健康管理企業の統合 - IHE-J · Web viewIHE放射線科...

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健康管理企業の統合

医療連携のための情報統合化プロジェクト

IHE放射線科

テクニカルフレームワーク補遺

基本画像レビュー

(BIR)

試験的実装

年月日:2010年11月16日

著者:David Clunie

Email:[email protected]

著作権所有©2010:IHE International

まえがき

これはIHE放射線科テクニカルフレームワークV9.0の補遺である。それぞれの補遺はテクニカルフレームワークの文書に組み込む前にパブリックコメントと試験的実装の過程を経る。

この補遺は2010年11月16日の試験的実装として提出され、その後のIHEコネクタソンでの試験に使用される予定である。この補遺は試験の結果に基づいて修正されるかもしれない。試験が成功した後、放射線科テクニカルフレームワークに組み込まれる予定である。コメントを歓迎するので、IHEフォーラム(http://forums.rsna.org/forumdisplay.php?f=12)宛に提出してもよいし、またはEメール([email protected])で提出してもよい。

この補遺は、既存のテクニカルフレームワーク文書に対する変更を説明しており、修正箇所は追加(太字の下線)または削除(太字取り消し線)によって示される。また新しいセクションが「新しい文を追加する」等の編集者の指示によって導入されているが、そこでは読みやすくするために太字にしたり、下線をつけたりはしていない。

下記の事例のような「箱に入れた」説明は、そのボリュ-ムの編集者に対して関連のテクニカルフレームワークのボリュームの中へ関連のセクションを統合する方法を示している:

セクションX.Xを以下によって置き換える:

IHEに関しての一般情報は、www.ihe.netで入手できる

IHE放射線科に関する情報は、http://www.ihe.net/Domains/index.cfm で入手するとよい。

IHEテクニカルフレームワークと補遺の構成についての情報は、以下で入手できる:http://www.ihe.net/About/process.cfm and http://www.ihe.net/profiles/index.cfm

IHEテクニカルフレームワークの現在版は、以下で入手できる: http://www.ihe.net/Technical_Framework/index.cfm

目次

序文3

プロファイルの要約3

未解決問題と質問3

解決済み問題3

ボリューム1-統合プロファイル7

用語集7

1.7 2008-2009年の範囲追加7

2.1 統合プロファイル間の依存性7

2.1.13 可搬用画像データの交換(PDI) 7

2.1.x 基本画像レビュー8

15 可搬用画像データ交換統合プロファイル8

15.2 可搬用画像データ交換統合プロファイルオプション9

15.3 可搬用画像データ交換プロセスフロー9

15.3.1 ユースケース10

15.3.2 プロセスフローの説明10

15.4 画像データコンテンツ12

15.4.1 DICOM コンテンツ12

15.4.3 その他のコンテンツ12

15.5 セキュリティとプライバシーの側面13

15.6 基本ビューアオプション13

15.6.1 プラットフォームハードウェアとソフトウェアの要求事項14

15.6.2 セキュリティと永続性の要求事項15

15.6.3 権利放棄限界15

15.6.4 利用可能性の要求事項16

15.6.5 性能上の要求事項17

26 基本画像レビュー統合プロファイル20

26.1 アクタ/トランザクション20

26.2 基本画像レビュー統合プロファイルオプション21

26.3 基本画像レビュープロセスフロー22

ボリューム2 - トランザクション23

4.16.4 相互作用図23

序文

プロファイルの要約

画像処理施設がCD上の画像を分配すること、およびCD上に含まれるビューアを用いて、受信する医師がそれらの画像をレビューすることが通常の慣例である。医師達は、以下のことが頻繁に起こることにますますフラストレーションを表している:

・ ビューアが上手く動かない、

・ ビューアが上手く画像をロードしない、

・ ビューアのロードが余りにも遅い、

・ ビューアが「診断品質に及ばない」ことを請求している、

・ レビューにとって重大な機能がビューアにない、

・ CD 上で遭遇する種々のビューアは、固有のグラフィックユーザインターフェースをもっていて、基本機能へ確実にアクセスしない。

これらによって、ケアは遅れ、情報のアクセスが不能になり、検査と照射を繰返し、臨床医の貴重な時間を上手く利用出来ない結果になる。CDのクリエータは、CDを受信する医師が遭遇する問題に気付かないかもしれないので、これらの問題についての重大なフィードバックは、当システムのベンダーには通報されない。

米国医療協会と米国神経外科医師会の代表者達が密接に作業して、IHE 放射線科専門委員会は、CD上の画像観察ソフトウェアのための適切なベースライン機能と挙動を規定するために、このプロファイルを開発した。

未解決問題と質問

#

問題/(質問)

解決済み問題

#

問題/(回答)

1

「DICOMヘッダーブラウザ」のための要求事項はない。なぜなら、そのプロファイルが臨床医用のツールであり、技術者または支援スタッフ用ではないからである。

2

全ての基本ツールの機能は、単一ボタンによってグループとして呼び出されるかもしれないシネツールを除いて、メニュー、二次パレット、またはコンテキストに敏感な右マウスメニューからのドロップダウンの必要なく、初期設定から提供されているツールバーまたはパネルにおいて表示されることが要求される。

#

問題/(回答)

3

デュアルエコーSE MRシリーズから別々の疑似シリーズへのPDおよびT2の分離が必要とされる。

4

以前および次の画像(またはマルチフレーム画像内の次のフレーム)のためのツールバーアイコンは、一貫性以外の理由がない場合、ビューポート内でスクローしたりシネしたりする機能やきめの細かい制御を提供する機能があっても、必要であると思われている。

5

多重の単一フレーム画像または単一のマルチフレーム画像が関与しているかどうかは、スクロールおよび転送と変換ナビゲーションのために、ユーザに見えないようにされている。

6

ウィンドーモードに固定された核医学が、代替ツールとして提供されている。

7

シネ機能の全セットは、心臓アプリケーションをサポートするために、シリーズ(作動、停止、休止、巻き戻し、変換、転送、および終了の全セット)におけるマルチフレーム画像か多重画像の両者にとって必要である。

8

フリップや回転は、断面画像のためには必要ではないが、投影透過写真や走査されたフィルムの表示のために必要である。しばしば(運悪く)精密観察には向いていない。

9

単一の患者をもつ画像データ上で利用される場合、ステップスルーの「閲覧ワークリスト」はないので、次の/以前の患者ボタンに対する要求事項はない;しかし画像データ上にはない画像表示装置のためには患者選択ツールが提供されている。

10

対話型3Dローカライザ機構の実装は、基本ビューアにおいては、その有用性に関して過度に重荷であると思われるので、含まれていない。

11

サポートされていないSOPクラスが表示される場合に必要な、ユーザ警告を提供する要求事項はない。

12

トゥルーカラー画像のためのコントラストと輝度の制御は、必要とされていない。

13

特に必要とされるSOPクラスのリストは、マモグラフィおよび可視光ファミリーと同様に、退役するNMとUSおよび2平面XAオブジェクトを除外している。

14

プレゼンテーション状態とKOSオブジェクトは、画像データ上または離脱しての何れにおいても、基本ビューア中には含まれない。もしサポートが必要ならば、それぞれCPIまたはKINプロファイルのためにサポートを要求できる。

15

自動的に画像を直ちに表示するアプリケーションを要求することが望ましいのか、または、最初の検査が求められているものではなく、かつそれが大きなものであれば、このアプリケーションは実際に物事を遅くさせることができるのか?恐らく、このようなアプリケーションを要求しない方が良い。

16

性能テスト参照プラットフォームは、最小構造と同じである必要はない(そうでなければ、性能は期待外れとなる)。

17

医師照会のユーザは、サイトまたはユーザが明白にオートランを抑制するステップを取っていない限り、オートランをむしろ好む。

#

問題/(回答)

18

「ミニローカライザ」は望ましくないこと、ローカライザまたは直交画像は、もし必要ならば、第二シリーズのビューポート中に表示できることが合意されていように見える。

19

アクション(ウィンドウ、スクロール)を開始するマウスの動きに関するキーボード修飾子は、利用可能性にとって重要であると考えられているが、それ専用の機構(修飾子キーか動作速度の検出)は要求されない。

20

利用可能性のためには、特定のツール(ウィンドウ、スクロール)に関するマウスの動く方向の影響を定義することが重要である。

21

画像(またはマルチフレーム画像)のシリーズのデフォールトオーダリングは、反対方向で取得されたシリーズの比較を単純化するために、撮影オーダーだけというよりはむしろ、スペース次いで時間であると規定される。

