産業をおこしてこそ、真の復興が可能になると感じた」 高校生は被災した当時の女川の状況などを食い入るように聞きながら、深く頷いている様子でした。

山崎繭加氏には『外側』から見た女川と復興」というテーマで、ご自身がハーバードビジネススクールの女川トリップを企画される中で感じたことなどをお話いただきました。

「ケーススタディによる疑似体験だけではなく、直接的現地に行ってそこの空気を吸い人と交わり肌で感じる体験をしてもらいたいという狙いがある。」「何事も自分の目で見て、感じ、考えて欲しい」という山崎氏からのメッセージに高校生たちは刺激を受け、講演後には山崎氏の周りに質問の輪ができていました。

~小泉進次郎 氏~サマースクールも残すところ 2日間。8月 20日の午後からは小泉進次郎政務官のフォーラムが開催されました。ご自身が高校時代の部活で何を学んだのかを踏まえ、翻って今の高校生には何が必要なのかをお話いただきました。講演の最後には、講演を締めくくる形で、「『この人に託そう』とそう思ってもらえるような人になることが自分の中で目標です。私の問題意識を少しでもお伝えできて、それを共感

を持って、一緒にがんばろうと思ってくれる若い世代が増えてくれたら一番うれしいですね。」というメッセージを残してくださいました。高校生からは「私は今、日本の未来の為に何ができますか?」という質問が政務官に飛び、「まず、政治に興味を持ってみてください。遠い世界の話ではなく、自分事として」と励ましていました。

Page 89: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

88

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

東北のフリーインタラクションは 8月 15日と 8月18日の 2日間、 フューチャーセンターCamass を舞台に開催されました。15日には東京、大阪などから様々なゲストの方にお越しいただき、ご自身のキャリアや仕事観などについて高校生にお話をいただきました。また、高校生も受け身になり話を聞くだけではなく、「高校生の頃はどういうことをしていましたか?」「なぜ、その大学に進学しようと考えたのですか?」など、自分から積極的に質問している様子が伺えました。参加されたあるゲストの方は「高校生の熱気に圧倒され、あっという間に 3時間が過ぎていました」と語っておられました。18日

は主に女川町の方々にゲストとしてお越しいただき、今ご自身が復興に向かう女川町でどのような活動をされているのか、なぜ活動しているのかなどを高校生とお話いただきました。話している内容そのの一つひとつが面白く、刺激的なものであることは間違いありませんでしたが、それだけではなく、フューチャーセンターの玄関前に広がる青芝に腰を下ろし、社会人の方々と高校生、時には大学生が混ざりながら対話し、傾聴し合っている様子は、一言でいわばHLABが目指す「学び合える環境」なのではないのかと感じました。

浅原 光貴氏 ...........国内金融機関荒木 駿一氏 ...........株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ幾竹優士氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ伊藤守康氏 .............明治神宮大友将矢氏 .............株式会社ゆうちょ銀行亀井潤氏 .................TEDxTohoku佐藤柊平氏 .............株式会社ココロマチ /東北ふるさとづくりパートナーズ中山寛喜氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ水野貴允氏 .............株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ森田修弘氏 .............三菱商事株式会社門崎泰輔氏 .............明治神宮横山匡氏 .................株式会社アゴス・ジャパン泡渕栄人氏 .............復興庁宮城復興局石巻支所

伊藤俊氏 .................株式会社オーテック大橋雄介氏 .............NPO法人アスイク城井恒氏 .................女川町役場高橋正樹氏 .............株式会社高政 /女川水産加工研究会 /復幸まちづくり女川合同会社中條賢太氏 .............読売新聞東北総局長尾純子氏 .............米日カウンシル TOMODACHI イニシアチブ永田和奈氏 .............NPO法人 Youth for 3.11伴場賢一氏 .............一般社団法人 Bridge for Fukushima宮地俊充氏 .............株式会社ベストティーチャー渡辺一馬氏 .............一般社団法人ワカツク渡邊洸氏 .................認定 NPO法人カタリバ東北復興事業部女川合向学館Virginia Lavallee 石巻クリスチャンセンター藤田恵一氏 .............大阪府警察本部平井良樹氏 .............東京大学

