Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズ …DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810,...

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Brocade series, ETERNUS SN200 series

ユーザーズガイド 導入/運用(拡張)編

P3AM-1852-24Z0

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はじめに

本書は、以下の製品を使用して FC ルーティング機能、FCIP トンネリング機能を使用したシステム構

築を行う際に、事前にお客様に行っていただきたい確認事項およびシステム構築時の各種設定方法について説明しています。

Brocade 6510, 6520、Brocade DCX-4S, DCX, DCX 8510-4, DCX 8510-8、Brocade 7800, 7810, 7840,G620, G630、Brocade X6-4, X6-8 ファイバチャネルスイッチ

FC ルーティング機能、FCIP トンネリング機能以外の基本的なファイバチャネルスイッチとしての設

定は、『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイド 導入/運用(基本)編』を参照し

てください。第 24 版

2019 年 11 月

安全にお使いいただくために

■ このマニュアルの取り扱いについて

このマニュアルには当製品を安全に使用していただくための重要な情報が記載されています。当製品を使用する前に、このマニュアルを熟読してください。特にこのマニュアルに記載されている「 安全

上の注意事項」をよく読み、理解したうえで当製品を使用してください。また、このマニュアルは大切に保管してください。富士通は、使用者および周囲の方の身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に使っていただくために細心の注意を払っています。当製品を使用する際は、マニュアルの説明に従ってください。

本製品について

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。

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はじめに

電波障害の防止について

この装置は、クラス A 情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすこ

とがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。                                         VCCI-A

商標について

• Brocade、B-wing シンボル、BigIron、DCX、Fabric OS、FastIron、IronView、NetIron、SANHealth, ServerIron、および TurboIron は、登録商標であり、Brocade Assurance,DCFM、

Extraordinary Networks、および Brocade NET Health は、米国またはその他の国における

Brocade Communications Systems Inc. の商標です。

• Microsoft、Windows、および Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他

の国における登録商標または商標です。

• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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本書の読み方

本書の内容と構成

本書は、以下の構成になっています。

● 第 1 章 概要

本書の目的、装置の機能概要、留意事項について説明しています。

● 第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

各装置の FC ルーティング機能を使用するシステム構築時に必要となる各種設定情報について説明

しています。

● 第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

現地で実際に異なる SAN 同士を、各装置を介して接続する場合の設定手順について説明していま

す。

● 第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

各装置の FCIP トンネリング、IP エクステンションを使用するシステム構築時に必要となる各種設

定情報について説明しています。

● 第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

現地で実際に遠隔地にある SAN 同士を、各装置を介して接続する場合の設定手順について説明し

ています。

● 第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

現地で遠隔地にある Brocade 7810, 7840 同士を WAN 経由で接続し、その経路上で IP ストレージ

のトラフィックを転送する手順について説明しています。

付録として、以下を記載しています。

• 付録 A GE ポートのスループット情報の表示

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本書の読み方

関連マニュアル

関連情報を扱ったマニュアルには以下があります。

■ 取扱説明書関連

•『Brocade DCX 取扱説明書 』(P3AM-3362)

•『Brocade DCX-4S 取扱説明書』(P3AM-3532)

•『Brocade 7800 取扱説明書』(P3AM-3982)

•『Brocade 6510 ユーザーズガイド 設置編』(P3AM-5442)

•『Brocade 6520 ユーザーズガイド 設置編』(P3AM-7192)

•『Brocade DCX 8510-8 ユーザーズガイド 設置編』(P3AM-5452)

•『Brocade DCX 8510-4 ユーザーズガイド 設置編』(P3AM-5462)

•『Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-3882)

•『Brocade 7840 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-1172)

•『Brocade G620 ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-1792)

•『Brocade G630 ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-3092)

•『Brocade X6-4 ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-1982)

•『Brocade X6-8 ユーザーズガイド 設置編』(P3AG-1992)

■ システム構築関連

•『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイド 導入/運用(基本)編』

(P3AM-1862)

■ Fabric OS 関連

• Brocade Fabric OS 製品マニュアル 一式 (英語版)

以下の URL からダウンロードできます。

http://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/manual/

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本書の読み方

警告表示について

このマニュアルでは、使用者や周囲の方の身体や財産に損害を与えないために以下の警告表示をしています。

本文中の警告表示の仕方

警告レベルの記号の横に警告文が続きます。警告文は、 通常の記述と区別するため、 行の左側に帯を記

述しています。表示例を以下に示します。

この記号は、正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の傷害を負うことがあり得ることと、本装置自身またはその他の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示しています。

この記号は、お使いになる際の重要な注意点が書いてあります。

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本書の読み方

本書の規約

ここでは、製品の呼び方、テキスト書式の規約、本書で使われているマークについて説明しています。

製品の呼び方

• Fabric OS は、FOS と表記しています。

• Brocade 6510, 6520、Brocade DCX-4S, DCX, DCX 8510-4, DCX 8510-8、Brocade 7800, 7810, 7840, G620、G630、Brocade X6-4、Brocade X6-8 ファイバチャネルスイッチを、6510, 6520、DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8 と表記しています。

• Brocade series を総称して、「ファイバチャネルスイッチ」と表記しています。

テキスト書式

以下の表は、本書で使われている書式の規約について説明しています。

マーク

本書では以下のマークを使用しています。

書式 目的

bold text • コマンド名を識別します。

• GUI エレメントを識別します。

• キーワード/オペランドを識別します。

• GUI または CLI への入力テキストを識別します。

italic text • 強調するのに用います。

• 変数を識別します。

• パスまたはインターネットアドレスを識別します。

code text • CLI 出力を識別します。

• 構文例を識別します。

お使いになるときに注意していただきたいことを記述しています。必ずお読みください。

操作や設定を行ううえで、知っておくと便利な機能や使い方などが書いてあります。

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安全上の注意事項

データ破壊

各装置同士をカスケード接続する場合は、異なるドメイン ID を各装置に割り

当ててください。また現時点でカスケードしない場合でも、将来のカスケード接続に備えて互いに異なる ID に設定しておくことを推奨します。

同じスイッチドメイン ID の各装置同士をカスケード接続した場合、お客様が

意図しないドメイン ID に自動的に変更される、設定情報の相互同期がとれな

くなるなどの不具合が生じ、 悪の場合データが失われます。

システム停止

HP-UX 接続環境でスイッチドメイン ID を「 8 」に設定すると、デバイスが正

常に認識できません。そのため、各装置のスイッチドメイン ID は「 8 」以外を設定してください。

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改版履歴表

(1/3)

版数 日付 変更箇所(変更種別)(注) 変更内容

初版 2006 年 7 月 ― ―

02 2006 年 12 月

5.7(変更)

5.9(変更)

5.10(変更)

設定内容の更新

03 2007 年 4 月 全体 記載内容の更新

04 2008 年 1 月

1.3.4(追記) SN200 の FC ポートスピード設定の追加

1.3.5(追記) FC ルーティング機能についての注意事項の追加

1.3.6(追記)FCIP 機能を使用した REC を行う際の注意事項の

追加

05 2008 年 6 月

第 5 章(追記) 「現地セットアップ編 ~ FCIP トンネリング~」

に注意事項を追加

5.1(追記)セットアップ手順フローに「WAN 回線の品質確

認」を追加

5.7(追記) 「WAN 回線の品質確認」を追加

06 2009 年 4 月 全体(追加)Zoning 設定を 新のファーム版数を適用した

SN200 から実施するよう注意事項を追加

07 2009 年 9 月

全体(修正) Brocade DCX-4S, DCX のモデル名の追記

1.2(追記)

3.3.2(追記)

3.3.2.6(追記)

5.3.2(追記)

Brocade DCX-4S, DCX に FCR/FCIP ブレードを

搭載する場合の条件を記載

図 3.38(修正)

図 5.37(修正)

configUpload コマンド出力結果更新

図 3.10(修正)

図 5.10(修正)

ipAddrSet コマンド出力結果更新

08 2009 年 11 月 全体(修正) FCIP 機能を(未サポート)に修正

09 2010 年 1 月 全体(修正)

• FCIP 機能のサポート

• Brocade DCX-4S, DCX、Brocade 7800 用エ

クステンションブレードの追加

• Fabric OS v6.3.0b 以上のサポート

•『ファイバチャネルスイッチ Brocade series ETERNUS SN200 series システム構築手順

書』との記載重複箇所の削除

10 2010 年 4 月 全体(修正)Brocade 7800、エクステンションブレードの

FCIP 機能の制限解除

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改版履歴表

(2/3)

版数 日付 変更箇所(変更種別)(注) 変更内容

11 2011 年 1 月全体(追加) エクステンションブレードの搭載枚数の記載修正

5.10(追加) "WAN 回線の品質確認 " の手順に記載を追加

12 2012 年 2 月 全体 VDX に関する記述を追加

13 2012 年 8 月 全体 Fabric OS v7.0.1b 対応

14 2014 年 11 月 関連マニュアル FOS v7.3.0 対応

15 2015 年 10 月 全体

• Brocade 7840 の記述を追加

• IP エクステンション 機能の記述を追加

• 図タイトルの追加

• 用語の統一、誤記修正

•『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイド 導入/運用編』を

『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイド 導入/運用(基本)編』に

修正

16 2016 年 9 月 全体

• Brocade G620 の記述を追加

• FOS v8.0.1a 対応

• 用語の統一、誤記修正

17 2017 年 1 月 全体 Brocade X6-4、Brocade X6-8 の記述を追加

18 2017 年 7 月

関連マニュアル

• 取扱説明書関連に Brocade G610 の記載を追

• Fabric OS v8.1 関連を追加

製品の呼び方 ETERNUS の機種名を更新

5.7.2(追加)

5.7.3(追加)

5.10(追加)

6.3.7(追加)

コマンド実行例を追加

5.9.3(修正)"WAN 回線の品質確認(Brocade 7840)" の手順

修正

付録 A(追加)付録として、GE ポートのスループット情報の表

示を追加

19 2017 年 11 月

全体 用語の統一

製品の呼び方 ETERNUS の機種名を更新

5.9.2(追加)

5.12.2(追加)

FCIP トンネリングの設定に圧縮指定方法の情報

を追加

20 2018 年 1 月 1.3.6(追加) FCIP トンネル数の記載を追加

21 2018 年 5 月 全体 Brocade G630 の情報を追加

22 2018 年 12 月関連マニュアル Fabric OS 関連の記載を変更

第 3 章(追加) Fabric OS マニュアルについての備考を追加

23 2019 年 4 月 全体Brocade 6520, 7810 の情報を追加

SN200 モデル 450M, 540, 630, 660 の情報を削除

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改版履歴表

(3/3)

注)変更箇所は 新版の項番を示しています。ただし、アスタリスク(*)の付いている項番は旧版の

項番を示します。

版数 日付 変更箇所(変更種別)(注) 変更内容

24 2019 年 11 月

5.6(修正) コマンド実行例の変更

5.9(修正) 確認手順を変更

6.3(修正) 誤記修正

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目次

第 1 章 概要 21

1.1 本書の目的 ............................................................................................................... 21

1.2 装置の概要 ............................................................................................................... 211.2.1 FC ルーティング機能 ......................................................................................................................... 23

1.2.2 FCIP トンネリング機能 ...................................................................................................................... 25

1.2.3 IP エクステンション機能 ................................................................................................................... 26

1.3 留意事項 .................................................................................................................. 271.3.1 FCR/FCIP ブレード、エクステンションブレード搭載時のファームウェア版数の制限

(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8) ....................................................................................................... 27

1.3.2 システムのトポロジー ....................................................................................................................... 27

1.3.3 システムデザインシートの作成/保管 .............................................................................................. 28

1.3.4 ファイバチャネルスイッチの FC ポートスピード設定 ...................................................................... 28

1.3.5 FC ルーティング機能についての注意事項 ......................................................................................... 29

1.3.6 FCIP 機能、IP エクステンション機能使用時の注意事項 .................................................................. 29

1.4 警告事項 .................................................................................................................. 291.4.1 設定情報の退避/復元 ....................................................................................................................... 29

1.5 管理ソフトウェアの使用について(推奨) .............................................................. 30

第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~ 31

2.1 システム設計 ........................................................................................................... 31

2.2 システムデザインシートの準備 .............................................................................. 32

2.3 装置の基本設定 ....................................................................................................... 332.3.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表の記入例 ................................................................................ 33

2.3.2 ポートタイプの決定 ........................................................................................................................... 36

2.4 FC ルーティング機能の設定 ................................................................................... 362.4.1 FC ルーティング設定表の記入例 ....................................................................................................... 37

2.4.2 FC ルーティングの ID の決定 ............................................................................................................ 39

2.5 LSAN ゾーン構成 .................................................................................................... 432.5.1 LSAN ゾーンの設定 ............................................................................................................................ 43

2.5.2 LSAN ゾーンの概要 ............................................................................................................................ 44

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目次

第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~ 45

3.1 セットアップ手順フロー ......................................................................................... 46

3.2 システム構成例 ....................................................................................................... 47

3.3 装置の導入 ............................................................................................................... 473.3.1 装置の本体情報の確認 ....................................................................................................................... 49

3.3.2 装置の基本設定 .................................................................................................................................. 51

3.4 FC ルーティング設定の事前準備 ............................................................................ 553.4.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定の確認 ....................................................................................... 56

3.4.2 ポート状態の確認 ............................................................................................................................... 61

3.4.3 ケーブル接続 ...................................................................................................................................... 62

3.5 FC ルーティング機能の有効化 ................................................................................ 63

3.6 FC ルーティングの設定 ........................................................................................... 64

3.7 LSAN ゾーンの設定 ................................................................................................. 70

3.8 ポートの有効化 ....................................................................................................... 71

3.9 接続確立の確認 ....................................................................................................... 72

3.10 configupload の実行 ................................................................................................. 75

第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~ 76

4.1 システム設計 ........................................................................................................... 76

4.2 システムデザインシートの準備 .............................................................................. 77

4.3 装置の基本設定 ....................................................................................................... 784.3.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表の記入例 ................................................................................ 79

4.3.2 ポートタイプの決定 ........................................................................................................................... 82

4.3.3 GbE ポートのメディアタイプの決定(7800, 7810 のみ) ................................................................. 82

4.3.4 FCIP ポートの速度選択(エクステンションブレードのみ) .............................................................. 83

4.3.5 GbE ポートの速度選択(7810, 7840 のみ) ....................................................................................... 83

4.3.6 モードの決定(7840 のみ) ................................................................................................................ 83

4.3.7 LAN/WAN ポートの設定(7810, 7840 のみ) ..................................................................................... 84

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定 ................................................................ 844.4.1 FCIP トンネリング設定表およびエクステンショントンネリング設定表の記入例 ............................ 85

4.4.2 各 VE ポートのネットワーク設定値の決定 ........................................................................................ 87

4.4.3 FCIP トンネリングの通信先決定 ....................................................................................................... 87

4.4.4 IP エクステンションの追加設定 ........................................................................................................ 88

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目次

第 5 章 現地セットアップ編 ~ FCIP トンネリング~ 89

5.1 セットアップ手順フロー ......................................................................................... 90

5.2 システム例 ............................................................................................................... 91

5.3 装置のセットアップ ................................................................................................ 915.3.1 装置の本体情報の確認 ....................................................................................................................... 92

5.3.2 装置の基本設定 .................................................................................................................................. 95

5.4 ポート状態の確認 .................................................................................................. 101

5.5 ポートの有効化 ..................................................................................................... 103

5.6 ケーブル接続 ......................................................................................................... 104

5.7 FCIP ポートの設定 ................................................................................................ 1105.7.1 FCIP ポートの設定(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800) .......................................................... 110

5.7.2 FCIP ポートの設定(7810, 7840) ................................................................................................... 115

5.8 FCIP トンネリングの設定 ..................................................................................... 1185.8.1 FCIP トンネリングの設定(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800) ............................................... 118

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840) ..................................................................... 1195.9.1 FCIP トンネリングの設定(7810, 7840) ......................................................................................... 122

5.9.2 FCIP サーキットの設定(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840) ............................... 124

5.10 WAN 回線の品質確認(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800) ............................ 126

5.11 VE ポートの設定確認 ............................................................................................ 1355.11.1 VE ポートの設定確認(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840) .................................. 135

5.12 configupload の実行 ............................................................................................... 146

5.13 ストレージシステムの設定変更 ............................................................................ 146

第 6 章 現地セットアップ編 ~ IP エクステンション~ 147

6.1 セットアップ手順フロー ....................................................................................... 147

6.2 システム構成例およびポート使用例 ..................................................................... 148

6.3 装置のセットアップ .............................................................................................. 1496.3.1 ポート・モードの設定 ..................................................................................................................... 149

6.3.2 Hybrid モードの設定 ......................................................................................................................... 149

6.3.3 IP インターフェースの設定 .............................................................................................................. 149

6.3.4 トンネルの作成 ................................................................................................................................ 149

6.3.5 サーキットの作成 ............................................................................................................................. 149

6.3.6 LAN モードの設定 ............................................................................................................................ 150

6.3.7 Switch Virtual Interface(SVI)の設定 ............................................................................................. 150

6.3.8 トンネルへの IP エクステンションモード設定 ................................................................................ 151

6.3.9 圧縮モードの設定 ............................................................................................................................. 152

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目次

6.3.10 Traffic Control List(TCL)の設定 ................................................................................................... 152

付録 A GE ポートのスループット情報の表示 153

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図目次

図 1.1 FC ルーティングの概要(Edge-Edge ルーティング)......................................................................... 23図 1.2 FC ルーティングの概要(Backbone-Edge ルーティング)................................................................. 23図 1.3 FCIP トンネリングの概要 ................................................................................................................... 25図 1.4 IP エクステンション機能の概要.......................................................................................................... 26図 2.1 システム構成例(FC ルーティング)................................................................................................... 31図 2.2 フロントドメイン ID の概要 ................................................................................................................ 39図 2.3 ファブリック ID の概要 ....................................................................................................................... 41図 2.4 xlate ドメイン ID の概要...................................................................................................................... 42図 2.5 LSAN ゾーンの概要図 ......................................................................................................................... 44図 3.1 セットアップフロー(FC ルーティング)............................................................................................ 46図 3.2 システム構成例(FC ルーティング)................................................................................................... 47図 3.3 装置号機 .............................................................................................................................................. 49図 3.4 ID No.................................................................................................................................................... 49図 3.5 switchshow コマンド(装置 WWN の確認例)..................................................................................... 50図 3.6 licenseshow コマンド(適用されているライセンスの事前確認)....................................................... 52図 3.7 licenseadd コマンド ............................................................................................................................ 53図 3.8 licenseshow コマンド(ライセンス適用後の確認)............................................................................. 53図 3.9 firmwareshow コマンド(ファームウェア版数の確認例:DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 )............. 54図 3.10 firmwareshow コマンド(ファームウェア版数の確認例)................................................................... 57図 3.11 configshow コマンド(PID フォーマット、E_D_TOV、R_A_TOV の確認例).................................. 58図 3.12 msplatshow コマンド(MS プラットフォームデータベースの情報を表示

「Platform Management is NOT enabled」) .......................................................................................... 59図 3.13 mspimgmtdeactivate コマンド(MS プラットフォームサービスの解除)........................................... 59図 3.14 msplatshow コマンド(MS プラットフォームデータベースの情報を表示 「Plat DB is empty」)...... 60図 3.15 msplatshow コマンド(ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定確認例).................... 60図 3.16 mspimgmtdeactivate コマンド実施例.................................................................................................. 60図 3.17 switchshow コマンド(EX ポートの状態確認)................................................................................... 61図 3.18 fosconfig --show コマンド(FC ルーティング機能状態確認)............................................................. 63図 3.19 fosconfig --enable fcr コマンド(FC Routing service の有効化)........................................................ 63図 3.20 portcfgexport コマンド(switch_1 のポート 0 に対して EX ポートの設定を行った例)..................... 65図 3.21 portcfgexport コマンド(switch_1 のポート 1 に対して EX ポートの設定を行った例)..................... 65図 3.22 portcfgexport コマンド(PID フォーマット値が 0 だった場合の引数指定例).................................... 66図 3.23 portcfgexport コマンド(R_A_TOV 値を引数 "-r" で指定する例)....................................................... 66図 3.24 portcfgexport コマンド(E_D_TOV 値を引数 "-e" で指定する例)...................................................... 66図 3.25 portcfgexport コマンド(EX ポートの設定確認:Port 0)................................................................... 67図 3.26 portcfgexport コマンド(EX ポートの設定確認:Port 1)................................................................... 68図 3.27 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定:ID 50)............................................................... 68図 3.28 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定:ID 51)............................................................... 68図 3.29 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定確認).................................................................... 69図 3.30 lsan ゾーン作成コマンド ..................................................................................................................... 70図 3.31 portcfgpersistentenable コマンド ........................................................................................................ 71図 3.32 lsanzoneshow -s コマンド................................................................................................................... 72図 3.33 fabricshow コマンド ............................................................................................................................ 73図 3.34 nscamshow コマンド........................................................................................................................... 74図 3.35 configupload コマンド ......................................................................................................................... 75図 4.1 システム構成例(FCIP トンネリング)................................................................................................ 76図 4.2 システム構成例(IP エクステンション)............................................................................................. 77図 5.1 セットアップフロー(FCIP トンネリング)........................................................................................ 90

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図目次

図 5.2 システム構成例(FCIP トンネリング)................................................................................................ 91図 5.3 装置号機 .............................................................................................................................................. 93図 5.4 ID No.................................................................................................................................................... 93図 5.5 switchshow コマンド(装置 WWN の確認例)..................................................................................... 94図 5.6 licenseshow コマンド(エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8)..... 97図 5.7 licenseshow コマンド(7800)............................................................................................................. 98図 5.8 licenseshow コマンド(7840)............................................................................................................. 99図 5.9 licenseshow コマンド(7810)............................................................................................................. 99図 5.10 licenseadd コマンド .......................................................................................................................... 100図 5.11 licenseshow コマンド ........................................................................................................................ 100図 5.12 firmwareshow コマンド ..................................................................................................................... 101図 5.13 switchshow コマンド(ポート状態の確認)....................................................................................... 102図 5.14 portcfgpersistentenable コマンド ...................................................................................................... 103図 5.15 portcfggemediatype コマンド(GE ポートのメディア種別設定)..................................................... 104図 5.16 switchshow コマンド(GE ポートのメディア種別確認).................................................................. 104図 5.17 extncfg --ge-mode コマンド(GE ポートのメディア種別設定)........................................................ 106図 5.18 switchshow コマンド(7810、GE ポートのメディア種別確認)....................................................... 106図 5.19 bladecfggemode コマンド ................................................................................................................. 107図 5.20 extncfg --show コマンド .................................................................................................................... 108図 5.21 portcfgge <ポート> --set -speed <モード>コマンド ................................................................... 108図 5.22 portcfgge <ポート> --show コマンド.............................................................................................. 108図 5.23 extncfg app-mode コマンド(Hybrid モード)................................................................................... 109図 5.24 extncfg app-mode コマンド(FCIP モード)..................................................................................... 109図 5.25 extncfg --show コマンド .................................................................................................................... 109図 5.26 portcfg ipif コマンド(FOS v7.4 未満 DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800 の場合)...................... 111図 5.27 portcfg ipif コマンド(FOS v7.4.2 7800 の場合).............................................................................. 111図 5.28 portcfg ipif コマンド(FOS v8.1.0a 8510-8 の場合)......................................................................... 111図 5.29 portshow ipif コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)....................................................... 111図 5.30 portcfg iproute コマンド(FOS v7.4 未満 DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800 の場合)................ 112図 5.31 portcfg iproute コマンド(FOS v7.4.2 7800 の場合)........................................................................ 113図 5.32 portcfg iproute コマンド(FOS v8.1.0a 8510-8 の場合)................................................................... 113図 5.33 portshow iproute コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)................................................ 113図 5.34 portcfg ipif コマンド(7810, 7840)................................................................................................... 116図 5.35 portshow ipif コマンド(7810, 7840)................................................................................................ 116図 5.36 portcfg iproute コマンド(FOS v7.X かつ 7840 の場合)................................................................... 117図 5.37 portcfg iproute コマンド(FOS v8.x かつ 7810, 7840 の場合)......................................................... 117図 5.38 portcfg fciptunnel コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)............................................... 119図 5.39 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション作成)................................................................... 120図 5.40 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool admin ステータス有効)........................................................ 120図 5.41 portcmd --wtool コマンド(テストフレーム送信)............................................................................. 120図 5.42 診断結果 ............................................................................................................................................ 121図 5.43 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション終了)................................................................... 122図 5.44 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool admin ステータス無効)........................................................ 122図 5.45 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション削除)................................................................... 122図 5.46 portcfg fciptunnel コマンド(7810, 7840)......................................................................................... 123図 5.47 portcfg fcipcircuit コマンド(VE ポートにサーキットを追加設定した例)........................................ 125図 5.48 portcfg fcipcircuit コマンド(VE ポートにサーキットを追加設定した例:7840)............................ 125図 5.49 portcmd ping コマンド(VE ポートの通信確認を行った例)............................................................. 127図 5.50 portcfg fciptunnel コマンド(診断モードに移行を行った例)............................................................ 128図 5.51 portshow fciptunnel コマンド(統計情報の採取を行った例)............................................................ 129図 5.52 portcmd --tperf コマンド(テストデータの受信モード設定例:7800_2)......................................... 131図 5.53 portcmd --tperf コマンド(テストデータの受信モード設定例:7800_1)......................................... 132図 5.54 portcmd --tperf コマンド(FOS v6.4.x 以降の場合).......................................................................... 133図 5.55 portcfg fciptunnel コマンド (診断モード解除)................................................................................. 134

