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APA アワード2013 第四回『全国学校図工・美術写真公募展』 表彰式&内覧会 特集 参議院議員 丸山和也氏インタビュー 公益法人化一周年記念懇親会開催報告 The Professional 富取正明 『美術授業にカメラ』レポート 2013 May no. 137

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APAアワード2013第四回『全国学校図工・美術写真公募展』表彰式&内覧会

特集

参議院議員 丸山和也氏インタビュー

公益法人化一周年記念懇親会開催報告

The Professional 富取正明

『美術授業にカメラ』レポート

2013 May

no. 137

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C O V E R D A T A

APA連 絡帳APA連 絡帳

JRA「AKBガチ馬」でメイン8カットを担当。多忙な日々の中、ガチで競馬予想するアイドルの自然な姿を限られた時間、限られた条件で撮影。高橋さんは移動中にガチ予想する設定。車窓からのいい光に味方され撮影スタート。張りつめた現場、動き出すロケ車、我々の演出や冗談に快く応えてくれる彼女。そこに最高のシーンがうまれる。ADの「オッケー!」の声。この数分の現場の高揚した一体感、達成感がたまらない!! 広告主:JRA

NTTdocomoの応援学割でAKB48のメンバー11人を撮影したなかの1枚です。スタジオに大きな美術セットを組み、11人それぞれの個性を大事に背景や構図が同じにならないようカメラもライトも手持ちで常に動き回りながら撮影しました。本気で2リットルくらい汗かいたアツい撮影でした(笑)。広告主:(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ

フォトグラファー:富取正明 APA正会員

フォトグラファー:福岡耕造  APA正会員

受付  13:00~14:00総会  14:00~17:00懇親会 18:00~20:00

今後のAPAの方針と活動の活性化等について話し合い、

会員の皆様の一層の親睦を図る年に一度の定時総会です。

ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上

ご出席いただきますようご案内申し上げます。

尚、総会資料につきましては5月中旬に発送する予定にしております。

公益社団法人日本広告写真家協会公益社団法人日本広告写真家協会

第2回定時総会第2回定時総会

会場: スペースFS汐留住所:東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3Fアクセス:都営浅草線・ゆりかもめ線・銀座線・JR「新橋駅」徒歩1分

懇親会会場:音楽ビヤプラザ ライオン 銀座店住所:東京都中央区銀座7-9-20 ライオン銀座七丁目ビル5F

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教育は国の柱。

表彰式&内覧会報告

表彰式&内覧会報告

News & Information

The Professional

公益法人化一周年記念懇親会開催報告

参議院議員 丸山和也氏インタビュー

APAアワード2013

第四回『全国学校図工・美術写真公募展』

EOS -1D Cという選択

『美術授業にカメラ』レポート

フォトコンテスト審査会開催報告

「EOS-1D Cの特長と4K動画の切り出しの可能性」

文部科学大臣賞 RYAN CHAN 

写真作品部門 募集テーマ発表

2013年新入会員からのご挨拶

富取正明

東京大マラソン祭り2013

APAセミナー告知

APAアワード2013受賞者ギャラリー vol.1

APA NEWS[Shun]2013 May. No.137

C O N T E N T S

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photo by Higashijima HaruoCanon EOS 5D Mark II、EF24-70mm f/2.8L USM

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日テレ『行列のできる法律相談所』の国際弁護士、24時間チャリティの100キロ走破、かと思えば寒中水泳までこなす。6年前に参議院議員になり、現在文教科学委員会委員長の丸山和也氏に「教育」を聞いた。

教育は国の柱。

国際弁護士・参議院議員

丸山和也

えもあるのですか?

丸山 

教育は国の柱です。それにかか

わる法律は国家の運命を左右するとい

うか、国家の在り方を示す、また人間

の在り方を示す指針ともなるべき非常

に大事なものです。人間を造る教育の

環境整備は政治の大事な仕事だと考え

ています。

鈴木 

美術教育は答えの無い「心の教

育」として捉えていますが、受験社会

の日本では芸術授業は大切にされてい

ないのが実情です。

丸山 

芸術やその国の文化を大切にし

ない国は、人も大切に出来ません。ヨ

ーロッパでは新築のビルには総工費の

何%かは芸術品を展示又は設置が義務

になっていて、アーティストを守り育

てる文化があります。

鈴木 

芸術を保護する事は、その国に

既存するプライドなのでしょうか。

丸山 

芸術も含め、何の為に生きてい

るのか、何が大切か、国も教育者も共

に考え「人を敬う心」を子どもの頃か

ら涵養して行かなければなりません。

鈴木 『美術授業にカメラ』の活動に

興味があるとお聞きして大変嬉しく思

っています。

丸山 

第四回『全国学校図工・美術写

真公募展』の図録を拝見し、これは凄

いことをしていると感心しました。

鈴木 

美術授業で制作した作品(被写

体)を写真に撮る。作品の意図や撮影

時に感じた事、作品を改ためて見つめ

鈴木 

国会の決算委員会で「大臣の中

では文部科学大臣が一番偉い」と発

言。国会の中に「人を育てる場」を提

案、丸山哲学の神髄は「教育が国を造

る」、このように受け止めてよろしい

ですか? 