22

表示される画像の隅に必要なモダリティ固有の注記はない;これは、実施者の自由裁量に残されている。モダリティ固有のプロファイルか国内の拡張が、より詳述されることができる。

23

アイコンは、直観的であり、好みによってIEC60878-2003を用いるよりはむしろ、共通の用法を代表しているとして選ばれる。

24

種々のツールのために、限られた数のキーボードショートカットが定義される。

25

性能要求事項、参照プラットフォーム、および一組のテスト画像の特性は、実世界の期待を代表し、達成可能であると考えられている。

26

視野(画素サイズ)および/またはスライス厚と再構成間隔が異なる場合、別々のウィンドウツールの必要性、不透明α値ツール、再サンプリングの必要性、によって導入される複雑さを考慮すると、融合(CT画像上への半透明で疑似色のPET画像の重ね合わせ)は、基本ビューアの範囲外であり、それを超えているものと考えられる。しかし、CTとPETシリーズ(融合なし)が並んで同調されたスクロールが必要とされる。

27

その上に矢状が中央線の何れの側に位置するかが記載されたラベルを添付するという強い要望がある;しかし、その本体の一方側のみが画像化されている時には、真の中心線を定義することは、ほとんど不可能に近い;これは、「右」とラベル付けされている左側の一時的な骨組の撮影について中間の矢状の見込につながる...一般の場合、こうした特徴による利益は、ユーザの総意によって、特別な場合の問題より重要であり、またローカライザラインの能力に加えて、要求されるべきだと考えられている。

28

スクローリングが最初のユーザクションになる方が、ウィンドウ化するというよりも起こりそうである、という仮定の下に、初期のデフォールトツールは、スクローリングであると規定されている。ユーザからのフィードバックは、圧倒的にこの好みを裏書き保証した。

29

画像データ上に表される報告書(フォーマットにかかわらず)のコンテンツを表示する能力が要求される。画像データ書き込みが報告書のフォーマットとメディア上に含むビューワの能力の両方をコントロールしており、ユーザがこの機能をきわめて重要と考えているからである。

#

問題/(回答)

30

パフォーマンスのベンチマークとターゲットは、シネのためにも、また多重ウィンドウの同調された表示のためにも定義されていないが、その理由は、これらのための対策を定義することが難しいことによる。

ボリューム1-統合プロファイル

用語集

用語集に次の用語を追加する:                             

1.7 2008-2009年の範囲追加

セクション1.7における黒丸リストの最後に次の黒丸を追加する              

· 基本画像レビュープロファイルの追加

· 可搬用画像データの交換における基本ビューアオプションの追加

2.1 統合プロファイル間の依存性

セクショ 2.1の表2-1.統合プロファイルの依存性に次のセクションを追加する。      

統合プロファイル

以下に依存

依存性タイプ

コメント

…..

….

….

….

患者情報の整合性確保

予約済み

ワークフロー

管理のためのワークフロー/コンテンツに必要

患者情報の整合性確保は、作業項目および/またはコンテンツが更新され必要があるこのプロファイルへの拡張である。

可搬用画像データの交換

無し

無し

基本画像レビュー

-

-

-

画像処理のためのXDS

XDS (ITI)

ITI XDSからの文書のユーザ、文書の登録簿、文書の保存庫アクタは、XDS-Iに必要である。

文書コンテンツタイプとメタデータは特殊化されている。

…..

…..

…..

…..

次のセクションを以下のように修正する:                         

2.1.13 可搬用画像データ交換(PDI)

可搬用画像データ交換統合プロファイルは、交換画像データ上の画像処理に関連する情報をユーザが分配できるアクタとトランザクションを規定する。このプロファイルの目的は、受信アクタによる読み込み、表示、またはプリントのためのエビデンスオブジェクトおよび診断報告書の信頼できる交換を提供することである。このプロファイル中に記載される複数の用法シナリオをサポートする単一

の物理的な輸送手段が規定されている。CD フォーマットは、説明されたユースケースをサポートするために選ばれた。

可搬用画像データ交換統合プロファイルはまた、ビューアを画像データ上に存在させることを可能にする。基本ビューアオプションは、基本画像レビュー統合プロファイルを実装する画像データ上に少なくとも1つのビューアがあることを必要とする。

セクション 2.1 に次の新しいサブセクションを追加する:                 

2.1.x 基本画像レビュー

基本画像レビュープロファイルは、DICOM 画像の単純なレビューに関連あるベースライン機能とユーザインターフェースを定義する。そのプロファイルは潜在的に全ての画像表示装置に対して適用可能であるが、それは、PDI 画像データ上に含まれる画像表示装置の利用に付随する特定の要求事項をもっており、PDI プロファイルのために名付けられたオプションに関係している。

ボリューム1、セクション 15 PDI プロファイルを修正し、次のオプションを追加する:     

15 可搬用画像データ交換統合プロファイル

可搬用画像データ交換統合プロファイルは、交換画像データ上で画像処理関連の情報の交換を提供するアクタとトランザクションを規定する。このプロファイルの目的は、受信アクタによって、読み込み、表示、またはプリントのために、画像データおよび診断報告書についての信頼できる交換を提供することである。

このプロファイルは、画像データコンテンツの生成源および患者の識別(適切な場合)、読み込み中のデータの調整、および画像データコンテンツの構成を取り扱う。

そのプロファイルの中心的な要素は、次の通りである:

· DICOM規格に基づく画像処理関連情報の信頼できる交換

· 画像データ上のウェブ可視コンテンツを含めるための指針を提供するウェブコンテンツオプション

· 基本画像レビュー統合プロファイルを実装する画像データ上に少なくとも1つのビューアが存在することを要求する、基本ビューアオプション

ウェブコンテンツオプションは、DICOMコード化オブジェクト、およびこれらの DICOM コード化オブジェクトから由来する XHTML または JPEG におけるオブジェクトの両者を含む画像データのケースを取り扱う。

15.2 可搬用画像データ交換統合プロファイルオプション

この統合プロファイルのために選ばれるかもしれないオプションは、それらが適用されるアクタと共に、表 15.2-1 に記載されている。適用可能時のオプション間の依存性は、注に規定されている。

表 15.2-1: 可搬用画像データ交換 - アクタとオプション

アクタ

オプション

ボリュームとセクション

可搬用画像データ書き込み

ウェブコンテンツ

基本ビューア

RAD TF-1:15.4.2

RAD TF-2:4.47.4.1.2

RAD TF-1:15.6

RAD TF-2:4.47.4.1.2.2.3.1

RAD TF-2:4.47.4.1.2.2.4

可搬用画像データ読み込み

定義されるオプションはない

-

画像表示装置

定義されるオプションはない

-

報告書閲覧

定義されるオプションはない

-

プリント生成

定義されるオプションはない

-

アクタ

オプション

ボリュームとセクション

表示 (ITI TF)

定義されるオプションはない

-

15.3 可搬用画像データ交換プロセスフロー

このセクションは、交換画像データの利用に関係する典型的なプロセスフローを説明する。画像データ上で取り扱われるトランザクションは、47-分配の画像処理情報である。

このプロセスフローにおいて、次のステップが識別できる:

· 生成源アクタ(可搬用画像データ書き込み)は、一個の交換画像データ上の一群の画像データセットおよび/または関連の診断報告書に書き込む。可搬用画像データ書き込みは、分類されたアクタまたは IHEの範囲外の別の生成源からのデータへアクセスする推定される。

· 画像データ上に含まれる画像処理関連情報が利用されることになる目的地へ、画像データは物理的に輸送される。

· 可搬用画像データ読み込みは、DICOM オブジェクト(画像、プレゼンテーション状態、キー画像の注、エビデンス文書および報告書)を画像データ上で読み取り、それらをローカル情報スペースへ読み込む。可搬用画像データ読み込みは、必要に応じてそのデータを調和させる(例えば、記録された患者IDをローカルの患者 ID へ変更する)。幾つかのクラスの DICOM オブジェクトが画像データ上に存在し、読み込みできないならば、可搬用画像データ読み込みアクタは、検査および影響を受けるシリーズについてオペレータに通報し、それらが読み込みアプリケーションによってサポートされないことを明らかにする。

