平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書....

15
1 平成25年度成果報告書 コンテスト名:国際大会:第 25 回国際情報オリンピック 国内大会:第 13 回日本情報オリンピック 1. 概要 ①計画,目標,拡充策及び実績 25 回国際情報オリンピックオーストラリア大会に選手を派遣するとともに,アジア太 平洋地区の国際大会であるAPIOにも参加する計画を立て双方とも参加した。 国内予選参加者の拡大を目指し,予選申込者1000名越えを目標とした。申込者 1103 名,参加者 998 名となりほぼ当初の目標を達した。 参加者拡大のため,各地域での普及活動であるレギオの実施を 7 会場から 8 会場とした。 また,小中学生への普及をめざし,前年度同様スポンサーである富士通殿との共催で富 士通キッズイベントに参画し全国から96名の小学生の参加を得た。 ジュニア大会との位置づけをしている,ビーバーコンテストには 29 4350 名の参加を 得て昨年の 24 3300 名より大幅な増となった。 ②実施体制(大会運営組織の体制・委員会組織図,実施団体との関係) 大会運営組織の体制・委員会組織図,実施団体との関係 事務局体制:事務局長 1 名(専任),事務局員1名(兼任),事務局員(経理)1 名(専任) 実施団体:特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会 法人 JCIOI の活動を支援 事業計画・報告、収支予算・収支決算、 役員の選任・解任、など JCIOI 会員 総会の議決事項の執行、 その他の会務の執行、 規程作成、入会審査 監事 事務局 学術会議・教育セミナーの開 催、機関紙刊行、数理情報科学 教育の普及・啓発 国内大会 JOI の実施、IOI 派遣 選手の選抜・強化研修、普及・ 広報その他の会務の執行 会務・大会運営に関わる事務 業務・会計の監査 システム委員会 JOI の実施や研修等に必要な試 験等のシステムの準備・管理 APIO, 夏季セミナー実 施、JOI 予選・本選・日 本代表選手最終選考競 技・通信教育の課題作 成、競技実施規則・環境 の決定 代表選手の合宿研修 や通信教育等による 強化研修 JOI 大会実施 ジュニア向けの大 会の実施、ジュニア 向けの普及活動 学術委員会 ジュニア部会 実施部会 強化研修部会 運営委員会 JCIOI 総会 JCIOI 理事会 JCIOI=情報オリンピック日本委員会 JOI=日本情報オリンピック 科学委員会 レギオ部会 競技プログラミン グの初級研修の実

Transcript of 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書....

Page 1: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

1

平成25年度成果報告書

コンテスト名:国際大会:第 25 回国際情報オリンピック 国内大会:第 13 回日本情報オリンピック 1. 概要

①計画,目標,拡充策及び実績 第 25 回国際情報オリンピックオーストラリア大会に選手を派遣するとともに,アジア太

平洋地区の国際大会であるAPIOにも参加する計画を立て双方とも参加した。 国内予選参加者の拡大を目指し,予選申込者1000名越えを目標とした。申込者 1103名,参加者 998 名となりほぼ当初の目標を達した。 参加者拡大のため,各地域での普及活動であるレギオの実施を7会場から8会場とした。 また,小中学生への普及をめざし,前年度同様スポンサーである富士通殿との共催で富

士通キッズイベントに参画し全国から96名の小学生の参加を得た。 ジュニア大会との位置づけをしている,ビーバーコンテストには 29 校 4350 名の参加を

得て昨年の 24 校 3300 名より大幅な増となった。

②実施体制(大会運営組織の体制・委員会組織図,実施団体との関係)

大会運営組織の体制・委員会組織図,実施団体との関係

事務局体制:事務局長 1名(専任),事務局員1名(兼任),事務局員(経理)1名(専任)