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図目次

図 5.56 switchshow コマンド(7800)............................................................................................................ 135図 5.57 switchshow コマンド(7810)............................................................................................................ 137図 5.58 switchshow コマンド(7840)............................................................................................................ 138図 5.59 portshow fciptunnel コマンド(7800_1)........................................................................................... 140図 5.60 portshow fciptunnel コマンド(7800_2)........................................................................................... 141図 5.61 portshow fciptunnel コマンド(7840)............................................................................................... 143図 5.62 portcmd ping コマンド(7800)......................................................................................................... 145図 5.63 portcmd ping コマンド(7810, 7840)............................................................................................... 145図 5.64 configupload コマンド ....................................................................................................................... 146図 6.1 システム構成例(IP エクステンション)........................................................................................... 148図 6.2 ポート使用例 ..................................................................................................................................... 148図 6.3 portcfgge コマンド(LAN モード設定)............................................................................................. 150図 6.4 switchshow コマンド(LAN モード設定確認)................................................................................... 150図 6.5 portcfg ipif コマンド(SVI 設定)........................................................................................................ 151図 6.6 portshow ipif コマンド(SVI 設定確認)............................................................................................. 151図 6.7 portcfg fciptunnel コマンド(IP エクステンションモード設定)........................................................ 151図 6.8 portcfg fciptunnel コマンド(IP エクステンションモード無効設定)................................................ 151図 6.9 portshow fciptnnel コマンド(IP エクステンションモード確認)...................................................... 151図 6.10 portcfg fciptunnel コマンド(圧縮モード設定)................................................................................. 152図 6.11 portcfg tcl コマンド(TCL)................................................................................................................ 152図 6.12 portshow tcl コマンド(TCL 設定の確認)......................................................................................... 152図 A.1 geportperfshow コマンド................................................................................................................... 153

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表目次

表 2.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)....................................................................................... 34表 2.2 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)....................................................................................... 35表 2.3 FC ルーティング設定表(例).............................................................................................................. 37表 2.4 FC ルーティング設定表(例).............................................................................................................. 38表 2.5 LSAN ゾーン設定表 ............................................................................................................................. 43表 3.1 デフォルトのユーザー名とパスワード................................................................................................ 50表 4.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)....................................................................................... 80表 4.2 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例 switch_2)........................................................................ 81表 4.3 FCIP トンネリング設定表(7800)...................................................................................................... 86表 4.4 エクステンショントンネリング設定表(7840).................................................................................. 86表 5.1 デフォルトのユーザー名とパスワード................................................................................................ 93

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第 1 章

概要

1.1 本書の目的

本書は、6510, 6520, DCX-4S, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8、またはエ

クステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のファイバチャネル・ルーティン

グ機能を使用したシステムを構築する際に、必要となる情報の確認および各装置の設定方法・手順、デザインシートの記入方法について説明しています。また、 本書での説明を行う際、7800, 7810, 7840 およびエクステンションブレードの各種機能(FC ルー

ティング、FCIP トンネリング)ごとにシステム構築例を挙げ、このときの各項目を具体例にのっとっ

て記載しています。デザインシートの作成を行う場合は、 新のデザインシートを使用してください。デザインシートは弊社の担当営業から入手するか、またはお客様ご自身で作成してください。

1.2 装置の概要

ファイバチャネル・ルーティング機能は、6510, 6520, DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810,7840, G620, G630, X6-4, X6-8、エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8

(以降、各装置と呼ぶ)で実装されています。ファイバチャネル・ルーティング機能により、異なる SAN 環境に存在する特定のリソースの共有(FCルーティング)が可能になります。6510, 6520, DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8は、ファイバチャネル・ルーティング機能によりVDX Seriesとの接続が可能になります。また、7800, 7810, 7840、エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 では、

ファイバチャネル・ルーティング機能により WAN を介して遠隔地にある SAN 間の接続(FCIP トン

ネリング)が可能となります。7810, 7840 では、遠隔地にある SAN 間の接続だけでなく、IP エクステンション機能により、iSCSI 接続をはじめとする IP ストレージの遠隔地接続も可能となります。

FC ルーティング、FCIP トンネリング、IP エクステンション機能の概要は、「1.2.1 FC ルーティング

機能」(P.23) ~「1.2.3 IP エクステンション機能」(P.26) を参照してください。

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第 1 章 概要

1.2 装置の概要

• DCX-4S, DCX にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v6.3.0b 以上にする(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の

場合)。Fabric OS のバージョンを v6.4.1 以上にする(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の

場合)。

- DCX-4S, DCX の場合は、電源モジュールの追加購入は不要です。

• 8510-4, 8510-8 にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v7.0.1b 以上にする。

- 搭載されるポートブレードおよびエクステンションブレードの合計が 6 枚以上の場合、電源

拡張キットが必要となることがあります。詳細は担当営業にお問い合わせください。

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第 1 章 概要

1.2 装置の概要

1.2.1 FC ルーティング機能

本機能は、各装置を介して異なる SAN にあるデバイスを共有するための機能です。例えば、異なる

SAN にあるテープライブラリなどの特定デバイスを共有できます。

デバイスの共有を行う際 SAN を統合する必要がなく、既存の SAN 環境を継続できます。そのため、

各装置の導入時に SAN の再構築による煩雑な作業(スイッチパラメーターの設定変更など)や業務停

止を行う必要がありません。また、万一障害が発生した場合でも、FC ルーティングで共有したデバイ

ス以外は独立した SAN として存在するため、別 SAN に影響が拡大することはありません。

FC ルーティング機能を使用する場合は、「第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~」(P.31)、「第 3章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~」(P.45) を参照してください。

図 1.1 FC ルーティングの概要(Edge-Edge ルーティング)

図 1.2 FC ルーティングの概要(Backbone-Edge ルーティング)

図 1.1 では、独立して存在している各ファブリック(エッジファブリック)を 7800, 7810, 7840 に接

続しています。

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第 1 章 概要

1.2 装置の概要

このとき、7800, 7810, 7840 のポートは EX ポートになっており、各ファブリック(エッジファブリッ

ク)および 7800, 7810, 7840 が 1 つのファブリックとして統合されることはありません。

また、各ファブリック(エッジファブリック)で、以下に記載してある LSAN ゾーンの設定を行うこ

とで、異なるファブリック(エッジファブリック)間での特定デバイスの共有を行うことができます。

図 1.2 では、独立して存在しているファブリック(エッジファブリック)を 7800, 7810, 7840 に接続

しています。このとき、ファブリック(エッジファブリック)と接続している 7800, 7810, 7840 のポートは EX ポー

トになっており、各ファブリック(エッジファブリック)、7800, 7810, 7840(バックボーンファブリッ

ク)が 1 つのファブリックとして統合されることはありません。

また、ファブリック(エッジファブリック)、7800, 7810, 7840(バックボーンファブリック)で、LSANゾーンの設定を行うことで、異なるファブリック(バックボーンファブリック - エッジファブリック)

間での特定デバイスの共有を行うことができます。

• EX ポートについて

- FC ルーティング機能を使用して、ファイバチャネルスイッチにカスケード接続するポートで

す。

- EX ポートは、FC ルーティング機能の設定を行う必要があります。

詳細は、「3.4 FC ルーティング設定の事前準備」(P.55) を参照してください。

異なるファブリックで特定デバイスを共有するためには、各ファブリック(エッジファブリック)またはバックボーンファブリックで LSAN ゾーンを作成、有効化する必要があります。

LSAN ゾーンとは、異なるファブリック間で共有する(アクセスを行う)デバイスを定義したゾーン

のことを表します。LSAN ゾーンの詳細は、「2.5 LSAN ゾーン構成」(P.43) を参照してください。

システム停止

FC ルーティング機能を使用してファブリックと各装置を接続する場合、各装

置のポート設定(EX ポートの設定)を行ってから接続してください。

EX ポートの設定を行わずにファブリックと各装置を接続すると、ファブリッ

クと各装置が 1 つのファブリックに統合され、ファブリックの再構築が発生し

ます。ファブリックの再構築中はファブリックの動作が不安定になるため、意図せずにファブリックの再構築が発生すると、 悪の場合データが失われます。

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第 1 章 概要

1.2 装置の概要

1.2.2 FCIP トンネリング機能

本機能は、エクステンションブレードおよび 7800 同士、または 7810, 7840 同士を WAN 経由で長距

離接続し、その経路上に FC ストレージのトラフィックを転送するための機能です。

本製品とストレージシステムをファイバチャネル接続し、「エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー機能」を使用することで、遠隔地にあるストレージ間のデータバックアップを実現し、不測の災害にも対応した高信頼システムを構築できます。

FCIP トンネリング機能を使用する場合は、「第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エク

ステンション~」(P.76)、「第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~」(P.89) を参照して

ください。

図 1.3 FCIP トンネリングの概要

図 1.3 では、FCIP トンネリングを使用し、遠隔地にあるストレージシステム同士を 7800, 7810, 7840、FCR/FCIP ブレードまたはエクステンションブレードを介して接続しています。

このとき、ストレージシステムと接続している 7800, 7810, 7840、FCR/FCIP ブレードまたはエクス

テンションブレードのポートは F ポートになっており、WAN と接続しているポートは VE ポートに

なっています。

• VE ポートについて

- 7800, 7810, 7840、FCR/FCIP ブレードまたはエクステンションブレードの該当ポートから

WAN 接続が可能になります。

- 該当ポートに対して設定変更を行うことで VE ポートが使用できます。

ストレージシステムの エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー機能については、各装置

のマニュアルを参照してください。

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第 1 章 概要

1.2 装置の概要

1.2.3 IP エクステンション機能

本機能は、7810, 7840 同士を WAN 経由で接続し、その経路上で IP ストレージのトラフィックを転送

するための機能です。本製品とストレージシステムを iSCSI 接続し、エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー

機能を使用するか、または ETERNUS NR1000F と IP 接続し、「Snap Mirror 機能」を使用 することで

遠隔地にあるストレージ間のデータバックアップを実現し、不測の災害にも対応した高信頼システムを構築できます。

図 1.4 IP エクステンション機能の概要

図 1.4 では、IP エクステンション機能を使用し、遠隔地にある ストレージシステム同士、および

ETERNUS NR1000F 同士を 7810, 7840 を介して接続してい ます。

このとき、ストレージシステムおよび ETERNUS NR1000F と接続している 7810, 7840 のポートは

LAN ポートになっており、WAN と接続しているポートは VE ポートになっています。

• VE ポートについて

- 7810, 7840 の 該当ポートから WAN 接続が可能になります。

- 該当ポートに対して設定変更を行うことで、 VE ポートが使用できます。

ストレージシステムの エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー機能、ETERNUS NR1000Fの Snap Mirror 機能については、各装置のマニュアルを参照してください。

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第 1 章 概要

1.3 留意事項

1.3 留意事項

1.3.1 FCR/FCIP ブレード、エクステンションブレード搭載時のファームウェ

ア版数の制限(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8)

FCR/FCIP ブレード、エクステンションブレードを搭載する際、ファームウェア版数は以下にしてく

ださい。

• DCX-4S, DCX(エクステンションブレード搭載)の場合

v6.3.0b 以上(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の場合)

v6.4.1 以上(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の場合)

• 8510-8, 8510-4(エクステンションブレード搭載)の場合

v7.0.1b 以上

1.3.2 システムのトポロジー

本手順書が対象とするシステムは、6510, 6520, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4,X6-8、エクステンションブ レードを搭載した DCX-4S, DCX の FC ルーティングを使用したシステム

と、7800, 7810, 7840、エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX の FCIP トンネリングを

使用したシステムです。また、FC ルーティング、FCIP トンネリング、IP エクステンション機能はそ

れぞれ構築の手順が異なります。参照先を以下に示します。

• FC ルーティングの場合

「第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~」(P.31)「第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~」(P.45)

• FCIP トンネリングの場合

「第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~」(P.76)「第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~」(P.89)

• IP エクステンションの場合

「第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~」(P.76)「第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~」(P.147)

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第 1 章 概要

1.3 留意事項

1.3.3 システムデザインシートの作成/保管

本書に記載してあるシステムを構築する場合、システム構成図、システムデザインシートを必ず作成してください。作成したシステム構成図、システムデザインシートは、システム構築後大切に保管し、万一各装置に障害が発生し、本体交換を行う場合にはすぐに用意できるようにしてください。また、FC ルーティングを使用したシステムを構築する場合、ファブリックのシステムデザインシート

を事前に用意してください。何らかの設定変更を行ったあとも必ず設定情報の退避を行い、保存している設定情報が 新のものとなるようにしてください。

1.3.4 ファイバチャネルスイッチの FC ポートスピード設定

• ファイバチャネルスイッチとデバイスの接続ファイバチャネルスイッチにデバイスを接続する際、接続するデバイスの仕様によってはデバイスのポートスピードを設定する必要があります。接続するデバイスの仕様を確認し、デバイスのポートスピードを正しく設定してください。また、 デバイスのポートスピードを設定できないデバイス

の場合は、ファイバチャネルスイッチのポートスピードの設定が必要な場合がありますので、デバイスの仕様に従って設定してください。

• 各装置のカスケード接続(E ポートまたは EX ポートの場合)

ファイバチャネルスイッチ間をカスケード接続する際、ポートスピードの設定は、転送レート自動設定(オートネゴシエーション)を推奨します。

• 各装置のカスケード接続(VE ポートの場合)

各装置で、1Gbit/s の GE ポートで FCIP トンネリング接続する際に中継として WAN 回線用 IP 機器

に接続する場合、接続先の IP 機器の通信設定を 1Gbit/s、Auto-Negotiation に設定してください。

1Gbit/s、Auto-Negotiation に対応していない IP 機器とは接続できません。

この設定は、接続性の容易さを重視したオートネゴシエーションを前提としたものです。このため、接続状態によっては転送レートが期待する値にならないことがあります。その場合は、ファイバチャネルスイッチ間の接続距離に対応した も高い転送レートでお互いのカスケードポートへポートスピード設定を行ってください。

FC ポート

スピード設定

ファイバチャネルスイッチ間の接続距離( 大)

OM2 OM3

1Gbit/s 500m 860m

2Gbit/s 300m 500m

4Gbit/s 150m 380m

8Gbit/s 50m 150m

16Gbit/s 35m 100m

32Gbit/s 10m 70m

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第 1 章 概要

1.4 警告事項

1.3.5 FC ルーティング機能についての注意事項

• 各装置の FC ルーティング機能を使用している場合、エッジファブリック内に FOS v5.2.x 以上の

SN200(モデル 485)があると、v5.2.x 以上のファイバチャネルスイッチ以外からは Zoning の設

定ができません。この場合、各エッジファブリックの Zoning 設定は必ず v5.2.x 以上のファイバ

チャネルスイッチから実施してください。

• 各装置の EX ポートのパスについては、カスケードトランキング機能を使用できません。

• 各装置には、直接 SN200 モデル 10/20/30/40 を接続することはできません。また、ほかのモデル

のファイバチャネルスイッチを介して同じファブリック内に併存させることもできません。各装置の FC ルーティング機能を使用し、かつほかのモデルのファイバチャネルスイッチを介して

SN200 モデル 10/20/30/40 をエッジファブリック内に接続させることは可能です。

• ファイバチャネルスイッチがカスケード接続されていて、エッジファブリック内に異なるファームウェア版数のファイバチャネルスイッチが併存する場合、 も新しいファームウェアを適用したファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行ってください。古いファームウェアが適用され

たファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行うと、エッジファブリック内に Zoning 情報が

伝播しない場合があります。

• VDX series は FC ルーティング機能が有効になった EX ポートにだけ接続できます。VDX seriesと接続する場合は、Fabric OS のバージョンを v7.0.1 以上(8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840 の

場合は v7.0.1b 以上)にしてください。設定手順は、『Brocade VDX series ユーザーズガイド 導入

/運用(基本)編』を参照してください。

1.3.6 FCIP 機能、IP エクステンション機能使用時の注意事項

FCIP 機能、IP エクステンション機能、およびストレージシステムのエクステンデッド・リモート・ア

ドバンスト・コピー機能を使用すると、遠隔ミラーリングを実行できます。

• VDX series に接続された FCoE ストレージに対する REC は未サポートです。

• 7800, 7810, 7840 で作成できる FCIP トンネル数は、以下のとおりです。

ポートアップグレードオプション適用時:8ポートアップグレードオプション未適用時:2

1.4 警告事項

1.4.1 設定情報の退避/復元

本項に記載してある項目は、各装置を使用したシステムを構築する際の必須事項です。これらの項目を行わなかった場合は、本体交換後にシステムが停止するおそれがあります。各装置の Zoning や各種パラメーターの新規設定後/変更後は、各装置の configupload コマンドを使

用して、LAN 経由で FTP サーバまたは PC にゾーン設定情報や各種パラメーターをファイル保存して

ください。また、本体交換後には、configdownload コマンドを使用して設定情報を復元してください。

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第 1 章 概要

1.5 管理ソフトウェアの使用について(推奨)

1.5 管理ソフトウェアの使用について(推奨)

■ ETERNUS SF Storage Cruiser

富士通提供の SAN 管理ソフトウェア(ETERNUS SF Storage Cruiser)を導入することにより、SAN全体で障害監視などの一括管理ができます。ETERNUS SF Storage Cruiser に関する詳細な説明は、以下の URL を参照してください。

http://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/software/sf-sc/

■ Brocade Network Advisor

Brocade Network Advisor を導入することにより、わかりやすい GUI で SAN と LAN の装置状態やス

ループットなどを視覚的に監視できます。Brocade Network Advisor は、コンバージドスイッチ、SAN スイッチをサポートします。

そのほかの注意点および Brocade Network Advisor の詳細は、『Brocade Network Advisor 導入ガイド』

を参照してください。

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第 2 章

事前設計編 ~ FC ルーティング~

本章では、各装置の FC ルーティングサービスを使用するシステムの構築時に必要となる各種設定情報

について説明します。これらの設定情報を事前にシステムデザインシートに記入しておき、フィールドでセットアップ作業を行う際に使用します。また、本章で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。

2.1 システム設計

各装置の FC ルーティングを使用したシステムを構築する場合、事前の詳細なシステム設計が必要で

す。本手順書では事前にシステム設計を完了していることが前提であり、以下の設定書類があらかじめ作成されているものとして作業を行います。

• システム構成図

• 構成品リスト

• ファブリックのデザインシートファブリックのデザインシートは、FC ルーティングの設定値を決定する際に必要となります。

以前システムを構築した際のデザインシートを用意してください。

本書では 1 つの例として、稼働中の 2 つの SAN を FC ルーティングによって接続し、異なる SAN 間

でのデバイス共有を行うまでの各種設定項目、手順について説明します。システム構成例は、図 2.1 を参照してください。

図 2.1 システム構成例(FC ルーティング)

FC _1 FC _2

_1(Domain 1)

IP:192.168.0.501 3 5 7

0 2 4 6

_2(Domain 2)

IP:192.168.0.511 3 5 7

0 2 4 6

PRIMEPOWERName:Server#1IP:192.168.0.10

SLOT 0 SLOT 1

PRIMEPOWERName:Server#2IP:192.168.0.20

SLOT 0 SLOT 1

CA0 CA1 CA0 CA1

Name:Disk#1LUN_V#0000 LUN_V#0005IP:192.168.0.11

ETERNUS DX

CA0 CA1 CA0 CA1

Name:Disk#2LUN_V#0000 LUN_V#0005IP:192.168.0.21

ETERNUS DX

FC _3 FC _4

EX

EX

EX

EX

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.2 システムデザインシートの準備

2.2 システムデザインシートの準備

各装置の FC ルーティングを使用したシステム構築を行うには、以下に示す 3 つのシステムデザイン

シートに設定内容を記入しておく必要があります。本節以降では、システムデザインシートの記入方法について説明します。また、本章で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。

1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表

各装置で設定を行います。参照先 : 「2.3 装置の基本設定」(P.33)

2 FC ルーティング設定表

各装置で設定を行います。参照先 : 「2.4 FC ルーティング機能の設定」(P.36)

3 LSAN ゾーン設定表

ファブリックにある任意の SN200 series で設定を行います。

参照先 : 「2.5 LSAN ゾーン構成」(P.43)

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.3 装置の基本設定

2.3 装置の基本設定

各装置の各種設定や管理に必要な基本情報を決定し、ファイバチャネルスイッチ基本設定表に記入します。ここで記入している値は、「図 2.1 システム構成例(FC ルーティング)」を例に記載しています。

FC ルーティング機能の設定に関して、各装置の 設定表に記入する手順の概要は以下のとおりです。

ファイバチャネルスイッチの基本設定については、『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユー

ザーズガイド 導入/運用(基本)編』を参照してください。

1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表に、各装置の各ポートのポートタイプ(FC

ルーティング)を指定します。

FC ルーティングを使用する場合、各装置のポートは EX ポートになります。

参照先 :「2.3.2 ポートタイプの決定」(P.36)

2.3.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表の記入例

図 2.1 のシステム構成例として、ファイバチャネルスイッチ基本設定表を記入した結果を表 2.2 ~表

2.3 に示します。記入するのは、ファイバチャネルスイッチ基本設定表の網掛け部分です。装置号機、

ID No.、装置 WWN は現地セットアップの際に確認しますので、現時点では記入不要です。また、本

項で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。

装置号機と ID No. は、各装置本体に貼り付けられているシールに記載されています。シールが装置の

上面および背面に貼り付けられており、ラックに搭載したあとにこれらの本体情報が確認できなくなる場合があります。したがって、装置号機および ID No. の確認をラック搭載前に行えるように、実際

に作業を行う担当保守員と事前に調整してください。また、工場出荷時にすでにラックに搭載されている構成の場合は、担当保守員に依頼し、ケーブル接続を行う前に装置を引き出して(レールをスライドさせて)確認してください。

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.3 装置の基本設定

表 2.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_1 switch

スイッチドメイン 1 1

IP アドレス 192.168.0.50 192.168.30.70

ゲートウェイアドレス 192.168.0.1 192.168.30.1

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

SNMP Community 名 public public

SNMP Trap 送信先

IP アドレス

192.168.0.100 0.0.0.0

トラップ重大度レベル 3(warning) 0(none)

管理者 (admin)パスワード

******** password

装置号機

ID No.

装置 WWN

ファームウェア版数

スロット番号 -

ポートナンバー モジュールタイプ ポートタイプ ケーブルタグ表示

0 SWL SFP EX ポート switch_1_port0 to SN200_1 FID2

1 SWL SFP EX ポート switch_1_port1 to SN200_3 FID3

2 なし(SFP 追加可)

3 なし(SFP 追加可)

4 なし(SFP 追加可)

5 なし(SFP 追加可)

6 なし(SFP 追加可)

7 なし(SFP 追加可)

8 なし(SFP 追加可)

9 なし(SFP 追加可)

10 なし(SFP 追加可)

11 なし(SFP 追加可)

12 なし(SFP 追加可)

13 なし(SFP 追加可)

14 なし(SFP 追加可)

15 なし(SFP 追加可)

ge0 なし(SFP 追加可)

ge1

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.3 装置の基本設定

表 2.2 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)

 

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_2 switch

スイッチドメイン 2 1

IP アドレス 192.168.10.51 192.168.30.70

ゲートウェイアドレス 192.168.10.1 192.168.30.1

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

SNMP Community 名 public public

SNMP Trap 送信先

IP アドレス

192.168.0.100 0.0.0.0

トラップ重大度レベル 3(warning) 0(none)

管理者 (admin)パスワード

******** password

装置号機

ID No.