· 画像表示装置(可搬用画像データ書き込みによって画像データ上に含まれる)、報告書閲覧、表示、またはプリント生成は、受信側のニーズによって、それらをサポートし提供するオブジェクトを読み込む。閲覧アプリケーションがサポートしないオブジェクトがある場合、これらのオブジェクトはサポートされないことをオペレータに通知する。

潜在的なデータ用法シナリオは、以下のユースケースで説明する。

15.3.1 ユースケース

このプロファイルは、長期保存の解を提供するようには意図されていない。

ユースケース1-患者/照会医師観察:画像と報告書のような診断および治療の画像処理データは、潜在的に複数のユースケースを供給する画像データ上に受信される。患者または照会医師は、同じ画像データ上に固定しているまたは以前にそれ自身の機器に据え付けられた何れかのビューアアプリケーション(その何れも基本画像レビュープロファイルを実装する画像表示装置であってもよい)を用いて、または ウェブ ブラウザを用いて、データを見ることができる。このデータは、必ずしも診断プロセスや治療プロセスの基礎を目的としておらず、単なる参考データであるかもしれない。セキュリティとプライバシーのために、患者に与えられる画像データは、その他の患者のデータを含むことはない。追加のセキュリティの考慮に関しては15.5セクションを参照すること。

ユースケース2-医療連携のための情報の交替:画像、報告書、または完全な検査のような1つ以上の患者データは、診断または治療のケアプロセスを可能にするために画像データ上で受信される。画像データデータは、一般に、「第二の閲覧読み込み」または「参照読み込み」の目的のために、異なるサイトにおいて読み込まれる。

· 第二の閲覧読み込み:画像データデータは、閲覧/重ね読みがなされるために、画像管理/画像保管装置へ読み込まれる。データの衝突を避けるために、キー患者/検査属性は、既存のローカルデータと調和している必要があるかもしれない。画像と関連のプレゼンテーション状態は、印刷されるためにプリント生成へ送られることができる。

· 参照読み込み:画像データデータは、患者履歴の一部になるために、画像管理/画像保管装置および/または報告書保管へ読み込まれる。それは、将来の閲覧のために「関連ある先行の」データとして利用できる。データの衝突を避けるために、キー患者/検査属性は、既存のローカルデータと調和している必要があるかもしれない。

ユースケース3-手術室観察:画像データデータは、信頼できるネットワーク結合のない環境における診断または治療のプロセスを可能にするために用いられる。データの容量は、非常に大きい可能性があり、画像データ、後処理結果、および報告書を含んでいてもよい。手術室において、外科のスタッフは、先進的な観察能力を用いて画像データを受信しそのコンテンツを閲覧するが、それは画像を操作し加工処理することを含むかもしれない。

15.3.2 プロセスフローの説明

ユースケースは、次の3つの画像データ関連の機能に関して規定できる:

· 画像データの書き出し

· 画像データの観察

· 画像データの読み込み

A) 画像データの書き出し(全てのユースケース):

可搬用画像データ書き込みは、画像データコンテンツ(DICOMおよびオプションのウェブ可視コンテンツ)を組み立て、それを物理的画像データへ書き込む。

次のような機能のシーケンスが、画像データの生成の間に実施される:

· DICOMデータの書き出し(FSC機能)

· オプションで、DICOM データから容易にアクセス可能な参考用データを得ることに関与する、ウェブ可視データの書き出し(ウェブコンテンツオプション)。

· オプションで、1つ以上のビューアの介在、その1つ以上は基本画像レビュー統合プロファイルに適合するかもしれない(基本ビューアオプション)。

· オプションで、追加コンテンツの介在(例えば:DICOMデータにアクセスするための、画像データ上のDICOMビューアやビューイングソフトウェア構成要素)

B) 画像データ観察:

B1) ウェブ(ユースケース1)(DICOM観察機器またはソフトウェアのないケア提供者、その他のユーザおよび患者):

あらゆるウェブ可視画像データのコンテンツは、一般に利用可能な資源(即ち、ウェブブラウザ)として存在する、表示アクタによって受信され、表示される。可搬用画像データ書き込みは、ウェブコンテンツオプションを用いて作成される画像データ上にのみ含まれることになるので、全ての画像データ上のウェブ可視コンテンツの存在に依存できないことに注意する。

B2) DICOM(ユースケース1および3)(DICOM観察機器またはソフトウェアを持つユーザ、若しくは基本ビューアオプションで作成される画像データ):

画像データコンテンツのDICOM部分は、閲覧環境において既存のまたは画像データそれ自体上に含まれる専門化されたアプリケーションを用いて表示される。画像表示装置および/または報告書閲覧アクタが処理することができる様々なDICOMオブジェクトは、その対応するコンテンツプロファイルのサポートによって示される。プリント生成アクタは、画像を画像データから印刷のためにプリントサーバへ送る。

C) 画像データの読み込み(ユースケース2):

「画像データの読み込み」機能は、可搬用画像データ読み込みによって達成され、また画像データコンテンツのDICOM部分を排他的に取り扱う。可搬用画像データ読み込みアクタは、輸入される画像データコンテンツのタイプに依存して、1つ以上のコンテンツアクタ(エビデンス生成、報告書作成、等)で分類される。分類されたアクタは、可搬用画像データ読み込みによってアクセスされる画像データデータのための保存能力を提供する。

可搬用画像データ読み込みアクタは、DICOMDIRファイルによって参照される全てのDICOMインスタンスにアクセスし、読み込まれる画像データ患者データセットをユーザが選べるようにする。

可搬用画像データ読み込みは、読み込み団体/機関の内で正確であると知られているローカルデータを得て、(必要とされる時に)患者と検査の情報の「キー属性」を調和させる。これらの手順を実施する方法は、読み込み調整ワークフロープロファイル(3.21セクション参照)において文書化される。「キー属性」のリストと実施されるべき関連の調整作用に関しては、RAD TF-3:4.47.4.1.3.を参照。

注:可搬用画像データ読み込みは、例えば、画像管理/画像保管装置に対してその診断および治療画像処理コンテンツの保存をさせるために、エビデンス生成によって分類されるまたは報告書保存に報告書を保管するために、報告書作成によって分類されてもよい。これは、将来の閲覧のために次の「関連ある先行の」データに関するコンテンツを使えるようにする。撮影装置アクタによる分類は、また次の「閲覧/重ね読み」ができるように利用できる。プリント生成アクタによって分類された可搬用画像データ読み込みの場合には、読み込みコンテンツ(画像および表示状態)は、印刷されるべきプリントサーバへ送られることができる。

15.4 画像データコンテンツ

画像データコンテンツに関する要求事項は、診断報告書を含めて、画像処理データの信頼できる転送を促進させること、および一般目的のコンピュータ上での画像と報告書の観察を考慮することが意図されている。

画像データコンテンツは、画像データ上の2つの「エントリポイント」、DICOM画像処理情報のための DICOMDIRファイル、および任意のウェブ可視コンテンツのためのINDEX.HTMファイルによってアクセスできる。

作成された画像データは、DICOMデータを含むことが要求され、また任意に、それから由来するウェブ可視データを含んでいてもよい。このウェブ可視データは、存在していれば、オリジナルのDICOM情報の臨床目的を誠実に保存していなければならない。

15.4.1 DICOMコンテンツ

DICOMデータは、DICOM一般目的画像データ保存アプリケーションプロファイルを使うことによって作成されなければならない。DICOMDIRファイルは、画像データ上に保存された全てのDICOMファイルを参照しなければならない。

DICOMファイルは、ルートディレクトリ中に置かれてはならないが、しかしそれらを含むディレクトリの名前に関しては何の制約も置かれていない。

15.4.3 その他のコンテンツ

観察のアプリケーション(例えば、DICOM画像データビューア)は、画像データ上に任意に含まれていてもよい。そのようなビューアは、基本画像レビュー統合プロファイル(基本ビューアオプション)に一致していてもよい。そのようなビューアは、HTML中に立ち上げリンクを含ませてもよい。そのようなビューアを画像データ上に含むことは、次のセッションで討議された安全上の問題および相互運用の可能性問題のために推奨されない。

追加データ(例えば、非DICOMフォーマットにおける診断報告書)が画像データ上に含まれているかもしれない。そのようなデータ全てのフォーマットは、このプロファイルによって規定されていないので、そのようなデータは、画像データ上の別のディレクトリ中に置かれなければならない。そのようなデータがINDEX.HTMファイル中に参照されるならば、このコンテンツは、IHE 放射線科テクニカルフレームワークと適合して生成されなかったこと、またその信頼できる読み込みが取り扱われていないことが明示されなければならない。