今日はその辺のことをお聞

かせ頂ければと考えています。

丸山 

経営資源や事業の三要素として

「ヒト・モノ・カネ」が世の中の摂理

みたいに言われているけど、社会を動

かしているのは全て人だからね。政治

では「教育・ヒト・モノ・カネ」をい

れた四要素だね。

鈴木 

司法と立法にかかわっていれば

「法務大臣が一番偉い」と発言しそう

ですが。

丸山 

法律を造るのも執行するのも結

局は人で決まる。今の学校や社会は入

試や資格の勉強は教えても「正しく生

きる」心を教えていない。考えない人

があまりにも多過ぎます。子どもの頃

から心を豊かに正しく育てないと国は

発展しない。教育が大事だから文部科

学大臣は偉くなければいけないんです。

鈴木 

丸山さんの基本的思想の根幹に

は「人間主義」があり、人を中心に全

てを考えられている。以前は法律の専

門家として国会では法務委員会で活躍

していましたが、文教科学委員会の委

員長を引き受けたのは、その辺のお考

聞き手:鈴木英雄 写真:善本喜一郎

教育の環境整備は

政治の大事な仕事

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て発見した感動を文章に書く事で更に

自分の感性を友だちに理解してもらう。

美術授業にカメラを持ち込んで先生方

のお手伝いをしています。

丸山 

教育の目的は社会とコミュニケ

ーションが出来る人材を育てる事です。

正しい事を正しいと言える人間に育て

ないとだめだ。時には孤独無縁を覚悟

で正義を貫いて欲しい、私みたいにね

(笑)。

鈴木 

授業の第一段階の作品制作は手

先の器用な生徒さんが高く評価される

のは当然なのですが、第二段階では不

器用でも感性の豊かな生徒さんがリカ

バリー出来る。それが『美術授業にカ

メラ』なんです。

丸山 

人生何度でも挑戦する気概や気

迫が大事ですよ。諦めない人生。自然

と応援したくなる。

鈴木 

制作した作品はそれほど高く評

価はできないのですが、自分で探した

空間に置く事で光や影、背景の色や形

で付加価値が出て別の作品のように見

える事があります。これを「発見・即・

表現」としてカメラに収めると、その

生徒さんの感性が発見される。鑑賞の

授業の時に教室がザワザワとなり、友

だちの優秀な作品を誉め讃えます。こ

れが大きな収穫です。公募展の審査で

選ぶ時の基準はいかにリカバリーに出

会えたか、素材を主役に出来たかを発

見する事です。

丸山 〝我々の生きるということは、

全て選択の連続であり、選択は人生で

あり、かつ芸術である〞(『選択の科学』

シーナ・アイエンガー著)という言葉

があります。政治も裁判も常に選択を

する事が仕事ですが、常に正しい判断

をしなければいけない。人の人生がか

かっている、どの立場の人もそれぞれ

の背景に哲学が存在しなくては正しい

選択は来ません。

鈴木 

写真は「選択の芸術」と云われ

ています。何を撮るか選択、ロケハン

で場所を選択、光と影を選択、ファイ

ンダーを覗きながら感じた心でシャッ

ターを押す。頭の中は大忙しです。そ

して数十枚撮影した中から生徒自身が

一枚選ぶ。あれこれ悩みながら選ぶ責

任を学んで欲しい。「選ぶ力」は「生

きる力」に繋がる。これを認め合う事

が授業のテーマになっています。

丸山 

自分で選んだ責任、選ばれた責

任、どこまで全う出来るかです。人の

責任にしない事を学ぶ事が大切です。

鈴木 

我々の活動の目標は五年後に中

学校の美術教科でカメラを使用した授

業が必修になることです。写真は表現

のツールである事を取入れて欲しい。

写真を通じてコミュニケーション能力

を高めて欲しいんです。

丸山 

日本のある外語大学では、入学

してから一年間は日本語でのコミュニ

ケーションを中心に授業を行います。

国際社会ではいかに自分の意見を持ち、

発信する能力を高めることが大事であ

るかを学ぶ。英語は話せても中身が無

ければ相手にされません。日本の文化

文明を学んで自信を持って世界に羽ば

たいて欲しい。やはり心の教育です。

鈴木 

この授業を普及するには全国に

ある約3万校の小中学校の全てにカメ

ラが行き渡り一人一台で授業が出来る

ように働きかけていきたいんです。

丸山 

日本が経済大国になったのは

「もの作りの国」として発展して来た

からです。美術教育の力は大きい。ゆ

とり教育前のように美術教科を週に2

コマにするのはすぐには難しいけど大

事にしたい。自分たちで「生きる力」

を考える授業は大切だ。

鈴木 

丸山さんの著書の『蓮の花は泥

沼に咲く』(新紀元社)で「法に魂」

と「政治に魂」とあります。「生きる

力」に繋がりますね。ブレない政治は

人生の哲学にあると見ました。3月20

日に発売された『「終活」設計』(明治

書院)の中で遺影写真は事前に撮影し

て準備しておかないと遺族が大変だし、

弔問客もボケボケの写真に驚く事があ

る。と書いていますが、60才過ぎたら

遺影写真はプロの写真家が撮影する事

を国会で決めて頂けると写真界に光明

なのですが(笑)。

丸山 

提案だけなら出来ますよ(笑)。

◎まるやまかずや国際弁護士・参議院議員 1946年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、上級職試験合格。法務省を経て1970年、司法試験に合格。『行列のできる法律相談所』日本テレビ 丸山国際法律事務所代表、2007年参議院選挙当選。

◎すずきひでお写真家 1952年東京生まれ 東京写真大学卒(現東京工芸大学)、広告代理店写真部を経て、株式会社ポインター代表 『美術授業にカメラ』推進統括 APA副会長

人間を造る教育の環境整備は政治の大事な仕事だと考えている。芸術やその国の文化を大切にしない国は、人も大切に出来ない。  

不器用でもできるリカバリー

やはり心の教育

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公益法人化一周年を祝う会が、3月15日(金)内幸町日本プレスセンタービル10階レストランアラスカにて開催されました。会員や法人賛助会員に加え、写真団体の関係者も数多く130名余の方々にご参加いただきました。

公益法人化一周年記念懇親会開催報告

左から:一般社団法人日本写真文化協会 堀江一久様、ポートレートギャラリー主任 田村民雄様、一般社団法人日本スポーツプレス協会会長 水谷章人様

左から:全国造形教育連盟委員長 永関和雄様、鈴木副会長

左から:公益社団法人日本写真家協会副会長 熊切圭介様、白鳥会長、西宮顧問

文:善本喜一郎 写真:小山敦也、永嶋勝美、中村うらら

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公長の挨拶で幕を開けました。公益社

団法人として一周年を迎えたこと、

34名の新入会員、APAアワードの

応募増加、「図工・美術授業にカメ

ラ」が着実に成果を残していること

に感謝するとともに、さらに公益法

人にふさわしい事業の充実と、日本

の広告写真制作集団としてより強固

なAPAブランドを築き上げたいと

述べられました。

 