実施団体:特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会

法人 JCIOIの活動を支援

事業計画・報告、収支予算・収支決算、

役員の選任・解任、など

JCIOI 会員

総会の議決事項の執行、

その他の会務の執行、

規程作成、入会審査

監事

事務局

学術会議・教育セミナーの開

催、機関紙刊行、数理情報科学

教育の普及・啓発

国内大会 JOI の実施、IOI 派遣

選手の選抜・強化研修、普及・

広報その他の会務の執行

会務・大会運営に関わる事務

業務・会計の監査

システム委員会

JOIの実施や研修等に必要な試

験等のシステムの準備・管理

APIO,夏季セミナー実

施、JOI 予選・本選・日

本代表選手最終選考競

技・通信教育の課題作

成、競技実施規則・環境

の決定

代表選手の合宿研修

や通信教育等による

強化研修

JOI 大会実施

ジュニア向けの大

会の実施、ジュニア

向けの普及活動

学術委員会

ジュニア部会

科学委員会 実施部会 強化研修部会

運営委員会

JCIOI総会

JCIOI理事会

JCIOI=情報オリンピック日本委員会 JOI=日本情報オリンピック

科学委員会 レギオ部会 競技プログラミン

グの初級研修の実

Page 2: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

2

③国際/国内大会の開催の意義,開催の継続性,大会の継続性

国際大会に参加することにより,海外との共通尺度でレベルを確認できるとともに参加

者各個人が海外の同年代で且つ共通興味を持つメンバーと共同生活を体験し,今後の国際

化人材育成の一助となる。大会は毎年各国で順次開催しており,2018 年には日本での開催

を目指している。 国内大会では,予選をインターンネット上で開催することで,日本全国どこででも参加

できるようにしてあり,興味があれば誰でもが,容易に参加できるようにしてある。参加

者には小学生が含まれることもあり,今後の成長を期待している 国内大会の予選,本選の結果を踏まえて,成績優秀者を春季トレーニング合宿に集めて

トレーニングし,その中から国際大会への派遣者を選抜するという3段階を経て国際大会

の日本代表選手を選考している。最終的に日本代表選手 4 人を絞り込む。 2. 国際科学技術コンテストへの参加

第 25 回国際情報オリンピックオーストラリア大会 (1)参加の概要

① 参加した生徒について(人数,学年構成,男女構成) 人数: 4 名 学年構成: 高校 3 年 3 名,高校 2 年 1 名 男女比: 男 4 名

女 0 名 ② 大会役員としての参加について(人数,役員の人選方法)

人数 5名 選考方法 選抜競技の実施に当たった運営委員会において,以下のことを考慮して選考し

理事会で承認した。 ・次年度以降の国内コンテストを実施するに当たって必要な情報を収集できる知識と技

能を有すること。 ③ 大会役員以外の引率等

人数 0 名 ④ 国際大会の日程,実施内容

日程 平成 25 年 7月 5日~平成 25 年 7月14日(10 日間) 実施内容 競技会の実施並びにエクスカーション等を通じた相互交流 7月5日(金) 派遣直前研修・壮行会 7月6日(土) 成田空港発,オーストラリア・ブリスベン到着 7月7日(日) (午前)練習ラウンド,(午後)開会式 7月8日(月) 競技第1日 7月9日(火) エクスカーション(Sunshine Coast, Underwater World) 7月10日(水) 競技第2日 7月11日(木) エクスカーション(Australia Zoo) 7月12日(金) 表彰式,閉会式 7月13日(土) ブリスベン出発 7月14日(日) 成田空港着

⑤ 国際大会派遣直前合宿 IOI へ出発前の7月5日に成田エアポートレストハウスにおいて「IOI 派遣直前研修」を

行った。主な内容は以下の通り。 ・競技規則の再確認 ・受験上の基本事項の再確認

Page 3: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

3

・プラクティスセッション問題に関する討論・解説 ・通信教育で扱った問題の討論と解説

⑥ 国際大会の会場 会場 オーストラリア・ブリスベン 規模 77カ国・地域 チーム・選手 299 運営の特色 ブリスベン大学を核として実施し,州政府,国が支援した。 国内・市内での大会の認知度等 ブリスベンの町を挙げての対応であり,認知度は高かっ

た。 ⑦ 受賞結果

金1,銀2 (2)参加によって得られた効果等の検証

① 今回の大会自体のレベル(昨年度比等) 出題された課題は,さすが IOI と言えるような良く練られたものばかりであった。競技

環境に関しても,競技規則の文面を簡素化して分かりやすくする,多くの選手が参加し

やすい環境を整えるなど,様々な点で運営側の気配りが感じられた。 ② 児童生徒が参加により得た効果(生徒自身の感想,学校での指導教員の所見)

各生徒とも英語を話せなくとも交流できるとの実感を得るとともに,より深めるために

は語学力が必要であることを痛感している。 ③ 運営面において得られた知見(国内大会の運営,生徒選抜の方法,研修等)