15.5 セキュリティとプライバシーの側面

可搬用画像データ書き込みアクタは、作成された画像データ上に悪意あるソフトウェア(ウイルス、等)が存在していないことを確実にしなければならない。

画像データからのアプリケーションの自動立ち上げは、悪意あるソフトウェアが開始され得るリスクを引き起こす。また、画像情報閲覧アクタが自動的にラウンチ出来ないことが推奨される。したがって、可搬用画像データ書き込みも自動立ち上げの使用を避けることが望ましい。これには画像データ上に存在するかもしれないDICOM画像データビューアを自動的に立ち上げないことが含まれる。これらのリスクにもかかわらず、多くの受信者は、オートランの便利さをむしろ好んでいる。要求に応じて、オートランを抑制することは、サイトまたはオペレーティングシステムの責任である。

さらに、DICOM画像データビューアが存在していれば、セキュリティ問題は、次によって最小化される:

· 正常(制限)ユーザの特典の下で働くこと、および管理者と共に働くまたは特典に根をおろすことをユーザに要求しないこと、並びに

· 画像データが用いられるコンピュータ上に組み込まれたソフトウェアを必要としないこと。

書き出し/読み込み/観察機能を追跡する監査証跡は、ITI TF-2:3.20およびRAD TF-3:5.1において取り扱われる。監査証跡および機器認証統合プロファイルのサポートを要求する可搬用画像データ書き込みと画像データ閲覧アクタは、そのような監査証跡エントリを生成しなければならない。

コンテンツ画像データへのデータおよびその他のアクセス制御のコード化は、このプロファイルに述べられていない。このプロファイルを用いて作成される画像データは、解放された情報であると考えられるべきである。(例えば、書類記録のように)。そのような画像データは、適切なサイトポリシーに従って扱われるべきである(例えば、患者にその他の患者からのデータを含んでいるディスクを与えない、無許可の人々によって取られ可能性のある処にディスクを残しておかない、等)。

多くのユースケースにとって、セキュリティとプライバシーの理由のために、単一の画像データ上に多重の患者からのデータを置くことは適切ではない。

15.6 基本ビューアオプション

基本ビューアオプションを要求する可搬用画像データ書き込みは、画像データ上にビューアを含むことができなければならない。そのビューアは、画像表示装置アクタとしての基本画像レビュープロファイルの画像取得 [RAD-16] の表示要求事項をサポートしなければならない。ビューアは、画像問い合わせ[RAD-14]トランザクションをサポートすることが必要とされてはいない。

基本画像レビュープロファイルを超える追加の要求事項が、基本ビューアオプションによって必要とされる。それらは、セクション15.3.1における医師観察のユースケースのために適切であり、特に、受信するユーザが送信者と既存の関係を持っていない時には、画像データ上に含まれる全てのビューアには馴染みがなく、事前にインストールされたローカルの画像表示装置を持たないし、また比較的基本的なハードウェアとソフトウェアの環境全般に亘る制御は殆んどしていない。画像データ上のSOPインスタンスのサポートに関する要求事項は、Rad TF-2:4.16.4.1.3.3.1.1.に規定されている。

15.6.1 プラットフォームハードウェアとソフトウェアの要求事項

基本ビューアオプションは、画像データ上に含まれる画像表示装置が正常なユーザ特典下で働き、またソフトウェアの組み込みを必要としないことを要求する。特に、画像表示装置のアプリケーションは、以下のように実施可能でなければならない:

· PDI画像データから

· 次のような最小のハードウェアとソフトウェア上で

· 1つのX86(IntelまたはAMD)プロセッサーまたはコア

· Windows XP Home EditionおよびWindows Vista Home Basic Edition

· NET 2.0組み込みフレームワーク

· XP用の512MB RAMおよびVista用の1024 MB RAM

· 24ビットRGBカラーにおける1024x768分解能のWindowsによってサポートされたあらゆるタイプのグラフィックスハードウェアとシングルモニタ

· シングルボタンをもつマウスまたはその他の位置決め装置

読み書き可能なCDおよびDVD画像データをサポートする一つのドライブ

· 消費者等級のプリンタ

· インストール、アプリケーション、フレームワーク(Javaまたはその他のNET改訂版のような)、ライブラリー(DLLかActiveX制御のような)、装置またはグラフィックスドライバーか、若しくは基本的なオペレーティングシステムを持って出荷されたもの以外のソフトウェアの組み込みまたは許可を必要としない

· ネットワーク結合(インターネット経由またはローカルエリアネットワークでのソフトウェアのダウンロード、ライセンスか登録、またはその他のあらゆる情報交換のため)の存在を要求しない。

これらの要求事項は、単一のアプリケーションにおいてか、多重のアプリケーションの存在を通じてかの何れかで、多重のプラットフォームをサポートするアプリケーションの存在を妨げることは意図されていない。それらはまた、ユーザが画像データ上でビューアを利用できることになる確率を最大にするために現実的なものは何かを認めるためにのみ、この目的のためのあらゆるハードウェアまたはソフトウェアのプラットフォームの適合性を保証することも意図されてはいない。

事前に組み込まれたフレームワークが存在しているならば、アプリケーションは、パフォーマンスを改善するために、それを利用してもよい。

同様に、利用可能ならば、加速されたグラフィックスパフォーマンス、より多くのメモリー、およびより多くのプロセッサーまたはコアが利用できることになるが、しかしそのアプリケーションは、それらなしに作業できることが要求される。

アプリケーションは、一次モニタのサイズを利用する必要がある;即ち、表示装置が最小1024x768 の要求事項よりも大きいならば、固定された1024x768のサイズのウィンドウを表示するよりはむしろ、大きなサイズが利用されることになる。

アプリケーションは、多重モニタを利用できることが要求されないけれども、異なる分解能をもつ多重のモニタの存在を許容しなければならない。

要求されていないけれども、アプリケーションは、グレースケールとカラーモニタの両者に加えて、ポートレイト風景のモニタの両者と共に利用可能であることが推奨される。

オプションは、アプリケーションが(CPIプロファイルにおいて要求されるようにDICOM GSDFに対して)較正の手段を提供することを要求していないが、しかしアプリケーションの内部からそのような能力を提供すること、または較正の外部手段を提供するか利用することを妨げてはいない。

オプションは、単一ボタンの位置決め装置をサポートするアプリケーションを要求するが、しかしもし存在するならば、中央スクロールホィールを含めて、多重ボタンを利用することから、それを妨げない。中央スクロールホィールが存在しているならば、少なくとも断面画像の多重スライスの間のスクロールの目的のために、アプリケーションによってサポートされることが要求される。

画像データ上に存在する報告書を表示する能力は、(PDFビューアや特定のフォントのような)オペレーティングシステムの要求事項中に存在する全ての能力を超えて、あらゆる追加の事前に組み込まれたソフトウェアに依存してはならない。

15.6.2 セキュリティと永続性の要求事項

基本ビューアオプションは、画像データ上に含まれる画像表示装置がATNAプロファイルをサポートすることを要求しないが、しかしそれは、そうすることから除外されてはいない。

基本ビューアオプションは、オペレーティングシステム、サイト構造によって許可されているならば、またユーザによって役立たなくされていなければ、画像表示装置が自動的に送り出されることを要求する。

ウェブコンテンツオプションもまたサポートされるならば、INDEX.HTMファイルは、ビューアを実施するリンクを含まなければならない(RAD TF第2部セクション4.47.4.1.2.2.2参照)。

基本ビューアオプションは、ボード上の画像表示装置のアプリケーションが、ローカルの永続的な保存(例えば、C:ドライブ)への書き込みアクセスを要求することなく、全ての必要とされる機能を実施しなければならないことを必要とするが、しかし、アクセス可能ならば、それはローカルストアを用いることから除外されてはいない。

15.6.3 権利放棄限界

基本ビューアオプションは、画像表示装置アプリケーションが、権利放棄、通告、またはその他のあらゆる形式の表示(スクリーン上か、物理的画像データ上またはパッケージ上かの何れか)を持つユーザに、次の何れかである効果を提供してはならないことを要求している:

· 画像データ上の画像は、診断または臨床の利用のためではない、または

· アプリケーションはそれ自身、診断または臨床の利用のためではない。

また、全てのアプリケーションは、そのアプリケーションを利用する前に、ユーザがあらゆるそのような条件に同意することを要求してはならない。

しかし、画像データの提供者および画像データ上のアプリケーションは、表示ハードウェアか、表示較正の状態または観察環境のその他あらゆる側面の全般に亘っての制御をしないこと、しかもこれのみは、診断利用のための表示画像の適合性に影響するかもしれないという権利放棄を提供することは許されている。

この要求事項は、オーダーしている医師または画像データを受け取る放射線医が、患者管理についての決定を実際に行いつつあるかもしれないこと、主な放射線解釈を実施する意図ではないかもしれないとしても、これが臨床または診断の利用を構成すること、および劣化した画像または表示のためにそれらを劣化させるようなアプリケーションかの何れかを提供することは不適当でかつ危険であること、という理由で存在している。

そのアプリケーションはまた、要求されてはいないけれども、ユーザが画像を眺めるための患者許可を持っているかどうかに関して、通知によってユーザを焦らせないこと、あるいはユーザが、患者画像を観察するための前提条件として、あらゆる用語か条件または免許に同意することも要求しないことが推奨される。

臨床または診断の利用のための基本画像レビュープロファイルに適合するあらゆるビューアの適合性は、ローカルの法規制または政策に従うかもしれないが、それを定義することはIHEの範囲を超えている。

15.6.4 利用可能性の要求事項

アプリケーションは、マシーンの形態がそれを防止するように特別に設定されている(または画像データを挿入する時、ユーザがSHIFTキーを下に保持する)のでない限り、画像データが挿入される時には自動的に作動しなければならない。即ち、ビューアを実施するルートディレクトリに存在するAUTORUN.INFファイルがなければならない。

基本ビューアオプションは、それがVIEWER.BATまたはVIEWER.EXEと名付けられるルートディレクトリにおけるファイル上をクリックすることによって、画像表示装置アプリケーションを手動で開始することが可能でなければならないことを要求している。

画像データが多重のビューアを含むならば、初期に送り出されたアプリケーションは、ユーザにどちらのビューアを利用すべきかを選ぶようにさせなければならない。

アプリケーションがスタートする時:

· それは、直ちに終了させるオプションをユーザに提供しなければならない(例えば、既に実施している事前設定のビューアを代わりに利用させるようにする)。

· それは、呼び出される時、例えば、対話ボックス、スプラッシュスクリーン、または適切なカーソル変更が、アプリケーションアイコンをダブルクリックする場合はそれらによって、ユーザへ即時のフィードバックを提供しなければならない。

· それは、プラットフォームのハードウェアまたはソフトウェアの要求事項が、実施するには不十分であるならば、ユーザへの明瞭かつ曖昧さのないエラーメッセージによって終了しなければならない。

· そのゴールは画像データ(その他の生成源からの画像ではない)のコンテンツを眺めることができることであるので、それは、あらゆる更なるユーザに処置を開始させる必要なしに、自動的にユーザへ画像データコンテンツ(患者、検査、およびシリーズ)の表示かリストを提供しなければならない。

アプリケーションの唯一のインスタンスは、何れか1つの時間に実施していなければならないし、またそのアプリケーションは、多重コピーを実施するユーザによる企てに直面しても強健でなければならない(例えば、それらが、実際に走らせるための最初の起動を待っている間に苛立って、アプリケーションアイコンを何度もダブルクリックするならば)。

ユーザは、この目的のために、普通のウィンドウ装飾アイコン、典型的にはウィンドウのトップライトにおけるアイコン“X”を用いて、アプリケーションを閉じる能力を持たなければならない。

アプリケーションは、画像データが物理的に取り除かれても、「閉じることが可能」でなければならない。

画像データが物理的に取り除かれるならば、ビューアは閉じてもよい。ビューアが終了しないならば、挿入される新しい画像データのコンテンツが読み出される要求事項はない。

画像データ上での閉鎖と再開の追加の検査は、表示のための何らかの検査からのあらゆるシリーズを選ぶこと、および選ばれたものを変更できることをユーザに要求する、基本画像レビュープロファイル要求事項において取り扱われる。

起動と、画像データからの画像の読み出すことを含めて、完了までに5秒以上掛かる全ての機能に関しては、完了に向けての関連の進行についての幾つかの指示が必要とされる。

PDF形式でのビューアの利用のためのマニュアルは、PDF閲覧が供給される要求事項はないが、またそれは最小のプラットフォーム要求事項の中には含まれないけれども、ルートディレクトリにおける画像データ上でアクセス可能であり、かつ“VIEWER.PDF”と名付けられなければならない。

15.6.5 性能上の要求事項

ソフトウェアや大きい画像か多数の画像をロードする時、CDのような物理的画像データの速度限界を認め、ユーザは、性能についての合理的な期待を持たなければならない。いわば、ユーザは、この点ではビューアの間に重要な変動を観てきている。従って、ユーザの期待を満たすためには、特定の機能のための比較検証が、参照プラットフォームと、画像とモダリティの参照セットのために定義されている。基本ビューアオプションのサポートは、これらの比較検証が達成でき打ち勝てることを証明する必要がある。

参照プラットフォームは、15.6.1に規定された最小の要求事項とはまるで異なり、典型的な同時代のプラットフォームを代表すること、および合理的な期待を満たすことが意図されているが、それらは、潜在的に劣化した性能を持つ最悪ケースの環境においてもアクセス可能にさせることが意図されている。

次のテスト条件が定義される:

· ターゲットはアクション起動と望みの応答の間の数秒で定義される

· パフォーマンス回数は各テストを繰り返すことによって測定され、テストの全4回の実施から少なくとも3回においてターゲットに合致しなければならない。

· 画像データから検索取得されたデータよりはむしろ、中間のキャッシュされたデータが利用されるのを防ぐために、キャッシュは、テスト実施の間に消去されるべきである(例えば、再起動によって)。

· ターゲットは、ドライブ中の画像データが回転している(多数のドライブは、不活性期間後にスピンダウンする)ことを仮定する;画像データがスピンアップしているための遅延が避けられないならば、これはビューアの制御を超えているかもしれないので、追加の5秒は、ターゲットの回数に付加されてもよい。

参照画像セットは以下で入手できる

"http://wiki.ihe.net/index.php?title=Basic_Image_Review_Implementation#Sample_Data"

表15.6.6-1 基本ビューアオプション-性能参照プラットフォーム

コンポーネント

仕様

プロセッサー

1 Intelコア2 Duo 2.33 GHz単一プロセッサー二重コア4 MBレベル2キャッシュ、1333FSB

RAM

2 GB DDR2 800MHz SDRAM

ハードディスクドライブ

500 GB 7200 RPM SATA Hard Drive

CDドライブ

Half-height 5.25" 48X CD read DVD-ROM drive

ビデオ

Integrated Intel(r) GMA X4500HD Graphics

操作システム

Windows XP Professional SP3

フレームワーク

NET 2.0およびJava JRE 1.6インストール済み

コンポーネント

仕様

表示設定

1280x1024分解能-24ビットRGBカラー

表15.6.6-2 基本ビューアオプション-性能参照画像セット

タイプ

生成源

コンテンツ

大きいデータセット

CDFORBIRPERFORMANCE.iso

比較のための2スピン MR 検査、1 PET/CT検査、1Chest CT検査、chest,cervicalおよびthoracicスピンのデジタルX線、1核医学検査

小さいデータセット

CDFORBIRPERFSMALL.iso

20070613からの1 MRスピン

表15.6.6-3 基本ビューアオプション-性能比較検証およびターゲット

比較検証

定義

大きなデータセット

のためのターゲット

小さいデータセット

のためのターゲット

選択準備への起動

オートランを不能にすると、PDI画像データのルートディレクトリを観るウィンドウエクスプロア中に表示される画像表示装置のアプリケーションアイコンをダブルクリックしてからの時間、如何なるシリーズも、ビューポート中の表示用に選択できる(多分シリーズサムネイルのための場所ホルダと共に)。

60秒

30秒

シリーズ表示の最初の画像までのシリーズサムネイル選択

既に読み出したが、しかし以前には何も選択されていないDICOMDIRによって、ユーザがあらゆる単一シリーズのサムネールを選んでから、そのシリーズの最初の画像の表示までの時間

何れのシリーズに関しても2秒

何れのシリーズに関しても2秒

シリーズ表示の最後の画像までのシリーズサムネイル選択

ユーザがあらゆる単一シリーズのサムネールを選んでから、そのシリーズの最後の画像の表示までの時間(最後の画像までのユーザのスクロールによって、かつあらゆる画像をスキップしないで)。

311スライスPET/CT CTシリーズに関して

20秒

21スライスMR ローカライザシリーズに関して10秒

比較検証

定義

大きなデータセット

のためのターゲット

小さいデータセット

のためのターゲット

異なるシリーズの選択

1つのシリーズが既に表示されている時、異なるシリーズのサムネールを選んだ後で、新しいシリーズの最初の画像が表示されるまでの時間。

あらゆるシリーズに関して2秒

あらゆるシリーズに関して2秒

スクロールフレーム速度

スクリーンの全サイズで表示された唯一つのウィンドウおよびウィンドウのサイズに適合する画像によって、ロードされた全フレームによって、並びにスキップフレームなしに、フレームがスクロールできる速度。

311スライスPET/CT 512x512x12ビットCTシリーズに関して

30スライス/秒

n.a.