装置 WWN

ファームウェア版数

スロット番号 -

ポートナンバー モジュールタイプ ポートタイプ ケーブルタグ表示

0 SWL SFP EX ポート switch_2_port0 to SN200_2 FID2

1 SWL SFP EX ポート switch_2_port1 to SN200_4 FID3

2 なし(SFP 追加可)

3 なし(SFP 追加可)

4 なし(SFP 追加可)

5 なし(SFP 追加可)

6 なし(SFP 追加可)

7 なし(SFP 追加可)

8 なし(SFP 追加可)

9 なし(SFP 追加可)

10 なし(SFP 追加可)

11 なし(SFP 追加可)

12 なし(SFP 追加可)

13 なし(SFP 追加可)

14 なし(SFP 追加可)

15 なし(SFP 追加可)

ge0 なし(SFP 追加可)

ge1

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

2.3.2 ポートタイプの決定

各装置に搭載されているポートのポートタイプを決定します。ポートタイプの詳細は以下に記載します。

● FC ポート

• F ポート

デバイスを接続します。

• E ポート

バックボーンファブリックにあるファイバチャネルスイッチを接続します。

• EX ポート

エッジファブリックにあるファイバチャネルスイッチを接続します。EX ポートは、FC ルーティング機能を設定する必要があります。詳細は、「3.4 FC ルーティング設

定の事前準備」(P.55) を参照してください。

2.4 FC ルーティング機能の設定

ここでは、FC ルーティングを使用するときの各装置の各種設定を決定し、FC ルーティング設定表に

記入します。FC ルーティング設定表に記入する手順の概要は以下のとおりです。記入内容についての

説明は各参照先をご覧ください。

1 スイッチ名

各装置のスイッチ名を FC ルーティング設定表に記入します。

参照先 :「2.4.1 FC ルーティング設定表の記入例」(P.37)

2 スイッチドメイン ID

各装置のドメインを FC ルーティング設定表に記入します。

参照先 :「2.4.1 FC ルーティング設定表の記入例」(P.37)

3 FC ルーティング設定

FC ルーティング使用時に必要となる ID を新たに割り当て、FC ルーティング設定表に記入しま

す。参照先 :「2.4.1 FC ルーティング設定表の記入例」(P.37)

システム停止

各装置で EX ポートを設定せずにファブリックを接続すると、ファブリック同

士が統合されます。このとき、ファブリックの再構築が発生するため、ファブリックの動作が不安定になり、 悪の場合データが失われます。

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

2.4.1 FC ルーティング設定表の記入例

図 2.1 のシステム構成例として、FC ルーティング設定表を記入した結果を以下に示します。また、本

項で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。

設定値は、「2.4.2 FC ルーティングの ID の決定」(P.39) を参照してください。

表 2.3 FC ルーティング設定表(例)

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_1 switch

スイッチドメイン 1 1

   

ポートナンバー フロントドメイン ID ファブリック ID

0 30 2

1 31 3

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

アクセス元ファブリック ID

アクセス先ファブリック ID

xlate ドメイン ID

2 → 3 50

3 → 2 51

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

表 2.4 FC ルーティング設定表(例)

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_2 switch

スイッチドメイン 2 100

   

ポートナンバー フロントドメイン ID ファブリック ID

0 32 2

1 33 3

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

アクセス元ファブリック ID

アクセス先ファブリック ID

xlate ドメイン ID

2 → 3 50

3 → 2 51

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

2.4.2 FC ルーティングの ID の決定

FC ルーティングを使用する場合、既存の ID とは異なる以下の 3 つの ID を FCR/FCIP ブレードまたは

エクステンションブレードで設定する必要があります。

• フロントドメイン IDDCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8の各EXポートに設定す

るドメイン ID

• ファブリック IDDCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8 に接続する各ファブ

リックに設定する ID

• xlate(トランスレート)ドメイン IDDCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8 に接続する各ファブ

リックが共有を行う SAN を認識するために設定するドメイン ID

これらの設定に関する詳細は、次項を参照してください。

2.4.2.1 フロントドメイン ID の決定

■ フロントドメイン ID の概要

図 2.2 にあるようにファブリックを各装置に接続する場合、各装置の接続ポートを EX ポートに設定す

る必要があります。EX ポートを設定する場合、必ず EX ポートにドメイン ID を割り振ります。

このドメイン ID のことをフロントドメイン ID と言います。

また、各装置の EX ポートに接続されているファブリックは、フロントドメイン ID を 1 つのスイッチ

であると認識するため、あたかも仮想的なスイッチが追加されたようになります。例えば、図 2.2 のファブリック A にはフロントドメイン ID "30"、"31"、ファブリック B にはフロント

ドメイン ID "32"、"33" が追加されます。

図 2.2 フロントドメイン ID の概要

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

ただし、フロントドメイン ID を割り振るときに、以下の条件があります。

• 設定範囲:1 ~ 239

• EX ポートが接続しているファブリックの中にあるドメイン ID と重複しない値にする。

• ファブリックに接続されている EX ポートが複数ある場合、それらのフロントドメイン ID とも重

複しない値にする。

• xlate ドメイン ID と重複しない値にする(xlate ドメイン ID の詳細は、「2.4.2.3 xlate ドメイン IDの決定」(P.42) 参照)。

データ破壊

フロントドメイン ID を決定する場合は、EX ポートが接続するファブリックの

中に存在するドメイン ID、フロントドメイン ID、xlate ドメイン ID と重複しな

いようにしてください。ファブリックにある各ドメイン ID とフロントドメイン ID が重複した場合、設

定情報の相互同期がとれなくなるなどの不具合が生じ、 悪の場合データが失われます。

システム停止

HP-UX 接続環境でスイッチドメイン ID を「8」に設定すると、デバイスが正

常に認識できません。そのため、各装置のスイッチドメイン ID は「8」以外を設定してください。

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

2.4.2.2 ファブリック ID の決定

■ ファブリック ID の概要

FC ルーティングは、各装置の各 EX ポートが接続しているファブリックをファブリック ID で認識し

ます。ファブリック ID は、各装置の各 EX ポートで設定します。そのため、1 つのファブリックに対して複

数の EX ポートが接続されていた場合、すべての EX ポートで設定するファブリック ID は同じものに

しなければなりません。

また、各装置に接続されているすべてのファブリックにファブリック ID を設定する必要があり、それ

ぞれのファブリックに対して設定したファブリック ID 同士が重複しないようにします。 例えば、図 2.3 の SAN A には 2 つの EX ポートが接続されています。このとき、片側の EX ポートで

ファブリック ID"2" を指定した場合は、もう一方の EX ポートでもファブリック ID"2" を指定します。

また、 SAN B にも 2 つの EX ポートが接続されていますが、ファブリック ID は 2 以外の設定可能な値

(設定範囲:2 ~ 128)を指定します。

図 2.3 ファブリック ID の概要

各装置の各ポートに接続されているそれぞれのファブリックのファブリック ID を FC ルーティング設

定表に記入します。

ファブリック ID の設定範囲は 2 ~ 128 です。

ファブリック ID は、ドメイン ID、フロントドメイン ID、xlate ドメイン ID とは異なる種類の ID の

ため、これらのドメイン ID との重複を考慮する必要はありません。

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.4 FC ルーティング機能の設定

2.4.2.3 xlate ドメイン ID の決定

■ xlate ドメイン ID の概要

FC ルーティングでは異なるファブリックに対してアクセスを行う際、アクセス先となるファブリック

を 1 つのドメイン ID として認識します。

例えば、図 2.4 のファブリック A がファブリック B にアクセスを行う場合、ファブリック A からファ

ブリック B は xlate ドメイン ID"50" のスイッチであると認識されます。また、ファブリック B から見

たファブリック A も xlate ドメイン ID"51" のスイッチとして認識されます。

そのため、ファブリック A にはファブリック B を表す xlate ドメイン ID"50" が追加され、ファブリッ

ク B にもファブリック A を表す xlate ドメイン ID"51" が追加されます。

アクセス元からアクセス先に対して複数のパスが存在していても、設定する xlate ドメイン ID は 1 つ

だけです。例えば、図 2.4 のファブリック A は 2 つの EX ポートを経由してファブリック B に接続し

ていますが、設定する xlate ドメイン ID "50" のみです。

図 2.4 xlate ドメイン ID の概要

これで FC ルーティング設定表の事前記入は完了です。

データ破壊

xlate ドメイン ID を決定する場合は、EX ポートが接続するファブリックの中

に存在するドメイン ID、フロントドメイン ID、xlate ドメイン ID と重複しない

ようにしてください。ファブリックにある各ドメイン ID と xlate ドメイン ID が重複した場合、お客

様が意図しないドメイン ID に自動的に変更される、設定情報の相互同期がと

れなくなるなどの不具合が生じ、 悪の場合データが失われます。

システム停止

HP-UX 接続環境でスイッチドメイン ID を「8」に設定すると、デバイスが正

常に認識できません。そのため、各装置のスイッチドメイン ID は「8」以外を設定してください。

xlate ドメイン ID:50

xlate ドメイン ID:51

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.5 LSAN ゾーン構成

2.5 LSAN ゾーン構成

異なる SAN 間でのデバイス共有を実現するためには、前項までの設定後、LSAN ゾーンを各ファブ

リック(ファブリック A、ファブリック B)で作成、有効化する必要があります。

なお、FC ルーティングの種類に応じて LSAN ゾーンの適用範囲が異なります。

以下を参照し、それぞれのシステムに応じた LSAN ゾーンの設定を行ってください。

■ LSAN ゾーンの適用範囲

• Edge-Edge ルーティング

各ファブリックに LSAN ゾーンを設定します。

各装置に LSAN ゾーンは設定しません。

• Backbone-Edge ルーティング

ファブリックおよび各装置に LSAN ゾーンを設定します。

2.5.1 LSAN ゾーンの設定

異なる SAN 間で共有を行うデバイスの WWN を確認し、LSAN ゾーン設定表に記入します。LSAN ゾー

ンの設定対象となる SAN を指定してください。記入するのは、LSAN ゾーン設定表の網掛け部分です。

設定値は、「2.5.2 LSAN ゾーンの概要」(P.44) を参照してください。

表 2.5 LSAN ゾーン設定表

ゾーン名 ゾーンメンバー 1 ゾーンメンバー 1 設定対象 SAN

lsan_zone1 10:00:00:00:0e:24:63:5b 25:ff:00:e0:00:a8:ff:ff FID:2 and FID:3

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第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~

2.5 LSAN ゾーン構成

2.5.2 LSAN ゾーンの概要

LSAN ゾーンは、異なる SAN 間でアクセスするデバイスをゾーンメンバーとするゾーンです。

LSAN ゾーンの設定は、通常の Zoning 設定に加え、以下の LSAN ゾーン設定時の条件があります。

■ LSAN ゾーン設定時の条件

• LSAN ゾーンの名前

ゾーン名を "LSAN_" で始めます。

このとき、大文字と小文字の区別はありません。例えば、"LSAN_ <ゾーン名> "、"lsan_ <ゾーン

名> "、"Lsan_ <ゾーン名> " のいずれも設定可能です。

また、"LSAN_" のあとの<ゾーン名>は任意の名前を設定できます。

• LSAN ゾーンのメンバー

LSAN ゾーンのメンバーは、異なる SAN 間でアクセスを行うデバイスを指定します。

• ゾーンメンバーの指定方法メンバーの指定は WWN で行います。ポート指定によるゾーン設定はできません。

エイリアス設定は可能です。ただし、エイリアスメンバーは WWN で行います。

• LSAN ゾーンの設定、有効化

LSAN ゾーンの設定、有効化は各ファブリックのみで行い、各装置では行いません。

これらの条件を満たした LSAN ゾーンをそれぞれの SAN で作成、有効化すると、FC ルーティングに

よる異なる SAN 間でのデバイス共有が実現します。

図 2.5 LSAN ゾーンの概要図

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第 3 章

現地セットアップ編 ~FC ルーティング~

本章では、現地で実際に各装置で FC ルーティングを行う場合の設定手順について説明します。設定時

は、「第 2 章 事前設計編 ~ FC ルーティング~」(P.31) で作成したシステムデザインシートを使用し

ます。また、設定完了後には必ず設定情報を退避してください。

• 本章に記載しているコマンドは、6510, 6520, 7800, 7840, G620, G630 に対して実行した場合を

例に記載しています。DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, X6-4, X6-8 に対して実行する場合は、以下のように、ポート番号

の前に " <スロット番号> /" を入力してください。

例) > portCfgEXPort <スロット番号> / <ポート番号> - a 1 < -f ファブリック ID >< -d フロントドメイン ID > [-p PID フォーマット ]  [-r r_a_tov] [-e e_d_tov]

• 本章に記載しているコマンドの実行例は、お使いのファームウェア版数により変更になる可能性があります。お使いのファームウェア版数での設定方法の詳細は、各版数の Fabric OS のマニュ

アルを参照してください。Fabric OS マニュアルの公開先については「 関連マニュアル」の

「Fabric OS 関連」(P.6) を参照してください。

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.1 セットアップ手順フロー

3.1 セットアップ手順フロー

FCルーティングのシステム構築時における現地でのセットアップ手順のフローチャートを以下に示し

ます。

図 3.1 セットアップフロー(FC ルーティング)

/SE

CE

START

ID No.WWN

LSAN

END

3.9

3.7 LSAN

3.4 FC

3.3

3.8

FC

FC

3.10 configUpload

3.5 FC

3.6 FC

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.2 システム構成例

3.2 システム構成例

システム構成例を以下に示します。

図 3.2 システム構成例(FC ルーティング)

3.3 装置の導入

各装置のセットアップ手順の概要は以下のとおりです。詳細は各参照先をご覧ください。また、セットアップは手順 1 から順に行ってください。

FC _1 FC _2

_1(Domain 1)

IP:192.168.0.501 3 5 7

0 2 4 6

_2(Domain 2)

IP:192.168.0.511 3 5 7

0 2 4 6

PRIMEPOWERName:Server#1IP:192.168.0.10

SLOT 0 SLOT 1

PRIMEPOWERName:Server#2IP:192.168.0.20

SLOT 0 SLOT 1

CA0 CA1 CA0 CA1

Name:Disk#1LUN_V#0000 LUN_V#0005IP:192.168.0.11

ETERNUS DX

CA0 CA1 CA0 CA1

Name:Disk#2LUN_V#0000 LUN_V#0005IP:192.168.0.21

ETERNUS DX

FC _3 FC _4

EX

EX

EX

EX

システム停止

• HP-UX 接続環境で各装置を使用する場合は、ドメイン ID に「 8 」を使用し

ないでください。HP-UX 環境で DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7840, G620, G630, X6-4, X6-8 のドメイン ID を「8」に設定すると、デバイ

スが正常に認識できません(HP-UX 以外の OS では問題ありません)。

• 各装置とファブリックとの FC ケーブルの接続は、FC ルーティングの設定

が完了するまで行わないでください。FC ルーティング設定が完了する前に各装置とファブリックとの FC ケーブ

ルの接続を行うと、ファブリックの動作が不安定になり、 悪の場合データが失われます。

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

1 各装置の装置号機、ID No.、装置 WWN をファイバチャネルスイッチ基本設定表に記

入します。

参照先 :「3.3.1 装置の本体情報の確認」(P.49)

2 各装置の基本設定を行います。

参照先 :「3.3.2 装置の基本設定」(P.51)

3 FC ルーティング設定の事前準備

FC ルーティング設定の前に、ファブリック内のスイッチの設定やポート状態を確認します。

参照先 :「3.4 FC ルーティング設定の事前準備」(P.55)

4 FC ルーティング機能の有効化

FC ルーティング機能が有効になっているかを確認します。

参照先 :「3.5 FC ルーティング機能の有効化」(P.63)

5 FC ルーティングの設定

FC ルーティングの設定を行います。

参照先 :「3.6 FC ルーティングの設定」(P.64)

6 LSAN ゾーンの設定、有効化を行います。

LSAN ゾーンの設定、有効化は、各装置で行う FC ルーティング設定が完了したあとに行います。

参照先 :「3.7 LSAN ゾーンの設定」(P.70)

7 ポートの有効化を行います。

参照先 :「3.8 ポートの有効化」(P.71)

8 接続確立の確認を行います。

参照先 :「3.9 接続確立の確認」(P.72)

9 設定のバックアップを行います。

参照先 :「3.10 configupload の実行」(P.75)

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

3.3.1 装置の本体情報の確認

各装置の装置号機、ID No.、装置 WWN を装置本体から確認し、ファイバチャネルスイッチ基本設定

表に記入します。これらの情報は、工場出荷後の装置管理や保守作業をするうえで必要となります。

装置号機と ID No. は、各装置本体に貼り付けられているシールに記載されています。シールが装置の

上面および背面に貼り付けられており、ラックに搭載したあとにこれらの本体情報が確認できなくなる場合があります。したがって、装置号機および ID No. の確認をラック搭載前に行えるように、実際

に作業を行う担当保守員と事前に調整してください。また、工場出荷時にすでにラックに搭載されている構成の場合は、担当保守員に依頼し、ケーブル接続を行う前に装置を引き出して(レールをスライドさせて)確認してください。

(1) 装置号機の確認

各装置の装置号機は、装置本体の上面または背面に貼られている製造銘板に記載されています。各装置の設定表の記入欄には、図 3.3 で示す位置に記載されている " モデル名 " と " 装置号機 " を記

入します。

図 3.3 装置号機

(2) 装置 ID No. の確認

装置 ID No. は、装置本体の背面または底面に貼られているバーコードシールかタグに記載されてい

ます。バーコードの下側にある 11 桁の文字列が装置 ID No. ですので、各装置の設定表の記入欄に

確認した ID No. を書き写します。

図 3.4 ID No.

(3) 装置 WWN の確認

各装置の WWN は、装置本体の上面または背面に貼られている WWN ラベルに記載されていますの

で、ラベルを確認し、ファイバチャネルスイッチ基本設定表に装置 WWN(16 桁の数字)を記入し

てください。また、装置 WWN は、各装置へ telnet 接続することによっても確認できます。

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

1 工場出荷時にあらかじめ設定されているデフォルト IP アドレスを使用して、各装置

に telnet 接続します。

デフォルト IP アドレスに関しては、各装置に添付されている取扱説明書を参照してください。

デフォルトのユーザー名とパスワードは以下のとおりです。

表 3.1 デフォルトのユーザー名とパスワード

2 telnet ログイン後、switchshow コマンドを実行し、装置 WWN を確認します。

確認結果の例を以下に示します。

図 3.5 switchshow コマンド(装置 WWN の確認例)

ユーザー名 パスワード 備考

admin password ファイバチャネルスイッチの設定値の変更および閲覧が可能

user password ファイバチャネルスイッチの設定値の閲覧だけ可能

IP アドレスは、担当保守員がデフォルトの IP アドレス以外に変更している場合があります。

そのような場合は、事前に担当保守員に変更後の IP アドレスを確認してください。

switch:admin> switchshow

switchName: switch

switchType: 46.2

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 1

switchId: fffc01

switchWwn: 10:00:00:05:1e:38:49:30

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: ON

FC Router BB Fabric ID: 1

Area Port Media Speed State Proto

=====================================

0 0 -- N4 No_Module

1 1 -- N4 No_Module

WWN

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

3.3.2 装置の基本設定

ファイバチャネルスイッチ基本設定表(本項では、表 2.1、表 2.2)を参照し、スイッチ名、ドメイン

ID、ネットワーク設定などの基本設定を行います。設定方法は、『Brocade series, ETERNUS SN200series ユーザーズガイド 導入/運用(基本)編』を参照してください。

ここでは、FC ルーティング機能を使用するために追加で必要な作業について記載します。

各装置を新規に導入した場合は、以下の項目の設定を順に実施してください。すでに運用中の DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 に対して、エクステンションブレードを導入した場合は、設定は不要です。

1 ライセンスを適用します。

参照先 :「3.3.2.1 ライセンスの適用」(P.51)

2 ファームウェア版数の確認を確認します。

参照先 :「3.3.2.2 ファームウェア版数の確認」(P.54)

なお、詳細な設定方法については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』または『Web Tools ユーザー

ガイド』を参照してください。

3.3.2.1 ライセンスの適用

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7840 で FC ルーティング機能を使用する場合、装置に FC ルー

ティングのライセンスが適用されている必要があります。

本設定中は、各装置とファブリックとの FC ケーブルの接続または当該ポート

をオンラインにしないでください。本設定中に各装置とファブリックとの FC ケーブルが接続されてポートがオン

ラインになると、ファブリックの動作が不安定になり、 悪の場合データが失われます。

• DCX-4S, DCX にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v6.3.0b 以上にする(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の

場合)。Fabric OS のバージョンを v6.4.1 以上にする(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の

場合)。

- DCX の場合は、電源モジュールの追加購入は不要。

• 8510-4, 8510-8 にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v7.0.1b 以上にする。

- 搭載されるポートブレードおよびエクステンションブレードの合計が 6 枚以上の場合、電源

拡張キットが必要となる場合があります。詳細は担当営業にお問い合わせください。

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

本項目の手順に従って、FC ルーティングのライセンスの適用を実施してください。

なお、すでに FC ルーティングのライセンスが適用されている場合は、本項目の操作は不要です。

1 装置に適用されているライセンスを確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseshow コマンドでライセンス確認を行った例です。

図 3.6 licenseshow コマンド(適用されているライセンスの事前確認)

6510, 6520, 8510-4, 8510-8 の FC ルーティング機能を使用して VDX Series と接続する場合は、FC ルーティングのライセンスは不要です。

ライセンスキーの取得については、担当保守員にご確認ください。

BR7800-2:admin> licenseshow

RzSdR9dybzS0TeSH:

Fabric license

byRQzRdSdyczSR00:

Extended Fabric license

edSce9QQ9heTdfD:

Fabric Watch license

edSce9QQ9jeTdfF:

Performance Monitor license

edSce9QQ9neTdfJ:

Trunking license

edSce9QQ9fgTdfD:

FICON_CUP license

edSce9QQ9feVdfD:

Integrated Routing license "Integrated Routing license"

EtXrNT4YRDPGmG4JfKHYXQ4AYPQRPYBRBJZXP:

Adaptive Networking license

T4EBLmtQDL4JQrFSPLgTgQKQMJBrAFrXBAZQP:

Enhanced Group Management license

SKFaRWDS4tBNALSMJDtJH779T4EtHrTNBAK3E:

7800 Upgrade license

XDWrQ4LL9ESCaMfZXQtP9XPP4CPfJJHZBSfEQ:

Server Application Optimization license

BR7800-2:admin>

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

2 FC ルーティングのライセンスを装置に適用します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseadd コマンドで装置にライセンスを適用した例です。

図 3.7 licenseadd コマンド

3 FC ルーティングのライセンスが適用されていることを確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseshow コマンドでライセンス確認を行った例です。

図 3.8 licenseshow コマンド(ライセンス適用後の確認)

BR7800-2:admin> licenseadd "cQbRS9cSSSdZcSTM"

adding license-key "cQbRS9cSSSdZcSTM"

BR7800-2:admin> licenseshow

RzSdR9dybzS0TeSH:

Fabric license

byRQzRdSdyczSR00:

Extended Fabric license

edSce9QQ9heTdfD:

Fabric Watch license

edSce9QQ9jeTdfF:

Performance Monitor license

edSce9QQ9neTdfJ:

Trunking license

edSce9QQ9fgTdfD:

FICON_CUP license

edSce9QQ9feVdfD:

Integrated Routing license "Integrated Routing license"

EtXrNT4YRDPGmG4JfKHYXQ4AYPQRPYBRBJZXP:

Adaptive Networking license

T4EBLmtQDL4JQrFSPLgTgQKQMJBrAFrXBAZQP:

Enhanced Group Management license

SKFaRWDS4tBNALSMJDtJH779T4EtHrTNBAK3E:

7800 Upgrade license

XDWrQ4LL9ESCaMfZXQtP9XPP4CPfJJHZBSfEQ:

Server Application Optimization license

BR7800-2:admin>

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.3 装置の導入

3.3.2.2 ファームウェア版数の確認

ブレードを搭載する場合、事前作業としてファームウェア版数が以下であることを確認してください。

• DCX-4S, DCX(エクステンションブレード搭載)の場合

v6.3.0b 以上

• 8510-4, 8510-8(エクステンションブレード搭載)の場合

v7.0.1b 以上

ファームウェア版数が上記でない場合、担当保守員に連絡し、アップデートしてください。

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のファームウェア版数の確認方法は以下のとおりです。

以下の図は、DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 にログイン後、firmwareshow コマンドでファームウェ

ア版数の確認を行った例です。

図 3.9 firmwareshow コマンド(ファームウェア版数の確認例:DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 )

• DCX-4S, DCX にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v6.3.0b 以上にする(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の

場合)。Fabric OS のバージョンを v6.4.1 以上にする(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の

場合)。

- DCX の場合は、電源モジュールの追加購入は不要です。

• 8510-4, 8510-8 にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v7.0.1b 以上にする。

- 搭載されるポートブレードおよびエクステンションブレードの合計が 6 枚以上の場合、電源

拡張キットが必要となる場合があります。詳細は担当営業にお問い合わせください。

switch_1:admin> firmwareshow

Slot Name Primary/Secondary Versions Status

---------------------------------------------------------------

5 CP0 v5.1.0d Active *

v5.1.0d

6 CP1 v5.1.0d Standby

v5.1.0d

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.4 FC ルーティング設定の事前準備

3.4 FC ルーティング設定の事前準備

FC ルーティング設定表を参照し、FC ルーティングの設定を行います。設定方法の概要は以下のとお

りです。設定内容については各参照先をご覧ください。また、本章では 1 台のスイッチに設定する例

のみ記載していますが、すべてのスイッチに FC ルーティング設定表の内容を設定してください。

1 ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定確認

各装置が接続するファブリックに存在あるファイバチャネルスイッチの基本設定を確認します。参照先 :「3.4.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定の確認」(P.56)

2 ポート状態の確認

各装置のポート状態を確認します。参照先 :「3.4.2 ポート状態の確認」(P.61)

3 ケーブル接続

各装置とファブリックをケーブルで接続します。参照先 :「3.4.3 ケーブル接続」(P.62)

システム停止

各装置とファブリックとの FC ケーブルの接続は、FC ルーティング設定完了

後、または各装置のポートを停止した状態で行ってください。FC ルーティングの設定を行っていない各装置とファブリックを FC ケーブル

で接続すると、 1 つのファブリックに統合されます。

そのため、ファブリックの再構築が発生し、ファブリックの動作が不安定になり、 悪の場合データが失われます。

ファイバチャネルスイッチがカスケード接続されていて、エッジファブリック内に異なるファームウェア版数のファイバチャネルスイッチが併存する場合、 も新しいファームウェアを適用したファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行ってください。古いファームウェアが適用された

ファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行うと、エッジファブリック内に Zoning 情報が伝播

しない場合があります。

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3.4 FC ルーティング設定の事前準備

3.4.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定の確認

各装置の EX ポートに接続するファイバチャネルスイッチの基本設定情報を確認します。

確認する項目は以下のとおりです。

1 ファブリックにあるファイバチャネルスイッチのファームウェア版数の確認

参照先 :「3.4.1.1 ファームウェア版数の確認」(P.56)

2 ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定値確認

参照先 :「3.4.1.2 ファイバチャネルスイッチの設定確認」(P.57)

3.4.1.1 ファームウェア版数の確認

FCR/FCIP ブレード、エクステンションブレードを搭載する場合、必ずファームウェアの版数を以下

にしてください。

• DCX-4S, DCX(エクステンションブレード搭載)の場合

v6.3.0b 以上(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の場合)

v6.4.1 以上(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の場合)

• 8510-4, 8510-8(エクステンションブレード搭載)の場合

v7.0.1b 以上

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.4 FC ルーティング設定の事前準備

■ ファームウェアの確認方法

各装置のファームウェア版数を確認するには、firmwareshow コマンド使用してください。

図 3.10 firmwareshow コマンド(ファームウェア版数の確認例)

3.4.1.2 ファイバチャネルスイッチの設定確認

ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定を確認します。本項で確認する値は、同一ファブリック内で一意であるため、ファブリック内の任意の 1 台のみで設

定の確認を行ってください。configshow コマンドを実行し、以下の設定値を確認します。

各項目の設定値がデフォルト値と異なった場合、「3.6 FC ルーティングの設定」(P.64) で設定の追加が

必要になります。

switch:admin> firmwareshow

Slot Name Primary/Secondary Versions Status

---------------------------------------------------------------

4 FR4-18i v5.1.1b Enabled

v5.1.1b

5 CP0 v5.1.1b Active *

v5.1.1b

6 CP1 v5.1.1b Standby

v5.1.1b

7 FR4-18i v5.1.1b Enabled

v5.1.1b

PID フォーマット: 1

E_D_TOV : 2000

R_A_TOV : 10000

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3.4 FC ルーティング設定の事前準備

以下の図は、telnet ログイン後に configshow コマンドでファブリックにある SN200 モデル 210 の設

定を確認した例です。

図 3.11 configshow コマンド(PID フォーマット、E_D_TOV、R_A_TOV の確認例)

SN200_1:admin> configshow

Ethernet addresses: 0:60:69:c0:32:18

Nvram datadata: fei(0,0)host:/usr/switch/firmware e=10.21.144.143:ffffff00 g=10.21.144.1 u=user

tn=Switch

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop:

diag.postDisable: 0

fabric.domain: 10

fabric.ops.BBCredit: 16

fabric.ops.E_D_TOV: 2000 E_D_TOV

fabric.ops.R_A_TOV: 10000 R_A_TOV

fabric.ops.dataFieldSize: 2112

fabric.ops.max_hops: 7

fabric.ops.mode.SeqSwitching: 0

fabric.ops.mode.fcpProbeDisable: 0

fabric.ops.mode.isolate: 0

fabric.ops.mode.longDistance: 0

fabric.ops.mode.noClassF: 0

fabric.ops.mode.pidFormat: 1 PID

fabric.ops.mode.sync: 1

fabric.ops.mode.unicastOnly: 0

fabric.ops.mode.useCsCtl: 0

fabric.ops.mode.vcEncode: 0

fabric.ops.vc.class.2: 2

fabric.ops.vc.class.3: 3

fabric.ops.vc.config: 0xc0

fabric.ops.vc.linkCtrl: 0

fabric.ops.vc.multicast: 7

fabric.ops.wan_rtt_dly_max: 200

Type <CR> to continue, Q<CR> to stop: [ctl] + [C]

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.4 FC ルーティング設定の事前準備

msplatshow コマンドを実行します。

コマンドの実行結果が「Platform Management is NOT enabled.」であることを確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に msplatshow コマンドでファブリックにあるファイバチャネルスイッ

チ の設定を確認した例です。

図 3.12 msplatshow コマンド(MS プラットフォームデータベースの情報を表示「Platform Management is NOT enabled」)

また、コマンドの実行結果が上記に示すものと異なっていた場合は、mspimgmtdeactivate コマンド

を実行してください。

以下の図は、telnet ログイン後に mspimgmtdeactivate コマンドを実行した例です。

図 3.13 mspimgmtdeactivate コマンド(MS プラットフォームサービスの解除)

switch:admin> msplatshow

Platform Management is NOT enabled.

switch:admin> msplmgmtdeactivate

This will erase all Platform entries. Are you sure? (yes, y, no, n): [no] y "y"

Committing configuration...done.

