ふくしまフェスティバルinハノイ2013 - familleplaza.harmonix.ne.jp/~jamanaka/fukushima...

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2014/1/17 1 ふくしまフェスティバルinハノイ2013 特定非営利活動法人 AVENUE ふくしまとベトナムのかかわり 1 ふくしまベトナム友好協会 会長:白岩康男福島医科大学名誉教授 前身「医療で結ぶふくしまとベトナムの会」 1990年福島の市民有志による透析援助からはじまったベトナム との交流 ハノイ市ベトソ(Viet-Xo)病院(:友好病院)への中古人工透 析機の供与および医師・看護師・技師の研修受入れ 一般市民募金(目標600万円)による費用のねん出 AVENUEのベトナムとのかかわりも、この福島の活動から派生 した、ベトナム建設省傘下組織の都市計画・まちづくりへの支 援要請(1993)への手弁当の対応が発端となっている。 経緯 経緯 写真2:ベトナムと交流22年の軌跡(白岩康夫著)より ふくしまとベトナムのかかわり 2 南相馬市(旧鹿島町)の国際交流協会の取り組み 1998年 県事業のベトナムの青年公務員研修生25名を受 け入れる(ホームステイ) 2001年 県地域サポート事業として3年間継続。毎年フォン ドン大学生7名を受け入れて、ホームステイしながら日本文化 を体験しながら鹿島町に滞在 2004年 うつくしまベトナム交流協会との共催事業となる。 2年間フォンドン大学生2名づつ鹿島町に招待し、ホームステ イしながら日本文化体験をおこなった。5年間に2回会員のベ トナム視察研修旅行をおこなった。(以上南相馬市国際交流 協会ホームページより) ()フォンドン(Phuong Dong)大学ハノイ市の日本語学科を有 する私立大学 経緯 経緯 ふくしまとベトナムのかかわり 3 本名徹次氏:指揮者、実家は「柏屋」 2001年よりベトナム交響楽団の音楽顧問 2009年より音楽監督・首席指揮者 2013年郡山市においてベトナム交響楽団の公演 :柏屋 1852年創業 福島県郡山市に本社を置く 福島県民ならだれでも知っている菓子メー カー 「薄皮饅頭」が有名 経緯

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    ふくしまフェスティバルinハノイ2013

    特定非営利活動法人 AVENUE

    ふくしまとベトナムのかかわり 1 • ふくしまベトナム友好協会

    – 会長:白岩康男福島医科大学名誉教授

    – 前身「医療で結ぶふくしまとベトナムの会」

    1990年福島の市民有志による透析援助からはじまったベトナムとの交流

    • ハノイ市ベトソ(Viet-Xo)病院(現:友好病院)への中古人工透析機の供与および医師・看護師・技師の研修受入れ

    • 一般市民募金(目標600万円)による費用のねん出

    – AVENUEのベトナムとのかかわりも、この福島の活動から派生

    した、ベトナム建設省傘下組織の都市計画・まちづくりへの支援要請(1993)への手弁当の対応が発端となっている。

    経緯

    経緯

    写真2枚:ベトナムと交流22年の軌跡(白岩康夫著)より

    • ふくしまとベトナムのかかわり 2 –南相馬市(旧鹿島町)の国際交流協会の取り組み

    • 1998年 県事業のベトナムの青年公務員研修生25名を受け入れる(ホームステイ)

    • 2001年 県地域サポート事業として3年間継続。毎年フォンドン大学生7名を受け入れて、ホームステイしながら日本文化を体験しながら鹿島町に滞在

    • 2004年 うつくしまベトナム交流協会との共催事業となる。 2年間フォンドン大学生2名づつ鹿島町に招待し、ホームステイしながら日本文化体験をおこなった。5年間に2回会員のベトナム視察研修旅行をおこなった。(以上南相馬市国際交流協会ホームページより)

    (注)フォンドン(Phuong Dong)大学→ハノイ市の日本語学科を有する私立大学

    経緯

    経緯

    • ふくしまとベトナムのかかわり 3

    –本名徹次氏:指揮者、実家は「柏屋」

    • 2001年よりベトナム交響楽団の音楽顧問

    • 2009年より音楽監督・首席指揮者

    • 2013年郡山市においてベトナム交響楽団の公演

    注:柏屋 → 1852年創業 福島県郡山市に本社を置く

    福島県民ならだれでも知っている菓子メーカー 「薄皮饅頭」が有名

    経緯

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    –大震災と原発事故

    • ベトナム人留学生等の避難と復帰

    • これまで福島と関わりを持ったベトナムの団体や個人から義援金など多くの支援

    • 風評被害 – 福島県産品の不買

    – 観光客(とくに子供連れ・修学旅行)の激減

    – 差別的対応(福島からの来訪者に対する)