続いて法人賛助会員を代表して株

式会社ニコンイメージングジャパン、

マーケティング本部本部長の山口達

也様よりご挨拶を頂き、キヤノンマ

ーケティングジャパン株式会社本部

長の渡辺徹様の盛大な音頭の後は、

和やかな歓談の輪が広がりました。

途中、今年度入会の賛助会員様のご

紹介があり、後半には鈴木副会長よ

り「図工・美術授業にカメラ」につ

いての報告、善本専務理事よりその

他の事業報告がありました。その後、

法人賛助会員の皆様に登壇いただき、

公益法人化についての祝辞を頂戴し

ました。

 

最後は参加者全員による一本締め

が行われ、お開きとなりました。

益法人化一周年記念懇親会は、

原理事の司会のもと、白鳥会

公益社団法人日本広告写真家協会顧問 西宮正明

(株)ジャスビゴ常務取締役藤熊 淳様

上段左から:勝尾正会員、原理事、下段左から:その江正会員、岩瀬正会員、善本専務理事

左から:進藤常務理事、安達顧問、高井副会長 左から:キヤノンマーケティングジャパン(株)渡辺徹様、ペンタックスリコーイメージング(株)稲垣 優様、佐々木淳二様、キヤノンマーケティングジャパン(株)相川弘文様

公益社団法人日本広告写真家協会副会長 鈴木英雄

キヤノンマーケティングジャパン(株)本部長 渡辺 徹様

(株)ユーアール代官山スタジオ 吉田斉司様

公益社団法人日本広告写真家協会理事 原 貴彦

公益社団法人日本広告写真家協会会長 白鳥真太郎

(株)ニコンイメージングジャパン本部長 山口達也様

(株)zigsow代表取締役 田中一秀様

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2013年3月4日(月)東京都写真美術館にて、APAアワード2013の内覧会(第四回全国学校図工・美術写真公募展併設)と表彰式が行われました。

文:善本喜一郎 写真:佐藤正樹

APAアワード2013表彰式&内覧会

広告の力、写真家の広告の力、写真家のパワー溢れる作品が受賞パワー溢れる作品が受賞

文部科学大臣賞、RYAN CHAN氏の代理で登壇したレスリー・キー氏。

経済産業大臣賞受賞の戎 康友氏とADの長嶋りかこ氏。

たくさんの方々にご来場いただいた東京都写真美術館B1Fの展覧会場。

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第は、広告写真を対象とした「広告作品部

門」と、写真家の新たな表現への挑戦を

募集する「写真作品部門」からなる公募

展です。

 

表彰式は白鳥真太郎会長による挨拶か

ら始まり、表彰は「広告作品部門」より行

われました。広告作品部門は前年比2割

増の468作品、1059点ものご応募

を頂き入賞6作品、入選127作品が選

ばれました。優秀賞の3作品、亀井勇吉

氏、マイケル・フェザー氏の表彰授与から

始まり、美しい日本賞の北川礼生氏、そ

して「広告作品部門」最高賞、経済産業

大臣賞は戎

康友氏によるラフォーレ原宿

の広告作品「HUMAN

NATURE

LAFORET」に贈られ、経済産業省の仲

舎菜子様よりご祝辞を頂きました。続い

て「写真作品部門」、今年度の募集テー

マは『光』―きぼう―です。

全国から寄

せられた573作品1068枚の作品の

中から入賞7作品、入選57作品が選出さ

れ、奨励賞には大井川茂氏、中島ゆう子

氏、前田しおん氏、金丸重嶺賞に元

圭一

氏が表彰されました。「写真作品部門」の最

高賞である文部科学大臣賞は、RYAN

CHAN氏の「UNCONDITIONAL

LOVE」が受賞。残念ながらRYAN氏

は当日はご欠席の為、代理でご出席頂いた

レスリー・キー氏が登壇し、賞状授与され

ました。

 

受賞された皆様に心よりお祝い申し上

げます。

41回を迎えた日本広告写真家協会

公募展「APAアワード2013」

表彰式にご出席頂いた受賞者の皆さんと白鳥会長。

表彰式後、恒例の懇親会はレストラン「ビヤステーション」にて開催されました。受賞者、賛助会員の方々と多くのAPA会員にご出席頂きよき交流の場となりました。

受 賞 者 のみ な さ ん

ご 祝 辞 を い た だ き ま し た

写真作品部門:奨励賞前田しおん氏「Dress-up-doll」

広告作品部門:優秀賞亀井友吉氏 「Zoff SMART」

キヤノンマーケティングジャパン(株)本部長 渡辺 徹様

写真作品部門:奨励賞中島ゆう子氏 「眠れる光」

広告作品部門:優秀賞マイケル・フェザー 「無印良品キャンプ場」

経済産業省商務情報政策局課長補佐 仲 舎菜子様

写真作品部門:奨励賞大井川 茂氏 「たぶん。きっと、、、。」

広告作品部門:美しい日本賞 北川礼生氏 「TCC賞授賞式HALL OF FAME顕彰式予告ポスター」

写真作品部門:奨励賞野口勝宏氏 「The flowers of Fukushima」

広告作品部門:経済産業大臣賞 「HUMAN NATURELAFORET」戎 康友氏

写真作品部門:金丸重嶺賞元 圭一氏 「家族の息」

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A4回目を迎え、2013年3月17

日(日)、内覧会と表彰式が開催さ

れました。APAでは約6年前か

ら全国の小中学校にて『美術授業に

カメラ』と題し、正規の図工・美術

の授業にカメラを取り入れた実践授

業を実施しています。

 

今年度は、6月1日「写真の日」に

仙台の7つの中学校で授業を実施し

たのを皮切りに、全国22校で『美術

授業にカメラ』を実施しました。今

回の公募展の特色として、APA

で授業を行っていない学校から数多

くの応募があったことがあげられま

す。総応募数は昨年の3倍以上と

なる3200点の応募がありました。

PA

主催の『全国学校図工・

美術写真公募展』は今年度で

文:福岡あかね 写真:永嶋勝美、佐藤正樹、中山達也 

APA本部ギャラリー(白金台)にて表彰式が執り行われた。

文部科学大臣賞、賞状授与は東良雅人様より。

表彰式終了後の懇親会。

過去最高の応募数となった今回の公募展。全国の約40校から3200点のご応募がありました。その中から選出された受賞作品は、大人顔負けのものばかり! 展覧会来場者からは「これが子どもの作品?」と驚きの声が多く聞こえました。全国から17名の受賞者が集合し、表彰式は終始笑顔に包まれた和やかな会となりました。

第四回『全国学校図工・美術写真公募展』表彰式&内覧会開催第四回『全国学校図工・美術写真公募展』表彰式&内覧会開催

写真ってたのしい!写真ってたのしい!