派遣生徒が男性のみであり,女性の参加が望まれる ④ 今後の国際大会参加に向けた課題,改善すべき事項

文化や習慣の異なる国・地域から参加者が集まる IOI ならではの難しさがあり,より簡

素化が求められる。 3. 国際科学技術コンテスト参加に向けた研修能力の伸長に向けた取組

(1)研修等取組の実施概要 (1.1) 通信教育 国際大会までの IOI 代表選手 4 名に対する強化研修として通信教育を行った。具体的

にはオンラインコンテストをインターネット上で実施し,代表選手 4 名に加えて春季ト

レーニング合宿参加者を加えて行った。 (1.2) 地域大会(第7回アジア太平洋情報オリンピック:APIO =Asia-Pacific Informatics

Olympiad)へ参加 ① 参加者 人数: 70 名

② 参加者の選抜方法 平成 25 年3月に実施した IOI 日本代表選手選考競技を実施した春季トレーニン

グ合宿の参加者と,その参加者が所属する学校の生徒が参加。うち地方会場として

会場を提供してくれた学校の生徒若干名。

③ 実施体制 JCIOI(=情報オリンピック日本委員会)の強化研修部会が中心となり,APIO 実

施本部とメールで連絡を取り合い,競技実施日前に送付された英語の問題文を日本

語に翻訳。翻訳した問題文は地方会場の担当教員にメールおよび郵便で送付した。 東京会場(2 会場)および地方会場(5 会場)にそれぞれ実施責任者(施設提供校

Page 4: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

4

の教員等)を置き,競技の開始,監督,終了等の会場運営を行った。

④ 実施内容(実施プログラム) 国際大会1日相当の問題(問題数,問題レベルおよび試験時間)がウェブ上で提

示され,参加者は国内の会場で PC を使って解答する。 各国参加者のうちの成績上位 6 名だけが代表選手と見なされる。70 名の参加者の

うち,以下の成績を修めた。 金メダル 1 名

銀メダル 1名 銅メダル 3名

⑤ 講師,及び講師の選抜方法 なし

⑥ 実施日程,会場,方法 日程:平成 25 年 5 月 11 日(土) 会場 協 力 校 人数 東京1 日本大学文理学部 7名 東京2 早稲田高等学校 9名 静岡 静岡県立浜松工業高等学校 29名 兵庫1 灘高等学校 6名 兵庫2 明石工業高等専門学校 1名 香川 香川県立高松高等学校 1名 沖縄 沖縄工業高等専門学校 17名

⑦ 実施方法 各会場において,選手各自の PC をインターネットに接続し,APIO 実施本部(シ

ンガポール)の公式ウェブサイトにアクセスする。公式サイトの問題文は英語である

が,選手は JOI の強化研修部会が前もって日本語に翻訳したもの(文書)も見ること

ができる。PC で作成した解答プログラムはウェブサイトからアップロードする。実施

開始・終了の時間管理は APIO 公式サイトが行う。

(1.3) 国際大会派遣直前研修 ① 参加者 人数: 4 名 学年構成:高校 3 年 3 名,高校 2 年1名 男女構成:男子 4 名,女子 0 名

② 参加者の選抜方法 国際大会へ派遣する日本代表選手

③ 実施体制 講義等:国際大会派遣役員(団長,副団長,随行員 3 名) 結団式:JCIOI 事務局

④ 実施内容(実施プログラム) 派遣前最後の強化研修(通信教育の成果確認)であるとともに,国際大会に向け

た心の準備をさせる。また,出発前の壮行会を併せ実施した。 ⑤ 講師,及び講師の選抜方法 国際大会派遣役員(団長,副団長,随行員 3 名)

⑥ 実施日程,会場,方法 日程: 平成25年7月5日(国際大会派遣日)

Page 5: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

5

会場: 成田エアポートレストハウス(成田空港敷地内) 実施内容:

・競技規則の再確認 ・受験上の基本事項の再確認 ・プラクティスセッションの問題に関する討論・解説

(1.4) 夏季セミナー

① 参加者 人 数: 26 名 学年構成: 中学 2 年生 1 名 中学 3 年生 4 名 高校 1 年生 2 名 高校 2 年生 8 名 高校 3 年生 5 名 高専 2 年生 1 名 高専 3 年生 5 名 男女構成: 男子 23 名,女子 3 名

② 参加者の選抜方法 過去の JOI の春合宿に参加した人で,現在も中学・高校に在学している人および

高専の3年次以下に在学している人を優先し, それ以外に,情報科学に興味を持っ

ている中学・高校の生徒および高専の 3 年次以下の在学生から,作文により選抜。 ③ 実施体制 JCIOI 運営委員会メンバーの中から実施責任者を選び,スケジュール,実施内容,

講師の選定などは運営委員会で協議して決めて実施した。 ④ 実施内容(実施プログラム) 講義とセミナーを行い,最終日に勉強の成果発表会を行った。

・講師による情報科学に関するトピックの講義 ・情報科学の専門書の輪講。参加者自身が考えて議論したり実際にプログラムを

作ったりした。テキストは JCIOI で用意した。 ・PC は各自及び JCIOI が準備。 ・チューターたちが勉強の相談相手をした。 ・セミナーでの勉強の成果を,最終日に発表した。 ・生徒同士の交流をおこなった。

⑤ 講師,及び講師の選抜方法 講師は,情報科学分野の専門家で参加生徒が興味を抱く内容を講義できる人を選んだ。

1) 伊藤大雄氏(電気通信大学大学院情報理工学研究科教授) 講演タイトル:『ビッグデータ時代の高速アルゴリズムと計算限界の理論』

2) 田辺隆人氏(株式会社数理システム数理計画部部長) 講演タイトル:『数理計画法という仕事』 ⑥ 実施日程,会場,方法 日程: 平成 25 年 8 月 26 日(月)~30 日(金) (4泊5日)

8 月 26 日(月) 15:30 集合・受付開始 16:00~18:00 打ち合わせ・班決め,セミナー(1) 18:00~19:00 夕食 19:00~21:00 セミナー(2) 23:00 就寝

