平成31年度年間授業計画 - hachioji-soushi-h.metro ... ·...

6
平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校 国語 科 目 国語総合 授業名 国語総合 対象学年 1学年 単 位 数 分 類 必履修科目 担当者 科 目( 授 業 )に つ い て 【話すこと・聞くこと】 ○課題を解決するため、自らの役割を意識して話し合 ったり、効果的に発表したりすることができる。 【書くこと】 ○構成を工夫し、わかりやすい文章を書くことができる。 【読むこと(現代文分野)】 ○筆者の主張を把握するため対比・具体例・原因・理 由などの関係に着目して、評論を読むことができる。 ○登場人物の心情や関係、文章の構造や表現の細部に 着目して、小説を読むことができる。 ○漢検3級以上の漢字力・語彙力を身につけている。 【読むこと(古典分野)】 ○知識を活用し、平易な文章を正しく現代語訳できる。 ○基本的な古語・文法・用字・句法を身につけている。 特になし。 ○クラス単位で実施する。 ・一斉学習 ・グループ学習 ・学び合い学習 などを実施予定。 ○『精選国語総合』(大修館書店) ○『新国語総合ガイド』(京都書房) ○『常用漢字フォルダ』(浜島書店) ○『これからの古典文法』(尚文出 版) 第1学期 (現代文分野は○、古典分野は●) ○ 随想「挑戦」 ○ 小説「羅生門」 ○ 評論「水の東西」 ○ 詩「甃の上」他 ● 古文入門「児のそら寝」(宇治拾遺物語) ● 説話「絵仏師良秀」(宇治拾遺物語) ● 古典文法「用言」 [56 時間] ○国語への興味・関心 ・授業や課題への取り組み ○正確に読む力 ・本文に即した語句の解釈 ・本文に即した論理構成の把握 ・本文に即した主張の読み取り 本文に即した物語の設定・展開の整理 ・本文に即した人物の心情の把握 ・本文中の表現とその効果の理解 ・知識を活用した正確な訳出 ・書き下し文の作成と解釈 ○的確に表現する力 ・ふさわしい表記・表現の使用 ・目的を意識した構成の工夫 ○ことばの知識 ・漢字と語彙 ・基本的な古典の知識 第2学期 ○ 評論「動的平衡としての生物多様性」 ○ 小説「鏡」 ○ 評論「まずは形から」 ● 古典文法「係り結び」「助動詞」 ● 説話「阿蘇の史」(今昔物語集) ● 歌物語「芥川」「あづま下り」(伊勢物語) ● 漢文入門「訓読」 [64 時間] 第3学期 ○ 小説「セメント樽の中の手紙」 ○ 評論「贅沢を取り戻す」 ● 古典文法「敬語」 ● 軍記物語「木曾の最期」(平家物語) ● 漢文「論語」 [36 時間] 1 定期考査 2 平常点 提出物・小テスト等 上記1、2を総合して評価する。 古典文法などの知識事項をお ろそかにしないこと。

Transcript of 平成31年度年間授業計画 - hachioji-soushi-h.metro ... ·...

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 国語総合 授業名 国語総合

対象学年 1学年 単 位 数 4 分 類 必履修科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

【話すこと・聞くこと】

○課題を解決するため、自らの役割を意識して話し合

ったり、効果的に発表したりすることができる。

【書くこと】

○構成を工夫し、わかりやすい文章を書くことができる。

【読むこと(現代文分野)】

○筆者の主張を把握するため対比・具体例・原因・理

由などの関係に着目して、評論を読むことができる。

○登場人物の心情や関係、文章の構造や表現の細部に

着目して、小説を読むことができる。

○漢検3級以上の漢字力・語彙力を身につけている。

【読むこと(古典分野)】

○知識を活用し、平易な文章を正しく現代語訳できる。

○基本的な古語・文法・用字・句法を身につけている。

件 特になし。

○クラス単位で実施する。

・一斉学習

・グループ学習

・学び合い学習

などを実施予定。

○『精選国語総合』(大修館書店)

○『新国語総合ガイド』(京都書房)

○『常用漢字フォルダ』(浜島書店)

○『これからの古典文法』(尚文出

版)

第1学期 (現代文分野は○、古典分野は●)

○ 随想「挑戦」

○ 小説「羅生門」

○ 評論「水の東西」

○ 詩「甃の上」他

● 古文入門「児のそら寝」(宇治拾遺物語)