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展覧会場には多くの応募作品の中か

ら選出された、子ども達の思いが溢

れる入賞作品362点が展示されま

した。内覧会の講評会では、受賞者

の子ども達から撮影時のエピソード

が語られ、思ったこと、考えたこと、

気づいたことを子ども達はそれぞれ

自分なりの表現で写真に撮り、自分

の気持ちを表現することを楽しんで

いました。写真というメディアなら

ではの『発見・即・表現』という利

点を活かし、子ども達の豊かな感性

を表現する手段として、APAで

は引き続き『美術授業にカメラ』を

推進していきます。

 

受賞された皆さんに心よりお祝い

申し上げると共に、本公募展にご協

力頂いております全国造形教育連盟

を始めとした共催・後援各位、協賛

各社の皆様に深く御礼申し上げます。

審査員:東良雅人氏文部科学省教育課程課教科調査官

副審査委員長:永関和雄氏全国造形教育連盟委員長

審査委員長:鈴木英雄公益社団法人日本広告写真家協会副会長

審査員:林 孝充APA学校教育事業部副部長

審査員:三澤一実氏武蔵野美術大学教授

審査員:吉村剛士氏東京工芸大学名誉教授

審査員:松永かおり氏東京都教育庁指導部指導企画課指導主事

内覧会、表彰式には全国から17名の受賞者にご出席頂きました。展覧会場は作品を興味深そうに見入る来場者が数多くいらっしゃいました。

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今回のレポートは若干毛色が変わっ

ている。と言うのも業務用動画

業務用CINEMA EOS SYSTEMを秒間24コマのスチルカメラとして使ってみる。

EOS -1D Cという選択

機材として販売されているCANON

EOS-

1D

Cの新たな可能性を探って

みる企画としてスタートしたからだ。

 

CANON

EOS

5D

Mark

Ⅱの

発売から一眼ムービーという言葉が生ま

れてムービーとスチルのボーダーが低く

なり、若手のフォトグラファーにはムー

ビーのスキルが求められる時代になった。

今年のCP+ではAPAも一眼ムービ

ーのセミナーを行ったほどで、ムービー

の仕事を並行して受注している会員も少

なくない。

 

CANON

EOS-

1D

Cは4K動画

が撮影できるカメラだ。業務用動画機材

として位置付けられているが、フォトグ

ラファーの立場から見るとハイエンド機

であるCANON  EOS-

1

D

Xに4K

の動画機能が加わったカメラとして考え

た方がわかりやすい。もちろん通常のフ

ルハイビジョンや他の形式での記録もで

きる。むしろ、現時点でもっとも多機能

な一眼レフと認識すべきかもしれない。

 

編集スタッフは4Kの記録方式が

Motion

JPEGであることに注

目した。このカメラではフルハイビジ

ョンの4倍の解像度を持つ4096×

2160ピクセルのJPEGデータが

秒間24コマで撮影できるのだ。動画から

1コマを切り出し印刷物に使用できる

かファイルムービーが一般化されてから

よく耳にするが、逆にシャッターチャン

スをとらえにくい被写体に対しての可能

性を探ってみたかったのである。

 

そこで、まずキヤノン(株)の開発ス

タッフに取材をして機能の確認や開発コ

ンセプトをうかがってきた。

 

現時点で4K動画を見られるインフ

ラは少ないが、総務省は来年7月から

放送を開始するという方針を出している。

このように将来的には4Kが主流とな

ることを踏まえ、4Kのエントリー機

としてEOS-

1D

Cをリリースしたと

いう。

 

筆者も4Kのテスト画像を何回か撮

影した経験があり、高解像度がもたらす

独特の描写にパンの速度など、いままで

のカメラワークを考え直さないといけな

いと思っていた矢先だったのでこのコン

セプトには納得がいった。

 

またH.264ではなく、Motion

JPEGを選んだ理由も、現時点でカ

メラの性能と画質を考え合わせて最良と

判断したという。

 

EOS-

1D

Xをベースにした結果、

店舗取材などスペースに制約がある場所

でも機動性を発揮できるのは一眼ムービ

ーの強みだろう。

 

テスト撮影は高井写真研究所で行った。

高井副会長が得意とする水を使った撮影

で最良の1コマを選ぼうというコンセ

プトだ。

 

動画を利用する予定ではないので縦位

置で撮影、シャッタースピードを速めに

設定して被写体ブレを抑えた。このあた

りの機能はスチル撮影と同じオペレーシ

ョンでできるのがありがたい。また色調

の設定も同様にキヤノン独特のピクチャ

ースタイルから選べる。ストロボのモデ

リングランプを使っての撮影だったので

ホワイトバランスは事前にマニュアルで

設定した。

 

結果はご覧の通りで、通常の印刷物と

文:福原 毅 写真:永嶋勝美、福原 毅 撮影協力:高井哲朗

外観的にはマークを除いてEOS-1D Xとほぼ同じ。これで4Kの動画が撮れる。

Adobe Premiere Pro CS6で切り出しも問題なくできた。キヤノンは色の再現性の正確さから、純正アプリのEOS MOVIE UTILITY(Windows ver.)を推奨している。

