福井 玲 FUKUI, -...

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教 授 福井 玲 FUKUI, Rei http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~fkr/ 1. 略歴 1980 3 東京大学文学部言語学科卒業(文学士) 1982 3 東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻修士課程修了(文学修士) 1984 9 月~1986 10 韓国ソウル大学校人文大学国語国文学科に留学 1987 3 東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻博士課程単位取得退学 1987 4 月~1989 3 東京大学文学部助手(言語学研究室) 1989 4 月~1992 9 明海大学外国語学部講師(日本語学科) 1992 10 月~1997 3 東京大学教養学部助教授 1994 10 東京大学文学部附属文化交流研究施設助教授(併任) 1997 4 東京大学文学部附属文化交流研究施設に配置換 1998 4 東京大学大学院人文社会系研究科附属文化交流研究施設に配置換 2002 4 東京大学大学院人文社会系研究科に配置換 2007 4 東京大学大学院人文社会系研究科准教授 2013 3 東京大学大学院人文社会系研究科教授 2. 主な研究活動 a 専門分野 b 研究課題 専攻分野は韓国語学であり,その中でも中世語の音韻体系に関する研究や古代語,近代語についての研究を行って きた。また,それらを歴史的につなぐ通時的な研究も行なっている。現代語についても主として音声や方言に関する 研究を行ってきた。さらに,中世語から近代語にかけての韓国語学の資料研究をも行っている。その他に,音声学・ 音韻論を中心とする言語学一般、方言研究を中心とする日本語学にも関心をもっている。2013 1 月にはこれまで に行ってきた韓国語の音韻史にかかわる研究をまとめて単行本として出版した。 これ以外に,2013 年から現在に至るまで継続して行っている研究課題として,韓国語の語彙史の研究があげられ る。過去に行なわれた方言調査(小倉進平,崔鶴根,韓国精神文化研究院)の資料に基づいて,項目を選定して言語 地図を作製し,そこに見られる語彙の歴史を再構成することを目指している。その過程で,言語地図を作製する既存 のプログラム(Seal) に基づいて,朝鮮半島の言語地図を描くことができるシステムを構築し,さらに,ソースコード の提供を受けて,このプログラムを改良することを目指している。 c 主要業績 (1) 著書 共著,『海外韓国学古文献資料の探索と検討』ソウル大学校奎章閣韓国学研究院編、三景文化社(ソウル)、2012.8. ( 福井担当部分:95-210 ) 単著、福井玲、『韓国語音韻史の探究』、三省堂、2013.1 (2) 論文 福井玲、「Tongguk chongun and the phonological system of Middle Korean」、『Scripta』、4 13-26 頁、2012.10 福井玲、「捷解新語初刊本のテキスト分析」、『韓国朝鮮文化研究』、13 1-41 頁、2014.3 (3) 学会発表 国際、福井玲、「『捷解新語』の語頭の濁音表記とアクセントの関係」、国立国語研究所プロジェクト研究会、国立国 語研究所、2012.6.23 国際、福井玲、「中世韓国語音韻論における残された課題」、国立国語研究所プロジェクト研究発表会 日本列島と周 辺諸言語の類型論的・比較歴史的研究 音韻再建班、国立国語研究所、2012.12.8 国内、福井玲、「中世韓国語アクセント体系の再考」、第 8 回音韻論フェスタ、2013.2.17 国際、李賢熙,福井玲、「『海槎日記』の中の候文とその翻訳文に関する研究」、第 5 回訳学書学会、京都大学、 2013.8.3 国内、福井玲、「koguma kamja の語彙史」、第 239 回朝鮮語研究会、東京外国語大学、2014.2.15 3. 主な社会活動 (1) 学会 国内、日本音声学会、会計監査委員、2012.4 2014.3

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Page 1: 福井 玲 FUKUI, - 東京大学...単著、福井玲、『韓国語音韻史の探究』、三省堂、2013.1 (2) 論文 福井玲、「Tongguk chongun and the phonological system