● 説話「絵仏師良秀」(宇治拾遺物語)

● 古典文法「用言」

[56時間] 評

○国語への興味・関心

・授業や課題への取り組み

○正確に読む力

・本文に即した語句の解釈

・本文に即した論理構成の把握

・本文に即した主張の読み取り

・本文に即した物語の設定・展開の整理

・本文に即した人物の心情の把握

・本文中の表現とその効果の理解

・知識を活用した正確な訳出

・書き下し文の作成と解釈

○的確に表現する力

・ふさわしい表記・表現の使用

・目的を意識した構成の工夫

○ことばの知識

・漢字と語彙

・基本的な古典の知識

第2学期

○ 評論「動的平衡としての生物多様性」

○ 小説「鏡」

○ 評論「まずは形から」

● 古典文法「係り結び」「助動詞」

● 説話「阿蘇の史」(今昔物語集)

● 歌物語「芥川」「あづま下り」(伊勢物語)

● 漢文入門「訓読」

[64時間]

第3学期

○ 小説「セメント樽の中の手紙」

○ 評論「贅沢を取り戻す」

● 古典文法「敬語」

● 軍記物語「木曾の最期」(平家物語)

● 漢文「論語」

[36時間]

1 定期考査

2 平常点

提出物・小テスト等

上記1、2を総合して評価する。

古典文法などの知識事項をお

ろそかにしないこと。

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 現代文B 授業名 現代文

対象学年 2学年 単 位 数 3 分 類 必履修科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

【読むこと】

○近代以降の文章を的確に理解する能力を高める。

・構成・展開・要旨を的確にとらえ、評価する。

・書き手の意図を的確にとらえる。

・人物・心情・情景を的確にとらえる。

・表現を的確にとらえる。

【書くこと】

○適切に表現する能力を高める。

・効果的に伝えるための資料を作成する。

・論拠を明示してわかりやすく表現する。

【言語事項】

○漢字検定準2級レベルの漢字を身につける。

○文章検定準2級レベルの語彙・文体・修辞を身につける。

件 特になし。

○クラス単位で実施する。

・一斉学習

・ペア・グループ学習

・学び合い学習

などを実施予定。

○『精選 現代文B』(三省堂)

○『常用漢字フォルダー』(浜島書

店)

○『基礎から学べる! 文章力ス

テップ 文章検準2級対応』(日

本漢字能力検定協会)

○『新国語総合ガイド』(京都書房)

第1学期

1「地球上の『旅人』」(随想)

2「最初のペンギン」(随想)

3「月火水木金土日」(小説)

4「山月記」(小説)

5「未来世代への責任」(評論)

6「語彙・文法」「資料分析」(文章力ステップ)

[予定時数 42時間] 評

○国語への興味・関心

・学習への主体的な取り組み

・広く読書する態度

○的確に理解する能力

・要旨を的確にとらえる

・要旨を評価する

・構成・展開を的確にとらえる

・構成・展開を評価する

・書き手の意図をとらえる

・人物・心情・情景を的確にとらえる

・表現を的確にとらえる

○適切に表現する力

・効果的に伝えるための資料を作成する

・論拠を明示してわかりやすく表現する

○ことばの知識

・漢字と語彙

・文体と修辞

第2学期

1「二十億光年の孤独」「永訣の朝」(詩)

2「レキシントンの幽霊」(小説)

3「恐怖とは何か」(評論)

4「『である』ことと『する』こと」(評論)

5「蠅」(小説)

6「文章読解」「手紙文」「論説文」(文章力ステップ)

[予定時数 48時間]

第3学期

1「こころ」(小説)

2「コンクリートの時代」(評論)

3「まとめの問題」(文章力ステップ)

[予定時数 27時間]

① 定期考査

② 平常点 提出物・授業態度

小テスト

①②を総合的して評価する。

原典や関連する作品を進んで

読書する。

特に対比、言い換え、具体例、原因・理由といった

論理関係を読み取ることができるようになる。

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 古典A 授業名 古典A

対象学年 2学年 単 位 数 2 分 類 必選択科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

古典の文章を的確に読み取り、味わったり考察したり

することで、古典に親しむ態度を育てる。

【1学期】

○文法:用言について理解し、活用表を書いたり、活

用の種類や活用形を答えたりすることができる。

○古語:読解必修語 70語を身につける。

【2学期】

○文法:助動詞や代表的な助詞について理解する。

○古語:入試重要語 120語を身につける。

【3学期】

○文法:敬語について理解し、敬意の方向などを理解

する。主な助動詞の識別をできるようにする。

○古語:最重重要語 80語を身につける。

件 2学年選択者のみ。

○クラス単位で実施する。

○教科書

『古典A物語選』(大修館書店)