高井副会長と共同で撮影。5時間におよぶ撮影でもバッテリーはひとつで済んだ。

イメージコミュニケーション事業部ICP第二開発センターICP252設計室室長 杉森正巳氏

イメージコミュニケーション事業部ICP第二開発センターICP252設計室及川 亮氏

イメージコミュニケーション事業部ICP第二開発センター主席研究員 久間賢治氏

イメージコミュニケーション事業本部ICP第二事業部ICP第二商品企画部担当 部長 笠松厚雄氏

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Canon EOS -1D C

して問題ないレベルのデータを得ること

ができた。

 

画面の切り出しには汎用ソフト

での動作を確認するためAdobe

Premiere

Pro

CS6を使用

した。これも問題なく使うことができ

た。

 

取材中に話題になったシャッター音が

理由で禁止されているゴルフのティーシ

ョットや音楽ライブなどの撮影も4K

の動画機能を利用すれば可能となり、質

の高いデータを得られることがこのテス

ト撮影でも実証された。

 

デジタルの環境はドラスティックに進

化している。ほんの数年前までは、これ

だけムービーへのハードルが低くなるこ

となど考えられなかった。4Kが爆発

的に普及する可能性は高い。また、高解

像度を利用した動画素材としての可能性

も見逃せない。

 

そんな時代の流れに対応するため、通

常の仕事をこなせると同時に4K動画

の撮影ができるEOS-

1D

Cという選

択はアリなのだと思う。

水槽の中のグラスにミルクを溜め、水流で噴き出す様子を4Kで撮影。その1コマを切り出した。高感度特性も申し分ない。使用機材:CANON EOS-1D C+EF100mm F2.8 マクロ USM Av(f5.6) ピクチャースタイル:スタンダード

競技用カヌーの素速い動きをEF40mm f/2.8 STMのパンケーキレンズを付けて、シャッター速度を1/1000秒、絞りf/5.6、ISO:400に設定して4K/24フレームの動画で撮ってみた。写真は切り出し画像を更にトリミングしているがA4くらいだったら充分なクオリティーである。

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写審査日 平成25年3月27日(水曜日)/審査委員 7名/公益社団法人日本広告写真家協会 6名/公益財団法人東京観光財団 1名※応募総数 256点(116名)

東京大マラソン祭り2013「フォトコンテスト」入賞者及び入選者一覧

賞種別

金賞

銀賞

銀賞

銅賞

銅賞

銅賞

APA特別賞

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

入選

作品タイトル

新装開場 歌舞伎座前を走るランナー

躍動

想いは、ひとつ

朝日を浴びて

runner

軽やかに

ゴールへ向かって

無数の足跡

橋の途中

届けエール!

大きな応援

9時25分の埼京線

影も走る

膝の間から太陽が

36キロ過ぎのランナー達

疾風

高層ビルを走れ!!

CHALLENGER

タッチの力水

がんばる力に!!

お名前

中島英吉

中根英治

伊藤史朗

関根健司

中根英治

小島資治

石川浩之

水野 誠

余語雄輝

鈴井哲哉

高橋俊文

千葉太一

浦上景一

小山田貞夫

鈴木健之

小林勇二

早野由香

伊東祐太

国府田 聡

小池基夫

取った数多くの力作の中から、今年

度の金賞は中島英吉さんの『新装開

場 

歌舞伎座前を走るランナー』に

決定しました。

 

各賞を受賞された方々に、心より

お祝い申し上げます。

を目的に、2013年も『東京大マ

ラソン祭りフォトコンテスト』が開

催されました。

 

今年度も数多くの応募作品の中か

ら、厳正かつ公平な審査を経て、各

賞が選出されました。

 

APAからは、鈴木英雄、高井哲

朗、善本喜一郎、山口敏郎、永嶋勝

美、原貴彦の6名が審査員として参

加いたしました。

 

3万6000人ものランナーが参

加する東京マラソン。大会当日のマ

ラソンコース沿道ではランナーや応

援者、運営ボランティアなどのほか

に、音楽・ダンス・民族芸能など様々

なパフォーマンスも開催され、まさ

に東京が「ひとつ」になる一日。これ

らのエキサイティングな光景を写し

真撮影を通じて、東京の魅力

を国内外に発信していくこと

金賞『新装開場 歌舞伎座前を走るランナー』/中島 英吉

銀賞『躍動』/中根 英治銀賞『想いは、ひとつ』/伊藤 史朗APA特別賞『ゴールへ向かって』/石川 浩之

銅賞『軽やかに』/小島 資治

銅賞『朝日を浴びて』/ 関根 健司

銅賞『runner』/中根 英治

東京都庁にて行われた審査会。

東京大マラソン祭り2013フォトコンテスト審査会開催

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APA公益社団法人日本広告写真家協会学校教育事業部『美術授業にカメラ』の実践記録です。

APA参加スタッフ 坂本隆志:1/10・2/7 船越逸男:1/10 栗栖誠紀:1/10・2/7 上村孝幸:11/13東島治男:11/21 小山敦也:1/10・2/7 荒川修造:11/21 淺田展弘:11/21石森勢津子:11/13 岡部ユミ子:2/7 奥村浩司:1/10 大滝恭昌:11/13 片山英樹:11/13 佐藤倫子:1/10 小柳栄治:11/21 近藤宏一郎:11/21 鈴鹿浩市:11/21 岩浪睦:11/21 松本貴義:11/13 

紙粘土で学校に潜む未知の生物を作り、生息場所(校内)に作品を置いて撮影しました。作品を作る際に潜む場所をどこにするのか設定していたので、撮影場所はすぐ決められた生徒がほとんどでした。子どものユニークな発想や視線を感じられ、生徒自身も写真の面白さを体験できたと思います。しかし作品と置かれた場所とを十分に生かし、一枚の写真にするのは意外と難しかったようです。撮影の例をもっと見せるなどして、より写真のイメージを持たせる必要を感じました。

針金を芯材とし様々な素材で肉付けした二つの人物像から物語を想像し空間表現作品を制作しました。制作の段階で様々な素材を使っていたので撮影時に素材の質感や光との関係を考慮しながら撮影することをAPAの講師の方々によりわかりやすく指導して頂き、素材の良さが作品に溢れていたと思います。撮影した写真の中から一枚を選ぶ時はとても迷っていましたが、そこがこの授業で一番大切で自分の作品を深化させる場面でした。ご指導ありがとうございました。