ズーム時間

スクリーンの全サイズで表示された唯一つのウィンドウおよびウィンドウのサイズに適合する画像によって、ユーザがズーム命令を開始してから、2(約)倍、安定な(不変の)拡大画像の表示までの時間。

1880 x 2016 DX PA Chest 20051208に関して0.5秒

n.a.

ウィンドウの中心と幅の変更応答時間。

スクリーンの全サイズで表示された唯一つのウィンドウおよびウィンドウのサイズに適合する画像によって、ユーザがウィンドウ作成命令を開始してから、安定な(不変の)ウィンドウ画像の表示までの時間。

1880 x 2016 DX PA Chest 20051208に関して約 0.1秒

(目視で認識不能に近い)

n.a.

セクション26を追加する                                

26 基本画像レビュー統合プロファイル

基本画像レビュープロファイルは、ベースライン機能とDICOM画像の単純なレビューに関連するユーザインターファースを定義するが、それは、それらの能力を実施するために利用されるべきである。

基本画像レビュープロファイルは、オーダーしている医師による臨床の意思決定の目的のために、画像の適切なレビューをするのに十分な表示機能性を提供するように設計されている。それは、放射線医によるマンモグラフィの一次解釈またはその他のプロファイルによって扱われる核医学画像の一次解釈のために必要であるかもしれないアプリケーションまたはモダリティの特定の要求事項を取り扱ってはいない。

基本画像レビュープロファイルは、以下を提供するように意図されている:

· あらゆる特別のモダリティに限られてはいないけれども、超音波や核医学と同様に、CT、MRおよびPETのような断面モダリティ、CR、DX、XA、およびXRFのような拡大X線撮影モダリティを含めて、あらゆるモダリティからのグレースケールとカラー画像の表示。

· コード化(即ち、擬似カラー化、多重平面の復元、体積か表面かの提供、または多重モダリティの融合のような追加の画像処理なしに)としての基本的なグレースケールかカラーの画像の提供

· サムネールの利用による利用可能な画像シリーズの目視ナビゲーション

· 断面モダリティの場合における同調スクロール、パンニング、およびズーミングによる、同じ検査か異なる検査かの何れかからのシリーズであるのかどうか、の少なくとも2セットの画像の並び比較

· 解剖の参照のための断面画像の空間的局在と同様に、左右差、方向の注記

· 安全な識別と用法を規定する人口統計の注記、管理、および基本的な技術情報

· 変化の検出と治療立案のために臨床医によって用いられるような線形距離と角度の単純な測定

· 心臓の動きに関与する画像のレビューを許すためのシネ能力(例えば、心臓US、XA、CT、またはMR)

26.1 アクタ/トランザクション

図26.1-1は、基本画像レビュー統合プロファイルに直接関与さするアクタおよびそれらの間の関連のトランザクションを示す。

図26.1-1. 基本画像レビューアクタ図

表26.1-1は、基本画像レビュープロファイルに直接関与する各アクタに関するトランザクションを記載する。この統合プロファイルのサポートを要求するために、必要なトランザクションを実施しなければならない(標識“R”)。“O”標識のトランザクションは、自由選択である。この統合プロファイルによって定義されるオプション、および実施がサポートを選択できるオプションの完全なリストはボリュームIセクション26.2に記載されている。

表26.1-1. 基本画像レビュー統合プロファイル-アクタおよびトランザクション

アクタ

トランザクション

選択性

ボリューム2/3中

のセクション

画像管理/

保管装置

画像問い合わせ [RAD-14]

R

4.14

画像取得 [RAD-16]

R

4.16

画像表示装置

画像問い合わせ [RAD-14]

R

4.14

画像取得 [RAD-16]

(注1参照)

R

4.16

注:1.画像表示装置が可搬用画像データ読み込みで分類される時、ネットワーク機能は必要とされないし、RAD-14 515も要求されず、RAD-16画像取得の表示要求事項(RAD TF-2:4.16.4.2.25に)のみが適用可能である。これは、例えば、基本ビューアオプションをサポートし、PDI画像データ上の基本画像レビュー画像表示装置アクタを含むPDIプロファイルにおける可搬用画像データ書き込みに関する場合である。

26.2 基本画像レビュー統合プロファイルオプション

この統合プロファイルのために選べるオプションは、適用されるアクタと共に、表26.2-1に記載されている。適用可能な時のオプション間の依存性は、注で規定されている。

表 26.2-1 基本画像レビュー-アクタとオプション

アクタ

オプション

ボリューム

とセクション

画像保管装置/管理

オプションは定義されていない

アクタ

オプション

ボリューム

とセクション

画像表示装置

オプションは定義されていない

---

26.3 基本画像レビュープロセスフロー

図26.3-1 基本画像レビュープロファイルにおける基本プロセスフロー

ボリューム2-トランザクション

「非ネットワーク」トランザクションを含むためにセクション4.16.4の相互作用図を修正する:

4.16.4 相互作用図

注:1.画像へのアクセスは、画像表示装置アクタが別のアクタ(例えば、可搬用画像データ読み込み)と共に分類される時には、ネットワークアクティビティ以外の幾つかの手段を通してされるまたはその他幾つかの手段を通してのアクセスを持っている(例えば、もし画像表示装置が可搬用画像データ交換プロファイルにおける基本ビューアオプションをサポートする可搬用画像データ書き込みによって画像データ上でコード化される場合)

画像取得トランザクションに基本画像レビュープロファイルを追加するためにセクション4.16を修正:

4.16.4.1.3.3 基本画像レビュープロファイル

4.16.4.1.3.3.1 基本画像レビュープロファイルSOPクラスサポート

次のようなサブセクションが画像表示装置アクタのための2つのレベルのサポートを定義する:

· 4.16.4.2.2.5中に説明される要求事項の全てを含むような全面サポート

· SOPクラスに無関係に、あらゆるシングルまたはマルチフレームの画像を必要とするような、部分的な(表示のみ)サポート

· スクロール、ウィンドウ、パンニング、およびズーム処理されたビューポート中に描写されること

· しかし、空間的位置、取得タイミング、および技術注、位置測定、測定、および相互参照を除外する

4.16.4.1.3.3.1.1 PDI画像データのためのSOPクラスサポート

基本ビューアオプションをサポートするPDI可搬用画像データ書き込みは、PDI画像データ上に含まれる全ての画像のDICOM SOPクラスの全てのために全面的なサポートを提供するPDI画像データ上に画像表示装置アクタを含まなければならない。その他のDICOM SOPクラスのためのあらゆるサポートを提供することは必要とされない。

4.16.4.1.3.3.1.2 PDI画像データのため以外のSOPクラスサポート

PDI画像データ(即ち、基本ビューアオプションなしに)上に含まれてはいない基本画像レビュープロファイルをサポートしている画像表示装置アクタは、表 4.16.4.1.3.3-1中に記載されている全てのSOPクラスのために全面的なサポートを提供しなければならない。