Request Fabric to Deactivate Platform Management services....

Done.

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3.4 FC ルーティング設定の事前準備

msplatshow コマンドの実行結果が以下の場合は、mspimgmtdeactivate コマンドを実行する必要

があります。以下の図は、telnet ログイン後に msplatshow コマンドでファブリックにあるファイバチャネルス

イッチの設定を確認した例です。

図 3.14 msplatshow コマンド(MS プラットフォームデータベースの情報を表示 「Plat DB is empty」)

以下の図は、telnet ログイン後に msplatshow コマンドでファブリックにあるファイバチャネルス

イッチの設定を確認した例です。

図 3.15 msplatshow コマンド(ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定確認例)

以下の図は、telnet ログイン後に mspimgmtdeactivate コマンドを実行した例です。

図 3.16 mspimgmtdeactivate コマンド実施例

switch:admin> msplatshow

Plat DB is empty.

switch:admin> msplatshow

---------------------------------------

Platform Name: [9] "first obj"

Platform Type: 5 : GATEWAY

Number of Associated M.A.: 1

[35] "http://java.sun.com/products/plugin"

Number of Associated Node names: 1

Associated Node Names:

10:00:00:60:69:20:15:71

------------------------------------------------------------

Platform Name: [10] "second obj"

Platform Type: 7 : HOST_BUS_ADAPTER

Number of Associated M.A.: 1

Associated Management Addresses:

[30] "http://java.sun.com/products/1"

Number of Associated Node names: 1

Associated Node Names:

10:00:00:60:69:20:15:75

switch:admin> msplmgmtdeactivate

This will erase all Platform entries. Are you sure? (yes, y, no, n): [no] y "y"

Committing configuration...done.

Request Fabric to Deactivate Platform Management services....

Done.

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3.4 FC ルーティング設定の事前準備

3.4.2 ポート状態の確認

各装置とファブリックを FC ケーブルで接続する際の事前確認として、EX ポートが disable 状態になっ

ていることを確認します。switchshow コマンドを実行し、 EX ポートの状態が「Disabled」または「Disabled (Persistent)」で

あることを確認します。

図 3.17 switchshow コマンド(EX ポートの状態確認)

EX ポートの状態が「Disabled」または「Disabled (Persistent)」でない場合は、portdisable コマンド

でポートの状態を変更します。

● portdisable コマンドの使用方法

portdisable <ポート番号>

switch_1:admin> switchshow

:

Area Port Media Speed State

==============================

0 0 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

1 1 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

2 2 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

3 3 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

4 4 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

5 5 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

6 6 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

7 7 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

8 8 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

9 9 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

10 10 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

11 11 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

12 12 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

13 13 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

14 14 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

15 15 -- N4 No_Module Disabled (Persistent)

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3.4 FC ルーティング設定の事前準備

3.4.3 ケーブル接続

1 システム構成図、システムデザインシートを参照し、各装置とファブリックにある

ファイバチャネルスイッチの接続を行います。

2 ケーブルタグやシステム構成図、システムデザインシートを参照し、ケーブル接続

が正しいことを確認します。

システム停止

FC ルーティングの設定を行っていない各装置のポートとファブリックにあ

るファイバチャネルスイッチを接続すると、接続した SAN が統合されま

す。そのため、SAN の再構築が発生してファブリックの動作が不安定になり、

悪の場合データが失われます。

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3.5 FC ルーティング機能の有効化

3.5 FC ルーティング機能の有効化

FC ルーティング機能が有効になっているかを fosconfig コマンドで確認します。

● fosconfig コマンドの使用方法

fosconfig --show現在の設定状態を確認します。

fosconfig --enable fcrFC ルーティング機能を有効にします。

図 3.18 fosconfig --show コマンド(FC ルーティング機能状態確認)

"FC Routing service" が disable になっている場合は、fosconfig コマンドで有効化します。

図 3.19 fosconfig --enable fcr コマンド(FC Routing service の有効化)

BR7800:admin> fosconfig --show

FC Routing service: disabled

iSCSI service: Service not supported on this Platform

iSNS client service: Service not supported on this Platform

Virtual Fabric: Service not supported on this Platform

Ethernet Switch Service: Service not supported on this Platform

BR7800_2:admin> fosconfig --enable fcr

FC Routing service is enabled

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.6 FC ルーティングの設定

3.6 FC ルーティングの設定

ここに記載されている項目を各装置で設定します。設定項目は以下のとおりです。

• フロントドメイン ID の設定

各装置の EX ポートにフロントドメイン ID を設定します。

• ファブリック ID の設定

ファブリックにファブリック ID を設定します。

• xlate ドメイン ID の設定

SAN Aから見たSAN B、SAN Bから見たSAN Aに対して、それぞれ xlateドメイン IDを設定します。

■ FC ルーティング設定手順

以下に、各装置で行う FC ルーティング設定手順を記載します。

1 ファブリックに接続する各装置のポートを EX ポートに設定します。

portcfgexport コマンドを各ポートで実行し、該当ポートに接続されているファブリックのファ

ブリック ID、該当ポートのフロントドメイン ID を設定します。

また、「3.4.1.2 ファイバチャネルスイッチの設定確認」(P.57) で行ったファブリックにあるファ

イバチャネルスイッチのパラメーターが以下の値と異なっていた場合、portcfgexport コマンド

に引数を追加します。

PID フォーマット: 1

E_D_TOV : 2000

R_A_TOV : 10000

それぞれの設定値が上記の値と異なっていた場合、ここに記載されている追加設定を行ってください。追加設定を行わなければ SAN 間接続はできません。

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3.6 FC ルーティングの設定

● portcfgexport コマンドの使用方法

portcfgexPort <ポート番号> - a 1 < -f ファブリック ID >

< -d フロントドメイン ID > [-p PID フォーマット ] [-r R_A_TOV] [-e E_D_TOV]

-f:ファブリック IDファブリックにファブリック ID を指定します(設定範囲:2 ~ 128)。デザインシートに記入した各ポートのファブリック ID を指定します。

-d:フロントドメイン IDEX ポートにフロントドメイン ID を指定します(設定範囲:1 ~ 239)。デザインシートに記入した各ポートのフロントドメイン ID を指定します。

-p:PID フォーマット

ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定値が 1 以外の場合に指定します。

-r:R_A_TOVファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定値が 10000 以外の場合に指定しま

す。-e:E_D_TOV

ファブリックにあるファイバチャネルスイッチの設定値が 2000 以外の場合に指定しま

す。

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドで switch_1 のポート 0 に対して EXポートの設定を行った例です。

図 3.20 portcfgexport コマンド(switch_1 のポート 0 に対して EX ポートの設定を行った例)

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドで switch_1 のポート 1 に対して EXポートの設定を行った例です。

図 3.21 portcfgexport コマンド(switch_1 のポート 1 に対して EX ポートの設定を行った例)

switch_1:admin> portcfgexport 0 -a 1 -f 2 -d 30

switch_1:admin> portcfgexport 1 -a 1 -f 3 -d 31

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.6 FC ルーティングの設定

● portcfgexport コマンドの引数

• PID フォーマットの指定について

- ファブリックの PID フォーマット値が "0" だった場合

→ portcfgexport コマンドに引数 "-p 3" を指定します。

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドの引数 "-p 3" を指定した例で

す。

図 3.22 portcfgexport コマンド(PID フォーマット値が 0 だった場合の引数指定例)

- ファブリックの PID フォーマットが "2" だった場合

→ portcfgexport コマンドに引数 "-p 2" を指定します。

• R_A_TOV の指定について

ファブリックに設定されていた R_A_TOV 値を引数 "-r" で指定します。

- ファブリックの R_A_TOV が "5000" だった場合

→ portcfgexport コマンドに引数 "-r 5000" を指定します。

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドの引数 "-r 5000" を指定した

例です。

図 3.23 portcfgexport コマンド(R_A_TOV 値を引数 "-r" で指定する例)

• E_D_TOV の指定について

ファブリックに設定されていた E_D_TOV 値を引数 "-e" で指定します。

- ファブリックの E_D_TOV が "5000" だった場合

→ portcfgexport コマンドに引数 "-e 5000" を指定します。

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドの引数 "-e 5000" を指定した

例です。

図 3.24 portcfgexport コマンド(E_D_TOV 値を引数 "-e" で指定する例)

switch_1:admin> portcfgexport 0 -a 1 -f 2 -d 30 -p 3

switch_1:admin> portcfgexport 0 -a 1 -f 2 -d 30 -r 5000

switch_1:admin> portcfgexport 0 -a 1 -f 2 -d 30 -e 5000

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.6 FC ルーティングの設定

2 EX ポートの設定を確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドで EX ポートの設定を確認した例です。

図 3.25 portcfgexport コマンド(EX ポートの設定確認:Port 0)

コマンドの実行結果 (Edge Fabric ID、Preferred Domain ID) を参照し、EX ポートに設定したフ

ロントドメイン ID、ファブリック ID が FC ルーティング設定表と一致していることを確認して

ください。

Admin: EX ポートの設定の有効化、無効化を表示します。

Edge Fabric ID: EX ポートが接続するファブリックのファブリック ID を表示します。

事前に作成した FC ルーティング設定表の値と一致していることを確認して

ください。

Preferred Domain ID: EX ポートのフロントドメイン ID を表示します。

事前に作成した FC ルーティング設定表の値と一致していることを確認して

ください。

switch_1 :admin> portcfgexport 0

Port 0 info

Admin: enabled

State: NOT OK

Pidformat: Not Applicable

Operate mode: Brocade Native

Edge Fabric ID: 2 ID

Front WWN: 00:00:00:00:00:00:00:00

Preferred Domain ID: 30 ID

Fabric Parameters: Auto Negotiate

R_A_TOV: Not Applicable

E_D_TOV: Not Applicable

Authentication Type: None

DH Group: N/A

Hash Algorithm: N/A

Edge fabric's primary wwn: N/A

Edge fabric's version stamp: N/A

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.6 FC ルーティングの設定

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgexport コマンドで EX ポートの設定を確認した例です。

図 3.26 portcfgexport コマンド(EX ポートの設定確認:Port 1)

3 xlate ドメイン ID の設定をします。

FC ルーティング設定表を参照し、xlate ドメイン ID の設定を行います。

● fcrxlateconfig コマンドの使用方法

fcrxlateconfig <アクセス元のファブリック ID >

<アクセス先のファブリック ID >< xlate ドメイン ID >

以下の図は、telnet ログイン後に fcrxlateconfig コマンドで xlate ドメイン ID を設定した例

です。

図 3.27 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定:ID 50)

以下の図は、telnet ログイン後に fcrxlateconfig コマンドで xlate ドメイン ID を設定した例

です。

図 3.28 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定:ID 51)

switch_1 :admin> portcfgexport 1

Port 1 info

Admin: enabled

State: NOT OK

Pidformat: Not Applicable

Operate mode: Brocade Native

Edge Fabric ID: 3 ID

Front WWN: 00:00:00:00:00:00:00:00

Preferred Domain ID: 31 ID

Fabric Parameters: Auto Negotiate

R_A_TOV: Not Applicable

E_D_TOV: Not Applicable

Authentication Type: None

DH Group: N/A

Hash Algorithm: N/A

Edge fabric's primary wwn: N/A

Edge fabric's version stamp: N/A

switch_1:admin> fcrxlateconfig 2 3 50

switch_1:admin> fcrxlateconfig 3 2 51

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.6 FC ルーティングの設定

4 xlate ドメイン ID の設定を確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に fcrxlateconfig コマンドで xlate ドメイン ID の設定値を確認し

た例です。

図 3.29 fcrxlateconfig コマンド(xlate ドメイン ID の設定確認)

コマンドの実行結果 (ImportedFid、ExportedFid、Domain) を参照し、設定した xlate ドメイン

ID が FC ルーティング設定表と一致していることを確認してください。

ImportedFid: アクセス元のファブリック ID

ExportedFid: アクセス先のファブリック ID

Domain: xlate ドメイン ID

switch_1:admin> fcrxlateconfig

ImportedFid ExportedFid Domain OwnerDid XlateWWN

002 003 050 N/A N/A

003 002 051 N/A N/A

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.7 LSAN ゾーンの設定

3.7 LSAN ゾーンの設定

LSAN ゾーン設定表を参照し、各ファブリックにあるファイバチャネルスイッチにログインし、LSANゾーンを作成します。なお、FC ルーティングの種類に応じて LSAN ゾーンの適用範囲が異なります。

以下を参照し、それぞれのシステムに応じた LSAN ゾーンの設定を行ってください。

■ LSAN ゾーンの適用範囲

• Edge-Edge ルーティング

各ファブリックに LSAN ゾーンを設定します。

各装置に LSAN ゾーンは設定しません。

• Backbone-Edge ルーティング

ファブリックおよび各装置に LSAN ゾーンを設定します。

以下の図は、telnet ログイン後に zonecreate, cfgadd, cfgenable コマンドで lsan ゾーンを設定した例

です。

図 3.30 lsan ゾーン作成コマンド

ファイバチャネルスイッチがカスケード接続されていて、エッジファブリック内に異なるファームウェア版数のファイバチャネルスイッチが併存する場合、 も新しいファームウェアを適用したファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行ってください。古いファームウェアが適用された

ファイバチャネルスイッチから Zoning 設定を行うと、エッジファブリック内に Zoning 情報が伝播

しない場合があります。

zonecreate: ゾーンを作成します。

cfgadd: ゾーン・コンフィグレーションを追加します。

cfgenable: ゾーン・コンフィグレーションを有効にします。

switch_1:admin> zonecreate "lsan_zone1","10:00:00:00:0e:24:63:5b;25:ff:00:e0:00:a8:ff:ff"

switch_1:admin> cfgadd "cfg","lsan_zone1"

switch_1:admin> cfgenable "cfg"

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.8 ポートの有効化

3.8 ポートの有効化

各装置のポート(F ポート、E ポート、EX ポート)を有効化します。

ポートの状態に応じて、以下のコマンドを実行してください。

• ポート状態が「Disabled」の場合

portenable <ポート番号>

• ポート状態が「Disabled (Persistent)」の場合

portcfgpersistentenable <ポート番号>

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgpersistentenable コマンドで switch のポートを有効化した

例です。

図 3.31 portcfgpersistentenable コマンド

コマンドを実行しないと、ポートが無効状態となっているため FC ケーブルを接続してもリンク

アップしません。

ポートの状態は、switchshow コマンドで確認できます。

FC 用ポート(F ポート、E ポート)だけでなく、FCIP 用ポート(EX ポート)についても有効化の

作業が必要です。FC 用ポートと FCIP 用ポートのポート番号は以下のとおりです。

• 7800FC 用ポート:ポート 0 ~ 15FCIP 用ポート:ポート 16 ~ 23、ge0 ~ ge5

• DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8FC 用ポート:ポート 0 ~ 11FCIP 用ポート:ポート 12 ~ 31、ge0 ~ ge9、xge0 ~ xge1

switch_1:admin> portcfgpersistentenable 0

switch_1:admin> portcfgpersistentenable 1

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.9 接続確立の確認

3.9 接続確立の確認

ここに示す手順を参照し、FC ルーティングの接続確立の確認を行ってください。

■ 各装置で行う確認事項

• 各ファブリックで設定した LSAN ゾーンのデバイスが、SAN 間共有されていることを確認

lsanzoneshow -s コマンドを実行し、LSAN ゾーンのデバイスの状態が「Imported」または「Exist」であることを確認します。

使用コマンド:lsanzoneshow -s

それぞれのファブリックで設定しているlsanゾーンのデバイスがどのような状態であるかを出力し

ます。

以下の図は、telnet ログイン後に lsanzoneshow -s コマンドでデバイスの共有の有無を確認した例

です。

図 3.32 lsanzoneshow -s コマンド

それぞれの WWN 後に表示されるステータスの意味は以下のとおりです。

"-s" を必ず指定します。

Exist: lsan ゾーンに定義がされており、デバイスの認識ができている。かつ、該当デバイス

は、同一ファブリック内に接続されている。

Imported: lsan ゾーンに定義がされており、デバイスの認識ができている。かつ、該当デバイス

は、異なるファブリックに接続されている。

Configured: lsan ゾーンに定義がされているが、デバイスを認識できていない。

switch_1:admin> lsanzoneshow -s

Fabric ID: 2 Zone Name: lsan_zone1

10:00:00:00:0e:24:63:5b Exist

25:ff:00:e0:00:a8:ff:ff Imported

Fabric ID: 3 Zone Name: lsan_zone1

25:ff:00:e0:00:a8:ff:ff Exist

10:00:00:00:0e:24:63:5b Imported

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3.9 接続確立の確認

■ ファブリックにあるファイバチャネルスイッチで行う確認事項

• ファブリックに存在するスイッチの状態を確認フロントドメイン ID、xlate ドメインのスイッチが表示されます。

使用コマンド:fabricshow

コマンドを実行したファイバチャネルスイッチ以外のファブリックに存在するドメイン(スイッチのドメイン、フロントドメイン、xlate ドメイン)に接続しているデバイスが出力されます。

FC ルーティングによって共有を行っている場合、xlate ドメインは以下に共有デバイスが存在しま

す。

以下の図は、telnet ログイン後に fabricshow コマンドでファブリックに存在するスイッチを確認

した例です。

図 3.33 fabricshow コマンド

コマンドの実行結果(Switch、Name)を確認してください。

● Name について

表示されたスイッチがフロントドメイン ID または xlate ドメイン ID である場合、スイッチ

名は以下のようになります。

• フロントドメイン ID

例)ファブリックにあるファイバチャネルスイッチはDCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8のポート

0 に接続しており、その該当 EX ポートのフロントドメイン ID が 30 に設定されている場

合は次のように表示されます。

  "fcr_fd_30_0"

Switch: ドメイン ID が出力されます。

Name: スイッチ名が表示されます。

"fcr_fd_AA_BB" AA の値には、フロントドメイン ID が表示されます。

BB の値には、AA のフロントドメイン ID が設定されている DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のポート(EX ポート)の番号が表示されます。

フロントドメイン ID と EX ポートに問題がないことを確認してください。

switch_1:admin> fabricshow

Switch ID Worldwide Name Enet IP Addr FC IP Addr Name

-------------------------------------------------------------------------

1: fffc01 10:00:00:60:69:51:19:06 192.168.0.50 0.0.0.0 >"SN200_1"

30: fffc0a 50:00:51:e1:62:30:3e:00 0.0.0.0 0.0.0.0 "fcr_fd_30_0"

50: fffc14 50:00:51:e3:16:2f:0f:03 0.0.0.0 0.0.0.0 "fcr_xd_50_3"

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.9 接続確立の確認

• xlate ドメイン ID

例)xlate ドメイン ID を 50 に設定し、そのときのアクセス先のファブリック ID が 3 だった場

合は次のように表示されます。

  "fcr_xd_50_3"

• 異なるファブリックにあるデバイスを共有できていることを確認xlate ドメインに共有を行うデバイスの WWN が存在していることを確認します。

使用コマンド:nscamshow

以下の図は、telnet ログイン後に nscamshow コマンドで別ファブリックにあるデバイスを認識で

きていることを確認した例です。

図 3.34 nscamshow コマンド

"fcr_xd_CC_DD" CC の値には、xlate ドメイン ID が表示されます。

DD の値には、xlate ドメイン ID 設定時に指定したアクセス先のファブリック

ID が表示されます。ただし、FOS の版数によっては表示されない場合があり

ます。

xlate ドメイン ID とアクセス先のファブリック ID に問題がないことを確認してください。

switch_1:admin> nscamshow

nscam show for remote switches:

Switch entry for 30

state rev owner

known v410 0xfffc02

Device list: count 0

No entry is found!

Switch entry for 50 xlate

state rev owner

known v410 0xfffc02

Device list: count 1

Type Pid COS PortName NodeName

N 1ef001; 3;25:ff:00:e0:00:a8:ff:ff;20:ff:00:e0:00:a8:ff:ff;

FC4s: FCP

IPA: 0x00000000,00000000

Fabric Port Name: 50:00:51:e3:16:2f:0a:0b

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第 3 章 現地セットアップ編 ~ FC ルーティング~

3.10 configupload の実行

3.10 configupload の実行

各装置の設定情報を保存します。

以下の図は、telnet ログイン後に configupload コマンドで設定情報の保存を行った例です。

図 3.35 configupload コマンド

各装置では、configupload コマンドでの設定情報の採取を必ず実行してください。

DCX:admin> configupload

Protocol (scp, ftp, local) [ftp]: ftp

Server Name or IP Address [host]: 192.168.0.3

User Name [user]: user

File Name [config.txt]: /DCX/configupload/DCX_config.txt

Section (all|chassis [all]): all

Password:

configUpload complete: All config parameters are uploaded

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第 4 章

事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび

IP エクステンション~

本章では、各装置の FCIP トンネリングサービスおよび IP エクステンション機能を使用するシステム

の構築時に必要となる各種設定情報について説明します。これらの設定情報を事前にシステムデザインシートに記入しておき、フィールドでセットアップ作業を行う際に使用します。また、本章で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。

4.1 システム設計

FCIP トンネリングとストレージシステムのエクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー機能

を併せて使用、または IP エクステンションとストレージシステムの エクステンデッド・リモート・ア

ドバンスト・コピー機能および ETERNUS NR1000 の Snap Mirror 機能を併せて使用すると、遠隔ミ

ラーリングを実行できます。このようなシステムを構築する場合、事前の詳細なシステム設計が必要です。本書では事前にシステム設計を完了していることが前提であり、以下の設定書類があらかじめ作成されているものとして作業を行います。

• システム構成図

• 構成品リスト

本書では、例として以下のような FCIP トンネリングおよび IP エクステンションの構成図があらかじ

め作成されていると想定し、各種設定について説明します。

図 4.1 システム構成例(FCIP トンネリング)

FCRA_1 FCRA_2

ETERNUS DX_AName:Disk#1LUN_V#0000~LUN_V#0005IP: 192.168.0.11

FCRA_1 FCRA_2

ETERNUS DX_BName:Disk#2LUN_V#0000~LUN_V#0005IP: 192.168.10.21

_1(Domain 1)

IP: 192.168.0.50

Port 0

GbE0

_3(Domain 3)

IP: 192.168.0.51

Port 0

GbE0

_2(Domain 2)

IP: 192.168.10.50

Port 0

GbE0

_4(Domain 4)

IP: 192.168.10.51

Port 0

GbE0

WAN

WAN

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.2 システムデザインシートの準備

図 4.2 システム構成例(IP エクステンション)

4.2 システムデザインシートの準備

各装置の FCIP を使用したシステム構築を行うには、以下に示すシステムデザインシートに設定内容を

記入しておく必要があります。本章以降では、システムデザインシートの記入方法について説明します。

1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表

参照先 : 「4.3 装置の基本設定」(P.78)

2 FCIP トンネリングおよび IP エクステンショントンネリング設定表

参照先 : 「4.4 FCIP および IP エクステンションの設定」(P.84)

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

4.3 装置の基本設定

各装置の各種設定や管理に必要な基本情報を決定し、ファイバチャネルスイッチ基本設定表に記入します。FCIP トンネリング機能の設定に関して、各装置の設定表に記入する手順の概要は以下のとおりです。

ファイバチャネルスイッチの基本設定については、『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユー

ザーズガイド 導入/運用(基本)編』を参照してください。

1 ポートタイプ

ファイバチャネルスイッチ基本設定表に、各装置のエクステンションブレードの各ポートのポートタイプ(F ポート、E ポート、VE ポート)を指定します。

参照先 :「4.3.2 ポートタイプの決定」(P.82)

2 GbE ポートのメディアタイプの決定(7800, 7810 のみ)

7800 と 7810 の場合、GbE ポートのメディアタイプを指定します。

参照先 :「4.3.3 GbE ポートのメディアタイプの決定(7800, 7810 のみ)」(P.82)

3 FCIP ポートの速度選択(エクステンションブレードのみ)

エクステンションブレードの場合、10Gbit/s のポートを使用するか 1Gbit/s のポートを使用する

か指定します。参照先 :「4.3.4 FCIP ポートの速度選択(エクステンションブレードのみ)」(P.83)

4 GbE ポートの速度選択(7810, 7840 のみ)

7810 と 7840 の場合、portcfgge コマンドを使って 7810, 7840 の 10GbE ポートのスピードを

1Gbit/s または 10Gbit/s(デフォルト)に設定できます。

参照先 : 「4.3.5 GbE ポートの速度選択(7810, 7840 のみ)」(P.83)

5 モードの決定(7840 のみ)

7840 の場合、VE ポートのモード設定や、FCIP のみ使用できるモードと FCIP に加え、IP エク

ステンションを可能とした Hybrid モードを設定することができます。

参照先 :「4.3.6 モードの決定(7840 のみ)」(P.83)

6 LAN ポートの設定(7810, 7840 のみ)

7810, 7840 の場合、1/10GbE ポートをストレージからの LAN トラフィック用に設定します。

参照先 :「4.3.7 LAN/WAN ポートの設定(7810, 7840 のみ)」(P.84)

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

4.3.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表の記入例

図 4.1 のシステム構成例として、ファイバチャネルスイッチ基本設定表を記入した結果を表 4.1 ~表

4.4 に示します。記入するのは、ファイバチャネルスイッチ基本設定表の網掛け部分です。装置号機、

ID No.、装置 WWN は、現地セットアップの際に確認しますので、現時点では記入不要です。また、本

項で作成したシステムデザインシートは保守時にも使用しますので、大切に保管してください。装置号機と ID No. は、ファイバチャネルスイッチ本体に貼り付けられているシールまたはタグに記載

されています。シールが装置の上面および背面に貼り付けられており、ラックに搭載したあとにこれらの本体情報が確認できなくなる場合があります。したがって、装置号機および ID No. の確認をラック搭載前に行え

るように、実際に作業を行う担当保守員と事前に調整してください。

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

表 4.1 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例)

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_1 switch

スイッチドメイン 1 1

IP アドレス 192.168.0.50 192.168.30.70

ゲートウェイアドレス 192.168.0.1 192.168.30.1

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

SNMP Community 名 public public

SNMP Trap 送信先

IP アドレス

192.168.0.100 0.0.0.0

トラップ重大度レベル 3(warning) 0(none)

管理者 (admin)パスワード

******** password

装置号機

ID No.