8 月 27 日(火)

Page 6: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

6

7:00 起床 7:30~ 8:30 朝食 9:00~12:00 セミナー(3) 12:00~13:00 昼食 13:00~16:00 講義(1) 伊藤大雄先生(電気通信大学教授) 16:00~16:30 移動 16:30~18:00 セミナー(4) 18:00~19:00 夕食 19:00~21:00 セミナー(5) 23:00 就寝

8 月 28 日(水) 7:00 起床 7:30~ 8:30 朝食 9:00~12:00 セミナー(6) 12:00~13:00 昼食 13:00~13:30 国立女性教育会館による講義 13:30~18:00 セミナー(7) 18:00~19:00 夕食 19:00~21:00 セミナー(8)・交流 23:00 就寝

8 月 29 日(木) 7:00 起床 7:30~ 8:30 朝食 9:00~12:00 発表準備(1) 12:00~13:00 昼食 13:00~14:00 発表準備(2) 14:00~15:30 講義(2) 田辺隆人先生((株)数理システム数理計画部部長) 15:30~18:00 発表準備(3) 18:00~19:00 夕食 19:00~21:00 発表準備(4) 23:00 就寝

8 月 30 日(金) 9:00~12:00 発表会(1) 12:00~13:00 昼食 13:00~15:00 発表会(2) 15:30 解散

会場 国立女性教育会館 〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷 728 番地

(1 .5) 本選併催セミナー ① 参加者

人数: 77 名 学年構成: 中学 2 年生 4 名 中学 3 年生 9 名 高校(高専)1 年生 15 名,高校(高専)2 年生 49 名 男女構成: 男子 76 名,女子 1 名

② 参加者の選抜方法 提携プログラミングコンテスト優勝者、予選 A ランク者、指定校からの追加招待

者で 77 名 ③ 実施体制

Page 7: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

7

講義の担当:科学委員会委員ほか 会場設営・管理等:JCIOI事務局

④ 実施内容(実施プログラム) 本選競技の実施及び本選で出題した問題の解説と参加者同士の交流, 生徒の次年度へ向けた能力のレベルアップを図った。

⑤ 講師,及び講師の選抜方法 講演講師・テーマは先端技術で生徒の興味を引きそうなものを選んだ 講師:野村 雄司(のむら ゆうじ) 氏 (NTT データ 技術開発本部 サービスイノベーションセンタ 主任) 講演タイトル:SNS からの情報抽出における機械学習技術の活用

⑥ 実施日程,会場,方法 日程: 平成 26 年 2 月 8 日(土)~9 日(日)

2 月 8 日(土) 15:00 受付開始

16:00~18:00 プラクティス(実機練習) 18:15~19:00 講演 19:00~19:30 宿泊棟へ移動 19:30~20:30 食事会 20:30~23:30 風呂 23:00 就寝

2 月 9 日(日) 7:00~9:00 朝食 9:15 競技会場開場 9:30 着席 10:00~14:00 本選競技 14:30~15:30 昼食 15:30~17:00 暫定得点配布・問題解説

アンケート後・自由解散 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター

〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町 3-1 (1.6) 春季トレーニング合宿(平成 26 年 3 月 19 日~25 日)

① 参加者 人 数: 19 名 学年構成: 中学 2 年生 2 名 中学 3 年生 3 名 高校 1 年生 2 名 高校 2 年生 12 名 男女構成: 男子 19 名,女子 0 名

② 参加者の選抜方法 参加対象者は国際大会派遣選手候補者。 国内コンテストの予選(一次選抜。平成 25 年 12 月 15 日,ウェブ上で実施)で 78名を選抜し,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)に集めて

平成 26 年 2 月 8-9 日に本選(二次選抜)を行った。本選では,PC を使って,5 題

の問題を解くためのプログラム作成を課した。その成績により,合宿研修に進む成

績優秀者 20 名を選抜した。但し 1 名は他のオリンピック合宿と重なり辞退した。 ③ 実施体制

2014 年 2 月 8 日(土) 大雪の天候の為,プラクティスを 18:45 まで延長し, 講演は,中止した。

Page 8: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

8

合宿中に行ったすべての競技で使われる問題の作成は,運営委員会の下に設置し

た科学委員会が担当。また,科学委員会委員長が強化研修部会主査を兼任して実施。

合宿研修中に生徒の直接指導に当たるチューターは JOI の OB が中心。 ④ 実施日程,会場,方法

日程: 平成 26 年 3 月 19 日(水)~25 日(火) 会場:㈱NTTデータ駒場研修センター(東京都目黒区) 国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区) 実施方法: 連日,競技の実施と講義・演習と問題解説を行う。競技問題に取り