自然をテーマに想像を膨らませ、表現したい題材を自分で考え、材料や用具を選び制作しました。撮影をすぐに確認できることやシャッターを切るだけで一枚の写真作品ができる手軽さから、複数枚撮影して自分がイメージしたものにできるだけ近づけようと工夫する姿がありました。授業後の生徒の感想をみると、授業の満足感や目標の達成感はとても高く、カメラを使った授業に意欲的に想像や工夫を凝らして取り組んだことが窺えました。

総合的な学習で学んできた環境問題や食糧問題のことを振り返り、自分なりに捉えたエコを実現する「森ハウス」を自由に作り、学校林の好きな場所に置いて撮影しました。作品製作とは違う「創造的な技能」が、撮影活動には表れると感じました。作品を木の上に置いたり、背景の様子を気にしたり、様々な撮影の工夫がうまれていました。デジカメには子どもたちの撮影順で活動が記録されるので、子どもたちの思考の流れを分析する上で有効な資料となると思います。

北海道帯広市立帯広第一中学校埼玉県朝霞市立朝霞第四中学校

福岡県須恵町立須恵東中学校東京都多摩市立豊ヶ丘小学校 

第2学年1クラス33名 村中鉄也教諭の授業第2学年5クラス181名 飯田成子先生の授業

第2学年3クラス99名 藤田 有教諭の授業第5学年2クラス39名 柴崎 裕教諭の授業

平成24年11月13日(火)平成25年1月10日(木)

平成24年11月21日(水)平成25年2月7日(木)

“スクープ!一中に未知の生物発見”“二人の物語”

“独自の世界をあらわそう”“あったらいいな…こんな家 ココエコ森ハウス”

テーマテーマ

テーマテーマ

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Vol. 1

ライアン・チャンRyan CHAN

文部科学大臣賞受賞

家族の愛(LOVE)、それは「光」。ライアン・チャン、インタビュー

写真作品部門 文部科学大臣賞受賞作品『UNCONDITIONAL LOVE』ライアン・チャン

Photographer-ar t is t。2006年ニューヨークから東京移住。APAアワード2012「YOUTH」奨励賞、 「MADTOKYO」入選。2012年写真集「INDIA IN MY MIND」「FITTING INTO TOKYO」出版。展覧会/AFTER311(ヒロミヨシイ ロッポンギ・2011)他。掲載作品/松任谷由実ツアーパンフレット、浜崎あゆみCDジャケット他。

APAアワード2013文部科学大臣賞おめ

でとうございます。ライアン(以下R:)ありがとうございます。50年余も続く伝統あるAPAアワードを受賞し、感謝しています。今回の「光・ひかり(きぼう)」というテーマは震災の後だから家族の愛(LOVE)が必要、それが「光」だと思いました。前回、APAアワード2012は『YOUTH』が奨励賞受賞、『MADTOKYO』が入選でしたね。

R:APAアワード奨励賞受賞のおかげで注目され仕事にも繋がりました。次はトップの文部科学大臣賞を狙いたいと思っていたので、実現できて感謝感激です。あと、知り合いから「APAの年鑑を見たらライアンの作品が出ていた! すごいね!」と言われたことが励みになりました。昨年度入選の『MADTOKYO』は7年前に東京に来て面白かった光景、ファ

ンタジーだけどリアリティーのある世界を撮ったものです。友達に見せたいと思っていたときにフェイスブックを知り、アップしたらすぐにニューヨークやロンドンの友達からの反響がありました。MADTOKYOシリーズはフェイスブックか

らだったのですね。

R:撮った写真はすぐ人に見せる事が大事だと思います。MAD TOKYOシリー

ズで人間と景色をたくさん撮ったから、ステップアップと思って、顔だけを狙ってYOUTHシリーズを始めました。撮影の許可取りが難しいんですけど(笑)。渋谷とラフォーレ原宿のまわりでいろいろな人を撮らせてもらっています。広告写真家になったらもっとパワーアップしないといけない、そのためにもAPAアワードは次も狙っています。

聞き手:善本喜一郎

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応募期間・締切2013年9月2日(月)~10月1日(火)※当日消印有効

APAは1961年より広告写真の向上を目的に写真の公募を行い、こ

れまでに著名な写真家を広告界に輩出してきました。

新たな写真表現と優れた写真表現を社会に披露しつつ広告写真家へ

の『登竜門』という役割を担って現在に至っております。

あなたのオリジナリティーあふれる写真、新しい時代を彷彿させる

写真をお待ちしております。

応募要項ならびに詳細は2013年7月初旬発表予定

写 真 で 夢 み る ひ と は い つ も 描 い て い た

第42回 公益社団法人日本広告写真家協会公募展APAアワード2014 写真作品部門 募集テーマ発表

希のぞみ

募 集 テ ー マ

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青野克朗

石崎公生

市川健太

岩瀬泰治

大井川 茂

太田 実

大槻純一

大野 博

加賀雅俊

勝尾 仁

金子知久

木村心保

光齋 恵

光神精一

小森 学

佐野克典

shu tokonami

その江

sophie

鶴田直樹

中野敬久

西谷徹哉

西村優子

濱 竜司

準人

福永仲秋

藤本伸吾

松尾恭成

水谷章二

宮西範直

紅葉谷昌代

山岡三和

山崎亜沙子

山下恭平

(五十音順)

新入会員一覧2013年度

2013年度新入会員展 「写真家のプロフィール」

フリーランスとして10年目を迎える年にAPAに入会させて頂き本当に嬉しいです。APAの活動を通して新たな感覚や出会いから学ばせて頂きながら、自分に何が出来るのか、何がしたいのかを考え多くを感じ、精進して参ります。宜しくお願い致します。

会場:APA本部ギャラリー会期:2013年6月14日(金)~6月22日(土)

時間:11:00~18:00休館:日曜日

写真を職業に選び20年近く続けることが出来ました。その感謝を社会貢献に変えたいと思った時、一人では限られた範囲しかできないことに気づかされました。 今回APAに入会し、多くの写真家の諸先輩方と一緒に活動することで、私の願いが叶いそうだとワクワクしています。今後ともよろしくお願いします。