装置 WWN

ファームウェア版数

スロット番号 -

ポートナンバー モジュールタイプ ポートタイプ ケーブルタグ表示

0 SWL SFP F ポート switch_1_port0 to E8k_A_FCR_1

1 なし(SFP 追加可)

2 なし(SFP 追加可)

3 なし(SFP 追加可)

4 なし(SFP 追加可)

5 なし(SFP 追加可)

6 なし(SFP 追加可)

7 なし(SFP 追加可)

8 なし(SFP 追加可)

9 なし(SFP 追加可)

10 なし(SFP 追加可)

11 なし(SFP 追加可)

12 なし(SFP 追加可)

13 なし(SFP 追加可)

14 なし(SFP 追加可)

15 なし(SFP 追加可)

ge0 SWL SFP VE ポート switch_1_GbE0 to WAN

ge1

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

表 4.2 ファイバチャネルスイッチ基本設定表(例 switch_2)

設定値 工場設定値

スイッチ名 switch_2 switch

スイッチドメイン 2 1

IP アドレス 192.168.10.51 192.168.30.70

ゲートウェイアドレス 192.168.10.1 192.168.30.1

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

SNMP Community 名 public public

SNMP Trap 送信先

IP アドレス

192.168.0.100 0.0.0.0

トラップ重大度レベル 3(warning) 0(none)

管理者 (admin)パスワード

******** password

装置号機

ID No.

装置 WWN

ファームウェア版数

スロット番号 -

ポートナンバー モジュールタイプ ポートタイプ ケーブルタグ表示

0 SWL SFP F ポート switch_2_port0 to E8k_B_FCR_1

1 なし(SFP 追加可)

2 なし(SFP 追加可)

3 なし(SFP 追加可)

4 なし(SFP 追加可)

5 なし(SFP 追加可)

6 なし(SFP 追加可)

7 なし(SFP 追加可)

8 なし(SFP 追加可)

9 なし(SFP 追加可)

10 なし(SFP 追加可)

11 なし(SFP 追加可)

12 なし(SFP 追加可)

13 なし(SFP 追加可)

14 なし(SFP 追加可)

15 なし(SFP 追加可)

ge0 SWL SFP VE ポート switch_2_GbE0 to WAN

ge1

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

4.3.2 ポートタイプの決定

各装置に搭載されているポートのポートタイプを決定します。ポートタイプの詳細を以下に記載します。

● FC ポート

• F ポート

デバイスを接続します。

• E ポート

ファイバチャネルスイッチを接続します。

● GbE ポート

• FCIP ポート

WAN 側に接続します。

• LAN ポート

IP デバイスを接続します。L2 スイッチを経由して IP デバイスを接続することも可能です。

• VE ポート

エクステンションスイッチ間の仮想ポート。FCIP 機能および IP エクステンション機能を使用して、WAN を介した各装置に接続します。

VE ポートには、FCIP 機能を設定する必要があります。詳細は、「4.4 FCIP および IP エクステン

ションの設定」(P.84) を参照してください。

4.3.3 GbE ポートのメディアタイプの決定(7800, 7810 のみ)

GbE ポートのメディアタイプを決定します。

● 7800 の GbE ポート(ge0、ge1 のみ)

• Copperツイストペアケーブルで接続します。

• Optical光ファイバーケーブルで接続します。

● 7810 の GbE ポート(ge0、ge1 または ge2、ge3 のみ)

• Copperツイストペアケーブルで ge0、ge1 ポートに接続します(ge2、ge3 ポートは使用できなくなります)。

• Optical光ファイバーケーブルで ge2、ge3 ポートに接続します(ge0、ge1 ポートは使用できなくなります)。

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.3 装置の基本設定

4.3.4 FCIP ポートの速度選択(エクステンションブレードのみ)

エクステンションブレードの場合、ブレードごとに使用する FCIP ポートの速度を決定します。

• 10G10Gbit/s の XGE ポートが 2 ポート使用可能 (xge0、xge1)

• 1G1Gbit/s の GE ポートが 10 ポート使用可能 (ge0-ge9)

• Dual10Gbit/s の XGE ポートが 1 ポートと 1Gbit/s の GE ポートが 10 ポート使用可能 (xge0、ge0-ge9)

これでファイバチャネルスイッチ基本設定表の事前記入は完了です。

4.3.5 GbE ポートの速度選択(7810, 7840 のみ)

10GbE ポートのスピードを、1Gbit/s または 10Gbit/s に決定します。

対象ポート:7810 の場合はポート ge0-ge7、7840 の場合はポート ge2-ge17

• 1GbE1Gbit/s で接続する場合に指定します。

• 10GbE10Gbit/s で接続する場合に指定します。

4.3.6 モードの決定(7840 のみ)

7840 の動作モードを決定します。

● FCIP モード(10VE)

合計 20 個ある VE ポートのうち、10 個のみ有効にします。

VE ポート 24 ~ 28 と 34 ~ 38 が使用可能となります。VE ポートは、以下のように特定の DP コ

ンプレックスと接続されており、帯域を共有します。

- DP0VE#24 ~ 28(20Gbit/s)

- DP1VE#34 ~ 38(20Gbit/s)

● FCIP モード(20VE)

20 個の VE ポートのすべてを有効にします。

VE ポートは、以下のように特定の DP コンプレックスと接続されており、帯域を共有します。

- DP0VE#24 ~ 28(10Gbit/s)

VE#29 ~ 33(10Gbit/s)

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

- DP1VE#34 ~ 38(10Gbit/s)VE#39 ~ 43(10Gbit/s)

FCIP モード(10VE)に比べて VE ポートを多く使用できますが、 大帯域幅は半分になります。

● Hybrid モード(10VE)

IP エクステンション機能を使う場合は、本モードを指定します。

合計 20 個ある VE ポートのうち、10 個のみ有効にします。

Hybrid モードの場合は、20VE は選択できません。

4.3.7 LAN/WAN ポートの設定(7810, 7840 のみ)

7810 を使用する場合および 7840 を Hybrid モードで使用する場合、 IP デバイスと接続する 1/10GbEポートを LAN トラフィック用に設定します。

IP ストレージは 7840 に直結するか、または L2 スイッチ経由で接続します。

対象ポート:7810 の場合はポート ge0-ge7、7840 の場合はポート ge2-ge17

• FCIPWAN 接続するポートに指定します。

• LANIP ストレージを直結または L2 スイッチ経由で接続する場合に指定します。

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

各装置の FCIP 機能は、WAN を介した通信を行います。

ここでは、FCIP トンネリングの各種設定や管理に必要な基本情報を決定し、7800 の場合は、FCIP ト

ンネリング設定表に記入します。7810, 7840 の場合は、エクステンショントンネリング設定表に記入

します。また、7810, 7840 で IP エクステンション機能を使用する場合は、FCIP トンネリング設定と併せて IPエクステンションの追加設定をエクステンショントンネリング設定表に記入します。FCIPトンネリング設定表およびエクステンショントンネリング設定表に記入する手順の概要は以下の

とおりです。記入内容についての説明は、各参照先をご覧ください。

1 各装置のスイッチ名を FCIP トンネリング設定表およびエクステンショントンネリン

グ設定表に記入します。

参照先:「4.4.1 FCIP トンネリング設定表およびエクステンショントンネリング設定表の記入例」(P.85)

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

2 各装置のドメイン IDをFCIPトンネリング設定表およびエクステンショントンネリン

グ設定表に記入します。

参照先:「4.4.1 FCIP トンネリング設定表およびエクステンショントンネリング設定表の記入例」(P.85)

3 各装置の各VEポートのネットワーク設定をFCIPトンネリング設定表およびエクステ

ンショントンネリング設定表に記入します。

参照先:「4.4.2 各 VE ポートのネットワーク設定値の決定」(P.87)

4 FCIPトンネリングの通信先の設定をFCIPトンネリング設定表およびエクステンショ

ントンネリング設定表に記入します。

参照先:「4.4.3 FCIP トンネリングの通信先決定」(P.87)

5 7810, 7840 で IP エクステンション機能を使用する場合は、IP エクステンションの追

加設定をエクステンショントンネリング設定表に記入します。

参照先:「4.4.4 IP エクステンションの追加設定」(P.88)

4.4.1 FCIP トンネリング設定表およびエクステンショントンネリング設定表

の記入例

FCIP トンネリング設定表を記入した結果を以下に示します。記入するのは、FCIP トンネリング設定

表の網掛け部分です。

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800 にはトンネル ID という概念がありません。

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

表 4.3 FCIP トンネリング設定表(7800)

表 4.4 エクステンショントンネリング設定表(7840)

ge0

ge1

ge040G

dp0

ge2

dp1

dp1

dp0

dp0

dp1

ge140G

lan

dp0

dp1

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

4.4.2 各 VE ポートのネットワーク設定値の決定

FCIP トンネリング機能を使用する場合、VE ポートにネットワーク設定を行う必要があります。

ネットワーク情報とは以下の値です。

• VE ポートに割り当てる IP アドレス

• VE ポートに割り当てるゲートウェイアドレス

• VE ポートに割り当てるサブネットマスク

4.4.3 FCIP トンネリングの通信先決定

FCIP トンネリング機能を使用する場合の通信先を決定します。

設定できる通信先は、以下に限られます。

• 7800 または DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のエクステンションブレードの通信先

7800 または DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のエクステンションブレードの VE ポート

• 7810 の通信先

7810 の VE ポート

• 7840 の通信先

7840 の VE ポート

通信先の情報として、以下の値が必要です。

• 通信先の VE ポートの IP アドレス

• 通信先の VE ポートのサブネットマスク

• 通信先の VE ポートのネットワークグループ

• FCIP および IP エクステンション通信の圧縮

ON または OFF7810 の場合は、None(非圧縮)または deflate を指定します。

7840 の場合は、None(非圧縮)または fast-deflate を指定します。

• FCIP および IP エクステンション通信の comm_rate(7800, 7810, 7840 または DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のみ)

7810, 7840 の場合は、min comm_rate および max comm_rate を指定します。

同一サブネット内で FCIP 通信を行う場合、以下の値は不要です。

• VE ポートに割り当てるゲートウェイアドレス

• FCIP 通信の圧縮設定は、通信を行う VE ポート同士で同一の設定にする必要があります。

• 同一サブネット内で FCIP 通信を行う場合、以下の値は不要です。

- 通信先の VE ポートのサブネットマスク

- 通信先の VE ポートのネットワークグループ

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第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~

4.4 FCIP および IP エクステンションの設定

4.4.4 IP エクステンションの追加設定

7810, 7840 で IP エクステンション機能を使用する場合は、Switch Virtual Interface(SVI)、TrafficControl List(TCL)を設定する必要があります。

• SVIIP ストレージのゲートウェイに指定する値を設定します。

必要な情報は以下の値です。

- IP ストレージのゲートウェイアドレス

• TCL接続される IP ストレージと VE ポートの関連付けをします。

必要な情報は以下の値です。

- TCL に設定する名前

- 送信元ネットワークアドレス

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第 5 章

現地セットアップ編 ~ FCIP トンネリング~

本章では、現地で実際に各装置の FCIP とストレージシステムのエクステンデッド・リモート・アドバ

ンスト・コピーを使用した遠隔地コピーを行うシステムを構築する場合の設定手順について説明します。設定時は、「第 4 章 事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~」(P.76) で作成したシステムデザインシートを使用します。IP エクステンション機能利用時は、「第 6 章 現地セッ

トアップ編  ~ IP エクステンション~」(P.147) に従って設定してください。

本章に記載しているコマンドは、7800, 7810, 7840 に対して実行した場合を例に記載しています。

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 に対して実行する場合は、以下のようにポート番号の前に " <スロッ

ト番号> /" を入力してください。

例) > portcfg ipif <スロット番号> / <ポート番号><オプション>

   < VE ポートの IP アドレス>< VE ポートのサブネットマスク>

   < MTU >

現地セットアップ時、WAN の回線品質を確認するため、ファイバチャネルスイッチから対向のファ

イバチャネルスイッチへテストデータを送信します。そのため、現地セットアップ時に WAN 回線が使用可能であることを事前に確認してください。

詳細は、「5.8 FCIP トンネリングの設定」(P.118) を参照してください。

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.1 セットアップ手順フロー

5.1 セットアップ手順フロー

FCIP トンネリングのシステム構築時における現地でのセットアップ手順のフローチャートを以下に示

します。

図 5.1 セットアップフロー(FCIP トンネリング)

/SE

CE

5.1 VE

5.1

5.6

5.5

RAID

END

5.4

5.7 FCIP WAN

5. FCIP

START

ID No.WWN

VE

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8

FCIP

FCIP

WAN

FCIP

WAN

FCIP

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.2 システム例

5.2 システム例

図 5.2 システム構成例(FCIP トンネリング)

5.3 装置のセットアップ

各装置のセットアップ手順の概要は以下のとおりです。詳細は各参照先をご覧ください。

1 各装置の装置号機、ID No.、装置 WWN をファイバチャネルスイッチ基本設定表に記

入します。

参照先:「5.3.1 装置の本体情報の確認」(P.92)

2 各装置の基本設定を行います。

参照先:「5.3.2 装置の基本設定」(P.95)

3 ポート状態の確認を行います。

参照先:「5.4 ポート状態の確認」(P.101)

4 ポートの有効化を行います。

参照先:「5.5 ポートの有効化」(P.103)

5 ポート状態の確認を行います。

参照先:「5.4 ポート状態の確認」(P.101)

6 ケーブルを接続します。

ケーブルが接続されていない場合、ここでケーブルを接続します。参照先:「5.6 ケーブル接続」(P.104)

FCRA_1 FCRA_2

ETERNUS DX_AName:Disk#1LUN_V#0000~LUN_V#0005IP: 192.168.0.11

FCRA_1 FCRA_2

ETERNUS DX_BName:Disk#2LUN_V#0000~LUN_V#0005IP: 192.168.10.21

_1(Domain 1)

IP: 192.168.0.50

Port 0

GbE0

_3(Domain 3)

IP: 192.168.0.51

Port 0

GbE0

_2(Domain 2)

IP: 192.168.10.50

Port 0

GbE0

_4(Domain 4)

IP: 192.168.10.51

Port 0

GbE0

WAN

WAN

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.3 装置のセットアップ

7 FCIP トンネリングサービス(ポート設定)を設定します。

参照先:「5.7 FCIP ポートの設定」(P.110)DCX-4S, DCX、7800 の場合、トンネリング設定のあとに行います。

8 FCIP トンネリングサービス(トンネル設定)を行います。

参照先:「5.8 FCIP トンネリングの設定」(P.118)

9 DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8、7800, 7810, 7840 の WAN 回線の品質確認を行いま

す。

参照先:「5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)」(P.126)、「5.9WAN 回線の品質確認(7810, 7840)」(P.119)

10 VE ポートの設定確認を行います。

作成したトンネルの設定を確認します。参照先:「5.11 VE ポートの設定確認」(P.135)

11 設定のバックアップを行います。

参照先:「5.12 configupload の実行」(P.146)

5.3.1 装置の本体情報の確認

各装置の装置号機、ID No.、装置 WWN を装置本体から確認し、ファイバチャネルスイッチ基本設定

表に記入します。これらの情報は、工場出荷後の装置管理や保守作業をするうえで必要となります。

装置号機と ID No. は、各装置本体に貼り付けられているシールに記載されています。シールが装置の

上面および背面に貼り付けられており、ラックに搭載したあとにこれらの本体情報が確認できなくなる場合があります。したがって、装置号機および ID No. の確認をラック搭載前に行えるように、実際

に作業を行う担当保守員と事前に調整してください。また、工場出荷時にすでにラックに搭載されている構成の場合は、担当保守員に依頼し、ケーブル接続を行う前に装置を引き出して(レールをスライドさせて)確認してください。

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.3 装置のセットアップ

(1) 装置号機の確認

各装置の装置号機は、装置本体の上面または背面に貼られている製造銘板に記載されています。各装置の設定表の記入欄には、以下の図で示す位置に記載されている “ モデル名 ” と “ 装置号機 ” を記入します。

図 5.3 装置号機

(2) 装置 ID No. の確認

装置 ID No. は、装置本体の背面または底面に貼られているバーコードシールかタグに記載されてい

ます。バーコードの下側にある 11 桁の文字列が装置 ID No. ですので、各装置の設定表の記入欄に

確認した ID No. を書き写します。

図 5.4 ID No.

(3) 装置 WWN の確認

各装置の WWN は、装置本体の上面または背面に貼られている WWN ラベルに記載されていますの

で、ラベルを確認し、ファイバチャネルスイッチ基本設定表に装置 WWN(16 桁の数字)を記入し

てください。また、装置 WWN は、各装置に telnet 接続することによっても確認できます。

1 工場出荷時にあらかじめ設定されているデフォルト IP アドレスを使用して各装置に telnet接続します。デフォルト IP アドレスに関しては、各装置に添付されている取扱説明書を参照してくださ

い。デフォルトのユーザー名とパスワードは、以下のとおりです。

表 5.1 デフォルトのユーザー名とパスワード

ユーザー名 パスワード 備考

admin password ファイバチャネルスイッチの設定値の変更および閲覧が可能

user password ファイバチャネルスイッチの設定値の閲覧だけ可能

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.3 装置のセットアップ

2 telnet ログイン後、switchshow コマンドを実行し、装置 WWN を確認します。

確認結果の例を以下に示します。

図 5.5 switchshow コマンド(装置 WWN の確認例)

IP アドレスは、担当保守員がデフォルトの IP アドレス以外に変更している場合があります。

そのような場合は、事前に担当保守員に変更後の IP アドレスを確認してください。

switch:admin> switchshow

switchName: switch

switchType: 46.2

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 1

switchId: fffc01

switchWwn: 10:00:00:05:1e:38:49:30

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: ON

FC Router BB Fabric ID: 1

Area Port Media Speed State Proto

=====================================

0 0 -- N4 No_Module

1 1 -- N4 No_Module

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.3 装置のセットアップ

5.3.2 装置の基本設定

ファイバチャネルスイッチ基本設定表を参照し、スイッチ名、ドメイン ID、ネットワーク設定

などの基本設定を行います。設定方法は、『Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイ

ド 導入/運用(基本)編』をご覧ください。

ここでは FCIP トンネリング機能を使用するために追加で必要な作業について記載します。

7800, 7810, 7840、FCR/FCIP ブレード、またはエクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX,8510-4, 8510-8 を新規に導入した場合は、以下の項目の設定を順に実施してください。すでに運用中

の DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 に対して、FCR/FCIP ブレードまたはエクステンションブレードを

導入した場合は、設定は不要です。

1 ライセンスを適用します。

参照先 :「5.3.2.1 ライセンスの適用」(P.96)

2 ファームウェア版数を確認します。

参照先 :「5.3.2.2 ファームウェア版数の確認」(P.101)

なお、詳細な設定方法については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』または『Web Tools ユーザー

ガイド』を参照してください。

• DCX-4S, DCX にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v6.3.0b 以上にする(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の

場合)。Fabric OS のバージョンを v6.4.1 以上にする(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の

場合)。

- DCX の場合は、電源モジュールの追加購入は不要です。

• 8510-4, 8510-8 にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v7.0.1b 以上にする。

- 搭載されるポートブレードおよびエクステンションブレードの合計が 6 枚以上の場合、電源

拡張キットが必要となる場合があります。詳細は担当営業にお問い合わせください。

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5.3 装置のセットアップ

5.3.2.1 ライセンスの適用

7800、エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 で FCIP トランキング、

Adaptive Rate Limiting 機能を用いた FCIP トンネリングを使用する場合は、装置に "AdvancedExtension" ライセンスが適用されている必要があります。

本項目の手順に従って、"Advanced Extension" ライセンスの適用を実施してください。

7800、エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 で FCIP Qos 機能を用い

た FCIP トンネリングを使用する場合は、装置に "Adaptive Networking" ライセンスが適用されている

必要があります。本項目の手順に従って、"Adaptive Networking" ライセンスの適用を実施してください。

エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 で 10Gbit/s の FCIP ポートを用

いた FCIP トンネリングを使用する場合は、装置に "10 Gigabit Ethernet" ライセンスが適用されている

必要があります。本項目の手順に従って、"10 Gigabit Ethernet" ライセンスの適用を実施してください。

7840で、トンネルの合計帯域幅をベースである5Gbit/sから10Gbit/sに広げるには、WAN Rate Upgrade1 が適用されている必要があります。また、スイッチ上に構成されるすべてのトンネルの合計帯域の上

限を解除して 40GbE ポートを使用するには、WAN Rate Upgrade 2 が適用されている必要があります。

本項目の手順に従って、ライセンスの適用を実施してください。WAN Rate Upgrade 2 ライセンスをインストールし有効にするには、WAN Rate Upgrade 1 ライセンス

が必要です。

7810 で、FCIP トランキング機能を用いた FCIP トンネリングを使用する場合や、1 トンネルの合計帯

域幅をベースである 1Gbit/s から 2.5Gbit/s に広げる場合には、Upgrade License が適用されている必

要があります。本項目の手順に従って、ライセンスの適用を実施してください。

ライセンスキーの取得については、担当保守員にご確認ください。

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5.3 装置のセットアップ

1 装置に適用されているライセンスを確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseshow コマンドでライセンス確認を行った例です。

• エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 の場合

図 5.6 licenseshow コマンド(エクステンションブレードを搭載した DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8)

DCX_LS_61:FID10:admin> licenseshow

RybQRQ9yzySzcRSH:

Obsolete license

dz9Qyzbyde0ARzY:

Obsolete license

QZ9gPJmmJYrH3EQDBRYKfJP3GfBfYgQDB7MBG:

Extended Fabric license

Fabric Watch license

Performance Monitor license

Trunking license

Adaptive Networking license

Enhanced Group Management license

BYWQ3TPWP79mmWmmFYG3RTGWfmmSaX74ttPGZRHABEFA:

Advanced Extension (FTR_AE) license "Advanced Extension"

Capacity 2

Consumed 0

RPW39DRfCYYZt9M74TZWGG933NMWMGF4WPNaPHFAagRA:

10 Gigabit FCIP/Fibre Channel (FTR_10G) license "10 Gigabit Ethernet"

Capacity 2

Consumed 1

AmEJ99aQr7B3NEPJfWRJA7ZY39a9f3RfB7WaE:

Extended Fabric license

Fabric Watch license

Performance Monitor license

Trunking license

Adaptive Networking license "Adaptive Networking"

Enhanced Group Management license

Server Application Optimization license

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5.3 装置のセットアップ

• 7800 の場合

図 5.7 licenseshow コマンド(7800)

switch_BR7800_80:admin> licenseshow

cQcbzey9SzdRdc0j:

Fabric license

bQcSe9dRydcRdTfL:

Enhanced Frame Redirection license

Open Frame Redirection license

SzyRRcRR99V0zSSR:

Fabric Watch license

RebcdSQRdRSfcdeI:

Extended Fabric license

SzyRRcRR99X0zSST:

Performance Monitor license

SzyRRcRR99b0zSSX:

Trunking license

SzyRRcRR99T01SSR:

Integrated Routing license

aNDgKWmAHPWSEDQJg7LLLrStWLSStNfMB77tN:

Server Application Optimization license

aNDgKWmAHPWSEDQJa7LMLrStWLSStNfMBA74P:

Adaptive Networking license "Adaptive Networking"

YRt9MHFAHYFMafEPF33KH9D4C37faWMrB7MgB:

7800 Upgrade license

LRg7tEatR4faHJTfSK3SrHJfCRZPfAWFCAX7DBEA7ECB:

Advanced Extension (FTR_AE) license "Advanced Extension"

Capacity 1

Consumed 1

Configured Blade Slots 1

SaBKaQZ4L43fC3CGRSMrAQAEEFWFENGHBSJ4P:

Enhanced Group Management license

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5.3 装置のセットアップ

• 7840 の場合

図 5.8 licenseshow コマンド(7840)

• 7810 の場合

図 5.9 licenseshow コマンド(7810)

CWA2525K002:FID128:root> licenseshow

4WT3Zr3TBNJAPHA3KZ9PXXXXXXXXXXXXXXXXX:

Extended Fabric license

4KH73K7PmHQLa4PKALKRXXXXXXXXXXXXXXXXX:

Trunking license

SFSNMNGPRCtPLJCERrMDXXXXXXXXXXXXXXXXX:

FICON_CUP license

HGPPJ49J9DPCM9KCtRHKXXXXXXXXXXXXXXXXX:

Integrated Routing license

LYDtKREHTSHRr9PAYCSfXXXXXXXXXXXXXXXXX:

Fabric Vision license

NSW7fmZY4LggFJNWZtf7X3AmRXAXXXXXXXXXXXXXXXXX:

Advanced Extension license

CBm7ELXEBSrDmJNPmDNMZC9fma4XXXXXXXXXXXXXXXXX:

Advanced FICON Acceleration license

BrXZZDP4NSKFJ3MDEBgFmZCZDKrXXXXXXXXXXXXXXXXX:

WAN Rate Upgrade 1 license WAN Rate Upgrade 1

4WfLJCtC4RKEGBRETWtQHYFtXPWXXXXXXXXXXXXXXXXX:

WAN Rate Upgrade 2 license WAN Rate Upgrade 2

BR7810_test:admin> licenseshow

PJSWmBPX94GFMDtDGFgPMTfXGfWSSPAm7mKJ7YBPZ4aG7SYKDEPREG9Bt3Cat4ZEBSFER:

Extended Fabric license

Trunking license

10 Gigabit FCIP/Fibre Channel license

Advanced Extension license

Fabric Vision and IO Insight license

WAN Rate Upgrade 1 license

Ports on Demand license

Integrated Routing Ports on Demand license

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.3 装置のセットアップ

2 FCIP ライセンスを装置に適用します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseadd コマンドで装置にライセンスを適用した例です。

図 5.10 licenseadd コマンド

3 ライセンスを適用するブレードを指定します。

以下のライセンスは、ライセンスを適用するブレードを指定する必要があります。

● コマンド使用方法

licenseslotcfg <アクション><ライセンス名>< slot 番号>

4 FCIP ライセンスが適用されていることを確認します。

以下の図は、telnet ログイン後に licenseshow コマンドでライセンス確認を行った例です。

図 5.11 licenseshow コマンド

アクション --add: ライセンスを指定したスロットに適用します

--remove: スロットに適用しているライセンスを外します

ライセンス名 FTR_AE: "Advanced Extension" ライセンス

FTR_10G: "10 Gigabit Ethernet" ライセンス

slot 番号 ライセンスを適用するエクステンションブレードのスロット位置を指定します

ライセンスを適用したブレードを構成から取り除くまたは別スロットへ移動する場合は、適用済みのライセンスを当該ブレードから外してください。

swd77:admin> licenseadd

"f4BBaaBmSYRYGQXWXf3tHKWK39JAG3tBDQPBSWtCTHDgRgHY4EgEWF9TfXTA4RKYBJ4FB"

swd77:admin> licenseshow

f4BBaaBmSYRYGQXWXf3tHKWK39JAG3tBDQPBSWtCTHDgRgHY4EgEWF9TfXTA4RKYBJ4FB:

Extended Fabric license

Trunking license

10 Gigabit FCIP/Fibre Channel license

Advanced Extension license

Fabric Vision and IO Insight license

WAN Rate Upgrade 1 license

Ports on Demand license

Integrated Routing Ports on Demand license

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5.4 ポート状態の確認

5.3.2.2 ファームウェア版数の確認

FCR/FCIP ブレード、エクステンションブレードを搭載する場合、事前作業としてファームウェア版

数が以下であることを確認してください。

• DCX-4S, DCX(エクステンションブレード搭載)の場合

v6.3.0b 以上

• 8510-4, 8510-8(エクステンションブレード搭載)の場合

v7.0.1b 以上

ファームウェア版数が上記でない場合、担当保守員に連絡し、アップデートしてください。

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のファームウェア版数の確認方法は以下のとおりです。

以下の図は、DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 にログイン後、firmwareshow コマンドでファームウェ

ア版数の確認を行った例です。

図 5.12 firmwareshow コマンド

5.4 ポート状態の確認

switchshow コマンドを実行して、デバイスまたはファイバチャネルスイッチと接続する 7800, 7810,7840 のポートの状態、VE ポートの状態が、「Disabled」または「Disabled (Persistent)」でないことを

確認します。

• DCX-4S, DCX にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v6.3.0b 以上にする(エクステンションブレードを 2 枚まで搭載の

場合)。

- Fabric OS のバージョンを v6.4.1 以上にする(エクステンションブレードを 4 枚まで搭載の

場合)。

- DCX の場合は、電源モジュールの追加購入は不要です。

• 8510-4, 8510-8 にエクステンションブレードを搭載する場合、以下の条件があります。

- Fabric OS のバージョンを v7.0.1b 以上にする。

- 搭載されるポートブレードおよびエクステンションブレードの合計が 6 枚以上の場合、電源

拡張キットが必要となる場合があります。詳細は担当営業にお問い合わせください。

BR8510-8_IP40_01R:admin> firmwareshow

Slot Name Appl Primary/Secondary Versions Status

------------------------------------------------------------------------------

6 CP0 FOS v7.3.0c ACTIVE

v7.3.0c

7 CP1 FOS v7.3.0c STANDBY *

v7.3.0c

12 FX8-24 FOS v7.3.0c

v7.3.0c

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5.4 ポート状態の確認

「Disabled」または「Disabled (Persistent)」の場合、「5.5 ポートの有効化」(P.103) で当該ポートを有

効化します。

以下の図は、telnet ログイン後に switchshow コマンドでポート状態の確認を行った例です。

図 5.13 switchshow コマンド(ポート状態の確認)

BR7810_test:admin> switchshow

switchName: BR7810_test

switchType: 178.0

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 10

switchId: fffc0a

switchWwn: 10:00:88:94:71:5c:ef:da

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

HIF Mode: OFF

Index Port Address Media Speed State Proto

==================================================

0 0 0a0000 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:20

1 1 0a0100 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:21

2 2 0a0200 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

3 3 0a0300 id N32 Online FC E-Port 10:00:88:94:71:5d:09:58 "swd77"

(downstream)(Trunk master)

4 4 0a0400 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

5 5 0a0500 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

6 6 0a0600 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

7 7 0a0700 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

8 8 0a0800 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

9 9 0a0900 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

10 10 0a0a00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

11 11 0a0b00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

12 12 0a0c00 -- -- Offline VE

13 13 0a0d00 -- -- Offline VE

14 14 0a0e00 -- -- Offline VE

15 15 0a0f00 -- -- Offline VE

ge0 cu 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode)

ge1 cu 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode)

ge2 id 1G No_Module FCIP Disabled (Persistent)

ge3 id 1G No_Module FCIP

ge4 id 1G No_Module FCIP

ge5 id 1G No_Module FCIP

ge6 id 1G No_Module FCIP

ge7 id 1G No_Module FCIP

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5.5 ポートの有効化

5.5 ポートの有効化

VE ポートやデバイスが接続されているポートを有効化します。

ポートの状態に応じて、コマンドを実行してください。

• ポートの状態が「Disabled」の場合

portenable<ポート番号>

• ポートの状態が「Disabled (Persistent)」の場合

portcfgpersistentenable<ポート番号>

以下の図は、telnet ログイン後に portcfgpersistentenable コマンドでポートを有効化した例です。

図 5.14 portcfgpersistentenable コマンド

同様に、通信先のスイッチの各ポートに対してもポートの有効化を実施してください。

ポートの状態は、switchshow コマンドで確認できます。

• 7800 の場合、VE ポートのポート番号は “16” 以降の値を指定してください。

• DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8、7810 の場合、ポート番号は “12” 以降の値を指定してください。

• 7840 の場合、VE ポートのポート番号は “24” 以降の値を指定してください。

BR7810_test:admin> portcfgpersistentenable ge2

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.6 ケーブル接続

5.6 ケーブル接続

システム構成図、ゾーニング設定表を参照し、各装置とストレージシステム またはネットワーク機器

を接続します。

7800 の場合、ge0 ポートまたは ge1 ポートのメディア種別として、Copper か Optical のいずれかを選

択可能です。portcfggemediatype コマンドで設定します。

● コマンド使用方法

portcfggemediatype <ポート番号> <メディア種別>

以下の図は、telnet ログイン後に portcfggemediatype コマンドで ge0 ポートのメディア種別を設定

した例です。

図 5.15 portcfggemediatype コマンド(GE ポートのメディア種別設定)

現在の設定は、switchshow コマンドで確認可能です。

Copper の場合は、 GE ポートの表示の末尾に "Copper" と表示されます。

以下の図は、telnet ログイン後に switchshow コマンドで現在の設定を確認した例です。

図 5.16 switchshow コマンド(GE ポートのメディア種別確認)

ポート番号 “ge0” または “ge1” を指定

メディア種別 “optical”:光ファイバーケーブル接続

“copper”:ツイストペアケーブル接続

BR7800-1:admin> portcfggemediatype ge0 optical

BR7800_2:admin> switchshow

switchName: BR7800_2

switchType: 83.3

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 2

switchId: fffc02

switchWwn: 10:00:00:05:1e:a8:d2:03

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

FC Router BB Fabric ID: 1

Index Port Address Media Speed State Proto

==============================================

0 0 020000 id N4 Online FC F-Port 20:48:00:0b:5d:6a:00:19

1 1 020100 -- N4 Online FC F-Port 20:49:00:0b:5d:6a:00:19

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.6 ケーブル接続

2 2 020200 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

3 3 020300 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

4 4 020400 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

5 5 020500 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

6 6 020600 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

7 7 020700 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

8 8 020800 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

9 9 020900 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

10 10 020a00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

11 11 020b00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

12 12 020c00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

13 13 020d00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

14 14 020e00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

15 15 020f00 -- N8 No_Module FC Disabled (Persistent)

16 16 021000 -- -- Offline VE

17 17 021100 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

18 18 021200 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

19 19 021300 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

20 20 021400 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

21 21 021500 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

22 22 021600 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

23 23 021700 -- -- Offline VE Disabled (Persistent)

ge0 id 1G Online FCIP

ge1 cu 1G No_Sync FCIP Copper

ge2 -- 1G No_Module FCIP

ge3 -- 1G No_Module FCIP

ge4 -- 1G No_Module FCIP

ge5 -- 1G No_Module FCIP

BR7800_2:admin>

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.6 ケーブル接続

7810 の場合、extncfg --ge-mode コマンドを使用して、以下のいずれかの設定が可能です。

• ge0 ポートと ge1 ポートを Copper ポートとして使用

• ge2 ポートと ge3 ポートを Optical ポートとして使用

● コマンド使用方法

extncfg --ge-mode <モード>

以下の図は、telnet ログイン後に extncfg --ge-mod コマンドで、メディア種別を設定した例です。

図 5.17 extncfg --ge-mode コマンド(GE ポートのメディア種別設定)

現在の設定は、switchshow コマンドで確認可能です。

Optical の場合は、ge0、ge1 ポートの末尾に Disabled (Unsupported blade mode) と表示されます。

Copper の場合は、ge2、ge3 ポートの末尾に Disabled (Unsupported blade mode) と表示されます。

以下の図は、telnet ログイン後に switchshow コマンドで現在の設定を確認した例です。

図 5.18 switchshow コマンド(7810、GE ポートのメディア種別確認)

モード “optical“:光ファイバーケーブル接続(ge2、ge3 ポートを使用)

“copper“:ツイストペアケーブル接続(ge0、ge1 ポートを使用)

BR7810_test:admin> extncfg --ge-mode copper

BR7810_test:admin> switchshow

switchName: BR7810_test

switchType: 178.0

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 10

switchId: fffc0a

switchWwn: 10:00:88:94:71:5c:ef:da

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

HIF Mode: OFF

Index Port Address Media Speed State Proto

==================================================

0 0 0a0000 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:20

1 1 0a0100 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:21

2 2 0a0200 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

3 3 0a0300 id N32 Online FC E-Port 10:00:88:94:71:5d:09:58 "swd77"

(downstream)(Trunk master)

4 4 0a0400 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

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5.6 ケーブル接続

DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 のエクステンションブレードの場合、FCIP ポートとして 10GbE のポー

トを使用することが可能です。デフォルトは 1GbE のみ使用が可能です。10GbE のポートを使用する

場合は、bladecfggemode コマンドで設定します。

● コマンド使用方法

bladecfggemode --set <モード> -slot < slot 番号>

図 5.19 bladecfggemode コマンド

モード 1G:1Gbit/s のポートを 10 ポート使用可能(デフォルト) ge0 ~ ge910G:10Gbit/s のポートを 2 ポート使用可能 xge0、xge1Dual:1Gbit/s のポートを 10 ポートと 10Gbit/s のポートを 1 ポート使用可能 ge0 ~

ge9、xge0

slot 番号 設定するエクステンションブレードのスロット位置を指定します。

フロー制御は、1Gbit/s(全二重)のみサポートされます。

5 5 0a0500 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

6 6 0a0600 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

7 7 0a0700 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

8 8 0a0800 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

9 9 0a0900 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

10 10 0a0a00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

11 11 0a0b00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

12 12 0a0c00 -- -- Offline VE

13 13 0a0d00 -- -- Offline VE

14 14 0a0e00 -- -- Offline VE

15 15 0a0f00 -- -- Offline VE

ge0 cu 1G Offline FCIP Copper

ge1 cu 1G Offline FCIP Copper

ge2 id 10G No_Module FCIP Disabled (Unsupported blade mode)

ge3 id 1G No_Module FCIP Disabled (Unsupported blade mode)

ge4 id 1G No_Module FCIP

ge5 id 1G No_Module FCIP

ge6 id 1G No_Module FCIP

ge7 id 1G No_Module FCIP

Switch:admin> bladecfggemode --set 1G -slot 2

Operation Succeeded

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.6 ケーブル接続

7840 のみ、10VE モード(デフォルト)または 20VE モードに設定することができます。

extncfg --ve-mode -10VE|20VEコマンドで設定します。このコマンドはスイッチの再起動が必要です。

● コマンド使用方法

extncfg --ve-mode <モード>

設定内容は extncfg --show コマンドで確認可能です。

図 5.20 extncfg --show コマンド

7810 の場合、ポートのスピードを 1Gbit/s(デフォルト)または 10Gbit/s に設定します。

7840 の場合、10GbE ポートのスピードを 1Gbit/s または 10Gbit/s(デフォルト)に設定します。

7810, 7840 のどちらも portcfgge コマンドで設定します。

● コマンド使用方法

portcfgge <ポート> --set -speed <モード>

図 5.21 portcfgge <ポート> --set -speed <モード>コマンド

設定内容は portcfgge <ポート> --show コマンドで確認可能です。

図 5.22 portcfgge <ポート> --show コマンド

モード 10VE:FCIP モード(10VE)、Hybrid モード(10VE)のときに指定します

20VE:FCIP モード(20VE)のときに指定します

ポート 7810 の場合は ge0 ~ ge7 を指定します

7840 の場合は ge2 ~ ge17 を指定します

モード • 1Gbit/s

• 10Gbit/s(デフォルト)

switch:admin> extncfg --show

VE-Mode: configured for 10VE mode.

BR7810:admin> portcfgge ge5 --set -speed 10G

Operation Succeeded.

switch:admin> portcfgge ge4 --show

Port Speed Flags Lag ID Channel

-------------------------------------------------------

ge4 10G A--- ---- N/A

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.6 ケーブル接続

7840 のみ、FCIP のみ使用できるモードと、FCIP に加え IP エクステンションを可能とした Hybrid モー

ドを設定することができます。7840 を Hybrid モードで使用する場合、IP デバイスと接続する 1/10GbEポートを LAN トラフィック用に設定します。

IP ストレージは 7840 に直接接続するか、または L2 スイッチ経由で接続します。

extncfg app-mode コマンドで、Hybrid モードと FCIP モードを設定します。

● コマンド使用方法

extncfg app-mode <モード>

- Hybrid モードに設定します。

図 5.23 extncfg app-mode コマンド(Hybrid モード)

- FCIP モードに設定します。

図 5.24 extncfg app-mode コマンド(FCIP モード)

7840 のみ、設定内容は extncfg --show コマンドで確認可能です。

図 5.25 extncfg --show コマンド

Mode の切り替えには再起動が必要です。

switch:admin> extncfg --app-mode hybrid

switch:admin> extncfg --app-mode fcip

switch:admin> extncfg --show

APP Mode is HYBRID (FCIP with IPEXT)

VE-Mode: configured for 10VE mode.

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

5.7 FCIP ポートの設定

5.7.1 FCIP ポートの設定(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

FCIP ポートの設定手順について以下に説明します。

FCIP ポートの設定値は、事前に作成したシステムデザインシート(FCIP トンネリング設定表)を参

照してください。また、以下に記載してあるコマンドで設定を行い、その設定に誤りがあった場合は、作成した設定を削除してから再度設定を行ってください。

1 VE ポートを設定します。

portcfg ipif コマンドを使用して、VE ポートに以下の設定を行います。

• IP アドレス

• サブネットマスク

• MTU

1 つの物理ポートに複数の IP アドレスを設定する場合は、本コマンドを繰り返し実行します。

● コマンド使用方法

portcfg ipif <ポート番号><オプション>< VE ポートの IP アドレス>

< VE ポートのサブネットマスク>< MTU >

ポート番号 ポート番号を入力しますエクステンションブレードの場合:ge0 ~ ge9, xge0, xge17800 の場合:ge0 ~ ge5 を指定可能

オプション “create”: VE ポートにネットワーク設定を行います

“delete”: VE ポートのネットワーク設定を削除します

VE ポートの IP アドレス

IP アドレス FCIP トンネリング設定表を参照してください

VE ポートのサブネットマスク

サブネットマスク

FCIP トンネリング設定表を参照してください

MTU 通常 “1500” を入力します

FCIP 経路の IP 機器にて MTU 値を 1500 未満に設定している場合は、その値を

入力します

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg ipif コマンドで VE ポートの設定を行った例です。

図 5.26 portcfg ipif コマンド(FOS v7.4 未満 DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800 の場合)

図 5.27 portcfg ipif コマンド(FOS v7.4.2 7800 の場合)

図 5.28 portcfg ipif コマンド(FOS v8.1.0a 8510-8 の場合)

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

2 手順 1 で設定した内容の確認をします。

● コマンド使用方法

portshow ipif <ポート番号>

以下の図は、telnet ログイン後に portshow ipif コマンドで VE ポートの設定を確認した例です。

図 5.29 portshow ipif コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

ポート番号 ポート番号を入力しますエクステンションブレードの場合:ge0 ~ ge9, xge0, xge17800 の場合:ge0 ~ ge5 を指定可能

BR7800_5:admin> portcfg ipif ge0 create 192.168.100.70 255.255.255.0 1500

Operation Succeeded

BR7800_5:admin>

Switch:admin> portcfg ipif ge0 create 192.168.100.10 netmask 255.255.255.0 mtu 1500

Operation Succeeded

Switch:admin> portcfg ipif 2/ge0 create 192.168.100.20/24 mtu 1500

Operation Succeeded

Switch:admin> portcfg ipif 2/ge0 create 192.168.0.30 netmask 255.255.255.0

mtu 1500 Operation Succeeded

BR7800_5:admin> portshow ipif ge0

Port: ge0

Interface IP Address NetMask Effective MTU Flags

--------------------------------------------------------------------

0 192.168.100.70 255.255.255.0 1500 U R M

Flags: U=Up B=Broadcast D=Debug L=Loopback P=Point2Point R=Running

N=NoArp PR=Promisc M=Multicast S=StaticArp LU=LinkUp

BR7800_5:admin>

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

コマンドの出力結果から以下の項目を確認し、VE ポートの設定が FCIP トンネリング設定表と

一致していることを確認してください。

• IP AddressVE ポートに割り当てる IP アドレス

• NetMaskVE ポートに割り当てるサブネットマスク

• MTU

設定に誤りがあった場合、作成した設定を削除し、再度手順 1 の方法で VE ポートの設定を行っ

てください。

3 VE ポートにゲートウェイアドレスを設定します。

異なるサブネット間で FCIP 通信を行う場合、VE ポートに以下の設定を行います。

同一サブネット内で FCIP 通信を行う場合、本項目の設定は不要です。

• 通信先ネットワークグループ

• 通信先サブネットマスク

• VE ポートのゲートウェイアドレス

● コマンド使用方法

portcfg iproute <ポート番号><オプション><通信先ネットワーク

グループ><通信先サブネットマスク>< VE ポートのゲートウェイアドレス>

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg iproute コマンドで VE ポートのゲートウェイアドレ

スを設定した例です。

図 5.30 portcfg iproute コマンド(FOS v7.4 未満 DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800 の場

合)

ポート番号 ポート番号を入力しますエクステンションブレードの場合:ge0 ~ ge9, xge0, xge17800 の場合:ge0 ~ ge5 を指定可能

オプション “create”: VE ポートにゲートウェイアドレス設定を作成します

“delete”: VE ポートのゲートウェイアドレスを削除します

通信先ネットワークグループ

FCIP トンネリング設定表を参照してください

通信先サブネットマスク

FCIP トンネリング設定表を参照してください

VE ポートのゲートウェイアドレス

ゲートウェイアドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

BR7800_5:admin> portcfg iproute ge0 create 192.168.110.0 255.255.255.0 192.168.100.1

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5.7 FCIP ポートの設定

図 5.31 portcfg iproute コマンド(FOS v7.4.2 7800 の場合)

図 5.32 portcfg iproute コマンド(FOS v8.1.0a 8510-8 の場合)

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

4 手順 3 で設定した内容の確認をします。

portshow iproute コマンドを実行し、VE ポートのゲートウェイアドレスを確認します。

● コマンド使用方法

portshow iproute <ポート番号>

以下の図は、telnet ログイン後に portshow iproute コマンドで VE ポートのゲートウェイアド

レスを確認した例です。

図 5.33 portshow iproute コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

コマンドの出力結果から以下の項目を確認し、VE ポートのゲートウェイアドレスが FCIP トン

ネリング設定表と一致していることを確認してください。

• IP Address通信先ネットワークグループ

• Mask通信先サブネットマスク

• GatewayVE ポートのゲートウェイアドレス

ポート番号 ポート番号を入力しますエクステンションブレードの場合:ge0 ~ ge9, xge0, xge17800 の場合:ge0 ~ ge5 を指定可能

Switch:admin> portcfg iproute ge0 create 192.168.110.0 netmask 255.255.255.0 192.168.100.1

Operation Succeeded

Switch:admin> portcfg iproute 2/ge0 create 192.168.110.0 netmask 255.255.255.0 192.168.100.1

Operation Succeeded

BR7800_5:admin> portshow iproute ge0

Port: ge0

IP Address Mask Gateway Metric Flags

------------------------------------------------------------------

192.168.100.0 255.255.255.0 192.168.100.70 0 Interface

192.168.110.0 255.255.255.0 192.168.100.1 0

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

設定に誤りがあった場合、作成した設定を削除し、再度手順 3 の方法で VE ポートのゲートウェ

イ設定を行ってください。

5 通信先相手に対しても、手順 1 ~手順 4 の設定を行います。

手順 3 で設定した VE ポートのゲートウェイアドレスは、portshow iproute コマンドの 後

の行に表示されます。そのため、本項目での確認は、 後の行に出力されるゲートウェイアドレスに対して行ってください。

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

5.7.2 FCIP ポートの設定(7810, 7840)

FCIP ポートの設定手順について以下に説明します。

FCIP ポートの設定値は、事前に作成したシステムデザインシート(エクステンショントンネリング設

定表)を参照してください。また、以下に記載してあるコマンドで設定を行い、その設定に誤りがあった場合は、作成した設定を削除してから再度設定を行ってください。

1 VE ポートを設定します。

portcfg ipif コマンドを使用して、VE ポートに以下の設定を行います。

• IP アドレス

• サブネットマスク

• MTU

1 つの物理ポートに複数の IP アドレスを設定する場合は、本コマンドを繰り返し実行します。

● コマンド使用方法

portcfg ipif <ポート番号 .DP 番号><オプション>< VE ポートの IP アドレス> / < VE ポートのサブネットマスク>< MTU >

- 7810 の場合

- 7840 の場合

ポート番号 ポート番号を入力しますge0 ~ ge17 を指定可能

DP 番号 DP0

オプション “create”: VE ポートにネットワーク設定を行います

“delete”: VE ポートのネットワーク設定を削除します

VE ポートの IP アドレス

IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

VE ポートのサブネットマスク

FCIP トンネリング設定表を参照してください

MTU 通常 “1500” を入力します

1280 ~ 9216 を指定可能

ポート番号 ポート番号を入力しますge0 ~ ge17 を指定可能

DP 番号 設定する IP アドレスが構成する VE ポートの番号に応じて設定します

VE24 ~ VE33:DP0VE34 ~ VE43:DP1

オプション “create”: VE ポートにネットワーク設定を行います

“delete”: VE ポートのネットワーク設定を削除します

VE ポートの IP アドレス

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg ipif コマンドで VE ポートの設定を行った例です。

図 5.34 portcfg ipif コマンド(7810, 7840)

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

2 手順 1 で設定した内容を確認します。

portshow コマンドを使用して、設定を確認します。

● コマンド使用方法

portshow ipif <ポート番号>

以下の図は、telnet ログイン後に portshow ipif コマンドで VE ポートの設定を確認した例です。

図 5.35 portshow ipif コマンド(7810, 7840)

コマンドの出力結果から以下の項目を確認し、VE ポートの設定が FCIP トンネリング設定表と

一致していることを確認してください。

• IP AddressVE ポートに割り当てる IP アドレス

• NetMaskVE ポートに割り当てるサブネットマスク

• MTU

設定に誤りがあった場合、作成した設定を削除し、再度手順 1 の方法で VE ポートの設定を行っ

てください。

IP アドレス FCIP トンネリング設定表を参照してください

VE ポートのサブネットマスク

FCIP トンネリング設定表を参照してください

MTU 通常 “1500” を入力します

1280 ~ 9216 を指定可能

ポート番号 ポート番号を入力します7810 の場合:ge0 ~ ge7 を指定可能

7840 の場合:ge0 ~ ge17 を指定可能

portcfg ipif ge2.dp0 create 192.168.10.10/24 mtu 1500

switch:admin> portshow ipif ge2

Port IP Address / Pfx MTU VLAN Flags

--------------------------------------------------------------------------

ge2.dp0 192.168.10.10 / 24 1500 0 U R M

--------------------------------------------------------------------------

Flags: U=Up B=Broadcast D=Debug L=Loopback P=Point2Point R=Running

N=NoArp PR=Promisc M=Multicast S=StaticArp LU=LinkUp X=Crossport

Brocade series, ETERNUS SN200 series ユーザーズガイド 導入/運用(拡張)編

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.7 FCIP ポートの設定

3 VE ポートにゲートウェイアドレスを設定します。

相手先 IP アドレスが Ethernet ポートの IP アドレスと同じサブネット上にない場合は、ローカ

ルの Ethernet ポートの IP アドレスと同じサブネットにある IP ゲートウェイを設定し、相手先

への IP route を作成する必要があります。

同一サブネット内で FCIP 通信を行う場合、本項目の設定は不要です。

portcfg iproute コマンドを使用して、相手先 IP アドレスとサブネットマスク、相手先へ routeしてくれる IP ゲートウェイのアドレスを指定します。

• 通信先ネットワークグループ

• 通信先サブネットマスク

• VE ポートのゲートウェイアドレス

● コマンド使用方法

portcfg iproute <ポート番号 .DP 番号><オプション><通信先ネットワーク

グループ>< Prefix length >< VE ポートのゲートウェイアドレス>

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg iproute コマンドで VE ポートのゲートウェイアドレ

スを設定した例です。

図 5.36 portcfg iproute コマンド(FOS v7.X かつ 7840 の場合)

図 5.37 portcfg iproute コマンド(FOS v8.x かつ 7810, 7840 の場合)