組むことが研修成果を上げる最も効果的なものである。競技および解析は午前

と午後に㈱NTTデータ駒場研修センターで行い,講義及び問題解説と宿泊は

国立オリンピック記念青少年総合センターを利用した。表彰式及び台湾派遣選

手の結団式は NTT 駒場研修センターで実施した。 ⑤ 実施内容 講義1 3 月 19 日(火) 19:00~21:00 講師:保坂和宏(東京大学理学部数学科) 講義題目:「Binary Indexed Tree」 講義2 3 月 20 日(水) 16:00~18:30 講師:山下洋史(東京大学工学部計数工学科数理情報工学コース) 講義題目:「行列の基礎とその応用」 講義3 3 月 21 日(木) 16:00~18:30 講師:武永康彦(電気通信大学大学院情報理工学研究科准教授) 講義題目:「二分決定グラフとその応用」 講義4 3 月 22 日(金) 16:00~18:30 講師:小林佑輔(東京大学大学院情報理工学系研究科助教) 講義題目:「理論的に高速なアルゴリズム」 講義5 3 月 23 日(土) 16:00~18:30 講師:新屋良磨(東京工業大学大学院情報理工学研究科博士課程) 講義題目:「正規表現入門 ~星の高さを求めて~」 講義6 3 月 24 日(日) 9:00~12:00 講師:城下慎也(東京大学教養学部理科I類) 講義題目:「チューター企画:シュタイナー木コンテスト」 ⑥ 記念講演 講師:位野木 万里 様(一般社団法人情報処理学会教育担当理事) (前東芝ソリューション 生産技術センター 主幹) 講演題目「若い力への期待~真の顧客要求に応える製品ソフトウェア開発ために~」

⑦ 実施スケジュール

午前 午後 夜

3 月 19 日

(水)

15:00 集合

15:00~17:30 ガイダンス・実機

練習

18:00~19:00 夕食

19:00~21:00 講義1

(センター棟 103 教室)

3 月 20 日

(木)

7:00~8:00 朝食

9:00~14:00 競技1

14:00~15:00 昼食

15:00~15:30 解析1

(解析終了後,国立オリンピック

記念青少年総合センターに

移動)

18:30~19:30 夕食

19:30~21:00

講評・解説1

(センター棟 103 教室)

Page 9: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

9

16:00~18:30 講義2

3 月 21 日

(金)

7:00~8:00 朝食

9:00~14:00 競技2

14:00~15:00 昼食

15:00~15:30 解析2

(解析終了後,国立オリンピック

記念青少年総合センターに

移動)

16:00~18:30 講義3

18:30~19:30 夕食

19:30~21:00

講評・解説2

(センター棟 103 教室)

3 月 22 日

(土)

7:00~8:00 朝食

9:00~14:00 競技3

14:00~15:00 昼食

15:00~15:30 解析3

(解析終了後,国立オリンピック

記念青少年総合センターに

移動)

16:00~18:30 講義4

18:30~19:30 夕食

19:30~21:00

講評・解説3

(センター棟 103 教室)

3 月 23 日

(日)

7:00~8:00 朝食

9:00~14:00 競技4

14:00~15:00 昼食

15:00~15:30 解析4

(解析終了後,国立オリンピック

記念青少年総合センターに

移動)

16:00~18:30 講義5

18:30~19:30 夕食

19:30~21:00

講評・解説4

(センター棟 103 教室)

3 月 24 日

(月)

7:00~8:00 朝食

9:00~12:00 講義6

12:00~13:00 昼食

14:30~15:30 表彰式

15:40~16:40 講演会

17:00~17:30 IOI2014 日本代表

選手発表会

18:00~19:00 食事会

(国際交流棟

レセプションホール)

3 月 25 日

(火)

7:00~8:00 朝食

8:00~8:30 清掃

9:00 アンケートなど

(センター棟 103 教

室)

10:00 解散

(2)研修等取組の検証 ① 研修等取組内容の例年との比較(改善点,レベル等) 研修の一環として以下の事業を実施した。

・ 派遣直前合宿 国際大会へ出発する日の午後から成田空港近郊の施設にて,国際大会に向けた準備(競

技規則の再確認,受験上の基本事項の再確認など)をさせた。 ・ 壮行会の実施

派遣直前合宿において壮行会を行い,日本選手団としての結束を図った。選手達に決

意表明をしてもらい,協賛企業提供のユニフォーム(ポロシャツ)と外国選手たちとの

交流のためのアイテムを配布した。 ・ アジア太平洋情報オリンピックへの参加

Page 10: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

10

強化研修の一環として地域大会(アジア太平洋情報オリンピック:APIO = Asia-Pacific Informatics Olympiad)へ参加した。今年度は 7 回目である。IOI 代表選手選考会参加