    • 原発事故以降、福島空港国際線定期便の休止

    経緯 経緯

    • FSGカレッジリーグ(専門学校群:郡山市)からの発案 – 留学生獲得を念頭に置くFSGカレッジリーグ(学校法人新潟総合学院)関係者(ふくしまベトナム友好協会常任理事)が訪越時、政府関係者・

    現地のクリエーター・大学のアート集団などと交流し、その後、関係者の尽力で震災以降の福島のPRをアートやクールジャパンの切り口でハノイで開催したらとの提案があった。

    – FSGとしては、すでに9.11以降台湾で学生作品によるファッションショーの実績があった。

    – その後FSG単独では開催が難しいため、ふくしまベトナム友好協会に話がもちこまれ、今回のフェスティバルの企画・開催の発端となった。

    – これについてFSGの持ち込んだ計画に対して、在ハノイ日本大使館からも、文化局として資金協力が可能との話があった。

    • ふくしまフェスティバルinハノイは、当初2012年の開催を目指

    したが、準備期間的な問題もあり、最終的に日越外交関係樹立40周年にあたる2013年秋の開催と決定し、ふくしまベト

    ナム友好協会を中心に実行委員会を設立し、準備を進めることとなった。

    • 日本大使館より日越外交関係樹立40周年事業の認定を受ける(2013年6月)

    経緯 目的・概要

    「福島復興」をテーマに日本・福島の現状を伝えるとともに、日本の衣、食、文化などを紹介するフェスティバルを開催し、日越親善のさらなる発展に寄与する。

    震災時のベトナムからの支援に対する感謝の意の表出

    ハノイ市における「ふくしまフェスティバルinハノイ2013」の開催

    福島空港-ノイバイ空港間ベトナム航空チャーター便によるベトナム→日本(118名)、日本→ベトナム(170名)の団体旅行の実行(友愛の翼)

    ハノイにおける交流晩餐会の開催 (日本からの「友愛の翼」参加者170名、ベトナム側招待者約30名)

    ふくしまフェスティバルinハノイの概要

    • 主催: ふくしま・ベトナム友好協会・ふくしまフェスティバルin ハノイ 実行委員会

    • 共催: 駐越日本大使館、ベトナム女性博物館、フォンドン大学

    • 後援: (日本側)復興庁、福島県、福島県国際交流協会、福島市国際交流協会、南相馬市国際交流協会、福島民報社、福島民友新聞社、福島放送、福島テレビ、テレビユー福島、福島中央テレビラジオ福島、FMポコ

    (ベトナム側)文化・スポーツ観光省、駐日ベトナム大使館

    • 日時 2013年11月2-3日

    • 会場 ハノイ市ベトナム女性博物館

    • 出展対象: ベトナムと関係のある、または将来関係を持つことを希望している福島県内の企業、自冶体、団体。

    • 来場者数 2日で約3000人→実行委員会の当初予想人数どおり、少なくはないが、場内が混雑するというほどではなかった。

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    実行委員会 委員長 白岩康夫(ふくしま・ベトナム友好協会 会長 福島医科大学名誉教授)

    副委員長 大和田宏(いわきベトナム交流協会)

    菅野孝志(新ふくしま農業協同組合組合長)

    佐藤勝三((株)ケーエスシー代表取締役)

    委員 小林吉久(南相馬市国際交流協会副会長)

    斎藤 隆(JA新ふくしま常務理事)

    佐藤弥右衛門(大和川酒造店 代表)

    澤上 春江(オリエンタル・オーブン代表取締役)

    田部 洋靖(元ハノイ日本人学校長)

    柳沼 信之(FSGカレッジリーグ)

    脇坂 和江(ふくしま・ベトナム友好協会 事務局)

    監事 永倉 禮司(福島大学学長 参与)

    相談役 花角慎一(ふくしま・ベトナム友好協会副会長)

    紺野 浩(まちづくり技術士事務所代表)

    山中 公一(NPO法人 AVENUE代表)

    北川 泰三(一般財団法人 日本地域開発センター)