このたびAPAという大変名誉ある会に入会させて頂き、第一線で活躍されている諸先輩方々と交流を持つ事ができることを、とても嬉しく思います。私にとって写真とは、自己表現であり自己投影のようなものだと思います。撮影前や、撮影の過程で少しでも手を抜けばそれはすべて写真に出てきます。どんなに偽ろうとしても、写真は自分を偽れないと私は思います。これからもその自己投影である写真と向き合い、努力を重ね、良い写真をたくさん生み出していきたいです。

フリーランスとなって 10年目の年にAPAに入会させていただくことになりました。カメラマンをやっていなかったら行くことがなかったところに行き、会えることのなかった人に会う。決して飽きる事の無い幸せな仕事。この幸せを新たな仲間と分かち合い、活動へ還元していけるといいなと思います。

一昨年、昨年と写真のグループ展に参加させていただきました。初めてお会いする方々が大半でしたが、同じ目標に向かう者同士、すばらしい友人関係を築くことができまして、その後も色々と情報、意見交換をさせていただいております。写真家という特殊な職業柄のため、とかく閉鎖的になりがちであることを痛感し、APAに入会させていただき、今後ともより多くの写真家の方々との交流を深めていきたいと存じます。

4月よりAPAに加わる事になりました岩瀬泰治と申します。私は広告写真に憧れて写真の世界に入りました。時代と共に素晴らしい歴史を作ってこられた先輩方と、交流をもてる機会に恵まれたと感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

光齋恵

その江

山岡三和

山崎亜沙子

鶴田直樹

岩瀬泰治

Megumi KOSAI

SONOE

Miwa YAMAOKA

Asako YAMAZAKI

Naoki TSURUTA

Yasuharu IWASE

APAの活動を通して新しいことを

写真の感謝を形にするために

写真は自分を偽れない

決して飽きる事の無い幸せな仕事

より多くの写真家の方々との交流を

広告写真に憧れて

2013年度新入会員からのご挨拶

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「EOS-1D Cの特長と 4K動画の切り出しの可能性」

EOS-1D C基本性能 展示内容

フォトグラファーのための一眼レフ動画セミナー。

写ビーを分けて撮影していますが、時間制約のある中、両方の撮影をすることはかなり厳しい現実があります。「動画で撮影して後から静止画像を取り出せたら…」と考えたことは有りませんか? EOS-1D Cなら動画で撮影したデータから約800万画素相当の静止画像が取り出せます。画期的な4K動画記録が

可能なEOS-1D Cは、35mmフルサイズ(約36.0×24.0mm)、有効約1,810万画素の大型単板CMOSセンサーを搭載し、より美しいボケ味を実現した4K動画も撮影でき、現状のEOSシステムを使用できるデジタル一眼レフカメラです。4KはAPS-Hサイズ相当をドット・バイ・ドットで記録します。フルHD記録時は、スーパー35mmクロップも選択可能。また、常用ISO25600(感度拡張時、最高

ISO204800)相当の高感度を実現し、暗所でも効率的に撮影が可能です。 今回のセミナーでは講師にキヤノン株式会社より久間賢治氏をお招きし、APA正会員から永嶋勝美氏、福原 毅氏が登壇。参加者のみなさまにはEOS-1D C実機に触れていただき、その機能をご堪能いただきます。 参加費は無料ですので、みなさま是非ご参加ください。

真家が仕事で動画を頼まれる場合、現状では基本的にスチールとムー

□ 4K動画対応(Motion JPEG/24p/8bit)。

□ HDMIによる同時出力やCanon Logガンマなど映像制作のプロのワークフ

  ローに対応(4K動画の外部出力はできません)。

□ 4K動画をカメラ内のCFカードに記録(UDMA7 100MB/秒以上)。

□ 35mmフルサイズ、約18メガCMOSセンサー搭載。

□ フルサイズならではの美しいボケ味、高感度撮影を実現。

□ 一眼レフタイプの小型設計で優れた機動性を発揮。

□ EFシネマレンズやEFレンズなど60種類を超える多彩なレンズが使用可能。

日時 2013年5月18日(土)

13:30     受付開始

14:00~14:30 EOS-1D C技術紹介 (キヤノン株式会社 主席研究員 久間賢治氏)

14:30~15:30 EOS-1D Cインプレッション ( APA正会員 永嶋勝美氏、福原 毅氏)

15:45~16:30 タッチ&トライ

会場 APA本部 会議室

参加費 無料

件名を「5/18申込」として氏名、電話番号、所属を明記の上、こちらまでお申し込みください。 [email protected]

EOS-1D C

EOS-1D X

EOS 5D MarkⅢ

PIXUS Proシリーズ

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平成24年度の九州支部写真展は「光・生きる・希望」をテーマに、平成25年2月5日(火)~11日(月・祝)の7日間、福岡市美術館市民ギャラリーB室で開催しました。今回の参加者は正会員38名、会友1名の計39名で、作品数は単写真が30点、組写真が9点の39

作品となり、単写真はB1パネルに、組写真はB2パネルの大型出力で迫力あるものになりました。作品の内容も「人物、自然風景、スチルライフ」とバラエティ豊かなものでした。今回は会期中の8日(金)に同美術館内で写真技術セミナー、支部集会、祝賀パーティーも行う盛りだくさんの内容で1週間の会期があっという間に終了した感じでした。文:山口知一(九州支部写真展実行委員長)写真:荒川修造

新入会員説明会報告中部支部展報告「中部のものづくり」

関西支部展報告

何気ない日常で、ふと目の前に現れる思いがけない心温まるユーモラスな瞬間をコレクション。よく眺めてみると知らず知らずに微笑んでいたり、思わずプッと吹き出してしまう景色。人間や動物、植物たちの繰り広げる作為の無い日常風景でありながら、不思議に愉快なワンダーランド。今回の写真のセレクトは「センスオブヒューモア」「ハートウォーミング」といった言葉をキーワードに選出。会場:アイデムフォトギャラリー   「シリウス」会期:2013年6月13日(木)~6月19日(水)休館:日曜日料金:入場無料時間:10:00~18:00(最終日15:00まで)電話:03-3350-1211