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

4 手順 3 で設定した内容を確認します。

portshow iproute コマンドを実行し、VE ポートのゲートウェイアドレスを確認します。

ポート番号 .DP 番号

ポート番号とひも付く DP 番号を入力します

7810 の場合:ge0 ~ ge7 を指定可能

7840 の場合:ge0 ~ ge17 を指定可能

オプション “create”: VE ポートにゲートウェイアドレスを設定します

“delete”: VE ポートのゲートウェイアドレスを削除します

通信先ネットワークグループ

FCIP トンネリング設定表を参照してください

通信先サブネットマスク

FCIP トンネリング設定表を参照してください

VE ポートのゲートウェイアドレス

ゲートウェイアドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

switch:admin> portcfg iproute ge2.dp0 create 192.168.30.0/24 192.168.10.1

Switch:admin> portcfg iproute ge2.dp0 create 192.168.30.0/24 192.168.10.1

Operation Succeeded

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.8 FCIP トンネリングの設定

5 通信先に対しても、手順 1 ~手順 4 の設定を行います。

5.8 FCIP トンネリングの設定

5.8.1 FCIP トンネリングの設定(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

1 VE ポートの通信先を設定します。

VE ポートの通信先を設定するために、portcfg fciptunnel コマンドを使用して以下の設定を行

います。

本設定によって、FCIP トンネル(VE ポート)内に 1 つのサーキットが作成されます。

同一の FCIP トンネル(VE ポート)に複数のサーキットを構成する場合は、「5.9.2 FCIP サー

キットの設定 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840)」(P.124) を実施します。

• VE ポート番号

• 通信先 IP アドレス

• 通信元 IP アドレス

• comm_rate

• 圧縮

● コマンド使用方法

portcfg fciptunnel < VE ポート番号><オプション><通信先 IP アドレス>

<通信元 IP アドレス>< comm_rate > [ 圧縮 ]

VE ポート番号 7800 の場合:“16” ~ “23” から選択します

エクステンションブレードの GE ポートまたは xge1 の場合:

“<slot 番号 >/12” ~ “<slot 番号 >/21” から選択します

エクステンションブレードの xge0 の場合:

“<slot 番号 >/22” ~ “<slot 番号 >/31” から選択します

オプション “create”: VE ポートに通信先設定を作成します

“delete”: VE ポートの通信先を削除します

通信先 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

通信元 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg fciptunnel コマンドで VE ポートの通信先を設定した

例です。

図 5.38 portcfg fciptunnel コマンド(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

• FOS v7.3.0 以上

• FOS v7.3.0 未満

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

2 通信先に対しても、手順 1 の設定を行います。

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

WAN Tool の主目的は、サーキットで使用する前にネットワークリンクの健全性を確認することです。

WAN Tool は 7810, 7840 スイッチのみでサポートされます。また、このツールは既存の FCIP サーキッ

トで使われる IP パス上で動作します。IP インターフェース(ipif)を設定後、トンネル作成前に本手

順を実行します。

1 作成した IP インターフェース(ipif)の IP アドレスを使用して、wtool セッションを作

成します(送信元および送信先の両サイドで実施)。

portcmd --wtool コマンドを実行し、WAN Tool セッションを作成します。

comm_rate WAN 回線の帯域の 95% を設定してください

例)1,000Mbit/s 回線使用時 : 1,000,000 x 0.95 =950,000200Mbit/s 回線使用時 : 200,000 x 0.95 =190,000

圧縮 圧縮 ON の場合:

• FOS v7.3.0 以上

“-c hardware” を指定します

• FOS v7.3.0 未満

“-c 1” を指定します

圧縮 OFF の場合:何も指定しません

switch:admin> portcfg fciptunnel 16 create 192.168.110.80 192.168.100.70 950000 -c hardware

switch:admin> portcfg fciptunnel 16 create 192.168.110.80 192.168.100.70 950000 -c 1

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

● コマンド使用方法

portcmd --wtool <セッション番号> create -d<送信先 IPアドレス> -s <送信元 IP

アドレス> --rate < commit_rate >

以下の図は、portcmd --wtool コマンドを実行し、WAN Tool セッションを作成した例です。

図 5.39 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション作成)

2 WAN Tool の admin ステータスを有効にします。

● コマンド使用方法

portcmd --wtool <セッション番号> <アクション>

--admin-status enable -t <実施時間>

以下の図は、WAN Tool の admin ステータスを有効にした例です。実行する時間(分)を 3 分に

指定しています。

図 5.40 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool admin ステータス有効)

3 通信先に対しても、手順 1 ~手順 2 の設定を行います。

4 WAN Tool セッションを開始します。

portcmd --wtool コマンドを実行し、WAN Tool セッションを開始します。

● コマンド使用方法

portcmd --wtool <セッション番号> <アクション>

以下の図は、portcmd --wtool コマンドを実行し、WAN Tool セッションを開始した例です。

図 5.41 portcmd --wtool コマンド(テストフレーム送信)

IP アドレス 作成した IP インターフェース(ipif)の IP アドレスを設定します

セッション番号 任意の番号を設定します

commit_rate サーキットに設定する max commrate と同じ値を設定します

Switch:admin> portcmd --wtool 0 create -d 192.168.10.10 -s 192.168.10.11 -r 1000000

Operation Succeeded

Switch:admin> portcmd --wtool 0 modify --admin-status enable -t 3

Switch:admin> portcmd --wtool 0 start

Operation Succeeded

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

5 診断結果を確認します。

図 5.42 診断結果

実行中は State が Running です。完了すると Established に戻ります。

完了後、Drop pkts(ドロップパケット)の数を確認してください。

パケットロスト率が 0.01%以上の場合、期待する性能が発揮されない可能性があるため、担当

保守員またはユーザーに WAN 回線の異常がないか確認してください。

BR7810:admin> portcmd --wtool --show

Session OperSt Flags LocalIP RemoteIp TxMBps RxMBps Drop%

--------------------------------------------------------------------------------

0 Running ----4-- 192.168.10.20 192.168.10.10 124.99 1.44 0.00

--------------------------------------------------------------------------------

Flags (wtool): S=SLA v=VLAN i=IPsec 4=IPv4 6=IPv6 L=Listener I=Initiator

EBR781_1:admin> portcmd --wtool 0 show --detail

WTool Session: 0 (DP0)

===============================================

Admin / Oper State : Enabled / Running

Up Time : 8m11s

Run Time : 21s

Time Remaining : 2m39s

IP Addr (L/R) : 192.168.10.20 ge4 <-> 192.168.10.10

IP-Sec Policy : (none)

PMTU Discovery (MTU) : disabled (1500)

Bi-Directional : disabled

L2CoS / DSCP : (none) / (none)

Configured Comm Rate : 1000000 kbps

Peer Comm Rate : 1000000 kbps

Actual Comm Rate : 1000000 kbps

Tx rate : 999479.01 Kbps ( 124.93 MB/s)

Rx rate : 11517.34 Kbps ( 1.44 MB/s)

Tx Utilization : 99.95%

Rx Utilization : 1.15%

RTT (Min/Max) : 1 ms/1 ms

RTT VAR (Min/Max) : 1 ms/1 ms

Local Session Statistics

Tx pkts : 1687764

Peer Session Statistics

Rx pkts : 0

Ooo pkts : 0

Drop pkts : 0

Drop% (Overall/5s) : 0.00% / 0.00%

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

6 WAN Tool セッションを終了します。

図 5.43 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション終了)

7 通信先に対しても、手順 4 ~手順 6 の設定を行います。

8 WAN Tool の admin ステータスを無効にします。

図 5.44 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool admin ステータス無効)

9 WAN Tool セッションを削除します。

図 5.45 portcmd --wtool コマンド(WAN Tool セッション削除)

10 通信先に対しても、手順 8 ~手順 9 の設定を行います。

5.9.1 FCIP トンネリングの設定(7810, 7840)

1 VE ポートの通信先を設定します。

VE ポートの通信先を設定するために、portcfg fciptunnel コマンドを使用して以下の設定を行

います。

本設定によって、FCIP トンネル(VE ポート)内に 1 つのサーキットが作成されます。

同一の FCIP トンネル(VE ポート)に複数のサーキットを構成する場合は、「5.9.2 FCIP サー

キットの設定 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840)」(P.124) を実施します。

• VE ポート番号

• 通信元 IP アドレス

• 通信先 IP アドレス

• minimum (-b) と maximum (-B) の comm_rate

• 圧縮

Switch:admin> portcmd --wtool 0 stop

Operation Succeeded

Switch:admin> portcmd --wtool 0 modify --admin-status disable

BR7840_v810a:admin> portcmd --wtool 0 delete

Operation Succeeded

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

● コマンド使用方法

portcfg fciptunnel<VEポート番号><オプション> --local-ip<通信元 IPアドレ

ス> --remote-ip <通信先 IP アドレス> -b < minimum comm_rate > -B < maximumcomm_rate > [ 圧縮 ]

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg fciptunnel コマンドで VE ポートの通信先を設定した

例です。

図 5.46 portcfg fciptunnel コマンド(7810, 7840)

上記の例では、相手先 IP アドレスが Ethernet ポートの IP アドレスと同じサブネット上にあり

ます。

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

2 通信先に対しても、手順 1 の設定を行います。

VE ポート番号 7810 の場合:“12” ~ “15” から選択します

7840 の場合:“24” ~ “43” から選択します

オプション “create”: VE ポートに通信先を設定します

“delete”: VE ポートの通信先を削除します

通信元 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

通信先 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

minimum (-b) と maximum (-B) の comm_rate(単位:kbit/s)

Minimum コミットレートは、FCIP サーキットに対し 低限のトラフィック

レートを保障するものです。Maximum コミットレートはバンド幅の空き状況やネットワークの性能状況を

もとに、トンネルが設定を試みるレートです。大コミットレートは 小コミットレートの 5 倍を超えて設定することはでき

ません。トンネルの両端で値が一致するように設定してください。

圧縮 圧縮 ON の場合、7810 では “-c deflate” を、7840 では “-c fast-deflate” を指定

します。

switch:admin> portcfg fciptunnel 24 create --local-ip 192.168.10.10 --remote-ip

192.168.10.20 -b 1000000 -B 1000000 -c fast-deflate

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

5.9.2 FCIP サーキットの設定

(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840)

作成した FCIP トンネル(VE ポート)にサーキットを追加することで FCIP トンネルの帯域を増やし

たり、複数の GE ポートをまたいだ構成を作成したりすることが可能です。

1 FCIP サーキットの通信先を設定します。

FCIP サーキットの通信先を設定するために、portcfg fcipcircuit コマンドを使用して以下の設

定を行います。

• VE ポート番号

• 通信先 IP アドレス

• 通信元 IP アドレス

• comm_rate

● コマンド使用方法

portcfg fcipcircuit < VE ポート番号><オプション><サーキット番号>

<通信先 IP アドレス><通信元 IP アドレス>< comm_rate >

7800, 7810 および FX8-24 ブレードでは、サーキットを追加するのに Advanced Extension(FTR_AE)ライセンスが有効である必要があります。7840 では、このライセンスは工場出荷時に

有効になっています。

VE ポート番号 7800 の場合:“16” ~ “23” から選択します

7810 の場合:“12” ~ “15” から選択します

7840 の場合:“24” ~ “43” から選択します

エクステンションブレードの GE ポートまたは xge1 の場合:

“<slot 番号 >/12” ~ “<slot 番号 >/21” から選択します

エクステンションブレードの xge0 の場合:

“<slot 番号 >/22” ~ “<slot 番号 >/31” から選択します

サーキット番号 サーキット番号を入力しますportcfg fciptunnel コマンドでサーキット 0 は作成されるので、それ以降の値

を設定します7800 の場合: 大値は 3エクステンションブレードの場合: 大値は 9

オプション “create”: VE ポートにサーキット設定を作成します

“delete”: VE ポートのサーキット設定を削除します

通信先 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

通信元 IP アドレス

FCIP トンネリング設定表を参照してください

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.9 WAN 回線の品質確認(7810, 7840)

以下の図は、telnet ログイン後に portcfg fcipcircuit コマンドで、VE ポートにサーキットを

追加設定した例です。

図 5.47 portcfg fcipcircuit コマンド(VE ポートにサーキットを追加設定した例)

以下の図は、7840 の場合の例です。

図 5.48 portcfg fcipcircuit コマンド(VE ポートにサーキットを追加設定した例:7840)

設定の削除については、『Fabric OS リファレンスマニュアル』を参照してください。

2 通信先に対しても、手順 1 の設定を行います。

comm_rate 7800 の場合:WAN 回線の帯域の 95% を設定してください

例)1,000Mbit/s 回線使用時:1,000,000 x 0.95 =950,000200Mbit/s 回線使用時:200,000 x 0.95 =190,000

7810, 7840 の場合:

• minimum(-b)と maximum(-B)の comm_rate を設定します

• WAN 回線の帯域の 95% を考慮する必要はありません

swd77:admin> portcfg fcipcircuit 12 create 1 --remote-ip 192.168.10.11

--local-ip 192.168.10.21 -b 50000 -B 100000

Operation Succeeded.

swd77:admin>

swd77:admin>

swd77:admin> portshow fcipcircuit

Tunnel Circuit OpStatus Flags Uptime TxMBps RxMBps ConnCnt CommRt Met/G

-----------------------------------------------------------------------------------

12 1 ge2 Up ----a---4 5s 0.00 0.00 1 50/100 0/-

-----------------------------------------------------------------------------------

Flags (circuit): h=HA-Configured v=VLAN-Tagged p=PMTU i=IPSec 4=IPv4 6=IPv6

ARL a=Auto r=Reset s=StepDown t=TimedStepDown S=SLA

switch:admin> portcfg fcipcircuit 24 create 1 --remote-ip 192.168.10.21 --local-ip

192.168.10.11 -b 20000 -B 62000

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

5.10 WAN 回線の品質確認

(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

WAN 回線の品質によっては、FCIP 接続したときに著しく性能が低下する場合があります。

ここでは、事前(REC が運用される前)に FCIP 通信で使用する WAN 回線の品質(パケットロスト

率)を確認します。パケットロスト率の測定方法は、FCIP 通信で接続された一方のファイバチャネルスイッチから対向の

ファイバチャネルスイッチに対してテストデータを送信し、その応答からパケットロスト率を測定します。パケットロスト率測定用のコマンドは、1 回の実行で一方向のパケットロスト率しか測定できません。

双方向の回線品質を測定するためには、テストデータの送受信の向きを変え、2 回コマンドを実行する

必要があります。

• WAN 回線上で帯域制御が行われていない場合は、他システムの運用に影響を与える可能性があ

るため、運用を停止した状態で測定を実施してください。

• ほかのシステムと WAN 回線を共有している場合は、中継する通信機器で帯域制御が行われてい

ることを確認してください。

• 回線の品質を測定する際、測定用のテストデータが WAN 回線で使用可能な帯域( 大 1Gbit/s)をすべて使用します。

• 作業時は必ず作業ログを保存してください。

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

以下に、その手順を記載します。

1 通信先のスイッチと通信できることを確認します。

portcmd ping コマンドを実行し、VE ポートが指定した IP アドレスと通信できていることを確

認します。

● コマンド使用方法

portcmd --ping <ポート番号> -s <通信元 IP アドレス> -d <通信先 IP アドレス>

以下の図は、7800_2 に telnet ログイン後、portcmd --ping コマンドで VE ポートの通信確認を

行った例です。

図 5.49 portcmd ping コマンド(VE ポートの通信確認を行った例)

BR7800_2:admin> portcmd --ping ge0 -s 192.168.100.70 -d 192.168.110.80

Pinging 192.168.110.80 from ip interface 192.168.100.70 on 0/ge0 with 64 bytes of data

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Ping Statistics for 192.168.110.80:

Packets: Sent = 4, Received = 4, Loss = 0 ( 0 percent loss)

Min RTT = 0ms, Max RTT = 0ms Average = 0ms

BR7800_2:admin>

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

2 FCIP トンネルを診断モードに設定します。

送信側、受信側のファイバチャネルスイッチにログインし、portcfg fciptunnel コマンドを実行

し診断モードに移行します。

送信側、受信側の両方のファイバチャネルスイッチで設定する必要があります。

● コマンド使用方法

portcfg fciptunnel <ポート番号> modify --tperf 1

以下の図は、7800_2 に telnet ログイン後、portcfg fciptunnel コマンドで診断モードに移行を

行った例です。

図 5.50 portcfg fciptunnel コマンド(診断モードに移行を行った例)

3 テストデータ送信前の FCIP トンネルの統計情報を採取します。

まず、テストデータの送信側と受信側のファイバチャネルスイッチを決めます。送信元のスイッチでテストデータ送信前の FCIP トンネルの統計情報を取得します。

ここでは、7800_1 側をテストデータの送信側とします(あとで送受信を逆にして再度テストを

行います)。

7800_1 側へログインし、portshow fciptunnel コマンドを実行します。

記録する値は以下です。

• TCP Connection ごとの「Packets Sent 値」の合計値

• TCP Connection ごとの「Fast ReTx 値」と「Slow ReTx 値」の合計値

BR7800_2:admin> portcfg fciptunnel 16 modify --tperf 1

!!!! WARNING !!!!

Modify operation can disrupt the traffic on the fciptunnel specified for a brief

period of time. This operation will bring the existing tunnel down (if tunnel is

up) before applying new configuration.

Continue with Modification (Y,y,N,n): [ n] y

Tunnel 16 modify: Operation Succeeded

BR7800_2:admin>

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

● コマンド使用方法

portshow fciptunnel <ポート番号> -ct

以下の図は、7800_1 に telnet でログイン後、portshow fciptunnel コマンドで統計情報の採取

を行った例です。

図 5.51 portshow fciptunnel コマンド(統計情報の採取を行った例)

BR7800_1:admin> portshow fciptunnel 16 -ct-------------------------------------------Tunnel ID: 16 Tunnel Description: Admin Status: Enabled

------------------------------------------- Circuit ID: 16.0 Circuit Num: 0

---------------------------------------- TCP Connection 16.0:8218293 Priority: F-Class

Sender Statistics: Bytes Sent: 13328 Packets Sent: 165

Retransmits: 0, max: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Receiver Statistics:

---------------------------------------- TCP Connection 16.0:8218545 Priority: Low

Sender Statistics: Bytes Sent: 14212 Packets Sent: 176

Retransmits: 0, max: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Receiver Statistics:

---------------------------------------- TCP Connection 16.0:8218461 Priority: Medium

Sender Statistics: Bytes Sent: 13276 Packets Sent: 164

Retransmits: 0, max: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Receiver Statistics:

---------------------------------------- TCP Connection 16.0:8218377 Priority: High

Sender Statistics: Bytes Sent: 13276 Packets Sent: 164

Retransmits: 0, max: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Receiver Statistics:

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

4 テストデータを受信する側のスイッチに対して、テストデータの受信設定を行いま

す。

まず、テストデータの送信側と受信側のファイバチャネルスイッチを決めます。ここでは、7800_2 側をテストデータの受信側とします(あとで送受信を逆にして再度テストを

行います)。

7800_2 側へログインし、portcmd --tperf コマンドを実行します。

以下のように grep コマンドと組み合わせることで、必要な箇所のみ表示することが可能で

す。

BR7800_1:admin> portshow fciptunnel 16 -ct | grep "Packets Sent" Packets Sent: 189 Packets Sent: 200 Packets Sent: 188 Packets Sent: 188

BR7800_1:admin> portshow fciptunnel 16 -ct | grep ReTx Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0 Fast ReTx: 0, HWM 0, Slow ReTx: 0

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

● コマンド使用方法

portcmd --tperf<ポート番号> -sink

以下の図は、7800_2 に telnet ログイン後、portcmd --tperf コマンドでテストデータの受信モー

ドの設定を行った例です。

図 5.52 portcmd --tperf コマンド(テストデータの受信モード設定例:7800_2)

BR7800_2:admin> portcmd --tperf 16 -sink

TPerf has been configured successfully for 16

TPerf is servicing requests on 16 priority: high

TPerf is servicing requests on 16 priority: medium

TPerf is servicing requests on 16 priority: low

Tperf data source can now be started

**********************************************************************

Tunnel ID: 16

High Priority Medium Priority Low Priority

bytes tx 7569560 7454800 6120120

bytes rx 83261640 82000600 67321320

PDUs tx 189239 186370 153003

PDUs rx 189239 186371 153003

bad CRC headers rx 0 0 0

bad CRC payloads rx 0 0 0

out of seq PDUs rx 0 0 0

flow control count 0 0 0

last rtt N/A N/A N/A

**********************************************************************

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

5 テストデータを送信する側のスイッチで、WAN 回線の品質測定を開始する設定を行

います。

ここでは、7800_1 側をテストデータの送信側とします。

7800_1 側へログインし、portcmd --tperf コマンドを実行します。

コマンドを実行すると、WAN 回線にテストデータの送信が開始されます。

テストデータの送信が開始されると、“TPerf is generating traffic ...” のメッセージのあと、

30 秒間隔で統計情報が画面出力されます。

テストデータの送信が確認されない場合、いったん送信側、受信側で portcmd --tperf コマンド

を終了([Ctrl]+[C] で終了)後、再度コマンドを実行してください。

5 分間テストデータを送信したあと、[Ctrl]+[C] でコマンドを終了させます。

● コマンド使用方法

portcmd --tperf<ポート番号> -source(FOS v6.3.x の場合)

portcmd --tperf<ポート番号> -size 2048 -source(FOS v6.4.x 以降の場合)

以下の図は、7800_1 に telnet ログイン後、portcmd --tperf コマンドでテストデータの受信モー

ドの設定を行った例です(FOS 版数により表示は異なります)。

図 5.53 portcmd --tperf コマンド(テストデータの受信モード設定例:7800_1)

BR7800_1:admin> portcmd --tperf 16 -source

TPerf has been configured successfully for 16

TPerf is generating traffic on 16 priority: high

TPerf is generating traffic on 16 priority: medium

TPerf is generating traffic on 16 priority: low

**********************************************************************

Tunnel ID: 16

High Priority Medium Priority Low Priority

bytes tx 187345008 110748168 73226376

bytes rx 736080 434360 286480

PDUs tx 18454 10909 7213

PDUs rx 18404 10859 7163

bad CRC headers rx 0 0 0

bad CRC payloads rx 0 0 0

out of seq PDUs rx 0 0 0

flow control count 0 0 0

last rtt 83 138 209

**********************************************************************

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

6 テストデータ送信後の FCIP トンネルの統計情報を採取します。

手順 3 と同様に、送信元のスイッチでテストデータ送信後の FCIP トンネルの統計情報を取得し

ます。FOS v6.4.x 以降の場合、tperf コマンドの実行時にパケットロスト率が表示されるため、本手順

は不要です。ここでは、7800_1 側をテストデータの送信側とします。

7800_1 側へログインし、portshow fciptunnel コマンドを実行します。

記録する値は以下です。

• TCP Connection ごとの「Packets Sent 値」の合計値

• TCP Connection ごとの「Fast ReTx 値」と「Slow ReTx 値」の合計値

FOS v6.4.x 以降の場合、tperf で以下のようなメッセージが 30 秒ごとに出力されます。

"packet loss (%)" の値を確認してください。

図 5.54 portcmd --tperf コマンド(FOS v6.4.x 以降の場合)

BR7800:admin> portcmd --tperf 21 -source -size 1500

TPerf has been configured successfully for 21

Waiting for Tperf sink to be started

TPerf is generating traffic on 21 priority: medium

:

:

**********************************************************************

Tunnel ID: 21

High Priority Medium Priority Low Priority

bytes tx 0 4333221648 0

bytes rx 0 3616792768 0

PDUs tx 0 3176220 0

PDUs rx 0 3176221 0

bad CRC headers rx 0 0 0

bad CRC payloads rx 0 0 0

out of seq PDUs rx 0 0 0

flow control count 0 3326 0

packet loss (%) 0.0000 0.1033 0.0000

bytes/second 0 87132088 0

last rtt 0 55 0

**********************************************************************

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5.10 WAN 回線の品質確認 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800)

7 パケットロスト率を以下で計算します。

テストデータの送信前後に採取した以下の値の増加量から、以下の式に従ってパケットロスト率を計算します。

8 逆方向の WAN 回線品質をテストします。

portcmd --tperf コマンドによる WAN 回線の測定は、送信側から受信側への一方向しか実施さ

れません。そのため、手順 3 ~手順 7 について送信側と受信側を入れ替えて再度実施してください。

9 測定結果から、WAN 回線の品質をチェックします。

パケットロスト率が 0.01%以上の場合、期待する性能が発揮されない場合があるため、担当保

守員またはユーザーに WAN 回線の異常がないか確認してください。

例)

- FCIP 通信の経路上にあるケーブルや SFP に異常がないか。

- 中継機器(ルータやハブなど)でパケットロストやエラーフレームなどの異常を検知していないか。

10 FCIP トンネルの診断モードを解除します。

送信側、受信側のファイバチャネルスイッチにログインし、portcfg fciptunnel コマンドを実行

し診断モードを解除します。送信側、受信側の両方のファイバチャネルスイッチで解除する必要があります。

● コマンド使用方法

portcfg fciptunnel<ポート番号> modify --tperf 0

以下の図は、7800_2 に telnet ログイン後、portcfg fciptunnel コマンドで診断モードの解除を

行った例です。

図 5.55 portcfg fciptunnel コマンド (診断モード解除)

(「Fast ReTx 値」と「Slow ReTx 値」の合計値の増加量)x 100ロスト率 = [%]    (「Packets Sent 値」の合計値の増加量)

BR7800_2:admin> portcfg fciptunnel 16 modify --tperf 0

!!!! WARNING !!!!

Modify operation can disrupt the traffic on the fciptunnel specified for a brief

period of time. This operation will bring the existing tunnel down (if tunnel is

up) before applying new configuration.