者や,APIO 実施にあたって地方会場を提供してくれた学校の生徒の参加を認める(参加

経費はかからない)ことにより,選手の強化研修の一環であるだけでなく,次年度へ向

けた強化研修と,受験者育成活動としても活用した。 ・ 本選併催イベントの実施

日本情報オリンピック本選の前日と,当日の競技終了後に,1泊の合宿形式で,プラ

クティス,食事会(参加生徒同士の交流),本選問題解説を行った。それにより,本選へ

参加できるレベルの生徒の次年度へ向けた能力のレベルアップを図った。また,そうい

った生徒を通してのコンテスト普及を期待している。 ・ 夏季セミナーの実施

国際大会へ選手として参加する上級者レベルへの強化につながる強化研修として,生

徒の夏期休暇期間を利用して合宿形式で勉強会を開催した。 ② 研修参加者の感想,得られたと思う効果

夏季セミナー参加者の感想につぎのものがあった。 ・ 充実した 5 日間でした。 ・ とても楽しく合宿に参加できました。来年もぜひ参加したいです。もっと勉強したいと

いう意欲も出たし,同世代の子たちとの交流ができて良かったです。 ・ チューターのレベルが高すぎてよい。新しい言語を一からやるのはきつい。丁寧に教え

てくれてありがとうございました。 ・ 大変楽しかったです。充実した日々でした。 ・ 自分はこれでこられないのだけれど,下級生を鍛えて来させたい。

夏季セミナーも春季合宿研修も,実施内容は概して参加者に好評であった。春季合宿では,5日間のうち 4 回長時間の競技があったので,かなりハードであったと思われる。春季合宿研修

は,国際大会へ派遣する選手の選抜,および選手の強化研修,次年度へ向けて参加者の研修と

いう点からは十分な成果を挙げることができた。 ③ 学校での指導教員の所見

本選当日,参加者の付き添いで上京した各地の学校の教員との懇談会を実施し意見交換をした。 出席教員:14 名 事例発表:

1)埼玉県立竹園高等学校 宮内 和広 先生 2)愛媛大学附属高等学校 八木 昌 先生

意見: ・知名度をもっとあげてほしい(科学オリンピック自体) ・参加のきっかけは,教育委員会から案内がきた ・プログラミングを都立では教えていない ・出席しやすい仕掛けとしてほしい

④ 講師等指導者の所見 夏季セミナー講師の所見

今年度の参加者は意欲的だった。自主的にどんどん進める生徒もいたが,中学 2 年生の一

人や情報オリンピック未参加者にはプログラム作成や理論的なテーマに関する学習経験はあ

まりなかったようである。しかし,チューターの指導により,徐々に理解を深めていったよ

うである。5 日間各自のテーマに真剣に取り組み,最終日には全員無事成果を発表すること

ができた。今回は,参加者 20 名に対して 5 種類のテキストを用意し,テキストごとにグルー

プ分けを行い,密度の高い学習を行った。 施設は,今回は国立女性会館を利用した,代々木オリンピックセンターに比べ都心から遠

いとの問題はあったが,施設・食事とも好評であった。 ⑤ 今後の研修等取組の実施に当たっての課題,改善すべき事項

Page 11: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

11

・ 実施時期 研修の実施時期については,学校行事と重ならないこと,他の科学オリンピックと重な

らないことが重要であるが,情報オリンピックと数学オリンピックの両方に優秀な成績を

残す生徒が多くいるため,数学オリンピックと春合宿や夏季セミナーの日程が重ならない

が特に重要である。春季トレーニング合宿は例年,3 月 19 日~25 日に固定しており(数

学の春合宿は 3 月 25 日~31 日),他に選択の余地はない。 予選の実施時期については,普通高校(学期末試験が済んだ 12 月下旬を希望)と高専(学

生が帰郷する前の 12 月中旬を希望)の要望が競合したため来年度に対する要望が学校側か

らあったため,来年度はこれを考慮することとした。 本選と本選併催の各種イベントは,合宿の実施時期との関係から,これまで通り 2 月中

旬までの実施が望ましい。この時期は,学校によっては期末試験をやっている場合もあり,

その実施時期もマチマチなので,すべての学校に条件を満たすことは難しい。 ・ 会場確保 研修等の実施会場を確保するのも大きな課題の1つである。今年度の夏季セミナーは国

立オリンピック記念青少年総合センターを予約できたが,同センターは年々利用者が増え

ており,予約が困難である。本選(2 月)や春の合宿研修(3 月)も,常にこのような不安

要素を抱えている。春の合宿研修は,昨年度から協賛企業である㈱NTTデータの駒場研

修センター(昼間の競技や講義)と国立オリンピック記念青少年総合センター(夜間の解

説,宿泊)を併用することにしたため,日程と施設は満足できるものであったが,2つの

会場間を往復しなければならないことが難点であった。 4. 国内コンテスト実施状況

4.1 ジュニア大会(ビーバーコンテスト) a)目的及び概要

ビーバー『コンテスト』と称しているが,日本では順位をつけて競い合うことを目的と

はしていない。ヨーロッパを中心に 29 の国・地域が参加する国際大会である。 児童・生徒が情報科学に関連した親しみやすい問題に取り組むことで情報科学と情報活

用に対して興味をいだくようになることを目的としている。論理的思考力を問う問題も出 題されるので,生徒の「考える力」「自分で考えるという意識」を向上させる一助になるこ とを期待している。