教 授 福井 玲 FUKUI, Rei

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~fkr/

1. 略歴

1980年 3月 東京大学文学部言語学科卒業(文学士)

1982年 3月 東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻修士課程修了(文学修士)

1984年 9月~1986年10月 韓国ソウル大学校人文大学国語国文学科に留学

1987年 3月 東京大学大学院人文科学研究科言語学専攻博士課程単位取得退学

1987年 4月~1989年 3月 東京大学文学部助手(言語学研究室)

1989年 4月~1992年 9月 明海大学外国語学部講師(日本語学科)

1992年10月~1997年 3月 東京大学教養学部助教授

1994年10月 東京大学文学部附属文化交流研究施設助教授(併任)

1997年 4月 東京大学文学部附属文化交流研究施設に配置換

1998年 4月 東京大学大学院人文社会系研究科附属文化交流研究施設に配置換

2002年 4月 東京大学大学院人文社会系研究科に配置換

2007年 4月 東京大学大学院人文社会系研究科准教授

2013年 3月 東京大学大学院人文社会系研究科教授

2. 主な研究活動

a 専門分野 b 研究課題

専攻分野は韓国語学であり,その中でも中世語の音韻体系に関する研究や古代語,近代語についての研究を行って

きた。また,それらを歴史的につなぐ通時的な研究も行なっている。現代語についても主として音声や方言に関する

研究を行ってきた。さらに,中世語から近代語にかけての韓国語学の資料研究をも行っている。その他に,音声学・

音韻論を中心とする言語学一般、方言研究を中心とする日本語学にも関心をもっている。2013年1月にはこれまで

に行ってきた韓国語の音韻史にかかわる研究をまとめて単行本として出版した。

これ以外に,2013年から現在に至るまで継続して行っている研究課題として,韓国語の語彙史の研究があげられ

る。過去に行なわれた方言調査(小倉進平,崔鶴根,韓国精神文化研究院)の資料に基づいて,項目を選定して言語

地図を作製し,そこに見られる語彙の歴史を再構成することを目指している。その過程で,言語地図を作製する既存

のプログラム(Seal)に基づいて,朝鮮半島の言語地図を描くことができるシステムを構築し,さらに,ソースコード

の提供を受けて,このプログラムを改良することを目指している。

c 主要業績

(1) 著書

共著,『海外韓国学古文献資料の探索と検討』ソウル大学校奎章閣韓国学研究院編、三景文化社(ソウル)、2012.8.

(福井担当部分:95-210頁)

単著、福井玲、『韓国語音韻史の探究』、三省堂、2013.1

(2) 論文

福井玲、「Tongguk chongun and the phonological system of Middle Korean」、『Scripta』、4、13-26頁、2012.10

福井玲、「捷解新語初刊本のテキスト分析」、『韓国朝鮮文化研究』、13、1-41頁、2014.3

(3) 学会発表

国際、福井玲、「『捷解新語』の語頭の濁音表記とアクセントの関係」、国立国語研究所プロジェクト研究会、国立国

語研究所、2012.6.23

国際、福井玲、「中世韓国語音韻論における残された課題」、国立国語研究所プロジェクト研究発表会 日本列島と周

辺諸言語の類型論的・比較歴史的研究 音韻再建班、国立国語研究所、2012.12.8

国内、福井玲、「中世韓国語アクセント体系の再考」、第8回音韻論フェスタ、2013.2.17

国際、李賢熙,福井玲、「『海槎日記』の中の候文とその翻訳文に関する研究」、第5回訳学書学会、京都大学、2013.8.3

国内、福井玲、「kogumaとkamjaの語彙史」、第239回朝鮮語研究会、東京外国語大学、2014.2.15

3. 主な社会活動

(1) 学会

国内、日本音声学会、会計監査委員、2012.4~2014.3

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国内,朝鮮語研究会 幹事(1999年~現在)

(2) 共同研究員

国内,国立国語研究所共同研究員