    斎藤 修(福島ツーリストサービス株式会社 代表取締役社長)

    渡邊 正樹(JTB東北福島支店 支店長)

    渡邊 達雄(株式会社農協観光福島支店 支店長)

    大内 賢二(ミスズジャパン)

    AVENUEの役割(支援業務)

    • 企画内容等への助言

    • 参加者の推薦

    • 現地事前調査(2013年6月) – 会場候補の視察、選定助言(レポート提出・・・会場実測図面化を含む)

    – ベトナム外務省、在ハノイ日本大使館、JICA、JETRO、ベトナム日本商工会、フォンドン大学、ハノイ市、日本食レストラン等への趣旨説明、支援要請、打合せ

    • 実行委員会への参加

    • 開場レイアウト計画

    • ベトナム女性博物館とのすべての交渉(質疑応答、各種要請、利用金額・支払時期・方法等の交渉、役割分担等のやり取り・・・エージェントなしで直接交渉)

    • その他ハノイ側との連絡調整

    • フェスティバル実行時に先遣隊として準備作業(10月30日出発) – 会場準備、大使館・JICA等打合せ、資材調達等

    会場候補地の視察

    • いくつかの候補地を視察し、開催予定地をベトナム女性博物館に決定

    Fデーウホテル

    C Van Ho展示場

    B 女性博物館

    A Giang Vo展示場

    D Huu Nghi文化堂

    E メリアハノイホテル

    ハノイ市の市域

    Tay(西)湖

    NoiBai 国際空港

    Hong(紅)川

    Lang-Hoa lac線

    旧市街

    旧Ha tay省

    旧Hoa Binh省 Luong son県

    旧Vinh phuc省 Me linh県

    国鉄至 Lao caI

    -中国

    国道1号,国鉄 至Ho chi minh市

    国道3号 至Cao bang-中国

    国道1号 至Lang son-中国

    • 首都ハノイ直轄市

    – 人口:6,232,940 人(2008)

    – 面積:3,344.7 km²

    – 人口密度1,864 人/km²

    – 政治の中心地

    – 11世紀李王朝がこの地を都と定め、2010年遷都1000年を迎える

    • ハノイ特別市は2008年8月1日より、西部で隣接するHa Tay省全域、北部Vinh Phuc省と西部Hoa Binh省の一部を取り込んで市域を拡大した。これによって面積は従来の3.6倍、33万4千ha余り、人口は350万人から620万人に増加した。

    • 旧市街は東をHong川によって縁取られているので、西への開発勢力が強い。国際会議場、高層住宅開発などの開発が進められている。

    国道5号 至Hai phong

    国道2号 至Ha giang-中国

    30km

    国道6号 至Lai chau

    ハノイ市及び周辺の開発状況

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    Le Thuong Kiet通りから女性博物館正面を臨む

    女性博物館前庭と建物正面玄関

    エントランスホール

    企画展示室

    フェスティバルの内容 1

    ■催し物

    • 着物ファッションショー(郡山市有志) →前庭

    • 福島の踊り(郡山市有志) →前庭

    • 裏千家による茶道の紹介

    (裏千家淡交会郡山支部&同ハノイ在住者)→エントランスホール

    ■ブース出展 5団体6ブース→前庭

    • 大和川酒造・・喜多方市 福島の伝統料理(いか人参)試食、日本酒(地酒)の試飲。いか人参はハノイの日本食レストラン「寛」料理長が調理(材料はすべてベトナム産)

    • FSGカレッジリーグ 郡山市 学校紹介

    • 草月流福島市民有志 いけばな実演および体験

    • 福島県・・2ブース 起き上がり小法師絵付け体験

    福島の伝統玩具展示、ポスター、パンフレット

    • 実行委員会 ポスター展示および折り紙教室

    いか人参

    茶会用特製菓子

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    ■企画展示室→ポスター展示および映像上映

    • フォンドン大学+南相馬市→交流の歴史紹介(ベトナム語+日本語)

    • 福島民報社→震災と原発事故および復興(主要タイトルのみベトナム語訳)

    • 福島県→県内観光等紹介(英語)

    • 郡山市→市紹介ポスター(ベトナム語)、柏屋と本名徹治(一部ベトナム語)

    • 須賀川市→市紹介ポスター等(一部ベトナム語)、市在住ベトナム人パネル

    • 三春町→町紹介ポスター(日本語)

    • 県内スキー場紹介ポスター(日本語)