b)参加単位は学校単位 c)対象学年は小学校5年生から高校3年生

学年に応じた問題が出題されます。(出題される問題は,「小学校5・6年生」,「中学1・

2年生」,「中学3年生・高校1年生」,「高校2・3年生」の4区分。) d)参加者の登録情報 統計をとる関係で,学年と性別のみ登録。

e)実施期間 平成 25 年 11 月 18 日~11 月 22 日(予備: 11 月 25 日~11 月 29 日) 11月の指定した期間中のいずれかの日の 8 時~18 時の任意の時間帯。

1日だけでも複数の日でも可。例えば,同じ学校の A 組と B 組が別々の日時に参加するこ

とも可能。 実施日時は,参加を希望する学校が指定する。 f)コンテスト時間

Page 12: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

12

小学校 30 分,中学校・高等学校 40 分。一時限の授業時間内で実施できるようになっている。

1問3分程度で解くことを想定し、小学校 10 問,中学校・高等学校 12 問。 g)実施方法 参加生徒はインターネットに接続可能なコンピュータを使ってコンテストに参加する。Web ブラウザでコンテストサイトにアクセスし,問題を閲覧,解答する。 h)問題内容 情報に関する理解,情報の表現,アルゴリズム的思考,コンピュータシステムの利用(サー

チエンジン,電子メール,表計算など),組み合わせや離散構造,論理パズルやゲーム,ICTと社会など,さまざまなトピックと,さまざまな難易度の問題が出題される。 i)コンテスト結果の公表 学校の担当の先生は,自校の参加生徒の成績(問題ごとの正誤)を見ることができる。 参加生徒個人の成績や学校ごとの成績を公表することはないが、コンテスト結果に関する統

計データ(参加者数,問題ごとの正答率など)は公表する。 j)実施状況 下記の通り、日本国内並びに全世界でも着実に参加者が増えてきている。 平成 25 年 11 月 18 日~11 月 22 日(予備: 11 月 25 日~11 月 29 日) 国内:29 校 4350 名 国際:参加者数、29 カ国 728328 名。

平成 24 年 11 月 16 日(金)・11 月 19 日(月)~11 月 22 日(木) (予備 11 月 26 日~11 月 30 日)

国内:24 校 3300 名 国際:参加者数、21 カ国 523319 名。

4.2 予選 (平成 25 年 12 月 15日(日))

① 予選実施方法,会場 インターネットを通じオンラインで実施 ② 国内大会申込者数及び参加者数(いずれも人数,学年別・学校別・男女別構成につ

いて/昨年度との比較)

2013 2012 申込者 1103(91)

941(81)

参加者 998(87)

857(74)

カッコ内は女子 小学生 0

0

中1 37(+22)

15(17) 中2 40(+21)

19(19)

中3 34(+16)

18(21) 高1(高専1) 387(+54)

333(368)

高2(高専2) 471(+31)

440(479)

Page 13: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

13

③ 国内大会参加状況の所見(例年と比べたレベル,特筆すべき事項)昨年同様中学生 が多く本選に進み,予選満点取得者は中学生であった。 レギオにも多くの中学生が参加しており裾野が拡大してきている。

④ 国内大会実施に当たっての課題,改善すべき事項 予選参加者が1000名を越すのを目前に控え,本選招待者の増員を如何に行うかが

最大の課題(場所,費用とも) 4.3 本選

① 参加者 人数: 77 名 学年構成: 中学 2 年生 4 名 中学 3 年生 9 名 高校(高専)1 年生 15 名,高校(高専)2 年生 49 名 男女構成: 男子 76 名,女子 1 名

② 参加者の選抜方法 提携プログラミングコンテスト優勝者、予選 A ランク者、指定校からの追加招待

者で 77 名 ③ 実施体制

講義の担当:科学委員会委員ほか 会場設営・管理等:JOI事務局

④ 実施内容(実施プログラム) 本選競技の実施及び本選で出題した問題の解説と参加者同士の交流, 生徒の次年度へ向けた能力のレベルアップを図った。

⑤ 講師,及び講師の選抜方法 講演講師・テーマは先端技術で生徒の興味を引きそうなものを選んだ 講師:野村 雄司(のむら ゆうじ) 氏 (NTT データ 技術開発本部 サービスイノベーションセンタ 主任)

講演タイトル:SNS からの情報抽出における機械学習技術の活用 ⑥ 実施日程,会場,方法

日程: 平成 26 年 2 月 8 日(土)~9 日(日) 2 月 8 日(土)

15:00 受付開始 16:00~18:00 プラクティス(実機練習)