○副教材(文法書)

『これからの古典文法』

(尚文出版)

○副教材(単語帳)

『ベストセレクション古文単語325』

(尚文出版)

○副教材(問題集)

『読み解く古文1』(浜島書店)

第1学期

○ 古典文法基礎の基礎

▽動詞の活用・音便

▽形容詞、形容動詞

〇 単語小テスト

〇 読解 古今著聞集、十訓抄、伊曽保物語 他

[予定時数 28時間]

主に古文を取り扱う予定である。

○的確に理解する力

・古典に表れた思想や感情を読み取る

・古典に表れた思想や感情から現

代の生活や社会を考察する

・古典特有の表現を味わう

・古典の言葉と現代の言葉のつな

がりについて理解する

○適切に表現する力

・論拠を明示してわかりやすく表現する

○ことばの知識

・古典文法

(用言/助動詞/助詞/敬語)

・古語

・古文常識

第2学期

○ 助動詞

▽過去・完了・受身・使役・推量・打消

○ 単語小テスト

○ 読解 徒然草、竹取物語、伊勢物語、平家物語 他

[予定時数 32時間]

第3学期

○ 敬語

▽敬語動詞、敬意の方向、主体の確認

○ 助動詞の識別

○ 呼応の副詞

○ 読解 古本説話集、俊頼髄脳、枕草子 他

[予定時数 18時間]

① 定期考査

② 平常点 提出物・小テスト

①②を総合的して評価する。

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 現代文B 授業名 現代文B

対象学年 3学年 単 位 数 3 分 類 学校必履修科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

具体的な指導目標

国語は知的活動、コミュニケーション、感性や情緒の基盤

になる。国語の学習の先にこのことを見据えてほしい。

国語の勉強は愉しい。自身の「読み」を丹念に検討し、「自

分がどう考えたのか」を自分で考え抜く。入試評論文が切り

取って見せるアカデミックな世界に魅了され、知への探求心

を抱く。小説を読み、言語の芸術に瞠目する。こうして、言

語感覚が研ぎ澄まされていき、目の前の世界が少し変わって

見えてくる(かもしれない)のだ。

さらに、表現することそれ自体に喜びを感じてほしい。例

えば、「楽しい」という感情を「楽しい」という言葉を使わ

ずにどう表現できるか。また、そのような高度な表現ができ

るようになったら、自分の生活はどう変わるだろうか。

「国語ができるようになりたい」という願いを切実なもの

にして、授業に臨んでほしい。そして、「自分は言葉とどの

ように向きあっているのか」という、自己との絶え間ない対

話から「メタ認知」を獲得していこう。国語力の向上はその

先で待ってくれている。

【獲得させたい能力】

A近代以降の文章を的確に理解する能力

B適切に表現する能力

C 人間・社会・自然等についての考え

D漢検準2級~2級レベルの漢字・語彙

条件

なし。

授業形態

○クラス単位で実施する。

・一斉学習

・ペア・グループ学習

・学び合い学習 等

教科書・

教材

○『精選 現代文B』(三省堂)

○『常用国語便覧』(浜島書店)

○『常用漢字フォルダ』(浜島書店)

○『現代文攻略 読む! 問題集』(明治書院)

評価の観点

○国語への興味・関心

・文章を的確に理解しようとする姿勢

・適切に表現しようとする姿勢

・文章を読んで人間・社会・自然等

について考えようとする姿勢

○的確に理解する能力

・要旨を的確にとらえる

・要旨を評価する

・構成・展開を的確にとらえる

・構成・展開を評価する

・書き手の意図をとらえる

・人物・心情・情景を的確にとらえる

・表現を的確にとらえる

○適切に表現する力

・効果的に伝えるための資料を作成する

・表記・表現・構成を工夫して書く

・論拠を明示してわかりやすく表現する

○ことばの知識

・漢字検定準2級~2 級レベルの

漢字・語彙

年間授業内容(変更する場合があります)