九州支部展報告安西英一写真展「今日もワンダーランド」

2013年度新入会員の東京地区の入会説明会が2013年3月9日(土)に港区白金台のAPA

本部にて17名の新入会員が出席し開催されました。原理事の司会進行のもと、白鳥会長の挨拶、善本専務理事からAPAの事業等、鈴木副会長、坂本理事から『図工・美術授業にカメラ』についての詳しい説明があり、その後の懇親会では在京理事、先輩会員も交えて、さっそく新入会員展覧に向けて話も盛り上がっておりました。今年は34名の方が入会されましたが、その内女性の新入会員が6名、APAも女子カメラ時代到来です。APAの活動も徐々に華やかになって行きそうで楽しみです。         文・写真:善本喜一郎

平成25年2月26日(火)から3月5日(火)まで、名古屋市中区のセントラルギャラリーにて中部支部展を開催しました。今回のテーマは「中部のものづくり~Professional×Professional」。地元の産業や職人の技を"

写真の力で元気にする"という企画。作品はハイテクな歯車を製作する企業、バイオリン職人、画家などバ リエーションに富み、とても素晴らしい作品展になりました。ただ、テーマが難しかったせいか、出品者が19名と少なく、次回の参加者増が課題となりそうです。出品者達は「広告写真家としてのこの企画はぜひ続けて行きたい」と感想を述べていました。また、撮影に協力いただいた企業様にも、とても喜んでいただいた作品展にもなりました。   文・写真:中部支部部長 吉田宗義

関西支部展は2013年3月7日(木)から13日(水)までキヤノンギャラリー梅田(大阪市北区)にて開催されました。今回のタイトルは「商店街曼荼羅」で、商店街の良さや活力ある側面を写真で表現したい、というテーマが盛り込まれました。商店街組合から協力を取り付けた作品もあり、ドキュメンタリーとは違う広告写真家の作品が並びました。今回の作品制作にあたり、支部展担当委員を中心に会員が装丁作業を行いました。また、キヤノン様より出力のためプリンターの提供(imagePROGRAFiPF6450)があり、ピクトリコ様よりペーパーの提供(グラフィックアーツ・ポスターフォトペーパー・PPR120-24)がありました。賛助会員企業からのご協力に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。     文:平林義章 写真:赤木正和

永嶋勝美写真展「散歩の途中で…VI "Cesta do Prahy"」ハンガリーからチェコへ向かう途中の街々を撮り下ろした作品。東欧の歴史を感じる街並と、EU加盟による変化、そこに住む人々を撮らえた「散歩の途中で」シリーズのvol.VI東欧編です。展示作品は、デジタルカメラで撮影したデータをDGSM Print技法で銀塩バライタモノクロ印画紙で仕上げたオリジナルプリントでの展示です。会場:Gallery E&M nishiazabu

会期:2013年6月11日(火)~6月29日(土)住所:東京都港区西麻布4-17-10

料金:入場無料時間:12:00~18:00(日・月休館)電話:03-3407-5075

Exhibition Info

News

NewsExhibition Info

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Staff list

Editor's Note

APAアワード 2013関西展は2013年4月2日(火)から7日(日)まで大阪市立美術館(大阪市天王寺区)にて開催されました。併設開催の全国学校図工・美術写真公募展があり、来場者の元々の目当ては違うものの、勉強の為に来たという学生は「広告作品の力強さに負けない、子供達の作品に驚きました」という声や、その逆に広告写真に魅入る子供の姿が見られ、同時に写真が見れる良さがありました。他の運営面では、前日の作品搬入に関西在住の会員の積極的な参加がありました。併せて、オープニング懇親会は収穫祭あべのキューズモール店(大阪市天王寺区)にて4月2日に開催されました。東京からも理事の参加を頂き、こちらも遅くまで写真について語り合うなど盛り上がりを見ました。     文:平林義章 写真:宮西範直

広告写真の今がわかる!話題の広告を手がけたのは誰なのか?日本広告写真家協会(APA)が厳選した話題の作品680点を収録した「年鑑日本の広告写真2013」。APA会員の方は特別価格(10%OFF)にてご購入頂けます。専用申込書にて日経BP社読者サービスセンター (FAX:03-5696-3370)までお申し込みください。

これ一冊で図工・美術が好きになる!APA

が主催する全国学校図工・美術写真公募展作品掲載の「始めよう、カメラの授業!4」はAmazonにてお買い求めください。

APAアワード関西展報告

「年鑑日本の広告写真2013」

「始めよう、カメラの授業!4」

NewsBOOKS発行人

編集人

企画出版情報事業部

部長

副部長

委員

事務局員

白鳥真太郎

善本喜一郎

公益社団法人日本広告写真家協会

永嶋勝美

佐藤正樹

舞山秀一

進藤祐光

平林義章

小林伸幸

岡部ユミ子

山田慎二

福原 毅

福岡あかね

公益社団法人日本広告写真家協会 事務局

東京都港区白金台3-15-1

白金台シティハウス2F

TEL 03-5449-0580

FAX 03-5449-0651

印刷 共同印刷株式会社

禁・無断転載「APA NEWS・瞬」2013

動画が撮れるDSLRは何台も

持っているのに今迄一度も撮っ

た事が無かった。今号のテスト

で初めて4Kで撮った。カメラ

のお陰か?意外と上手く撮れて

しまった事に驚いている。写真

家は一発撮りのスチールだけと

頑なに思っていたけど、そろそ

ろ硬い事は言わずに柔軟に行こ

うと思い始めている。そうなる

と増え続けるデータ量によるR

AIDの増設、そして増える出

費が悩みの種だ。 

◎永嶋勝美

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137Japan Advertising Photographer's Association B

ulletin

公益社団法人日本広告写真家協会 発行人:白鳥真太郎 編集人:善本喜一郎 隔月発行 通巻

281 号〒

108-0071 東京都港区白金台

3-15-1 白金台シティハウス

2F TEL.03(

5449)0580 FAX. 03(5449)0651 http://w

ww

.apa-japan.com