Page 90: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

89

- アイスブレイクワークショップ東北では期間中に 3つのワークショップを実施しました。1つ目は、初日に実施されたアイスブレイクワークショップです。期間中に行動を共にするHouse のメンバーとともにダンスを踊り、一つのフラッグを作成しました。ダンスでは、ファシリテーターより出された指示を元に「真似る」というテーマでダンスが始まりました。参加者は、House の誰かが踊りだすダンスと呼吸を合わせ、そのダンスをうまくコピーしていました。このダンスを通じて緊張している気持ちがほぐれ、顔がほころんでいる様子でした。その後作成したフラッグにはHouse 一人ひとりのサマースクールに対しての決意やスローガンが記入され、House の結束が強まった様子でした。

-漁業体験ワークショップ漁業体験ワークショップは、8月 17日にあがいんステーションで行われました。あがいんステーションは震災後、女川町の女川ブランドの構築を進め販路拡大を図り、外貨獲得と域内経済の循環、協業化、効率化による安定的な財源を確保し、自立した運営体制のもと女川町の早期復幸のために設立された複合型漁業体験施設です。高校生は、女川町の漁業環境の現状や、震災後からの復興の足跡を映像で鑑賞した後に、女川特産のホヤの荷捌き作業を体験しました。高校生の多くが生のホヤを見たことがなく、目を丸くし驚いている様子でした。

-The arts of Intuition ワークショップThe arts of Intuition ワークショップでは、講師に世羅由美氏をお招きし、自分の直感に関してのワークショップを実施しました。冒頭の「サマースクールはいろいろなひとと出会い、様々な情報や経験を得ていく場所、その上で大事なことは、まず自分が何をしたいのか、どうありたいのかをしっかりと感じること。そんなことを大切に今日はしていきましょう」という言葉からワークショップは始まりました。自分がどのようなことを考えているのかを少しずつ少しずつ言葉にしながら、ペアになり話し合う高校生は、自分と向き合い何か、自分の中にいるもう一人の自分と対話をしているようでした。

Page 91: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

90

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

-Moriumius キャンプTOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 では、8月 16日から 17日にかけてワークショップの一環として、宮城県雄勝町にある、教育型複合施設Moriumius で 1泊 2日のキャンプ体験を実施しました。女川漁港から乗船し、雄勝町にある桑浜漁港に渡り、その後、歩いてMoriumius に向かいました。モリウミアスでは、「Sustainability(持続可能性)について学ぶ」というテーマの元、雄勝町の間伐材などを作った椅子を創るワークショップを実施しました。ワークショップの中では、英語が得意でない高校生も片言でコミュニケーションをとりながらと海外大学生と共同しチームで、1つの椅子を製作していました。また、その後は各ハウスがMoriumiusに建てられたテントに分かれ、ランタンを囲み流ながらリフレクションを行っていました。

-myHLABmyHLABとは、8月 20日に行われた、高校生と大学生とを対象にした企画です。女川小学校の体育館で実施されました。この企画の目的は、「大学生と高校生が、自分の進路選択や人生設計について考え、対話する場を設けることで、お互いから学び合う大切さに気づく」というものでした。myHLABのなかでは、自分の高校生の時の経験を話す大学生や、今自分が悩んでいることを話す高校生などが多く見受けられました。2時間を予定していた企画でしたが、予想を超える盛り上がりを見せ、1時間延長する形で終了しました。

<性別 >男子 28名女子 32名<高校区分 >国立 2公立 31私立 25海外 2

< 学年 >1年 15 名2年 31 名3年 14 名

<居住地 >宮城県 27名東京都 12名神奈川県 3名福島県 3名岩手県 2名千葉県 2名愛知県 2名

兵庫県 2名北海道 1名青森  1名栃木  1名埼玉県 1名徳島  1名アメリカ 1名カナダ 1名

Page 92: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

91

"DON'T SAY ‘I'M NOT GOOD AT SOMETHING’"この言葉は私のHouseのセミナーリーダーが初日のリフレクションで言ってくれた言葉です。Human Evolution のセ

ミナーで積極的だった私は自分だけが授業に夢中になり、セミナーメイトの 2人がずっと黙っていることに 2回目の授業でやっと気が付きました。その時私は彼らに “もっとこの授業の面白さを知ってもらいたい! ”そう思いました。 3 回目の最後の授業で私は 2人に " 今の分かった?ここ◯◯なんだって! "と積極的に声をかけました。完全ではなくとも彼らは理解してくれたのです。でも私は "全部理解するまで説明してあげればよかった "と反省点の方を先に考えてしまったのです。