    • 東邦銀行(福島県の地方銀行)→同行の震災支援業務の紹介(全内容ベトナム語+日本語)

    • 県の紹介ビデオ(日本語のみ)

    • 福島の民話CGアニメ (日本語のみ)

    ■その他 (着ぐるみ)

    • 須賀川市の「ゆるキャラ ボータン」→須賀川市議

    • 忍者「会津若松ゆかりのおきたま愛の武将隊」→福島市有志

    フェスティバルの内容 2 • 福島ベトナム友好協会 会長以下 7名

    • 福島県 福島より3名(観光交流局長+1名+県議 1名)、県上海 事務所より1名

    • 福島市 2名

    • 南相馬市 国際交流協会1名

    • 三春町 1名

    • 郡山市 FSGカレッジリーグ 3名 サワカミグループ(着物ショー)13名

    • 喜多方市 大和川酒造 1名

    • 須賀川市 3名(市議 1名、裏千家淡交会郡山支部 2名)

    • 東邦銀行 JETROシンガポール事務所出向者 1名

    • 裏千家茶道愛好会7名ほか茶道関係 5名(ハノイ在住)

    • 日本大使館 2名(当フェスティバル担当、茶会通訳)

    • 女性博物館 3名(館長+副館長+対外局長)

    • フォンドン大学 20名(通訳支援ボランティア・・・南相馬経験卒業生および現役学生)

    • その他の学生 6名(茶会ボランティア)

    • 通訳 1名(フォンドン大学OG)

    • AVENUE 1名

    – 実働スタッフとして日本人約50名+ベトナム人約30名が参加

    • Nghiem Vu Khai越日友好協会会長(記者会見、オープニングセレモニー、交流晩さん会)

    • Nguyen Phu Binh前駐日大使(記者会見、オープニングセレモニー)

    • Nguyen Canh Ruong元駐日公使(企画助言、ベトナム側セレモニー出席者選定等)

    参加者

    11/2 • 9:00 共同記者会見 • 9:40 オープニングセレモニー • 10:00 開場 福島伝統玩具 起き上がり小法師 絵付 • 10:30 華道 デモンストレーション • 11:00 華道 ワークショップ • 12:00 起き上がり小法師 絵付【2回め】 • 13:30 きものショー • 14:00 起き上がり小法師 絵付【3回め】 • 14:45 福島の踊り • 16:00 1日目終了 茶会@30人午前・午後、各4回 • 18:30 交流晩餐会(~20:30)

    @Daewooホテル

    タイムスケジュール

    11/3

    • 10:00 開場

    起き上がり小法師 絵付

    • 11:30 福島の踊り

    • 12:00 起き上がり小法師 絵付【2回め】

    • 13:00 華道 デモンストレーション

    • 13:30 華道 ワークショップ

    • 14:00 起き上がり小法師 絵付【3回め】

    • 16:00 2日目終了

    茶会@30人午前中4回

    • 16:30 フェアウェルパーティ(~18:00)

    @会場

    ベトナムで配布したパンフレット

    Ly Thuong Kiet通りのフェスティバル告知パネル(10月30日午後)

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    段取りの打合せ(10月31日午前)

    会場設営開始(1日午後)

    会場設営、ボランティアの学生にお茶会のブリーフィング(1日午後)

    会場設営 (2日朝) 雨天に備え、天幕も準備されていた

    会場設営 (2日朝)

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    会場設営無事完了(2日朝)

    開会前の挨拶(2日朝)

    開会前に記者会見(2日朝)

    開会式(2日朝)

    茶会のみなさん(ハノイ在住)とボランティアの学生

    会場入り口

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    各ブース

    FGSの資料をみる来場者

    県による起き上がり小法師の絵付け体験

    福島の伝統玩具 (福島県出展)

    企画展示室のポスター展示

    企画展示室

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    企画展示室のビデオ上映

    ブース(華道実演、FSG、大和川酒造)

    須賀川市のゆるキャラ ボータン登場

    着物ショー (振袖)

    着物ショー (七五三)

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    着物ショー出演者と交流

    着物ショー出演者とともに

    委員長への報道インタビュー

    愛の武将隊参上

    裏千家によるお茶会 (エントランスホール)

    裏千家によるお茶会 (エントランスホール)

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    吹き抜けからお茶会を見学

    福島の踊り

    福島の踊り 来場者も輪になって盆踊り

    福島の踊りが終わって

    にぎわう会場

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    交流晩餐会(2日夜 Dae Woo ホテル)