第1学期

○文字の向こうへ

・導 入 リーディングスキルテストから

・評論導入 対比・例示・原因・理由を読む

・小説導入 心情・情景・伏線・象徴を読む

●言語論的転回へ

・短歌・俳句

・評論 池上嘉彦 「ブーボー」と「マンマ」の記号論

・小説 重松清 潮騒

[予定時数 23(8+15)時間]

第2学期

○身体を考える

・評論 黒崎政男 身体〈の〉疎外

・小説 山田詠美 眠れる分度器

・小説 深沢七郎 楢山節考

●グローバリゼーションについて

・評論 見田宗介 南の貧困/北の貧困

・実用 情報の読み方・扱い方

[予定時数 32(17+15)時間]

第 3 学期

○自分をみつめて

・表現 描写の方法

[予定時数 6 時間]

評価の方法

①定期考査

・1学期 中間・期末考査

・2学期 中間・期末考査

②平常点

・課題

・授業態度

・小テスト

①②を総合的して評価する。

備考

○2 年次学校必履修科目「現代文 B」

と比べて高度な内容になる。昨年度

以上の努力を期待している。

○黒板を写すことは手段であり、目的

ではない。文章や自分の考えに向き

合う時間を大切にすること。

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 古典A 授業名 古典A

対象学年 3学年 単 位 数 2 分 類 自由選択科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

具体的な指導目標

一般受験で中堅以上の大学に挑戦する生徒諸君に向け、合

格に足る古文の力と、大学での知を探求するに足る学びの経

験とが身につく授業を行いたい。

(古語・文法による訳読があるという意味での)本格的な古

文の学習は高校からであり、古文を学ぶ上で、他校の生徒と

のギャップは限りになくゼロに近い。「できるようになった」

を、全国模試、そして志望校の試験会場で感じてほしい。

古典を読み味わうことはもちろん、文法や単語といった基

本的な知識においても、教師による板書・説明だけではなく、

生徒諸君による話し合い・説明・発表からこれらの定着・向

上を図っていく。

「国語ができるようになりたい」という願いを切実なもの

にして、謙虚に粘り強く文章に向き合おう。そして、「自分

は文章をどのように読んでいるのか」という、自己との絶え

間ない対話から「メタ認知」を獲得していこう。国語力の向

上はその先で待ってくれている。

【獲得させたい能力】

A 古典を的確に理解する能力

B 古語・古典文法への理解

条件

一般受験に挑戦する、2 年次「古典A」

履修者を想定している。

授業形態

○クラス単位で実施する。

・一斉学習

・ペア・グループ学習

・学び合い学習 等

教科書・教材

○『古典A 物語選』(大修館)

○『読解を大切にする 要点プラス 体系古典文法』

(数研出版)

○『古典文法 要点整理ノート』(数研出版)

○『みるみる覚える古文単語300+敬語30改訂版』

(いいずな書店)

○『みるみる覚える古文単語300+敬語30

改訂版準拠みるみるノート』(いいずな書店)

○『基礎が身につく古文 レベル2』(Z会)

○『実戦テスト センター 試験 国語 過去問題演習 古典編』

(京都書房)

評価の観点

主に古文を取り扱う。古典に関する近

代以降の文章(古典の翻案や解説な

ど)も扱う予定である。

○的確に理解する力

・古典に表れた思想や感情を読み取る

・古典に表れた思想や感情から現代の

生活や社会を考察する

・古典特有の表現を味わう

・古典の言葉と現代の言葉のつなが

りについて理解する

○適切に表現する力

・古典により人間・社会・自然等に

ついて考察する

・論拠を明示して表現する

○ことばの知識

・古典文法

(用言・助動詞・助詞・敬語・識別)

・古語(300 語程度)

・古文常識

年間授業内容

第1学期

導入 ゴールから逆算する(過去問研究の方法)

A1 接続助詞で主語をとらえる

A2 心中表現文・会話文・挿入句を区切る

B1 用言について理解する

B2 助動詞について理解する

[予定時数 12(4+8)時間]

第2学期

A3 ジャンルを意識して読む

A4 敬語で主語をとらえる

A5 古文常識を読解に活かす

B3 助詞について理解する

B4 敬語について理解する

[予定時数 22(12+10)時間]

第 3 学期

A6 和歌を解釈する

B5 和歌の修辞法について理解する

[予定時数4時間]

評価の方法

①定期考査

・1学期期末考査(中間考査なし)