表4.16.4.1.3.3-1. 基本画像レビュープロファイルのためのSOPクラス

SOPクラスUID

SOPクラス名

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.1

コンピューテッドラジオグラフィ画像保存

40.101.2.8008.5.1.4.1.1.2

CT画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.1.1

デジタルX線画像保存-プレゼンテーション用

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.4

MR画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.7.2

マルチフレームグレイスケールバイト二次捕獲画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.7.3

マルチフレームグレイスケールワード二次捕獲画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.7.1

マルチフレーム単一ビット二次捕獲画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.7.4

マルチフレームトゥルーカラー二次捕獲画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.20

核医学画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.128

陽電子放出断層撮影画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.7

二次捕獲画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.6.1

超音波画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.3.1

超音波マルチフレーム画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.12.1

X線血管造影画像保存

1.2.840.10008.5.1.4.1.1.12.2

X線蛍光透視画像保存

その他のDICOM SOPクラスのために十分なサポートを提供する明白な要求事項はないが、この時、これらは、基本画像レビューの能力を超過している(例えば、オブジェクトの高度化ファミリー)またはその他のプロファイル(例えば、マモグラフィ)によって特別に取り扱われるまたは放射線学の領域外である(例えば、一般の可視光、眼科学、スライド顕微鏡検鏡、歯科学)かの何れかと考えられるからである。

PDI画像データ上には含まれていない(即ち、基本ビューアオプションなし)基本画像レビュープロファイルをサポートしている画像表示装置アクタは、次のような特性を持つ表4.16.4.1.3.3-1中には規定されてはいない全てのSOPクラスのために、部分的なサポート(表示のみ)を提供しなければならない:

· 現在のピクセルデータ(7FE0,0010)データ要素

· 8または16のビット配分(0028,0100)

· ビット配分(0028,0100)のための1または8のビット保存(0028,0101)値

· 16のビット配分(0028,0100)のための含括的な9から16のビット保存(0028,0101)値

· ビット保存(0028,0101)よりも少ない高ビット(0028,0002)(即ち、パッキングなしのワードの低ビットにおいて)

· 1または3のピクセルあたりのサンプル(0028,0102)

· MONOCHROME1、MONOCHROME2、RGB PALETTE COLOR、およびサポートされているあらゆるマルチコンポーネント圧縮された転送シンタックス(例えば、JPEGのための YBR_FULL_422)のためのあらゆる適切な値についての測光法解釈(0028,0004)

· RGB測光法解釈(0028,0004)のための0または1の平面形態(0028,0006)(即ち、ピクセルによるカラーまたは平面によるカラー)

· MONOCHROME1とMONOCHROME2測光法解釈(0028,0004)のための0または1のピクセル表現(0028,0103)(即ち、署名または非署名)

· 存在しないまたはあらゆる値(即ち、単一または多重フレームの画像)を持つフレーム数(0028,0008)

セクション 4.16.4.2 を改正する:                             

4.16.4.2 画像観察

このトランザクションは、上の相互作用図の「画像観察」イベントに関係する。

4.16.4.2.1 トリガーイベント

画像表示装置または画像処理文書利用者は、画像を表示できることが要求される。

4.16.4.2.2 呼び出しセマンティクス

これは、画像表示装置または画像処理文書利用者における機能のローカル呼び出しである。

4.16.4.2.2.1 デジタルX線、マモグラフィおよび口内画像の表示

デジタルX線画像、デジタルマモグラフィ画像、およびデジタル口内X線画像の「プレゼンテーション用」変種のために、画像表示装置または画像処理文書利用者アクタは、VOI LUTシーケンス(0028,3010)によって規定される全ての変換を適用する能力、並びに(例えば、ウィンドウ中心/幅の説明0028,1055またはLUT説明0028,3003によってガイドされる)ユーザによって利用可能な選択から選ばれるようなDX画像モジュールにおけるウィンドウ幅(0028,1051)/ウィンドウ中心(0028,1050)/VOI LUT機能(0028,1056)の属性によって規定される全ての変換を適用するための能力を両者ともに持たなければならない。

VOI LUT機能(0028,1056)が存在しないならば、ウィンドウ幅(0028,1051)/ウィンドウ中心(0028,1050)は、線形のウィンドウオペレーションのパラメータであると仮定されなければならない。「S字状」や「線形」のVOI LUT機能(0028,1056)の数値は、サポートされなければならない。

画像表示装置または画像処理文書利用者は、数値表示に無関係にVOI LUT シーケンス(0028,3010)の項目においてLUTデータ(0028,3006)のアプリケーションをサポートしなければならない(即ち、DICOM標準規約は、OWまたはUSの何れかの数値表示を許容する)。

画像表示装置または画像処理文書利用者アクタはまた、これらの画像の出力値が常にP-値であるという理由で、DICOM 2008 PS 3.14中に定義されているグレースケール標準表示機能(GSDF)に従って、ピクセル描写をサポートしなければならない。

DICOM画像が、グレースケールのソフトコピープレゼンテーション状態のように、その他のDICOM 複合オブジェクトによって参照されるならば、画像表示装置または画像処理文書利用者が、これらのオブジェクトを実際に検索取得し、かつ表示し/適用することは、任意である。

4.16.4.2.2.1.1 デジタルマモグラフィ画像の表示

このセクションのコンテンツは、マモグラフィ画像プロファイルを要求する画像表示装置のために必要である。

...

4.16.4.2.2.2 ローカライザラインの表示

可視ならばローカライザラインを示すことを望む画像表示装置または画像処理文書利用者アクタは、撮影装置アクタによって画像中に記録された情報に基づいて、これらの交差線の位置を計算できることになる(4.8.4.1.2.1 参照)。

4.16.4.2.2.3 NM画像の表示

本セクションのコンテンツは、画像表示装置がNM画像プロファイルを要求するために必要である。

...

4.16.4.2.2.4 結果のスクリーンの表示

本セクションのコンテンツは、画像表示装置がNM画像プロファイルを要求するために必要である。

...

4.16.4.2.2.5 基本画像レビューのための画像表示

このセクションのコンテンツは、基本画像を要求するのがプロファイルのレビューをする全ての画像表示装置のために必要である。基本ビューアオプションをサポートする可搬用画像データ書き込みによるPDI画像データ上に含まれる画像表示装置アクタに関する追加要求事項は、可搬用画像データ交換統合プロファイル中に説明されている(RAD TF-1:15.6を参照)。

4.16.4.2.2.5.1 単純な制限特徴セット

基本画像レビュープロファイルは、このセクション(4.16.4.2.2.5)において規定のユーザ境界面要素のみを用いて、ユーザに対して利用可能にさせるために、画像表示装置アクタのための機能の特定の簡略化セットを定義する。

これは、デフォルトプレゼンテーションでなければならない。

追加の特徴が存在しているかもしれないが、しかし、これらは、ユーザが高度の機能性をトリガーするためのツールを特別に選ぶのでない限り、混乱を低減するためにユーザへ表示されてはならない。

多重ボタンのマウスによって、左のマウスと中央のスクロール車の機能が定義される。右マウスボタンは、不活性でなければならないまたは文脈に敏感なメニューを育てなければならない(そのコンテンツは不特定である)。

4.16.4.2.2.5.2 レイアウト、タイリング、選択、回転、およびフリッピング

初期のデフォルト配置は、次のことを含んでいなければならない:

· 帯状またはパネル状のシリーズサムネイル(4.16.4.2.2.5.3ナビゲーション参照)

· ユーザが表示するためのシリーズを選んだ後に開く1つ以上のビューポート、その各々は、デフォルトシリーズからの適切なデフォルト画像(例えば、最初のシリーズの最初または真中の画像)が存在する単一のタイルを持つもの、適切なウィンドウ機能でタイルに適合するスケールの全面画像サイズ(4.16.4.2.2.5.4ウィンドウ機能および描写参照)、並びに注(4.16.4.2.2.5.8人口統計、位置、タイミング、および技術の注)および活性化されたスクローリングツールによって相応に飾られたもの

· 4.16.4.2.2.5.14中に説明されたアイコンを利用して、4.16.4.2.2.5で説明された機能にアクセスするためのツールバー、ツールのパレットまたはパネル

· 任意に、「高度化した」機能性への配置変更をトリガーするためのツール

空間的に相互関連がある多重シリーズを含む検査のために、デフォルトは、単一のビューポートにおける単一のシリーズの表示でなければならない。

空間的に相互関連がある情報(例えば、多重の横方向MRシリーズ)の多重シリーズを含む検査のために、デフォルトは、並んだビューポートにおける2つのシリーズの表示でなければならない。そのシリーズが同じ参照 UIDのDICOMフレームを分担するならば、ビューポートは、デフォルトによって次のようでなければならない。