Continue with Modification (Y,y,N,n): [ n] y

Tunnel 16 modify: Operation Succeeded

BR7800_2:admin>

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

5.11 VE ポートの設定確認

5.11.1 VE ポートの設定確認

(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810, 7840)

1 VE ポートの接続状態を確認します。

switchshow コマンドを実行し、以下の図にあるように、VE ポートの設定を行ったポートが

「VE-Port」と表示されていることを確認します。

以下の図は、7800, 7810, 7840 にログイン後、switchshow コマンドで接続状態の確認を行った

例です。

図 5.56 switchshow コマンド(7800)

BR7800_1:admin> switchshow

switchName: BR7800_1

switchType: 83.3

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Subordinate

switchDomain: 2

switchId: fffc02

switchWwn: 10:00:00:05:1e:b3:1c:53

zoning: ON (cfgZoneA)

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

FC Router BB Fabric ID: 1

Index Port Address Media Speed State Proto

==============================================

0 0 020000 id N4 Online FC F-Port 21:ff:00:e0:00:a8:ff:d1

1 1 020100 id N4 No_Light FC

2 2 020200 id N8 No_Light FC

3 3 020300 -- N8 No_Module FC

4 4 020400 -- N8 No_Module FC

5 5 020500 -- N8 No_Module FC

6 6 020600 -- N8 No_Module FC

7 7 020700 -- N8 No_Module FC

8 8 020800 -- N8 No_Module FC

9 9 020900 -- N8 No_Module FC

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5.11 VE ポートの設定確認

10 10 020a00 -- N8 No_Module FC

11 11 020b00 -- N8 No_Module FC

12 12 020c00 -- N8 No_Module FC

13 13 020d00 -- N8 No_Module FC

14 14 020e00 -- N8 No_Module FC

15 15 020f00 -- N8 No_Module FC

16 16 021000 -- -- Online VE VE-Port 10:00:00:05:1e:b3:66:be "BR7800-4"

(upstream)

17 17 021100 -- -- Offline VE

18 18 021200 -- -- Offline VE

19 19 021300 -- -- Offline VE

20 20 021400 -- -- Offline VE

21 21 021500 -- -- Offline VE

22 22 021600 -- -- Offline VE

23 23 021700 -- -- Offline VE

ge0 cu 1G No_Sync FCIP Copper

ge1 cu 1G No_Sync FCIP Copper

ge2 id 1G Online FCIP

ge3 -- 1G No_Module FCIP

ge4 -- 1G No_Module FCIP

ge5 -- 1G No_Module FCIP

BR7800_1:admin>

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5.11 VE ポートの設定確認

図 5.57 switchshow コマンド(7810)

BR7810_test:admin> switchshow

switchName: BR7810_test

switchType: 178.0

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Principal

switchDomain: 10

switchId: fffc0a

switchWwn: 10:00:88:94:71:5c:ef:da

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

HIF Mode: OFF

Index Port Address Media Speed State Proto

==================================================

0 0 0a0000 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:20

1 1 0a0100 id N16 Online FC F-Port 50:00:00:e0:da:07:bf:21

2 2 0a0200 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

3 3 0a0300 id N32 Online FC E-Port 10:00:88:94:71:5d:09:58 "swd77"

(downstream)(Trunk master)

4 4 0a0400 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

5 5 0a0500 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

6 6 0a0600 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

7 7 0a0700 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

8 8 0a0800 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

9 9 0a0900 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

10 10 0a0a00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

11 11 0a0b00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet)

12 12 0a0c00 -- -- Offline VE

13 13 0a0d00 -- -- Offline VE

14 14 0a0e00 -- -- Offline VE

15 15 0a0f00 -- -- Offline VE

ge0 cu 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode)

ge1 cu 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode)

ge2 id 1G No_Module FCIP Disabled (Persistent)

ge3 id 1G No_Module FCIP

ge4 id 1G No_Module FCIP

ge5 id 1G No_Module FCIP

ge6 id 1G No_Module FCIP

ge7 id 1G No_Module FCIP

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

図 5.58 switchshow コマンド(7840)

switch:admin> switchshow

switchName: swdb148

switchType: 148.0

switchState: Online

switchMode: Native

switchRole: Subordinate

switchDomain: 1

switchId: fffc01

switchWwn: 10:00:50:eb:1a:9f:cf:f4

zoning: OFF

switchBeacon: OFF

FC Router: OFF

HIF Mode: OFF

Allow XISL Use: OFF

LS Attributes: [FID: 128, Base Switch: No, Default Switch: Yes, Address Mode 0]

Index Port Address Media Speed State Proto

==================================================

0 0 010000 id N8 Online FC F-Port 50:00:00:e0:d0:7a:e9:08

1 1 010100 id N16 No_Light FC

2 2 010200 id N16 No_Light FC

3 3 010300 id N16 No_Light FC

4 4 010400 id N16 No_Light FC

5 5 010500 id N16 No_Light FC

6 6 010600 id N16 No_Light FC

7 7 010700 id N16 No_Light FC

8 8 010800 id N16 No_Light FC

9 9 010900 id N16 No_Light FC

10 10 010a00 id N16 No_Light FC

11 11 010b00 id N16 No_Light FC

12 12 010c00 id N16 No_Light FC

13 13 010d00 id N16 No_Light FC

14 14 010e00 id N16 No_Light FC

15 15 010f00 id N16 No_Light FC

16 16 011000 id N16 No_Light FC

17 17 011100 id N16 No_Light FC

18 18 011200 id N16 No_Light FC

19 19 011300 id N16 No_Light FC

20 20 011400 id N16 No_Light FC

21 21 011500 id N16 No_Light FC

22 22 011600 id N16 No_Light FC

23 23 011700 id N16 No_Light FC

24 24 011800 -- -- Online VE VE-Port 10:00:50:eb:1a:6e:e9:4d

"CWA2509L006" (upstream)

25 25 011900 -- -- Offline VE

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

2 VE ポートの設定、状態を確認します。

portshow fciptunnel コマンドを実行し、VE ポートの設定および状態を確認します。

● コマンド使用方法(7800, 7810, 7840 の場合)

portshow fciptunnel < VE ポート番号> -c

● コマンド使用方法(DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8 の場合)

portshow fciptunnel < VE ポート番号> -c

ポート番号 7800 の場合:“16” ~ “23” から参照したい VE ポートを入力します

7810 の場合:“12” ~ “15” から参照したい VE ポートを入力します

7840 の場合:“24” ~ “43” から参照したい VE ポートを入力します

ポート番号 “<slot 番号 >/12” ~ “<slot 番号 >/31” から参照したい VE ポートを入力します

26 26 011a00 -- -- Offline VE

27 27 011b00 -- -- Offline VE

28 28 011c00 -- -- Offline VE

29 29 011d00 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

30 30 011e00 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

31 31 011f00 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

32 32 012000 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

33 33 012100 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

34 34 012200 -- -- Offline VE

35 35 012300 -- -- Offline VE

36 36 012400 -- -- Offline VE

37 37 012500 -- -- Offline VE

38 38 012600 -- -- Offline VE

39 39 012700 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

40 40 012800 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

41 41 012900 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

42 42 012a00 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

43 43 012b00 -- -- Offline VE Disabled (10VE Mode)

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

以下の図は、7800_1 にログイン後、portshow fciptunnel コマンドで VE ポートの確認を行っ

た例です。

図 5.59 portshow fciptunnel コマンド(7800_1)

*1: FCIP トンネリングの設定時に、“-c hardware”、“-c 1” を指定した場合は、“On (Standard)” と表示さ

れます。

Compression:圧縮設定 On (Standard) =圧縮あり

Off =圧縮なし

BR7800_1:admin> portshow fciptunnel 16 -c

-------------------------------------------

Tunnel ID: 16

Tunnel Description:

Admin Status: Enabled

Oper Status: Up

Compression: On (Standard) (*1) Fastwrite: Off

Tape Acceleration: Off

TPerf Option: Off

IPSec: Disabled

Remote WWN: Not Configured

Local WWN: 10:00:00:05:1e:a8:ae:b4

Peer WWN: 10:00:00:05:1e:a8:d5:8b

Circuit Count: 1

Flags: 0x00000000

FICON: Off

-------------------------------------------

Circuit ID: 16.0

Circuit Num: 0

Admin Status: Enabled

Oper Status: Up

Remote IP: 192.168.110.80

Local IP: 192.168.100.70

Metric: 0

Min Comm Rt: 950000

Max Comm Rt: 950000

SACK: On

Min Retrans Time: 100

Max Retransmits: 8

Keepalive Timeout: 10000

Path MTU Disc: 0

VLAN ID: 0

L2CoS: F: 0 H: 0 M: 0 L: 0

DSCP: F: 0 H: 0 M: 0 L: 0

Flags: 0x00000000

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

以下の図は、7800_2 にログイン後、portshow fciptunnel コマンドで VE ポートの確認を行っ

た例です。

図 5.60 portshow fciptunnel コマンド(7800_2)

*1: FCIP トンネリングの設定時に、“-c hardware”、“-c 1” を指定した場合は、“On (Standard)” と表示さ

れます。

• 7800 の場合

Compression:圧縮設定 On (Standard) =圧縮あり

Off =圧縮なし

BR7800_2:admin> portshow fciptunnel 16 -c

-------------------------------------------

Tunnel ID: 16

Tunnel Description:

Admin Status: Enabled

Oper Status: Up

Compression: On (Standard) (*1) Fastwrite: Off

Tape Acceleration: Off

TPerf Option: Off

IPSec: Disabled

Remote WWN: Not Configured

Local WWN: 10:00:00:05:1e:a8:d5:8b

Peer WWN: 10:00:00:05:1e:a8:ae:b4

Circuit Count: 1

Flags: 0x00000000

FICON: Off

-------------------------------------------

Circuit ID: 16.0

Circuit Num: 0

Admin Status: Enabled

Oper Status: Up

Remote IP: 192.168.100.70

Local IP: 192.168.110.80

Metric: 0

Min Comm Rt: 950000

Max Comm Rt: 950000

SACK: On

Min Retrans Time: 100

Max Retransmits: 8

Keepalive Timeout: 10000

Path MTU Disc: 0

VLAN ID: 0

L2CoS: F: 0 H: 0 M: 0 L: 0

DSCP: F: 0 H: 0 M: 0 L: 0

Flags: 0x00000000

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

• 7810 の場合

• 7840 の場合

Compression:圧縮設定 Deflate =圧縮あり

None =圧縮なし

Compression:圧縮設定 Fast Deflate =圧縮あり

Deflate =圧縮あり

None =圧縮なし

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

以下の図は、7840 にログイン後、portshow fciptunnel コマンドで VE ポートの確認を行った

例です。

図 5.61 portshow fciptunnel コマンド(7840)

switch:admin> portshow fciptunnel 24 -c

Tunnel: VE-Port:24 (idx:0, DP0)

====================================================

Oper State : Online

TID : 24

Flags : 0x00000000

IP-Extension : Enabled

Compression : Deflate (*1) FC-Compression : Deflate (Inherited)

IP-Compression : Deflate (Inherited)

QOS Distribution : Protocol (FC:50% / IP:50%)

FC QoS BW Ratio : 50% / 30% / 20%

IP QOS BW Ratio : 50% / 30% / 20%

Fastwrite : Disabled

Tape Pipelining : Disabled

IPSec : Disabled

Local WWN : 10:00:50:eb:1a:9f:cf:f4

Peer WWN : 10:00:50:eb:1a:6e:e9:4d

RemWWN (config) : 00:00:00:00:00:00:00:00

cfgmask : 0x40000248 0x0000001f

Uncomp/Comp Bytes : 11568 / 11568 / 1.00 : 1

Uncomp/Comp Byte(30s): 0 / 0 / 1.00 : 1

Flow Status : 0

ConCount/Duration : 1 / 1h56m49s

Uptime : 1h56m36s

Stats Duration : 1h56m36s

Receiver Stats : 148756 bytes / 954 pkts / 8.00 Bps Avg

Sender Stats : 129028 bytes / 984 pkts / 8.00 Bps Avg

TCP Bytes In/Out : 25202984 / 40941636

ReTx/OOO/SloSt/DupAck: 0 / 0 / 0 / 0

RTT (min/avg/max) : 1 / 1 / 37 ms

Circuit 24.0 (DP0)

====================================================

Admin/Oper State : Enabled / Online

Flags : 0x00000000

IP Addr (L/R) : 192.168.10.11 ge2 <-> 192.168.10.10

HA IP Addr (L/R) : 0.0.0.0 <-> 0.0.0.0

Configured Comm Rates: 1000000 / 1000000 kbps

Peer Comm Rates : 1000000 / 1000000 kbps

Actual Comm Rates : 1000000 / 1000000 kbps

Keepalive Timeout : 6000 ms

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

*1: FCIP トンネリングの設定時に “-c fast-deflate”、“--ip-compression deflate”(IP エクステンションモー

ド)で圧縮を ON にした場合は、以下のように表示されます。

圧縮なしの場合は、以下のように表示されます。

上記の出力例では、IP エクステンションが有効になっています。

コマンドの出力結果から以下の項目を確認し、VE ポートの接続状態および VE ポートの設定が

FCIP トンネリング設定表と一致していることを確認してください。

VE ポートが複数の FCIP サーキットで構成している場合は、それぞれの FCIP サーキットにつ

いて設定し、状態を確認してください。FCIP トンネリング設定の作成および削除については、「5.7.1 FCIP ポートの設定(DCX-4S, DCX,8510-4, 8510-8, 7800)」(P.110) を参照してください。

Remote IP Addr:通信先 IP アドレス

Local IP Addr:通信元 IP アドレス

Compression:圧縮設定

- 7800 の場合

Compression:Fast Deflate

Compression:Deflate

Compression:None

Compression:圧縮設定 On (Standard) =圧縮あり

Off =圧縮なし

Metric : 0

Connection Type : Default

ARL-Type : Auto

PMTU : Disabled

Failover Group : 0

VLAN-ID : NONE

L2Cos (FC:h/m/l) : 0 / 0 / 0 (Ctrl:0)

L2Cos (IP:h/m/l) : 0 / 0 / 0

DSCP (FC:h/m/l) : 0 / 0 / 0 (Ctrl:0)

DSCP (IP:h/m/l) : 0 / 0 / 0

cfgmask : 0x00010c2f 0x40000000

Flow Status : 0

ConCount/Duration : 1 / 1h56m49s

Uptime : 1h56m36s

Stats Duration : 1h56m36s

Receiver Stats : 148756 bytes / 954 pkts / 8.00 Bps Avg

Sender Stats : 129028 bytes / 984 pkts / 8.00 Bps Avg

TCP Bytes In/Out : 25202984 / 40941636

ReTx/OOO/SloSt/DupAck: 0 / 0 / 0 / 0

RTT (min/avg/max) : 1 / 1 / 37 ms

switch:admin>

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.11 VE ポートの設定確認

- 7810 の場合

- 7840 の場合

Oper Status:接続状態 Up =接続が確立されている

In Progress =接続が確立されていない

Min Comm Rt:comm_rateMax Comm Rt:comm_rate

3 通信先のスイッチと通信できることを確認します。

portcmd ping コマンドを実行し、VE ポートが指定した IP アドレスと通信できていることを確

認します。

● コマンド使用方法

portcmd --ping <ポート番号> -s <通信元 IP アドレス> -d <通信先 IP アドレス>

以下の図は、7800_2 に telnet ログイン後、portcmd ping コマンドで VE ポートの通信確認を

行った例です。

図 5.62 portcmd ping コマンド(7800)

7810, 7840 の場合、DP コンプレックスを指定する必要があります。

図 5.63 portcmd ping コマンド(7810, 7840)

Compression:圧縮設定 Deflate =圧縮あり

None =圧縮なし

Compression:圧縮設定 Fast Deflate =圧縮あり

Deflate =圧縮あり

None =圧縮なし

BR7800_2:admin> portcmd --ping ge0 -s 192.168.100.70 -d 192.168.110.80

Pinging 192.168.110.80 from ip interface 192.168.100.70 on 0/ge0 with 64 bytes of data

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Reply from 192.168.110.80: bytes=64 rtt=0ms ttl=20

Ping Statistics for 192.168.110.80:

Packets: Sent = 4, Received = 4, Loss = 0 ( 0 percent loss)

Min RTT = 0ms, Max RTT = 0ms Average = 0ms

BR7800_2:admin>

portcmd --ping ge2.dp0 -s 192.168.10.10 -d 192.168.10.11

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第 5 章 現地セットアップ編  ~ FCIP トンネリング~

5.12 configupload の実行

5.12 configupload の実行

各装置の設定情報を保存します。

以下の図は、telnet ログイン後に configupload コマンドで設定情報の保存を行った例です。

図 5.64 configupload コマンド

5.13 ストレージシステムの設定変更

FCIP トンネリング機能を使用するそれぞれのストレージシステムに対して、エクステンデッド・リ

モート・アドバンスト・コピー機能の設定を行ってください。設定の際には、ストレージシステムのマニュアルを参照してください。

各装置では、configupload コマンドでの設定情報の採取を必ず実行してください。

DCX:admin> configupload

Protocol (scp, ftp, local) [ftp]: ftp

Server Name or IP Address [host]: 192.168.0.3

User Name [user]: user

File Name [config.txt]: /DCX/configupload/DCX_config.txt

Section (all|chassis [all]): all

Password:

configUpload complete: All config parameters are uploaded

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第 6 章

現地セットアップ編 ~ IP エクステンション~

本章では、現地で遠隔地にある 7810, 7840 同士を WAN 経由で接続し、その経路上で IP ストレージの

トラフィックを転送する手順について説明しています。FCIP トンネリングと共通する設定については、該当部分を参考としてください。設定時は、「第 4 章

事前設計編 ~ FCIP トンネリングおよび IP エクステンション~」(P.76) で作成した IP エクステン

ション用のシステムデザインシートを使用します。

6.1 セットアップ手順フロー

IP エクステンション機能の構築時における現地でのセットアップ手順を以下に示します。

1 「6.3.1 ポート・モードの設定」(P.149)

7840 を 10VE モードに設定します。

IP エクステンションを設定するには、10VE モードである必要があります。

変更にはスイッチの再起動が必要です。

2 「6.3.2 Hybrid モードの設定」(P.149)

7840 を Hybrid モードに設定します。

Hybrid モードを使用するには、FCIP および IP エクステンションの両方の機能が使用できる

Hybrid モードである必要があります。

変更にはスイッチの再起動が必要です。

3 「6.3.3 IP インターフェースの設定」(P.149)

使用する Ethernet ポートのサーキットごとに IP インターフェース(ipif)を設定する必要があり

ます。

4 「6.3.4 トンネルの作成」(P.149)

5 「6.3.5 サーキットの作成」(P.149)

6 「6.3.6 LAN モードの設定」(P.150)

IP ストレージを接続する GE ポートを LAN モードに設定します。

7 「6.3.7 Switch Virtual Interface(SVI)の設定」(P.150)

LAN ゲートウェイとして動作する Switch Virtual Interface(SVI)を設定します。

トンネルの両サイドは、異なるネットワークである必要があります。

8 「6.3.8 トンネルへの IP エクステンションモード設定」(P.151)

IP エクステンションが使用できるモードに、トンネルを設定します。

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第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

6.2 システム構成例およびポート使用例

9 「6.3.9 圧縮モードの設定」(P.152)

10「6.3.10 Traffic Control List(TCL)の設定」(P.152)

6.2 システム構成例およびポート使用例

システム構成例およびポート使用例を以下に示します。

図 6.1 システム構成例(IP エクステンション)

図 6.2 ポート使用例

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第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

6.3 装置のセットアップ

6.3 装置のセットアップ

6.3.1 ポート・モードの設定

IP エクステンションを使用するには、VE モードを 10VE モードに設定する必要があります。VE モー

ドの設定の方法については、「5.6 ケーブル接続」(P.104) を参照してください。

6.3.2 Hybrid モードの設定

7840 を、FCIP と IP エクステンションの両方が使用できる Hybrid モードに設定します。Hybrid モー

ドの設定方法については、「5.6 ケーブル接続」(P.104) を参照してください。

6.3.3 IP インターフェースの設定

使用する Ethernet ポートのサーキットごとに IP インターフェース(ipif)の設定が必要です。設定の

方法については、「5.7.2 FCIP ポートの設定(7810, 7840)」(P.115) を参照してください。

6.3.4 トンネルの作成

設定の方法については、「5.9.1 FCIP トンネリングの設定(7810, 7840)」(P.122) を参照してください。

6.3.5 サーキットの作成

設定の方法については、「5.9.2 FCIP サーキットの設定 (DCX-4S, DCX, 8510-4, 8510-8, 7800, 7810,7840)」(P.124) を参照してください。

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第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

6.3 装置のセットアップ

6.3.6 LAN モードの設定

IP ストレージを接続する GE ポートを LAN モードに設定します。

portcfgge コマンドを使用して以下の設定を行います。

● コマンド使用方法

Portcfgge < GbE ポート番号> --set -lan

以下の例では、ge6 を LAN モードに設定しています。

図 6.3 portcfgge コマンド(LAN モード設定)

以下の図は、switchshow コマンドで LAN モード設定を確認した例です。

図 6.4 switchshow コマンド(LAN モード設定確認)

6.3.7 Switch Virtual Interface(SVI)の設定

DP に SVI を設定します。SVI は LAN ゲートウェイとして動作し、IP ストレージのデフォルトゲート

ウェイとして設定される必要があります。トンネルの両サイドは、異なるネットワークである必要があります。

portcfg ipif コマンドを使用して以下の設定を行います。

● コマンド使用方法

portcfg ipif lan.< DP 番号> create < IP アドレス> / < Prefix > < MTU >

switch:admin> portcfgge ge6 --set -lan

switch:admin> switchshow ge6 id 1G No_Light LAN ge7 -- 1G No_Module LAN ge8 -- 1G No_Module LAN ge9 -- 10G No_Module LAN ge10 -- 10G No_Module LAN ge11 -- 10G No_Module LAN ge12 -- 10G No_Module LAN ge13 -- 10G No_Module LAN

DP 番号 設定する IP アドレスが構成する VE ポートの番号に応じて設定します。

7810 の場合 DP0

7840 の場合

VE24 ~ VE33:DP0VE34 ~ VE43:DP1

IP アドレス 送信元ネットワークと同じネットワークにある IP アドレス

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第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

6.3 装置のセットアップ

以下の例では、dp0 上に SVI を設定しています。

図 6.5 portcfg ipif コマンド(SVI 設定)

portshow ipif コマンドで設定を確認します。

図 6.6 portshow ipif コマンド(SVI 設定確認)

6.3.8 トンネルへの IP エクステンションモード設定

IP エクステンションが使用できるように、トンネルを設定します。

portcfg fciptunnel コマンドを使用して以下の設定を行います。

図 6.7 portcfg fciptunnel コマンド(IP エクステンションモード設定)

IP エクステンションモードを無効にする場合は、以下のコマンドで変更します。

図 6.8 portcfg fciptunnel コマンド(IP エクステンションモード無効設定)

portcfg fciptunnel コマンドを使用して、設定を確認します。

図 6.9 portshow fciptnnel コマンド(IP エクステンションモード確認)

Flags の項目に「I」が表示されていることを確認します。

switch:admin> portcfg ipif lan.dp0 create 192.168.1.1/24 mtu 1500

Switch:admin> portshow ipif all

Port IP Address / Pfx MTU VLAN Flags-------------------------------------------------------------------------------- lan.dp0 192.168.1.1 / 24 1500 0 U R M--------------------------------------------------------------------------------

switch:admin> portcfg fciptunnel 24 modify --ipext enable

switch:admin> portcfg fciptunnel 24 modify --ipext disable

switch:admin> portshow fciptunnel all -c

Tunnel Circuit Opstatus Flags Uptime TxMBps RxMBps ConnCnt CommRt Met/G-------------------------------------------------------------------------------24 - Up -------dI 2h2m30s 0.00 0.00 1 - -24 0 ge2 Up ----a---4 2h2m30s 0.00 0.00 1 1000/1000 0/--------------------------------------------------------------------------------Flags (tunnel): i=IPSec f=Fastwrite T=TapePipelining F=FICON r=ReservedBW a=FastDeflate d=Deflate D=AggDeflate P=Protocol I=IP-Ext (circuit): h=HA-Configured v=VLAN-Tagged p=PMTU 4=IPv4 6=IPv6 ARL a=Auto r=Reset s=StepDown t=TimedStepDown

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第 6 章 現地セットアップ編  ~ IP エクステンション~

6.3 装置のセットアップ

6.3.9 圧縮モードの設定

圧縮モード を設定します。Fast-deflate は IP プロトコルではサポートされません。Fast-deflate モード

を使用している場合、以下の手順で圧縮モードを deflate に変更します。

portcfg fciptunnel コマンドを使用して以下の設定を行います。

図 6.10 portcfg fciptunnel コマンド(圧縮モード設定)

6.3.10 Traffic Control List(TCL)の設定

TCL を設定します。1 つ以上の TCL を作成する必要があります。

portcfg tcl コマンドを使用して以下の設定を行います。

● コマンド使用方法

portcfg tcl < TCL の名前> create --admin enable --target <トンネル番号>

--src-addr <送信元ネットワーク> / < Prefix > priority <プライオリティ値>

以下の例では、「hostAtoB」という名前の TCL をトンネル「24」に設定しています。

図 6.11 portcfg tcl コマンド(TCL)

以下の図は、portshow tcl コマンドで TCL の設定を確認した例です。

図 6.12 portshow tcl コマンド(TCL 設定の確認)

switch:admin> portcfg fciptunnel 24 modify --ip-compression deflate

TCL の名前 TCL の名前を 31 文字以内で指定します。

プライオリティ値 TCL の優先順位を指定します。1 ~ 65534 が指定可能です。

switch:admin> portcfg tcl hostAtoB create --admin enable --target 24 --src-addr192.168.1.0/24 --priority 10

switch:admin> portshow tcl

Pri Name Flags Target L2COS VLAN DSCP Proto Port Hit Src-Addr Dst-Addr------------------------------------------------------------------------------ *10 test AI--- 24-Med ANY ANY ANY ANY ANY 0 192.168.1.0/24 ANY

*65535 default D---- - ANY ANY ANY ANY ANY 0 ANY ANY

------------------------------------------------------------------------------Flags: *=Enabled ..=Name Truncated (see --detail for full name) A=Allow D=Deny I=IP-Ext P=Segment Preservation

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付録 A

GE ポートのスループット情報の表示

Gigabit Ethernet(GbE)ポートと XGE ポートのスループット情報を表示します。

7810, 7840 に telnet ログイン後、geportperfshow コマンドで Gigabit Ethernet(GbE)ポートおよび

XGE ポートのスループット情報を表示する例を以下に示します。

図 A.1 geportperfshow コマンド

単位:kilobytes (k), megabytes (m), gigabytes (g)

geportperfshow コマンドは、FOS v8.1.0 以上のバージョンで使用できます。

Switch:admin> geportperfshowThroughput of GE port ge 0 ge 1 ge 2 ge 3 ge 4 ge 5 ge 6 ge 7 ge 8======================================================================== 0 0 0 0 0 14.3k 0 0 0

ge 9 ge10 ge11 ge12 ge13 ge14 ge15 ge16 ge17 Total================================================================================ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 14.3k

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発行日 2019 年 11 月

発行責任 富士通株式会社

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