    交流晩餐会(2日夜 Dae Woo ホテル)

    ブース(大和川酒造・・ブース内はフォンドン大学のボランティア)

    委員長直々の折り紙教室

    委員長直々の折り紙教室

    いけばな実演

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    いけばな体験

    いけばな体験 (欧米人の来場者も)

    そろそろ終了(3日午後)

    撤収

    無事終了(3日午後)

    フェアウェルパーティ(3日午後)

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    深田駐ベトナム大使ご夫妻に大使公邸にお招きいただく(4日午後)

    • 3000人の入場者(主として若者)があり、フェスティバルそのものはおおむね成功したといえよう。

    →口コミ、スケッチ(ベトナム国内における日本語の情報誌)、フェイスブック等による告知

    • ふくしまベトナム友好協会はじめとした福島県内各団体・個人の、長年にわたるベトナムとの関係構築の蓄積が、成功の最大の要因と考えられる

    • ふくしまベトナム友好協会(任意団体)を中心とした実行委員会によって企画・開催されたが、開催のための実働の専任者が不在だった。

    • このため、出展者の募集、調整、パンフレット作成、資金調達等が後手に回り、準備不足が露呈した。

    • 催し物、ブース出展とも内容が多くはなく、盛り上がりに欠けたきらいはある。できれば最低10ブース、間断なく催し物があればさらによかった。→着物ショーは1回だけ、踊りは2日間で各1回ずつのみで、ベトナム側からは回数が少ないとの不満がでた。

    フェスティバルを終えて

    • 開催期間中2日とも、大混雑となる時間帯はなく、用意したものが底を尽きることもなかった。

    • テレビ等の取材が入り、2日夜にニュースで放送もされたが、それによる大きな反響はなかった。(その後3日4日と報道されたようではある)

    • 資材の持ち込みに一部問題が生じ、税関で止まり結局届かなかったものがある。

    →今後のために検証の必要がある。

    • 展示物の翻訳が十分とは言い難かった。→伝えたいことをちゃんと伝えるために翻訳作業は非常に重要である。

    • 女性博物館(多くの外国人がやってくる観光施設)での開催であり、英語の説明もあればよかった。

    フェスティバルを終えて

    • 任意団体である「ふくしまベトナム友好協会」が実行委員会を主導した。

    • 当初オール福島での実現を目指したが、告知期間と準備不足から、同協会と既知の人、組織を中心とした参加者とならざるを得なかった。

    • フェスティバルの趣旨、内容からして本来であれば主催あるいはすくなくとも共催であってしかるべき行政(県・県内のいくつかの市)は、ぎりぎりに迫る開

    催日程など事務的な問題もあり、最終的には実行委員会に追従するかたちで、間近になって参加を表明した。

    • しかし、2012年のベトナム大使、2013年のドンタップ省ミッションの知事表敬

    訪問への応対が、風評被害払しょくに大きな役割を担うことを知ることとなった。

    フェスティバルを終えて

    • 日本大使館 – 日越国交樹立40周年記念事業認定

    – 共催と事業費一部負担

    – スケッチ(前出)への掲載、パンフレット配布など告知の支援

    – 大使館員によるお茶会の通訳などの人的支援

    • Nguyen Canh Ruong氏(元日本大使館公使) – 会場選定(女性博物館の推薦)、開催日、開会式・晩餐会のベトナム

    側出席者選定および連絡などフェスティバル全般にわたり多くの助言をいただいた。

    • Phuong Dong大学

    – 南相馬市との交流のパネル展示、歴代研修生と現役学生による通訳補助のボランティア

    • 国際交流基金ハノイ事務所 – 生け花に利用する剣山を拝借

    – 施設にパンフレットを置いていただく

    • JICAハノイ事務所 – パンフレットを配布していただく

    支援(具体的)

    “スケッチ”の記事

    • Vija Link – 女性博物館への前払い、連絡等の支援

    • 本名善兵衛(柏屋代表取締役社長) – 干菓子、薄皮饅頭提供(茶会用)

    • レストラン「寛・紀伊」(ハノイ) – いか人参を無償で調理提供いただく。

    • ミスズジャパン(株) – 現地で花の買い出し運転手兼通訳手配

    • ゴー・バン・ニョン(ベトナム品質保証協会ホーチミン代表) – 着物ショー

    支援(具体的)