18:15~19:00 講演 19:00~19:30 宿泊棟へ移動 19:30~20:30 食事会 20:30~23:30 風呂 23:00 就寝

2 月 9 日(日) 7:00~9:00 朝食 9:15 競技会場開場 9:30 着席 10:00~14:00 本選競技 14:30~15:30 昼食 15:30~17:00 暫定得点配布・問題解説

アンケート後・自由解散 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター

〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町 3-1

2014 年 2 月 8 日(土) 大雪の天候の為,プラクティスを 18:45 まで延長し, 講演は,中止した。

Page 14: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

14

5. 周知・普及活動

① 学校,教育委員会等への大会周知,普及実施内容 JST を通じ大会に関しては全校,全教育委員会に通知

レギオに関しては対象校及び対象教育委員会に通知 ② レギオの実施と体制の強化 a)レギオの目的

情報オリンピック日本委員会は地域密着型の学習支援講習会「レギオ」(Regional Training Center の略称)を開講している。 レギオとは、情報オリンピック予選参加 を目指す生徒に対して、プログラミングとアルゴリズムの基礎的なトレーニングを行う 講習会で、実践的なトレーニングを通じてプログラミングやアルゴリズムの効果的な 独習方法を身につけさせるのが目的である。 レギオの開講にあたっては、各地域の生徒の利便を考慮して各地の大学に会場を提供 していただくとともに、情報科学が専門の大学教員に指導をお願いしている。 平成 22 年は 4 カ所で実施してきたが、平成 25 年は 7 か所、平成 25 年は 8 カ所と拡

大してきており、位置づけ並びに、テキスト等の内容の見直しが必要となった。

b)強化のポイント JCIOIの組織図の中に位置づけた。 学術委員会の下部組織としてレギオ部会を置き、共催をいただいている各組織の

メンバー並びに担当教員を部会構成員とした。

c)第一回部会を平成 26 年1月10日(金)に実施し問題点の整理をした。

d)平成 25 年度実施状況(実施順) 地区 会場 入門編 初級編 参加人数(延べ)

1.神奈川地区 専修大学 7/31(水) 8/28(水) 36名 2.静岡地区 静岡大学 8/8(木) 8/21(水) 38名 3.広島地区 広島市立大学 8/9(金) 8/19(月) 18名 4.兵庫地区 神戸大学 8/9(金) 8/20(火) 72名 5.愛媛地区 愛媛大学 8/25(日) 9/8(日) 14名 6.茨城地区 筑波学院大学 9/15(日) 10/13(日) 84名 7.埼玉地区 東洋大学 10/6(日) 10/20(日) 54名 8.愛知地区 中京大学 10/27(日)11/3(日) 25名 但し、台風接近により 10 月 27 日は中止

③ メディアを活用した周知,普及活動実施内容

オーストラリア大会の結果に関しては 朝日新聞他7紙に掲載,Web サイトでは 61件取り上げられた。 オーストラリア大会の状況に関して NTT データの協力で「第 25 回国際情報オリンピッ

クオーストラリア大会 特別 Web 映像」としてまとめられ,Web 公開した。 春合宿における IOI2014台湾大会代表選手発表会に際しては読売新聞はじめ,9社

の取材があり,当日こられなかった東京新聞からは別途取材の申し込みをいただいた。ま

た東大の推薦入学採用の影響もあり,河合塾、Z会等の受験業界からの取材もあった。

④ 若年層(小学生)をターゲットとした活動 スポンサーである富士通殿と共催で、富士通キッズイベントを開催した。

Page 15: 平成25年度成果報告書 - ioi-jp.org · 2016-09-30 · 1 平成25年度成果報告書. コンテスト名:国際大会:第25 回国際情報オリンピック. 国内大会:第13

15

JCIOI はプログラミングの原理をゲーム感覚で理解しやすいコンテンツの提供及びその 指導。本年から富士通社員に対してのインストラクター養成を実施した。 平成 25 年 実施日・場所 平成 25 年 8 月 3 日(土)、富士通川崎工場

参加者 小学生 96 名 平成 24 年 実施日・場所 平成 24 年 8 月 4 日(土)、富士通川崎工場

参加者 小学生 110 名

⑤ その他特記すべき事項 なし

⑥ 今後の周知・普及活動実施に当たっての課題,改善すべき事項 年来の懸案であるが,女子生徒への周知が弱い,引き続きアピールポイントを整理し過

去参加のあった学校等重点的にフォローする。

6. 我が国の科学技術学習の充実に向けたインパクト,学校,地域への波及効果

① インパクト あと一息で千人超と予選参加者も増加してきており,確実に学校・生徒には浸透しつつある。

② 学校,地域への連携と波及効果 レギオ等を通じて地域の教育委員会及び大学と連携し,生徒のプログラミング言語学習へ

の動機付が進みつつある。 7. その他

5月にHPに外部からの不正アクセスを受け、その対策を行ったため予選の募集

開始時期の延期を余儀なくされた。

以 上