· スクローリング(4.16.4.2.2.5.5スクローリング参照)に関して同調している

· パンニングとズーミング(4.16.4.2.2.5.6ズーミングおよびパンニング参照)に関して同調している

· アクティブな相互参照(4.16.4.2.2.5.7側性および空間的相互参照を参照)を持っている

2つの空間的に相関のあるシリーズの何れをデフォルトとして選ぶかは、実施者の自由裁量にある。

ビューポートの数と配置をユーザが選べるように、配置多重ビューポートツールが提供されなければならない。少なくとも次の2つの配置がサポートされなければならない:

· 単一のビューポート、および

· 並んだ2つの垂直なビューポート。

各ビューポート内部の画像タイルの数と配置をユーザが選べるように、ビューポート内部配置のツールが提供されなければならない。少なくとも次の4つの配置がサポートされなければならない:

· 単一のタイル、

· 並んだ2つの垂直なタイル、

· 一方は他方の上の2つの水平のタイル、および

· 格子状の4つのタイル。

選択されたビューポートが、1つのみのフレームしか持たないマルチフレーム画像、または1つのみの画像しか持っていない単一のフレーム画像のシリーズを含むならば、ビューポート内部配置ツールは不活性でなければならない。

画像表示装置は、選択されたビューポート中に表示されたDXかCRのモダリティ(0008,0060)を持つ画像を90度の増分によって回し、またそれらを水平にフリップするためのツールを提供しなければならない。これらのツールは、安全性の理由で、その他のモダリティ用には不活性でなければならない。

4.16.4.2.2.5.3 ナビゲーション

画像表示装置は、異なる患者間で表示のための選択がなされる必要があるような状況のために表示する単一の患者を選ぶ手段を提供しなければならない(例えば、画像表示装置が、画像保管装置と通信する時)。

一人の患者だけが利用できるような状況(例えば、一人の患者だけのためのデータが記録されているPDI画像データから画像表示装置が実施される時)に関しては、患者選択機構のための必要性はない。

画像表示装置は、同時に複数の患者のためのシリーズを表示しなくてはならない。患者ID(0010,0020)と患者名(0010,0010)に関して正確に同じ値を持つ画像のみが、同時に表示されなければならない(その他の患者レベルの属性は、異なっていても、空白になっていても、または存在していなくてもよい)。同じ患者が、異なるサイトまたは異なる場合に実施される,異なるDICOM画像における僅かに異なるID属性を持っているかもしれないことが可能であるけれども、そのような差異は、画像が画像表示装置へ提供されることに先立って、調和されることになると期待される(例えば、画像管理/保管装置において、または可搬用画像データ書き込みによって)。

画像表示装置は、複数の検査が同じ患者のために利用可能である時に、シリーズサムネイルを提供するために、(手動でまたは相似性規則に基づいて自動的に)検査のサブセットを選ぶ幾つかの手段を提供するかもしれない。そうでなければ、サムネールは、全てのシリーズに提供されなければならない。

画像表示装置は、別々のビューポート中で並んで比較されるように、同じまたは異なる検査のために少なくとも2つのシリーズを考慮しなければならない(異なるモダリティまたは現在か以前の検査の比較を考慮するために)。

画像表示装置は、単一のビューポート中で単一のシリーズ(限られた画面スペースを利用するために)、および2つのビューポート中の単一のシリーズ(異なるウィンドウレベルで、それらを眺めるために)のみを表示できなければならない。

画像表示装置は、同じ患者のための検査全てに利用可能な全てのシリーズの形態概観を提供する目的のために、および表示のために特定のシリーズをユーザに選ばせる(ナビゲートする)目的のために、各々のシリーズにサムネールを提供しなければならない。これらのサムネールは、次のようでなければならない:

· 認識できるのに十分なサイズである(128x128ピクセル以上)

· シリーズの画像コンテンツを代表している(例えば、シリーズの中央画像からのダウンサンプル)

· シリーズ年月日(または存在しなければ、検査年月日)、標準DICOM属性から由来するモダリティとシリーズの説明、およびシリーズ中の画像数の計数を説明するテキストで飾られている

· デフォルトによって可視となるスクローリングストリップまたはパネルの内部にアレンジされる(ユーザが表示のために利用できるスクリーン不動産上の不法侵入を最小化するような機構が、任意に提供されるかもしれないけれども)

· 検査の一時的オーダーを上昇させ、次いで、一時的な上昇または検査内のシリーズ番号を上昇させることによって区分される

テキスト装飾は、サムネール画像をオーバーレイするまたはその上下に見られるかもしれない。

画像表示装置は、ユーザに下記をさせなければならない:

· 現在選択されたビューポート中における表示のための対応するシリーズをロードするために、サムネール上をダブルクリックする(既に表示されたあらゆるシリーズを置き換える)

· 2つの(または任意に、より多くの)シリーズを選択させるために、非接触サムネールをCTRL-クリック(Windows)または Command-クリック(MacOS)するが、それは、ダブルクリックの後に、現在オープンなビューポートまたは新しくオープンされるビューポート(また配置も参照)中に表示されることになる

· 2つの(または任意に、より多くの)シリーズを選択させるために、接触サムネールをSHIFT-クリックするが、それは、ダブルクリックの後に、現在オープンなビューポートまたは新しくオープンされるビューポート(また配置も参照)中に表示されることになる

画像表示装置は、ビューポート中に表示できるものよりも多くのシリーズをユーザに選ばせてはならない。

ドラッグ-アンド-ドロップのようなその他の機構は、実施者の自由裁量で提供されてもよい。

サムネイルナビゲーションに加えて、特定のツールバーアイコンが以下のために提供されなければならない:

· 以前のおよび次の検査

· 以前のおよび次のシリーズ

· 以前のおよび次の画像

· 以前のおよび次のフレーム

それは、現在選択されたビューポートに適用される(4.16.4.2.2.5.14参照)。

異なる撮影コントラストのスライス(PDとT2)が同じシリーズ内部で交互配置されるかもしれないようなデュアルエコー MR 画像の特定の場合に関しては、画像は、別々のサムネールとしてそれらを示し、表示のためにそれらを選び、かつビューポート中にそれらを表示するために、2つの別々の「疑似シリーズ」の中へエコー番号(0018,0086)によって分離されなければならない。

表示されるシリーズ(またはマルチフレーム画像)の内部では、断面画像は、解剖学的な空間位置によって、次いで撮影の時間による各空間位置に関して区分されなければならないし、またその他の画像は、インスタンス番号または逐次的なフレームオーダーによって区分されなければならない。

4.16.4.2.2.5.4 ウィンドウ処理と描写

グレースケール画像がビューポート中に表示される時、デフォルトは、VOI LUTの最初のセットまたはDICOM属性中に供給されるウィンドウ値を利用しなければならない。もしVOI LUTまたはウィンドウ値が存在しないならば、ピクセル値の統計的分析に基づくデフォルトまたはCT画像のためのソフト組織プリセットのようなモダリティ固有の適切なプリセットかの何れかが利用されなければならない。

グレースケール画像に関しては、現在選択されているビューポートの全てのタイル中に画像をウィンドウ処理するようにマウスの利用を選ぶためのツールが提供されなければならない。このサポートは、下記を含まなければならない:

· 左(または単独の)マウスボタンを下に押えるマウスの動きによるウィンドウ機能を選ぶツール

· キーボード修飾子によるウィンドウ処理の速度の加速、またはマウスの動きの速度の検出

ウィンドウの挙動の2つのモード、中心/幅とクランプとの間のトグルスウィッチ切替え用に、別のツールが提供される。

ウィンドウツールが選ばれ、そのモードが中心/幅である時には:

· 右へのマウスの水平の動きは、ウィンドウ幅を広くすることになる(知覚コントラストを平坦化する)

· 上へのマウスの垂直な動きは、ウィンドウ中心を低くすることになる(知覚輝度を増加させる)

ウィンドウツールが選ばれ、そのモードがクランプである時には:

· ウィンドウのボトムは、0の再目盛りピクセル値へクランプされなければならない

· 上への垂直な動きは、ウィンドウの上限を低くしなければならない(知覚輝度を増加させる)

クランプモードは、NMとPET画像のためのデフォルトでなければならない。クランプモードが選ばれる時、提供されたDICOMまたはウィンドウの現在適用されている下限がゼロではないならば、それは、ゼロに