・2学期期末考査(中間考査なし)

②平常点

・課題、授業態度、小テスト

①②を総合的して評価する。

備考

○2 年次「古典A」を履修していない

生徒は、古語・文法等を各自で身に

つける必要がある。

○自走する昂揚感を味わいなさい。

平成31年度年間授業計画 東京都立八王子桑志高等学校

教 科 国語 科 目 現代文A 授業名 現代文A

対象学年 3学年 単 位 数 2 分 類 自由選択科目

担当者

科 目( 授 業 )に つ い て

具体的な指導目標

一般受験で中堅私大以上に挑戦する生徒諸君に向け、合格

に足る国語の力と、大学で知の扉をひらくに足る探求心が身

につく授業を行いたい。

現代文ができない原因は様々である。例えば、「語彙」「活

字への慣れ」「係り受けの把握」「構成・展開の読み取り」「言

語論・身体論等の主要テーマへの理解」「設問へのアプロー

チ」等、枚挙に暇がない。さらに、知識を覚えてもすぐに得

点には直結しない一方で、知識を欠くことが重大な失点につ

ながる。国語はあなたを苦労させる教科かもしれない。

しかし、国語の勉強は愉しい。自身の「読み」を丹念に検

討し、「自分がどう考えたのか」を自分で考え抜く。入試評

論文が切り取って見せるアカデミックな世界に魅了され、知

への探求心を抱く。小説を読み、言語の芸術に瞠目する。こ

うして、言語感覚が研ぎ澄まされていき、目の前の世界が少

し変わって見えてくる(かもしれない)のだ。

「国語ができるようになりたい」という願いを切実なもの

にして、謙虚に粘り強く文章に向き合おう。そして、「自分

は文章をどのように読んでいるのか」という、自己との絶え

間ない対話から「メタ認知」を獲得していこう。国語力の向

上はその先で待ってくれている。

【獲得させたい能力】

A 中堅私大以上の入試現代文を的確に理解する能力

B 課題や問いに対して適切に表現する能力

C 構造主義・ポスト構造主義の知の一端とそれを相対化する視座

D 中堅私大・センター試験レベルの漢字・語彙

条件

条件は設けないが、一般受験に挑戦す

る生徒を想定している。

授業形態

○クラス単位で実施する。

・一斉学習

・ペア・グループ学習

・学び合い学習 等

教科書・

教材

○『現代文A』(東京書籍)

○『入試現代文へのアクセス 基本編』

(河合出版)

○『入試漢字の総練習 改訂版』(三省堂)

○『実戦テスト センター試験 国語

過去問題演習 現代文編』(京都書房)

評価の観点

○国語への興味・関心

・文章を的確に理解しようとする姿勢

・適切に表現しようとする姿勢

・アカデミックな知への関心

○的確に理解する能力

・要旨を的確にとらえる

・構成・展開を的確にとらえる

・書き手の意図をとらえる

・人物・心情・情景を的確にとらえる

・表現を的確にとらえる

○適切に表現する力

・問いに対して適切に表現する

・課題に対して適切に表現する

・構成を工夫して表現する

・論拠を明示してわかりやすく表現する

○ことばの知識

・中堅私大・センター試験レベルの

漢字・語彙 年間授業内容

第1学期

導入 ゴールから逆算する(過去問研究の方法)

A1 対比を読み取る

A2 具体例とそのまとめを読み取る

A3 言い換えを読み取る

B1 指示語をとらえる

B2 空所補充問題を解く

C1 「知の考古学/監視社会」(フーコー)への理解

[予定時数 16(6+10)時間]

第2学期

A4 比喩を読み取る

A5 逆説を読み取る

B3 傍線部説明問題を解く

B4 内容判定問題を解く

C2 「モダン・ポストモダン」(リオタール)への理解

C3 「オリジナル・コピー/テクスト」(バルト)への理解

C4 「自然主義文学/反自然主義文学」への理解

[予定時数 24(10+14)時間]

評価の方法

①定期考査

・1学期期末考査(中間考査なし)

・2学期期末考査(中間考査なし)

②平常点

・課題

・授業態度

・小テスト

①②を総合的して評価する。

第3学期

B5 センター試験対策

[予定時数 4 時間] 備考

○学校必履修科目「現代文B」での学

びが活かされる。どちらの授業でも

最高のパフォーマンスを期待する。

○自走する昂揚感を味わいなさい。