その日のリフレクションでいつものように "◯◯をしてしまった "と問題点の方を言おうとしました。その時、あの言葉を思いました。"得意じゃないけどって言うのは禁止 "そう!ここでは誰も自分を否定したり偏見を抱いたりしない。自分にポジティブになろう!そう思いました。帰ってきた今気付いたことがあります。このサマースクールに参加する前の私はポジティブはポジティブでも他人に対してポジティブでした。でもあの時自分自身にポジティブになることができました。このことに気付けたことが大きな成長だと思います。期間中ももちろん変化を感じますが大きな変化は期間後、自分自身で起こすのだと思います。ここで私達なりに手にした経験や知識をどこでどう活かすかはこれからの私達次第。I'm not afraid of my future anymore. What I have to do is DO MY BEST.

参加高校生:山本衣里

参加ハウスリーダー(HL):石原健作

私はこの TOMODACHI HLAB TOHOKUにおいて高校生を支え、海外の大学生をサポートし、彼らと意思疎通を図るハウスリーダーという立場として関われたことが良かったと心の底から感じ

ています。このサマースクールを通して私は大別すると 2つのことを得ることができました。1つ目はかけがえのない友達、仲間です。大学生と実際に過ごしたのは合計 2週間ほどでしかありませんでしたが、彼らとの日々は大変濃いものであり長年の親友のような感覚で接することができます。準備期間でより良いセミナーにするためにどうするかという議論や、期間中に意見の相違で考えをぶつけ合ったことにより大学生の間では強い信頼関係が生まれました。また、高校生とも良い関係を築けたと思います。特にハウスの高校生とは文字通り家族のようになれたと感じています。毎晩行うリフレクションでは、これまで誰にも相談したことのない悩みを打ち明けることもあれば、今日はこんなことが

昨日よりできたとその日の報告をすることもあり、リビングで家族と話しているような感覚になることも多々ありました。2つ目は、HLABを通して様々な刺激を受けることができたことです。海外の大学生と約2週間もの間、朝から夜まで行動を共にし、1つの企画を成し遂げるということは普段経験できるようなことではありません。英語の能力、母国語以外の言語で話すコツを得られたことはもちろんですが、彼らとの文化、価値観の違いに戸惑うこともありました。海外の大学生だけではなく、日本人の大学生も文理問わず、様々な分野を専攻している学生と意見を交換できることは学校に医学関係の人しかいない自分にとっては新鮮なもので色々な角度から物事を見ることができるようになったと感じます。また、高校生と話しているときでも彼らに尊敬されるような、もっと立派な先輩であるよう、より一層頑張ろうと鼓舞されました。これらのような貴重な体験ができるのはHLABという素晴らしい企画だからこそであり、最高の環境を作ってくださった皆様に心より感謝しております。

Page 93: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

92

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

参加セミナーリーダー(SL):Casey Tolan

When I first arrived in Tokyo to prepare for my role as a Seminar Leaderin TOMODACHI HLAB TOHOKU , I wasn’t sure what to expect. But in only two weeks, I had made

new friends across the globe, learned more about Tohoku and Japan, and got the chance to share some of what I’ve learned in college with an enthusiastic and brilliant group of high school students.

I graduated from Columbia University in New York in May, and I decided to lead an HLAB seminar in journalism, the field I’m going into as a career. In small groups of high school students, my House Leader and I led discussions about what journalism is, why it’s important, and how it’s changing due to the internet and social media. Students went out into the community in the Onagawa town of Tohoku and interviewed local residents who had witnessed the 3/11 disaster. They got to learn first-hand about people's experiences and the recovery efforts. Just as importantly, they learned how to ask good questions̶a skill that will serve them well throughout high

school and college.

The most rewarding part of the program for me was the response I got from my students. “Journalism is so cool!” one student told me. Another said he was now thinking of a career in journalism. And when a visiting politician asked students what they thought democracy meant, another student said “freedom of the press”̶just like we were talking about in the seminar.

But the seminars are just one aspect of what makes HLAB such a valuable program. The chance to meet new people from a wide variety of different backgrounds and bond with them was a hugely rewarding experience for so many of the students, and for me. We enjoyed seafood barbecues, stimulating discussions, and chatting with important people from around Japan. I hope that in my week teaching HLAB, I was able to teach students about journalism and share some of my college experience. I know that I’ve made memories I’ll never forget and friends I hope to stay in touch with for a long time to come.

Thank you so much, HLAB, for providing me this wonderful opportunity!

Page 94: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

93

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 運営委員:鈴木拓也

 私は高校時代にサマースクールに参加したわけでもなければ、過去にHLを経験したわけでもなかったのですが、今回ご縁があり ECとして参加することができました。まずは、このような

素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝申し上げたいと思います。 このサマースクールを通して、特に印象に残ったことは 2つあります。 1点目は、ECという役職の難しさです。ECはサマースクールをマネジメントすることが常に要求されます。準備期間はもちろん大変ですが、本番期間中は予想外のハプニングやタイムスケジュールの乱れなどに臨機応変に対応しなければなりません。しかしながら、運営に集中しすぎると、高校生と関わる時間が少なくなってしまいます。本番期間中は、このバランスを取ることに大変苦労しました。実際高校生と交わる機会はあまり多くなく、高校生から

「もっと話したかった」という言葉をもらい、少なからず後悔が残りました。  2点目は、大学生である私もサマースクールから学ぶことが多いことです。企画の詰めが甘かった点や物品の管理が不十分だった点など、私は自分の至らなさを幾度となく痛感しました。また、他の ECやHL、SLとのミーティングや議論を通して、彼らの考え方や価値観に触れたことは私にとって大変貴重な経験でした。もちろん、高校生から学ぶことも大いにありました。「なぜ現在の大学に進学したのですか」「なぜこの専門を選択したのですか」「なぜ留学するのですか」。これらの率直な質問に答えることは、同時に自分自身を振り返る重要な機会にもなりました。 サマースクールを運営することは決して一筋縄ではいきません。しかしながら、終えた時の達成感や充実感はこれまで経験したことがないほど大きいものでした。この経験を無駄にしないためにも、今後も何らかの形でHLABに貢献できればと思います。

Page 95: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

94

TOMODACHI HLAB TOHOKU 2015 supported by TOMODACHI コンビニ基金

運営委員 (EC)谷口優太 .................明治大学 佐藤諒一 .................岐阜大学御園生彩花 .............慶應義塾大学大橋修吾 .................秋田国際教養大学柏瀬あすか .............東北大学鈴木拓也 .................東北大学平井岬 .....................慶應義塾大学野地雄太 .................Drury University余語憲太 .................明治大学奥山瑠捺 .................仙台大学、宮城教育大学

運営委員 /ハウスリーダー兼任田中絹子 .................慶應義塾大学西川輝 .....................Trinity College Dublin

ハウスリーダー (HL)石成宇 .....................明治大学高輪健人 .................Trinity College Dublin岩崎もにか .............Wesleyan University下田藍丸 .................国際基督教大学山田琴子 .................University of Washington外山詩織 .................国際教養大学遠藤桃香 .................一橋大学石原健作 .................東京医科歯科大学小野顕 .....................東京大学末松千咲音 .............University of Wisconsin-Madison関山優理子 .............慶應義塾大学澤隼人 .....................早稲田大学

セミナーリーダー (SL)Buschbach Steve .........................Harvard UniversityReiter Taylor ..................................Harvard UniversityQiu Shen ..........................................Columbia UniversityHenrique Vieira Goncalvez Vaz...Harvard UniversityBolivar Sarah .................................Harvard GSDWang Deng-Tung .........................Harvard UniversityJin Jingxiu .......................................Harvard UniversityBetik Ben .........................................Harvard UniversityTolan Casey ....................................Columbia UniversityChen Jeremy .................................Tufts UniversityBraun Danielle ...............................University of WashingtonAhmed Zeba ..................................Towson UniversityMizutani Mie ...................................Williams CollegeYnny Chen ......................................Harvard University

期間中ボランティア早乙女舞 .................東北大学阿井梨花子 .............千葉明徳中学高等学校熊田香 .....................山形大学井口春奈 .................津田塾大学松岡大雅 .................慶應義塾大学山下真貴子 .............The University of Melbourne

Creative Staff新造真人(写真) .............................慶應義塾大学遊馬奈歩(映像) .............................慶應義塾大学

Page 96: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

95

Page 97: ANNUAL REPORT 2015fields.canpan.info/data/organizations/182/182124/...HLAB OBUSE 2015 場所:小布施町役場(長野県・小布施町) 2015年8月14日(金)~20日(木) 参加者:

96

HLAB ANNUAL REPORT 2015Design : Tomohiro KawanamiEdit : Kaori ChibaCopyright © 一般社団法人HLAB